JP2005177365A - パチンコ機の遊技装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一対の開閉体による球噛み防止の容易化を図る。
【解決手段】左開閉体1の球接触端部3と右開閉体2の球接触端部4とが、前後方向に互い違いに形成される。球接触端部3;4の位置は、左右開閉体1;2の前後方向の厚さTの2等分位置を通る中心線Lと直交する方向に、前後方向に互い違いにずれており、左右開閉体1;2が矢印X22;X23で示す方向に閉じる過程において、球接触端部3;4が球Pの中心Oを通る中心線L上における直径の外周面を両側から挟む格好で衝突したとしても、球Pは矢印X24で示す後側に押し戻され、左右開閉体1;2による球噛みを発生することはない。
【選択図】図1
【解決手段】左開閉体1の球接触端部3と右開閉体2の球接触端部4とが、前後方向に互い違いに形成される。球接触端部3;4の位置は、左右開閉体1;2の前後方向の厚さTの2等分位置を通る中心線Lと直交する方向に、前後方向に互い違いにずれており、左右開閉体1;2が矢印X22;X23で示す方向に閉じる過程において、球接触端部3;4が球Pの中心Oを通る中心線L上における直径の外周面を両側から挟む格好で衝突したとしても、球Pは矢印X24で示す後側に押し戻され、左右開閉体1;2による球噛みを発生することはない。
【選択図】図1
Description
本発明は、駆動機構により左右に開閉される一対の開閉体による球噛み防止が容易なパチンコ機の遊技装置に関する。
パチンコ機の遊技装置には、次のようなものが知られている。それは、遊技盤の遊技領域に可動部品を備え、可動部品が駆動機構を裏部に設けるとともに前部に一対の開閉体を設け、駆動機構が一対の開閉体を左右に開閉し、一対の開閉体が閉じることで遊技領域から流下する球を停留し、一対の開閉体が開くことで停留した球を遊技領域に落下させる構造である。しかしながら、図9に示すように、一対の開閉体151;152における互いに向き合う球接触端部153;154が開閉方向に延びる1本の直線Lと直交する方向の厚さを有して直線Lの上に位置しているので、一対の開閉体151;152が矢印X27;X28で示すように閉じる過程において、一対の開閉体151;152が球Pを左右から挟む。つまり、一対の開閉体151;152による球噛みを発生するという欠点がある。
特許第3272761号公報
発明が解決しようとする問題点は、一対の開閉体による球噛みを発生するという点である。
本発明に係るパチンコ機の遊技装置は、遊技盤の球の飛び交う遊技領域に可動部品を備え、可動部品が駆動機構により左右に開閉される一対の開閉体を備え、一対の開閉体が閉じることで遊技領域から流下する球を停留し、一対の開閉体が開くことで停留した球を遊技領域に落下させるパチンコ機の遊技装置において、一対の開閉体における互いに向き合う球接触端部が前後方向に互い違いに形成されたことを最も主要な特徴とする。一対の開閉体における互いに向き合う球接触端部が一対の開閉体の外側から互いに向き合う内側に行くにしたがって徐々に前後方向の厚さが薄くなる先細り形状に形成されたり、可動部品が遊技領域から取り込んだ球を一対の開閉体の裏側に誘導する球通路を備えたり、遊技盤の球の飛び交う遊技領域の可動部品よりも下部でかつ一対の開閉体の互いに向き合う球接触端部の真下に入賞部品を備え、入賞部品が上方に開口した球入口を備えたりすることも特徴とする。
本発明に係るパチンコ機の遊技装置は、一対の開閉体の球接触端部が前後方向に互い違いに形成されていることによって、球が一対の開閉体の前側に押し出されるかまたは後側に押し戻されるので、一対の左右開閉体が球を左右から挟むことなく、一対の左右開閉体による球噛みを発生することはないという利点がある。一対の開閉体における互いに向き合う球接触端部が一対の開閉体の外側から互いに向き合う内側に行くにしたがって徐々に前後方向の厚さが薄くなる先細り形状に形成されれば、球が左右開閉体における球接触端部の間を通り抜ける場合、球が球接触端部を同時に通過し、球の遊技領域への落下が繰り返される場合にあっても、当該繰り返される球の落下軌跡は、常に、同じ落下軌跡となるという利点がある。可動部品が遊技領域から取り込んだ球を一対の開閉体の裏側に誘導する球通路を備えれば、一対の開閉体による球の停留と放出とを適切に行うことができるという利点がある。遊技盤の球の飛び交う遊技領域の可動部品よりも下部でかつ一対の開閉体の互いに向き合う球接触端部の真下に入賞部品を備え、入賞部品が上方に開口した球入口を備えれば、一対の開閉体における球接触端部の間から落下する球は、始動入賞部品の球入口に入りやすくなるという利点がある。
