JP2005179917A - 擁壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 兵庫県南部地震のような最大震度階級の地震に対しても崩壊することなく安定性を保つ、極めて高い耐震性を備えた擁壁を実現する。
【解決手段】 表面板2と控板3と繋ぎ板4とを含む擁壁用ブロック1が法面10の前方位置に左右に並べて据付けられ、擁壁用ブロック1に連結されたジオテキスタイル9が背面土15側に向けて控板3からの敷設長が4m以上となるように敷設され、ジオテキスタイル9が埋まるように背面土15が盛られ、表面板2と控板3との間の空所に中詰材17が充填され、且つ、控板3と背面土15との間の空間に裏込材18が充填されることによって一つの段が構成され、該段が下から上へ複数段に積み上げられて構築された擁壁である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、道路周辺、公園、運動場、宅地、崖、堤防等の各種法面における土砂の崩落を防止する擁壁に関するものである。
先に本願出願人は、図13に示すように、起立した表面板52と、表面板52より奥へ離間して起立した控板53と、表面板52と控板53とを連結する2つの繋ぎ板54とを含むプレキャストコンクリート製の擁壁用ブロック51を使用した擁壁を提案したところ(特許文献1、特許文献2)、広く実用化されるに至り好評を博している。表面板52と控板53と2つの繋ぎ板54との間には天と底が抜けた中央空所55ができるため、この擁壁用ブロック51は箱型(あるいは容器型又はビン型)擁壁用ブロックと言われている。同ブロックを使用して擁壁を施工するには、まず、法面60の前方における現場地盤61に掘削した溝62に、砕石、栗石等の粗粒状の基礎材64を敷く。その上に擁壁用ブロック51を据付け、その表面板52と控板53との間の空所56に砕石、栗石等の中詰材67を充填するとともに控板53と法面60との間に裏込材68を充填して一つの段を構成し、この段を下から上へ複数段にかつ階段状に積み上げて構築する。
こうして構築した擁壁は、相対的に下段の中詰材67及び裏込材68と上段の中詰材67及び裏込材68とが互いに噛み合ってせん断力を伝達することにより、擁壁用ブロック51の移動を防止する。従って、モーメントは伝達されず、またブロックに作用する軸力はコンクリート同志が接面を有するものではないことから荷重の分散が図られ、支持地盤に対する負担は小さい。よって、この擁壁は多少の変状や沈下に対しても安定性を保つ。現にこの擁壁は全国各地に約1200件施工されているが、地震被災地周辺での崩壊事故は確認されていないことから、高い耐震性を備えていると推察される。
実用新案第2210846号公報 特許第2858079号公報
ところが、上記の擁壁であっても、平成7年1月17日に起きた兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)のような最大震度階級(震度7)の地震に対する耐震性までは確認されていない。近年は大規模地震の周期的到来が予測されているため、最大震度階級の地震に対応した耐震性を備えた擁壁が要請されているが、そのような耐震性が確認された擁壁は未だ見当たらない。
そこで、本発明の目的は、兵庫県南部地震のような最大震度階級の地震に対しても崩壊することなく安定性を保つ、極めて高い耐震性を備えた擁壁を実現することにある。
本発明に係る擁壁は、起立した表面板と、表面板より奥へ離間して起立した控板と、表面板の左右方向途中部と控板の左右方向途中部とを連結する繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックが法面の前方位置に左右に並べて据付けられ、前記擁壁用ブロックに連結されたジオテキスタイルが次の背面土側に向けて敷設され、法面と前記控板との間に前記ジオテキスタイルが埋まるように背面土が盛られ、前記表面板と前記控板との間の空所に中詰材が充填され、且つ、前記控板と前記背面土との間の空間に裏込材が充填されることによって一つの段が構成され、該段が下から上へ複数段に積み上げられて構築されたものである。
