この発明の一実施形態について図1ないし図9を参照して説明する。但し、図1は写真シール払出装置を構成するシール払出部の外観斜視図、図2は写真シール払出装置を構成するカラーコピー部の外観斜視図、図3は装置のレイアウトの例を示す平面図、図4は写真シール払出装置の電気的構成を示すブロック図、図5ないし図9は動作説明用のフローチャートである。
(装置の全体構成)
図1および図2に示すように、この写真シール払出装置は、それぞれ別々の筐体で構成されるシール払出部1とカラーコピー部100とから構成されている。これらのシール払出部1およびカラーコピー部100は、たとえば図3(A)に示すように互いに接するように配置してもよく、あるいは図3(B)に示すように互いに引き離して配置するようにしてもよい。なお、図3中、それぞれ一点鎖線で示すエリア2はシール払出部1のユーザのためのスペースであり、エリア3はカラーコピー部100のユーザのためのスペースである。
まず、図1および図4を参照して、シール払出部1の装置構成について説明する。このシール払出部1は、一般にプリントクラブと称されるもので、装置本体11の前面中央に設けられた撮影ユニット20で撮影された写真が、装置本体11の前面中央下部に設けられた表示手段としてのメインパネル30のメイン画面領域31に表示される。そして、ユーザがタッチペン50a,50bとメインパネル30に設けられている操作画面領域32とメインパネル30の左右に設けられた落書きパネル40とを用いて、メインパネル30に表示された画像に対し図形や文字等の編集用画像を書き込む(以下、このような書き込みを「落書き」とも称する)などの編集を施した後、その編集が施された画像を装置本体11の内部に設けられた印刷手段としてのフルカラー式のプリンタ55がシール台紙に印刷し、その印刷した写真シールを装置本体11の側面に設けられたシール取出口12から排出する。
撮影ユニット20には、CCDカメラ21および撮影モニタ22が設けられており、撮像手段として機能するCCDカメラ21が被写体の写真を撮影する一方、撮影モニタ22には現在CCDカメラ21に映る画像が表示され、ユーザはこの撮影モニタ22に表示された画像を見ながら撮影する写真の構図を決めることができるようになっている。また、この撮影ユニット20は所定の範囲内で撮影方向を上下左右に可動自在となっており、ユーザが上記した写真の構図を自由に設定できるようになっている。すなわち、撮影ユニット20は、撮影ユニット駆動部23に取り付けられていて、後述するコントローラ部200からの指令に基づいて撮影ユニット駆動部23が撮影ユニット20を駆動することにより、撮影ユニット20の撮影方向の上下左右への可変設定が行われる。
こうしてCCDカメラ21により撮影された写真は、メインパネル30のほぼ中央部に形成されたメイン画面領域31と、メインパネル30の左右に設けられた落書きパネル40の落書き画面領域41および42とに表示される。メインパネル30は、画像を表示するための画面を有するメイン画面領域31と、その周辺、たとえば左右に配置された選択ボタンなどが表示される操作画面領域32と、それらの画面上に設けられたデジタイザ33とで構成されている。落書きパネル40は、画像を表示するための画面を有する落書き画面領域41および42と、それらの画面上に設けられたデジタイザ43とで構成されている。
本実施形態では、メイン画面領域31が、撮影された写真画像またはこれに図形や文字等の編集用画像を書き込んだ編集中のもしくは編集の済んだ画像を表示するようになっている。また、この実施形態では、落書き画面領域41および42の近傍にそれぞれタッチペン50aおよび50bが設けられ、それぞれ接続ケーブル51aおよび51bによって装置本体11と接続されており、デジタイザ33,43により、タッチペン50aおよび50bが触れた画面上の位置を検出している。
そして、メインパネル30のメイン画面領域31のたとえば左右に形成された操作画面領域32は、ユーザがタッチペン50aおよび50bを把持してその先端をこの操作画面領域32に触れることによって、予め選択した図形の配置を指定したり、手書き文字を入力したり、表示色を選択したりすることができるようになっている。また、この操作画面領域32には、装置の動作状況に応じて上記した描画パターンのメニュー以外にも、上記した撮影ユニット20の移動やシャッター操作などを行うためのメニューや他の編集作業のためのメニュー等の各操作メニューも表示することができるようになっている。
なお、メインパネル30および落書きパネル40としては、陰極線管式、液晶ディスプレイ、リアプロジェクション式など、種々の方式が考えられるが、これらおよびそれ以外のいずれの方式であってもよい。また、デジタイザ33,43としては、赤外線方式、容量結合方式など、種々の方式が考えられるが、本実施形態においては、可視光に対する透過性があり、タッチペン50a,50bとの組合せによって使用できるものであって、複数の入力を識別することができるものであれば、どのような方式のものであってもよい。
ところで、この他装置本体11には、利用者が所定の遊技代金を投入するための写真シール払出用硬貨投入口16、装置の管理者がこれを取り出すための硬貨取出口17、装置本体11の複数箇所に配設され鮮明な写真を撮影するために必要な露光量を確保するための蛍光灯からなる照明光源61,62、音声による操作案内や背景音楽などを流すためのスピーカ70がそれぞれ設けられている。さらに、各照明光源61,62のほかに、装置本体11に配設されて撮影時に影をなくすために点滅駆動されるストロボが設けられている。そして、これら各照明光源61,62およびストロボにより照明部60が構成されている。