図1−図7は、第1実施形態である。図1のa図は、一対の開閉体1;2の構造の平面を示す。図1のb図は、一対の開閉体1;2の閉じた構造の平面を示す。図1のc図は、一対の開閉体1;2の開いた構造の平面を示す。図1のd図は、一対の開閉体1;2の球を後側に押し戻す構造の平面を示す。図2のa図は、一対の開閉体1;2を開閉する駆動機構を前側から示す。図2のb図は、一対の開閉体1;2の閉じた形態における駆動機構を裏側から示す。図2のc図は、一対の開閉体1;2の開いた形態における駆動機構を裏側から示す。図3は、左開閉体1と部品本体35との組立構造の断面を示す。図4は、可動部品13を分解して示す。図5は、取込部品12と可動部品13とからなる複合部品11を分解して示す。図6は、複合部品11の正面を示す。図7は、遊技部品の取り付けられた遊技盤43の正面を示す。
図7を参照し、パチンコ機の遊技装置の構造について説明する。遊技盤43は、方形な前面である意匠盤面131に外レール132および内レール133で囲まれた内側に遊技領域134を備える。左側における外レール132と内レール133の間は、縦長な発射通路135である。遊技領域134には、遊技部品として、複合部品11、始動入賞部品136、可変入賞部品137、一般入賞部品138、アウト口139、サイドランプ140を備える。複合部品11は、取込部品12と、可動部品13とから構成される。可動部品13と始動入賞部品136と可変入賞部品137およびアウト口139は、遊技領域134の左右方向の中央部に、上から下に順に設けられる。可動部品13と始動入賞部品136との関係にあっては、可動部品13が上部に位置し、始動入賞部品136が下部に位置する。遊技領域134に設けられる遊技部品には、上記以外に、図示は省略したが、一般入賞部品138、風車、遊技釘などがある。
図6を参照し、複合部品11の構造について説明する。複合部品11は、取込部品12と可動部品13とが単一構造体として組み立てられた構造である。取込部品12は、センター飾りと呼ばれる飾り部品の形態であって、左右球通路14;15を備える。左右球通路14;15は、矢印X1;X2で示すように、遊技領域134(図7参照)から取り込んだ球Pを中央に向けて自然流下で誘導して排出する。可動部品13は、取込部品12の下部に組み込まれた形態であって、左右に開閉される一対の開閉体1;2を備える。一対の開閉体1;2は、左右方向外側から内側に閉じることで、左右球通路14;15から排出された球Pを停留する。一対の開閉体1;2は、内側から左右方向外側に開くことで、矢印X3で示すように、停留した球Pをステージ36から前側下方に自然流下で落下させる。以下、一対の開閉体1;2を左右開閉体1;2と称する。
図5を参照し、取込部品12と可動部品13との構造について説明する。取込部品12は、複合部品11の前面の意匠を兼ねる遮光性の有る合成樹脂からなる部品本体16を備える。部品本体16は、中央の前後方向に開口された前面視方形な窓17を囲む前面視円形状の前側に突出した周壁を構成する。部品本体16は、上下取付部18;19を備える。上取付部18は、部品本体16の上に凸なる周壁の外周面後縁から外側上方に向けて板状に突出する。下取付部19は、部品本体16の下に凸なる周壁の外周面前縁から外側下方に向けて板状に突出する。上下取付部18;19には、ねじ挿入孔20;21が、前後方向に貫通する。窓17の上半部は、光透過性を有する無色な合成樹脂からなる保護板22で塞がれる。保護板22の周縁部は、窓17の周りにおける部品本体16の裏面に結合される。保護板22の裏面には、部品本体16の裏部に取り付けられた図外の図柄表示器の表示画面が配置される。図柄表示器は、液晶表示器のような電気的に表示形態の変えられる画像を表示画面に表示する面状表示器である。図柄表示器の表示画面に表示された画像は、取込部品12の前側から保護板22を通して視認し得る。保護板22は、球が図柄表示器の表示画面に衝突しないように、当該表示画面を保護する。
