JP2005175115A - 多層プリント配線板とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種電子機器に広く用いられている多層プリント配線板に可撓性を有する部分を付与することにより、折り曲げ可能な全層IVH構造の多層プリント配線板を提供する。
【解決手段】可撓性絶縁シートの積層部分に積層、熱圧着される層間導通用接着シートの面積を回路基板の面積より小とすることにより、層間導通用接着シートから可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止して、屈曲性能を維持することができ、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れた多層プリント配線板とその製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ等の各種電子機器に広く用いられる多層プリント配線板とその製造方法に関するものである。
特に、携帯電話機、ビデオカメラ等の電子機器は小型軽量化が進み、それに使用するプリント配線板は、高密度化とともに可撓性を有する機能を要求されている。
以下に従来の多層プリント配線板における製造方法について説明する。
図7(a)〜(c)は、従来の多層プリント配線板の製造方法を示す断面図である。図7(a)に、表層に回路34aが形成された可撓性絶縁シート31を示し、図7(b)に、貫通孔に導電性ペースト40が充填された層間導通用接着シート32を示し、図7(c)は表層に回路34bが形成された回路基板33を示す。
また、層間導通用接着シート32と回路基板33には、可撓性絶縁シート31、層間導通用接着シート32、回路基板33を積層熱圧着した後に、可撓性を必要とされる部分に透孔37が形成されている。
次に図7(d)に示すように、可撓性絶縁シート31、層間導通用接着シート32、回路基板33を重ね合わせ、熱プレス機にステンレス板などで挟んでセットし、図7(e)に示すように加熱・加圧する。
これにより、内部に導体パターン34bを有し、導電性を有するペースト等により各層を電気的に接続し、さらに、一部分がフィルム状でかつ可撓性を有する多層プリント配線板を得る(図7(e))。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平10−200258号公報
上記従来の多層プリント配線板の構成において、層間導通用接着シート32は、織布または不織布の基材に樹脂が含浸され、半硬化されたプリプレグシート32aに貫通孔を設け、それに導電性ペースト40が充填されたものである。
図7(e)に示す加熱・加圧の後、導体パターン34bと導電性ペースト40により層間接続を安定的に実現するためには、プリプレグシート32aは被圧縮性を有するとともに、樹脂の含浸比率は重量比で50〜55%であることが望ましい。
また、可撓性絶縁シート31に形成された回路34aは、高い屈曲性能を要求されるため、比較的厚い銅箔が用いられる。
図7に示した事例では、回路基板33の回路34bは18μmの銅箔を、また可撓性絶縁シート31の回路34aは35〜50μm銅箔をエッチングすることにより形成されている。
この構成において、図7(d)〜(e)に示す積層、加熱・加圧を行うことにより、層間導通用接着シート32を介して、可撓性絶縁シート31と回路基板33が層間接続を行う場合、以下の課題が生じる。
図8は、可撓性絶縁シート31の回路34a(厚さ50μm)が、層間導通用接着シート32の貫通孔に充填された導電性ペースト40と圧縮して接続する際の課題を示すものである。
図8(a)は、可撓性絶縁シート31、層間導通用接着シート32、回路基板33を積層、加熱・加圧した際に、層間導通用接着シート32のプリプレグシート32aに含浸された樹脂が可撓性絶縁シート31の可撓部分fに流れ出し滲み出し部32bが発生する。これにより屈曲性能を低下させたり、滲み出し部32bがはがれ落ちて、それが部品実装用端子に付着した場合、不具合を生じる可能性もあった。
また、層間導通用接着シート32中の樹脂の可撓部分fへの滲み出しの他に、図8(b)に示すように、回路34aによる圧縮が過大となり、貫通孔内の導電性ペースト40が貫通孔壁面から層間導通用接着シート32内へ浸透する場合がある。この場合は、隣接する導通孔との絶縁劣化や短絡を発生させる原因となる。
それを防ぐために従来は、プリプレグシート中の樹脂の含浸比率を下げることも検討されたが、この場合、層間接着性や銅箔とのピール強度が低下し、多層プリント配線板の機能低下や品質の悪化を招く可能性があった。
さらに、加圧による圧縮量を減少させると、図8(c)に示すように、導通孔40b上は、回路34aの厚みにより押し上げられた状態となる。この状態は、積層・熱圧着後の多層基板の平滑性が低下したものであり、潜在的には回路34a近傍に空隙50やボイドが生じる原因ともなり、その結果、層間剥離や層間導通性の低下に至る可能性もあった。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止して、屈曲性能を維持し、さらに可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れた多層プリント配線板とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。
