JP2005169174A - 水処理方法および装置 - Google Patents

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範人 池宮
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秀樹 小林
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晴義 山川
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Abstract

【課題】 処理水中の有機化合物を二酸化炭素、水などの無機化合物にまで効率よく分解処理する水処理方法および装置を提供する。
【解決手段】 貯留槽6内の有機化合物を含有する処理水は、第1電解反応槽11で電解処理し、その後、第2電解反応槽20で電解処理する。好適には、第1電解反応槽11に供給する処理水をUF膜21で分離し、UF膜21を通過する処理水を第1電解反応槽に供給して電解処理し、有機性SSを含む処理水を第2電解反応槽20に供給して電解処理する。好適には、第1電解反応槽の陽極となる電極11aを白金などのVIII属金属または合金で構成し、第2電解反応槽の陽極となる電極20aをダイヤモンド電極で構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、有機化合物を含有する処理水を電気分解によって分解処理する水処理方法および装置に関するものである。
従来、有機化合物を含有する排水の水処理方法の一つとして、電気分解処理が知られている。電気分解処理は、白金などからなる電極を排水中に浸漬し通電することによって排水中の有機化合物を分解するものである。最近、この電気分解処理に用いられる白金などの従来の電極に替わり、導電性ダイヤモンド電極が注目されている。導電性ダイヤモンド電極は、電流密度を高くできることと、ヒドロキシラジカルの発生を利用した強力な酸化分解力を持っており、排水に含まれる有機性SSの分解も可能である(例えば特許文献1、2)。
特開平7−299467号公報 米国特許第5399247号明細書
しかし、前記導電性ダイヤモンド電極は、現状では、大型(例えば30cm×30cm程度)のものを製造することは困難であり、比較的小型のダイヤモンド電極を複数枚組み合わせて使用しなければならないという問題がある。
一方、従来の金属電極、合金電極あるいは金属イオンドープした酸化物電極では、処理水に有機性SSが含まれていると、有機性SSにより電極表面が被毒され、活性が低下するという問題がある。
また、平板電極による電気分解処理では、電気分解反応が電極への有機化合物の移動速度で律速されるため、有機化合物濃度が低い処理水では、電流効率が低下するという問題がある。電流効率を高く維持するためには、電流密度を小さくする必要があり、わずかな有機化合物を分解するのに大きな電極を必要とするという問題がある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、電気分解処理を基本にし、所望によりUF膜処理、RO膜処理、蒸発濃縮処理および生物処理を適宜組み合わせて、処理水中の有機化合物をほぼ完全に二酸化炭素、水などの無機化合物にまで効率よく分解処理する水処理方法および装置を提供する。
上記課題を解決するため本発明の水処理方法のうち請求項1記載の発明は、有機化合物を含む処理水に陽極および陰極を用いて第1の電気分解処理を行った後、前記電気分解で用いた陽極と異なる材質からなる陽極および陰極を用いて第2の電気分解処理を行うことを特徴とする。
請求項2記載の水処理方法の発明は、請求項1記載の発明において、有機化合物を含む処理水を限外濾過膜(UF膜)によって有機性SSを含むUF膜非通過水と、有機性SSを排したUF膜通過水とに分離し、前記UF膜通過水に前記第1の電気分解処理を行うとともに、前記UF膜非通過水に前記第2の電気分解処理を行うことを特徴とする。
請求項3記載の水処理方法の発明は、請求項2記載の発明において、前記UF膜通過水を、前記第1の電気分解処理に先立って、逆浸透膜(RO膜)によって濃縮処理し、RO膜濃縮水に前記第1の電気分解処理を行うとともに、RO膜通過水に微生物を用いて生物処理を行うことを特徴とする。
請求項4記載の水処理方法の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記第2の電気分解処理に先立って処理水を蒸発濃縮処理した後、該第2の電気分解処理を行うことを特徴とする。
請求項5記載の水処理方法の発明は、請求項4記載の発明において、前記蒸発濃縮処理によって蒸発した蒸発水を逆浸透膜(RO膜)によって濃縮処理し、RO膜濃縮蒸発水に前記第1の電気分解処理を行うとともに、RO膜通過蒸発水に微生物を用いて生物処理を行うことを特徴とする。
