JP2005179995A - トンネルにおける内張りシート付き筒状型枠設置方法、トンネルにおける内張りシート付き筒状型枠構造及びトンネル用内張りシート連結具 - Google Patents

トンネルにおける内張りシート付き筒状型枠設置方法、トンネルにおける内張りシート付き筒状型枠構造及びトンネル用内張りシート連結具 Download PDF

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【解決手段】内張りシート6をシート巻装台に巻き、型枠支持台3の外周型枠部19とトンネル1の内周壁面37との間に巻装内張りシート6を挿入する。外周型枠部19と、トンネル1の底部において外周型枠部19の両端部間で案内ロッドにより上下動可能に支持した底型枠部34とにより筒状型枠41を設ける。底型枠部34は、外周型枠部19の両端部から下動してできる嵌込み室で巻装内張りシート6の両端部を引張して緊張させるチェーンブロクを設置する緊張作業位置Pと、緊張作業位置Pから上動して嵌込み室に嵌め込まれた連結作業位置Qとを取る。連結作業位置Qでは外周型枠部19と底型枠部34とを互いに連結して筒状型枠41とトンネル1の内周壁面37との間にコンクリート打設室38を形成した。
【効果】巻装内張りシート6を緊張状態で巻着した筒状型枠41をトンネル1内で容易に設置することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、防食用内張りシートが巻着された筒状型枠とトンネルの内周壁面との間にコンクリート打設室を形成するための筒状型枠設置方法及び筒状型枠構造、並びに、内張りシートの移動時に使用する連結具に関するものである。
下記特許文献1では、図13,14に示すように留め具10に連結されて移動し得る防食シートAが図5〜8に示すようにアーチ状セントル4の外周に巻装されてその防食シートAとトンネルの内周壁面である一次覆工層Eとの間にコンクリート打設室が形成され、図9に示すようにそのコンクリート打設室に二次覆工コンクリートDが打設される。このトンネルの底部では、トンネル床面とセントル4の下端部との間を塞ぐ両シャッター31間で底室Qが形成されている。通常、この底室Qに底型枠で底覆工コンクリートが別途打設され、この底覆工コンクリートと前記二次覆工コンクリートDとにより、トンネルの内周壁面には防食シートAが貼着された筒状コンクリートが成形される。
特許第3338878号公報
しかし、前記防食シートAが貼着された筒状コンクリートをトンネルの内周壁面に成形する際、前記二次覆工コンクリートDを成形する第一工程と、前記底覆工コンクリートを成形する第二工程とを必要とし、しかも前記両シャッター31を設ける必要があるため、防食シートAが貼着された筒状コンクリートの成形作業が面倒になっていた。
一方、前記留め具10では、防食シートAの頭付きアンカーA1を円形状のアンカー孔10dに挿入した後に若干偏心させて係止しているだけであるため、アンカー孔10dからアンカーA1が不用意に抜け落ちるおそれがあった。
この発明は、巻装内張りシート(前記防食シートAに該当)を緊張状態で巻着した筒状型枠(前記セントル4及び底型枠に該当)をトンネル内で容易に設置することを目的としている。また、連結具(前記留め具10に該当)に対し内張りシートを確実に連結することを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜12)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかるトンネル(1)の内張りシート付き筒状型枠(41)は下記の方法により設置される。
トンネル(1)内に設置した型枠支持台(3)の外周型枠部(19)とトンネル(1)の内周壁面(37)との間に配置した巻装内張りシート(6)をこの型枠支持台(3)の外周型枠部(19)で緊張させるとともにその緊張を維持する。その緊張維持後にトンネル(1)の底部で型枠支持台(3)の外周型枠部(1)の両端部(31a,31b)間に底型枠部(34)を嵌め込んでこの外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)とこの底型枠部(34)の両端部(34a,34b)とを互いに連結することにより、前記巻装内張りシート(6)が巻着された筒状型枠(41)を設けるとともに、この筒状型枠(41)とトンネル(1)の内周壁面(37)との間にコンクリート打設室(38)を形成する。ここにトンネル(1)の内周壁面(37)とは、トンネル(1)の掘削内周面ばかりではなく、この掘削内周面に被覆処理を施した層(例えばコンクリート層や金属管など)の内周面も含む。