部品本体16の下半部には、左右球通路14;15、左右衝立23;24、球流下部25が設けられる。左右球通路14;15における左右球入口26;27は、部品本体16の上下方向中間の左右側面に開口する。左右球通路14;15における左右球出口28;29は、窓17と左右衝立23;24との間において、下方に向けて開口する。左球通路14は、左球入口26から入った球を後方に誘導した後に下方に誘導して左球出口28から排出する。右球通路15は、右球入口27から入った球を後方に誘導した後に下方に誘導して右球出口29から排出する。左右衝立23;24は、球流下部25の後縁から上方に板状に突出し、可動部品13における左右球遊動路30;31の球を左右球遊動路30;31から前側に落下しないようにステージ36に向けて誘導する。左衝立23と右衝立24の間には、隙間が、可動部品13のステージ36の横幅よりも左右に大きな寸法に形成される。球流下部25は、前後方向に1個の球の直径よりも大きな幅を有し、下方に凸なる弧面形状である。球流下部25の最下部である中央には、球落下案内路32を備える。球落下案内路32は、後側から前側に行くにしたがって徐々に横幅が広くなるとともに下方に下がる弧状斜面であって、ステージ36から前側に流下した球を受け取って下方に垂直に落下させる。部品本体16は、裏面に、位置決め部33を備える。
可動部品13は、部品本体35に、左右開閉体1;2、左右球遊動路30;31、ステージ36、隔壁37を備える。左右開閉体1;2は、部品本体35の上部前面に、左右の横方向に直線的に開閉可能に配置される。左右球遊動路30;31は、左右開閉体1;2と隔壁37との間に配置される。左球遊動路30は、取込部品12における左球出口28から落下した球を受け止めてステージ36に流下する。右球遊動路31は、取込部品12における右球出口29から落下した球を受け止めてステージ36に流下する。ステージ36は、左右球遊動路30;31から流下した球を受け取って前側に流下する、前側に下がった斜面になっている。ステージ36の左右方向の横幅は、1個の球の直径よりも大きいが、1個の球の直径の2倍よりも小さい。部品本体35の左下部および左右側部には、部品側取付部38が、外側に突出する。隔壁37は、左右球遊動路30;31の後縁部およびステージ36の後縁部から上方に突出し、可動部品13が取込部品12に取り付けられた場合、取込部品12における保護板22よりも下の窓17の下半部を塞ぐ。部品側取付部38の各々には、ねじ挿入孔39が、前後方向に貫通する。隔壁37の左右部には、位置決め部40が、外側に突出する。
そして、取込部品12および可動部品13は、次のように取り付けられる。部品本体16から裏側に突出した裏機構41が遊技盤43に形成された逃孔44に遊技盤43の前側から挿入され、部品本体16の裏面および部品取付部18;19の裏面が逃孔44の周りの遊技領域134に接触することによって、取込部品12が逃孔44を塞ぐ。その後、木ねじのようなタッピングスクリューなる止ねじ45が、ねじ挿入孔20;21から遊技盤43に締結されることによって、取込部品12が遊技盤43に取り付けられる。また、可動部品13における左右開閉体1;2と左右球遊動路30;31とステージ36および隔壁37がセット板と呼ばれる部品取付体47に形成された逃孔48に部品取付体47の裏側から挿入されることによって、部品側取付部38の前面が、逃孔48の周りにおける部品取付体47の裏面に接触し、タッピングスクリューのような止ねじ49が、ねじ挿入孔39から部品取付体47に締結されることによって、取込部品12が部品取付体47に取り付けられる。その後、可動部品13を備えた部品取付体47が、取込部品12を備えた遊技盤43の裏面に、タッピングスクリューのような止ねじ50で取り付けられる。その場合、位置決め部40と位置決め部33とが互いに嵌め合わされることによって、可動部品13と取込部品12とが互いに位置合わせられて組み合わされ、複合部品11が図6に示す形態となる。
