JP2005172863A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光ドラム表面のうちの、帯電ローラの端部が当接する部分の削れを抑制して、感光ドラムの寿命を延ばす。
【解決手段】 感光ドラム1の表面層1dの幅Lと、帯電ローラ2の幅Cと、クリーニングブレード12aの幅Bとについて、B<C<Lに設定し、帯電ローラ2の端部C1が、表面層1dの端部L1とクリーニングブレード12aの端部B1との間に位置するようにする。これにより、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2の端部C1が当接する部分の削れを抑制する。また表面層1dが重合又は架橋により硬化された化合物を含むようにして、帯電ローラ2の端部C1とクリーニングブレード12aの端部B1との間において帯電ローラ2によって表面層1dに押し付けられた異物によって表面層1dが傷付くことを防止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置において、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体(被帯電体)を所定の極性・電位に一様に帯電処理(除電処理も含む)する帯電装置としてはコロナ帯電器がよく使用されていた。
しかし、近年は、コロナ帯電器に比べて低オゾン・低電力等の利点があることから接触帯電装置が多く提案され、また実用化されている。
接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体に、ローラ型、ファーブラシ型、磁気ブラシ型、ブレード型等の導電性の接触帯電部材を接触させ、この接触帯電部材に所定の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性・電位に一様に帯電させるものである。
中でも特に、接触帯電部材として導電性の帯電ローラを用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という点で好ましく、広く用いられている。帯電ローラは、一般に導電性又は中抵抗のゴム材又は発泡体を用いて作製される。さらに、これらを積層して所望の特性を得たものもある。
接触帯電部材としての帯電ローラは、例えば被帯電体としての感光体との一定の接触状態を得るために、構成材料として先にも述べた発泡体などを用い、弾性を持たせている。このため摩擦抵抗が大きく、多くの場合、感光体に従動又は若干の速度差をもって駆動される。したがって、直接帯電しようとしても、絶対的帯電能力の低下、接触性の不足、ローラ表面のムラ、感光体の付着物による帯電ムラ等は避けられないめ、ローラ帯電ではその帯電機構は放電帯電系が支配的である。つまり、ローラ帯電は、感光体と帯電ローラとの接触部(帯電ニップ部)近傍の微小間隙に生じる放電現象により感光体表面を帯電している。
図8は、接触帯電における帯電効率を示す図である。横軸に接触帯電部材に印加した印加DC電圧を、また縦軸はそのとき得られた感光体帯電電位を表わすものである。同図からわかるように、ローラ帯電の場合、約−500Vの放電閾値を過ぎてから帯電が始まる。したがって、−500Vに帯電する場合は−1000Vの直流電圧を印加する必要がある。
さらに具体的に説明する。例えば、感光体として、厚さ25μmのOPC(有機光半導体)感光層を有する感光体を使用し、その表面に帯電ローラを加圧当接させた場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。この閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。つまり、電子写真に必要とされる感光体表面電位Vdを得るためには帯電ローラには、(Vd+Vth)という、必要以上の直流(DC)電圧を印加することが必要となる。このようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して帯電を行なう方法を「DC帯電方式」という。
しかし、DC帯電においては環境変動等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また感光体が削れることによって感光層の膜厚が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所望の値にすることが難しかった。
このため、さらなる帯電の均一化を図るために、例えば、特許文献1に開示されるように、所望のVdに相当するDC電圧に、2×Vth以上のピーク間電圧を持つ交流(AC)成分を重畳した電圧を、接触帯電部材に印加する「AC帯電方式」が用いられる。これは、ACによる電位の均し効果を目的としたものであり、感光体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdに収束し、環境等の外乱には影響されることはない。
具体的に説明する。例えば上述の−500Vの直流の帯電電圧に加えて、放電閾値以上の電位差を常に持つようにピーク間電圧1200Vの交流電圧を印加して感光体の表面電位を所望の帯電電位に収束させる方法が一般的である。なお、この方式も接触帯電部材から感光体への放電現象を利用した帯電法である。
この方式は、接触帯電部材に印加する電圧にAC成分があるため、感光体表面との間に放電閾値以上の電圧値が常に印加され、DC帯電のみで帯電を行う方式より、放電を積極的に利用した帯電法である。
ローラ帯電方式とコロナ帯電方式を比較すると、ローラ帯電方式は微小空間の放電現象を利用した帯電であるため、放電電流が感光体表面と帯電ローラ表面の間の微小空間に流れており、非常に高エネルギーな電子やイオンなどの粒子が感光体表面に衝突を繰り返す。また、コロナ帯電器に比べれば放電生成物の総発生量は格段に少ないが、生じることは原理的に避けられない。むしろ、ローラ帯電は、放電している空間が非常に狭いため、放電生成物であるオゾン等の活性イオン濃度が、非常に高い環境に感光体表面をさらしている状態となる。このことは、感光体を制御性よく所望の帯電電位にするための帯電手法としては好適ではあるが、オゾン等の活性イオンによる、感光体表面の酸化反応劣化は、より顕著になり、前述の非常に高エネルギーな電子やイオンなどの粒子が感光体表面に衝突を繰り返す現象と相俟って、結果的に感光体は削れ易くなり、傷も入り易くなることで、耐久性が著しく低下するという問題があった。さらに、感光体表面の滑り性の低下などによるクリーニング性の悪化などの弊害も生じていた。
前述したように、ローラ帯電において、DC帯電方式よりAC帯電方式の方が放電を積極的に利用していることから、AC帯電方式での感光体表面が受けるダメージは大きくなる。
このような接触帯電方式の1つであるローラ帯電方式は、その帯電機構、構成から色々な特殊な問題が生じ、それに対し過去に色々な提案がなされている。
