JP2005175185A - フレキシブル配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1に、接着剤の滲み出しがなく、開口精度や位置精度に優れ、機械的特性や電気的特性に優れ、耐メッキ性にも優れる等、カバーレイフィルムとソルダーレジストの特性上の長所を併せ持ち、優れた特性を備えると共に、第2に、しかもこれが工数が低減される等、簡単容易に実現される、フレキジブル配線基板を提案する。
【解決手段】このフレキジブル配線基板1は、回路パターン3の保護皮膜として、2層構造の絶縁保護層6を、全体的又は部分的に有している。そして、2層構造の外層としてカバーレイフィルム7が採用され、2層構造の下地層としてソルダーレジスト8が採用されている。外層のカバーレイフィルム7としては、プリパンチ方式のカバーフィルム9や、写真方式の感光性カバーフィルム10が用いられる。下地層のソルダーレジスト8としては、写真方式の感光性レジスト11や、印刷方式の印刷レジストが用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブル配線基板に関する。すなわち、柔軟性を備えた絶縁基材の外表面に回路パターンが形成された、フレキシブル配線基板に関するものである。
《従来技術》
フレキシブル配線基板では、絶縁基材の外表面の回路パターンの保護被膜として、従来より絶縁保護層が形成されており、この絶縁保護層は、カバーレイフィルム又はソルダーレジストの単層構造よりなっていた。
すなわち、回路パターンの絶縁保護層は、従来より、プリパンチ方式のカバーフィルム、すなわち開口部が形成されたフィルムが接着剤にて貼り付けられたカバーフィルム、又は、写真方式の感光性カバーフィルム、すなわち感光性樹脂フィルムに露光,現像にて開口部が形成された感光性カバーフィルム、等のカバーレイフィルムが、それぞれ単層構造で用いられていた。
更に最近は、回路パターンの絶縁保護層として、写真方式の感光性レジスト、すなわち感光性樹脂が塗布されると共に露光,現像にて開口部が形成された感光性レジスト、又は、印刷方式の印刷レジスト、すなわち硬化型樹脂が開口部付でスクリーン印刷された印刷レジスト、等のソルダーレジストも、それぞれ単層構造で用いられつつある。
《先行技術文献情報》
このような従来例としては、例えば、次の特許文献1,特許文献2に示されたものが挙げられる。
特開平6−342969号公報 特開2001−267376号公報
ところで、このような従来例のこの種フレキシブル配線基板については、次の問題が指摘されていた。
《プリパンチ方式のカバーフィルムの問題点》
プリパンチ方式のカバーフィルムを用いたカバーレイフィルムつまり絶縁保護層については、接着剤が滲み出すという問題や、開口精度や位置精度に問題が指摘されていた。
すなわち、このようなカバーレイフィルム付のフレキシブル配線基板は、フィルムの貼り付けに使用された接着剤が、事後に開口部に滲み出して回路パターン等に悪影響を及ぼす、という難点が指摘されていた。
又、予めフィルムにパンチング金型等を利用して開口部が形成されるが、微細な開口部が高精度でシャープに形成されにくく(解像性が悪く)、ファインパターン化が困難となっていた。そこで、このカバーレイフィルムを絶縁保護層として用いたフレキシブル配線基板は、開口部の開口精度が悪く、もって回路パターンに対する位置合わせ精度が悪い、という難点が指摘されていた。
《写真方式の感光性カバーフィルムの問題点》
次に、写真方式の感光性カバーフィルムを用いたカバーレイフィルムつまり絶縁保護層については、耐メッキ性に問題が指摘されていた。
すなわち、このカバーレイフィルムは、回路パターンや絶縁基材に対し熱圧着・熱ラミネートされて乾燥硬化されるが、回路パターンの凹凸に追従しにくく、回路パターンへの密着性が悪く、隙間が生じ易かった。
そこで、このようなカバーレイフィルムを絶縁保護層として用いたフレキシブル配線基板については、開口部の回路パターンについて、事後に外装部品のハンダ付けに備えてメッキを施す際、メッキ液が、回路パターンと絶縁保護層のカバーレイフィルムとの間の隙間に浸入する、という難点が指摘されていた。そして、メッキ液の浸入に起因して、カバーレイフィルムの剥離,脱落,転写や、回路パターンの腐蝕や、ハンダの潜り込み等々が、発生し易かった。
《写真方式の感光性レジストの問題点》
更に、写真方式の感光性レジストを用いたソルダーレジストつまり絶縁保護層については、機械的特性や電気的特性に問題が指摘されていた。
すなわち、このソルダーレジストは、肉厚が薄くしかも不均一でピンホールも発生し易いので、フレキシブル配線基板を折ったり曲げたりした際に、その保護が不十分となり易く、ソルダーレジスト自体,回路パターン,絶縁基材等に折損,割れ,切断等が発生し易かった。もって、このようなソルダーレジストを絶縁保護層として用いたフレキシブル配線基板については、耐屈曲性,耐折れ性,機械的強度等、つまり機械的特性に難点が指摘されていた。
又、このソルダーレジストは、上述したように肉厚が薄く不均一でピンホールも発生し易いので、事後、回路パターンに装着される外装部品との間の電気的絶縁性に難があり、このソルダーレジストを絶縁保護層として用いたフレキシブル配線基板については、層間耐電圧が劣り電気的特性に難点が指摘されていた。