本発明の請求項1に記載の発明は、可撓部分と積層部分に区分されかつ表層に回路が形成された可撓性絶縁シートの、積層部分に積層熱圧着される層間導通用接着シートの面積は、回路基板の面積より小であることを特徴とする多層プリント配線板としたものであり、これにより、加熱・加圧の際、層間導通用接着シートから可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止することができる。
また、圧縮過大による導電性ペーストの貫通孔からの押し出しや貫通孔壁面から層間導通用接着シート内への浸透、および導通孔上の回路の厚みによる空隙やボイドの発生を防ぐことができ、高い屈曲性能を維持し、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れた多層プリント配線板を提供する。
本発明の請求項2に記載の発明は、積層部分に形成された回路の厚みは、可撓部分に形成された回路の厚みより小であることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板
としたものであり、これにより層間導通用接着シートの貫通孔に充填された導電性ペーストは、可撓性絶縁シート積層部分の回路、回路基板の回路の双方から適度の圧縮を受けることができる。
また、圧縮過大による導電性ペーストの貫通孔からの押し出しや貫通孔壁面から層間導通用接着シート内への浸透、および導通孔上の回路の厚みによる空隙やボイドの発生を防ぐことができ、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れ、屈曲性能が高い多層プリント配線板を実現できる。
本発明の請求項3に記載の発明は、可撓性絶縁シートに形成された回路は、圧延銅箔により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板としたものであり、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れ、かつ屈曲性能が高い多層プリント配線板を実現できる。
本発明の請求項4に記載の発明は、可撓部分と積層部分の境界部分の回路の断面は傾斜形状であることを特徴とする請求項2に記載の多層プリント配線板としたものであり、境界部分においても安定した積層、熱圧着を行うことができ、可撓部分近傍の積層部分の導通信頼性を維持できるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、圧延銅箔は、粗化銅箔であることを特徴とする請求項3に記載の多層プリント配線板としたものであり、黒化処理等の酸化処理による粗化によらず、層間導通用接着シートの導電性ペーストと内層材の導体の電気的な接続が、酸化皮膜により、阻害されることのないよう、接着力を向上するという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、可撓性絶縁シートは、表面に接着剤層を有するポリイミドフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板としたものであり、はんだ付け等の高温における耐熱性に優れることから、多層積層部分において熱プレスによる加熱加圧が可能となり、高多層化を実現できる。さらに接着剤層を有していることから、可撓性部の銅箔および多層積層部分での回路基板との接着を安定させ、層間剥離の発生を防止するという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、可撓性絶縁シートの可撓部分は表層に回路のみが形成され、積層部分は導通孔と回路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板としたものであり、積層部分に導通孔と回路を形成することによって、配線収容性が高く、かつ可撓性を有する多層プリント配線板を実現できる。
本発明の請求項8に記載の発明は、層間導通用接着シートは、貫通孔に導電性ペーストを充填して形成された導通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板としたものであり、層間導通用接着シートに導電性ペーストによる小径の導通孔を有することで、配線収容性が高く、かつ可撓性を有する多層プリント配線板を実現できる。
本発明の請求項9に記載の発明は、回路基板は、貫通孔に導電性ペーストを充填して形成された導通孔を介して両面が導通された回路を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板としたものであり、回路基板の配線収容性を高め、また高多層化も図ることができ、かつ可撓性を有する多層プリント配線板を実現できる。
本発明の請求項10に記載の発明は、回路基板の回路の導体厚みは、可撓性絶縁シートの積層部分に形成された回路の厚みと略同一であることを特徴とする請求項9に記載の多層プリント配線板としたものであり、層間導通用接着シートが両側から加圧されることによる圧縮のバランスを均一にすることができる。これにより、圧縮過大による導電性ペーストの貫通孔からの押し出しや貫通孔壁面から層間導通用接着シート内への浸透を防ぐことができる。