例えば、特許文献2に示されるように、感光体表面への当接位置において、クリーニング装置のクリーニングブレードは当接しているが、帯電ローラは当接していない部分は、感光体の滑り性の異なる領域にクリーニングブレードがまたがって当接してしまうため、クリーニング不良が発生したり、感光体の回転方向に対しカウンタ方向で感光体にクリーニングブレードが当接している場合、クリーニングブレードが反転するなどの問題があった。
この問題を解決するために、感光体表面の表面保護層の塗布幅をL、感光体表面に当接するクリーニング部材の幅をB、感光体表面に当接する接触帯電部材の幅をCとしたときに、これらA、B、Cの間に、B≦C+2mm≦L、という関係を満たすように擦ればよいことが確認されている。
特開昭63−149669号公報 特開平11−288202号公報
しかし、本発明者らの検討で、上述の関係を満たす装置構成においても、帯電ローラに流れるAC電流値が大きく、それが4mA/m(=画像形成時に画像形成装置本体の高圧電源から帯電ローラに流す総AC電流値/帯電ローラの長さ)以上であるような高速印刷可能な画像形成装置を用い、耐久試験を行った結果、帯電ローラの端部が当接している感光体表面の削れ速度が、他の部分の削れ速度に比して、非常に速くなる現象が発生した。
この電流値は、パッシェン則によれば、感光体の容量、帯電ローラの抵抗値及び容量、画像形成装置のプロセススピードなどにより、感光体への帯電能力の関係から変化する値となるが、本発明においては、経験的に、この絶対値が問題となっており、そのメカニズムは明らかになっていない。帯電ローラの端部が当接している感光体表面が耐久試験の早い時期に絶縁抵抗以下になり、本来、感光体と帯電ローラとの帯電ニップ部近傍全長にわたって流れるはずの電流が、帯電ローラ端部相当部分に集中してしまい、帯電不良を引き起こし、画像不良が発生してしまった。つまり、帯電ローラの端部が当接している感光体表面の非常に速い速度の削れにより、感光体の耐久性能が決定されてしまうという問題が本発明者らの検討で明らかになった。
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、接触帯電部材から感光体の導電性支持体に流れるAC電流が4mA/m以上である高速印刷が可能な画像形成装置において、感光体表面のうちの、接触帯電部材の端部が当接する部分の削れを抑制して、感光体の高耐久化を可能とした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、導電性支持体上に少なくとも感光層を設けた感光体と、前記感光体表面に当接されたローラ状の接触帯電部材を介して前記感光体表面を帯電する帯電手段と、前記感光体表面に当接されたブレード状のクリーニング部材により前記感光体表面の異物を除去するクリーニング手段とを備え、前記接触帯電部材から前記感光体の前記導電性支持体に流れるAC電流が4mA/m以上である画像形成装置において、前記感光体の最表層である表面層が重合又は架橋により硬化された化合物を含み、前記接触帯電部材は、前記表面層の存在領域内で前記表面層に当接し、前記クリーニング部材は、前記表面層と前記接触帯電部材との当接領域内で前記表面層に当接する、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記感光体の前記表面層は、分子内に不飽和重合性官能基をもつ化合物を含有している、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記不飽和重合性官能基が、アクリル基、メタクリル基、スチレン基のうちのいずれかを含む、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体の前記表面層が、正孔輸送化合物を含有している、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記不飽和重合性官能基をもつ化合物が、前記正孔輸送化合物である、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体が円筒状の前記導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層した機能分離型の感光体であり、前記電荷輸送層が前記表面層である、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体が円筒状の前記導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び表面保護層をこの順に積層した機能分離型の感光体であり、前記表面保護層が前記表面層である、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体の前記表面層は、分子内に不飽和重合性官能基をもつ化合物を含有する溶液を用いて塗膜され、その後、放射線照射により重合又は架橋して硬化することにより形成される、ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体の前記表面層の不飽和重合性官能基をもつ化合物を重合又は架橋させる硬化に際し、照射する放射線が電子線である、ことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体の前記表面層は、分子内に不飽和重合性官能基をもつ化合物が1分子中に2つ以上の不飽和重合性官能基をもつ化合物である、ことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記接触帯電部材は、芯金と、前記芯金によって保持された発泡部材と、前記発泡部材の周囲に被覆する表面被覆層とを有する、ことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記発泡部材の体積抵抗が10〜10Ω・cmである、ことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項10又は11に記載の画像形成装置において、前記接触帯電部材は、前記表面被覆層が、樹脂製のチューブによって形成されている、ことを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項1ないし113のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記感光体と前記接触帯電部材と前記クリーニング部材とがカートリッジ容器に一体的に組み込まれて、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジを構成する、ことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によると、接触帯電部材から感光体の導電性支持体に流れるAC電流が4mA/m以上である高速印刷が可能な画像形成装置において、感光体の最表層である表面層が重合又は架橋により硬化された化合物を含み、接触帯電部材は、表面層の存在領域内で表面層に当接し、クリーニングブレードは、表面層と接触帯電部材との当接領域内で表面層に当接するようにすることにより、感光体表面のうちの、接触帯電部材の端部が当接する部分の削れを抑制して、感光体の高耐久化を実現することができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