次に、図2および図4を参照して、カラーコピー部100の装置構成について説明する。このカラーコピー部100は、シール払出部1や他の写真シール払出装置による作成済の写真シールとほぼ同等のものを複製するものであり、本発明における複製手段に相当する。たとえばシール払出部1に引き続いて利用するユーザは、その印刷データに基づき複製することができ、たとえば作成済の写真シールを所有するユーザは、装置本体101のほぼ中央の左側に設けられた読取手段としてのフラットベッドスキャナ(以下、単にスキャナと称する)110により、複製原本となる作成済の写真シールに印刷されている写真を読み取ることにより複製することができる。尚、符号111はスキャナ110の読取面のカバーを示す。
そして、装置本体101のスキャナ110の右側に設けられたCRTまたはLCDからなる表示手段としてのメインパネル120に、シール払出部1での印刷データに基づく写真や、スキャナ110により読み取られた写真が表示される。このとき、ユーザがメインパネル120の近傍に設けられたタッチペン121とメインパネル120に重畳されているタッチパネル123とを用いて、メインパネル120に表示された写真に対して所望の図形や文字等の書き込み(以下、このような書き込みを「追加落書き」と称する)を行うと、装置本体101の内部に設けられたコントローラ部200により、追加落書きされた画像が表示中の写真に重畳描画されて写真に追加編集が施され、その追加編集が施された写真が装置本体101の内部に設けられたフルカラー式のプリンタ140により複製用シール台紙に印刷されて装置本体101下部の写真シール排出用の第1排出口131から排出される。但し、タッチペン121は接続ケーブル122により装置本体101に接続されている。
ところで、装置本体101の上部には案内表示部102が設けられ、これにより装置の操作や機能の概要が案内表示される。この案内表示部102は、CRTやLCDのようにコントローラ部200から送られてくる所定の画像データに基づいて案内メッセージを表示する手段により構成するほか、案内メッセージが書かれたボードやシートを貼付したものを用いてもよい。尚、案内表示部102に代わり、メインパネル120によりこの案内表示部102を兼用して1つのメインパネル120により案内メッセージの表示と読み取った写真の表示とを切り替えるようにしてもよく、こうすることで案内表示部102を無くして装置の構成を簡素化することができる。この場合、兼用するメインパネル120の位置は、図2のようにスキャナ110の隣に限定されるものではなく、ユーザがタッチペン121やタッチパネル123で落書きし易い位置にメインパネル120を配置すればよい。
また、本カラーコピー部100には、複製の原本となる写真シールや複製された写真シールの印刷面側に透明保護シートを貼付する機能が設けられ、ユーザによるシートの排出操作に応じて写真シールの大きさに合わせた透明保護シートをシート排出用の第2排出口132から排出し、排出された透明保護シートと写真シールとを挿入口103から一緒に挿入すると、装置本体101の内部で写真シールの印刷面側に透明保護シートを貼付されて第3排出口133から排出される。従って、複製した写真シールに透明保護シートを貼付するほか、原本の写真シールに透明保護シートを貼付することもできる。この場合、例えば周知のホットラミネート加工により保護シートを貼付することができ、透明保護シートとしてのラミネートフィルムを写真シールの印刷面側に重ね、重ねたラミネートフィルムを加熱圧着すれば、写真シールの印刷面側をツルツルの状態に保護することができる。尚、以下では透明保護シートの貼付処理をラミネート処理と称する。
また、装置本体101には、ユーザが所定の複製代金を投入するための複製用硬貨投入口104が設けられ、装置の管理者が投入された硬貨を取り出し回収するための硬貨取出口105が設けられている。更に、シール払出部1と同様に、装置本体101の前面上部には、音声による操作案内、効果音や背景音楽等を流すためのスピーカ106が一対設けられており、このスピーカ106からは、予めハードディスク(HD)装置203等にデータ格納されたバックミュージックデータや各種の案内用音声データが音声化されて出力される。ここで、必要に応じて、装置本体101の複数箇所に蛍光灯その他の照明光源を設けておいてもよく、その場合にはこれらの照明光源が照明部60を構成する。
そして、作成済の写真シールの写真がスキャナ110により読み取られると、上記したように、メインパネル120に表示されるが、このメインパネル120のほぼ中央部に形成された落書き画面領域124に読み取られた写真が表示され、この落書き画面領域124の周辺、たとえば左右には種々の操作用キー画像や機能選択画像を表示するための操作画面領域125が配置され、メインパネル120に重畳された例えば抵抗膜式のタッチパネル123にタッチペン121や指を接触することで、その接触した操作画面領域125に表示されているキー画像や機能選択画像に割り付けられた機能が実行されるようになっている。
例えば、写真を表示する落書き画面領域124にタッチペン121を接触して線画を描画すると、描画した線画による文字や図形等が表示中の写真に重畳して表示される。更に、落書き画面領域124に表示中の写真の特定部分に所望の色づけを行うために、タッチペン121により、操作画面領域125に表示される色選択画像から所望の色を選択してからその特定部分に接触すると、その特定部分の色づけが行われる。また、予め登録されている「星」や「ハート」のマークを、落書き画面領域124に表示中の写真の特定部分に重畳するために、タッチペン121により、操作画面領域125に表示されるマーク選択画像から所望のマークを選択してからその特定部分に接触すると、その特定部分に選択したマークが重畳描画される。更に、描画する図形の形や文字の色、描線の太さ等を選択して描画する場合も同様に行われる。さらにまた、後述する分割パターンの選択を行う場合には、タッチペン121により、所望の分割パターンを表示する部分に接触すると、その分割パターンが選択される。このように、タッチペン121及びメインパネル120に重畳されたタッチパネル123により、本発明における追加入力手段および選択手段が構成されている。また、追加落書きのための文字や図形等、色づけ、マークが、本発明における追加編集用画像に対応する。