請求項6記載の水処理装置の発明は、有機化合物を含有する処理水を電気分解する陽極および陰極を備えた第1の電解反応槽と、該第1の電解反応槽に備えられた陽極と異なる材質からなる陽極および陰極を備え、少なくとも電気第1の電解反応槽で電気分解処理された処理水を電気分解する第2の電解反応槽とを有することを特徴とする。
請求項7記載の水処理装置の発明は、請求項6記載の発明において、前記第1の電解反応槽の前段に、処理水に含まれる有機性SSを分離する限外濾過膜(UF膜)を備えるとともに、該限外濾過膜を通過して有機性SSを排した処理水を前記第1の電解反応槽に供給するUF膜通過水移送ラインと、該限外濾過膜で非通過分離されて有機性SSを含む処理水を前記第2の電解反応槽に供給するUF膜非通過水移送ラインとを備えることを特徴とする。
請求項8記載の水処理装置の発明は、請求項7記載の発明において、前記UF膜通過処理水供給ラインに、UF膜通過処理水を濃縮処理する逆浸透膜(RO膜)を備えるとともに、該逆浸透膜(RO膜)で濃縮された処理水を前記第1の電解反応槽に供給するRO膜濃縮水移送ラインと、該逆浸透膜(RO膜)で通過分離された処理水を移送するRO膜通過水移送ラインと、該RO膜通過処理水移送ラインに接続された生物処理槽とを備えることを特徴とする。
請求項9記載の水処理装置の発明は、請求項6〜8のいずれかに記載の発明において、前記第2の電解反応槽の前段にあって、該第2の電解反応槽に導入される処理水を蒸発濃縮する蒸発濃縮装置を備えることを特徴とする。
請求項10記載の水処理装置の発明は、請求項6〜9のいずれかに記載の発明において、前記蒸発濃縮装置で発生する蒸発水を濃縮する逆浸透膜(RO膜)を備えるとともに、該逆浸透膜で濃縮されたRO膜濃縮蒸発水を前記第1の電解反応槽に供給するRO膜濃縮蒸発水移送ラインと、該逆浸透膜で通過分離された蒸発水を移送するRO膜通過蒸発水移送ラインと、該RO膜通過蒸発水移送ラインに接続された生物処理槽とを備えることを特徴とする。
請求項11記載の水処理装置の発明は、請求項6〜10のいずれかに記載の発明において、前記第1の電解反応槽に備えられた陽極および陰極のうち、少なくとも陽極の材質がVIII族金属あるいはVIII族合金もしくは金属イオンをドーピングした酸化物であり、前記第2の電解反応槽に備えられた陽極および陰極のうち、少なくとも陽極の材質が導電性ダイヤモンドであることを特徴とする。
本発明では、有機性化合物を含む種々の処理水を対象に水処理を行うことができ、その種別は特に限定されるものではない。例えば、工場排水、家庭排水などの処理に適用することができる。特に有機性SSを含有するものに好適である。
本発明で用いられるUF膜には、適宜の大きさの透過孔を有する中空糸などの形状の多孔質材などを選択することができるが、処理水に含まれ、分離を所望する有機性SSの大きさを考慮して、該有機性SSを非通過分離できるものを選択する。
また上記RO膜には、処理水の有機化合物を濃縮できるように、適宜の材質、適宜の大きさの透過孔を有するRO膜からなるスパイラル型や中空糸型などから選択することができる。なお、上記UF膜やRO膜において分離能力や濃縮度を向上させたい場合にはそれぞれを直列に接続し、処理量を増やしたい場合にはそれぞれを並列に接続してもよい。
また、本発明では、RO膜で通過分離した処理水に対し微生物を利用した生物処理を行うことができる。生物処理の方法は、公知の方法も含めて適宜の方法を採用でき、微生物の種別も処理水に含まれる含有物質の種別によって適宜選択できる。
また、本発明で採用する蒸発濃縮処理には、公知の方法も含めて適宜の方法が採用できる。例えば、処理水を加熱蒸発させて含有有機化合物を濃縮する方法や減圧蒸発させる方法が挙げられる。
また、前記第2の電解反応槽での有機物電気分解量と該第2の電解反応槽における電極の電解有効面積との比を30mg−TOC/(h・cm)以下にすることが望ましい。ここで、有機物電気分解量とは、電気分解による単位時間当たりのTOC(全有機性炭素)分解量(mg−TOC/h)をいい、電解有効面積とは、電極において電気分解に有効な電極面積(cm)をいう。なお、上記範囲を示すのは、30mg−TOC/(h・cm)を超えると効率的でないためである。
また、前記第1の電解反応槽に備えられた陽極および陰極のうち、少なくとも陽極の材質には、白金、ロジウム、ルテニウムおよびパラジウムなどのVIII族金属またはこれらの合金を用いることができる。また、これらの金属以外にも、Nbなどの金属イオンをドーピングした酸化チタンなどの酸化物を用いることもできる。この際に、前記第2の電解反応槽の電極のうち少なくとも陽極の材質を導電性ダイヤモンドとすることができる。なお、第1の電解反応槽に備えられた陽極および陰極、第2の電解反応槽に備えられた陽極および陰極とも、それぞれ単数枚または複数枚で構成することができ、バイポーラ電極を備えることもできる。
