JP2005178441A - 車両用カメラ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 監視用カメラが受ける車体振動の影響を軽減することができるとともに、車両用カメラ取付構造を簡略化することができること。
【解決手段】 車両用カメラ取付構造は、車体の一部であるテールゲート14にライセンスプレート用ガーニッシュ40を取付け部材50にて取付け、この取付け部材にカメラ設置部54を設け、このカメラ設置部に車両10の後下方を監視する監視用カメラ24を取付けたものである。カメラ設置部は取付け部材に一体的に設けた一体品である。ライセンスプレート用ガーニッシュは、内側に取付座43を一体に備える。取付け部材は、平坦な車体側取付面36と平坦な取付座との間に介在させた、ブラケットからなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は車両の周囲を監視する監視用カメラの取付構造に関する。
近年、車両の後退時や右左折時などに周囲を確認する監視装置として、ミラーの代わりに監視用カメラを備える技術が開発されている。このような監視用カメラを車体に取付ける車両用カメラ取付構造の開発も進められている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−250478号公報(図1−2、図4)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図10(a),(b)は従来の車両用カメラ取付構造の概要図であり、(a)は車両の後部を後方から見た外観構成を示す。(b)は(a)のb−b線断面構造を示す。
従来の車両用カメラ取付構造は、車両201のテールゲート202に後方が解放された凹部203を形成し、この凹部203を覆うガーニッシュ204をテールゲート202に取り外し可能に取付け、ガーニッシュ204にライセンスプレート205を取付け、さらに、凹部203の上部とガーニッシュ204の上部との間に空間部206を設け、この空間部206内でガーニッシュ204にブラケット207を取り外し可能に取付け、空間部206内でブラケット207に監視用カメラ208を取り外し可能に取付けたというものである。なお、テールゲート202は車体の一部に相当し、ガーニッシュ(garnish)204は外装部材に相当する。
ところで、車両201を走行させたときの振動(走行振動)は、車体から低剛性であるガーニッシュ204を介して、監視用カメラ208に伝わる。監視用カメラ208が振動すると、監視用カメラ208で撮影されてCRT(陰極線管)等の受像器に映し出された画像も振れる。振れた画像は見にくいので監視するのに好ましくない。また、振れた画像を画像処理装置によって画像処理するには画像修正装置を必要とする。このようなことから、監視用カメラ208の振動をできるだけ抑制したい。そのためには、車体に監視用カメラ208を直接取付けることによって、車体振動の影響を軽減することが考えられる。
しかし、車体に対してガーニッシュ204と監視用カメラ208とを別々に取付けることになる。このため、別々の取付け部材を設ける必要があるので、部品数が多くならざるを得ない。これではコストアップの要因となるので、改良の余地がある。
本発明は、監視用カメラが受ける車体振動の影響を軽減することができるとともに、車両用カメラ取付構造を簡略化することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体にライセンスプレート用ガーニッシュ等の外装部材を取付け部材にて取付け、この取付け部材にカメラ設置部を設け、このカメラ設置部に車両の周囲を監視する監視用カメラを取付けた車両用カメラ取付構造である。
請求項2に係る発明は、取付け部材を複数個とし、これら複数個の取付け部材にカメラ設置部を掛け渡すように構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、複数の取付け部材を、外装部材に対し全て同一方向から組み付けるように構成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、カメラ設置部を取付け部材に一体的に設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、取付け部材が、車体の平坦な取付面と外装部材に設けられた平坦な取付座との間に介在させた、ブラケットからなることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、取付け部材が、カメラ設置部を設けていない他の取付け部材との互換性を有していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、外装部材を取付けるための取付け部材にカメラ設置部を設け、このカメラ設置部に監視用カメラを取付けたので、車体に外装部材を取付ける取付け部材が、車体に監視用カメラを取付ける部材をも兼ねる。車体に監視用カメラを取付けるブラケット等の、専用の部材は必要ない。このため、車体に外装部材を取付け部材にて取付けるだけで、車体に監視用カメラをも同時に取付けることができる。