尚、タッチパネル123に代えて、メインパネル120の画面上にデジタイザを設けてもよく、この場合のデジタイザとしては、赤外線方式、容量結合方式など、種々の方式が考えられるが、本実施形態においては、可視光に対する透過性があり、タッチペン121との組合せにより使用できるものであればどのような方式のものであってもよい。
(コントローラ部)
この写真シール払出装置の全体を制御する手段として、図4に示すようにコントローラ部200が設けられており、以下にその構成および機能について説明する。このコントローラ部200には、CPU201が設けられており、このCPU201が、予め設定されたプログラムを実行して装置各部を制御する。また、コントローラ部200には、CPU201が実行すべきプログラムや装置の動作状態や各種データを一時記憶するメモリ202と、撮影された画像データやスキャナ110の読み取りによる写真データや後述するパスワードデータや後述する分割パターンなどを記憶するためのハードディスク(HD)装置203(記憶手段)が設けられている。さらに、コントローラ部200には、画像入力部204、表示処理部205、入力処理部206、画像処理部207、画像出力部208、照明駆動部209、硬貨処理部210、タイマ部211、通信処理部212、供給駆動部213、加熱制御部214が設けられており、これら各機能ブロックが内部バス215を介して相互に接続され、それぞれCPU201によって制御される。
まず、シール払出部1に関する機能について説明する。画像入力部204はCCDカメラ21からの画像データを受け付けてデジタル信号に変換する。表示処理部205はメインパネル30の撮影画像などの表示を制御する。入力処理部206はデジタイザ33およびタッチペン50a,50bからの位置情報を処理する。画像処理部207は撮影された画像に落書き画像を重ね合わせた合成画像の印刷データを生成する。画像出力部208はプリンタ55に対して制御信号および画像処理部207の印刷データに基づく画像信号を出力する。照明駆動部209は照明光源61,62の駆動回路であるインバータ回路およびストロボの駆動回路により構成される。硬貨処理部210は写真シール払出用硬貨投入口16から投入された硬貨の金額を検出して所定の遊技代金を検出したときにCPU201にその旨を通知する。タイマ部211は写真シール払出用硬貨投入口16への所定の遊技代金の硬貨投入により1回の遊技につき予め設定された設定時間を計時する。
次に、カラーコピー部100に関する機能について説明する。画像入力部204はスキャナ110からの読取データを受け付けてデジタル信号に変換する。表示処理部205はメインパネル120および案内表示部102の表示を制御する。入力処理部206はタッチパネル123やタッチペン121による位置情報を処理する。画像処理部207は例えばスキャナ110による読取データに追加落書き画像を重ね合わせた合成画像の印刷データを生成する。画像出力部208はプリンタ140に対して制御信号および画像処理部207の印刷データに基づく画像信号を出力する。硬貨処理部210は複製用硬貨投入口104から投入された硬貨の金額を検出して所定の複製代金や貼付代金を検出したときにCPU201にその旨を通知する。タイマ部211は複製用硬貨投入口104への所定の複製代金や貼付代金の硬貨投入により1回の遊技につき予め設定された設定時間を計時する。
なお、タイマ部211の設定時間は、シール払出部1およびカラーコピー部100ともに同じ時間(例えば5分間)で、装置管理者がタイマ部211の調整により可変設定できるようになっている。また、この実施形態では、シール払出部1の遊技代金(例えば400円)に比べてカラーコピー部100の複製代金や貼付代金は安価に設定されている(例えば写真シールの複製が200円、保護シートの貼付だけなら100円)。そして、硬貨処理部210が所定の遊技代金、複製代金や貼付代金を検出してCPU201にその旨が通知されると、メインパネル30や案内表示部102にオープニングデモ画面を再生する待機モードから遊技モードに切換制御される。特に、複製用硬貨投入口104に投入される硬貨を検出して複製指示ありと判定してカラーコピー部100の制御が行われるため、硬貨処理部210およびCPU201が本発明における判定手段に相当する。
ここで、カラーコピー部100における機能について、さらに詳しく説明する。この実施形態では、ユーザはシール払出部1やカラーコピー部100をそれぞれ単独で利用できるとともに、シール払出部1に引き続いてカラーコピー部100を利用できるようになっている。すなわち、シール払出部1を単独で利用する場合には、この装置は従来と同様の写真シール払出装置として機能する。一方、カラーコピー部100を単独で利用する場合や、シール払出部1に引き続いてカラーコピー部100を利用する場合には、この装置は従来とは全く異なり、写真シールが複製可能な写真シール払出装置として機能する。
ユーザがカラーコピー部100を単独で利用する場合において、作成済の写真シールをスキャナ110で読み取る場合には、画像処理部207は、スキャナ110により写真を読み取った読取データに基づき印刷データを生成する。一方、ユーザがシール払出部1に引き続いてカラーコピー部100を利用する場合には、画像処理部207は、シール払出部1において生成した印刷データをそのままカラーコピー部100における印刷データとする。