<実施の形態1>
前述したように、本発明における技術的課題は、帯電ローラに流れるAC電流値が大きく、それが40μA/cm以上であるような高速印刷可能な画像形成装置を用いたときの感光体の削れ、すなわち放電電流値が非常に大きな状態で感光体の高耐久を目指した耐久試験を行ったときに、感光体表面のうちの帯電ローラ端部が当接している部分に発生する削れを防止することである。
本発明者らは、帯電ローラ端部が当接している感光体表面の削れ速度が速いことの原因を以下のように考えている。
感光体表面を帯電ローラで帯電する場合、帯電ローラから感光体へのパッシェン則に基づいた放電現象を利用している。このとき、帯電ローラ端部では他の部分より放電電流が大きく、その部分のみ特異的に電流密度が高くなっている。したがって、この部分の感光体表面の劣化の度合いは大きく、クリーニングブレードとの間の摩擦力が特に大きくなってしまうことにより、この部分が大きな機械的ストレスをクリーニングブレードから受けて削れが助長される、と考えている。
また、感光体がシリンダ形状の場合、帯電ローラ端部が当接している感光体表面は、パッシェン則に基づく放電が帯電ローラのエッジ部分(端部)で感光ドラムの周方向にも生じているため、ドラム一回転当たりの感光体表面の放電被爆時間が長いことも原因の一つとして考えられる。
さらに、考えられる現象としては、感光体表面の、その部分は、放電電流の集中により分子構造的に他の部分より分子間結合の寸断が進んでしまい、機械的ダメージに非常に弱い状況になってしまっているため、クリーニングブレードが当接しているところで、ブレード自体の摩擦による直接的な削れ、あるいはブレードと感光体の間に存在するトナーなどの粒子が滞留し感光体を破壊する間接的な削れを助長してしまう、という現象が考えられる。
以上の結果、帯電ローラ端部が当接している感光体表面の削れ速度が、他の部分の削れ速度に比して、非常に速くなり、帯電ローラ端部が当接している感光体表面が絶縁抵抗以下になったとき、そこに帯電ローラから感光体表面への電流が集中してしまい、帯電不良を引き起こし、画像不良が発生するという問題が生ずる。
したがって、後述するように、ローラ形状の接触帯電部材と弾性ゴムで形成されたクリーニングブレードの、被帯電体としての感光体への当接幅が、感光体の表面層の存在する幅より狭く、かつ接触帯電部材の幅がクリーニングブレードの幅より長く、また感光体に対して当接している部材の位置関係において、接触帯電部材端部より内側位置にクリーニングブレードが当接していることを特徴とする画像形成装置を用いることで、機械的ストレスを帯電ローラ端部相当部の感光体表面に与えることが無くなるため、その部分の削れ速度は他の部分の削れ速度に近づき、感光体の高耐久化を達成可能なものにした。
しかし、上記構成の装置を用い、耐久試験を行ったところ、帯電ローラが当接していて、ブレードが非当接である、帯電ローラ端部が当接している感光体表面の削れ以外の部分での傷が帯電不良を引き起こすという、新たな問題に直面した。
これに対し、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、感光体の表面層に重合あるいは架橋し、硬化させた化合物を含有させることで解決できることを導き出した。この対策が有効であったメカニズムは以下のように考えている。前述の帯電ローラが感光体に当接していて、クリーニングブレードが非当接である部分は、クリーニングブレードがないことにより、トナーなどの異物を挟みこみ易く、この異物を帯電ローラによって感光体表面に押し付けることで感光体が機械的、電気的に破壊され、この部分を起点として傷が長く、深く成長していき、感光体の導電性支持体まで、深くなった傷の一部が到達したとき帯電不良ひいては画像不良が発生するものと考えている。
また、上述の化合物を含む表面層で構成されている感光体と、これらの化合物を含有しない従来の一般的なポリカーボネイトなどの熱可塑性樹脂で構成されている表面層をもつ感光体を、本発明の帯電ローラとクリーニングブレードの長さの条件で構成されている電子写真装置で耐久試験を行った結果、この両者の間にも差異が生じ、感光体の表面層に重合あるいは架橋し、硬化させた化合物を含有させたものは、帯電ローラ端部相当部の感光体の削れ速度が小さく、耐久寿命が長いことも、本発明者らの検討で明らかになった。この現象は、放電電流の集中により分子構造的に分子間結合の寸断が進む現象が、表面層の構成物又は構成手法により異なることを示唆していると考えられるが、その効果が発現するメカニズムは未だ明らかになっていない。
本発明における感光体の表面層について以下に詳述する。
本発明の感光体は少なくとも表面層が重合あるいは架橋し、硬化させた化合物を含有している電子写真感光体であり、その硬化手段は熱や可視光、紫外線等の光、さらに放射線を用いることができる。したがって、本発明における表面層を形成する手順は、表面層用の重合あるいは架橋し硬化させることができる化合物を溶解、含有している塗布溶液を用い、浸漬コーティング法、スプレイコーティング法、カーテンコーティング法、スピンコーティング法などにより塗工し、これを前述の硬化手段により硬化するという手順になる。感光体を効率よく大量生産するには浸漬コーティング法が、最良であり本発明においても浸漬塗布法は可能である。
本発明の感光体の構成は導電性基体(導電性支持体)上に、電荷発生物質と電荷輸送物質の双方を同一の層に含有する層構成の単層型、あるいは電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを、この順に又は逆の順に積層した構成の積層型のいずれかである。さらに、前記感光層上に表面保護層を形成することも可能である。本発明は、少なくとも感光体の表面層が、熱や可視光、紫外線等の光、さらに放射線により重合あるいは架橋し硬化させることができる化合物を含有していればよい。ただし、感光体としての特性、特に残留電位などの電気的特性及び耐久性の点より電荷発生層と電荷輸送層とを、この順に積層した機能分離型の感光体構成、又はこの構成で積層された感光層上に表面保護層を形成した構成が好ましい。
本発明において、表面層の重合あるいは架橋させる化合物の硬化法は、感光体特性の劣化がなく残留電位の上昇が起こらず、十分な硬度を示すことができる点で、放射線を用いることが好適である。
この際、使用する放射線とは電子線及びγ線である。電子線を照射する場合、加速器としてはスキャニング型、エレクトロカーテン型、ブロードビーム型、パルス型、及びラミナー型などいずれの形式も使用することができる。電子線を照射する場合に、本発明の感光体における電気特性及び耐久性能を発現させる上で、その照射条件は、加速電圧は250kV以下が好ましく、最適には150kV以下である。また照射線量は好ましくは1×10Gyから1×10Gyの範囲、より好ましくは1×10Gyから5×10Gyの範囲である。加速電圧が上述の値を超えると感光体特性に対する電子線照射のダメージが増加する傾向にある。また、照射線量が上述の範囲よりも少ない場合には硬化が不十分となりやすく、線量が多い場合には感光体特性の劣化がおこりやすいので注意が必要である。
