JP2005170140A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ギヤ打音を低減することができると共に、衝撃トルク入力時の強度を確保することができる、減速機構を備えた電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 電動モータ4の駆動力を減速するもので、駆動ギヤ2の軸2aは2つの軸受6,7によって軸支された減速機構を備え、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、補助操舵トルクを操舵機構の出力軸14に伝達する電動パワーステアリング装置であって、駆動ギヤ2は、弾性体12によって従動ギヤ3側へ付勢されており、且つ、電動モータ4の軸4aと駆動ギヤ2の軸2aとの間に、駆動ギヤ2の軸2aの偏芯を許容する機能を有するトルクリミッタ8を設けたこと。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動ギヤを従動ギヤ側に予圧することによりギヤ打音の抑制を図った減速機構を備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来より、ウォーム及びウォームホイールが用いられた減速機構を有する電動パワーステアリング装置において、ウォーム軸及びウォームホイールを組み付ける時に、ウォーム、ウォーム軸、これを支持する軸受部、ウォームホイール及びこれを支持する操舵軸等の寸法誤差によって、組立後に比較的大きな割合でバックラッシュが生じることになる。
このため、ウォームとウォームホイールの噛み合い部より連続したギヤ打音が発生するという問題点があった。この対策としては、各部品を精度毎に分けて組み付ける等の方法を採っていた。
しかも、近年のように操舵補助力の高出力化が進んでくると、ウォーム及びウォームホイールの歯の磨耗が増大して、バックラッシュの発生が避けられなくなる。この場合、バックラッシュによるギヤ打音が自動車の車室まで響いてくるという不具合が生じることになる。
これらの問題に対して、特許文献1のように、ギヤ打音を抑制するためにウォームをウォームホイール方向に予圧してバックラッシュを無くす方法が知られている。この方法は、特許文献2の課題に示されているように、ウォーム軸が揺動するための継ぎ手(ジョイント部材)が必要になるが、ウォームの回転速度の変化時等に継ぎ手自身が打音を発するという問題点があった。
この対策として、ジョイント部材に合成樹脂を用いることが試みられているが、柔らかい合成樹脂を用いることにより、確かに騒音は低減することができる。
特開2000−43739号公報 特開2000−276682号公報
しかしながら、従来の上記電動パワーステアリング装置においては、特に近年、動力伝達のジョイント部材として、大きい伝達トルクに耐えられる強度を持つものが求められているため、用いる合成樹脂を高配合率のガラス繊維で補強して強度を高くすると、ジョイント部材の打音による騒音が増してしまう。しかも、この構成では、ジョイント部材を別に設ける必要があるため、部品点数が増加するという問題点があった。
また、衝撃トルクが入力された時に耐えられるような強度が求められるが、ジョイント部材が樹脂等の材質では強度的な難しさが考えられる。さらに、ウォームの回転方向の反転時に、ジョイント部材同士の打音を十分低減することは困難である。
本発明は、上述した従来例の有する不都合を改善し、部品点数を増加させることなく、バックラッシュによるギヤ打音を低減することができると共に、衝撃トルク入力時の強度を確保することができる、簡単な構成の減速機構を備えた電動パワーステアリング装置を提供することを課題としている。
上記課題を達成するために、本発明では、電動モータの駆動力を少なくとも駆動ギヤと従動ギヤの2つのギヤの噛み合わせによって減速するもので、前記駆動ギヤの軸は2つの軸受によって軸支された構成の減速機構を備え、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、前記減速機構による補助操舵トルクを発生し、これを操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、前記駆動ギヤは、従動ギヤへの予圧のために弾性体によって従動ギヤ側へ付勢されており、且つ、前記電動モータの軸と前記駆動ギヤの軸との間に、前記付勢による駆動ギヤの軸の偏芯を許容する機能を有するトルクリミッタを設けたことを特徴としている。
