JP2005178023A - 印刷装置 - Google Patents

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博一 関野
Kunio Tabata
邦夫 田端
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Abstract

【課題】 キャリッジの移動に起因する振動や外部から受ける衝撃などによる印刷品位の低下を抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】 本発明の印刷装置100は、インクを吐出する印刷ヘッド105と、印刷ヘッドを搭載したキャリッジ103と、キャリッジを移動可能に案内するキャリッジシャフト102a,102bと、キャリッジをキャリッジシャフトに沿って移動させる駆動手段とを有する印刷装置であって、印刷ヘッドは、キャリッジに対して可動に連結されているとともに、その可動方向両側から少なくとも一側に緩衝要素107,108を介して当接支持されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は印刷装置に係り、特に、移動可能な印刷ヘッドを備えた印刷装置の構造に関する。
一般に、インクジェットプリンタなどの印刷装置には、印刷ヘッドを搭載したキャリッジと、キャリッジの往復移動を案内するためのキャリッジシャフトと、キャリッジを駆動するモータとを備えている。キャリッジ、キャリッジシャフト及びモータは板金製のプリンタフレームに取付けられ、このプリンタフレームは適宜の筐体フレームに固定されている。このため、筐体フレームにゆがみが生じると、プリンタフレームにも同様のゆがみが生じるため、キャリッジシャフトの支持精度が悪化し、キャリッジが精度よく往復移動することができなくなり、印刷精度が悪化するといった課題がある。
この課題を解決するために、プリンタフレームの一端を筐体フレームと非接触とすることで、プリンタフレームの歪みを防止し、さらにプリンタフレーム他端に弾性体を設けて衝撃を吸収する構造が提案されている(例えば、以下の特許文献1参照)。具体的には、筐体フレームが画像読取部および画像印刷部を収容するハウジングの骨組みを形成し、画像印刷部が取り付けられるプリンタフレームは、筐体フレームに対して片持ち支持されている。これにより、プリンタフレームの支持されている端部とは反対側の端部は移動可能になることから、プリンタフレームの歪みが低減される。また、このプリンタにおいては、プリンタフレームの移動可能な端部と筐体フレームとの間に弾性部材を設けることにより、プリンタフレームの端部の変位が制限されるとともに、衝撃やプリンタフレームの振動等が弾性部材により吸収されるようにしている。
特開2001−253133号公報
しかしながら、前述の構造では、印刷ヘッドを搭載したキャリッジがキャリッジシャフトに沿って高速で往復移動すると、キャリッジ自体の慣性によりキャリッジシャフトが揺れることから、その振動がキャリッジに伝達されるので、印刷ヘッドの位置精度が悪化し、印刷精度が低下するといった問題点がある。
また、キャリッジが印刷ヘッドのインク吐出方向に振動すると、印刷ヘッドのノズル内のインクの液面がインク吐出方向に移動するなど、ノズル内のインクのメニスカス制御が困難になり、これがドット抜けなどのインク吐出不良を招く原因となる。
さらに、筐体フレームに対して外部から衝撃が加わったときにも、その衝撃によって上記の印刷精度の低下及びインク吐出の不良が生ずる恐れがある。すなわち、プリンタフレーム及びキャリッジシャフトを介してキャリッジに衝撃や振動が伝わることにより、上記と同様に印刷品位が低下する。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、キャリッジの移動に起因する振動や外部から受ける衝撃などによる印刷品位の低下を抑制できる印刷装置を提供することにある。
本発明の印刷装置は、インクを吐出する印刷ヘッドと、該印刷ヘッドを搭載したキャリッジと、該キャリッジを移動可能に案内するキャリッジシャフトと、前記キャリッジを前記キャリッジシャフトに沿って移動させる駆動手段とを有する印刷装置であって、前記印刷ヘッドは、前記キャリッジに対して可動に連結されているとともに、その可動方向両側から少なくとも一側に緩衝要素を介して当接支持されていることを特徴とする。