また、ユーザがカラーコピー部100において追加落書きを行う場合には、追加落書きに基づき印刷データに編集が施される。さらに、ユーザがカラーコピー部100において後述する分割パターンの選択を行う場合には、選択された分割パターンに基づき印刷データに変更が加えられる。そして、画像出力部208は、画像処理部207からの印刷データ、編集が施された印刷データ、または変更が加えられた印刷データ、あるいは、編集が施され更に変更が加えられた印刷データに基づく画像信号をプリンタ140に出力することとなる。その結果、プリンタ140は画像処理部207からの印刷データに基づく写真を複製用シール台紙に印刷して排出する。このように、画像処理部207が本発明におけるデータ生成手段に相当し、入力処理部206及び画像処理部207が本発明における追加編集手段およびデータ変更手段に相当する。
図4のコントローラ部200において、通信処理部212は、通信手段を構成するもので、同じく通信手段を構成する簡易型携帯電話(以下、これをPHSと称する)221とともに外部装置222との間の通信を処理するものである。この外部装置222は、この実施形態では大容量の記憶部を備えたサーバ装置からなり、本発明における蓄積手段として機能し、後に詳述するように、ユーザにより「保存する」という選択がなされると、複製用シール台紙に編集済みの写真と一緒に印刷されるべき検索用パスワードを、その複製用シール台紙に印刷された写真の印刷データと共に保存写真データとして記憶保持するようになっている。その際、複製用シール台紙の印刷時に、PHS221および通信処理部212を介してコントローラ部200と外部装置(以下、サーバ装置という)222との間が通信回線で接続され、複製用シール台紙に印刷された写真の印刷データと検索用パスワードとが送信されてくると、サーバ装置222は検索用パスワード毎に対応したアドレスにこれらを保存写真データとして格納する。
このとき、サーバ装置222には管理機能が設けられ、この管理機能により、サーバ装置222に蓄積される複数の写真の画像データに関する期限管理が行われ、蓄積開始から予め定められた例えば1週間という期間を経過したデータは自動的に順次消去されるようになっている。このようなサーバ装置222側に設けられた管理機能による期限管理処理が、本発明における期限管理手段に相当する。
一方、ユーザにより後述するような「保存写真」という選択がなされて、そのユーザにより事前に付与されている検索用パスワードが入力されると、PHS221および通信処理部212を介してサーバ装置222との間が通信回線で接続され、入力された検索用パスワードがサーバ装置222に送信され、その検索用パスワードに対応するアドレスがアクセスされてそこに格納されている保存写真データが読み出され、サーバ装置222からPHS221および通信処理部212を介しその保存写真データが送信されて編集に供される。
ところで、CPU201の制御により、メインパネル120の落書き画面領域124あるいはその左右の操作画面領域125には、所定の遊技段階、具体的にはスキャナ110による読取段階において、読み取った写真を保存するかどうかを選択するための選択表示がなされる。そして、ユーザにより「保存する」が選択されると、CPU201の制御により、検索用パスワードが発行、付与され、メインパネル120の落書き画面領域124に表示されると共に、複製用シール台紙の余白部分に写真と一緒にその検索用パスワードが印刷されるようになっている。
このとき、パスワードを入力するためのパスワード入力画面がメインパネル120の落書き画面領域124あるいはその左右の操作画面領域125に表示され、ユーザが数字や英文字の組み合わせ等による自分固有のパスワードを入力することにより、CPU201によりHD装置203に登録済みのパスワードの中に重複するものがないかどうか調べられ、重複するものがなければ、入力されたパスワードがそのユーザ固有の検索用パスワードとして許可されて発行、付与される。
更に、そのユーザが保存した写真を気に入り、後日、その写真を再度複製して落書きをしたいときのために、CPU201の制御により、メインパネル120の落書き画面領域124あるいはその左右の操作画面領域125には、所定の遊技段階、具体的にはコース選択段階で保存写真を選択するための選択表示がなされる。そして、ユーザにより「保存写真」が選択されると、上記したパスワード入力画面が再びメインパネル120の落書き画面領域124あるいはその左右の操作画面領域125に表示され、ユーザに対して検索用パスワードの入力操作を促し、ユーザにより検索用パスワードが入力されて、これにより特定の保存写真の選定が行われると、サーバ装置222との間の通信回線が接続されてサーバ装置222にアクセスされ、入力された検索用パスワードと登録済みの検索用パスワードとが対比されて一致するものがあるかどうか判断され、一致するものがあればそのパスワードに対応する保存写真のデータが読み出されてメインパネル120の落書き画面領域124にその保存写真が表示されるようになっている。
このようなCPU201等による処理が、本発明における選定手段に相当し、更には検索用パスワードの付与処理が本発明におけるパスワード付与手段に相当し、パスワード入力画面の表示によりパスワード入力を促す処理が本発明における操作手段に相当し、入力される検索用パスワードとサーバ装置222に登録済みのパスワードとの対比・判断処理が、本発明における判断手段に相当し、サーバ装置222から該当する保存写真データを読み出す処理が、本発明における読出手段に相当する。