《印刷方式の印刷レジストの問題点》
なお、印刷方式の印刷レジストを用いたソルダーレジストつまり絶縁保護層については、開口精度や位置精度、更には機械的特性や電気的特性等に、問題が指摘されていた。
すなわち、このソルダーレジストでは、微細な開口部が高精度でシャープに形成されにくく(解像度が悪く)、ファインパターン化が困難であった。又、肉厚が薄く不均一でピンホールも発生し易いので、ソルダーレジスト自体,回路パターン,絶縁基材等に折損,割れ,切断等が発生し易いと共に、回路パターンと装着される外装部品間の電気的絶縁性にも難があった。
結局、このソルダーレジストを絶縁保護層として用いたフレキシブル配線基板は、開口精度や位置精度が悪いと共に、耐屈曲性,耐折れ性,機械的強度に劣り、層間耐電圧にも劣る、という難点が指摘されていた。
《本発明について》
本発明のフレキシブル配線基板は、このような実情に鑑み上記従来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果なされたものである。
そして、回路パターンの保護被膜として、カバーレイフィルムとソルダーレジストとの2層構造の絶縁保護層を有していること、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、優れた特性を併せ持つと共に、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、フレキシブル配線基板を提案することを目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。請求項1のフレキシブル配線基板は、柔軟性を備えた絶縁基材の外表面に回路パターンが形成されたフレキシブル配線基板において、該回路パターンの保護被膜として、2層構造の絶縁保護層を有していること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。請求項2のフレキシブル配線基板は、請求項1において、該絶縁保護層は、2層構造の外層としてカバーレイフィルムが用いられ、2層構造の下地層としてソルダーレジストが用いられていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。請求項3のフレキシブル配線基板は、請求項2において、該カバーレイフィルムとしてはプリパンチ方式のカバーフィルム、すなわち開口部が形成されたフィルムが接着剤にて貼り付けられたカバーフィルムが用いられる。又、該ソルダーレジストとしては写真方式の感光性レジスト、すなわち感光性樹脂が塗布されると共に露光,現像にて開口部が形成された感光性レジストが用いられること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。請求項4のフレキシブル配線基板は、請求項2において、該カバーレイフィルムとしては写真方式の感光性カバーフィルム、すなわち感光性樹脂フィルムに露光,現像にて開口部が形成された感光性カバーフィルムが用いられる。又、該ソルダーレジストとしては写真方式の感光性レジスト、すなわち感光性樹脂が塗布されると共に露光,現像にて開口部が形成された感光性レジストが用いられること、を特徴とする。
請求項5については、次のとおり。請求項5のフレキシブル配線基板は、請求項2において、該絶縁保護層は、開口部付近では、該カバーレイフィルムと該ソルダーレジストの2層構造よりなると共に、その他の箇所では、該カバーレイフィルムの単層構造よりなる。そして、該カバーレイフィルムとしてはプリパンチ方式のカバーフィルム、すなわち開口部が形成されたフィルムが接着剤にて貼り付けられたカバーフィルムが用いられる。又、該カバーレイフィルムに形成された該開口部のサイズが、該ソルダーレジストに形成される開口部のサイズより、大きく設定されていること、を特徴とする。
《作用について》
本発明に係るフレキシブル配線基板は、このようになっているので、次のようになる。 (1)このフレキシブル配線基板は、回路パターンの保護被膜として2層構造の絶縁保護層を有しており、外層としてカバーレイフィルムが、下地層としてソルダーレジストが採用されている。
(2)そして、カバーレイフィルムとしては、プリパンチ方式のカバーフィルムや、写真方式の感光性カバーフィルムが用いられる。ソルダーレジストとしては、写真方式の感光性レジストや、印刷方式の印刷レジストが用いられる。
(3)絶縁保護層は、カバーレイフィルムとしてプリパンチ方式のカバーフィルムが用いられた場合、開口部付近は、カバーレイフィルムとソルダーレジストの2層構造よりなり、他の箇所は、カバーレイフィルムの単層構造よりなる。カバーレイフィルムとして写真方式の感光性カバーフィルムが用いられ、ソルダーレジストとして写真方式の感光性レジストが用いられた場合は、全体的に2層構造よりなる。