図4を参照し、可動部品13の構成部材について説明する。可動部品13は、部品本体35、ステージ遊動構成体52、回路基板53、レンズ54、飾り55、ステップモータ56、駆動レバー57、第1連結棒58、第2連結棒59、第3連結棒60、第4連結棒61、第5連結棒62、左右後滑走体63;64、左右前滑走体65;66、左右連結棒67;68、左右開閉体1;2などの多数の構成部材が、互いに組み合わされることによって、形成される。部品本体35は、左右案内孔69;70と隔壁37とステージ取付部71と部品側取付部38および位置決め部40を備える。左右案内孔69;70は、横長であって、前後方向に貫通する。隔壁37には、飾り取付部72とステージ取付孔73とが形成される。ステージ取付部71は、左案内孔69と右案内孔70との間、左案内孔69の上、右案内孔70の上におけるそれぞれの位置において、部品本体35から前側に筒状に突出する。回路基板53は、LEDのような表示灯75の実装された基板であって、隔壁37の裏面に図外の止ねじで取り付けられる。レンズ54は、隔壁37の裏面に取り付けられ、表示灯75の光を拡散する。飾り55は光透過性の有る合成樹脂により形成され、飾り取付部72に取り付けられることによって、隔壁37の前面に配置され、レンズ54からの光の透過で照明される。
ステップモータ56、駆動レバー57、第1−第5連結棒58−62、左右後滑走体63;64、左右前滑走体65;66、左右連結棒67;68が、左右開閉体1;2を開閉する駆動機構を構成する。ステップモータ56は、モータ取付足76がモータケースから外側に突出する。駆動レバー57は、モータ軸取付孔77と駆動ピン78とを左右に備える。そして、モータ軸取付孔77が、ステップモータ56のモータ軸56aのような出力軸に嵌め込まれ、セットスクリューのような止ねじ79が、駆動レバー57の外側から、駆動レバー57のねじ孔(雌ねじの形成された孔)80を経由してモータ軸56aに、締結される。これによって、駆動レバー57が、モータ軸56aと一緒に回転するように、モータ軸56aに取り付けられる。駆動ピン78は、モータ軸取付孔77から側方にずれた位置において、駆動レバー57から前側に突出する。
第1連結棒58は、横長な板状であって、縦長な長孔82、第1連結ピン83、第2連結ピン84、逃孔85、ガイド孔86を備える。長孔82は、第1連結棒58の左端部に形成される。第1連結ピン83は、第1連結棒58の右端部において、第1連結棒58から後側に突出する。第2連結ピン84は、第1連結棒58の中間部における長孔82および第1連結ピン83の双方よりも下方において、第1連結棒58から後側に突出する。逃孔85は、第2連結ピン84よりも上部に位置する。第2連結棒59は、縦長な板状であって、軸受孔87と2つの縦長な長孔88;89とを備える。軸受孔87は、第2連結棒59の上端部と下端部との間における中間部に形成される。一方の長孔88は、第2連結棒59の上端部に形成される。他方の長孔89は、第2連結棒59の下端部に形成される。第3連結棒60は、縦長な板状であって、軸受孔91と縦長な長孔92と連結ピン93とを備える。軸受孔91は、第3連結棒60の上端部と下端部との間における中間部に形成される。長孔92は、第3連結棒60の上端部に形成される。連結ピン93は、第3連結棒60の上端部に形成される。第4連結棒61は、縦長な板状であって、軸受孔95と連結ピン96と縦長な長孔97とを備える。軸受孔95は、第4連結棒61の上端部と下端部との間における中間部に形成される。連結ピン96は、第4連結棒61の上端部に形成される。長孔97は、第4連結棒61の下端部に形成される。第5連結棒62は、横長な板状であって、丸形貫通孔なるピン受孔98;99を、左端部と右端部とに備える。
左右後滑走体63;64は、互いに同じ形状であって、横長基板101;102から複数の滑走突起103;104と軸受部105;106とを前側に突出する。横長基板101;102は、左右案内孔69;70よりも大きな上下幅を有する。滑走突起103;104は、左右案内孔69;70に挿入された場合、左右案内孔69;70の内部を左右方向にがたつくことなく滑らかに滑走するものであって、左右案内孔69;70と同一の上下幅を有する。軸受部105;106は、左右連結棒67;68を嵌め込むものであって、滑走突起103;104よりも小さな外径である。横長基板101;102と滑走突起103;104とにわたり、開閉体取付孔107;108が、形成される。横長基板101;102と軸受部105;106とにわたり、軸受孔109;110が、形成される。左右前滑走体65;66は、互いに同じ形状であって、横長基板111;112から複数の滑走突起113;114と軸受部115;116とを裏側に突出する。横長基板111;112は、左右案内孔69;70よりも大きな上下幅を有する。滑走突起113;114は、左右案内孔69;70に挿入された場合、左右案内孔69;70の内部を左右方向にがたつくことなく滑らかに滑走するものであって、左右案内孔69;70と同一の上下幅を有する。