このように、1個の取付け部材によって外装部材及び監視用カメラの両方を、車体に同時に取付けることができるので、取付け部材の数量を削減することができるとともに、取付け工数を削減することができる。しかも、車体は1個の取付け部材だけを取付ける構成ですむので、取付け部分の構成が簡単になる。このようなことから、車両用カメラ取付構造を簡略化でき、車両の製造コストを低減することができる。
さらには車体に対して、低剛性である外装部材を介することなく、監視用カメラを直接に取付けたので、監視用カメラが受ける車体振動の影響を軽減することができる。この結果、監視用カメラでより明瞭な撮像を得ることができる。
請求項2に係る発明では、取付け部材を複数個とし、これら複数個の取付け部材にカメラ設置部を掛け渡すように構成したので、複数個の取付け部材によって外装部材及び監視用カメラを車体に取付けることができる。従って、車体に対して複数個の取付け部材を、より強固に取付けることができる。さらには、複数個の取付け部材をカメラ設置部によって連結した構成なので、車体に対して取付け部材、外装部材及び監視用カメラが回らないように、回り止めすることができる。
請求項3に係る発明では、外装部材に対し複数の取付け部材を全て同一方向から組み付けるように構成したので、外装部材に対する複数の取付け部材の組み付け性を、より高めることができる。
請求項4に係る発明では、取付け部材にカメラ設置部を一体的に設けることで、取付け部材にカメラ設置部をより強固に設けることができる。従って、車体に監視用カメラをより強固に取付けることができるので、より十分なカメラ設置強度を得ることができる。
請求項5に係る発明では、ブラケットからなる取付け部材を、車体の平坦な取付面と外装部材の平坦な取付座との間に介在させたので、車体に対してブラケットを安定した取付け状態とすることができる。この結果、車体にブラケットを介して監視用カメラをより安定した取付け状態とすることができる。従って、監視用カメラが受ける車体振動の影響を、より軽減することができるので、より一層明瞭な撮像を得ることができる。
請求項6に係る発明では、取付け部材が、カメラ設置部を設けていない他の取付け部材との互換性を有しているので、車体及び外装部材の構成については、監視用カメラの有無にかかわらず全く変更する必要がない。従って、車体及び外装部材を、それぞれ共用可能な共用部材とすることができる。このようなことから、監視用カメラの有無にかかわらず、車体及び外装部材を共用部材とすることができ、これらを成形する成型用金型を共用化できるので、量産性が高まり、製造コストをより低減させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
図1は本発明に係る車両の後部斜視図であり、この車両10の車体後面11aにテールゲート(バックドア)14を備えたことを示す。詳しくは、車両10は、車体11の後面11aに開口部12を形成し、この開口部12の上のルーフレール13にヒンジ(図示せず)にてテールゲート14を上下スイング可能に取付けることで、開口部12をテールゲート14によって開閉するようにした、ハッチバックタイプ等の自動車である。
ここで、テールゲート14は車体11の一部であるとする。15はリヤピラー、16はルーフ、17はサイドドア、18はリヤバンパである。
テールゲート14は後面に後方が解放した凹部21を形成し、この凹部21の中央にライセンスプレート22を備え、凹部21の上部に左右2個のライセンスランプ23,23並びに1個の監視用カメラ24を備える。凹部21は、車両10を後方から見たときに略矩形状を呈する。さらにテールゲート14は、凹部21における開口上側をライセンスプレート用ガーニッシュ40にて囲うことにより、ライセンスランプ23,23並びに監視用カメラ24を覆うようにしたものである。