上記で示す導電性ダイヤモンド電極としては、Nb、Ta、Ti、Mo、W、Zr等の導電性金属材料を基盤とし、これらの基盤の表面に導電性ダイヤモンド薄膜を析出させたものや、シリコンウエハ等の半導体材料を基盤とし、このウエハ表面に導電性ダイヤモンド薄膜を合成させたもの、さらに、基盤を用いない条件で板状に析出合成した導電性多結晶ダイヤモンドを挙げることができる。
なお、導電性ダイヤモンド薄膜は、ダイヤモンド薄膜の合成の際にボロンまたは窒素の所定量をドープして導電性を付与したものであり、通常はボロンドープしたものが一般的である。これらのドープ量は、少なすぎると技術的意義が発生せず、多すぎてもドープ効果が飽和するため、ダイヤモンド薄膜の炭素量に対して、50〜20,000ppmの範囲のものが適している。
本発明において、導電性ダイヤモンド電極は、通常は板状のものを使用するが、網目構造物を板状にしたものも使用できる。また、炭素粉末などにダイヤモンドをコーティングした粉末を電解液によって流動させて、流動床を構成することもできる。さらに、三次元構造の基質にダイヤモンド粉末を担持させ、高表面積を有する固定床を構成し、反応速度を大きくすることもできる。
導電性ダイヤモンド電極は、従来の白金等の金属電極に比べると、電位窓が極めて広く、水の電気分解による水素発生や酸素発生を抑えながら目的の有機化合物のみを選択的に電気分解できる。また、有機性SSについても電気分解処理が可能である。
この導電性ダイヤモンド電極を用いて行う電気分解処理は、導電性ダイヤモンド電極表面の電流密度を10〜100,000A/mとし、処理水を導電性ダイヤモンド電極面と平行に、通液線速度10〜10,000m/hで接触させることが望ましい。また、電解反応槽内の液温度は通常10〜95℃で処理することが望ましい。
また、処理水の電気分解の際には、電気分解反応を促進するために電解質を添加してもよい。該電解質としては、硫酸イオンを含んだ化合物が望ましく、電解質濃度としては、0.1Mから0.5Mが適当である。
以上説明したように、本発明の水処理方法によれば、有機化合物を含有する処理水に第1の電気分解処理を行った後、前記電気分解処理で用いた陽極と異なる材質の陽極を用いて第2の電気分解処理を行うので、異なる陽極材質の特性に従って第1、第2の電気分解処理でそれぞれ異なる所望の電解作用を得ることができる。これにより全体として効率的な電解処理を行って処理水中の有機化合物をほぼ完全に二酸化炭素、水などの無機化合物にまで分解処理することが可能になる。例えば、原水または原水に近くて有機物を多く含む処理水を、陽極が前記VIII族金属、VIII族合金または金属イオンをドーピングした酸化物からなる電極によって効率的に処理し、分解が進んだ有機化合物を、酸化処理能力の高いダイヤモンド電極からなる電極を用いて効果的に分解処理することができる。また、有機化合物を含む処理水を有機性SSの分離によって分配し、それぞれに適した陽極材質の電解処理に供することができる。また、第1、第2電解処理間で安価な電極と高価な電極とを組み合わせて処理するものとすれば、全体の電極コストを低減することもできる。
また、処理水中に有機性SSを含む場合、UF膜によって該有機性SSをUF膜非通過水側に分離して該UF膜非通過水に前記第2の電気分解処理を行うようにすれば、有機性SSにより被毒されて活性が低下しやすい電極は第1の電解処理に用い、有機性SSによる被毒が少なく、該有機性SSを効果的に分解できる電極は第2の電解処理に用いることで、有機性SSを含む処理水を効果的に電気分解でき、また、電気分解に用いる電極の損傷を防止することができる。
また、前記UF膜通過水をRO膜によって濃縮して第1の電気分解処理を行うことで、第1の電気分解における電流効率を高く維持でき、処理水中の有機化合物を高効率で電気分解処理することができる。
また、有機化合物を含む処理水を蒸発濃縮処理した後、前記第2の電気分解処理を行うことで、第2の電気分解における電流効率を高く維持でき、処理水中の有機化合物を高効率で電気分解処理することができる。
また、前記蒸発濃縮処理によって蒸発した処理水をRO膜によって濃縮して前記第1の電気分解処理を行うことで、蒸発濃縮で蒸発水に移行した有機化合物を効果的に分解処理でき、系外への有機化合物の排出を抑えることができる。
また、本発明の水処理装置によれば、上記水処理方法を容易かつ確実に実行して上記効果を得ることができる。
以下、本発明の水処理装置の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。
本発明の水処理装置1は、有機化合物を含有する排水を処理水として導入し貯水する原水槽2を備えており、原水槽2には、槽内の処理水を撹拌する撹拌装置3が備えられている。原水槽2の排出側は、ポンプ5を介設した原水送液ライン4で第1貯留槽6に接続されている。