横長基板111;112と滑走突起113;114とにわたり、開閉体取付孔117;118が、形成される。軸受部115;116は、左右連結棒67;68を嵌め込むものであって、滑走突起113;114よりも小さな外径である。横長基板111;112と軸受部115;116とにわたり、軸受孔119;120が、形成される。左右連結棒67;68は、丸棒形状の胴体122;123の前端に、胴体122;123よりも外径の大きな頭124;125を備える。左右開閉体1;2の各々は、左右対称な立板形状であって、下部に、取付足127;128を備える。取付足127;128は、滑走突起103;104;113;114と同数であって、開閉体の裏面から裏側に突出する。
図3を参照し、左開閉体1の部品本体35への組立構造と右開閉体2の部品本体35への組立構造とは互いに同じであるので、左開閉体1の部品本体35への組立構造を例として説明する。図3のb図に示すように、左前滑走体65の滑走突起113が部品本体35の前側から左案内孔69に挿入されると、左前滑走体65の横長基板111の周縁部が左案内孔69の周壁と対向し、左後滑走体63の滑走突起103が部品本体35の裏側から左案内孔69に挿入されると、左後滑走体63の横長基板101の周縁部が左案内孔69の周壁と対向する。その状態において、図3のa図に示すように、左連結軸67の胴体122が、左前滑走体65の前側から左前滑走体65の軸受孔119および左後滑走体63の軸受孔109を貫通し、左後滑走体63の裏側に突出する。この左後滑走体63の裏側に突出した左連結軸67の端部には第3連結棒60の長孔92が挿入される。右開閉体2の部品本体35への組立構造にあっては、左開閉体1を右開閉体2と読み替え、左前滑走体65を右前滑走体66と読み替え、左案内孔69を右案内孔70と読み替え、左後滑走体63を右後滑走体64と読み替え、左連結軸67を右連結軸68と読み替えることによって、理解できるであろう。但し、右後滑走体64の裏側に突出した右連結軸66の端部には、第2連結棒59の長孔88が第3連結棒60の長孔92に取って代わって挿入される点が異なる。図3のb図に示すように、左前滑走体65の滑走突起113と左後滑走体63の滑走突起103とが部品本体35の左案内孔69に挿入された状態において、左開閉体1の取付足127が左前滑走体65の開閉体取付孔117と左後滑走体63の開閉体取付孔107とに圧入される。これよって、左開閉体1が部品本体35に直線的に横移動可能に取り付けられる。図3のb図においても、右開閉体2の場合は、左前滑走体65を右前滑走体66と読み替え、左後滑走体63を右後滑走体64と読み替え、左案内孔69を右案内孔70と読み替え、左開閉体1を右開閉体2と読み替えることによって、理解できるであろう。
図2のb図を参照し、駆動機構の組み立てられた構造について説明する。部品本体35の裏面には、第1軸142、第2軸143、第3軸144、2つのガイドピン145が、設けられる。第1連結棒58が部品本体35の裏面と対向し、第1連結棒58の逃孔85が第3軸144に第3軸144と非接触に挿入され、第1連結棒58の2つのガイド孔86が2つのガイドピン145に個別に挿入されることによって、第1連結棒58は、部品本体35の裏面に、左右横方向に、直線的に、移動可能に配置される。ステップモータ56に取り付けられた駆動レバー57の駆動ピン78が第1連結棒58の長孔82に挿入され、モータ取付足76がタッピングスクリューのような図外の止ねじで部品本体35の裏面に締結されることによって、ステップモータ56は、部品本体35の裏面に、取り付けられる。第2連結棒59の軸受孔87が第1軸142に回転可能に装着され、第2連結棒59の上端部の長孔88が右後滑走体64から裏側に突出した右連結棒68に挿入され、第2連結棒59の下端部の長孔89が第1連結棒58の第1連結ピン83に挿入されることよって、第2連結棒59は、第1連結棒58と右開閉体2とに連結される。第3連結棒60の軸受孔91が第2軸143に回転可能に装着され、第3連結棒60の上端部の長孔92が左後滑走体63から裏側に突出した左連結棒67に挿入され、第4連結棒61の軸受孔95が第1連結棒58の逃孔85から裏側に突出する第3軸144に回転可能に装着され、第4連結棒61の下端部の長孔97が第1連結棒58の第2連結ピン84に挿入され、第5連結棒62の左右ピン受孔98;99が第4連結棒61の上端部の連結ピン96と第3連結棒60の下端部の連結ピン93とに個別に回転可能に装着されることによって、第3連結棒60と第4連結棒61と第5連結棒62とからなる連接連結棒は、左開閉体1と第1連結棒58とに連結される。