ジオテキスタイルが、全段の擁壁用ブロックに連結されて敷設されていれば、耐震性を最大に高めることができる。また、ジオテキスタイルが、一段おき又は複数段おきの特定段の擁壁用ブロックに連結されて敷設され、特定段以外の段では省略されていれば、耐震性を必要十分に高めつつ施工効率を高めることができるとともに、コストアップを抑えることができる。
ジオテキスタイルは、擁壁用ブロックのどの部位に連結してもよく、例えば控板の上端部、下端部若しくは高さ途中部、繋ぎ板の上端部若しくは下端部、表面板の下端部等に連結することができる。表面板の下端部に連結する場合には、ジオテキスタイルとして後述するジオグリッドを使用することが好ましい。そのジオグリッドが表面板と控板との空所の下端開口を覆って該空所内の中詰材の上下移動を防ぐととともに、該中詰材と下段の中詰材とがジオグリッドの網目を介して係合するからである。
擁壁用ブロックに対するジオテキスタイルの連結の仕方は、特に限定されないが、擁壁用ブロックに埋設したアンカー金具への係止や締結を例示できる。
ジオテキスタイルの控板から後方端までの敷設長は、特に限定されないが、背面土に係止させる長さを確保して耐震性を顕著に高めるためには2m以上が好ましく、4m以上がさらに好ましい。
「ジオテキスタイル」の語は、土、岩等とともに使用する補強部材の一種を指すが、その定義(特に種類の範囲)には広狭がある。狭義のジオテキスタイルは、繊維材料よりなる編物、織布、不織布、これらの組合せ等を意味するが、広義のジオテキスタイルは、狭義のジオテキスタイルのみならず、非繊維材料(樹脂等)よりなるジオネット、ジオグリッド、これらの組合せ等のジオテキスタイル関連製品も含む。本明細書では、ジオテキスタイルの語を広義で使用するものとし、これらの例示を全て包含する。
繊維材料よりなる編物、織布、不織布等のジオテキスタイルは、軽量かつ柔軟であり、また、繊維材料の毛細管現象により背面土に含まれた水を正面に導いて排水できるという特徴がある。一方、非繊維材料よりなるジオネット、ジオグリッド等のジオテキスタイル関連製品は、比較的安価であるという特徴がある。本発明においては、強度が高く安価である点で、ジオグリッドを使用することが好ましい。また、大半の段においてジオグリッドを使用し、一部の段において繊維材料よりなるジオテキスタイル(例えば強度が高い点で優れている不織布)を使用して排水を図ることも好ましい。
「背面土」としては、特に限定されないが、現場の採掘土を例示できる。「中詰材」「裏込材」としては、特に限定されないが、砕石、栗石、コンクリートガラ、粗粒状鉱滓等の粒状体を例示できる。中詰材と裏込材とは、同じものでも別のものでもよい。
本発明によれば、兵庫県南部地震のような最大震度階級の地震に対しても崩壊することなく安定性を保つ、極めて高い耐震性を備えた擁壁を実現することができる。
起立した表面板と、表面板より奥へ離間して起立した控板と、表面板の左右方向途中部と控板の左右方向途中部とを連結する繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックが法面の前方位置に左右に並べて据付けられ、前記擁壁用ブロックに連結されたジオテキスタイルが次の背面土側に向けて控板からの敷設長が4m以上となるように敷設され、法面と前記控板との間に前記ジオテキスタイルが埋まるように背面土が盛られ、前記表面板と前記控板との間の空所に中詰材が充填され、且つ、前記控板と前記背面土との間の空間に裏込材が充填されることによって一つの段が構成され、該段が下から上へ複数段に積み上げられて構築された擁壁である。ジオテキスタイルは、控板、繋ぎ板、表面板等に連結することができ、擁壁用ブロックに埋設したアンカー金具への係止や締結により連結できる。
図1及び図2は本発明を具体化した実施例の擁壁を示しており、まずこの擁壁に使用する擁壁用ブロック1について説明する。この擁壁用ブロック1は、図3に示すように、起立した表面板2と、表面板2より奥へ離間して起立した控板3と、表面板2の左右方向途中部と控板3の左右方向途中部とを連結する一対の繋ぎ板4、4とが、コンクリートで一体的にプレキャストされてなるものである。なお、本実施例において以下に挙げる各部の寸法は例示であり、適宜変更できる。