第1貯留槽6には、槽内処理水を撹拌する撹拌装置7および槽内処理水に電解質を添加する電解質供給器8が備えられている。第1貯留槽6の出水側は、ポンプ10を介設した第1電解送液ライン9によって第1電解反応槽11の入水側に接続されている。第1電解反応槽11には、陽極となる電極11aと陰極となる電極11bとを備えており、各電極は図示しない通電装置に接続される。これら電極11a、11bの少なくとも陽極となる電極11aは、好適には白金、ロジウム、ルテニウムおよびパラジウムなどのVIII族金属電極またはこれらの合金電極で構成される。また、これらの金属電極以外にも、Nbをドーピングした酸化チタン電極など、金属イオンをドーピングした酸化物電極を用いることができる。第1電解反応槽11の出水側には、第1電解出水ライン12が接続されており、第1電解出水ライン12は、三方弁13の1ポートに接続されている。三方弁13の他ポートの一つは、第1電解水移送ライン15を介して第2貯留槽16に接続されており、三方弁の他の一つのポートは第1返流ライン14を介して前記第1貯留槽6に接続されている。
第2貯留槽16には、槽内処理水を撹拌する撹拌装置17が備えられており、第2貯留槽16の出水側は、ポンプ19を介設した第2電解送液ライン18によって第2電解反応槽20の入水側に接続されている。第2電解反応槽20は、陽極となる電極20aと陰極となる電極20bと、電極20a、20b間に位置する複数のバイポーラ電極20cとを備えており、電極20a、20bに図示しない通電装置が接続される。これら電極20a、20bのうち、少なくとも陽極となる電極20aは、好適には導電性ダイヤモンド電極で構成される。
第2電解反応槽20の出水側には、第2電解出水ライン21が接続されており、第2電解出水ライン21は三方弁22の1ポートに接続されている。三方弁22の他ポートの一つには、系外に伸長する第2電解水移送ライン24が接続され、三方弁22の他の一つのポートには、第2返流ライン23を介して前記第2貯留槽16に接続されている。
次に、上記水処理装置1の作用について説明する。
原水槽2内に導入された処理水は、撹拌装置3により撹拌され、ポンプ5により原水送液ライン4を通して第1貯留槽6に送液される。第1貯留槽6では、電解質供給器8により0.1〜0.5Mの濃度で硫酸イオンを含んだ電解質が添加され、撹拌装置7により撹拌されつつ、ポンプ10により第1電解送液ライン9を通して第1電解反応槽11に送液される。第1電解反応槽11では、処理水を電極11a、11b間に通水させて第1電解出水ライン12へと流す。この際に、三方弁13では、第1電解出水ライン12と第1返流ライン14とを開通させておくことにより、上記処理水は第1電解出水ライン12から三方弁13、第1返流ライン14を通って第1貯留槽6に返流される。これを繰り返すことで、第1貯留槽6と第1電解反応槽11との間で処理水が循環する。この際に、第1電解反応槽11では、電極11a、11bに通電することで、該電極間を通過する処理水に含まれる有機化合物が電気分解される。この第1電気分解処理により処理水中の有機化合物濃度が所望量にまで低減したならば、三方弁13を切り替えて第1電解出水ライン12と第1電解水移送ライン15とを開通させ第1電解処理済みの処理水を第2貯留槽16に送液する。
第2貯留槽16では撹拌装置17により処理水を撹拌しつつ、ポンプ19により第2電解送液ライン18を通して第2電解反応槽20に送液する。第2電解反応槽20では処理水を各電極20a、20b、20c間に通水して第2電解出水ライン21へと流す。この際に、三方弁22では、第2電解出水ライン21と第2返流ライン23とを開通させておくことで、処理水は第2電解出水ライン21から三方弁22、第2返流ライン23を通って第2貯留槽16に返流される。これを繰り返すことで、第2貯留槽16と第2電解反応槽20との間で処理水が循環する。この際に、第2電解反応槽20では、電極20a、20bに通電することで、各電極20a、20b、20c間を通過する処理水に含まれる有機化合物が電気分解される。この第2電気分解処理により処理水中の有機化合物濃度が所望量にまで低減したならば、三方弁22を切り替えて第2電解出水ライン21と第2電解水移送ライン24とを開通させて処理済水を系外に排出する。以上の動作を行うことにより、処理水中の有機化合物をほぼ完全に二酸化炭素、水などの無機化合物にまで分解処理することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
この形態の水処理装置1aは、上記第1の実施形態において、原水槽2の出水側と第1貯留槽7の入水側との間の経路に有機性SSを分離する限外濾過膜(UF膜)31を備えるUF膜処理装置30を設けるように変更したものである。