本発明によれば、トルクリミッタは、駆動ギヤの予圧による軸の偏芯を許容できる機能をも有するので、電動モータの慣性により発生する衝撃トルクを吸収することができると共に、ジョイント部材同士の打音を低減することができる。また、同軸度等の部品精度を下げることができる。
このように、別にジョイント部材を設ける必要がなくなるので、従来のジョイント部材による騒音を無くすことができると共に、部品点数を削減することができ、牽いては、信頼性の向上に繋がる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を示す電動パワーステアリング装置の減速機構を示す軸方向断面図、図2は図1の減速機構のトルクリミッタ部分を示す拡大断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態では、ウォームギヤ機構(減速機構)のギヤハウジング1内に、駆動ギヤであるウォーム2と、このウォーム2に噛み合った従動ギヤであるウォームホイール3とが収納してあり、ギヤハウジング1の側方には、ウォーム2を駆動する電動モータ4が装着されている。
電動モータ4のモータ軸4a(図2参照)は、トルクリミッタ8を介してウォーム2を有するウォーム軸2aに連結されている。ウォーム軸2aのモータ4側端部である嵌合軸部2bには雄スプライン2cが設けられ、トルクリミッタ8側のスプライン軸(従動側部材、図2参照)5の内周面に設けられた雌スプラインと嵌合することにより連結されている。ウォーム軸2aは、ギヤハウジング1側に固定された第1軸受6及び第2軸受7を介してギヤハウジング1内に回転自在に取り付けられている。第1軸受6はスナップリング23によりギヤハウジング1に対して位置決め固定されている。
ウォームホイール3は、操舵機構の出力軸14(例えば、ピニオン軸、コラム軸)に外嵌・固定され、この出力軸14はトーションバー14aを内嵌している。
上記トルクリミッタ8は、図2に示すように、(電動モータ4の)モータ軸4aの先端部に設けた嵌合軸部4bを圧入した孔部15bを有するハブ15aをその中央部に設けたカップ状の駆動側部材15と、ウォーム軸2aの嵌合軸部2bにスプライン結合したハブ5aを有する略円板状の従動側部材(スプライン軸)5とを備えており、駆動側部材15の外周部にカバー17の基部をかしめ固定して構成されている。このカバー17の側板部と駆動側部材15の側板部の間には、順次(図中、左側から)、板バネ18、プレッシャプレート19、摩擦板20、従動側部材5の円板部5b、摩擦板21が狭圧して介装されている。プレッシャプレート19の係合片19aはカバー17に設けた係合孔17aに係合させることにより、プレッシャプレート19の自由な回転を阻止している。駆動側部材15のハブ15aは、従動側部材5のハブ5aの内周部5cに対して緩く内嵌(インロー結合)している。22は駆動側部材15と従動側部材5の間に狭持されたOリング等のシール部材である。
このように、トルクリミッタ8は、従動側部材5の円板部5a及び摩擦板20がプレッシャプレート19を介してバネ18により、駆動側部材15の摩擦板21側に押圧されることにより、従動側部材5と駆動側部材15間に所定の摩擦抵抗力を生み出し、トルクリミッタとしての機能を発揮するようになっている。
そして、図1に示すように、ウォーム軸2aを軸支する軸受の内、モータ側に配設された第1軸受6においては、その内輪6bの軸方向両端側に、リング状の弾性部材9の一端縁が各々固定されており、弾性部材9の他端縁は各々ウォーム軸2a側に固定されている。これにより、ウォーム軸2(ウォーム2)は第1軸受6の軸心を支点として、ウォームホイール3側に弾性的にわずかに揺動可能に設置されている。
他方、電動モータ4と反対側の第2軸受7は、その外輪7aはギヤハウジング1側に固定されたホルダー11に内嵌・固定されており、内輪7bには厚みのある筒状の部材であるブッシュ10が内嵌・固定され、このブッシュ10にウォーム軸2aが内嵌している。即ち、ウォーム軸2aはブッシュ10を介して第2軸受7の内輪7bに支持されている。このブッシュ10の内径は、ウォーム軸2aとわずかな隙間が存在するように設定されており、ウォーム軸2aはこの部分でわずかに揺動自在に設置されている。