請求項1の発明では、巻装内張りシート(6)を緊張状態で巻着した筒状型枠(41)をトンネル(1)内で容易に設置することができる。
請求項2の発明にかかるトンネル(1)の内張りシート付き筒状型枠(41)は下記の方法により設置される。
内張りシート(6)をシート巻装台(2)の外周部に巻く。トンネル(1)内に設置した型枠支持台(3)の外周型枠部(19)とトンネル(1)の内周壁面(37)との間にこの巻装内張りシート(6)を挿入する。この型枠支持台(3)の外周型枠部(19)でこの巻装内張りシート(6)を緊張させるとともにその緊張を維持する。その緊張維持後にトンネル(1)の底部で型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間に底型枠部(34)を嵌め込んでこの外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)とこの底型枠部(34)の両端部(34a,34b)とを互いに連結することにより、前記巻装内張りシート(6)が巻着された筒状型枠(41)を設けるとともに、この筒状型枠(41)とトンネル(1)の内周壁面(37)との間にコンクリート打設室(38)を形成する。例えば、前記巻装内張りシート(6)の両端部(6a,6b)のうち少なくとも一端部(6a,6b)を型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間で緊張付与具(39)に連結してこの巻装内張りシート(6)の両端部(6a,6b)を引っ張ることにより、この巻装内張りシート(6)を型枠支持台(3)の外周型枠部(19)で緊張させる。
請求項2の発明では、巻装内張りシート(6)を緊張状態で巻着した筒状型枠(41)をトンネル(1)内でより一層容易に設置することができるとともに、シート巻装台(2)を利用して型枠支持台(3)に内張りシート(6)を容易に巻装することができる。
請求項3の発明にかかるトンネル(1)の内張りシート付き筒状型枠(41)の構造は下記のように構成されている。
トンネル(1)内に設置した型枠支持台(3)の外周型枠部(19)と、トンネル(1)の底部においてこの外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間で案内部材(33)により上下動可能に支持した底型枠部(34)とにより筒状型枠(41)を設けている。この底型枠部(34)は、型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)から下動する緊張作業位置(P)と、この緊張作業位置(P)から上動して型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間に嵌め込まれた連結作業位置(Q)とを取る。この緊張作業位置(P)では型枠支持台(3)の外周型枠部(19)に巻着された巻装内張りシート(6)とトンネル(1)の内周壁面(37)との間に形成したコンクリート打設室(38a)に対しこの外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間の嵌込み室(32)が連通する。この連結作業位置(Q)では型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)と底型枠部(34)の両端部(34a,34b)とを互いに連結して巻装内張りシート(6)が巻着された筒状型枠(41)とトンネル(1)の内周壁面(37)との間にコンクリート打設室(38)を形成した。
請求項3の発明では、巻装内張りシート(6)を巻着した筒状型枠(41)をトンネル(1)内で容易に設置することができる。
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記底型枠部(34)の緊張作業位置(P)で、型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間の嵌込み室(32)には、前記巻装内張りシート(6)の両端部(6a,6b)のうち少なくとも一端部(6a,6b)を型枠支持台(3)の外周型枠部(19)の両端部(31a,31b)間で連結してこの巻装内張りシート(6)の両端部(6a,6b)を引っ張ることにより、この巻装内張りシート(6)を型枠支持台(3)の外周型枠部(19)で緊張させる緊張付与具(39)を設置した。