表面板2は、幅約2000mm、高さ約1000mm、厚さ約120mmの長方形板であり、その表面には例えば石垣模様、溝模様等の模様が設けられ、左右の側端面の上部及び下部には、水抜きスリット形成用の浅い凹部5が形成されている。控板3は、幅約1860mm、高さ約500mm、厚さ約120mmの長方形板である。一対の繋ぎ板4,4は、それぞれ前後長さ約1000mm、高さ約500mm(但し、表面板2に結合する前部分のみは高さ約900mmに増加した補強部4a,4aとなっている)、厚さ約100mmの板である。擁壁用ブロック1の重さは約1300kgである。
控板3及び繋ぎ板4,4の各下端面は、表面板2の下端面と同じレベルに合わせられているので、控板3及び繋ぎ板4,4(補強部4a,4aを除く)の各上端面は表面板2の上端面に対して略1/2の高さレベルにある。また、両繋ぎ板4,4は左右に約1000mmの相互間隔をおいて平行に対峙しており、その中央位置と表面板2の左右方向中央位置と控板3の左右方向中央位置とは前後に合わせられている。従って、各繋ぎ板4,4の外側面に対し、表面板2は近い方の側端面までが約400mm突出しており(突出部2a)、控板3は近い方の側端面までが約330mm突出している(突出部3a)。
本実施形態の場合、表面板2と控板3との間の空所6は、表面板2と控板3と一対の繋ぎ板4、4とで囲まれた平面四角形(本例では略正方形)の中央空所7と、各繋ぎ板4,4の外側方において前記表面板2の突出部2aと前記控板3の突出部3aと各繋ぎ板4,4とで囲まれた平面コ字形の側部凹所8とからなる。
また、擁壁用ブロック1の控板3の上端部には、ジオテキスタイル9の前端を、該上端部に埋設したアンカー金具(図示略)に係止させることによって連結可能となっている。なお、この連結位置は、控板3の上端部に限定されず、下端部でも高さ途中部でもよい。
さて、本実施例の擁壁は次のように構築されている。まず、法面10の直ぐ前方における現場地盤11には開口前後幅1500〜2000mm、底前後幅1000〜1500mm、深さ200〜500mmの溝12が掘削され、該溝12の中に、ジオテキスタイル13で巻き囲んだ粗粒状の基礎材14が敷設されている。基礎材14には、例えば単粒度砕石(S−40以上)が用いられている。ジオテキスタイル13には、例えば高密度ポリエチレン樹脂よりなり、基礎材14の平均粒径より小さくかつ基礎材14の一部が突出可能な大きさの網目単位を持つジオグリッドが用いられている。こうして、ジオテキスタイル13により基礎材14の動きを拘束すると、不測の湧水、大雨、鉄砲水等が起きても、基礎材14の流出ひいては擁壁の弱体化を防ぐことができる。
この基礎材14の上には、最下段(1段目)を構成する複数の擁壁用ブロック1が左右に並べて据付けられている。隣り合う擁壁用ブロック1の浅い凹部5の同士間にはスリットが形成され、擁壁の内部に過剰に貯まる水を正面側へ抜くことができる。法面10と控板3との間には背面土15が盛られている。表面板2と控板3との間の空所6(前記のとおり中央空所7及び側部凹所8)には中詰材17が充填されて締め固められている。また、控板3と背面土15との間の空間並びに前記中詰材17の上方には、表面板2の上端面と同一レベルまで裏込材18が充填されて締め固められている。中詰材17と裏込材18には、例えば単粒度砕石(S−40以上)が用いられている。こうして1段目(最下段)が構成されている。
前記1段目の上には、同様に2段目が構成される。但し、2段目の擁壁用ブロック1には前記のとおり控板3にジオテキスタイル9が連結され、該ジオテキスタイル9は法面10の方向へ(次の背面土15側に向けて)控板3からの敷設長が4m以上となるように敷設され、法面10と控板3との間にはジオテキスタイル9が埋まるように背面土15が盛られている点において、1段目とは異なっている。ジオテキスタイル13には、例えば高密度ポリエチレン樹脂よりなるジオグリッド(商品名テンサー)が用いられている。そして、以下、擁壁用ブロック1にジオテキスタイル9が連結・敷設されない奇数段目と、擁壁用ブロック1にジオテキスタイル9が連結・敷設された偶数段目とが交互に積み上げられて、複数段(例えば4段〜30段)よりなる本実施例の擁壁が構築されている。