本発明の請求項11に記載の発明は、可撓性絶縁シートの可撓部分と境界部分の回路は、カバーレイフィルムにより被覆されていることを特徴とする請求項4に記載の多層プリント配線板としたものであり、これにより、可撓部分には滲み出した樹脂が存在せず、また境界部分は可撓性を有するカバーレイフィルムが存在することから、高い屈曲性能を維持することができる。
本発明の請求項12に記載の発明は、可撓部分と積層部分に区分されかつ表層に回路が形成された可撓性絶縁シートを準備する工程と、基材に熱硬化性樹脂が含浸された半硬化状態のプリプレグシートに設けられた貫通孔に導電性ペーストが充填された層間導通用接着シートを準備する工程と、表層に回路が形成された回路基板を準備する工程と、前記可撓性絶縁シートの両側に層間導通用接着シートおよび回路基板を積層し熱圧着する工程を備え、積層される層間導通用接着シートの面積は、積層される回路基板の面積より小であることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法としたものであり、これにより、加熱・加圧の際、層間導通用接着シートから可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止することができる。
また、圧縮過大による導電性ペーストの貫通孔からの押し出しや貫通孔壁面から層間導通用接着シート内への浸透、および導通孔上の回路の厚みによる空隙やボイドの発生を防ぐことができ、高い屈曲性能を維持し、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れた多層プリント配線板を実現することのできる製造方法を提供する。
本発明の請求項13に記載の発明は、層間導通用接着シートの面積は、積層される回路基板の面積より一定範囲内で小であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、一定範囲として、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板を積層し熱圧着した後に、層間導通用接着シート端から染み出した樹脂の終点と、層間導通用接着シート端との距離とすることであり、これにより、可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止することができるという作用を有する。
本発明の請求項14に記載の発明は、可撓性絶縁シートに形成された回路は、圧延銅箔により形成されていることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れ、かつ屈曲性能が高い多層プリント配線板を実現する製造方法を提供することができる。
本発明の請求項15に記載の発明は、可撓性絶縁シートの積層部分に形成された回路の厚みは、可撓性部分に形成された回路の厚みより小であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、層間導通用接着シートの貫通孔に充填された導電性ペーストは、可撓性絶縁シート積層部分の回路、回路基板の回路の双方から適度の圧縮を受けることができ、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れ、屈曲性能が高い多層プリント配線板を実現する製造方法を提供することができる。
本発明の請求項16に記載の発明は、可撓性部分と積層部分の境界部分の回路の断面は傾斜形状であることを特徴とする請求項15に記載の多層プリント配線板の製造方法というものであり、この特徴により境界部分においても安定した積層、熱圧着を行うことができ、可撓部分近傍の積層部分の導通信頼性を維持できるという作用を有する。
本発明の請求項17に記載の発明は、可撓性絶縁シートに形成された回路は、両面粗化銅箔を用いることにより表面が粗化されていることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、黒化処理等の酸化処理による粗化によらず、層間導通用接着シートの導電性ペーストと内層材の導体の電気的な接続が、酸化皮膜により、阻害されることのないよう、接着力を向上するという作用を有する。
本発明の請求項18に記載の発明は、層間導通用接着シートおよび回路基板の所定部分を切断除去した後、前記可撓性絶縁シートに層間導通用接着シートおよび回路基板を積層し熱圧着することを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、これにより、加熱・加圧の際、層間導通用接着シートから可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止することができる。
また、層間導通用接着シートおよび回路基板を積層し熱圧着する工程の後、可撓部分に該当する部分を切断除去および離型フィルムが不要となり、生産性を高めることができるという作用を有する。