重合あるいは架橋し硬化させることのできる表面層用化合物としては、反応性の高さ、反応速度の速さ、硬化後に達成される硬度の高さなどの点から、分子内に不飽和重合性官能基を持つものが好ましく、さらにその中でもアクリル基、メタクリル基、及びスチレン基をもつ化合物が特に好ましい。
本発明における、不飽和重合性官能基を有する化合物とは、その構造単位の繰り返しより、モノマーとオリゴマーに大別される。モノマーとは、不飽和重合性官能基を有する構造単位の繰り返しがなく、比較的分子量の小さいものを示し、オリゴマーとは不飽和重合性官能基を有する構造単位の繰り返し数が2〜20程度の重合体である。また、ポリマー又はオリゴマーの末端のみに不飽和重合性官能基を有するマクロノマーも本発明の表面層用の硬化性化合物として使用可能である。
また本発明における不飽和重合性官能基を有する化合物は、表面層として必要な電荷輸送機能を満足するために、前述の化合物が電荷輸送化合物であるとさらに好ましい。中でも、正孔輸送機能をもった不飽和重合性化合物であることがさらに好ましい。
その一例を、図1の化合物例No.1〜20、図2の化合物例No.21〜39に示すが、本発明に用いることができる化合物は、これらに限定されるものではない。
次に、本発明による電子写真感光体の感光層について説明する。
電子写真感光体の支持体としては導電性を有するものであればよく、例えばアルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛、及びステンレスなどの金属や合金をドラム又はシート状に成形したもの、アルミニウム及び銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム及び酸化錫などをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独又は結着樹脂とともに塗布して導電層を設けた金属、またプラスチックフィルム及び紙などが挙げられる。
本発明においては導電性支持体の上にはバリアー機能と接着機能をもつ下引き層を設けることができる。
下引き層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体の保護、支持体上の欠陥の被覆、支持体からの電荷注入性改良、また感光層の電気的破壊に対する保護などのために形成される。下引き層の材料としてはポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼイン、ポリアミド、N−メトキシメチル化6ナイロン、共重合ナイロン、にかわ、及びゼラチンなどが使用可能である。これらはそれぞれに適した溶剤に溶解されて支持体上に塗布される。その際の膜厚としては0.1〜2μmが好ましい。
本発明の感光体が機能分離型の感光体である場合には電荷発生層及び電荷輸送層を積層する。電荷発生層に用いる電荷発生物質としては、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、また各種の中心金属及び結晶系、具体的には例えばα、β、γ、ε及びX型などの結晶型を有するフタロシアニン系化合物、アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、モノアゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、非対称キノシアニン顔料、キノシアニン、及び特開昭54−143645号公報に記載のアモルファスシリコーンなどが挙げられる。
機能分離型感光体の場合、電荷発生層は前述の電荷発生物質を0.3〜4倍量の結着樹脂及び溶剤とともにホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、及びロールミルなどの方法で良く分散させ、分散液を塗布し、乾燥されて形成されるか、又は前述の電荷発生物質の蒸着膜など、単独組成の膜として形成される。その膜厚は5μm以下であることが好ましく、特に0.1〜2μmの範囲であることが好ましい。
結着樹脂を用いる場合の例は、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、などのビニル化合物の重合体及び共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
本発明における前述の不飽和重合性官能基を有する正孔輸送性化合物は、前述した電荷発生層上に電荷輸送層として、又は電荷発生層上に電荷輸送物質と結着樹脂からなる電荷輸送層を形成した後に表面保護層として、用いることもできる。
表面保護層として用いた場合、その下層に当たる電荷輸送層は適当な電荷輸送物質、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリスチリルアントラセンなどの複素環や縮合多環芳香族を有する高分子化合物や、ピラゾリン、イミダゾール、オキサゾール、トリアゾール、カルバゾールなどの複素環化合物、トリフェニルメタンなどのトリアリールアルカン誘導体、トリフェニルアミンなどのトリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘導体、スチルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体などの低分子化合物などを適当な結着樹脂(前述の電荷発生層用樹脂の中から選択できる)とともに溶剤に分散/溶解した溶液を前述の公知の方法によって塗布、乾燥して形成することができる。
この場合の電荷輸送物質と結着樹脂との比率は、両者の全重量を100とした場合に電荷輸送物質の重量が30〜100が望ましく、好ましくは50〜100の範囲で適宜選択される。電荷輸送物質の量がそれ以下であると、電荷輸送能が低下し、感度低下及び残留電位の上昇などの問題点が生ずる。この場合にも感光層の膜厚は5〜30μmの範囲であり、このときの感光層の膜厚とは電荷発生層、電荷輸送層、及び表面保護層各々の膜厚を合計した膜厚である。
いずれの場合も表面層の形成方法は、前述の正孔輸送性化合物を含有する溶液を塗布後、重合/硬化反応をさせるのが一般的であるが、前もってこの正孔輸送性化合物を含む溶液を反応させて硬化物を得た後に再度溶剤中に分散あるいは溶解させたものなどを用いて、表面層を形成することも可能である。これらの溶液を塗布する方法は、例えば浸漬コーティング法、スプレイコーティング法、カーテンコーティング法、及びスピンコーティング法などが知られているが、効率性/生産性の点からは浸漬コーティング法が好ましい。また蒸着、プラズマその他の公知の製膜方法が適宜選択できる。
本発明における表面保護層中には導電性粒子を混入させてもよい。