(4)このフレキシブル配線基板は、このように2層構造の絶縁保護層を有しているので、カバーレイフィルムとソルダーレジストの特性上の長所を併せ持ち、短所がカバーされる。すなわち、接着剤の滲み出しがなく、開口精度や位置精度に優れ、機械的特性や電気的特性に優れ、耐メッキ性にも優れている。
(5)例えば、外層のカバーレイフィルムとして、プリパンチ方式のカバーフィルムを採用し、下地層のソルダーレジストとして、写真方式の感光性レジストを採用した例では、次のようになる。
まず、カバーフィルムの貼り付け用の接着剤は、感光性レジストが介在するので、開口部に滲みださなくなる。
(6)又この例では、金型等にて開口部が形成されたカバーフィルムが、開口精度や位置精度に劣る点は、開口部が写真方式にて高精度にシャープに形成された感光性レジストにて、十分に補われる。
もって、絶縁保護層全体としては、開口部の開口精度や位置精度に優れており、良好な解像度でファインパターン化される。なお、カバーフィルムの開口部サイズを、感光性レジストのものより大きくしておくと、開口精度や位置精度が一層向上する。
(7)更にこの例では、肉厚が薄く不均一でピンホールもある感光性レジストが、機械的特性や電気的特性に劣る点は、肉厚が厚く均一でピンホールもないカバーフィルムが、接着剤と共に使用されるので、十分に補われる。
すなわち、その緩衝性,追従性,耐屈曲性,耐折れ性等に基づき、カバーフィルム自体,感光性レジスト,回路パターン,絶縁基材等の折損,割れ,切断が防止され、機械的特性が向上する。又、層間耐電圧にも優れており、電気的特性が向上する。
(8)次に例えば、外層のカバーレイフィルムとして、写真方式の感光性カバーフィルムを採用し、下地層のソルダーレジストとして、写真方式の感光性レジストを採用した例では、次のようになる。
感光性カバーフィルムは、回路パターンへの追従性が不足するが、この点は感光性レジストにて十分に補われ、絶縁保護層全体としては、回路パターンに追従し隙間なく密着するので、開口部の回路パターンにメッキを施す際、メッキ液が回路パターンと絶縁保護層間に浸入する危険は回避され、耐メッキ性に優れている。
(9)更にこの例では、このような絶縁保護層を形成する際、感光性カバーフィルムと感光性レジストの露光,現像を、同時に実施できるので、工数が削減される。
《本発明の特徴》
本発明に係るフレキシブル配線基板は、以上説明したように、回路パターンの保護被膜として、カバーレイフィルムとソルダーレジストとの2層構造の絶縁保護層を有していること、を特徴とする。
そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、2層構造の絶縁保護層の採用により、優れた特性を兼ね備えたフレキシブル配線基板が得られる。
すなわち、本発明のフレキシブル配線基板の回路パターンの保護被膜は、カバーレイフィルムとソルダーレジストとの2層構造の絶縁保護層よりなり、それぞれの特性上の長所を併せ持つと共に、特性上の短所がカバーされてなる。このように、前述したこの種従来例の単層構造の絶縁保護層では不可能だった特性が、フレキシブル配線基板には付与されている。
例えば、プリパンチ方式のカバーフィルムを用いたカバーレイフィルムと、写真方式の感光性レジストを用いたソルダーレジストとを、組み合わせた場合は、次のようになる。この場合のフレキシブル配線基板は、絶縁保護層からの接着剤の滲み出しが解消し、開口精度や位置精度が向上すると共に、更に、機械的特性や電気的特性にも優れている。なお、カバーフィルムの開口部サイズを、感光性レジストの開口部サイズより、大きく設定しておくと、開口精度や位置精度が一段と向上する。
又例えば、写真方式の感光性カバーフィルムを用いたカバーレイフィルムと、写真方式の感光性レジストを用いたソルダーレジストとを、組み合わせた場合は、次のようになる。この場合のフレキシブル配線基板は、開口精度や位置精度に極めて優れるのは勿論のこと、耐メッキ性が向上し、更に、機械的特性や電気的特性にも優れている。
《第2の効果》
第2に、しかもこれは簡単容易に実現される。すなわち、このフレキシブル配線基板は、回路パターンの保護被膜として、2層構造の絶縁保護層を採用した簡単な構成により、上述した第1の効果が容易に実現される。
特に、写真方式の感光性カバーフィルムを用いたカバーレイフィルムと、写真方式の感光性レジストを用いたソルダーレジストとを、組み合わせた場合は、感光性カバーフィルムと感光性レジストとの露光,現像を、同時に実施でき、その分、製造工程の工数が低減される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明のフレキシブル配線基板を、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,図3等は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
そして図1は、要部を拡大した正断面説明図であり、(1)図は、その一例を示し、(2)図は、他の例を示す。
図2の(1)図,(2)図,(3)図,(4)図,(5)図等は、その一例の製造工程の説明に供し、要部を拡大した正断面説明図である。そして(1)図は、準備されたフレキシブル配線基板を、(2)図は、感光性樹脂が塗布された状態を、(3)図は、露光状態を、(4)図は、現像されて、写真方式の感光性レジストが得られた状態を、(5)図は、プリパンチ方式のカバーフィルムが貼り付けられた状態を、それぞれ示す。