したがって、図2のb図に示すように、駆動レバー57の駆動ピン78がモータ軸56aを中心として第1連結棒58に最も近い位置に位置した状態において、ステップモータ56が電力で例えば矢印X4で示す方向に回転駆動すると、駆動レバー57の駆動ピン78が矢印X4方向に回転移動するのに伴い、第1連結棒58が矢印X5で示す方向に横移動し、第4連結棒61が第3軸144を回転中心として矢印X6で示す方向に回転移動し、第5連結棒62を介して、第3連結棒60が第2軸143を回転中心として矢印X7で示す方向に回転移動し、左開閉体1が矢印X8で示す方向に横移動する一方、上記第1連結棒58の矢印X5で示す方向への横移動によって、第2連結棒59が第1軸142を回転中心として矢印X9で示す方向に回転移動し、右開閉体2が矢印X10で示す方向に横移動する。つまり、駆動レバー57の駆動ピン78が、第1連結棒58に最も近い位置から、徐々に、第1連結棒58から離れる方向に回転移動するのに伴い、左右開閉体1;2が、互いに、離れる方向に横移動して開く。そして、図2のc図に示すように、右連結棒68と長孔88とが互いに接触する程度に近づき、左連結棒67と長孔92とが互いに接触する程度に近づき、駆動レバー57の駆動ピン78が、第1連結棒58から遠い位置に位置すると、左右開閉体1;2の開度が大きくなる。この大きな開度は、1個の球の直径より大きいが、1個の球の直径の2倍よりも小さい。したがって、左右開閉体1;2が小さな開度から大きな開度になる過程において、左右開閉体1;2は、ステージ36の上に存在する球を、ステージ36に停留することなく、ステージ36から左開閉体1と右開閉体2との互いに左右に対向する間における隙間を通過させて前側に落下させることが可能となる。
図2のc図に示すように、駆動レバー57の駆動ピン78がモータ軸56aを中心として第1連結棒58から遠い位置に位置した状態において、ステップモータ56が電力で例えば矢印X4と逆向きの矢印X4’で示す方向に回転駆動すると、駆動レバー57の駆動ピン78が矢印X4’方向に回転移動するのに伴い、第1連結棒58が矢印X11で示す方向に横移動し、第4連結棒61が第3軸144を回転中心として矢印X12で示す方向に回転移動し、第5連結棒62を介して、第3連結棒60が第2軸143を回転中心として矢印X13で示す方向に回転移動し、左開閉体1が矢印X14で示す方向に横移動する一方、上記第1連結棒58の矢印X11で示す方向への横移動によって、第2連結棒59が第1軸142を回転中心として矢印X15で示す方向に回転移動し、右開閉体2が矢印X16で示す方向に横移動する。つまり、駆動レバー57の駆動ピン78が、第1連結棒58に遠い位置から、徐々に、第1連結棒58にら近づく方向に回転移動するのに伴い、左右開閉体1;2が、互いに、近づく方向に横移動して閉じる。そして、図2のb図およびa図に示すように、駆動レバー57の駆動ピン78が第1連結棒58に最も近い位置に位置すると、左右開閉体1;2の開度が最小となる。この最小の開度は、1個の球の直径よりも小さい。したがって、左右開閉体1;2が最小の開度になることによって、左右開閉体1;2は、ステージ36の上に存在する球を、ステージ36から前側に流下しないように、停留する。
図1を参照し、左右開閉体1;2における互いに向き合う球接触端部3;4について説明する。図1のa図に示すように、左開閉体1の球接触端部3と右開閉体2の球接触端部4とが、前後方向に互い違いに形成される。球接触端部3;4の位置は、左右開閉体1;2の前後方向の厚さTの2等分位置を通る中心線Lと直交する方向に、前後方向に互い違いにずれている。左開閉体1においては、球接触端部3における中心線Lとの交差点から後側に行くにしたがって徐々に左側に傾斜する斜面5と、球接触端部3における中心線Lとの交差点から前側に行くにしたがって徐々に左側に傾斜する斜面6とを備える。つまり、左開閉体1の球接触端部3は、左開閉体1の外側から右開閉体2と向き合う内側に行くにしたがって徐々に前後の厚さが薄くなる先細り形状に形成される。右開閉体2においては、球接触端部3における中心線Lとの交差点から後側に行くにしたがって徐々に右側に傾斜する斜面7と、球接触端部3における中心線Lとの交差点から前側に行くにしたがって徐々に右側に傾斜する斜面8とを備える。つまり、右開閉体2の球接触端部3は、右開閉体2の外側から左開閉体1と向き合う内側に行くにしたがって徐々に前後の厚さが薄くなる先細り形状に形成される。
