JP2005175769A - 携帯情報機器、撮影制御方法及び撮影制御プログラム - Google Patents

携帯情報機器、撮影制御方法及び撮影制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 既存のキーを有効利用してシャッターチャンスの喪失を防止できるようにした携帯情報機器等を提供する。
【解決手段】 テンキーにおける数値キー[1]〜[9]のいずれかの操作が検出されたか否かを判断する(S102)。検出された場合には、操作された数値キーに対応するズーム制御内容をテンキー対応テーブルから読み出す(S103)。この読み出した制御内容でDSPを制御して、画像データをデジタルズーム処理させる(S104)。これにより、表示部には、操作された数値キーに応じて拡大又は縮小処理された被写体画像が瞬時に表示されることとなる。更に決定キーが操作されたか否かを判断し(S105)、決定キーが操作された場合には、その状態で撮影を行う(S106)。したがって、ユーザはシャッターチャンスを失うことなく、当該拡大又は縮小表示された被写体像の撮影を行うことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話等、無線通信機能と撮影機能とを備える携帯情報機器、及び撮影制御方法、撮影制御プログラムに関する。
今日におけるカメラ装置においては、デジタルカメラ等で比較的操作が簡易なものであってもズーム機能を備えている。このズーム機能を備えたカメラ装置には、ズームキーが設けられており、このズームキーの一方側を押下すると、被写体像が徐々に拡大し、他方側を押下すると被写体像が徐々に縮小するように構成されている。したがって、ユーザは画面に表示される被写体像を視認しつつ、ズームキーを操作し、被写体像が所望の拡大率になった時点でズームキーの操作をやめ、しかる後にシャッター操作を行うことにより、所望の拡大率からなる被写体を撮影することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11-84212号公報(第4−5頁、図5)
しかしながら、従来のカメラ装置にあっては、前述のようにズームキーが連続的に操作されることにより、被写体像を徐々に拡大又は縮小することから、被写体像が所望の拡大率となるまでに時間を要する。このため、被写体像が所望の拡大率となるまでの間に、被写体に変化が生じてしまいシャッターチャンスを失う場合がある。
一方、携帯電話等の形態機器においては、当該機器本来の機能上必要となる複数のキーが設けられていることから、当該機器にカメラ機能を搭載した場合、既存のキーをカメラ機能の制御に用いることにより、キーの合理的利用が望まれている。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、既存のキーを有効利用してシャッターチャンスの喪失を防止できるようにした携帯情報機器、撮影制御方法、及び、撮影制御プログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために請求項1記載の発明に係る携帯情報機器にあっては、撮影手段と、無線通信手段と、前記無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、前記撮影手段における複数の被写体拡大率を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段と、前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する被写体拡大率に基づき、前記撮影手段の被写体像を拡大又は縮小処理する制御手段とを有する。
したがって、第1のモードにおいては、複数の操作手段は無線通信手段による所定の機能を動作させるために操作される。しかし、第2のモードにおいて複数の操作手段のいずれかを操作すると、これに応答して、記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する被写体拡大率に基づき、撮影手段の被写体像が拡大又は縮小処理される。よって、任意の操作手段に対する操作により、瞬時にして撮影手段の被写体像を拡大又は縮小処理されることから、その間に被写体に変化が生じてしまう場合が少なく、シャッターチャンスの喪失が未然に防止される。しかも、操作手段は、無線通信手段を制御するために設けられたものであることから、既存の操作手段を有効利用してシャッターチャンスの喪失を防止することができる。
また、請求項2記載の発明に係る携帯情報機器にあっては、前記複数の被写体拡大率と前記複数の操作手段との対応関係を表示する表示手段を更に有する。したがって、ユーザは表示手段に表示された被写体拡大率と操作手段との対応関係を視認しながら、容易に所望の被写体拡大率を設定することができる。
また、請求項3記載の発明に係る携帯情報機器にあっては、撮影手段と、無線通信手段と、所定無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、前記撮影手段における複数の露出補正値を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段と、前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する露出補正値に基づき、前記撮影手段の露出を制御する制御手段とを有する。