導電性粒子としては、金属、金属酸化物、及びカーボンブラックなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、ステンレス及び銀など、又はこれらの金属をプラスチックの粒子の表面に蒸着したものなどが挙げられる。金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ及びアンチモンをドープした酸化ジルコニウムなどが挙げられる。これらは単独で用いることも、2種以上を組み合わせて用いることもできる。2種以上を組み合わせて用いる場合は、単に混合しても、固溶体や融着の形にしてもよい。
本発明に用いられる導電性粒子の平均粒径は表面保護層の透明性の点で0.3μm以下であることが好ましく、特には0.1μm以下であることが好ましい。
また、本発明においては上述したような導電性粒子の中でも、透明性などの点で金属酸化物を用いることが特に好ましい。
前述の表面保護層中の導電性金属酸化物粒子の割合は、直接的に表面保護層の抵抗を決定する要因のひとつであり、表面保護層の抵抗は1010〜1015Ω・cmの範囲であることが好ましい。
本発明における表面層中にはフッ素原子含有樹脂粒子を含有することができる。
フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂、及びこれらの共重合体のなかから1種あるいは2種以上を適宜選択するのが好ましいが、特に、四フッ化エチレン樹脂及びフッ化ビニリデン樹脂が好ましい。樹脂粒子の分子量や粒子の粒径は、適宜選択することができ、特に制限されるものではない。
前述の表面層中のフッ素原子含有樹脂粒子の割合は、表面層全重量に対し5〜70重量%が好ましく、より好ましくは10〜60重量%である。フッ素原子含有樹脂粒子の割合が70重量%より多いと表面層の機械的強度が低下し易く、フッ素原子含有樹脂粒子の割合が5重量%より少ないと表面層の表面の離型性、表面層の耐摩耗性や耐傷性が充分ではなくなることがある。
本発明においては、分散性、結着性、及び耐候性をさらに向上させる目的で、前述の表面層中にラジカル補足剤や酸化防止剤などの添加物を加えてもよい。
本発明に用いる表面保護層の膜厚は0.2〜10μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜6μmの範囲である。
本発明の画像形成装置は、複写機、レーザプリンタ、LEDプリンタ、及び液晶シャッター式プリンタなどの電子写真装置一般に適用し得るだけでなく、さらに電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、製版、及びファクシミリなどの装置にも幅広く適用し得るものである。
以下、実施例に従って本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例1]
(感光ドラム作製方法)
以下、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
図3に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。同図に示す感光ドラム(感光体)1は、下記のようにして作製した。
まず、導電層用の塗料を以下の手順で調製した。10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノール5部、及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量3000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散させて調製した。この塗料をφ30mm×357.5mmのアルミニウムシリンダ上に浸漬塗布法で塗布し、140℃で30分間乾燥して、膜厚が16μmの導電層を形成した。
次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗工液を調製した。この塗工液を前述の導電層上に浸漬塗布法によって塗布し、100℃で20分間乾燥し、膜厚が0.6μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°に強いピークを有する結晶系のヒドロキシガリウムフタロシアニンを10部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレツクBX−1、積水化学工業社製)5部、及びシクロヘキサノン250部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散させて、その後に酢酸エチル250部を加えて電荷発生層用塗工液を調製した。この塗工液を前述の中間層上に浸漬塗布法で塗布して、100℃で15分間乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、図7に示す構造式のスチリル化合物である電荷輸送材料7部及びポリカーボネート(重量平均分子量=46000)10部を、メチラール28部/モノクロロベンゼン65部の混合溶剤中に溶解して溶液を作製し、この溶液を電荷発生層表面に浸漬塗布し、120℃で60分間乾燥させ、膜厚が10μmの電荷輸送層を形成した。
次に、図1の化合物例No.11に示される化合物40部をn−プロパノール60部の混合溶媒中に溶解し、表面保護層用塗料を作製した。この塗料を前述の電荷輸送層上に浸漬塗布方法で塗工し、50℃で15分乾燥した後、加速電圧150kV、照射線量3×10Gyの条件にて電子線を照射し樹脂を硬化することによって、膜厚が5μmの表面保護層を形成し、電子写真感光体を作製した。
(画像形成装置の構成)
図3は、実施の形態1に係る画像形成装置であるところの電子写真プリンタの構成を模式的に示す断面図である。同図には、転写材Pにトナー像を転写するための像担持体(感光体)である感光ドラム1と、感光ドラム1上に一様帯電を行なう接触帯電部材(帯電手段)である帯電ローラ2と、感光ドラム1のプロセススピード及び帯電ローラ2に印加する電圧のレベルを制御する制御手段13とを備えている。
また、同図に示す画像形成装置は、感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザスキャナ(露光手段)3と、形成した静電潜像を現像する現像器(現像手段)4と、現像されたトナー像を転写する転写材Pを収納する給紙カセット5と、給紙カセット5から転写材Pを給送する給紙ローラ6と、給紙ローラ6により給紙された転写材Pを感光ドラム1にタイミング良く転送するレジストローラ7とを備えている。
さらに、同図に示す感光ドラムは、転写材Pを感光ドラム1に押圧して転写材P上にトナー像を転写する転写ローラ8と、トナー像が転写された転写材Pを定着する定着器9と、トナー像が定着された転写材Pを画像形成装置の外部に排出する排紙ローラ10と、排出された転写材Pを受ける排紙トレイ11と、転写残トナーを感光ドラム表面から除去するクリーニング装置12とを備えている。
なお、後述するように、図3に示す画像形成装置には、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、クリーニング装置12とをカートリッジ容器に一体的に組み込んで、プロセスカートリッジを構成している。このプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱自在となっている。