監視用カメラ24は、車両10の周囲、例えば図1に示すように車両10の後方を監視する撮像機であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)等の個体撮像素子やテレビカメラからなる。このような監視用カメラ24は、撮影した像を電気信号として車室内に送り、CRT(陰極線管)等の図示せぬ受像器に映し出すことによって、周囲を監視するものであり、ミラーの代わりに用いることができる。
ライセンスプレート用ガーニッシュ40(以下、単に「ガーニッシュ40」と略記する。)は、車幅方向に細長い外装部材である。
以下、車体11に監視用カメラ24を取付ける車両用カメラ取付構造の第1実施例について、図2〜図5に基づき説明する。
図2は図1の2−2線断面図であり、車体11に監視用カメラ24並びにガーニッシュ40を取付けた断面構造を示す。想像線にて示す監視用カメラ24を、テールゲート14に後下方を向くように取付けることによって、監視用カメラ24は車両10の後下方を指向し、上記図1の想像線にて示す監視範囲Awを監視することができる。
図2に示すように、車体を構成するテールゲート14は、外側のアウタパネル31と内側のインナパネル32とならなり、アウタパネル31に凹部21をプレス成形等によって一体に形成したものである。凹部21は、アウタパネル31の一部が前下方へ傾斜しつつ延びる上板33と、上板33の前端から下方へ延びる底板34と、を一体に形成したものである。なお、矩形状を呈する凹部21の底板34に連なる下板と左右の側板も上板33と同様の構成である。底板34は、ライセンスプレート22を取付ける平坦な板である。
ガーニッシュ40は、凹部21の上縁35からアウタパネル31の輪郭に沿って下方へ延びた縦板41と、縦板41の下端から前方へ底板34まで延びた横板42と、からなる側面視略L字状の樹脂成型品である。縦板41は、凹部21側へ突出した取付座43を一体に備える。
車両用カメラ取付構造は、テールゲート14にガーニッシュ40を取付け部材50にて取付け、この取付け部材50にカメラ設置部54を設け、このカメラ設置部54に監視用カメラ24を取付けたものである。
図2において、32aはボルト・ナット締め付け用工具を挿入する孔である。
図3は図2の3−3線断面図である。図4は本発明に係る車両用カメラ取付構造(第1実施例)の分解図であり、図2に対応させて表した。図5は本発明に係る車両用カメラ取付構造(第1実施例)の分解斜視図である。
図3及び図5に示すように、ガーニッシュ40に設けられた取付座43は、車幅方向の一面だけを解放した角形ボックス状を呈した取付けボスであって、凹部21の上板33(以下、「傾斜上板33」と言う。)に臨む前板44に切欠き溝45を形成したものである。切欠き溝45は、取付座43における側方の解放端46に連通した、車幅方向に長い水平溝である。前板44の前面、すなわち、凹部21の傾斜上板33に臨む先端の取付け面47は、平坦な面である。一方、凹部21の傾斜上板33のうち、取付け面47に対向する面36、すなわち車体側取付面36も、平坦な面である。
図5に示すようにガーニッシュ40の横板42は、車両10の後下方を指向した監視用カメラ24に干渉することがなく、また撮像を妨げないように、切欠き部48を有する。
図4に示すように取付け部材50は、平板状の取付け部51と、取付け部51に一体的に設けたボルト61と、からなる一体品であり、搬送などの際には一体部品として扱われ、組立工場に搬入される。取付け部51の板厚はt1である。ボルト61は頭部62に段を有する段付きボルトである。頭部62は、ねじ部63に連なる小径の嵌合段部64と、嵌合段部64に連なる大径の鍔部65とからなる。取付け部51の装着孔52にボルト61をねじ部63側から差し込んで溶接、圧入、カシメ等によって固定した。66はボルト61にねじ込むナットである。
取付け部51は嵌合段部64の径よりも大きいので、鍔部65と同様の機能を有する。嵌合段部64の径は、切欠き溝45に嵌合段部64をスライド可能に嵌合する程度の大きさ、すなわち、切欠き溝45の溝幅よりも極く僅かに小さい寸法である。取付け部51と鍔部65と間の間隔C1は、取付け部51と鍔部65とによって、前板44をその板厚方向に挟み込んでスライド可能に嵌合する程度の大きさ、すなわち、前板44の板厚t2よりも極く僅かに大きい寸法である。
図5に示すように、切欠き溝45に車幅方向から嵌合段部64を差し込むことによって、ガーニッシュ40に取付け部材50を取付けることができる。