請求項4の発明では、型枠支持台(3)の外周型枠部(19)においてその両端部(31a,31b)間の嵌込み室(32)で緊張付与具(39)を利用することにより、巻装内張りシート(6)を型枠支持台(3)の外周型枠部(19)で容易に緊張させることができる。
請求項4の発明を前提とする請求項5の発明において、前記底型枠部(34)の緊張作業位置(P)で前記巻装内張りシート(6)の両端部(6a,6b)に連結されてこの巻装内張りシート(6)の緊張を維持する緊張保持具(40)を設置した。
請求項5の発明では、嵌込み室(32)から緊張付与具(39)を取り除いてその嵌込み室(32)に底型枠部(34)を嵌め込んでも、緊張保持具(40)により、型枠支持台(3)の外周型枠部(19)で巻装内張りシート(6)の緊張状態を確実に維持することができる。
請求項3または請求項4または請求項5の発明を前提とする請求項6の発明において、前記型枠支持台(3)の外周型枠部(19)は複数の分割型枠部(21,23,25,26)からなり、前記底型枠部(34)はこの各分割型枠部(21,23,25,26)のうちトンネル(1)の底部に配設した底側分割型枠部(26)に対し案内部材(33)により上下動可能に支持されている。
請求項6の発明では、外周型枠部(19)の一部である底側分割型枠部(26)に底型枠部(34)を支持したので、緊張作業位置(P)と連結作業位置(Q)とを取るように案内部材(33)に沿って上下動する底型枠部(34)を筒状型枠(41)の一部としてトンネル(1)内で容易に設置することができる。
請求項7の発明にかかるトンネル用内張りシート連結具(7)は下記のように構成されている。
トンネル用内張りシート(6)の外面(16)と内面(17)とのうち外面(16)に当てがわれる外側挟持部(11)と内面(17)に当てがわれる内側挟持部(12)とを備えている。この外側挟持部(11)には内張りシート(6)の外面(16)に形成された突起(18)が係止される引掛孔(13)を形成している。この外側挟持部(11)の引掛孔(13)は、内張りシート(6)の外面(16)に形成された突起(18)が挿入される挿入孔(14)と、その突起(18)が係入される係止孔(15)とを互いに連続させて形成したものである。その突起(18)が係止孔(15)で係入された係止状態でこの外側挟持部(11)と内側挟持部(12)とを互いに連結し得る締結部(10)を設けた。
請求項7の発明では、引掛孔(13)に対し突起(18)を容易に挿入することができるばかりではなく、引掛孔(13)に対する突起(18)の抜け落ちを防止して連結具(7)に対し内張りシート(6)を確実に連結することができる。
本発明は、巻装内張りシート(6)を緊張状態で巻着した筒状型枠(41)をトンネル(1)内で容易に設置することができる。また、連結具(7)に対し内張りシート(6)を確実に連結することができる。
以下、本発明の一実施形態について図1〜12を参照して説明する。
図1(a)に示すように、トンネル1内またはトンネル1外にシート巻装台2が設置され、シート巻装台2よりも奥側でトンネル1内に型枠支持台3が設置される。
詳細は図示しないが、このシート巻装台2においては、図1(b)に示すように、鉄骨により骨組みされた巻装枠体4を主体とし、図9,10に示すようにプラスチックにより成形された内張りシート6が巻かれたシートロール5と、図9,10に示すように巻装用の連結具7に接続された帯状のワイヤ8を巻き取るウインチ9とが取り付けられている。
前記連結具7は螺子締結部材10(締結部であるボルト及びナット)により互いに締め付けられる外側挟持板11(外側挟持部)と内側挟持板12(内側挟持部)とを備え、この螺子締結部材10を挟む内側挟持板12の基端側と先端側とのうち基端側に前記ワイヤ8が接続されている。この外側挟持板11にはその厚み方向へ引掛孔13が貫設されている。この引掛孔13においては、ワイヤ8の長手方向の寸法W14を大きくした挿入孔14と、この挿入孔14の長手方向寸法W14よりも小さい長手方向寸法W15を有する係止孔15とが、幅方向で互いに連続して形成されている。