UF膜処理装置30はUF膜31…31が並列設置されており、その入水側に原水槽2に接続した原水送液ライン4に接続されている。UF膜処理装置30の出水側には、UF膜31を通過した処理水を移送するUF膜通過水移送ライン32と、UF膜31を通過しなかった非通過水を移送するUF膜非通過水移送ライン33とが接続されている。なお、上記UF膜31は、処理水に含まれる有機性SSを通過させず、溶解有機化合物は通過させる透過性能を有するものとする。前記UF膜通過水移送ライン32は第1貯留槽6の入水側に接続され、UF膜非通過水移送ライン33は、第2貯留槽16の入水側に接続されている。その他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
次に、上記水処理装置1aの作用について説明する。なお、上記第1の実施形態と共通する部分については説明を省略または簡略化する。
原水送液ライン4を通してUF膜処理装置30に送液される処理水は、UF膜31によって有機性SSを含む非通過水と、有機性SSを排した通過水とに分離される。通過水はUF膜通過水移送ライン32を通して第1貯留槽6に送液され、以降、第1電解反応槽11において電気分解処理が行われる。このUF膜通過水は、有機性SSが排されており、第1電解反応槽11の電極を有機性SSが被毒して活性を低下させることがない。
一方、UF膜非通過水は、UF膜非通過水移送ライン33を通して第2貯留槽16に送液され、以降、第1電解反応槽11で電気分解処理した処理水とともに、第2電解反応槽20において電気分解処理が行われる。UF膜非通過水には有機性SSが含まれているが、第2電解反応槽20のダイヤモンド電極は、有機性SSによって被毒しにくく、かつ有機性SSを効果的に電気分解できるので、電極活性の低下を招くことなく処理水を効果的に電解処理できる。
次に、本発明の第3の実施形態を図3に基づいて説明する。なお、上記実施形態1、2と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
この形態の水処理装置1bは、上記第2実施形態において、UF膜通過水移送ライン32と第1貯留槽6との間にRO膜用貯留槽36とRO膜処理装置40とを介設するようにして変更したものである。
RO膜用貯留槽36は、UF膜通過水移送ライン32が入水側に接続され、出水側は、ポンプ39を介設したRO膜用送液ライン38により、RO膜41、41を直列設置したRO膜処理装置40に接続されている。RO膜処理装置40には、有機化合物が濃縮された濃縮水を移送するRO膜濃縮水移送ライン42と、RO膜41を通過した通過水を移送するRO膜通過水移送ライン43とが接続されている。RO膜濃縮水移送ライン42は、前記RO膜用貯留槽36の入水側に接続され、前記RO膜通過水移送ライン43は、生物処理槽50に接続されている。生物処理槽50の排出側は、処理済水を移送する処理済水移送ライン51に接続されている。なお、図中37は、RO膜用貯留槽36内の処理水を撹拌する撹拌装置、52は、生物処理槽50内の処理水を撹拌する撹拌装置である。
そして前記RO膜用貯留槽36の出水側には、さらにポンプ45を介設したRO膜濃縮水移送ライン44が接続されており、RO膜濃縮水移送ライン44の他端は第1貯留槽6に接続されている。
また、第2電解処理側の三方弁22に接続された第2電解水移送ライン24は、前記生物処理槽50の入水側に接続されている。その他の構成は、上記第2の実施形態と同様である。
次に、上記水処理装置の作用について以下に説明する。なお、上記第2の実施形態と共通する部分については説明を省略または簡略化する。
前記実施形態と同様にUF膜処理装置30で分離処理がなされ、有機性SSを含む処理水は、UF膜非通過水移送ライン33を通して第2貯留槽16に送液されて第2電解反応槽2により電解処理される。第2電解処理後には第2電解水移送ライン24を通して後述する生物処理槽50に移送される。一方、UF膜通過水は、UF膜通過水移送ライン32を通してRO膜用貯留槽36に送液され、撹拌装置37により撹拌されつつ、ポンプ39によってRO膜用送液ライン38を通してRO膜処理装置40に送液される。RO膜処理装置40では、RO膜41による濃縮処理がされ、一方RO膜41を通過した処理水は多くの有機物が排され、RO膜通過水移送ライン43を通して生物処理槽50に送液される。生物処理槽50では、撹拌装置52により処理水を撹拌しつつ処理水に残存する有機化合物を微生物による生物処理によって分解する。生物処理がなされた処理済水は処理済水移送ライン51を通して系外に排出される。
一方、RO膜41で濃縮された処理水は、RO膜用貯留槽36とRO膜処理装置40との間を循環することによりさらに濃縮される。所望程度に濃縮されたRO膜濃縮水は、RO膜用貯留槽36からポンプ45によりRO膜濃縮水移送ライン44を通して第1貯留槽6に送液され、以降、第1電解反応槽11において上記第2の実施形態と同様に電気分解処理が行われる。