したがって、第1のモードにおいては、複数の操作手段は所定の無線通信手段による所定の機能を動作させるために操作される。しかし、第2のモードにおいて複数の操作手段のいずれかを操作すると、これに応答して、記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する露出補正値に基づき、撮影手段の露出が制御される。よって、任意の操作手段に対する操作により、瞬時にして撮影手段の露出が変化することから、その間に被写体に変化が生じてしまう場合が少なく、シャッターチャンスの喪失が未然に防止される。しかも、操作手段は、当該携帯情報機器本来の機能上必要となるものであることから、既存の操作手段を有効利用してシャッターチャンスの喪失を防止することができる。
また、請求項4記載の発明に係る携帯情報機器にあっては、前記複数の露出補正値と前記複数の操作手段との対応関係を表示する表示手段を更に有する。したがって、ユーザは表示手段に表示された露出補正値と操作手段との対応関係を視認しながら、容易に所望の露出補正値を設定することができる。
また、請求項5記載の発明に係る携帯情報機器にあっては、前記操作手段は、テンキーである。したがって、テンキーの数値に、被写体拡大率や露出補正値を対応させることができ、これにより対応関係を明瞭にして、優れた使い勝手を確保することができる。
また、請求項6記載の発明は、無線通信部と、撮影部と、前記無線通信部に対し所定の機能の処理を指示する複数の操作部を有する電子機器における撮影制御方法であって、前記無線通信部による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影部を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定ステップと、このモード設定ステップにて前記第2のモードが設定されると、前記複数の操作部の夫々操作検出に応答して、前記撮影部で撮像される被写体像の拡大又は縮小を指示する指示ステップとからなる。したがって、記載したステップに従って処理を実行することにより、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
また、請求項7記載の発明は、無線通信部と、撮影部と、前記無線通信部に対し所定の機能の処理を指示する複数の操作部を有する電子機器における撮影制御方法であって、
前記無線通信部による所定の機能を処理させる第1のモードと前記撮影部を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定ステップと、このモード設定ステップにて前記第2のモードが設定されると、前記複数の操作部の夫々操作検出に応答して、前記撮影部で撮像される被写体像の露出を補正する補正ステップとからなる。したがって、記載したステップに従って処理を実行することにより、請求項2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
また、請求項8記載の発明に係る被写体像制御プログラムにあっては、無線通信手段と、撮影手段と、前記無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、前記撮影手段における複数の被写体拡大率を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段とを備えた携帯情報機器が有するコンピュータを、前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する被写体拡大率に基づき、前記撮影手段の被写体像を拡大又は縮小処理する制御手段として機能させる。したがって、前記コンピュータがこのプログラムに従って処理を実行することにより、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
また、請求項9記載の発明に係る被写体像制御プログラムにあっては、無線通信手段と、撮影手段と、前記無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、前記撮影手段における複数の被写体拡大率を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段とを備えた携帯情報機器が有するコンピュータを、前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する露出補正値に基づき、前記撮影手段の露出を制御する制御手段として機能させる。したがって、前記コンピュータがこのプログラムに従って処理を実行することにより、請求項2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