この擁壁は傾斜壁(寺勾配も含む)であるから、擁壁用ブロック1は、相対的に下段の表面板2に対して相対的に上段の表面板2が後方に位置するように、階段状に据付けられる。勿論、垂直壁の場合は、上下の表面板2が面一に合わせられる。
以上のように構成された本実施例の擁壁によれば、相対的に下段の中詰材及び裏込材と上段の中詰材及び裏込材とが互いに噛み合ってせん断力を伝達することにより擁壁用ブロック1の移動を防止する作用と、一段おきに擁壁用ブロック1に連結され敷設されたジオテキスタイル9が耐力の一部を負担して擁壁用ブロック1の負担を軽減するととともに、背面土15と一体化して擁壁用ブロック1の移動を防止する作用とが相俟って、従来の予測を越えた極めて高い耐震性を備える。
[耐震性実験]
この擁壁の耐震性を本当の意味で確認するには実際の地震を待たねばならないが、現時点で可能な限り正確に推定するために、以下のとおり、1/40にスケールダウンした精密な模型擁壁を作成して耐震性実験を行った。
(1)実験装置
図4に示すような、独立行政法人土木研究所の大型動的遠心力載荷試験装置を使用した。同装置は、遠心力載荷装置と加振装置と計測機器とからなる。
遠心力載荷装置は、モータ21と、該モータ21を減速する減速機22と、該減速機22から回転駆動される回転軸23と、該回転軸23に中央部において支持され左右に延びた回転腕24と、該回転腕24の左右部に対し上端部において揺動可能に軸着されて吊り下がった二つの揺動架台25とからなる。回転腕24がモータ21により減速機22を経て回転駆動されると、揺動架台25は遠心力により振り上がって回転腕24の中に入り込むようになっている。その有効回転半径は6600mm、最大遠心加速度は100Gである。
加振装置26は、一方又は両方の揺動架台25に設置されている。加振装置26の台の大きさは幅1700mm×奥行1000mmであり、その台の上に幅1500mm×奥行300mm×高さ500mmの試料容器27が設置される。この試料容器27の中に、次に述べる模型擁壁が作製されるのである。加振装置26による最大加振加速度は40G、最大速度は900mm/秒、最大変位は±5mm、加振周波数は10〜400Hzである。
計測機器としては、変位計、加速度計及び土圧計を用いた。それらの配置については後述する。さらに、CCDカメラとストロボカメラとによって、加振中の模型擁壁の挙動を観察できるようになっている。
(2)模型擁壁(ケース1とケース2)
図5に示す模型擁壁は比較例として作製したもので、前記実施例とは異なりジオテキスタイルを用いておらず、これをケース1(Case1)とする。図6に示す模型擁壁は実施例として作製したもので、前記実施例と同じく模型擁壁用ブロック31にジオテキスタイルを連結しており、これをケース2(Case2)とする。いずれのケース1,2についても、前記試料容器27の中にまず模擬基礎地盤30を作製し、その上に模型擁壁用ブロック31、模擬中詰材33、模擬裏込材34及び模擬背面土35(ケース2ではさらにジオテキスタイル36)よりなる模型擁壁を作製した。模型擁壁は、全14段、各段高さ25mm、全高350mm(実大14mに相当)とし、勾配は1段目(最下段)〜5段目で1:0.6、6段目〜9段目で1:0.5、10段目〜14段目(最上段)で1:0.4となる寺勾配とした。なお、図7(a)に示すように、模擬基礎地盤30に底前後幅45mm、深さ23mmの溝を掘削し、該溝の底に珪砂3号よりなる厚さ10mmの模擬基礎37を設け、この模擬基礎37の上に1段目(最下段)の模型擁壁用ブロック31を載置した。各部の詳細は次のとおりである。
模擬基礎地盤30には、堅固な地盤を想定し、平均粒径D50=0.98mm、最大粒径2.0mm、均等係数Uc=2.15の珪砂4号を用いた。この珪砂4号を、1層当たり厚さ20mmで撒き出した後に突き固め、合計4層で厚さ80mm(実大3100mmに相当)、密度1.72g/cm3 の模擬基礎地盤30を作製した。