本発明の請求項19に記載の発明は、層間導通用接着シートおよび回路基板の切断除去する所定部分は、層間導通用接着シートおよび回路基板を積層した際に前記可撓性部分と略同一の位置であることを特徴とする請求項18に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、層間導通用接着シートまたは回路基板の透孔部が可撓性絶縁シートの可撓部分と同一の位置であることで、層間導通用接着シートまたは回路基板の可撓部分においては、これらを積層し熱圧着後に切断除去する必要がなく、生産性を高めることができるという作用を有する。
本発明の請求項20に記載の発明は、可撓性絶縁シートを準備する工程は、回路形成した可撓性絶縁シートの可撓性部分に形成された回路上をカバーレイフィルムにより被覆する工程と、積層部分に形成された回路をハーフエッチングする工程を含むことを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、これにより積層部分に形成された回路の厚みは、前記可撓部分に形成された回路の厚みより小とすることができ、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れ、かつ屈曲性能が高い多層プリント配線板を実現する製造方法を提供することができる。
また、この製造方法により、可撓部分と積層部分の境界部分の回路の断面を傾斜形状にすることも可能であり、境界部分においても安定した積層、熱圧着を行うことができ、可撓部分近傍の積層部分の導通信頼性を維持できるという作用を有する。
本発明の請求項21に記載の発明は、カバーレイフィルムは可撓性部分の回路とともに積層部分の所定領域の回路を被覆していることを特徴とする請求項20に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、これにより、可撓部分と積層部分の境界部分の回路の断面を傾斜形状にすることも可能であり、境界部分においても安定した積層、熱圧着を行うことができ、また境界部分は可撓性を有するカバーレイフィルムが存在することから高い屈曲性能を有する多層プリント配線板を実現できる製造方法を提供できる。
本発明の請求項22に記載の発明は、カバーレイフィルムの所定領域の寸法は、ハーフエッチングする量の3〜5倍であることを特徴とする請求項21に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、可撓部分と積層部分との境界部分の回路断面を傾斜形状とすることができる。
この断面形状により、積層、熱圧着工程において、層間導通用接着シートの樹脂はカバーレイフィルムの下側の境界部分に浸透しやすくなる。
また、積層部分の所定領域、すなわちハーフエッチング量の3〜5倍に相当するカバーレイフィルムを残存させることにより、境界部分に高い屈曲性能と強度を与えることができるという作用を有する。
本発明の請求項23に記載の発明は、層間導通用接着シートを準備する工程は、プリプレグシートにフィルムをラミネートする工程と、レーザー加工により貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電性ペーストを充填する工程と、フィルムを剥離する工程と、所定部分をレーザーにて切断除去する工程であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、層間導通用接着シートに導電性ペーストによる小径の導通孔を形成することが可能となり、配線収容性が高く、かつ可撓性を有する多層プリント配線板を容易に実現できる。また、層間導通用接着シートおよび回路基板を積層し熱圧着する工程の後、可撓部分に該当する部分の切断除去が不要となり、生産性を高めることができ、さらに、切断面をレーザーの熱で硬化することにより積層および熱圧着時に半硬化状態の樹脂の流動化によるはみ出しを防止し可撓部分の信頼性および生産性を向上するという作用を有する。
本発明の請求項24に記載の発明は、層間導通用接着シートを準備する工程は、プリプレグシートにフィルムをラミネートする工程と、レーザー加工により貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電性ペーストを充填する工程と、所定部分を金型にて切断除去する工程と、フィルムを剥離する工程であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法としたものであり、貫通孔に導電性ペーストを充填し、フィルムを剥離する前に、所定部分を金型にて切断除去することであり、フィルムが存在した状態で金型による加工を行うことで、金型での打ち抜き加工時の衝撃による貫通孔からの導電性ペーストの脱落を防止することができ、さらに生産性を向上させることができる。
本発明の多層プリント配線板は、可撓部分と積層部分に区分されかつ表層に回路が形成された可撓性絶縁シートの、積層部分に積層、熱圧着される層間導通用接着シートの面積は回路基板の面積より小であるという特徴を備えたものである。
この特徴により、加熱・加圧の際、層間導通用接着シートから可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止して、屈曲性能を維持することができる。