以上説明したように本発明によれば、第2のモードにおいて複数の操作手段のいずれかが操作されると、これに応答して、記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する被写体拡大率に基づき、撮影手段の被写体像を拡大又は縮小処理され、あるいは、当該操作手段に対応する露出補正値に基づき、撮影手段の露出が制御される。したがって、任意の操作手段に対する操作により、瞬時にして撮影手段の被写体像が拡大又は縮小処理され、あるいは露出補正されることから、その間に被写体に変化が生じてしまう場合が少なく、シャッターチャンスの喪失を未然に防止することができる。しかも、操作手段は、無線通信手段を有する当携帯情報機器本来の機能上必要となるものであることから、既存の操作手段を有効利用してシャッターチャンスの喪失を防止することができる。
以下、本発明を携帯電話に適用した実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の各実施の形態に共通する携帯電話1の外観図(開状態:正面図及び背面図)であり、携帯電話1は、蓋部と本体部とからなる二つ折りの構造である。アンテナ103は、本体部の背面に設けられており、伸縮自在となっている。スピーカ101は、蓋部の前面側に設けられており、音声出力を行う。メイン表示部102は、QVGAカラー液晶であり、蓋部の前面略中央部に配置されている。
本体部の前面には、カメラキー104、メールキー105、十字キー106、決定キー107、アドレスキー108、ネット接続キー109、クリアキー110、オンフックキー111とオフフックキー112、テンキー113が設けられている。これらのキーにおいて、十字キー106、決定キー107、アドレスキー108、ネット接続キー109は、この携帯電話1を右手で握持した場合、当該右手の親指で操作可能な位置に配置されている。
また、カメラキー104は、着信待受け状態からカメラモードへの移行時及び撮像部の起動させる際に操作されるとともに、カメラ−ムービー切替に使用される。メールキー105は、メールモード移行時及びメールプログラムロード時に操作されるキーである。十字キー106は、カーソル移動時に操作され、決定キー107は各種モードの決定時に操作され、カメラモード時にはシャッターキーとして機能する。
アドレスキー108は、アドレス帳データを表示する際に操作されるキーであり、ネット接続キー109は、外部のネットワーク接続用の操作キーである。クリアキー110は、キャンセル指示用のキーであり、テンキー113は、文字入力及びダイアル入力用として使用され、数字[0]〜[9]が付されたキー、及び記号[*][#]が付されたキーとで構成されている。
マイク114は、本体部の下部に設けられており、通話時において音声入力を行う。
また、蓋部の背面には、録音用マイク115、カラー液晶からなるサブ表示部116、着信の際、発光する報知用LED117、光学系としての撮像レンズ118、及びフラッシュ用LED119が配置されている。また、本体部の裏面には報知用スピーカ120が配置されている。この報知用スピーカ120は、着信などを報知するものであり、蓋部を本体部に閉じた状態でも報知音が聞こえるように、本体部の裏面に配置されている。
図2は、携帯電話1の構成を示すブロック図である。無線部121は、アンテナ103に接続されており、QPSK方式に基づく変復調と、CDMA方式に基づく端末認証処理を含む通信処理を行う。制御部122は、当該機器を制御するとともにWWW接続制御を行うものであって、通信データ処理部1221、システムROM1222及びオーディオインターフェース1223、及び、内蔵クロック(不図示)に基づき現在時刻を計時するための時刻計時部1224を有している。通信データ処理部1221は、CLEP系音声復号符号化処理回路、パケットデータ生成回路、及びパケットデータ復元回路を含み、通信プロトコルに沿ったデータ処理を行う。システムROM1222には、OSのような基本システムが格納される。オーディオインターフェース1223は、通信データ処理部1221で処理される音声信号の入出力を行うものであって、前記スピーカ101、マイク114及び録音用マイク115が接続されている。なお、入力部は、前記カメラキー104〜テンキー113で構成される。
アドレス・データバス処理部123は、制御部122と周辺回路(破線枠内の回路)とのデータの入出力タイミング等を制御・管理するものである。RAM124は、アドレス帳データやメールデータ等、機器内で生成される各種データを記憶する。プログラムROM(NOR Flash)125は、各種アプリケーションプログラム等を格納し、特に本実施の形態においては、DSP129にてデジタル化された画像データに対し圧縮符号化処理を施すためのプログラムを含むカメラアプリケーションを記憶する。音源IC126は、報知音の波形を記憶するともに出力するものであって、アンプ127は音源IC126からの出力を増幅し、前記報知用スピーカ120はこれを再生する。