この発明によれば、印刷ヘッドは、キャリッジに対して可動に連結されているとともに、その可動方向両側から少なくとも一側には緩衝要素を介して当接支持されていることにより、印刷ヘッドのキャリッジに対する取付精度を確保しつつ、キャリッジシャフトから受ける衝撃や振動をキャリッジと印刷ヘッドとの間で吸収緩和することができるため、印刷ヘッドの位置精度を向上させることができるとともに、印刷ヘッドの動作不良を低減することができる。したがって、本発明の印刷装置は、自動車などの車両に搭載される車載用プリンタ、携帯電話や携帯型情報端末などに搭載されるプリンタなどの各種の移動体用印刷装置として好適なものである。
すなわち、印刷ヘッドをキャリッジに対して可動に連結し、その可動方向の少なくとも一側には緩衝要素を介した態様で、印刷ヘッドを可動方向両側から当接支持することにより、印刷ヘッドに対する衝撃や振動の伝播を抑制することができる。また、印刷ヘッドをキャリッジに対して微小可動可能な構造としたことで、印刷ヘッドとキャリッジとが一体に構成されていた従来構造に較べて、可動部分の重量が軽くなり、しかも、可動部分のイナーシャが低減されるため、振動や衝撃による各部の歪みや破損などが低減され、また、印刷ヘッドの表面と印刷用紙との間のギャップの変位量も小さくできるため、インクの着弾位置ずれが低減され、印刷品質の管理が容易となる。
本発明において、前記印刷ヘッドは、前記可動方向両側からそれぞれ前記緩衝要素を介して当接支持されていることが好ましい。これによれば、印刷ヘッドがその可動方向の両側からそれぞれ緩衝要素を介して当接支持されているので、印刷ヘッドが受ける衝撃や振動の吸収・緩和性能をさらに向上させることができる。
本発明において、前記キャリッジは同一の案内方向を有する複数の前記キャリッジシャフトによって案内されていることが好ましい。これによれば、複数のキャリッジシャフトによってキャリッジが案内されていることにより、キャリッジシャフトによるキャリッジの支持剛性を高めることができるため、キャリッジの移動動作や外乱などに起因するキャリッジシャフトの撓みや振動を抑制できることとなることから、印刷ヘッドの位置精度をさらに向上させることができ、また、印刷ヘッドの動作不良をさらに低減できる。また、単一のキャリッジシャフトに支持され、別の係合構造によってシャフト周りのキャリッジの回動を防止している場合に較べてキャリッジの回動ガタを確実に除去することができるので、可動部分を印刷ヘッドのみとすることができ、可動部分の重量を軽く構成することが可能になるため、キャリッジシャフトによって案内される構造部分のイナーシャを低減できる。
本発明において、前記印刷ヘッドは、前記キャリッジに対して所定の回動軸線を中心に回動可能に連結されていることが好ましい。これによれば、回動軸線に沿った部分にのみ連結構造を設ければよいので、キャリッジと印刷ヘッドの連結構造をコンパクトに構成できる。また、可動方向両側から印刷ヘッドを当接支持するように構成する際には、その当接支持部を回動方向の任意の角度位置に設けることが可能になるので、当接支持構造を高い自由度をもって容易に構成することができる。
本発明において、前記回動軸線は前記案内方向と平行であることが好ましい。これによれば、印刷ヘッドの回動動作がキャリアシャフトによる印刷ヘッドの案内方向の位置精度には全く影響を与えないので、印刷位置精度を低下させることなく、その案内方向とは異なる方向の衝撃や振動を吸収緩和することができる。
本発明において、前記回動軸線は前記印刷ヘッドのインク吐出方向と非平行であることが好ましい。これによれば、印刷ヘッドのインク吐出方向の衝撃や振動を吸収緩和することが可能になるので、印刷ヘッドの動作不良、例えば、インクの液面の移動に起因するインク吐出不良を低減することができる。
本発明において、前記回動軸線は前記印刷ヘッドの重心を通過しないことが好ましい。これによれば、回動軸線が印刷ヘッドの重心から外れていることにより、キャリッジを介して印刷ヘッドが受ける衝撃や振動を印刷ヘッドの回動エネルギーに効率的に変換することができるとともに、この回動エネルギーを緩衝要素によって効率的に吸収緩和することも可能になる。
本発明において、前記緩衝要素は弾性体で構成されていることが好ましい。これによれば、衝撃や振動を受けた後には緩衝要素はその弾性によってほぼ元の形状に復帰するため、印刷ヘッドの位置精度を維持することができるとともにその緩衝機能を長期間に亘って維持することができる。
本発明において、前記緩衝要素は弾性層と金属層の積層体で構成されていることが好ましい。これによれば、緩衝要素による振動吸収性能を高めることができるとともに、緩衝要素の経時的な厚さ変化を抑制することにより印刷ヘッドの位置精度を長期に亘って維持することが可能になる。