また、本発明の構成により、圧縮過大による導電性ペーストの貫通孔からの押し出しや貫通孔壁面から層間導通用接着シート内への浸透、および導通孔上の回路の厚みによる空隙やボイドの発生を防ぐことができる。
したがって本発明は、高い屈曲性能を維持し、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れた多層プリント配線板とその製造方法を提供する。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜(c)は本発明の実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図である。
図1(a)は表層に回路が形成された可撓性絶縁シート1を準備する工程、図1(b)は層間導通用接着シート2を準備する工程、図1(c)は表層に回路が形成された回路基板3を準備する工程、図1(d)は可撓性絶縁シート1の両側に層間導通用接着シート2および回路基板3を積層し熱圧着する工程を示す。
本発明の多層プリント配線板を形成するための可撓性絶縁シート1、層間導通用接着シート2、回路基板3の各構成について以下に説明する。
1.可撓性絶縁シート1の構成
まず、図1(a)に示す表層に回路が形成された可撓性絶縁シート1の構成について説明する。
本発明の多層プリント配線板の特徴は、可撓部分Fと積層部分Rに区分された可撓性絶縁シート1の積層部分Rに形成された回路4aの厚みは、可撓部分Fに形成された回路4bの厚みより小である、というものである。
また、可撓部分Fと積層部分Rとの境界部分FRの回路の断面は、図4(b)に示すような傾斜形状である。この形状により可撓性絶縁シート1、層間導通用接着シート2、回路基板3の積層、加熱加圧が円滑にでき、境界部分FRに気泡が存在することがない。なお、回路形成および熱圧着工程等のプロセスの詳細は、後述する。
次に、可撓性絶縁シート1の製造方法について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図であり、具体的には可撓性絶縁シート1の製造方法を示すものである。
まず、図2(a)、(b)に示すように、表層に接着剤層を有するポリイミドフィルム1aにフィルム、一例として片面にSi系の離型剤を塗布した厚さ約10μmのポリエチレンテレフタレートのフィルム8(以下PETフィルム8とする)をラミネートし、これにレーザー加工により貫通孔9を形成する。
ポリイミドフィルム1aは、高温耐熱性に優れることから、積層部分Rにおいて熱プレスによる加熱加圧が可能となり、高多層化を実現できる。
なお、可撓性絶縁シート1表面の接着剤層は、エポキシ系樹脂で構成することが望ましい。
次に、貫通孔9に導電性ペースト10を充填し、PETフィルム8を剥離したのち、ポリイミドフィルム1a側の片面が粗化された厚さ35μmの圧延銅箔11を積層し熱圧着して導通孔10bにより両表面層を電気的に接続する(図2(c)〜(e))。圧延銅箔11の使用により可撓部分Fは高い屈曲性能を維持できる。また、粗化銅箔の使用によって、導電性ペーストの電気的な接続信頼性を確保しつつ、十分な接着力を得ることができる。
次に、図2(f)に示すように、写真法およびエッチング法を用いて圧延銅箔11を選択的に除去し、積層部分Rに回路24a、可撓部分Fに回路24bを形成する。
この場合、可撓部分Fに回路24bは所望する寸法とし、積層部分Rに回路24aは所望する寸法に対して圧延銅箔11の厚み35μmの1.0〜1.3倍大きくなるように仕上げる。
例えば、所望する回路4a(図1(a)に示す)の寸法を400μmとすると、回路24aは、それに35〜53μmを加えた分だけ大きく仕上げる。すなわち、回路24aは、435〜453μmの寸法に仕上がるようにエッチングレジスト(露光用マスクフィルム含む)の寸法を設定(設計)する必要がある。
次に、図3(a)に示すように、可撓部分Fに回路24bをカバーレイフィルム5により被覆する。カバーレイフィルム5は、回路24bに接する面に接着層が形成され、ラミネートにより加熱圧着することが望ましい。
また、カバーレイフィルム5は、エッチング液(塩化第二銅溶液、塩化第二鉄銅溶液、アンモニア液等)に対して耐性を備えたものの中から選定する必要がある。カバーレイフィルム5にポリイミド材を選定する場合は、強アルカリに弱いため、エッチング液はアンモニア液ではなく、塩化第二銅溶液、塩化第二鉄銅溶液が望ましい。
次に、図3(b)に示すように、回路24bをカバーレイフィルム5で被覆し、回路24aを露出した状態で、回路24aの導体厚みが18μmになるまでハーフエッチングすることによって、回路4a、回路4bの導体厚は、それぞれ18μm、35μmとなる。
次に、露出した回路4aを酸化処理したのち還元処理を施すことにより表面を粗化する。
以上の製造方法により、積層部分Rに形成された回路4aの厚みが、可撓部分Fに形成された回路4bの厚みより小となる本発明特有の構成を備え、また可撓部分Fに回路4b、積層部分Rに導通孔10bと回路4aが形成された可撓性絶縁シート1を得る。これにより、回路の高密度化を図ることができる。