表示モジュール系ドライバ128は、前記メイン表示部102、サブ表示部116、報知用LED117、及びフラッシュ用LED119を駆動するものである。撮像デバイス130は、前記撮像レンズ118により絞り132を介して被写体像が結像されるCCD等からなる。DSP129は、この撮像デバイス130からの画像信号をデジタル信号化処理するとともに、デジタルズーム処理して拡大及び縮小処理するものである。この拡大及び縮小処理された画像データに基づき、表示モジュール系ドライバがメイン表示部102を駆動することにより、撮像デバイス130上に結像された被写体像がメイン表示部102に拡大又は縮小表示されるとともに、シャッター操作に伴い当該被写体像の画像データが後述する画像メモリ1243に記録されるように構成されている。
また、撮像レンズ118はオートフォーカス制御用のステップモータ等からなる駆動機構(図示せず)に保持されている。そして、制御部122からのコントラスト検出方式のパッシブAFに基づく制御信号に応じて、AFドライバ131が出力する駆動信号が駆動機構に供給されることにより、撮像レンズ118を光軸上の前後に移動して合焦動作を行うように構成されている。なお、絞り132はパンフォーカスが可能な絞り値が設定された固定式である。
図3(a)は、プログラムROM125のメモリエリアの構成を示す概念図である。プログラムROM125は、ソフトウェアプログラム格納領域1251、テンキー対応テーブル1253及びその他の格納領域1252とを有している。ソフトウェアプログラム格納領域1251には、本実施の形態の特徴であるカメラアプリケーションが格納されており、その他の格納領域1252にはその他のアプリケーションが格納されている。テンキー対応テーブル1253には、同図(b)に示すように、テンキー113における数値キー[1]〜[9]に対応して、「最大ズーム」(最大拡大)から「最大ワイド」(最小縮小)までの拡大及び縮小制御内容が記憶されている。
図4は、前記RAM124のメモリエリアの構成を示す概念図である。RAM124は、アドレス帳記憶領域1241、メールデータ記憶領域1242、画像メモリ1243、及びその他のワーク領域1244からなる。アドレス帳記憶領域1241は、氏名、電話番号、メールアドレス等を1レコードとして複数記憶する。メールデータ記憶領域1242には、メールソフトウェアを使用して作成されたメールデータや、受信したメールデータを格納する。画像メモリ1243は、撮影された画像の画像ファイルを格納する。その他のワーク領域1244は、ワークメモリとして各種データ格納する。
次に、以上の構成に係る携帯電話1の動作について説明する。着信待受け状態においては、この携帯電話1は一般的な携帯電話と同様に機能する。つまり、前述のように、メールキー105は、メールモード移行時及びメールプログラムロード時に操作されるキーとして機能し、アドレスキー108は、アドレス帳データを表示する際に操作されるキーとして機能し、ネット接続キー109は、外部のネットワーク接続用の操作キーとして機能し、テンキー113は、文字入力及びダイアル入力用キーとして機能する。
そして、ユーザが携帯電話1をカメラとして使用すべく、カメラキー104をワンタッチ操作すると、制御部122は、このカメラキー104の操作に応答してカメラモードに移行し、ソフトウェアプログラム格納領域1251に記憶されるカメラアプリケーションをロードする。また、このカメラモードへの移行に伴って、制御部122は、オートフォーカス(AF)で撮像レンズ118により撮像デバイス130上に結像された被写体像をメイン表示部102に、「ズーム1」でモニター表示させる。そして、メイン表示部102に被写体像を表示させつつ、プログラムROM125に格納されているプログラムに基づき、図5のフローチャートに示すように処理を実行する。
まず、インジケータ画面表示処理を実行する(ステップS101)。このステップS101での処理により、図6に示すように、被写体像Pがモニター表示されているメイン表示部102に、ズーム側マーク1021、ワイド側マーク1022、両マーク1021、1022間のズーム位置インジケータ1023、このインジケータ1023の移動方向に沿って配列された[1]〜[9]の数字1024、及び左下部の「0」の数字1025等を表示させる。
また、このときズーム位置インジケータ1023は、現時点におけるズーム制御の値に対応するテンキーの数字に合致させて表示させる。つまり、初期表示状態においては前述のように、被写体像を「ズーム1」でモニター表示させるが、この「ズーム1」は図3(b)に示したように、[4]キーに対応することから、図6に示したように数字「4」に対応する位置にズーム位置インジケータ1023を表示させる。したがって、ユーザは、この図6に示した画面を見ることにより、[4]より値の小さい[3]〜[1]を選択すれば、被写体像Pが拡大され、[4]より値の大きい[5]〜[9]を選択すれば、現時点の被写体像Pが縮小されてワイド表示されることを理解することができる。
次に、テンキー113における数値キー[1]〜[9]のいずれかの操作が検出されたか否かを判断する(ステップS102)。検出された場合には、操作された数値キーに対応するズーム制御内容をテンキー対応テーブル1253から読み出す(ステップS103)。つまり、例えばテンキー113における数値キー[1]の操作が検出された場合には、テンキー対応テーブル1253から「最大ズーム」を読み出し、数値キー[7]が操作された場合には、「ワイド2」を読み出す。