本発明において、前記緩衝要素は、前記印刷ヘッドに対する支持力を共に与える弾性体及び磁力発生手段で構成されていることが好ましい。これによれば、弾性体の弾性力と、磁力発生手段で発生される磁力とによって印刷ヘッドを共に支持することにより、経時変化による弾性体の厚さの減少や印刷ヘッドに対する支持力の低下を抑制することができるため、印刷ヘッドの位置精度の低下や緩衝機能の低下を抑制できる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る印刷装置(インクジェットプリンタ)の実施形態の構成を模式的に示す概略構成図である。この印刷装置100は、フレーム101と、このフレーム101に対して相互に平行な姿勢で固定された2本のキャリッジシャフト102a,102bと、これらのキャリッジシャフト102a,102bに案内され、その軸線方向に往復移動するキャリッジ103と、このキャリッジ103に搭載されたヘッドユニット104とを有する。ヘッドユニット104には印刷ヘッド105が設けられている。なお、この図では、印刷装置100を構成する他の部材、例えば、筐体、制御回路、用紙送り機構などを適宜に省略して描いてある。
また、この印刷装置100にはキャリッジ駆動手段110が設けられている。このキャリッジ駆動手段110には、モータ111と、モータ111の出力軸に取り付けられた駆動プーリ112と、駆動プーリ112に対してキャリッジシャフト102a,102bの軸線方向に離間した位置に回転自在に配置された従動プーリ113と、駆動プーリ112及び従動プーリ113に架設された駆動ベルト114とを有する。駆動ベルト114の一部はキャリッジ103に固定されている。モータ111が稼動すると、駆動プーリ112が回転して駆動ベルト114がキャリッジ103をキャリッジシャフト102a,102bの案内方向に移動させることができるようになっている。
本実施形態では、キャリッジ103が2本のキャリッジシャフト102a,102bによって同一方向に案内されているので、キャリッジ103の往復移動がキャリッジシャフト102a,102bの片揺れ振動を発生させるようなことは無くなり、ガタツキの無い滑らかなキャリッジ動作が実現できる。
図2は本実施形態のキャリッジ103及びヘッドユニット104の概略斜視図、図3はキャリッジ103及びヘッドユニット104の分解斜視図である。キャリッジ103の背面部には、上記キャリッジシャフト102a,102bに挿通される被ガイド孔103a,103bが設けられている。この被ガイド孔103a,103bはキャリッジシャフト102a,102bに対してがたつきなく摺動自在に挿通させるように構成されている。図示例では、キャリッジシャフト102aと102bは相互に垂直方向に配置されており、これに合わせて被ガイド孔103aと130bも垂直方向に配列されている。また、被ガイド孔103a,103bの間の背面上には上記駆動ベルト114を通過させるとともに駆動ベルト114を固定する部分(図示せず)が設けられた凹溝103fが形成されている。
また、キャリッジ103には、被ガイド孔103a,103bの前面側にヘッドユニット104の収容凹部が設けられている。そして、この収容凹部の周囲から臨むように、ヘッドユニット104を軸支するための一対の軸支部103cと、ヘッドユニット104の下方に配置される底面部103dと、ヘッドユニット104の背後に配置される背面部103eとが設けられている。本実施形態では、底面部103dの表面と背面部103eの表面とは相互に90度の角度を有している。
また、軸支部103cにはそれぞれ軸孔103hが設けられ、この軸孔103hに連結軸体106が挿通されている。この連結軸体106はヘッドユニット104の軸孔104cにも挿通され、これによって、連結軸体106を介してヘッドユニット104がキャリッジ103に対して可動に連結されている。具体的には、連結軸体106の軸線を回動軸線とし、その回動軸線の周りにヘッドユニット104が回動可能に連結されている。ただし、ヘッドユニット104の回動範囲はキャリッジ103の底面部103dと背面部103eとによって微小角度範囲に制限されている。上記の回動軸線は、ヘッドユニット104の重心から外れた位置を通過するように構成されている。具体的には、回動軸線はヘッドユニット104の背面側下部を通過するように設定されている。また、本実施形態の場合、回動軸線はキャリッジシャフト102a,102bの軸線方向(すなわちキャリッジ103の案内方向)と平行になるように構成されている。さらに、これらの軸支部103cの軸支位置は、底面部103dの表面と背面部103eの表面との交差部よりもヘッドユニット104の重心寄りに配置されている。
連結軸体106の両端には拡大した端部106sが設けられ、この端部106sによって連結軸体106はキャリッジ103及びヘッドユニット104から脱落しないように構成されている。また、一対の軸支部103cはヘッドユニット104の左右の側面に当接してこれらを位置決めし、これによりヘッドユニット104がキャリッジ103に対してその回動軸線方向にがたつかないように構成されている。