図4のコントローラ部200において、供給駆動部213はフィルム供給部223を回転駆動するたとえば駆動モータ等からなるもので、加熱制御部214は加熱圧着部224の動作を制御するものである。供給駆動部213によりフィルム供給部223が回転駆動され、ロール状に巻回された透明保護シートであるラミネートフィルムが写真シールの大きさに合うようにフィルム供給部223の切断機能により切断され、或いは、写真シールの大きさが一定の場合には、供給駆動部213およびフィルム供給部223の動作により写真シールの大きさに合致した大きさのラミネートフィルムが1枚ずつ取り出されて、第2排出口132に排出されるようになっている。また、加熱制御部214により加熱圧着部224のヒータが通電されると、ラミネートフィルム(透明保護シート)が加熱されつつ写真シールの印刷面側に圧着され、写真シールの印刷面が片面ラミネート加工されてツルツルの状態に保護されるようになっている。
(装置の動作)
図5はユーザがシール払出部1に引き続いてカラーコピー部100を利用する場合の動作手順を示すフローチャートである。この装置では、動作の進行に伴って、予めHD装置203に記憶された音声データをスピーカ70,106から再生するとともに、カラーコピー部100の案内表示部102への案内メッセージを表示することによって、利用者に対して各部1,100の操作の案内を行っているので、装置に不慣れな利用者であっても簡単かつ確実に操作を行えるようになっている。
まず、電源が投入されて装置各部が起動されると、予め設定されてHD装置203に記憶された画像および音声によるオープニングデモ画面(たとえば本装置の操作方法やイメージムービー)がメインパネル30のメイン画面領域31、スピーカ70,106および案内表示部102から再生され、硬貨が投入されるまでシール払出部1およびカラーコピー部100は待機モードとなる。
続いて、ユーザにより所定の硬貨がシール払出部1の写真シール払出用硬貨投入口16に投入されたことが検知されると(S1)、まずCCDカメラ21により被写体を撮影する写真撮影が行われる(S2)。この写真撮影モードでは、ユーザの操作によって撮影ユニット20の調整やCCDカメラ21のズーム操作等が可能となっており、ユーザは撮影モニタ22に表示される画像を確認しながら、撮影する写真の構図を自由に設定することができる。
更に、背景となる画像をユーザに選択させる背景選択モードが実行される(S3)。具体的には、予めHD装置203に記憶された複数の背景画像データを読み出し、例えばメインパネル30の操作画面に読み出した各背景画像データによる複数の背景画像を表示させ、ユーザが好みの画像に触れることにより選択した背景画像を先に撮影した写真画像と重ね合わせてメイン画面領域31に表示させる。そして、ユーザが気に入れば、操作画面の例えば「OK」と表示された部分に触れることで背景画像を確定する。
そして、写真および背景画像に図形や文字等を書き込む落書きが行われ(S4)、この画像編集が終了すると、ユーザにより、予め設定された撮影回数の範囲内で別の写真撮影を行うか否かの選択が行われ(S5)、撮影を続行する場合には上記したステップS2に戻り、こうすることによって、編集された複数の画像がHD装置203に記憶される。
こうして所定枚数の画像編集が終了すると、複数回の写真撮影が行われた場合には印刷すべき写真(編集された画像)の選択が行われ(S6)、これらの写真のシール台紙上への配置を決める分割パターンの選択が行われる(S7)。すなわち、HD装置203には、1枚のシール台紙を複数の区画に区分した分割パターンが複数種類記憶されており、ユーザにこれらの分割パターンのなかから1つを選択させるとともに、選択された各写真をどの区画に配置するかを決定させる。これらの分割パターンとしては、例えば1枚のシール台紙を全て同じサイズの区画(4分割や8分割等)に区分するものや、形状・サイズの異なる区画を含むものなどを用いることができる。
次いで、プリンタ55により、編集された画像が選択された分割パターンでシール台紙に印刷され、作成された写真シールがシール取出口12に排出される(S8)。続いて、動作を終了するか否かの選択をユーザに促し(S9)、終了が選択されると、ステップS1に戻ってオープニングムービーを再生する待機モードに移行する一方、終了しない場合には、カラーコピー部100の複製用硬貨投入口104への硬貨投入を待機する(S10)。
そして、たとえば所定時間内に複製用硬貨投入口104への所定の硬貨投入が検知されると、ステップS8の印刷に用いた印刷データに対して追加の落書きを行うか否かをユーザに選択させ(S11)、追加落書きを行うと選択されると、ユーザにより追加落書きが行われる(S12)。続いて、分割パターンの選択のやり直しを行うか否かをユーザに選択させ(S13)、ユーザが分割パターンの再度の選択を行う場合には、ユーザにより分割パターンの選択が行われる(S14)。
次いで、プリンタ140により、写真が複製用シール台紙に印刷されて第1排出口131に排出される(S15)。したがって、ステップS11〜S14で追加落書きも分割パターンの選択も行われない場合には、ステップS8で印刷された写真と全く同じ写真シールが得られ、ステップS11〜S14で追加落書きや分割パターンの選択が行われた場合には、ステップS8で印刷された写真に追加落書きが行われた写真シールや、分割パターンの異なる写真シールが得られることとなる。
図6〜図9はユーザがカラーコピー部100を単独で利用する場合の動作手順を示すフローチャートで、図6はメインルーチンを示し、図7〜図9は図6のサブルーチンを示している。図6において、電源が投入されて装置各部が起動されると、予め設定されてHD装置203に記憶された画像および音声によるオープニングデモ画面が案内表示部102およびスピーカ106から再生され、硬貨が投入されるまで待機モードとなる点は、図5と同様である。