ウォーム軸2aの電動モータ4とは反対側の軸端部は、付勢部材12により軸支されており、この付勢部材12の外周には、ギヤハウジング1の軸受穴1aと同心に、弾性体であるトーションスプリング13が巻き付けられている。このトーションスプリング13は、軸端方向へ延在するように形成されたホルダー11の一部である円弧部11aに一端が固定されている。付勢部材12のウォームホイール3側の外周部の外径は、その反対側の外径よりもかなり小さく、この部分に対向する円弧部11aの内径は、この付勢部材12の外径よりもやや大きく、ウォーム軸2aがモータ軸4aと同一軸心上にある時には、付勢部材12との間に所定の隙間dを配するように設定されている。
この隙間dにより、付勢部材12はウォームホイール3方向へ変位可能となるので、ウォーム軸2aは、トーションスプリング13の巻き戻そうとする力によってウォームホイール3方向へ付勢され、ウォーム2のウォームホイール3に対する予圧力を発生する。
上記の構成において、図示しないステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータ4の駆動力をウォーム2とウォームホイール3により減速した補助操舵トルクを発生して、操舵機構の出力軸14に伝達する。
トルクリミッタ8は、摩擦式であって、電動モータ4から所定大きさ以上のトルク(衝撃トルク)が入力された時には、ウォーム軸2aと一体の従動側部材5の円板部5aに対して、モータ軸4aと一体の駆動側部材15が摩擦板19,20による摩擦抵抗力を越えて滑りを起こし相対回転することより、駆動側部材15と従動側部材5に過大なトルクが作用するのを防止すると共に、ウォーム2やウォームホイール3を保護することができる。
また、このトルクリミッタ8においては、ウォーム軸2aと一体の従動側部材5の円板部5bは、板バネ18によりカバー17を介して駆動側部材15側に弾性的に支持され、モータ軸4a方向に直交する面から傾斜・揺動可能に設置されると共に、駆動側部材15のハブ15aは従動側部材5の内周部5cに対して緩く内嵌しているので、上記の如く、ウォーム軸2aが、ウォームホイール3への予圧のために、トーションスプリング13の付勢力によってモータ軸4a方向より若干傾いても、円板部5bが弾性的に変位、あるいはモータ軸4aのラジアル方向に変位することにより、その軸ずれ(偏芯)を許容することができる。
したがって、トルクリミッタ8は、衝撃トルクを吸収する機能だけではなく、ウォーム軸2aの偏芯を許容するという従来用いていたジョイント部材の機能をも兼ね備えているため、別にジョイント部材を用いる必要がなくなり、部品点数を削減することができる。牽いては信頼性の向上にも繋がる。
また、トルクリミッタ8のウォーム軸2aの偏芯を許容する機能により、同軸度等の部品精度を下げることができるという効果も期待できる。
本発明の実施形態を示す電動パワーステアリング装置の減速機構を示す軸方向断面図。 図1の減速機構のトルクリミッタ部分を示す拡大断面図。
符号の説明
1:ギヤハウジング
2:ウォーム(駆動ギヤ)
2a:ウォーム軸
2b:嵌合軸部
3:ウォームホイール(従動ギヤ)
4:電動モータ
4a:モータ軸
5: 従動側部材(スプライン軸)
6:第1軸受
7:第2軸受
8:トルクリミッタ
9:弾性部材
10:ブッシュ
11:ホルダー
12:付勢部材
13:トーションスプリング(弾性体)
14:出力軸
15:駆動側部材

Claims (2)

  1. 電動モータの駆動力を少なくとも駆動ギヤと従動ギヤの2つのギヤの噛み合わせによって減速するもので、前記駆動ギヤの軸は2つの軸受によって軸支された構成の減速機構を備え、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、前記減速機構による補助操舵トルクを発生し、これを操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記駆動ギヤは、前記従動ギヤへの予圧のために弾性体によって従動ギヤ側へ付勢されており、且つ、前記電動モータの軸と前記駆動ギヤの軸との間に、前記付勢による駆動ギヤの軸の偏芯を許容する機能を有するトルクリミッタを設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記駆動ギヤと前記従動ギヤは、ウォームとウォームホイールであることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2689988A3 (en) * 2012-07-27 2015-05-20 Jtekt Corporation Electric power steering system

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