模型擁壁用ブロック31は、前述した実施例1の擁壁用ブロック1を正確に1/40にスケールダウンしたものであり、アルミニウムで作製した。すなわち、表面板は幅50mm、高さ25mm、厚さ3mmであり、控板は幅46.5mm、高さ12.5mm、厚さ3mmであり、一対の繋ぎ板はそれぞれ前後長さ25mm、高さ12.5mm、厚さ2.5mmであり、両繋ぎ板の相互間隔は25mmである。
模擬中詰材33及び模擬裏込材34には、実施工で単粒砕石S−40以上の十分なせん断抵抗力が得られる材料が用いられることを想定し、平均粒径D50=1.4mm、最大粒径4.8mm、均等係数Uc=1.45の珪砂3号を用いた。この珪砂3号を、各段毎に撒き出した後に突き固め、密度1.72g/cm3 とした。
模擬背面土35には、砂質土系材料として、平均粒径D50=0.21mm、最大粒径0.11mm、均等係数Uc=1.74の豊浦砂を用いた。この豊浦砂を、空中落下法によりDr=80%に締め固め、密度1.59g/cm3 とした。
ケース2のジオテキスタイル36には、引張剛性を実大モデルと同等とするため、E×A(E:変形係数、A:断面積)を1/40にした高密度ポリエチレン樹脂よりなるジオテキスタイルを用いた。敷設長は130mm(実大スケール5mに相当)とした。敷設箇所は下から2,4,6,8,10,12段目の計6段の模型擁壁用ブロック31の後方とし、模型擁壁用ブロック31の控板の上部に対してジオテキスタイル36を接着剤により接合した。
(3)計測機器
模型擁壁の加振による変形挙動を把握するため、図5及び図6に示すように、変位計、加速度計及び土圧計を配置した。すなわち、水平方向の変位計を1,7,14段の模型擁壁用ブロック31の表面板に設置し、鉛直方向の変位計を1,7,14段の模型擁壁用ブロック31の表面板と模擬背面土35の天端とに設置した。また、水平方向の加速度計を1,7,11,14段の模型擁壁用ブロック31の表面板とその模擬背面土35の内部とに設置し、鉛直方向の加速度計を模擬背面土35の天端と模擬基礎地盤30の法尻及び底部とに設置した。また、水平方向の土圧計を1,7,12段の模型擁壁用ブロック31の控板の背面と(7段だけは模擬裏込材34にも)それらの模擬背面土35の内部とに設置し、鉛直方向の土圧計を模擬基礎37のつま先部及びかかと部に設置した。
また、加振前後における模擬背面土35の変形状況を把握するため、試料容器27の前面ガラスに水平方向と鉛直方向のメッシュを色砂で作製した。さらに、模型擁壁用ブロック31とメッシュ中心の模擬背面土35の動きを高速度カメラを用いた画像解析により定量的に評価するため、直径8mmのアルミニウム製のリベットの評点を設置した。
また、ケース2のジオテキスタイル36には、該ジオテキスタイル36に生じる引張応力を測定するため、図7(b)に示すように、歪みゲージを設置した。
(4)実験方法
上記ケース1,2の模型擁壁が作製された試料容器27を加振装置26の台の上に設置し、モータ21により回転腕24を回転駆動して、遠心力を遠心加速度40Gまで載荷した後、図8に示す加振ステップで地震波を加えた。用いた地震波は「鉄道構造物等設計標準・同解説耐震設計」で用いる人工地震波である。
まず、ステップ1としてL1_G1波(最大加速度150gal程度)を加えた。
次に、ステップ2としてL2_G1_Spec1波(最大加速度500gal程度)を加えて、模型擁壁の変形状況を確認した。
次に、ステップ3として余震が被災構造物に及ぼす影響を検討するため、再度、L1_G1波を加えた。
次に、ステップ4として破壊モードを検討するため、神戸海洋気象台(N−S成分)での実地震波(以下、「神戸波」という)(最大加速度800gal程度)による加振を行った。しかし、実験では神戸波の加振ではいずれのケース1,2でも崩壊や大変形が生じなかった。
そこで、ステップ5として強制的に破壊を図るため、sin波加振(500gal程度)を周波数1.5Hzで50波連続して行った。
(5)実験結果
1.ステップ1(L1_G1波)