レーザスキャナ3は、画像信号に基づいてラスタスキャンし露光する。レーザスキャナ3は、半導体レーザの点滅をポリゴンスキャナで走査し、光学系により感光ドラム1上に照射させている。
現像器4は、ジャンピング現像や、二成分現像、FEED現像などを行い、記録するところを、レーザを点灯して潜像のうち電位が低い方にトナーを付着させる、反転現像が組み合わせて用いられる。
さらに、転写ローラ8は、硬度の低い導電性の弾性体で形成されている。転写ローラ8は、感光ドラム1に当接されて転写ニップ部を形成している。転写ローラ8は、転写材Pがこの転写ニップ部に供給されて挟持搬送されるときに転写バイアスが印加される。これにより、感光ドラム1上のトナー像が転写材P表面に静電的に転写さる。
図4は、図3の画像形成装置の画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ20の縦断面図を模式的に示す図である。プロセスカートリッジ20は、プロセスカートリッジ枠体(カートリッジ容器)16に対して、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、クリーニング装置12とを一体的に組み込んだものである。また、クリーニング装置12は、感光ドラム1から転写残トナーを掻き取るクリーニングブレード12aと、掻き取ったトナーを廃トナー容器(不図示)に搬送するスクリュー12bとを備えている。
(画像形成装置の動作)
次に、図3の画像形成装置の動作について説明する。まず、帯電ローラ2に、制御手段13によって制御された帯電バイアスが印加される。これにより、感光ドラム表面は、所定の極性・電位に一様に帯電される。
つづいて、帯電後の感光ドラム表面を、レーザスキャナ3によって画像信号に基づいてラスタスキャンし露光する。レーザスキャナ3は、半導体レーザの点滅をポリゴンスキャナで走査し、光学系により感光ドラム上に照射させる。こうして感光ドラム1上に静電潜像を形成する。
この静電潜像を現像器4によって現像する。現像は、ジャンピング現像等を用い、記録するところを、レーザを点灯して潜像のうち電位が低い方にトナーを付着させる、反転現像が組み合わせて用いられる。この状態で、例えば、ホストコンピュータからプリント信号が送られると、給紙カセット5に納められている転写材Pを、給紙ローラ6によって1枚ずつ給送する。
このとき、感光ドラム1は、プロセススピードVpが210mm/secで動作するよう制御されている。それから、レジストローラ7によって、転写材Pを感光ドラム側に搬送する。こうして、画像信号と同期をとって転写ローラ8により転写材P上にトナー像が転写される。トナー像が転写された転写材Pは、定着器9で表面にトナー像が定着され、その後、排紙ローラ10によって画像形成装置本体外部の排紙トレイ11に排出される。
一方、感光ドラム1上の転写残トナーは、クリーニング装置12のクリーニングブレード12aによって除去され、廃トナー捕集シート12cによってクリーニング装置12の外部へ飛散を防止しつつ、スクリュー12bによって搬送され、廃トナー回収容器に格納される。
(クリーニング装置と帯電ローラの構成)
前述したように、トナー像の転写が終了した感光ドラム表面に若干量残存する残留トナーは、図4に示すクリーニング装置12のクリーニングブレード12aによって感光ドラム表面から掻き落とされて除去される。クリーニングブレード12aは、ポリウレタンゴムを長方形状に形成した部材である。クリーニングブレード12aは、長手方向を感光ドラム1の軸方向(母線方向)に向けた姿勢で、その基端部(上端側)が板金製の取り付け部材12dの先端部に固定され、先端部(下端側)が自由端となっている。クリーニングブレード12aは、その先端部の一方のエッジ12eを感光ドラム1の回転方向(矢印R1方向)に対してカウンタ方向に当接させている。このときにエッジ12eの侵入量、設定角は、所定の値に設定されている。
帯電ローラ2は、ステンレス製の芯金2aの外周面を、導電性EPDMゴムからなる弾性層2bで被覆し、さらに弾性層2bの表面に表面被覆層2cを設けたものである。帯電ローラ2は、本実施例においては、感光ドラム1に対して700gfで加圧当接されている。帯電ローラ2の長手方向の長さは、0.32mであり、感光ドラム1へのAC電流は、5.8mA/m(=画像形成時に画像形成装置本体の高圧電源より帯電ローラに流す総AC電流値:1.85mA/帯電ローラ長さ:0.32m)であった。なお、帯電ローラとしては、上述のもののほかに、例えば、弾性層2bとして発泡部材を使用し、その発泡部材の周囲を表面被覆層2cとしての樹脂製のチューブで被覆するような構成のものも使用することができる。このときの発泡部材の体積抵抗は、10〜10Ω・cmに設定するとよい。
図4に示す感光ドラム1は、内側から順に、導電性基体1a、電荷発生層1b、電荷輸送層1c、表面保護層1dを有している。そして、この表面保護層1dが表面層に相当する。
以上、述べた構成で動作する画像形成装置において、感光ドラム1の表面層1dの幅(塗工幅)Lと、クリーニングブレードの幅(長手方向の長さ)Bと、帯電ローラ2の幅(長手方向の長さ)Cとの関係の概略を図5に示す。
感光ドラム1の表面層1dの幅(表面層の存在領域)Lは、クリーニングブレード12aの幅(表面層とクリーニング部材との当接部)Bと帯電ローラ2の幅(表面層と接触帯電部材との当接領域)Cより長く、感光ドラム1の表面層1dの幅L内で、帯電ローラ2、クリーニングブレード12aが当接している。
また、図5に示されるように帯電ローラ2の幅Cは、クリーニングブレード12aの幅Bより広く、帯電ローラ2の端部C1はクリーニングブレード12aと重ならない位置で、感光ドラム1に当接している。すなわち、帯電ローラ2の端部C1は、感光ドラム1の表面層1dの端部L1とクリーニングブレード12aの端部B1との間に位置するようになっている。このとき、帯電ローラ2の端部C1と、クリーニングブレード12aの端部B1との隙間は0.2cmであった。
この画像形成装置を常温常湿環境下(温度20℃、湿度50%RH)に設置して耐久試験を行い、感光層表面の端部傷、クリーニング状況等について検討を行った。
その結果を図6に示す。同図に示されるように、感光ドラム表面における帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラム1の高耐久化を達成できた。また、この感光ドラム1の200K枚(200000枚)耐久終了時における、感光ドラム表面の帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷の深さを測定したところ感光ドラム1の周方向の6点計測平均で1.5μmであった。
[実施例2]
実施例1の感光ドラム1の表面保護層を設けず、電荷輸送層を以下に示すように変更した。