まず、1回分の遊技料金に相当する硬貨が投入されると(S21)、「複製コース」、「ラミネートコース」、「保存写真コース」のいずれかのコースの選択がユーザに促される(S22)。ここで、たとえば貼付代金(たとえば100円)のみが投入されたときは、「ラミネートコース」のみを選択可能にすればよい。
ステップS22で、「複製コース」が選択されたときには、後に詳述する複製処理(S23)に移行する。この複製処理に続いて、ラミネート処理をするか否かの判定がなされ(S24)、具体的には、ラミネート処理をするか否かのメッセージが案内表示部102(または/およびメインパネル120)に表示されると共にスピーカ106からガイダンスが出力され、このメッセージ及びガイダンスにより、ユーザに対して「ラミネート処理をする」か「ラミネート処理をしない」かのどちらかの選択処理が促される。
そして、ステップS24において「ラミネート処理をする」が選択されて判定結果がYESになれば、後に詳述するラミネート処理(S25)に移行し、「ラミネート処理をしない」が選択されて判定結果がNOになれば、そのまま動作は終了して、オープニングデモ画面を再生する待機モードに戻る。
ところで、上記したステップS22で「ラミネートコース」が選択された場合は、ステップS24の判定結果がYESの場合と同様に、後に詳述するラミネート処理(S25)に移行する。また、上記したステップS22で「保存写真コース」が選択された場合には、後に詳述する保存写真の複製処理(S26)に移行し、この保存写真の複製処理が終了すると、上記したステップS24に進む。
図7は、上記したステップS23の複製処理サブルーチンを示すフローチャートである。図6のステップS22で「複製コース」が選択されると、図7の複製処理サブルーチンに移行し、原本となる写真シールをスキャナ110の読取面に置く旨のメッセージが案内表示部102(または/およびメインパネル120)に表示されると共にスピーカ106からガイダンスが出力され、このメッセージ及びガイダンスに従い、ユーザが原本となる写真シールをスキャナ110の読取面に置くと、スキャナ110により写真シールに印刷されている写真が読み取られ、読取データに基づく画像がメインパネル120の落書き画面領域124に表示される(S31)。
その後、読み取った写真のデータを保存するか否かの判定がなされる(S32)。具体的には、保存するか否かのメッセージが案内表示部102(または/およびメインパネル120)に表示されると共にスピーカ106からガイダンスが出力され、このメッセージ及びガイダンスにより、ユーザに対して「保存する」か「保存しない」かのどちらかの選択処理が促される。
そして、ステップS32において「保存する」が選択されて判定結果がYESになれば、メインパネル120の落書き画面領域124あるいはその左右の操作画面領域125に表示されるパスワード入力画面の操作により、そのユーザに数字や英文字の組み合わせ等による自分固有のパスワードの入力が促され、パスワードが入力されると、CPU201によりHD装置203に登録済みのパスワードの中に重複するものがないかどうか調べられ、重複するものがなければ、入力されたパスワードがそのユーザ固有の検索用パスワードとして許可されて発行、付与される(S33)。
このとき、PHS221および通信処理部212を介してコントローラ部200とサーバ装置222との間が通信回線で接続され、ステップS23で読み取られた写真の読取データとステップS25で発行される検索用パスワードがサーバ装置222に送信され、サーバ装置222によりその検索用パスワードに対応するアドレスに送信されてきた写真の読取データと検索用パスワードとが保存写真データとして保存され(S34)、次のステップS35に移行する。
一方、ステップS32において「保存しない」が選択されて判定結果がNOであれば、そのまま次のステップS35に移行する。続くステップS35〜S38は、上記図5のステップS11〜S15と同様の動作が行われる。すなわち、写真の読取データに基づく印刷データに対して追加落書きを行うか否かをユーザに選択させ(S35)、追加落書きを行うと選択されると、ユーザにより追加落書きが行われる(S36)。続いて、分割パターンの選択のやり直しを行うか否かをユーザに選択させ(S37)、ユーザが分割パターンの再度の選択を行う場合には、ユーザにより分割パターンの選択が行われる(S38)。
次いで、複製する枚数を設定すべき旨のメッセージが案内表示部102(または/およびメインパネル120)に表示されると共にスピーカ106からガイダンスが出力され、このメッセージ及びガイダンスに従ってユーザが予め定められた枚数の範囲内で枚数を設定すると(S39)、設定された枚数の複製写真シールがプリンタ140により印刷されて第1排出口131から排出されて(S40)、図6のメインルーチンに戻る。すなわち、ステップS24に進む。
図8は、上記したステップS26の保存写真の複製処理サブルーチンを示すフローチャートである。図6のステップS22で「保存写真コース」が選択されると、図8の保存写真の複製処理サブルーチンに移行し、メインパネル120の落書き画面領域124あるいはその左右の操作画面領域125に表示されるパスワード入力画面の操作により、そのユーザに対し上記したステップS25の処理で発行された検索用パスワードの入力が促され、ユーザにより検索用パスワードの入力が行われると(S41)、通信処理部212およびPHS221を介してコントローラ部200とサーバ装置222との間の通信回線が接続され、入力された検索用パスワードとサーバ装置222に登録済みの検索用パスワードとが対比されて一致するものがあるかどうか判断され、一致するものがあればその検索用パスワードに対応するサーバ装置222のアドレスがアクセスされ、そこに格納されている保存写真データが検索されて読み出され、通信処理部212およびPHS221を介してサーバ装置222から読み出された保存写真データが表示処理部205に送られて、メインパネル120の落書き画面領域124にその保存写真が表示される(S42)。