図2の(6)図,(7)図,(8)図,(9)図,(10)図等は、他の例の製造工程の説明に供し、要部を拡大した正断面説明図である。そして(6)図は、準備されたフレキシブル配線基板を、(7)図は、感光性樹脂が塗布された状態を、(8)図は、更に感光性樹脂フィルムがラミネートされた状態を、(9)図は、露光状態を、(10)図は、現像されて、写真方式の感光性カバーフィルムや感光性レジストが得られた状態を、それぞれ示す。
図3は、要部を拡大した平面説明図であり、(1)図は、ランド付近の開口部を示し、(2)図は、端子付近の開口部を示し、(3)図は、模式化したフレキシブル配線基板を示す。
《フレキシブル配線基板1について》
まず、図3を参照しつつ、フレキシブル配線基板1について述べる。フレキシブル配線基板1、つまりフレキシブルプリント配線基板(FPC)は、通常のリジットプリント配線基板と同様に、ベース材である絶縁基材2の外表面(表面,裏面,又はその両面)に、導体層として回路パターン3が形成されている。
フレキシブル配線基板1の絶縁基材2は、ポリイミド樹脂製フィルムその他の樹脂製フィルムよりなり、柔軟性を備えており、その肉厚は、例えば20μm〜60μm程度である。回路パターン3を形成する銅箔の肉厚は、例えば10μm〜30μm程度であり、この回路パターン3は、公知の例えば露光,現像,エッチング,剥離等のステップを辿ることにより、絶縁基材2の外表面にパターニングされる。なお図中4は、回路パターン3に形成されたランド、5は端子である。
そしてフレキシブル配線基板1は、高柔軟性,高屈曲性を備えており、立体的に折ったり曲げたりして使用可能である。又、他の基板と同様に、高精度化,ファイン化,極薄化,多層化等の進展が著しく、回路パターン3の高密度化,微細化が顕著である。
フレキシブル配線基板1は、概略このようになっている。
《絶縁保護層6について》
以下、図1,図2,図3等を参照しつつ、本発明のフレキシブル配線基板1について説明する。
このフレキシブル配線基板1は、回路パターン3の保護被膜として、2層構造の絶縁保護層6を有しており、2層構造の絶縁保護層6の2層目の外層としては、カバーレイフィルム7が用いられ、1層目の下地層としては、ソルダーレジスト8が用いられる。
そして、外層のカバーレイフィルム7は、オーバーレイ,カバーコート,カバー層とも称され、プリパンチ方式のカバーフィルム9、又は写真方式の感光性カバーフィルム10が用いられる。下地層のソルダーレジスト8は、ソルダーマスクとも称され、写真方式の感光性レジスト11、又は、印刷方式の印刷レジスト(図示せず)が用いられる。
なお絶縁保護層6は、図1の(1)図に示した例では、回路パターン3のランド4付近や端子5に対応形成される開口部12,13付近が、カバーレイフィルム7とソルダーレジスト8との2層構造よりなり、他の箇所は、カバーレイフィルム7の単層構造よりなる。これに対し、図1の(2)図に示した例では、全体的にカバーレイフィルム7とソルダーレジスト8との2層構造よりなっている。
絶縁保護層6は、概略このようになっている。
《カバーレイフィルム7について》
外層として用いられるバーレイフィルム7について、更に詳述する。まず、図1の(1)図や図2の(5)図中には、プリパンチ方式のカバーフィルム9が示されており、このプリパンチ方式のカバーフィルム9は、開口部12が形成されたフィルム14が、接着剤15にて貼り付けられてなる。
すなわち、カバーレイフィルム7として用いられているプリパンチ方式のカバーフィルム9は、例えばポリイミド樹脂その他の樹脂ドライフィルム製のフィルム14に、フィルム状の接着剤15が積層された構造よりなり、予めパンチング金型等を用いて、所定箇所に開口部12が孔穿け加工等されている。
フィルム14の肉厚は、例えば12.5μmや25μm程度よりなり、フィルム状の接着剤15の肉厚は、例えば15μmや35μm程度よりなる。つまり、このプリパンチ方式のカバーフィルム9は、フィルム14と接着剤15とからなり、かなり厚い肉厚を備えている。そして、このプリパンチ方式のカバーフィルム9は、絶縁保護層6の外層のカバーレイフィルム7としての使用に際し、そのフィルム14が接着剤15にて下地層のソルダーレジスト8外表面に、熱接着され貼り付けられる。
次に、図1の(2)図や図2の(10)図中には、写真方式の感光性カバーフィルム10が示されており、この写真方式の感光性カバーフィルム10は、感光性樹脂フィルム16に露光,現像にて開口部12が形成されている。
すなわち、カバーレイフィルム7として用いられる写真方式の感光性カバーフィルム10については、まず、例えばアクリル樹脂,ポリエステル樹脂,その他の感光性樹脂ドライフィルム製のフィルム16が、図2の(8)図のように、下地層のソルダーレジスト8の外表面に、熱圧着,熱ラミネートされる。それから図2の(9)図のように、マスク17を用いて光を当て露光して、現像することにより、図2の(10)図のように開口部12が形成された後、乾燥硬化される。