図1の化合物例No.11に示される化合物45部をジクロロメタン15部、トルエン40部の混合溶媒中に溶解し、電荷輸送用塗料を作製した。この塗料を前述の電荷発生層上に浸漬塗布方法で塗工し、50℃で15分乾燥した後、加速電圧150kV、照射線量3×10Gyの条件にて電子線を照射し樹脂を硬化することによって、膜厚が18μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体としての感光ドラムを作製した。この感光ドラム1を、実施例1の図3に示す画像形成装置に装着して、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラム1の高耐久化を達成できた。
この感光ドラム1の200K枚耐久終了時における、感光ドラム表面の帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷の深さを測定したところ感光ドラム1の周方向の6点計測平均で1.5μmであった。
[実施例3]
実施例1における、表面保護層を以下のように代えた以外は、実施例1と同様の構成、方法で感光ドラムを作製した。
図2の化合物例No.36のアクリロイルオキシ基を含む化合物10部をジクロロメタン60部/トルエン120部の混合溶剤中に、実施例2に示した電荷輸送層に含まれるスチリル化合物10部と共に溶解し、表面保護層用塗料を調製した。この塗料を前述の電荷輸送層上にスプレー塗布で塗布し、120℃で60分間乾燥した後、加速電圧150kV、照射線量30Mradの条件にて電子線を照射し樹脂を硬化することによって、膜厚が5μmの表面保護層を形成し、感光ドラムを作製した。この感光ドラム1を実施例1の図3に示す画像形成装置に装着して、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光体1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラム1の高耐久化を達成できた。
この感光ドラム1の200K枚耐久終了時における、帯電ローラ2の端部C1相当部分の感光ドラム1の傷の深さを測定したところ、感光ドラム1の周方向の6点計測平均で2.8μmであった。
[実施例4]
上述の実施例1の、表面保護層に用いる図2の化合物例をNo.33に代えた以外は実施例1と同様な構成、方法で表面保護層及び感光層を作製し感光ドラム1を作製した。この感光ドラム1を、実施例1の図3に示す画像形成装置に装着し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を図6に示す。
同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光体1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラムの高耐久化を達成できた。
この感光ドラムの200K枚耐久終了時における、帯電ローラ2の端部C1相当部分の感光ドラム1の傷の深さを測定したところ、感光ドラム1の周方向の6点計測平均で1.2μmであった。
[実施例5]
実施例1の、表面保護層用塗料に、ポリテトラフルオロエチレン微粒子(一次粒径0.18μm)5部を加え、図1の化合物例No.11に示される化合物60部と共に、ブチルアルコール50部/エチルアルコール50部の混合溶媒中に溶解し、表面保護層用塗料を作製した。この塗料を電荷輸送層上に浸漬塗布方法で塗工し、50℃で15分乾燥した後、加速電圧150kV、照射線量3×10Gyの条件にて電子線を照射し樹脂を硬化することによって、膜厚が5μmの表面保護層を形成し、感光ドラム1を作製した。この感光ドラム1を、実施例1の図3に示す画像形成装置に装着して、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、ゴムクリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラムの高耐久化を達成できた。
この感光ドラムの200K枚耐久終了時における、帯電ローラ2の端部C1相当部分の感光ドラム1の傷の深さを測定したところ、感光ドラム1の周方向の6点計測平均で1.3μmであった。
[実施例6]
実施例2の、電荷輸送層を硬化するに際し、電子線を用いず、140℃で60分乾燥して硬化させた以外は、実施例1と同様な構成、方法で感光層を形成し感光ドラムを作製した。この感光ドラム1を、実施例1の図3に示す画像形成装置に装着して、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラムの高耐久化を達成できた。
この感光ドラム1の200K枚耐久終了時における、帯電ローラ2の端部C1相当部分の感光ドラム1の傷の深さを測定したところ、感光ドラム1の周方向のRmax平均で3.2μmであった。
[実施例7]
前述の実施例1の表面保護層に用いる化合物を、図2の化合物例No.39に代えた以外は実施例2と同様な構成、方法で表面保護層及び感光層を形成し感光体を作製した。この感光ドラム1を、実施例1の図3に示す画像形成装置に装着して、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラム1の高耐久化を達成できた。
この感光ドラム1の200K枚耐久終了時における、帯電ローラ2の端部C1相当部分の感光ドラム1の傷の深さを測定したところ、感光ドラム1の周方向のRmax平均で3.0μmであった。
[実施例8]
実施例1の画像形成装置における感光ドラム1へのAC電流が4mA/mであること以外は、実施例2と同様の画像形成装置を用い、実施例2と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、感光ドラム表面の帯電ローラ2が当接している部分で、特に帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の傷起因の画像不良は200K枚の耐久を行っても発生せず、また、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥も発生せず、前述のAC電流値による画像形成装置において、感光ドラム1の高耐久化を達成できた。
この感光ドラム1の200K枚耐久終了時における、帯電ローラ2の端部C1相当部分の感光ドラム1の傷の深さを測定したところ、感光ドラム1の周方向の6点測定平均で1.1μmであった。
[比較例1]
実施例1と同様な構成、方法で同様な感光層を形成し感光体を作製し、実施例7の画像形成装置において、帯電ローラ2の幅Cがクリーニングブレードの幅Bよりも狭い画像形成装置を用い、実施例1と同様の評価を行った。このとき、帯電ローラ2の端部C1とクリーニングブレード12aの端部B1との隙間は0.2(cm)であった。
その結果を図6に示す。同図に示すように、帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の感光ドラム1の傷起因の画像不良が90K枚の耐久で発生した。
[比較例2]
比較例1において帯電ローラ2の幅Cとクリーニングブレード12aの幅Bとが同じである画像形成装置を用い、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の感光ドラム1の傷起因の画像不良が110K枚の耐久で発生した。