ヘッドユニット104の最下部には印刷ヘッド105が突設され、その上にはボックス型をした容器部104aが設けられている。容器部104aの内部には図示しないインクカートリッジが挿入されて、印刷ヘッド105に対して内部にて接続されている。このインクカートリッジは容器部104aの上部に設けられた押さえ蓋104bで押え込まれている。これにより、振動や衝撃が作用しても、インクカートリッジが抜けたり、印刷ヘッド105とインクカートリッジとの結合部から空気が侵入したりすることが無くなる。このヘッドユニット104は、キャリッジ103の収容凹部に装着されたときに、上記の底面部103dに設けられた開口部103gを通して印刷ヘッド105が下方に臨むように構成されている。
ヘッドユニット104と底面部103dとの間には緩衝体(衝撃吸収プレート)107が配置されている。また、ヘッドユニット104と背面部103eとの間にも緩衝体108が配置されている。これらの緩衝体107,108は共にシート状(板状)に構成されている。緩衝体107,108は図示例のようにキャリッジ103に固定されていてもよく、或いはまた、ヘッドユニット104に固定されていてもよい。これらの緩衝体107,108は、合成ゴム、ウレタン樹脂などの弾性素材や、板ばね、コイルスプリングなどのばね材などの弾性体で構成されている。上記の緩衝体107,108は、ヘッドユニット104の回動軸線に対して最も離れた位置においてキャリッジ103とヘッドユニット104との間に介在していることが好ましい。
ヘッドユニット104は、上記の緩衝体107,108を介してキャリッジ103の底面部103d及び背面部103eに当接支持されている。ヘッドユニット104は上述のようにキャリッジ103に対して回動軸線の周りに回動可能に連結されているが、緩衝体107,108を介してキャリッジ103により回動方向両側から当接支持された状態となっているため、ヘッドユニット104は通常はキャリッジ103に対して回動方向にも位置決めされた状態となっている。
ここで、緩衝体107,108は、僅かにつぶれた状態でキャリッジ103とヘッドユニット104との間に介在していることが好ましい。これによってヘッドユニット104はその回動方向両側から緩衝体107,108の弾性力によって常に挟圧された状態となっているので、ヘッドユニット104の位置や姿勢の精度を高めることができる。
なお、上記のキャリッジ103とヘッドユニット104との間には、緩衝体107と108のうちのいずれか一方のみが設けられていてもよい。この場合でも、いずれか一方の緩衝体の弾性によってヘッドユニット104に対する振動吸収機能や緩衝機能を確保することが可能である。ただし、上記のように回動方向両側にそれぞれ緩衝体107,108が配置されていることにより、衝撃により生じた応力の方向によらずに充分な緩衝作用が発揮されるように構成できるし、また、振動吸収作用もより高められる。
図4は、キャリッジ103及びヘッドユニット104の側面図である。この実施形態では、キャリッジ103に対してヘッドユニット104が回動軸線104Aの周りに回動可能に連結され、その回動方向両側から緩衝体107,108を介してキャリッジ103に当接支持された状態となっている。このとき、キャリッジシャフト102a,102bなどを介して伝達された衝撃や振動のエネルギーは、回動軸線104Aを中心とするヘッドユニット104の回動モーメントに変換される。そして、この回転モーメントは、回動軸線104Aとヘッドユニット104の重心位置104Gとの間の距離104Rに対応する接線方向の応力をキャリッジ103とヘッドユニット104との間に生じさせる。この接線方向の応力は緩衝体107,108に及ぼされる応力成分に変換されるので、緩衝体107,108は弾性変形を受けながら当該応力成分を吸収する。
すなわち、印刷装置100に振動や衝撃が作用した場合、これらの作用力は、ヘッドユニット104を回動軸線104A周りに回動させる力に変換され、この回動力がキャリッジ103との間に介在する緩衝体107,108によって吸収され緩衝されることで、ヘッドユニット104の受ける衝撃が緩和され、振動が迅速に減衰される。したがって、印刷ヘッド105のインクの液面移動を低減することができるとともに、印刷ヘッド105の位置精度を向上させることができるため、印字品質の悪化を抑制することが可能となる。