図1のb図に示すように、左右開閉体1;2が閉じている場合、球Pが左右球遊動路30:31のいずれかからステージ36に流下すると、当該球Pは左右開閉体1;2の斜面5;7に接触し、左右開閉体1;2が球Pをステージ36の上に停留する。その後、左右開閉体1;2が開き、左右開閉体1;2の斜面5;7と球接触端部3;4との交点が球Pの直径より大きくなるのに伴い、図1のc図に示すように、上記停留していた球Pは、矢印X21で示すように、左右開閉体1;2における球接触端部3;4の間からステージ36の上を前側に流下して図7に示す遊技領域134に落下する。このように、球Pが左右開閉体1;2における球接触端部3;4の間を通り抜ける場合、左右開閉体1;2の斜面5;7と球接触端部3;4との交点が図1のa図に示す中心線Lの上に位置しているので、球Pが斜面5;7と球接触端部3;4との交点を同時に通過する。よって、球Pの遊技領域134への落下が繰り返された場合にあっても、当該繰り返される球Pの落下軌跡は、常に、同じ落下軌跡となるという利点がある。
図1のd図に示すように、開いていた左右開閉体1;2が矢印X22;X23で示す方向に移動して閉じる過程において、球Pが矢印X22;X23で示す方向に移動している左右開閉体1;2の間を後側から前側に通過中である場合、左右開閉体1;2における球接触端部3;4が当該球Pの中心Oを通る中心線L上における直径の外周面を両側から挟む格好で衝突したとしても、左開閉体1の球接触端部3と右開閉体2の球接触端部4とが前後方向に互い違いに形成されているので、球Pは矢印X24で示す後側に押し戻される。よって、左右開閉体1;2が球Pを左右から挟むことなく、左右開閉体1;2による球噛みを発生することはないという利点がある。したがって、図2に示すステップモータ56が過負荷を受けることもない。しかも、球噛み防止のための球検出器なども不要となり、構造も簡素であるという利点がある。また、可動部品13が図7の遊技領域134から取り込んだ球を左右開閉体1;2の裏側に誘導する図5に示す球通路14;15、左右球遊動路30:31、ステージ36を備えているので、左右開閉体1;2による球の停留と放出とを適切に行うことができるという利点がある。
図2に示すように、左右開閉体1;2を開閉する駆動源がステップモータ56であるので、左右開閉体1;2の開度制御や速度制御が容易であるという利点がある。図7に示すように、入賞部品たる下部の始動入賞部品136が、上部の可動部品13よりも下部でかつ左右開閉体1:2の互いに向き合う球接触端部3:4の真下に配置され、始動入賞部品136が上方に開口した球入口136aを備え、球入口136aが球接触端部3:4の真下に配置されているので、左右開閉体1:2における球接触端部3:4の間から矢印X25で示す落下軌跡を通って遊技領域134に落下する球は、始動入賞部品136の球入口136aに入りやすくなるという利点がある。
図8は、第2実施形態に係る左右開閉体1;2の周りの平面を示す。第2実施形態では、左開閉体1の球接触端部3と斜面5との交点が中心線Lよりも前側に位置し、右開閉体2の球接触端部4と斜面8との交点が中心線Lよりも前側に位置した形態であって、開いていた左右開閉体1;2が閉じる過程において、球Pが閉じるために移動している左右開閉体1;2の間を後側から前側に通過中である場合、左右開閉体1;2における球接触端部3;4が当該球Pの中心Oを通る中心線L1上における直径の外周面を両側から挟む格好で衝突したとしても、球Pは矢印X26で示す前側に押し出される。
左右開閉体1;2の開度や速度は一定となるものの、左右開閉体1;2を開閉する駆動源は電磁ソレノイドでもよい。図2のc図において、駆動機構の上下幅は大きくなるものの、第2連結棒59および第3連結棒60を長く形成し、長孔88;92を長く形成し、駆動ピン78が、図2のc図に示す位置を矢印X4の方向に超えて第1連結棒58から最も遠い位置に位置する間において、右連結棒68と長孔88とが互いに接触することがなく、左連結棒67と長孔92とが互いに接触することがなければ、ステップモータ56を逆転することなく矢印X4で示す方向に回転することによって、左右開閉体1;2を開閉してもよい。