以上の動作を行うことにより、UF膜で分離した処理水中の溶解有機化合物をRO膜処理装置40で濃縮してから第1電解反応槽11で電気分解処理を行うので、第1電解処理において第2の実施形態に比べてさらに電流効率を高く維持でき、処理水中の溶解有機化合物を高効率で分解処理することができる。
次に、本発明の第4の実施形態を図4に基づいて説明する。なお、上記実施形態1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
この実施形態の水処理装置1cは、第1の実施形態において、第2貯留槽16と第2電解反応槽20との間の経路に蒸発濃縮装置60を設けるようにして変更したものである。
蒸発濃縮装置60の入水側には、第2電解送液ライン18が接続されており、蒸発濃縮装置60の濃縮水出側は、ポンプ62を介設した蒸発濃縮水送液ライン61によって第2電解反応槽20の入水側に接続されている。第2電解反応槽20の出水側には、第2電解出水ライン21が接続されており、その他端は前記蒸発濃縮装置60の入水側に接続されている。
一方、蒸発濃縮装置60の蒸発水出側は、蒸発水移送ライン63を通して第1貯留槽6に接続されている。また、蒸発濃縮装置60には、処理済水を移送する処理済水移送ライン64が接続されている。その他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
次に、上記水処理装置1cの作用について以下に説明する。なお、上記第1の実施形態と共通する部分については説明を省略または簡略化する。
第1電解反応槽11で電気分解処理が行われた後、第2貯留槽16に送液された処理水は、ポンプ19により第2電解送液ライン18を通して蒸発濃縮装置60に送液され、蒸発濃縮処理が行われる。蒸発濃縮処理によって処理水は、濃縮水と蒸発水とに分離される。濃縮水は、ポンプ62により蒸発濃縮水送液ライン61を通して第2電解反応槽20に送液され、該第2電解反応槽20内を通過した後、第2電解出水ライン21を通って蒸発濃縮装置60に返流される。これを繰り返すことで、蒸発濃縮装置50と第2電解反応槽20との間で処理水が循環する。この際に、第2電解反応槽20では、電極20a、20bへの通電によって処理水に含まれる有機化合物が電気分解されるとともに、有機化合物濃度が低下した処理水が再度蒸発濃縮されて第2電解反応槽20で電解処理される。一方、蒸発濃縮によって蒸発し、その後、凝縮した蒸発水は、蒸発水移送ライン63を通して第1貯留槽6に返送され、第1電解処理に供される。
上記処理を繰り返すことにより蒸発水の有機物濃度が十分に低下したものと認められると、蒸発濃縮装置60における蒸発水の移送経路を蒸発水移送ライン63から処理済水移送ライン64に切り替えて系外に排出する。
本実施形態では、第1電解処理によって有機化合物濃度が低下した処理水を蒸発濃縮装置60により濃縮してから第2電解反応槽20で電気分解処理するので、有機化合物の濃度を高くして電流効率を高く維持でき、処理水中の有機化合物を高効率で分解処理することができる。また、上記のように循環処理することで有機化合物の濃度を高く維持して効率よく電解処理ことができる。
次に、本発明のさらに他の実施形態を図5に基づいて説明する。なお、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
この形態の水処理装置1dは、上記第4の実施形態において、蒸発濃縮装置60に接続された蒸発水移送ライン63をRO膜処理装置70に接続し、RO膜で濃縮した処理水を第1貯留槽6に移送し、RO膜を通過した処理水を生物処理槽50で処理するように変更したものである。
すなわち、蒸発水貯留槽66の出側は、ポンプ69を介設した蒸発水送液ライン68によって複数のRO膜71を直列設置したRO膜処理装置70に接続されている。なお図中67は、蒸発水貯留槽66内の処理水を撹拌する撹拌装置である。
RO膜処理装置70には、RO膜71で濃縮した濃縮蒸発水を移送するRO膜濃縮蒸発水移送ライン72と、RO膜71を通過したRO膜通過水を移送するRO膜通過蒸発水移送ライン73とが接続されている。前記RO膜通過蒸発水移送ライン73は、生物処理槽50に接続され、前記RO膜濃縮蒸発水移送ライン72は、第1貯留槽6に接続されている。生物処理槽50の排出側は、処理済水を移送する処理済水移送ライン51が接続されている。その他の構成は、上記第4の実施形態と同様である。
次に、上記水処理装置の作用について説明する。なお、上記第4の実施形態と共通する部分については説明を省略または簡略化する。