そして、この写真方式の感光性カバーフィルム10は、肉厚が例えば25μmや50μm程度よりなり、図1の(2)図に示したように、絶縁保護層6の外層のカバーレイフィルム7として使用される。
カバーレイフィルム7は、このようになっている。
《ソルダーレジスト8について》
次に、下地層として用いられるソルダーレジスト8について、更に詳述する。まず、図1,図2の各例中には、写真方式の感光性レジスト11が示されており、この写真方式の感光性レジスト11は、感光性樹脂18が塗布されてなると共に、露光,現像にて開口部13が形成されている。
すなわち、このソルダーレジスト8として用いられる写真方式の感光性レジスト11については、まず、例えばエポキシ樹脂,その他の液状インクである感光性樹脂18が、図2の(2)図や(7)図のように、フレキシブル配線基板1の絶縁基材2や回路パターン3の外表面に、塗布された後、仮乾燥される。
それから、図2の(3)図や(9)図のように、マスク17を用いて光を当てて露光して、現像することにより、図2の(4)図や(10)図のように、開口部13が形成された後、本乾燥,硬化される。
そして、この写真方式のフォトレジストつまり感光性レジスト11は、肉厚が例えば10μm〜20μm程度と薄く、図1の(1)図,(2)図に示したように、絶縁保護層6の下地層のソルダーレジスト8として使用される。
又、図示しない印刷方式の印刷レジストについて述べておく。この印刷方式の印刷レジストは、硬化型樹脂が開口部13付で印刷される。
すなわち、この印刷方式の印刷レジストは、エポキシ樹脂,その他の熱硬化型樹脂が、開口部13を伴いつつ、回路パターン3や絶縁基材2の外表面に対し、直接スクリーン印刷される。もって、絶縁保護層6の下地層のソルダーレジスト8として、使用可能となっている。
ソルダーレジスト8は、このようになっている。
《図示例その1について》
図1の(1)図や図2の(1)図〜(5)図に示した例について、更に説明しておく。この例では、フレキシブル配線基板1の絶縁保護層6外層のカバーレイフィルム7として、プリパンチ方式のカバーフィルム9を用いられると共に、下地層のソルダーレジスト8として、写真方式の感光性レジスト11が用いられる。
そして、このような絶縁保護層6の製造に際しては、まず図2の(1)図に示したように、絶縁基材2に回路パターン3が形成されたフレキシブル配線基板1が、準備される。
そして、図2の(2)図に示したように、感光性樹脂18が塗布され、仮乾燥された後、図2の(3)図に示したように露光され、現像されて、図2の(4)図に示したように、開口部13が形成される。なお、この露光,現像は、開口部13付近のみに感光性樹脂18が残留するように実施される。それから、硬化されることにより、写真方式の感光性レジスト11が形成される。
しかる後、図2の(5)図に示したように、このように形成された下地層のソルダーレジスト8つまり写真方式の感光性レジスト11の外表面に、外層のカバーレイフィルム7としてプリパンチ方式のカバーフィルム9が、つまりそのフィルム14が接着剤15にて貼り付けられる。このようにして、図1の(1)図に示した、2層構造の絶縁保護層6が形成される。
なお、図示例のフレキシブル配線基板1において、形成された絶縁保護層6は、開口部12,13付近では、プリパンチ方式のカバーフィルム9よりなるカバーレイフィルム7と、写真方式の感光性レジスト11よるなるソルダーレジスト8との2層構造よりなると共に、その他の箇所では、感光性レジスト11つまりソルダーレジスト8は残留,存在しておらず、カバーレイフィルム7の単層構造よりなる。
そして、図示例では更に、カバーレイフィルム7に形成された開口部12のサイズが、ソルダーレジスト8に形成される開口部13のサイズより、大きく設定されている。
なお、このようなサイズの大小に関して述べておくと、まず、回路パターン3のランド4に対応した開口部12,13の場合は、ランド4に対応して形成される穴径の大小にて、サイズの大小が設定される。これに対し、回路パターン3の端子5に対応した開口部12,13の場合は、端子5に対応して形成される空間の大小にて、サイズの大小が設定される。空間が大であるほど、端子5に対して後退し、端子5をカバーする面積が減少する。(この明細書において、開口部12,13のサイズの大小に関しては、このような定義のもとで用いる。)
図示例その1は、このようになっている。
《図示例その2について》
次に、図1の(2)図および図2の(6)図〜(10)図に示した例について、説明しておく。
この例では、フレキシブル配線基板1の絶縁保護層6外層のカバーレイフィルム9として、写真方式の感光性カバーフィルム10が用いられると共に、下地層のソルダーレジスト8として、写真方式の感光性レジスト11が用いられる。
そして、このような絶縁保護層6の製造に際しては、まず図2の(6)図に示したように、絶縁基材2に回路パターン3が形成されたフレキシブル配線基板1が、準備される。
そして、図2の(7)図に示したように、感光性樹脂18が塗布され、仮乾燥された後、図2の(8)図に示したように、感光性樹脂フィルム16が、感光性樹脂18の外表面にラミネートされる。