このような取付け部材50は、取付け部51にカメラ設置部54を一体的に設けた、ブラケットからなる。すなわち、板材からなる取付け部51を下方へ延ばし、その下方延長部53から車幅方向へ延ばし、その側方延長部をカメラ設置部54と、カメラ設置部54の端部を折り返してカバー設置部55とした。取付け部51は、取付座43の取付け面47に平行で且つ車体側取付面36に平行な、平坦な板である。下方延長部53は、車体側取付面36に平行で平坦な板であり、車体側取付面36とは反対側の面にナット71を溶接やカシメ等によって固定したものである。
図5において、56はナット71のねじ孔に連通するボルト挿入孔、72は監視用カメラ24を覆うカバーである。
一方、凹部21の傾斜上板33は、取付け部材50のボルト61を挿入する挿入孔37と、取付け部材50のナット71にねじ込むボルト73を挿入する挿入孔38と、を開けたものである。74はワッシャである。
次に、上記構成の車両用カメラ取付構造において、テールゲート14に監視用カメラ24及びガーニッシュ40を取付ける手順を、図5に基づき説明する。
先ず、カメラ設置部54に監視用カメラ24を複数のビス75・・・によって取付け、さらに、カバー設置部55にカバー72を複数のビス76・・・によって取付ける。
次に、取付け部材50の嵌合段部64を取付座43の切欠き溝45に車幅方向から差し込むことで、ガーニッシュ40に取付け部材50を取付ける。この結果、取付け部材50は監視用カメラ24、ガーニッシュ40及びカバー72を取付けた状態になる。
次に、傾斜上板33に取付け部51及び下方延長部53を重ね、段付きボルト61にナット66をねじ込むとともに、ナット71にボルト73をねじ込む。この結果、図2に示すように傾斜上板33に取付け部51及び下方延長部53をねじ止めにて取付けることができる。従って、テールゲート14に取付け部材50によって、監視用カメラ24、ガーニッシュ40及びカバー72を取付けた状態になる。これで取付け作業を完了する。
なお、監視用カメラ24、ガーニッシュ40及びカバー72を外すには、これと逆の手順の作業をすればよい。
取付け部材50の他に、補助取付け手段としての下方延長部53、ナット71及びボルト73をも、テールゲート14に取付けるようにしたので、簡単な構成によって、テールゲート14にに対して取付け部材50、監視用カメラ24及びガーニッシュ40が回らないように、回り止めすることができる。
以上の第1実施例の車両用カメラ取付構造によれば、図2に示すように、外装部材としてのガーニッシュ40を取付けるための取付け部材50にカメラ設置部54を設け、このカメラ設置部54に監視用カメラ24を取付けたので、テールゲート14(車体)にガーニッシュ40を取付ける取付け部材50が、テールゲート14に監視用カメラ24を取付ける部材をも兼ねる。テールゲート14に監視用カメラ24を取付けるブラケット等の、専用の部材は必要ない。このため、テールゲート14にガーニッシュ40を取付け部材50にて取付けるだけで、テールゲート14に監視用カメラ24をも同時に取付けることができる。
このように、1個の取付け部材50によってガーニッシュ40及び監視用カメラ24の両方を、テールゲート14に同時に取付けることができるので、取付け部材50の数量を削減することができるとともに、取付け工数を削減することができる。しかも、テールゲート14は1個の取付け部材50だけを取付ける構成ですむので、取付け部分の構成が簡単になる。このようなことから、車両用カメラ取付構造を簡略化でき、車両10の製造コストを低減することができる。
さらにはテールゲート14に対して、樹脂材の低剛性であるガーニッシュ40を介することなく、監視用カメラ24を直接に取付けたので、監視用カメラ24が受ける車体振動の影響を軽減することができる。この結果、監視用カメラ24でより明瞭な撮像を得ることができる。
さらにまた、取付け部材50にカメラ設置部54を一体的に設けることで、取付け部材50にカメラ設置部54をより強固に設けることができる。従って、テールゲート14に監視用カメラ24をより強固に取付けることができるので、より十分なカメラ設置強度を得ることができる。
さらには、ブラケットからなる取付け部材50を、テールゲート14の平坦な車体側取付面36とガーニッシュ40の平坦な取付座43との間に介在させたので、テールゲート14に対して取付け部材50を安定した取付け状態とすることができる。この結果、テールゲート14に取付け部材50を介して監視用カメラ24をより安定した取付け状態とすることができる。従って、監視用カメラ24が受ける車体振動の影響を、より軽減することができるので、より一層明瞭な撮像を得ることができる。