蒸発濃縮装置60から排出される蒸発水は、蒸発水移送ライン63を通して蒸発水貯留槽66に送液され、撹拌装置67により適宜の撹拌処理が行われつつ、ポンプ69により蒸発水送液ライン68を通してRO膜処理装置70に送液される。RO膜処理装置70では、RO膜71を通過する処理水が分離され、その一方でRO膜を通過しない側では有機化合物を含有する蒸発水が濃縮される。該RO膜濃縮蒸発水は、RO膜濃縮蒸発水移送ライン72を通して第1貯留槽6に返送され、以降、第1電解反応槽11において電気分解処理が行われる。また、前記RO膜通過水は、RO膜通過蒸発水移送ライン73を通して生物処理槽50に送液されて生物処理が行われる。生物処理がなされた処理済水は処理済水移送ライン51を通して系外に排出される。
本実施形態では、蒸発濃縮装置50から排出される蒸発水をRO膜によって濃縮するので、蒸発水に含まれる有機化合物を第1電解処理によって効率よく分解することができる。また、RO膜で通過水側に移行した有機化合物も生物処理によって分解処理される。
以下に本発明の実施例について説明する。本実施例では、前記実施形態で説明した図1に示す水処理装置を用い、下記条件にて水処理を実施した。
排水性状及び流量:有機物濃度(TOC)=712mg/L
流入温度=25℃
流量=15m/day
電解質添加:硫酸ナトリウム(0.1M)
1段目電解反応槽
電 極 :白金電極
電流密度=15A/dm
2段目電解反応槽
電 極 :導電性ダイヤモンド電極(ボロンドープ量5,000ppm)
電流密度=25A/dm
電極間電圧=10V
処理水濃度(TOC)=25mg/L
液温度 :60℃
通液線速度 :2,000m/h。
有機物電気分解量/電解面積:、30mg−TOC/(h・cm
上記条件で水処理をした結果、処理水のTOC濃度を712mg/Lから18mg/Lへと大幅に低減することができた。
次に前記実施形態で説明した図2に示す水処理装置を用い、下記条件にて水処理を実施した。
排水性状及び流量:有機物濃度(TOC)=725mg/L
流入温度=25℃
流量=15m/day
電解質添加:硫酸ナトリウム(0.1M)
1段目電解反応槽
電 極 :白金電極
電流密度=15A/dm
2段目電解反応槽
電 極 :導電性ダイヤモンド電極(ボロンドープ量5,000ppm)
電流密度=25A/dm
電極間電圧=10V
処理水濃度(TOC)=25mg/L
液温度 :60℃
通液線速度 :2,000m/h。
有機物電気分解量/電解面積:、30mg−TOC/(h・cm
上記条件で水処理をした結果、処理水のTOC濃度を725mg/Lから25mg/Lへと大幅に低減することができた。
次に前記実施形態で説明した図3に示す水処理装置を用い、下記条件にて水処理を実施した。
排水性状及び流量:有機物濃度(TOC)=698mg/L
流入温度=25℃
流量=15m/day
電解質添加:硫酸ナトリウム(0.1M)
1段目電解反応槽
電 極 :白金電極
電流密度=15A/dm
2段目電解反応槽
電 極 :導電性ダイヤモンド電極(ボロンドープ量5,000ppm)
電流密度=25A/dm
電極間電圧=10V
処理水濃度(TOC)=25mg/L
液温度 :60℃
通液線速度 :2,000m/h。
有機物電気分解量/電解面積:、30mg−TOC/(h・cm
上記条件で水処理をした結果、処理水のTOC濃度を698mg/Lから28mg/Lへと大幅に低減することができた。
次に前記実施形態で説明した図4に示す水処理装置を用い、下記条件にて水処理を実施した。
排水性状及び流量:有機物濃度(TOC)=711mg/L
流入温度=25℃
流量=15m/day
電解質添加:硫酸ナトリウム(0.1M)
1段目電解反応槽
電 極 :白金電極
電流密度=15A/dm
2段目電解反応槽
電 極 :導電性ダイヤモンド電極(ボロンドープ量5,000ppm)
電流密度=25A/dm
電極間電圧=10V
処理水濃度(TOC)=25mg/L
液温度 :60℃
通液線速度 :2,000m/h。
有機物電気分解量/電解面積:、30mg−TOC/(h・cm
上記条件で水処理をした結果、処理水のTOC濃度を711mg/Lから27mg/Lへと大幅に低減することができた。
次に前記実施形態で説明した図5に示す水処理装置を用い、下記条件にて水処理を実施した。
排水性状及び流量:有機物濃度(TOC)=706mg/L
流入温度=25℃
流量=15m/day
電解質添加:硫酸ナトリウム(0.1M)
1段目電解反応槽
電 極 :白金電極
電流密度=15A/dm
2段目電解反応槽
電 極 :導電性ダイヤモンド電極(ボロンドープ量5,000ppm)
電流密度=25A/dm
電極間電圧=10V
処理水濃度(TOC)=25mg/L
液温度 :60℃
通液線速度 :2,000m/h。
有機物電気分解量/電解面積:、30mg−TOC/(h・cm
上記条件で水処理をした結果、処理水のTOC濃度を706mg/Lから21mg/Lへと大幅に低減することができた。