それから、図2の(9)図に示したように露光され、現像されることにより、図2の(10)図に示したように、感光性樹脂フィルム16について開口部12が形成されると共に、感光性樹脂18について開口部13が形成される。このような写真方式により、開口部12付の感光性カバーフィルム10と、開口部13付の感光性レジスト11とが、一度に形成される。
このようにして、図1の(2)図に示した、2層構造の絶縁保護層6が形成される。つまり、写真方式の感光性カバーフィルム10が、外層のカバーレイフィルム9として用いられ、写真方式の感光性レジスト11が下地層のソルダーレジスト8として用いられた、絶縁保護層6が得られる。
なお、この図示例のフレキシブル配線基板1において、形成された絶縁保護層6は、全体的に、多層のカバーレイフィルム9と下地層のソルダーレジスト8との2層構造よりなる。又、カバーレイフィルム7に形成された開口部12のサイズと、ソルダーレジスト8に形成された開口部13のサイズとは、同サイズとなる。
なお、図1の(1)図や図1の(2)図に示したこれらの両図示例によらず、プリパンチ方式のカバーフィルム9又は写真方式の感光性カバーフィルム10を、多層のカバーレイフィルム7として用いると共に、前述した印刷方式の印刷レジストを、下地層のソルダーレジスト8として用いた2層構造の絶縁保護層6も、可能である。
図示例その2等は、このようになっている。
《作用等》
本発明に係るフレキシブル配線基板1は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)このフレキシブル配線基板1は、柔軟性を備えた絶縁基材2の外表面に、回路パターン3が形成されてなるが(図3の(3)図を参照)、回路パター3の保護被膜として、2層構造の絶縁保護層6を有している。
そして、この2層構造の絶縁保護層6は、外層としてカバーレイフィルム7が、下地層としてソルダーレジスト8が採用されている(図1の(1)図,(2)図を参照)。
(2)そしてまず、2層構造の外層のカバーレイフィルム7としては、プリパンチ方式のカバーフィルム9や、写真方式の感光性カバーフィルム10が用いられる(図1の(1)図,(2)図を参照)。
すなわち、開口部12が形成されたフィルム14が接着剤15にて貼り付けられた、プリパンチ方式のカバーフィルム9、又は、感光性樹脂フィルム16に露光,現像にて開口部12が形成された、写真方式の感光性カバーフィルム10が、絶縁保護層6の外層のカバーレイフィルム7として用いられる。
又、2層構造の下地層のソルダーレジスト8としては、写真方式の感光性レジスト11(図1の(1)図,(2)図)や、印刷方式の印刷レジストが用いられる。
すなわち、感光性樹脂18が塗布されると共に露光,現像にて開口部13が形成された、写真方式の感光性レジスト11、又は、硬化型樹脂が開口部13付でスクリーン印刷された、印刷方式の印刷レジストが、絶縁保護層6の下地層のソルダーレジスト8として用いられる。
因みに、開口部12,13とは、回路パターン3の保護被膜である絶縁保護層6について、(半導体チップ部品等の外装部品AがハンダB付け装着される)回路パターン3のランド4(図3の(1)図を参照)付近に対応して形成される開口や、回路パターン3の外部接続用の端子5(図3の(2)図を参照)に対応して形成される開口のことである。そして開口部12,13は、穴状,切欠き状,又は直線状等の形状をなす。なおランド4は、外装部品A装着用のほか、他との接続用にも使用される。
(3)ところで絶縁保護層6は、→その外層のカバーレイフィルム7としてプリパンチ方式のカバーフィルム7が用いられた場合、→開口部12,13付近では、カバーレイフィルム7とソルダーレジスト8の2層構造よりなり、その他の箇所では、カバーレイフィルム7の単層構造よりなる(図1の(1)図を参照)。
これに対し、外層のカバーレイフィルム7として写真方式の感光性カバーフィルム10が用いられると共に、下地層のソルダーレジスト8として写真方式の感光性レジスト11が用いられた場合、→絶縁保護層6は、開口部12,13付近であるとその他の箇所であるとを問わず全体的に、カバーレイフィルム7とソルダーレジスト8の2層構造よりなる(図1の(2)図を参照)。
(4)さて、このフレキシブル配線基板1は、回路パターン3の保護被膜として、このように外層のカバーレイフィルム7と下地層のソルダーレジスト8とからなる2層構造の絶縁保護層6を、部分的又は全体的に採用してなる。→そこで、カバーレイフィルム7とソルダーレジスト8の両者それぞれの特性上の長所を併せ持つと共に、それぞれの特性上の短所がカバーされてなる。
すなわち、このフレキシブル配線基板1は、絶縁保護層6からの接着剤15の滲み出しがなく、絶縁保護層6の開口精度や位置精度に優れており、絶縁保護層6にて機械的特性や電気的特性にも優れ、更に、絶縁保護層6の耐メッキ性にも優れ、製造工程の工数が削減される等々、多くの特性上の長所を併せ持っている。
(5)例えば、絶縁保護層6の外層のカバーレイフィルム7として、プリパンチ方式のカバーフィルム9を採用すると共に、これと組み合わせて、絶縁保護層6の下地層のソルダーレジスト8として、写真方式の感光性レジスト11を採用した例については、次のようになる(図1の(1)図の例を参照)。