引き続き、この読み出した制御内容でDSP129を制御して、画像データをデジタルズーム処理させる(ステップS104)。これにより、メイン表示部102には、操作された数値キーに応じて拡大又は縮小処理された被写体画像が瞬時に表示されることとなる。更に決定キー107が操作されたか否かを判断する(ステップS105)。そして、カメラモードにおいて、決定キー107が操作された場合には、その状態で撮影を行う(ステップS106)。
つまり、決定キー107が押下されるとこの時点でDSP129により拡大又は縮小処理されている被写体像の画像データを、カメラアプリケーションにて圧縮符号化処理して画像ファイルを生成し、撮影日時をファイル名として、この画像ファイルを画像メモリ1243に記憶させる。したがって、ユーザはテンキー113における任意の数値キー[1]〜[9]を操作することにより、メイン表示部102に拡大又は縮小表示された被写体像Pを視認した後、決定キー107を操作することにより、シャッターチャンスを失うことなく、当該拡大又は縮小表示された被写体像Pの画像データを画像メモリ1243に記憶させる撮影を行うことができる。
一方、ステップS105での判断の結果、決定キー107が押下が検出されない場合には、テンキー113における数値キー[0]の操作が検出されたか否かを判断する(ステップS107)。数値キー[0]の操作が検出されない場合、及び前記撮影処理(ステップS106)を行った場合には、モード切換がなされたか否かを判断する(ステップS108)。そして、モード切換がなされた場合には、このフローに従ったカメラ処理を終了し、モード切換がなされていない場合には、リターンしてステップS101からの処理を繰り返す。
他方、ステップS107での判断の結果、テンキー113における数値キー[0]の操作が検出された場合には、インジケータ画面の消去を行った後(ステップS109)、ステップS102からの処理を繰り返す。このステップS109の処理により、図6に示したメイン表示部102において、ズーム側マーク1021、ワイド側マーク1022、ズーム位置インジケータ1023、[1]〜[9]の数字1024、「0」の数字1025を全て消去する。これにより、メイン表示部102には、被写体像Pのみが表示される状態となり、メイン表示部102に見易い状態で被写体像Pを表示させることができる。
無論、前述のようにこの場合であってもステップS102からの処理は実行されることから、テンキー113における数値キー[1]〜[9]の操作に応じて、被写体像Pを拡大又は縮小して表示させて、撮影を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるテンキー対応テーブル1253の構成を示す図である。本実施の形態のテンキー対応テーブル1253には、テンキー113における数値キー[1]〜[9]に対応して、「−2.0露出補正」(最大露出補正)から「+2.0露出補正」(最小露出補正)までの露出補正値が記憶されている。
図8は、本実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。すなわち、ユーザが携帯電話1をカメラとして使用すべく、カメラキー104をワンタッチ操作すると、制御部122は、このカメラキー104の操作に応答してカメラモードに移行し、ソフトウェアプログラム格納領域1251に記憶されるカメラアプリケーションをロードする。また、このカメラモードへの移行に伴って、制御部122は、オートフォーカス(AF)で撮像レンズ118により撮像デバイス130上に結像された被写体像をメイン表示部102に、「+0.5露出補正」でモニター表示させる。そして、メイン表示部102に被写体像を表示させつつ、プログラムROM125に格納されているプログラムに基づき、図5のフローチャートに示すように処理を実行する。
まず、インジケータ画面表示処理を実行する(ステップS201)。このステップS201での処理により、図9に示すように、被写体像Pがモニター表示されているメイン表示部102に、「暗」から「明」までの間の露出補正値インジケータ1026、このインジケータ1026の移動方向に沿って配列された[1]〜[9]の数字1024、及び左下部の「0」の数字1025等を表示させる。
また、このとき露出補正値インジケータ1026は、現時点における露出制御の値に対応するテンキーの数字に合致させて表示させる。つまり、初期表示状態においては前述のように、被写体像を「+0.5露出補正」でモニター表示させるが、この「+0.5露出補正」は図7に示したように、[6]キーに対応することから、図9に示したように数字「6」に対応する位置に露出補正値インジケータ1026を表示させる。したがって、ユーザは、この図9に示した画面を見ることにより、「6」より値の小さい[5]〜[1]を選択すれば被写体像Pが暗くなり、「6」より値の大きい[7]〜[9]を選択すれば被写体像Pが明るくなることを理解することができる。