本発明の水処理装置の第1実施形態を示す説明図である。 同じく第2の実施形態を示す説明図である。 同じく第3の実施形態を示す説明図である。 同じく第4の実施形態を示す説明図である。 同じく第5の実施形態を示す説明図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d 水処理装置
2 原水槽
6 第1貯留槽
8 電解質供給器
11 第1電解反応槽
11a 電極(陽極)
11b 電極(陰極)
16 第2貯留槽
20 第2電解反応槽
20a 電極(陽極)
20b 電極(陰極)
30 UF膜処理装置
31 UF膜
32 UF膜通過水移送ライン
33 UF膜非通過水移送ライン
40 RO膜処理装置
41 RO膜
42 RO膜濃縮水移送ライン
43 RO膜通過水移送ライン
44 RO膜濃縮水移送ライン
50 生物処理槽
51 処理済水移送ライン
60 蒸発濃縮装置
61 蒸発濃縮水送液ライン
63 蒸発水移送ライン
70 RO膜処理装置
71 RO膜
72 RO膜濃縮蒸発水移送ライン
73 RO膜通過蒸発水移送ライン

Claims (11)

  1. 有機化合物を含む処理水に陽極および陰極を用いて第1の電気分解処理を行った後、前記電気分解で用いた陽極と異なる材質からなる陽極および陰極を用いて第2の電気分解処理を行うことを特徴とする水処理方法。
  2. 有機化合物を含む処理水を限外濾過膜(UF膜)によって有機性SSを含むUF膜非通過水と、有機性SSを排したUF膜通過水とに分離し、前記UF膜通過水に前記第1の電気分解処理を行うとともに、前記UF膜非通過水に前記第2の電気分解処理を行うことを特徴とする請求項1記載の水処理方法。
  3. 前記UF膜通過水を、前記第1の電気分解処理に先立って、逆浸透膜(RO膜)によって濃縮処理し、RO膜濃縮水に前記第1の電気分解処理を行うとともに、RO膜通過水に微生物を用いて生物処理を行うことを特徴とする請求項2記載の水処理方法。
  4. 前記第2の電気分解処理に先立って処理水を蒸発濃縮処理した後、前記第2の電気分解処理を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水処理方法。
  5. 前記蒸発濃縮処理によって蒸発した蒸発水を逆浸透膜(RO膜)によって濃縮処理し、RO膜濃縮蒸発水に前記第1の電気分解処理を行うとともに、RO膜通過蒸発水に微生物を用いて生物処理を行うことを特徴とする請求項4記載の水処理方法。
  6. 有機化合物を含有する処理水を電気分解する陽極および陰極を備えた第1の電解反応槽と、該第1の電解反応槽に備えられた陽極と異なる材質からなる陽極および陰極を備え、少なくとも電気第1の電解反応槽で電気分解処理された処理水を電気分解する第2の電解反応槽とを有することを特徴とする水処理装置。
  7. 前記第1の電解反応槽の前段に、処理水に含まれる有機性SSを分離する限外濾過膜(UF膜)を備えるとともに、該限外濾過膜を通過して有機性SSを排した処理水を前記第1の電解反応槽に供給するUF膜通過水移送ラインと、該限外濾過膜で非通過分離されて有機性SSを含む処理水を前記第2の電解反応槽に供給するUF膜非通過水移送ラインとを備えることを特徴とする請求項6記載の水処理装置。
  8. 前記UF膜通過水移送ラインに、UF膜通過水を濃縮処理する逆浸透膜(RO膜)を備えるとともに、該逆浸透膜(RO膜)で濃縮された処理水を前記第1の電解反応槽に供給するRO膜濃縮水移送ラインと、該逆浸透膜(RO膜)で通過分離された処理水を移送するRO膜通過水移送ラインと、該RO膜通過水移送ラインに接続される生物処理槽とを備えることを特徴とする請求項7記載の水処理装置。
  9. 前記第2の電解反応槽の前段にあって、該第2の電解反応槽に導入される処理水を蒸発濃縮する蒸発濃縮装置を備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の水処理装置。
  10. 前記蒸発濃縮装置で発生する蒸発水を濃縮する逆浸透膜(RO膜)を備えるとともに、該逆浸透膜で濃縮されたRO膜濃縮蒸発水を前記第1の電解反応槽に供給するRO膜濃縮蒸発水移送ラインと、該逆浸透膜で通過分離された蒸発水を移送するRO膜通過蒸発水移送ラインと、該RO膜通過蒸発水移送ラインに接続された生物処理槽とを備えることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の水処理装置。
  11. 前記第1の電解反応槽に備えられた陽極および陰極のうち、少なくとも陽極の材質がVIII族金属あるいはVIII族合金もしくは金属イオンをドーピングした酸化物であり、前記第2の電解反応槽に備えられた陽極および陰極のうち、少なくとも陽極の材質が導電性ダイヤモンドであることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の水処理装置。
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