前記シートロール5から引き出された内張りシート6の外面16と内面17とのうち外面16には多数の突起18が形成されている。前記連結具7において、螺子締結部材10を緩めた状態で、内張りシート6の一端部6aを外側挟持板11と内側挟持板12との間に嵌め込み、内張りシート6の外面16を外側挟持板11に当てがうとともに、内張りシート6の内面17を内側挟持板12に当てがい、図9に示すように内張りシート6の突起18を外側挟持板11の挿入孔14に挿入する。さらに、この外側挟持板11及び内側挟持板12をワイヤ8の長手方向に対し直交する幅方向へ移動させて内張りシート6の突起18を外側挟持板11の係止孔15に係入した係止状態で、図10に示すように螺子締結部材10を締め付けて外側挟持板11と内側挟持板12とを互いに連結する。このような連結完了状態では、内張りシート6の一端部6aを外側挟持板11と内側挟持板12とで挟み込み、外側挟持板11の係止孔15が前記ウインチ9によるワイヤ8の巻取り時に生じる引張力に対抗するとともに、内張りシート6の突起18が外側挟持板11の係止孔15から内張りシート6の厚み方向へ抜けない。
図1(b)に示すように内張りシート6の一端部6aを前記連結具7に連結した巻装前状態から、前記ウインチ9によりワイヤ8を巻き取ると、ワイヤ8が前記巻装枠体4の円形外周部に沿って移動し、図2(a)(b)に示すように、シートロール5から引き出された内張りシート6も巻装枠体4の円形外周部に沿うように移動して巻装枠体4の円形外周部に巻装される。その後、図3(a)(b)に示すように、巻装内張りシート6の他端部6bがシートロール5から切断されるとともに、巻装内張りシート6の一端部6aから前記連結具7が外される。そのため、シート巻装台2に巻かれた巻装内張りシート6の一端部6aと他端部6bとがトンネル1の底部で互いに分断された挿入前状態となる。
一方、前記型枠支持台3は、図1(a)、図2(a)、図3(a)及び図4(a)に示すように、アーチ状の外周型枠部19と駆動機構20とを備えている。この外周型枠部19は、天井側分割型枠部21と、この天井側分割型枠部21の両側に対しヒンジ22により回動可能に支持された上両側分割型枠部23と、この上両側分割型枠部23の下側に対しヒンジ24により回動可能に支持された下両側分割型枠部25と、これらの分割型枠部21,23,25に対し分離された底側分割型枠部26とからなる。前記駆動機構20は、前記天井側分割型枠部21を上下動させるように天井側分割型枠部21の両側に連結された両油圧シリンダ27と、前記上両側分割型枠部23を横動させるように上両側分割型枠部23の下側に連結された両油圧シリンダ28と、前記下両側分割型枠部25に連結された昇降ワイヤ29と、前記底側分割型枠部26に連結された昇降ワイヤ30とからなる。この各油圧シリンダ27,28や各昇降ワイヤ29,30の駆動状態に応じて、図1(c)に示す縮径状態3Aや、図2(c)、図3(c)及び図4(c)に示すシ−ト挿入時状態3Bや、図5(a)(b)(c)に示す拡開状態3Cとなる。前記底側分割型枠部26は、前記シ−ト挿入時状態3Bや拡開状態3Cでトンネル1の底部に配設され、図6,7,8にも示すように、内側枠体31内で両端部31a,31b間に設けられた嵌込み室32に両案内ロッド33(案内部材)を有している。この底側分割型枠部26で内側枠体31の両案内ロッド33には底型枠部34が上下動可能に支持されている。
図3(a)に示すように、前記型枠支持台3においてシート巻装台2に面する表側に対する裏側で、ワイヤ35を巻き取るウインチ36が取り付けられている。このワイヤ35には図11,12に示す挿入用の連結具7を接続する。この挿入用連結具7は前記巻装用連結具7とほぼ同様な構造になっているが、外側挟持板11の引掛孔13では、ワイヤ35の長手方向に対し直交する幅方向の寸法W14を大きくした挿入孔14と、この挿入孔14の幅方向寸法W14よりも小さい幅方向寸法W15を有する係止孔15とが、長手方向で互いに連続して形成されている。図11に示すように巻装内張りシート6の突起18を外側挟持板11の挿入孔14に挿入した後、この外側挟持板11及び内側挟持板12をワイヤ35の長手方向へ移動させて巻装内張りシート6の突起18を外側挟持板11の係止孔15に係入した係止状態で、図12に示すように螺子締結部材10を締め付けて外側挟持板11と内側挟持板12とを互いに連結する。このような連結完了状態では、外側挟持板11の係止孔15が前記ウインチ36によるワイヤ35の引き込み時に生じる引張力に対抗するとともに、巻装内張りシート6の突起18が外側挟持板11の係止孔15から巻装内張りシート6の厚み方向へ抜けない。
図3(a)に示すシート挿入前状態から、前記ウインチ36によりワイヤ35を巻き取ると、図3(c)に示すシ−ト挿入時状態3Bにある前記型枠支持台3の外周型枠部19とトンネル1の内周壁面37との間をワイヤ35がこのトンネル1の内周壁面37に沿って移動する。そのため、図4(a)(c)に示すように、シート巻装台2に巻かれた巻装内張りシート6もトンネル1の内周壁面37に沿うように移動して前記型枠支持台3の外周型枠部19に巻装される。