以上の可撓性絶縁シート1の製造方法を用いることにより生じた本発明の他の特徴について以下に説明する。
図3(b)に示したカバーレイフィルム5は、回路24bを被覆するとともに、積層部分Rの所定領域Lに至る分だけ回路24aも被覆することが望ましい。この状態を図4(a)に示す。この状態で回路24aをハーフエッチングすることによって図4(b)に示すように、可撓部分Fと積層部分Rの境界部分FRの回路の断面は傾斜形状となる。
所定領域Lの寸法は、ハーフエッチング量(35μm−18μm=17μm)の3〜5倍に設定し、傾斜の上部が可撓部分Fの領域に至るように形成することが望ましい。
2.層間導通用接着シート2の構成
次に、図1(b)に示す層間導通用接着シート2の構成について説明する。
本実施の形態における層間導通用接着シート2は、基材に熱硬化性樹脂が含浸された半硬化状態のプリプレグシート2aに設けられた貫通孔に導電性ペースト10が充填された構成である。
プリプレグシート2aは、アラミド不織布または織布、あるいはガラス不織布または織布にエポキシ系樹脂を含浸し半硬化したものである。その製造プロセスを図5に示す。
まず、図5(a)、(b)に示すように、プリプレグシート2aにPETフィルム8をラミネートし、これにレーザー加工により150〜200μm径の貫通孔9を形成し、次に、図5(c)〜(e)に示すように、貫通孔9に導電性ペースト10を充填し、PETフィルム8を剥離して層間導通用接着シート2を得る。
この小径の導通孔を有する層間導通用接着シート2を用いることにより、本発明の多層プリント配線板は配線収容性を高くすることができる。
次に、図5(e)に示すように、層間導通用接着シート2の可撓部分Fと略同一の位置となる部分をレーザー加工にて切断、除去して透孔7を形成する。
透孔7の大きさは,一定範囲Wの分だけ積層部分Rの領域にかかるように形成する。このとき、残存した層間導通用接着シート2の積層部分Rに積層される面積をS1とする。
一定範囲Wは、可撓性絶縁シート1、層間導通用接着シート2、回路基板3を積層し熱圧着した後に、層間導通用接着シート2端から染み出した樹脂の終点と層間導通用接着シート2端も距離の範囲内であることが望ましい。本実施の形態においては、3〜5mmの範囲とした。
なお、透孔7の形成は、レーザー加工の他に、金型により切断、除去することによって、生産性を向上させることもできる。この場合のプロセスは、貫通孔に導電性ペーストを充填し、フィルムを剥離する前に、所定部分を金型にて切断除去することが望ましい。フィルムが存在した状態で金型による加工を行うことで、金型での打ち抜き加工時の衝撃による貫通孔からの導電性ペーストの脱落を防止することができる。
3.回路基板3の構成
次に、図1(c)に示す表層に回路4cが形成された回路基板3の構成について説明する。
この回路基板3の製造プロセスは、先に製造した層間導通用接着シート2の両側に厚さ18μmの両面が粗化された電解銅箔11を積層熱圧着しその表層に回路4cを形成する。これにより、小径の導通孔を有する回路基板を用いることにより本発明の多層プリント配線板は配線収容性を高くすることができる。
次に、図1(c)に示すように、可撓性絶縁シート1の可撓部分Fに該当する部分をレーザー加工あるいは打ち抜き金型を用いて予め切断し除去し、透孔7を形成しておく。
このとき、残存した回路基板3の積層部分Rに積層される面積をS2とする。
層間導通用接着シート2、回路基板3の積層部分Rに積層される面積の関係は、S2>S1となる。
4.積層・熱圧着プロセスの構成
以上のプロセスにより可撓性絶縁シート1、層間導通用接着シート2、回路基板3を準備する。
まず、図1(d)に示すように、可撓部分Fと積層部分Rに区分された可撓性絶縁シート1の可撓部分Fにのみ離型フィルム6を積層した後、層間導通用接着シート2および回路基板3を熱プレス機にステンレス板などで挟んで積層する。
そして図1(e)に示すように、熱圧着して多層プリント配線板を得る。
このプロセスにおいて、本発明の可撓性絶縁シート1、層間導通用接着シート2、回路基板3を積層し熱圧着して得られた多層プリント配線板は、以下に示す本発明特有の顕著な効果を有する。
(1)本発明の多層プリント配線板は、図6(a)に示すように、可撓性絶縁シート1の積層部分Rに積層される層間導通用接着シート2の面積S1は、回路基板3の面積S2より小であるという特徴を備えたものである。
これにより、図6(b)に示すように、積層し熱圧着した際、層間導通用接着シート2が圧縮されることにより滲み出された樹脂は、カバーレイフィルム5の上側または下側に浸透し、可撓部分Fに滲み出すことはない。
また、境界部分FRには、カバーレイフィルム5が存在し、その部分も可撓性を有することになる。
さらに、本発明の可撓性絶縁シート1は、可撓部分Fと積層部分Rとの境界部分FRの回路の断面が、図4(b)に示すように傾斜形状である。
この特徴的な断面形状により、可撓性絶縁シート1、層間導通用接着シート2、回路基板3の熱圧着において、図6(b)に示すように、層間導通用接着シート2の樹脂は、カバーレイフィルム5の下側の境界部分FRに浸透しやすくなる。