次に、車体に監視用カメラ24を取付ける車両用カメラ取付構造の第2実施例について、図6に基づき説明する。なお、上記図1〜図5に示す第1実施例と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図6は本発明に係る車両用カメラ取付構造(第2実施例)の分解図であり、図4に対応させて表した。
第2実施例の車両用カメラ取付構造は、取付け部51に一体的に設けた段付きボルト61(図4参照)の代わりに段付きナット81を用い、下方延長部53に一体的に設けたナット71(図4参照)の代わりにボルト85を用いたことを特徴とする。
第2実施例の取付け部材80は、取付け部51と取付け部51に一体的に設けた段付きナット81と、からなる一体品である。取付け部51は装着孔52に段付きナット81を差し込んで溶接、圧入、カシメ等によって固定したものである。段付きナット81は、取付け部51に隣接する小径の嵌合段部64と、嵌合段部64に連なる大径の鍔部65とからなる。
82は段付きナット81にねじ込むボルト、83はワッシャ、86はボルト85にねじ込むナットである。
第2実施例においては、切欠き溝45に車幅方向から段付きナット81の嵌合段部64を差し込むことによって、ガーニッシュ40に取付け部材80を取付けることができる。
傾斜上板33に取付け部51及び下方延長部53を重ね、段付きナット81にボルト82をねじ込むとともに、ボルト85にナット86をねじ込む。この結果、傾斜上板33に取付け部51及び下方延長部53をねじ止めにて取付けることができる。従って、取付け部材80によって、上記図2に示すようにテールゲート14に監視用カメラ24及びガーニッシュ40を取付けることができる。
以上の第2実施例の車両用カメラ取付構造によれば、上記第1実施例と同様の作用効果を奏する。
次に、車体に監視用カメラ24を取付ける車両用カメラ取付構造の第3実施例について、図7に基づき説明する。なお、上記図1〜図5に示す第1実施例と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図7(a),(b)は本発明に係る車両用カメラ取付構造(第3実施例)の構成図であり、(a)は図2に対応させて表し、(b)は図5に対応させて表した。
第3実施例の車両用カメラ取付構造は、取付け部51に一体的に設けた段付きボルト61の代わりにクリップ91を用いたとしたことを特徴とする。
第3実施例の取付け部材90は、取付け部51と取付け部51に設けたクリップ91とからなる。クリップ91は、円盤状の基部92と、基部92の一方の面に連なる弾性係止部93と、基部92の他方の面に連なる小径の嵌合段部94と、嵌合段部94に連なる大径の鍔部95と、からなる樹脂製一体成型品である。
基部92は嵌合段部94の径よりも大きいので、鍔部95と同様の機能を有する。弾性係止部93は、基部92から延びる脚部96と、脚部96の先端から基部92側へテーパ状に延びる複数の弾性爪部97・・・とからなる。嵌合段部94は嵌合段部64(図2参照)と同等の機能を有し、鍔部95は鍔部65(図2参照)と同等の機能を有する。
嵌合段部94の径は、切欠き溝45に嵌合段部94をスライド可能に嵌合する程度の大きさ、すなわち、切欠き溝45の溝幅よりも極く僅かに小さい寸法である。基部92と鍔部95と間の間隔C2は、基部92と鍔部95とによって、前板44をその板厚方向に挟み込んでスライド可能に嵌合する程度の大きさよりも極く僅かに大きい寸法である。
第3実施例においては、取付け部51の装着孔52に弾性係止部93を差し込むだけのワンタッチ装着(1つの作業だけで装着)によって、取付け部51にクリップ91を一体的に取付けることができ、取付け部51とクリップ91とを一体品として扱うことができる。さらには、切欠き溝45に車幅方向から嵌合段部94を差し込むことによって、ガーニッシュ40に取付け部材90を取付けることができる。
傾斜上板33に取付け部51を重ね、挿入孔37にクリップ91の弾性係止部93を差し込むだけのワンタッチ装着によって、基部92と弾性爪部97・・・とにより傾斜上板33を挟み込んで、傾斜上板33に取付け部51を取付けることができる。従って、取付け部材90によって、上記図2に示すようにテールゲート14に監視用カメラ24及びガーニッシュ40を取付けることができる。
以上の第3実施例の車両用カメラ取付構造によれば、上記第1実施例と同様の作用効果を奏する他に、クリップ91によるワンタッチ装着によって、取付け部材90をガーニッシュ40やテールゲート14に取付けることができ、取付け作業性がより高まる。