ステップ1における残留水平変位(数値は実大スケール換算である)を図9に示す。ケース1の残留水平変位で、最上段は前面側に20mm倒れこみ、中段は30mm、最下段は25mm背面土側に押し戻される変形状況が確認された。この変位は擁壁全高との比(変位/全高)で0.2%程度の極めて小さい値であり、模型擁壁は健全性が保たれていて補修の必要はないといえる。これに対し、ケース2でも同様の変形状況が確認されたが、最上段の残留水平変位はさらに小さい15mmであり、ケース1と比較して75%に抑制されたことから、ジオテキスタイルによる変形抑制効果が認められた。
2.ステップ2(L2_G1_Spec1波)
ステップ2における残留水平変位(数値は実大スケール換算である)を図10に示す。ケース1で最上段の残留水平変位は130mmと比較的小さい値を示し、擁壁全高との比(変位/全高)で約1%に収まる結果となった。これに対し、ケース2で最上段の残留水平変位量はさらに小さい65mmであり、ケース1と比較して約50%に抑制されたことから、ジオテキスタイルによる変形抑制効果が顕著に表れている。また、加振中の最大水平変位についてはさらに同効果が得られ、ケース1で最上段の最大変位は170mmであったのに対し、ケース2でのそれは65mmであり約40%に抑制された。
3.ステップ3(再度L1_G1波)
ステップ3においては、ケース1でもケース2でもステップ2後の状態からほとんど変化しなかったことから、余震による影響はほとんどないことが確認された。
4.ステップ4(神戸波)
ステップ4における残留水平変位を図10に示し、最大水平変位を図11に示す。ケース1で最上段の残留水平変位は190mm、最大水平変位は480mmであった。これに対し、ケース2では残留水平変位で約70%、最大水平変位で約60%に抑制されており、やはりジオテキスタイルによる変形抑制効果が顕著に表れている。ステップ4後の模型擁壁の状態を図12に示す。ケース1では、同図(a)に示すようにくさび崩壊線が確認されたが、崩壊に至るような大きな変位を生じなかった。現行の設計では、試行くさび法により土圧力を算定しており、仮定したすべり面と水平面のなす角度は、常時で約50°となり、地震時で約40°となる。実験の結果は、常時の値に近い約50°の結果となった。これに対し、ケース2では、同図(b)に示すようにくさび崩壊線は確認されなかった。
5.ステップ5(sin波)
ステップ5は、前記のとおり強制的に破壊を図り、破壊モードを把握するためのものである。ケース1では、模型擁壁の最下段からくさび崩壊線が発生し、その崩壊線に区切られた土塊が一体となって模擬基礎に沈み込むように挙動し、模擬基礎前面の根入れ部分が盛り上がってきた。さらに加振か続くと、くさび崩壊線が中段辺りからも発生して徐々に上段の方へと発生していき、擁壁全体の崩壊となった。これに対し、ケース2では、驚くべきことに破壊せず、小さい変形しか生じなかったことから、ジオテキスタイルによる変形抑制効果が予想を遙かに超えて高いことが判明した。
6.水平土圧
水平土圧については、ステップ1,ステップ2及びステップ4における前記所定段の模型擁壁用ブロックの控板の背面の水平土圧と模型擁壁用ブロック及び模擬背面土の応答加速度とを経過時間に対して動的に実測し、所定経過時における応答加速度の実測値を抽出して重力加速度で除すことで水平震度を求め、その水平震度から試行くさび法で水平土圧を計算で求めた。この水平土圧の計算値と、前記所定経過時における水平土圧の実測値とを比較したところ、ケース1では、実測値の方がやや小さめながらよく一致していたことから、水平土圧は試行くさび法による計算で解釈できることが分かった。また、ケース2では、ステップ4で実測値がやや大きめになったがそれ以外ではよく一致していたことから、やはり水平土圧は試行くさび法による計算で解釈できることが分かった。
7.鉛直土圧
ケース1でもケース2でも、ステップ1からステップ4までの加振に伴って模擬基礎の鉛直土圧が累積されて増加し、ステップ1での鉛直土圧に対しステップ4での鉛直土圧は2倍以上となった。また、模擬基礎のつま先部での鉛直土圧よりもかかと部での鉛直土圧の方が高かった。但し、その両鉛直土圧の差はケース1では大きかったが、ケース2では縮まった。これは、ジオテキスタイルにより模擬基礎に作用する鉛直土圧が平均化されたためと考えられる。
8.ジオテキスタイルの歪み