次に、テンキー113における数値キー[1]〜[9]のいずれかの操作が検出されたか否かを判断する(ステップS202)。検出された場合には、操作された数値キーに対応する露出制御内容をテンキー対応テーブル1253から読み出す(ステップS203)。つまり、例えばテンキー113における数値キー[1]の操作が検出された場合には、テンキー対応テーブル1253から「−2.0露出補正」を読み出し、数値キー[7]が操作された場合には、「+.5露出補正」を読み出す。
引き続き、この読み出した制御内容でDSP129を制御して、画像データをデジタル露出処理させる(ステップS204)。これにより、メイン表示部102には、操作された数値キーに応じて明暗処理された被写体画像が瞬時に表示されることとなる。更に決定キー107が操作されたか否かを判断する(ステップS205)。そして、カメラモードにおいて、決定キー107が操作された場合には、その状態で撮影を行う(ステップS206)。
つまり、決定キー107が押下されるとこの時点でDSP129により明暗処理されている被写体像の画像データを、カメラアプリケーションにて圧縮符号化処理して画像ファイルを生成し、撮影日時をファイル名として、この画像ファイルを画像メモリ1243に記憶させる。したがって、ユーザはテンキー113における任意の数値キー[1]〜[9]を操作することにより、メイン表示部102に明暗処理表示された被写体像Pを視認した後、決定キー107を操作することにより、シャッターチャンスを失うことなく、当該明暗処理表示された被写体像Pの画像データを画像メモリ1243に記憶させる撮影を行うことができる。
一方、ステップS205での判断の結果、決定キー107が押下が検出されない場合には、テンキー113における数値キー[0]の操作が検出されたか否かを判断する(ステップS207)。数値キー[0]の操作が検出されない場合、及び前記撮影処理(ステップS206)を行った場合には、モード切換がなされたか否かを判断する(ステップS208)。そして、モード切換がなされた場合には、このフローに従ったカメラ処理を終了し、モード切換がなされていない場合には、リターンしてステップS201からの処理を繰り返す。
他方、ステップS207での判断の結果、テンキー113における数値キー[0]の操作が検出された場合には、インジケータ画面の消去を行った後(ステップS209)、ステップS202からの処理を繰り返す。このステップS209の処理により、図9に示したメイン表示部102において、露出補正値インジケータ1026、[1]〜[9]の数字1024、「0」の数字1025を全て消去する。これにより、メイン表示部102には、被写体像Pのみが表示される状態となり、メイン表示部102に見易い状態で被写体像Pを表示させることができる。
無論、前述のようにこの場合であってもステップS202からの処理は実行されることから、テンキー113における数値キー[1]〜[9]の操作に応じて、被写体像Pを明暗処理して表示させて、撮影を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、本発明を携帯電話に適用した場合を示したが、これに限ることなく、PDA、デジタルカメラ、携帯型ゲーム機等通信機能と撮影機能とを併有するの比較的小型の他の機器に適用し得ることは勿論である。
(a)は本発明の各実施の形態の形態に共通する携帯電話の正面図、(b)は背面図である。 携帯電話の構成を示すブロック図である。 (a)はプログラムROMのメモリエリアの構成を示す概念図、(b)は第1の実施の形態におけるテンキー対応テーブルの概念図である。 RAMのメモリエリアの構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 同実施の形態における表示画面例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるテンキー対応テーブルの概念図である。 同実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 同実施の形態における表示画面例を示す図である。
符号の説明
1 携帯電話(携帯情報機器、電子機器)
10 メイン表示部(表示手段)
102 メイン表示部(表示手段)
103 アンテナ(無線通信手段)
104 カメラキー
105 メールキー
106 十字キー
107 決定キー
108 アドレスキー
109 ネット接続キー
113 テンキー(操作手段)
116 サブ表示部
118 撮像レンズ(撮影手段、撮影部)
121 無線部(無線通信手段、無線通信部)
122 制御部(モード設定手段、制御手段)
123 データバス処理部
124 RAM
125 プログラムROM
128 表示モジュール系ドライバ
129 DSP
130 撮像デバイス(撮影手段、撮影部)
131 AFドライバ
1021 ズーム側マーク
1022 ワイド側マーク
1023 インジケータ
1023 ズーム位置インジケータ
1026 露出補正値インジケータ
1221 通信データ処理部(無線通信手段、無線通信部)
1222 システムROM
1241 アドレス帳記憶領域
1242 メールデータ記憶領域
1243 画像メモリ
1244 ワーク領域
1251 ソフトウェアプログラム格納領域
1252 格納領域
1253 テンキー対応テーブル(記憶手段)