次に、図5(a)及び図6に示すように、前記型枠支持台3の外周型枠部19が拡開状態3Cになるとともに、この外周型枠部19の底側分割型枠部26で底型枠部34を両案内ロッド33に沿うように下動させて緊張作業位置Pにする。この緊張作業位置Pでは、型枠支持台3の外周型枠部19に巻かれた巻装内張りシート6とトンネル1の内周壁面37との間に形成されたコンクリート打設室38aに対しこの底側分割型枠部26の嵌込み室32が連通する。この嵌込み室32のスペースを利用してそこにチェーンブロック39(緊張付与具)を設置する。前記型枠支持台3の外周型枠部19に巻かれた巻装内張りシート6の両端部6a,6bをこのチェーンブロック39に連結して引っ張ることにより、この巻装内張りシート6を型枠支持台3の外周型枠部19で緊張させる。
その後、図5(b)及び図7に示すように、前記底型枠部34の緊張作業位置Pで底側分割型枠部26の内側枠体31内に両ターンバックル40(緊張保持具)を設置し、この両ターンバックル40に前記巻装内張りシート6の両端部6a,6bを連結してこの巻装内張りシート6の緊張を維持する。その緊張維持後は前記チェーンブロック39を巻装内張りシート6の両端部6a,6bから外す。
次に、図5(c)及び図8に示すように、前記底型枠部34を緊張作業位置Pから上動させて底側分割型枠部26の嵌込み室32に嵌め込んで固定した連結作業位置Qにする。この連結作業位置Qでは、底側分割型枠部26の内側枠体31の両端部31a,31bと底型枠部34の両端部34a,34bとを互いに連結して、巻装内張りシート6が巻着された筒状型枠41とトンネル1の内周壁面37との間にコンクリート打設室38を形成する。このようにして形成したコンクリート打設室38を仕切った後、このコンクリート打設室38にコンクリートを注入すると、トンネル1の内周壁面37に円筒状コンクリートが成形される。乾燥後、型枠支持台3を前記縮径状態3Aにすると、この円筒状コンクリートの内周面全体のうちトンネル1の底部を除いた部分には巻装内張りシート6が貼着されて残る。
なお、前記シート巻装台2を省略し、前記型枠支持台3の外周型枠部19に内張りシート6を直接巻装させてもよい。
(a)はシート巻装台及び型枠支持台を設置したトンネル内でシート巻装台の外周部に内張りシートを巻く前の状態を概略的に示す縦断面図であり、(b)は(a)のシート巻装台を概略的に示す横断面図であり、(c)は(a)の型枠支持台を概略的に示す横断面図である。 (a)はシート巻装台及び型枠支持台を設置したトンネル内でシート巻装台の外周部に内張りシートを巻いた後の状態を概略的に示す縦断面図であり、(b)は(a)のシート巻装台を概略的に示す横断面図であり、(c)は(a)の型枠支持台を概略的に示す横断面図である。 (a)はシート巻装台及び型枠支持台を設置したトンネル内でシート巻装台から巻装内張りシートを型枠支持台に移す前の状態を概略的に示す縦断面図であり、(b)は(a)のシート巻装台を概略的に示す横断面図であり、(c)は(a)の型枠支持台を概略的に示す横断面図である。 (a)はシート巻装台及び型枠支持台を設置したトンネル内でシート巻装台から巻装内張りシートを型枠支持台に移した後の状態を概略的に示す縦断面図であり、(b)は(a)のシート巻装台を概略的に示す横断面図であり、(c)は(a)の型枠支持台を概略的に示す横断面図である。 (a)は図4(c)の型枠支持台で巻装内張りシートを緊張した状態を概略的に示す横断面図であり、(b)は(a)の型枠支持台で巻装内張りシートの緊張を維持した状態を概略的に示す横断面図であり、(c)は(b)の型枠支持台で筒状型枠によりコンクリート打設室を形成した状態を概略的に示す横断面図である。 図5(a)の部分拡大詳細断面図である。 図5(b)の部分拡大詳細断面図である。 図5(c)の部分拡大詳細断面図である。 (a)はシート巻装用連結具を内張りシートに連結する途中の状態を示す部分平面図であり、(b)は同じく部分正面図であり、(c)は同じく部分断面図である。 (a)はシート巻装用連結具を内張りシートに連結した後の状態を示す部分平面図であり、(b)は同じく部分正面図であり、(c)は同じく部分断面図である。 (a)はシート挿入用連結具を内張りシートに連結する途中の状態を示す部分平面図であり、(b)は同じく部分正面図であり、(c)は同じく部分断面図である。 (a)はシート挿入用連結具を内張りシートに連結した後の状態を示す部分平面図であり、(b)は同じく部分正面図であり、(c)は同じく部分断面図である。
符号の説明