例えば、印刷ヘッド105内のインクの液面移動が生ずると、インク吐出動作時にインクが全く吐出されずにドット抜けが発生したり、或いは、インクの吐出量が増減して色ずれや解像度の低下などを招いたりする場合があるが、本実施形態ではこのような印刷不良を防止できる。また、上記のように印刷ヘッド105の位置精度が向上したことにより、印刷ヘッド105の吐出面(下面)と、図示しない印刷用紙面との間のギャップの変位量も小さくできるため、インクの着弾位置ずれが低減される。したがって、印刷品位が向上するとともに、印刷品質の管理が容易となる。
一方、従来から使用されてきたインクカートリッジ搭載型のキャリッジでは、キャリッジ背面側下部に挿通されたキャリッジシャフトと、キャリッジ背面側上部に係合するガイド部材での2点支持が多く、このような構成の場合、ガイド部材とキャリッジの係合部には大きな隙間があるため、キャリッジシャフトを中心軸とするキャリッジの回転ガタが発生し、これが印刷品質の劣化の一因となっていた。また、カートリッジとキャリッジとが構造上一体化されていることによりキャリッジシャフトに対して一体的に案内された部分全体の重量は重くなるため、キャリッジシャフトを回転軸とするイナーシャが大きくなっていた。
本実施形態では、キャリッジ103を、フレーム101に固定された2本のキャリッジシャフト102a、102bにより案内支持することにより、確実にガタツキなく固定することが可能になるため、装置本体に作用する衝撃や振動はキャリッジ103には大きく作用するが、ヘッドユニット104がキャリッジ103に対して微小可動可能な構造となっていることから、衝撃や振動によって動作する可動部分の重量が小さくなり、そのイナーシャを大幅に低減できる。
ここで、回動軸線104Aが重心104Gに一致した構造では、キャリッジ103の受けた衝撃や振動が回動力に変換されずにそのままヘッドユニット104に伝達されてしまうので、図4に示すように回動軸線104Aと重心104Gとは一致しないように構成されている。また、回動軸線104Aと重心104Gとの距離104Rは、上記のようにキャリッジ103とヘッドユニット104の全体の重心3Gとキャリッジシャフト102a,102bとの距離2Rよりも小さいことが好ましい。これによって従来構造よりもイナーシャが低減でき、振動や衝撃によるキャリッジシャフトの歪みや破損などの心配が低減できる。また、距離104Rが小さいことによりキャリッジ103及びヘッドユニット104をコンパクトに構成できるという利点もある。
緩衝体(衝撃吸収プレート)107,108は上記のように通常弾性体のみで構成されるが、この場合には、衝撃に基づく圧縮応力による弾性体の潰れ変形や温度による弾性体の伸縮特性の変化などにより、印刷用紙面との間のギャップの変位量のバラツキなどが生じ易く、また、長期間に渡る衝撃吸収性の維持が困難となることも考えられる。そこで、図5に示すように、緩衝体(衝撃吸収プレート)207,208を、母材となる弾性体207B,208Bの中に金属プレートなどで構成された剛体プレート207A,208Aを配した構造とすることにより、剛体プレート207A,208Aのプレート面に対して垂直な方向の緩衝体207,208の潰れ量を少なくすることができる。これにより、緩衝体207,208の実質的な弾性率を小さくすることができるため、ヘッドユニット104の移動量(回動角)を小さくすることができ、また、振動減衰性能も高めることができる。さらに、緩衝体207,208の厚さの経時変化を低減することができるため、ヘッドユニット104の位置精度を長期間に亘って維持できる。なお、緩衝体207,208は、図示例のように弾性体207B,208Bの内部に複数の剛体プレートが相互に離間した位置に積層配置されたものであることが好ましい。
図6には、磁力を利用した緩衝体307,308を用いた例を示す。この例では、緩衝体307,308に、キャリッジ103側に配置された第1部分307X,308Xと、ヘッドユニット104側に配置された第2部分307Y,308Yとを設けてある。そして、第1部分307X,308Xに配置されたマグネット307xm,308xmと、第2部分307Y,308Yに配置されたマグネット307ym,308ymとの間に相互に反発磁力が発生するように構成してある。すなわち、マグネット307xm,308xmとマグネット307ym,308ymは相互に同極を相手側に向けた姿勢で配置されている。また、この緩衝体307,308には、キャリッジ103とヘッドユニット104との間の緩衝要素となる弾性体307B,308Bが設けられている。これらの弾性体307B,308Bは、図示例のように上記第1部分と第2部分にそれぞれ設けられていてもよく、或いは、いずれか一方にのみ設けられていてもよい。