P 被写体像

Claims (9)

  1. 撮影手段と、
    無線通信手段と、
    前記無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、
    前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記撮影手段における複数の被写体拡大率を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段と、
    前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する被写体拡大率に基づき、前記撮影手段の被写体像を拡大又は縮小処理する制御手段と
    を有することを特徴とする携帯情報機器。
  2. 前記複数の被写体拡大率と前記複数の操作手段との対応関係を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の携帯情報機器。
  3. 撮影手段と、
    無線通信手段と、
    所定無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、
    前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記撮影手段における複数の露出補正値を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段と、
    前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する露出補正値に基づき、前記撮影手段の露出を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする携帯情報機器。
  4. 前記複数の露出補正値と前記複数の操作手段との対応関係を表示する表示手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の携帯情報機器。
  5. 前記操作手段は、テンキーであることを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の携帯情報機器。
  6. 無線通信部と、撮影部と、前記無線通信部に対し所定の機能の処理を指示する複数の操作部を有する電子機器における撮影制御方法であって、
    前記無線通信部による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影部を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定ステップと、
    このモード設定ステップにて前記第2のモードが設定されると、前記複数の操作部の夫々操作検出に応答して、前記撮影部で撮像される被写体像の拡大又は縮小を指示する指示ステップと
    からなることを特徴とする撮影制御方法。
  7. 無線通信部と、撮影部と、前記無線通信部に対し所定の機能の処理を指示する複数の操作部を有する電子機器における撮影制御方法であって、
    前記無線通信部による所定の機能を処理させる第1のモードと前記撮影部を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定ステップと、
    このモード設定ステップにて前記第2のモードが設定されると、前記複数の操作部の夫々操作検出に応答して、前記撮影部で撮像される被写体像の露出を補正する補正ステップと
    からなることを特徴とする撮影制御方法。
  8. 無線通信手段と、撮影手段と、前記無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、前記撮影手段における複数の被写体拡大率を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段とを備えた携帯情報機器が有するコンピュータを、
    前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する被写体拡大率に基づき、前記撮影手段の被写体像を拡大又は縮小処理する制御手段として機能させることを特徴とする撮影制御プログラム。
  9. 無線通信手段と、撮影手段と、前記無線通信手段を制御するために設けられた複数の操作手段と、前記無線通信手段による所定の機能を動作させる第1のモードと前記撮影手段を動作させる第2のモードとを選択的に設定するモード設定手段と、前記撮影手段における複数の被写体拡大率を前記複数の操作手段に各々対応させて記憶した記憶手段とを備えた携帯情報機器が有するコンピュータを、
    前記モード設定手段により前記第2のモードが設定されている場合、前記操作手段の操作に応答して、前記記憶手段に記憶されている当該操作手段に対応する露出補正値に基づき、前記撮影手段の露出を制御する制御手段として機能させることを特徴とする撮影制御プログラム。
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