ケース2におけるジオテキスタイルに発生した軸歪みを検討すると、ジオテキスタイルのうちでも模型擁壁用ブロック側で最も大きな歪みが発生し、模型擁壁用ブロックから離れるほど生じる歪みは小さくなった。ステップ1では軸歪みの最大値が7段目と9段目とで認められ、0.25%であった。ステップ2では軸歪みの最大値が13段目で認められ、0.8%以上であった。ステップ4では軸歪みの最大値が13段目で認められ、1%を越えた。この軸歪みでジオテキスタイルに破断等の損傷が生じることはなかった。
9.まとめ
以上の実験結果より、ケース1においても、L1地震動に対しては健全性が保たれ、L2地震動に対しても変位が小さくほぼ健全性が保たれ、神戸波に対してはくさび崩壊線が確認されたものの崩壊に至るように大きな変位を生じなかったことから、耐震性が高いことが確認された。そして、ケース2においては、L1地震動及びL2地震動に対しては健全性が保たれ、神戸波に対しても小さい変形が生じるだけで崩壊線は発生せず(補修が必要な場合でも軽微で済む)、さらに驚くべきことに、破壊させるためのsin波に対しても破壊せず小さい変形しか生じなかったことから、予想を遙かに超えた高い耐震性を備えていることが判明した。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して具体化することもできる。
(1)全段の擁壁用ブロックにジオテキスタイルを連結して敷設すること。
(2)複数段おきの擁壁用ブロックにジオテキスタイルを連結して敷設すること。
(3)要所段(1段おき、複数段おき等の所々の段)のジオテキスタイルには、前記ジオグリッドに代えて不織布等の繊維材料よりなるジオテキスタイルを敷設して排水を図ること。
(4)要所段のジオテキスタイルに代えて、金属製の網状部材(例えば溶接金網、エキスパンドメタル、帯板等)を用いること。
本発明の実施例に係る擁壁の斜視図である。 同擁壁の断面図である。 同擁壁に使用する擁壁用ブロックの斜視図である。 同擁壁の耐震性を調べるための実験装置の正面図である。 同実験の比較例(ケース1)として作製した模型擁壁の側面図である。 同実験の実施例(ケース2)として作製した模型擁壁の側面図である。 (a)は同模型擁壁における模擬基礎部分の断面図、(b)はジオテキスタイルを連結した模型擁壁用ブロックの平面図である。 同実験の加振ステップを説明する流れ図である。 同加振ステップのステップ1における模型擁壁用ブロックの残留水平変位を示すグラフである。 同加振ステップのステップ2及びステップ4における模型擁壁用ブロックの残留水平変位を示すグラフである。 同加振ステップのステップ4における模型擁壁用ブロックの最大水平変位を示すグラフである。 同加振ステップのステップ4後の模型擁壁の状態を示す側面図である。 従来例に係る擁壁の断面図である。
符号の説明
1 擁壁用ブロック
2 表面板
3 控板
4 繋ぎ板
6 空所
9 ジオテキスタイル
10 法面
11 現場地盤
15 背面土
17 中詰材
18 裏込材
30 模擬基礎地盤
31 模型擁壁用ブロック
33 模擬中詰材
34 模擬裏込材
35 模擬背面土
36 ジオテキスタイル
37 模擬基礎

Claims (3)

  1. 起立した表面板と、表面板より奥へ離間して起立した控板と、表面板の左右方向途中部と控板の左右方向途中部とを連結する繋ぎ板とを含む擁壁用ブロックが法面の前方位置に左右に並べて据付けられ、前記擁壁用ブロックに連結されたジオテキスタイルが次の背面土側に向けて敷設され、法面と前記控板との間に前記ジオテキスタイルが埋まるように背面土が盛られ、前記表面板と前記控板との間の空所に中詰材が充填され、且つ、前記控板と前記背面土との間の空間に裏込材が充填されることによって一つの段が構成され、該段が下から上へ複数段に積み上げられて構築された擁壁。
  2. 前記ジオテキスタイルが、全段の擁壁用ブロックに連結されて敷設されている請求項1記載の擁壁。
  3. 前記ジオテキスタイルが、一段おき又は複数段おきの特定段の擁壁用ブロックに連結されて敷設され、特定段以外の段では省略されている請求項1記載の擁壁。
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