1…トンネル、2…シート巻装台、3…型枠支持台、6…巻装内張りシート、6a,6b…巻装内張りシートの端部、11…外側挟持板、12…内側挟持板、13…引掛孔、16…巻装内張りシートの外面、17…巻装内張りシートの内面、18…巻装内張りシートの突起、19…外周型枠部、21…天井側分割型枠部、23…上両側分割型枠部、25…下両側分割型枠部、26…底側分割型枠部、31a,31b…外周型枠部の両端部、32…嵌込み室、33…案内ロッド(案内部材)、34…底型枠部、34a,34b…底型枠部の両端部、37…トンネルの内周壁面、38,38a…コンクリート打設室、39…チェーンブロック(緊張付与具)、40…ターンバックル(緊張保持具)、41…筒状型枠、P…緊張作業位置、Q…連結作業位置。

Claims (7)

  1. トンネル内に設置した型枠支持台の外周型枠部とトンネルの内周壁面との間に配置した巻装内張りシートをこの型枠支持台の外周型枠部で緊張させるとともにその緊張を維持し、その緊張維持後にトンネルの底部で型枠支持台の外周型枠部の両端部間に底型枠部を嵌め込んでこの外周型枠部の両端部とこの底型枠部の両端部とを互いに連結することにより、前記巻装内張りシートが巻着された筒状型枠を設けるとともに、この筒状型枠とトンネルの内周壁面との間にコンクリート打設室を形成することを特徴とするトンネルにおける内張りシート付き筒状型枠設置方法。
  2. 内張りシートをシート巻装台の外周部に巻き、トンネル内に設置した型枠支持台の外周型枠部とトンネルの内周壁面との間にこの巻装内張りシートを挿入し、この型枠支持台の外周型枠部でこの巻装内張りシートを緊張させるとともにその緊張を維持し、その緊張維持後にトンネルの底部で型枠支持台の外周型枠部の両端部間に底型枠部を嵌め込んでこの外周型枠部の両端部とこの底型枠部の両端部とを互いに連結することにより、前記巻装内張りシートが巻着された筒状型枠を設けるとともに、この筒状型枠とトンネルの内周壁面との間にコンクリート打設室を形成することを特徴とするトンネルにおける内張りシート付き筒状型枠設置方法。
  3. トンネル内に設置した型枠支持台の外周型枠部と、トンネルの底部においてこの外周型枠部の両端部間で案内部材により上下動可能に支持した底型枠部とにより筒状型枠を設け、
    この底型枠部は、型枠支持台の外周型枠部の両端部から下動する緊張作業位置と、この緊張作業位置から上動して型枠支持台の外周型枠部の両端部間に嵌め込まれた連結作業位置とを取り、この緊張作業位置では型枠支持台の外周型枠部に巻着された巻装内張りシートとトンネルの内周壁面との間に形成したコンクリート打設室に対しこの外周型枠部の両端部間の嵌込み室が連通し、この連結作業位置では型枠支持台の外周型枠部の両端部と底型枠部の両端部とを互いに連結して巻装内張りシートが巻着された筒状型枠とトンネルの内周壁面との間にコンクリート打設室を形成した
    ことを特徴とするトンネルにおける内張りシート付き筒状型枠構造。
  4. 前記底型枠部の緊張作業位置で、型枠支持台の外周型枠部の両端部間の嵌込み室には、前記巻装内張りシートの両端部のうち少なくとも一端部を型枠支持台の外周型枠部の両端部間で連結してこの巻装内張りシートの両端部を引っ張ることにより、この巻装内張りシートを型枠支持台の外周型枠部で緊張させる緊張付与具を設置したことを特徴とする請求項3に記載のトンネルにおける内張りシート付き筒状型枠構造。
  5. 前記底型枠部の緊張作業位置で前記巻装内張りシートの両端部に連結されてこの巻装内張りシートの緊張を維持する緊張保持具を設置したことを特徴とする請求項4に記載のトンネルにおける内張りシート付き筒状型枠構造。
  6. 前記型枠支持台の外周型枠部は複数の分割型枠部からなり、前記底型枠部はこの各分割型枠部のうちトンネルの底部に配設した底側分割型枠部に対し案内部材により上下動可能に支持されていることを特徴とする請求項3または請求項4または請求項5に記載のトンネルにおける内張りシート付き筒状型枠構造。
  7. トンネル用内張りシートの外面と内面とのうち外面に当てがわれる外側挟持部と内面に当てがわれる内側挟持部とを備え、この外側挟持部には内張りシートの外面に形成された突起が係止される引掛孔を形成し、この外側挟持部の引掛孔は、内張りシートの外面に形成された突起が挿入される挿入孔と、その突起が係入される係止孔とを互いに連続させて形成したものであり、その突起が係止孔で係入された係止状態でこの外側挟持部と内側挟持部とを互いに連結し得る締結部を設けたことを特徴とするトンネル用内張りシート連結具。
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