次に、車体に監視用カメラ24を取付ける車両用カメラ取付構造の第4実施例について、図8に基づき説明する。なお、上記図1〜図5に示す第1実施例と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図8は本発明に係る車両用カメラ取付構造(第4実施例)の分解斜視図であり、図5に対応させて表した。
第4実施例の車両用カメラ取付構造は、取付け部材50を複数個(例えば図8に示すように2個)とし、これら複数個の取付け部材50,50にカメラ設置部54を掛け渡すように構成したことを特徴とする。複数個の取付け部材50,50及びカメラ設置部54の組合せ構成品は、板材のプレス成形にて一体に形成した、取付け複合部材100を構成することになる。
さらに第4実施例の車両用カメラ取付構造は、複数の取付け部材50,50を、ガーニッシュ40に対し全て同一方向から組み付けるように構成したことを特徴とする。
詳しくは、ガーニッシュ40は車幅方向に複数個(例えば図8に示すように2個)の取付座43,43を横1列に一定間隔で配置したものである。これらの取付座43,43は互いに同一形状を呈し、切欠き溝45,45の向きも互いに同一である。
一方、左右一対の取付け部材50,50は、それぞれ平板状の取付け部51と、取付け部51に一体的に設けたボルト61と、からなる。2個の取付け部51,51は互いに同一面上にある。2個のボルト61,61は同一方向へ延び、これらのボルト61,61間の間隔は、取付座43,43の間隔と同一又は略同一である。
取付け複合部材100は、車幅方向に配列した2個の取付け部51,51の各内側から後方へ、それぞれ後方延長部101,101を延ばし、これら後方延長部101,101の後端間を平板状のカメラ設置部54にて繋ぎ、このカメラ設置部54に監視用カメラ24をビス75・・・にて取付け、後方延長部101,101にカバー72をビス76・・・にて取付けたものである。
この場合の傾斜上板33は、ボルト61,61を挿入する2個の挿入孔37,37を有する。
以上の第4実施例の車両用カメラ取付構造によれば、上記第1実施例と同様の作用効果を奏する。
さらに第4実施例の車両用カメラ取付構造によれば、取付け部材50,50を複数個とし、これら複数個の取付け部材50,50にカメラ設置部54を掛け渡すように構成したので、複数個の取付け部材50,50によってガーニッシュ40及び監視用カメラ24をテールゲート14(車体)に取付けることができる。従って、テールゲート14に対して複数個の取付け部材50,50を、より強固に取付けることができる。さらには、複数個の取付け部材50,50をカメラ設置部54によって連結した構成なので、テールゲート14に対して取付け部材50,50、ガーニッシュ40及び監視用カメラ24が回らないように、回り止めすることができる。
さらにまた、第4実施例の車両用カメラ取付構造によれば、ガーニッシュ40に対し複数の取付け部材50,50を全て同一方向から組み付けるように構成したので、ガーニッシュ40に対する複数の取付け部材50,50の組み付け性を、より高めることができる。
ところで、上記図1〜図8に示す各実施例は、車体に監視用カメラ24及びガーニッシュ40の両方を取付ける構成であった。
次に、車体にガーニッシュ40だけを取付けるガーニッシュ取付構造について、図9に基づき説明する。なお、上記図1〜図5に示す第1実施例及び図6に示す第2実施例と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図9(a)〜(c)は本発明に係るガーニッシュ取付構造の構成図であり、(a)は図2に対応させて表し、(b)は取付け部材の断面構造を示し、(c)は図5に対応させて表した。
図9に示す実施例のガーニッシュ取付構造は、上記図6に示す第2実施例と基本的な構成は同じである。すなわち、図6に示す取付け部材80を、図9に示す取付け部材80Aに変更したことを特徴とする。
具体的には、取付け部材80Aは、円板状の取付け部51Aと取付け部51Aに一体的に設けた段付きナット81と、からなる一体品である。取付け部51Aは装着孔52に段付きナット81を差し込んで溶接、圧入、カシメ等によって固定したものである。取付け部51Aの板厚は、図6に示す取付け部51の板厚と同じt1である。
このような取付け部材80Aは、上記図5に示すような、監視用カメラ24を取付けるためのカメラ設置部54及び下方延長部53を備えていない。
以上の説明から明らかなように、(1)車体にガーニッシュ40だけを取付ける場合には、図9に示す取付け部材80Aを用いてテールゲート14にガーニッシュ40を取り付ければよい。(2)一方、車体に監視用カメラ24及びガーニッシュ40の両方を取付ける場合には、図6に示す取付け部材80を用いてテールゲート14に監視用カメラ24及びガーニッシュ40を取り付ければよい。