その後、上記した図7のステップS35〜S40と同様の動作が行われる。すなわち、写真の読取データに基づく印刷データに対して追加落書きを行うか否かをユーザに選択させ(S43)、追加落書きを行うと選択されると、ユーザにより追加落書きが行われる(S44)。続いて、分割パターンの選択のやり直しを行うか否かをユーザに選択させ(S45)、ユーザが分割パターンの再度の選択を行う場合には、ユーザにより分割パターンの選択が行われる(S46)。
次いで、複製する枚数を設定すべき旨のメッセージが案内表示部102(または/およびメインパネル120)に表示されると共にスピーカ106からガイダンスが出力され、このメッセージ及びガイダンスに従ってユーザが予め定められた枚数の範囲内で枚数を設定すると(S47)、設定された枚数の複製写真シールがプリンタ140により印刷されて第1排出口131から排出されて(S48)、図6のメインルーチンに戻る。すなわち、ステップS24に進む。
図9は、上記したステップS25のラミネート処理サブルーチンを示すフローチャートである。図6のステップS22で「ラミネートコース」が選択された場合、あるいは、図6のステップS24の判定結果がYESの場合には、図9のラミネート処理サブルーチンに移行し、供給駆動部213及びフィルム供給部223が制御されて、ラミネートフィルムが第2排出口132から排出される(S51)。
そして、ユーザが、第2排出口132から排出されたラミネートフィルムを原本の写真シールまたは複製された写真シールの印刷面側に重ねて挿入口103に挿入することにより、加熱制御部214及び加熱圧着部224が制御されて、写真シールの印刷面にラミネートフィルム(透明保護シート)が貼付され、写真シールが片面ラミネート加工されてその印刷面側がツルツルに保護され(S52)、ラミネート加工された写真シールが第3排出口133から排出されて(S53)、その後サブルーチンは終了する。すなわち、オープニングデモ画面を再生する待機モードに戻る。
従って、上記した実施形態によれば、シール払出部1で作成した写真シールや既に所有している作成済の写真シールをカラーコピー部100において非常に簡単に複製することができ、これによってユーザの興趣をより一層そそることができる。また、カラーコピー部100において作成済の写真シールに対して所望の追加落書きを施した上で複製することができ、ユーザの興趣をより一層そそることができる。また、カラーコピー部100において作成済の写真シールに対して所望の分割パターンに変更した上で複製することができ、ユーザの興趣をより一層そそることができる。
また、写真シールの印刷面側をラミネートフィルム(透明保護シート)によってツルツルの状態に保護できるため、従来のようにユーザが保護シートを準備したり貼付する手間を省くことができる。
更に、サーバ装置221に保存した保存写真を読み出してこれを複製用シール台紙に印刷できる上、追加落書きすることもできるため、以前に複製したお気に入りの写真シールであっても、それをサーバ装置221に保存写真として蓄積しておくことで、その後お気に入りの保存写真を何度でも呼び出して複製した上で追加落書きすることができ、ユーザは気に入った自分の写真シールを繰り返し複製して追加落書きを楽しむことができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。たとえば、上記した実施形態では、スキャナ110により読み取った写真をサーバ装置221等の蓄積手段に保存できるようにした場合について説明したが、必ずしも保存しなくてもよい。また、上記した実施形態では、写真シールに対するラミネート加工機能を備えているが、この加工機能は備えていなくてもよい。更に、上記した実施形態では、「複製コース」の他に「ラミネートコース」を選択できるようになっているが、複製した写真シールに対して必ずラミネート加工を施す構成としても構わない。図9はカラーコピー部100が単独で利用される場合において、カラーコピー部100が保存機能およびラミネート加工機能を備えていない場合の動作手順を示すフローチャートである。
図9において、電源が投入されて装置各部が起動されると、予め設定されてHD装置203に記憶された画像および音声によるオープニングデモ画面が案内表示部102およびスピーカ106から再生され、硬貨が投入されるまで待機モードとなる点は、上記実施形態と同様である。まず、1回分の遊技料金に相当する硬貨がカラーコピー部100の複製用硬貨投入口104に投入されると(S61)、原本となる写真シールをスキャナ110の読取面に置く旨のメッセージが案内表示部102(または/およびメインパネル120)に表示されると共にスピーカ106からガイダンスが出力され、このメッセージ及びガイダンスに従い、ユーザが原本となる写真シールをスキャナ110の読取面に置くと、スキャナ110により写真シールに印刷されている写真が読み取られ、読取データに基づく画像がメインパネル120の落書き画面領域124に表示される(S62)。