[比較例3]
実施例1の画像形成装置の感光ドラム1へのAC電流が3.5mA/mであること以外は、実施例2に示す画像形成装置を用いたところ、初期から画像上かぶりが発生してしまったため、耐久試験を行うことができなかった。
[比較例4]
比較例1の画像形成装置の感光ドラム1へのAC電流が4mA/mであること以外は、比較例1に示される画像形成装置を用い、比較例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示されるように、帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の感光ドラム1の傷起因の画像不良が120K枚の耐久で発生した。
[比較例5]
実施例1の、表面保護層が無く、電荷輸送層を28μmの厚さで形成した感光ドラム1を用い、実施例1に示される画像形成装置を用い、実施例1と同様の評価を行った。
その結果を図6に示す。同図に示すように、帯電ローラ2の端部C1が当接している部分の感光ドラム1の傷起因の画像不良が発生する前に、感光ドラム表面のうちの、帯電ローラ2は当接しているが、クリーニングブレード12aは当接していない部分において、帯電ローラ2と感光ドラム1との間で異物を挟み込むことによる感光ドラム表面の傷起因の画像欠陥が80K枚で発生した。
感光ドラムの表面層の化合物の具体例を示す図である。 感光ドラムの表面層の化合物の具体例を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面の模式図である。 プロセスカートリッジの構成を示す縦断面図である。 感光ドラムの表面層の幅Lと、帯電ローラの幅Cと、クリーニングブレードの幅Bとの長さ関係を説明する図である。 実施例1〜8、及び比較例1〜5の感光ドラムの実験結果を示す図である。 感光ドラムの電荷輸送層を構成するスチリル化合物の構造式を示す図である。 従来のローラ帯電における、印加DC電圧と、感光体帯電電位との関係とを示す図である。
符号の説明
1 感光体(感光ドラム)
1a 導電性支持体(導電性基体)
1b 電荷発生層
1c 電荷輸送層
1d 表面層(表面保護層)
2 帯電手段(接触帯電部材、帯電ローラ)
2a 芯金
2b 弾性層
2c 表面被覆層
3 露光手段(レーザスキャナ)
4 現像手段(現像器)
12 クリーニング手段(クリーニング装置)
12a クリーニング部材(クリーニングブレード)
16 カートリッジ容器(プロセスカートリッジ枠体)
20 プロセスカートリッジ
B 表面層とクリーニング部材との当接部(クリーニングブレードの幅)
C 表面層と接触帯電部材との当接領域(クリーニングブレードの幅)
L 表面層の存在領域(表面層の幅)

Claims (14)

  1. 導電性支持体上に少なくとも感光層を設けた感光体と、前記感光体表面に当接されたローラ状の接触帯電部材を介して前記感光体表面を帯電する帯電手段と、前記感光体表面に当接されたブレード状のクリーニング部材により前記感光体表面の異物を除去するクリーニング手段とを備え、前記接触帯電部材から前記感光体の前記導電性支持体に流れるAC電流が4mA/m以上である画像形成装置において、
    前記感光体の最表層である表面層が重合又は架橋により硬化された化合物を含み、
    前記接触帯電部材は、前記表面層の存在領域内で前記表面層に当接し、前記クリーニング部材は、前記表面層と前記接触帯電部材との当接領域内で前記表面層に当接する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体の前記表面層は、分子内に不飽和重合性官能基をもつ化合物を含有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記不飽和重合性官能基が、アクリル基、メタクリル基、スチレン基のうちのいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体の前記表面層が、正孔輸送化合物を含有している、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記不飽和重合性官能基をもつ化合物が、前記正孔輸送化合物である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記感光体が円筒状の前記導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層した機能分離型の感光体であり、前記電荷輸送層が前記表面層である、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記感光体が円筒状の前記導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び表面保護層をこの順に積層した機能分離型の感光体であり、前記表面保護層が前記表面層である、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体の前記表面層は、分子内に不飽和重合性官能基をもつ化合物を含有する溶液を用いて塗膜され、その後、放射線照射により重合又は架橋して硬化することにより形成される、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記感光体の前記表面層の不飽和重合性官能基をもつ化合物を重合又は架橋させる硬化に際し、照射する放射線が電子線である、
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記感光体の前記表面層は、分子内に不飽和重合性官能基をもつ化合物が1分子中に2つ以上の不飽和重合性官能基をもつ化合物である、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記接触帯電部材は、芯金と、前記芯金によって保持された発泡部材と、前記発泡部材の周囲に被覆する表面被覆層とを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記発泡部材の体積抵抗が10〜10Ω・cmである、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記接触帯電部材は、前記表面被覆層が、樹脂製のチューブによって形成されている、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  14. 前記感光体と前記接触帯電部材と前記クリーニング部材とがカートリッジ容器に一体的に組み込まれて、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジを構成する、
    ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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