このようにすると、緩衝体307,308では、衝撃や振動に伴う応力を弾性体の潰れと磁性体間に生ずる反発磁力の両方で吸収することができ、より速く振動を減衰させることが可能となる。また、マグネット307xm,308xmとマグネット307ym,308ymの間に弾性体307B,308Bを配置した場合には、半永久的に作用する反発磁力により弾性体に作用する応力が緩和されるため、弾性体の伸縮特性を長期間に亘り維持できる。
なお、上記の緩衝体307,308は、第1部分307X,308Xと第2部分307Y,308Yを相互に別体に構成し、第1部分307X,308Xをキャリッジ103に固定し、第2部分307Y,308Yをヘッドユニット104に固定するようにしてもよく、或いは、第1部分と第2部分を一体に構成し、キャリッジ103とヘッドユニット104のいずれか一方に固定するようにしてもよい。
本発明の印刷装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記各実施形態では、キャリッジとヘッドユニットとの間に別体の緩衝体を介在させているが、本発明においては、例えば、キャリッジやヘッドユニットの一部が緩衝素材で構成されていたり、キャリッジやヘッドユニットの内部に緩衝要素が内蔵されていたりしてもよい。
また、上記実施形態では、印刷ヘッドがキャリッジに対して回動可能に連結されているが、本発明はこのような連結態様に限らず、印刷ヘッドがキャリッジに対して所定方向に可動に連結されていればよい。例えば、印刷ヘッドは、キャリッジに対してインクの吐出方向に直線的に移動可能に搭載されているとともに、インクの吐出方向の両側から緩衝要素を介して当接支持されているといった構造であってもよい。
本発明に係る印刷装置の実施形態の概略構造を模式的に示す概略構成図。 同実施形態のキャリッジ及びヘッドユニットの構造を示す概略斜視図。 同実施形態のキャリッジ及びヘッドユニットの分解斜視図。 同実施形態のキャリッジ及びヘッドユニットの側面図。 緩衝体の構成例を示す説明図。 緩衝体の異なる構成例を示す説明図。
符号の説明
100…印刷装置、101…筐体フレーム、102a,102b…キャリッジシャフト、103…キャリッジ、104…ヘッドユニット、105…印刷ヘッド、106…連結軸体、107,108,207,208,307,308…緩衝体

Claims (10)

  1. インクを吐出する印刷ヘッドと、該印刷ヘッドを搭載したキャリッジと、該キャリッジを移動可能に案内するキャリッジシャフトと、前記キャリッジを前記キャリッジシャフトに沿って移動させる駆動手段とを有する印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、前記キャリッジに対して可動に連結されているとともに、その可動方向両側から少なくとも一側には緩衝要素を介して当接支持されていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷ヘッドは、前記可動方向両側からそれぞれ前記緩衝要素を介して当接支持されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記キャリッジは同一の案内方向を有する複数の前記キャリッジシャフトによって案内されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷ヘッドは、前記キャリッジに対して所定の回動軸線を中心に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記回動軸線は前記案内方向と平行であることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記回動軸線は前記印刷ヘッドのインク吐出方向と非平行であることを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷装置。
  7. 前記回動軸線は前記印刷ヘッドの重心を通過しないことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記緩衝要素は弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記緩衝要素は弾性層と金属層の積層体で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記緩衝要素は前記印刷ヘッドに対する支持力を共に与える弾性体及び磁力発生手段で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷装置。
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