1;2 開閉体
3;4 球接触端部
13 可動部品
14;15 球通路
43 遊技盤
134 遊技領域
136 始動入賞部品
136a 球入口
3;4 球接触端部
13 可動部品
14;15 球通路
43 遊技盤
134 遊技領域
136 始動入賞部品
136a 球入口
Claims (4)
- 遊技盤の球の飛び交う遊技領域に可動部品を備え、可動部品が駆動機構により左右に開閉される一対の開閉体を備え、一対の開閉体が閉じることで遊技領域から流下する球を停留し、一対の開閉体が開くことで停留した球を遊技領域に落下させるパチンコ機の遊技装置において、一対の開閉体における互いに向き合う球接触端部が前後方向に互い違いに形成されたことを特徴とするパチンコ機の遊技装置。
- 一対の開閉体における互いに向き合う球接触端部が一対の開閉体の外側から互いに向き合う内側に行くにしたがって徐々に前後方向の厚さが薄くなる先細り形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の遊技装置。
- 可動部品が遊技領域から取り込んだ球を一対の開閉体の裏側に誘導する球通路を備えたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の遊技装置。
- 遊技盤の球の飛び交う遊技領域の可動部品よりも下部でかつ一対の開閉体の互いに向き合う球接触端部の真下に入賞部品を備え、入賞部品が上方に開口した球入口を備えたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の遊技装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003426096A JP2005177365A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | パチンコ機の遊技装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003426096A JP2005177365A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | パチンコ機の遊技装置 |
Publications (1)
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JP2005177365A true JP2005177365A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34785726
Family Applications (1)
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JP2003426096A Pending JP2005177365A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | パチンコ機の遊技装置 |
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JP (1) | JP2005177365A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011251040A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
JP6240953B1 (ja) * | 2017-02-28 | 2017-12-06 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2003
- 2003-12-24 JP JP2003426096A patent/JP2005177365A/ja active Pending
Cited By (3)
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JP2018139827A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
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