以上の本発明特有の構造により、可撓部分Fには滲み出した樹脂が存在せず、また境界部分FRは可撓性を有するカバーレイフィルム5が存在することから、本発明の多層プリント配線板は、高い屈曲性能を維持することができる。
またこの構造により、積層部分Rにおける層間導通用接着シート2を均一の厚みに圧縮することができ、境界部分FRの近傍に存在する導通孔の導通抵抗を安定させることができる。
(2)本発明の可撓性絶縁シート1は、積層部分Rに形成された回路4aの厚みは18μmで、可撓部分Fに形成された回路4bの厚み35μmより小である。このため、層間導通用接着シート2の貫通孔に充填された導電性ペースト10は、可撓性絶縁シート1の積層部分Rの回路4a、回路基板3の回路4cの双方から適度の圧縮を受けることができる。
特に、積層部分Rの回路4aと回路基板3の回路4cの厚みは、ともに18μmと略同一に設定することによって、層間導通用接着シート2が両側から加圧されることによる圧縮のバランスを均一にすることができる。
これにより、圧縮過大による導電性ペーストの貫通孔からの押し出しや貫通孔壁面から層間導通用接着シート内への浸透、および導通孔上の回路の厚みによる空隙やボイドの発生を防ぎ、信頼性の高い安定した導通抵抗を有する多層プリント配線板を提供することができる。
なお、積層・熱圧着プロセスは、層間導通用接着シート2を回路基板3と交互にかつ最外層に銅箔11を積層し熱圧着することも可能である。これにより高密度化、高多層化を実現することができる。
また、本実施の形態においては、圧延銅箔の厚みを35μmとしたが、要求される屈曲性能に応じて、50〜70μmを使用することも可能である。
さらに、回路基板3は、4層構造の多層の回路基板を採用することも可能である。これにより高密度化を実現することができる。
本発明の製造方法を用いた多層プリント配線板と従来の多層銅張積層板の特性を比較すると、本発明では層間剥離等の発生は認められなかった。
また、屈曲耐久性試験においても、積層部分の導通信頼性を安定的に維持し、さらに可撓部分においても導体パターン切断も発生せず、優れた結果が得られた。
以上のように本発明によれば、高密度で配線収容性が高く、かつ可撓性を有した多層プリント配線板を提供することができる。
以上のように本発明は、可撓性絶縁シートの積層部分に積層、熱圧着される層間導通用接着シートの面積を回路基板の面積より小とすることにより、層間導通用接着シートから可撓性絶縁シートの可撓部分への樹脂の滲み出しを防止して、屈曲性能を維持することができ、可撓性絶縁シート、層間導通用接着シート、回路基板の層間の導通信頼性に優れた多層プリント配線板とその製造方法を提供しうるものであり、産業上の利用可能性は大といえる。
本発明の実施の形態における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 同実施の形態における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 同実施の形態における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 同実施の形態における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 同実施の形態における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 同実施の形態における多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 従来の多層プリント配線板の製造方法を示す断面図 従来の多層プリント配線板の製造方法を示す断面図
符号の説明
1、1a 可撓性絶縁シート
2 層間導通用接着シート
2a プリプレグシート
3 回路基板
4a、4b、4c、24a、24b 回路
5 カバーレイフィルム
7 透孔
8 PETフィルム
9 貫通孔
10 導電性ペースト
10b 導通孔
11 銅箔

Claims (24)

  1. 可撓部分と積層部分に区分されかつ表層に回路が形成された可撓性絶縁シートの、積層部分に積層熱圧着される層間導通用接着シートの面積は、回路基板の面積より小であることを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 積層部分に形成された回路の厚みは、可撓部分に形成された回路の厚みより小であることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  3. 可撓性絶縁シートに形成された回路は、圧延銅箔により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  4. 可撓部分と積層部分の境界部分の回路の断面は、傾斜形状であることを特徴とする請求項2に記載の多層プリント配線板。
  5. 圧延銅箔は、粗化銅箔であることを特徴とする請求項3に記載の多層プリント配線板。