まず、このような2層構造の絶縁保護層6を有したフレキシブル配線基板1では、→外層のプリパンチ方式のカバーフィルム9について、フィルム14の貼り付けに使用された接着剤15は、→下地層の写真方式の感光性レジスト11が介在することにより、開口部12,13への滲みだしが阻止され、→事後において回路パターン3に悪影響を及ぼすことは、回避される。
(6)同様に、プリパンチ方式のカバーフィルム9を用いたカバーレイフィルム7と、写真方式の感光性レジスト11を用いたソルダーレジスト8とを、組み合わせて採用した例については、更に、次のようになる(図1の(1)図を参照)。
このフレキシブル配線基板1では、予め金型等を用いて開口部12が形成されたカバーフィルム9が、絶縁保護層6の外層として使用されるが、→そのパッチング形成等された開口部12の開口精度や位置精度が劣っている点は、→下地層として使用される写真方式の感光性レジスト11にて、十分にカバーされる。
すなわち、このフレキシブル配線基板1において、絶縁保護層6の下地層の感光性レジスト11は、感光性樹脂18が露光,現像される写真方式にて開口部13が形成されるので、→微細な開口部13が、高精度にてシャープに形成される。→そこで、外層の開口部12が少々開口精度や位置精度に劣っていても、→この点は、このような下地層の開口部13の開口精度や位置精度の良さで十分に補われてカバーされ、→回路パターン3の保護被膜である絶縁保護層6全体として、開口部12,13は、良好な解像度の元でファインパターン化されてなる。
つまり、回路パターン3のランド4や端子5に対し、その大きさや位置が適切に対応した開口部12,13が形成される。そこで例えば、事後の外装部品AのハンダB付け装着に際し、ランド4や端子5以外の回路パターン3が、ハンダBから確実に保護されるようになる。
なお、外層のカバーフィルム9に形成される開口部12のサイズを、下地層の感光性レジスト11に形成される開口部13のサイズより大きく設定しておくと、つまり、開口部12を開口部13より若干後退するように形成しておくと、全体の開口精度や位置精度が、より一層向上する。
(7)同様に、プリパンチ方式のカバーフィルム9よりなるカバーレイフィルム7と、写真方式の感光性レジスト11よりなるソルダーレジスト8とを、組み合わせて採用した例については、更に、次のようになる(図1の(1)図を参照)。
このフレキシブル配線基板1では、肉厚が薄くしかも不均一でピンホールも発生し易い感光性レジスト11が、絶縁保護層6の下地層として使用されているが、→その機械的特性や電気的特性が劣っている点は、外層として使用されるプリパンチ方式のカバーフィルム9つまり、そのフィルム14や接着剤15にて十分にカバーされる。
すなわち、このフレキシブル配線基板1において、絶縁保護層6の外層のプリパンチ方式のカバーフィルム9は、接着剤15付のフィルム14なので、→肉厚が厚くしかも均一でピンホールの発生もない。→そこで、下地層の写真方式の感光性レジスト11が、耐屈曲性,耐折れ性,機械的強度等に少々劣っていても、→これらの点は、外層のカバーフィルム9のフィルム14や接着剤15のフレキシブル性,緩衝性,追従性、そして耐屈曲性,耐折れ性,機械的強度等に基づき、十分にて補われカバーされる。
そこで、→事後の使用に際し、フレキシブル配線基板1を折ったり曲げたりした際に、その保護が十分に行われるようになり、→カバーフィルム9自体,感光性レジスト11,回路パターン3,絶縁基材2等の折損,割れ,切断事故が防止される等、→絶縁保護層6そしてフレキシブル配線基板1の機械的特性が向上する。
又、下地層の感光性レジスト11が少々電気的絶縁性に劣っていても、→この点も、肉厚が厚くしかも均一でピンホールの発生もない外層のカバーフィルム9のフィルム14や接着剤15の電気的絶縁性にて、十分に補われカバーされる。→そこで、フレキシブル配線基板1の回路パターン3に外装部品Aが装着された際に、層間耐電圧に優れる等、→フレキシブル配線基板1の電気的特性も向上する。
(8)次に例えば、絶縁保護層6の外層のカバーレイフィルム7として、写真方式の感光性カバーフィルム10を採用すると共に、これと組み合わせて、絶縁保護層6の下地層のソルダーレジスト8として、写真方式の感光性レジスト11を採用した例については、次のようになる(図1の(2)図を参照)。
このような2層構造の絶縁保護層6を有したフレキシブル配線基板1では、外層の写真方式の感光性カバーフィルム10は、(前述したプリパンチ方式のカバーフィルム9のように、追従性に優れる原因となる接着剤15は用いられておらず)単なるフィルムなので、→回路パターン3の凹凸への追従性が不足し勝ちであるが、→この点は、下地層の感光性レジスト11が介在することにより、確実に補われてカバーされ、→もって、絶縁保護層6全体としては、回路パターン3の凹凸に確実に追従し、回路パターン3に隙間なく密着する。
従って、→開口部12,13に対応する回路パターン3のランド4や端子5について、事後に、外装部品AのハンダB付け装着や外部接続に備えてニッケルメッキや金メッキ等のメッキCを施す際に、→そのメッキ液が、回路パターン3と絶縁保護層6間の隙間に、滲み込み,浸入する危険は回避される。