続くステップS63〜S67は、上記図5のステップS11〜S15と同様の動作が行われる。すなわち、写真の読取データに基づく印刷データに対して追加落書きを行うか否かをユーザに選択させ(S63)、追加落書きを行うと選択されると、ユーザにより追加落書きが行われる(S64)。続いて、分割パターンの選択を行うか否かをユーザに選択させ(S65)、ユーザが分割パターンの選択を行う場合には、ユーザにより分割パターンの選択が行われる(S66)。次いで、プリンタ140により、写真が複製用シール台紙に印刷されて第1排出口131に排出され(S67)、待機モードに戻る。この図9のような形態でも、上記実施形態と同様に、非常に簡単に作成済の写真シールを複製でき、さらに追加落書きを施したり分割パターンを変更して複製することができる。尚、この場合、ステップS66の処理の後に、ユーザによる複製枚数の設定処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シール払出部1とカラーコピー部100とを別々の筐体で構成しているが、これに限られず、1つの筐体で構成してもよい。この場合には、例えばシール払出部1を筐体の一側面に形成し、カラーコピー部100をその背面に形成すればよい。また、この場合には、カラーコピー部100のプリンタや複製用シール台紙としてシール払出部1のプリンタやシール台紙を共用することができる。
また、上記実施形態の図5や上記変形形態の図9では、カラーコピー部100において追加落書きおよび分割パターンの選択を可能にしているが、これに限られない。たとえば、追加落書きのみを可能にしたり、分割パターンの選択のみを可能にしてもよい。あるいはまた、追加落書きおよび分割パターンの選択のいずれもできず、単なる複製のみを可能にしてもよい。
また、上記した実施形態では、カラーコピー部100において複製する写真シールの原本を、プリントクラブにより作成されたものとして説明しているが、特にプリントクラブに限定されるものではなく、要するに、写真シールを作成可能な写真シール払出装置により作成された写真シールであれば、これを複製することができ、上記した実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、上記した実施形態では、写真シールの印刷面側のみをラミネート加工により透明保護シートを貼付する場合を例示したが、写真シールの両面にラミネート加工を施してもよいのは勿論である。但し、この場合、写真シールの印刷面と反対側の面には、接着可能な処理を施しておく必要がある。このとき、ラミネート加工は、上記したホットラミネート加工に限らず、コールドラミネート加工であっても構わない。
また、上記した実施形態では、図7に示すように、スキャナ110で読み取って得られた読取データのみが保存できるようになっているが、これに限られず、シール払出部1で生成された印刷データを保存するようにしてもよい。これによって、高精細の写真を複製することが可能になる。
また、上記した実施形態では、通信処理部212およびPHS221を用いて外部装置221との間で通信を行っているが、通信方式はこれに限られない。例えば、外部装置221との間をLAN接続する無線イーサネット(登録商標)に基づく通信や、赤外線通信、ブルートゥース方式などの種々の無線通信方式を採用することができる。また、通信方式は無線に限られず、例えば通信処理部212と外部装置221との間を有線で接続するようにしてもよい。この場合、接続方式としては、有線イーサネット(登録商標)によるLAN接続、RS−232CやIEEE1394やユニバーサル・シリアル・バス(USB)などのシリアル接続、セントロニクスなどのパラレル接続など、種々の接続方式を採用することができる。
また、上記した実施形態では、外部装置221は大容量の記憶部を備えたサーバ装置としているが、これに限られず、例えば他の写真シール払出装置としてもよい。この場合には、他の写真シール払出装置のHD装置203が本発明の蓄積手段に相当する。この形態において、例えば外部装置221を同一の遊技場に設けられた他の写真シール払出装置とすると、ある一つの写真シール払出装置を構成するシール払出部1とカラーコピー部100とが異なるユーザによって同時に使用されている場合であっても、シール払出部1のユーザがコントローラ部200に対して他の写真シール払出装置への印刷データの送信を指示し、その指示にしたがって該印刷データを送信することで、当該他の写真シール払出装置を構成するカラーコピー部100を用いて複製印刷を行うことが可能になる。また、例えば外部装置221を他の遊技場に設けられた写真シール払出装置とすると、ある遊技場の写真シール払出装置を利用するユーザが、例えば友人の居る他の遊技場に設けられた写真シール払出装置への印刷データの送信をコントローラ部200に指示し、その指示にしたがって該印刷データを送信することで、当該他の遊技場に居る友人が複製印刷を行うことが可能になる。
また、上記した実施形態では、図7に示すように、ユーザによる保存指示にしたがって、読取データを外部装置221に向けて送信して保存するようにしているが、これに限られず、例えば、全ての読取データを自動的に外部装置221に向けて送信して保存するようにしてもよい。この場合には、例えば、検索用パスワードを自動的に生成してユーザに提示するようにすればよい。
更に、上記した実施形態では、蓄積手段を外部装置221とし、通信回線を利用して写真の印刷データを送受信し、写真の保存、読出を行うようにした場合について説明したが、コントローラ部200のHD装置203、或いは、装置本体101に別途設けられた記憶装置に保存写真データを保存するようにしても構わない。この場合には、例えば1週間などの登録データの期限を管理する管理機能をコントローラ部200に設ける必要がある。
また、上記した実施形態では、タッチパネル123を抵抗膜式とした場合について説明したが、特に抵抗膜式に限定されるものではない。更に、写真シールの写真を読み取る読取手段も、上記したフラットベッドスキャナ110に限るものではない。また、上記した実施形態では、シール払出部1が落書き画面領域41,42の2つの落書き画面領域を有しているが、これに限られず、例えば1つでもよく、その場合には、タッチペンも1つ備えていればよい。