このように、監視用カメラ24の有無によって取付け部材80A又は取付け部材80を選択することになる。上述のように、図9に示す取付け部51Aの板厚は、図6に示す取付け部51の板厚と同じである。すなわち、図6に示す取付け部材80は、図9に示すようにカメラ設置部54を設けていない他の取付け部材80Aとの、互換性を有している。
このため、車体側のテールゲート14及びガーニッシュ40の構成については、監視用カメラ24の有無にかかわらず全く変更する必要がない。従って、車体側のテールゲート14及びガーニッシュ40を、それぞれ共用可能な共用部材とすることができる。
このようなことから、監視用カメラ24の有無にかかわらず、車体側のテールゲート14及びガーニッシュ40を共用部材とすることができ、これらを成形する成型用金型を共用化できるので、量産性が高まり、製造コストをより低減させることができる。
なお、このことは、上記図2に示すように段付きボルト61を備えた取付け部材50、上記図7に示すようにクリップ91を備えた取付け部材90、上記図8に示すに取付け複合部材100においても、取付け部を代えるだけで、同様の作用、効果を奏することになる。
なお、本発明は実施の形態では、監視用カメラ24は、車両10の後方を監視する撮像機に限定されるものではなく、例えば車両10の側方や前方等、車両10の周囲を監視するものであればよい。
また、監視用カメラ24を取付ける車体はテールゲート14に限定されるものではなく、例えばルーフ16に取付けてもよい。
また、外装部材はライセンスプレート用ガーニッシュ40に限定されるものではなく、例えば各種のガーニッシュであってもよい。
本発明の車両用カメラ取付構造は、車両10の周囲をミラーの代わりに監視用カメラ24で監視する、乗用車、バス、トラック等に好適である。
本発明に係る車両の後部斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係る車両用カメラ取付構造(第1実施例)の分解図である。 本発明に係る車両用カメラ取付構造(第1実施例)の分解斜視図である。 本発明に係る車両用カメラ取付構造(第2実施例)の分解図である。 本発明に係る車両用カメラ取付構造(第3実施例)の構成図である。 本発明に係る車両用カメラ取付構造(第4実施例)の分解斜視図である。 本発明に係るガーニッシュ取付構造の構成図である。 従来の車両用カメラ取付構造の概要図である。
符号の説明
10…車両、11…車体、14…車体の一部であるテールゲート、24…監視用カメラ、36…車体の平坦な取付面(車体側取付面)、40…外装部材(ライセンスプレート用ガーニッシュ)、43…取付座、44…前板、45…切欠き溝、47…取付け面、50…取付け部材、51…取付け部、54…カメラ設置部、61…段付きボルト、80…取付け部材、81…段付きナット、90…取付け部材、91…クリップ、100…取付け複合部材。

Claims (6)

  1. 車体にライセンスプレート用ガーニッシュ等の外装部材を取付け部材にて取付け、この取付け部材にカメラ設置部を設け、このカメラ設置部に車両の周囲を監視する監視用カメラを取付けた車両用カメラ取付構造。
  2. 前記取付け部材は複数個であり、これら複数個の取付け部材に前記カメラ設置部を掛け渡すように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用カメラ取付構造。
  3. 前記複数の取付け部材は、前記外装部材に対し全て同一方向から組み付けるように構成したことを特徴とする請求項2記載の車両用カメラ取付構造。
  4. 前記カメラ設置部は、前記取付け部材に一体的に設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用カメラ取付構造。
  5. 前記取付け部材は、前記車体の平坦な取付面と前記外装部材に設けられた平坦な取付座との間に介在させた、ブラケットからなることを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の車両用カメラ取付構造。
  6. 前記取付け部材は、前記カメラ設置部を設けていない他の取付け部材との互換性を有していることを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の車両用カメラ取付構造。
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