  6. 可撓性絶縁シートは、表面に接着剤層を有するポリイミドフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  7. 可撓性絶縁シートの可撓部分は表層に回路のみが形成され、積層部分は導通孔と回路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  8. 層間導通用接着シートは、貫通孔に導電性ペーストを充填して形成された導通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  9. 回路基板は、貫通孔に導電性ペーストを充填して形成された導通孔を介して両面が導通された回路を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線板。
  10. 回路基板の回路の導体厚みは、可撓性絶縁シートの積層部分に形成された回路の厚みと略同一であることを特徴とする請求項9に記載の多層プリント配線板。
  11. 可撓性絶縁シートの可撓部分と境界部分の回路はカバーレイフィルムにより被覆されていることを特徴とする請求項4に記載の多層プリント配線板。
  12. 可撓部分と積層部分に区分されかつ表層に回路が形成された可撓性絶縁シートを準備する工程と、基材に熱硬化性樹脂が含浸された半硬化状態のプリプレグシートに設けられた貫通孔に導電性ペーストが充填された層間導通用接着シートを準備する工程と、表層に回路が形成された回路基板を準備する工程と、前記可撓性絶縁シートの両側に層間導通用接着シートおよび回路基板を積層し熱圧着する工程を備え、積層される層間導通用接着シートの面積は、積層される回路基板の面積より小であることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  13. 層間導通用接着シートの面積は、積層される回路基板の面積より一定範囲内で小であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  14. 可撓性絶縁シートに形成された回路は、圧延銅箔により形成されていることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  15. 可撓性絶縁シートの積層部分に形成された回路の厚みは、可撓性部分に形成された回路の厚みより小であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  16. 可撓性部分と積層部分の境界部分の回路の断面は傾斜形状であることを特徴とする請求項15に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  17. 可撓性絶縁シートに形成された回路は、両面粗化銅箔を用いることにより表面が粗化されていることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  18. 層間導通用接着シートおよび回路基板の所定部分を切断除去した後、前記可撓性絶縁シートに層間導通用接着シートおよび回路基板を積層し熱圧着することを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  19. 層間導通用接着シートおよび回路基板の切断除去する所定部分は、層間導通用接着シートおよび回路基板を積層した際に前記可撓性部分と略同一の位置であることを特徴とする請求項18に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  20. 可撓性絶縁シートを準備する工程は、回路形成した可撓性絶縁シートの可撓性部分に形成された回路上をカバーレイフィルムにより被覆する工程と、積層部分に形成された回路をハーフエッチングする工程を含むことを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  21. カバーレイフィルムは可撓性部分の回路とともに積層部分の所定領域の回路を被覆していることを特徴とする請求項20に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  22. カバーレイフィルムの所定領域の寸法は、ハーフエッチングする量の3〜5倍であることを特徴とする請求項21に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  23. 層間導通用接着シートを準備する工程は、プリプレグシートにフィルムをラミネートする工程と、レーザー加工により貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電性ペーストを充填する工程と、フィルムを剥離する工程と、所定部分をレーザーにて切断除去する工程であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  24. 層間導通用接着シートを準備する工程は、プリプレグシートにフィルムをラミネートする工程と、レーザー加工により貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電性ペーストを充填する工程と、所定部分を金型にて切断除去する工程と、フィルムを剥離する工程であることを特徴とする請求項12に記載の多層プリント配線板の製造方法。
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