このように、→このフレキシブル配線基板1は、耐メッキ性に優れており、→メッキ液の浸入に起因した絶縁保護層6の剥離,脱落,転写や、回路パターン3の腐食や、ハンダBの潜り込みによるショート事故、等々の発生は防止される。
(9)同様に、写真方式の感光性カバーフィルム10を用いたカバーレイフィルム7と、写真方式の感光性レジスト11を用いたソルダーレジスト8とを、組み合わせて採用した例については、更に、次のようになる(図1の(2)図を参照)。
このフレキシブル配線基板1の製造工程においては、回路パターン3の保護被膜として、2層構造の絶縁保護層6を形成する際に、→外層の写真方式の感光性カバーフィルム10の露光,現像,乾燥と、下地層の写真方式の感光性レジスト11の露光,現像,乾燥とを、一括して同時に実施することができる(図2の(9)図,(10)図を参照)。→もってその分、製造工程の工数が削減される。
本発明に係るフレキシブル配線基板について、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、要部を拡大した正断面説明図であり、(1)図は、その一例を示し、(2)図は、他の例を示す。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図,(2)図,(3)図,(4)図,(5)図等は、その一例の製造工程の説明に供する要部を拡大した正断面説明図であり、(1)図は、準備されたフレキシブル配線基板を、(2)図は、感光性樹脂が塗布された状態を、(3)図は、露光状態を、(4)図は、現像されて、写真方式の感光性レジストが得られた状態を、(5)図は、プリパンチ方式のカバーフィルムが貼り付けられた状態を、それぞれ示す。 (6)図,(7)図,(8)図,(9)図,(10)図等は、他の例の製造工程の説明に供する要部を拡大した正断面説明図であり、(6)図は、準備されたフレキシブル配線基板を、(7)図は、感光性樹脂が塗布された状態を、(8)図は、更に感光性樹脂フィルムがラミネートされた状態を、(9)図は、露光状態を、(10)図は、現像されて、写真方式の感光性カバーフィルムや感光性レジストが得られた状態を、それぞれ示す。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、要部を拡大した平面説明図であり、(1)図は、ランド付近の開口部を示し、(2)図は、端子付近の開口部を示し、(3)図は、模式化されたフレキシブル配線基板を示す。
符号の説明
1 フレキシブル配線基板
2 絶縁基材
3 回路パターン
4 ランド
5 端子
6 絶縁保護層
7 カバーレイフィルム
8 ソルダーレジスト
9 プリパンチ方式のカバーフィルム
10 写真方式の感光性カバーフィルム
11 写真方式の感光性レジスト
12 開口部
13 開口部
14 フィルム
15 接着剤
16 感光性樹脂フィルム
17 マスク
18 感光性樹脂
A 外装部品
B ハンダ
C メッキ

Claims (5)

  1. 柔軟性を備えた絶縁基材の外表面に回路パターンが形成されたフレキシブル配線基板において、該回路パターンの保護被膜として、2層構造の絶縁保護層を有していること、を特徴とするフレキシブル配線基板。
  2. 請求項1に記載したフレキシブル配線基板において、該絶縁保護層は、2層構造の外層としてカバーレイフィルムが用いられ、2層構造の下地層としてソルダーレジストが用いられていること、を特徴とするフレキシブル配線基板。
  3. 請求項2に記載したフレキシブル配線基板において、該カバーレイフィルムとしてはプリパンチ方式のカバーフィルム、すなわち開口部が形成されたフィルムが接着剤にて貼り付けられたカバーフィルムが用いられ、又、該ソルダーレジストとしては写真方式の感光性レジスト、すなわち感光性樹脂が塗布されると共に露光,現像にて開口部が形成された感光性レジストが用いられていること、を特徴とするフレキシブル配線基板。
  4. 請求項2に記載したフレキシブル配線基板において、該カバーレイフィルムとしては写真方式の感光性カバーフィルム、すなわち感光性樹脂フィルムに露光,現像にて開口部が形成された感光性カバーフィルムが用いられ、又、該ソルダーレジストとしては写真方式の感光性レジスト、すなわち感光性樹脂が塗布されると共に露光,現像にて開口部が形成された感光性レジストが用いられていること、を特徴とするフレキシブル配線基板。
  5. 請求項2に記載したフレキシブル配線基板において、該絶縁保護層は、開口部付近では、該カバーレイフィルムと該ソルダーレジストの2層構造よりなると共に、その他の箇所では、該カバーレイフィルムの単層構造よりなり、
    かつ、該カバーレイフィルムとしてはプリパンチ方式のカバーフィルム、すなわち開口部が形成されたフィルムが接着剤にて貼り付けられたカバーフィルムが用いられ、又、該カバーレイフィルムに形成された該開口部のサイズが、該ソルダーレジストに形成される開口部のサイズより、大きく設定されていること、を特徴とするフレキシブル配線基板。
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