JP2005168972A - モップヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハンドルをどの角度にも傾斜させることができ、高い安定性を有するモップヘッドを提供する。
【解決手段】 本発明は、モップを装着するヘッド本体10に継手部15を介してハンドルを回動可能に支持するモップヘッドにおいて、前記ヘッド本体10の中央部に、弾性部材81が収容されると共に、前記継手部15は、該弾性部材81の付勢力を受けつつヘッド本体10に前後方向で回動可能に軸支される第一継手部材20と、該第一継手部材20に左右方向で回動可能に軸支される第二継手部材30とを備えるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明は、モップを装着するヘッド本体10に継手部15を介してハンドルを回動可能に支持するモップヘッドにおいて、前記ヘッド本体10の中央部に、弾性部材81が収容されると共に、前記継手部15は、該弾性部材81の付勢力を受けつつヘッド本体10に前後方向で回動可能に軸支される第一継手部材20と、該第一継手部材20に左右方向で回動可能に軸支される第二継手部材30とを備えるようにした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、モップを装着するヘッド本体に継手部を介してハンドルを回動可能に支持するモップヘッドに関する。
この種のモップヘッドとして、特許文献1に記載されたものが公知である。図5は、その斜視図、図6は、図5のIII−III線断面図を示すが、かかるモップヘッドは、偏平な矩形箱状のヘッド本体101と、該ヘッド本体101の上面における継手部110とから構成され、該継手部110にパイプ状のハンドル106が取り付けられるようになっている。より具体的には、継手部110は、ヘッド本体101の上面から突出する左右一対のL字状の支持アーム109,109間に形成された球状部115と、該球状部115に嵌合凹部116にて嵌合する先端部111を有する柄105とから構成され、該柄105の反対側の端部にハンドル106が嵌合接続されるようになっている。
柄105の先端部111には、支持アーム109の径よりも若干大きくて支持アーム109が通過しうる幅を有する割り溝122が形成されており、さらに、先端部111を前後に貫通する貫通孔121が形成されている。また、割り溝122の内周面の下端部分には、嵌合凹部116の下端からテーパー状に拡径するガイド切欠き126が形成され、球状部115を嵌め易くしている。
このように構成されたモップヘッドを組み立てるには、球状部115にガイド切欠き126をあてがい、先端部111を押し込んで球状部115の上方から嵌合させる。これにより、球状部115は、先端部111に一定圧で締め付けられた状態で保持される。
特開平10−314094号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたモップヘッドによれば、継手部110の強度を保つために、先端部111を太く形成しなければならず、それにともなって、球状部115も太く形成しなければならない。その結果として、継手部110の回動中心が床面に対して高い位置に存在することとなる。つまり、球状部115の中心が床面から離れる分、ハンドル106から受ける力に対するヘッド本体101の安定性が悪くなるため、例えば、清掃中に床面との摩擦抵抗によってモップが突っ掛かると、ヘッド本体101が反転し易くなり、使い勝手の悪いものとなる。
そこで、このような問題を解消するために、継手部110の回動中心位置を低く設定することが考えられる。そのためには、球状部115を低く形成すればよいが、その分、先端部111を薄く形成せざるを得ず、その結果として、柄105の強度が弱く割れやすいものとなる。
さらに、上記構成からなるモップヘッドは、柄105を左右方向に傾けた姿勢から前後方向に回動する場合、柄105が支持アーム109に当たるので、柄105は前後方向に略90°しか回動することができない。すなわち、上記モップヘッドは、ハンドル106を倒すことができない角度が存在するため、使い勝手の悪いものである。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、ハンドルをどの角度にも傾斜させることができ、かつ、高い安定性を有するモップヘッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るモップヘッドは、モップを装着するヘッド本体10に継手部15を介してハンドルを回動可能に支持するモップヘッドにおいて、前記ヘッド本体10の中央部に、弾性部材81が収容されると共に、前記継手部15は、該弾性部材81の付勢力を受けつつヘッド本体10に前後方向で回動可能に軸支される第一継手部材20と、該第一継手部材20に左右方向で回動可能に軸支される第二継手部材30とを備えることを特徴とするものである。
上記構成からなるモップヘッドは、ヘッド本体10の中央部に弾性部材81を収容し、該弾性部材81の付勢力を受けつつ前後方向に回動する第一継手部材20を備えたので、第一継手部材20は、弾性部材81との接触面に圧力がかかり、不用意な前後方向の回動が抑制される。すなわち、ハンドルの傾斜角度によらず、ハンドルから受ける力に対するヘッド本体10の安定性が向上し、拭取作業をスムーズに行うことができる。
さらに、左右方向に回動する第二継手部材30を備えたので、第二継手部材30を左右方向に傾けた姿勢からであっても、第一継手部材20を前後方向に180°回動させることができる。従って、ハンドルは、ヘッド本体10上のいかなる角度にも傾斜させることができる。
そして、ハンドルを回動させるための継手部15を前後方向と左右方向の二つに分割させたので、前後方向における継手部15の回動中心位置を床面に近付けることができ、この点においても、ヘッド本体10の安定性が向上する。
このように、本発明に係るモップヘッドは、ハンドルをあらゆる角度に傾斜させることができ、かつ、高い安定性を有することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るモップヘッドについて図面を参酌しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係るモップヘッドの斜視図である。モップヘッドは、ヘッド本体10と、第一継手部材20及び第二継手部材30からなる継手部15とを備えて構成されている。
ヘッド本体10は、略矩形の箱状を有し、下面に形成された溝に、掛止部材40a,40bが嵌り込んでおり、長手方向の両端部から、掛止部材40a、40bを構成する略D字形状のモップ挿入部41a,41bが突出した形態となっている。この掛止部材40a,40bは、モップを取り付けるための部材であり、図示していないが、モップの両端に設けた袋状の取付部にモップ挿入部41a,41bが挿入されるようになっている。
第一継手部材20は、ヘッド本体10の中央部の上面に一端が軸支され、ヘッド本体10の短軸方向(前後方向)に180°回動可能となっている。第二継手部材30は、一端に2つ割りの把持部31,31を形成し、第一継手部材20の他端に軸支され、ヘッド本体10の長手方向(左右方向)に180゜回動可能となっている。そして、第二継手部材30の他端には、ハンドル(図示せず)を嵌挿するために、一端の径よりも小さい径を有するハンドル連結部34が形成されている。ハンドル連結部34の側面の軸方向に沿って設けられたロック部材35は、ハンドルを嵌挿したときに、該ハンドルの内側に形成された係止部と係止して、ハンドルを抜け止めするためのものである。
このように、継手部15は、第一継手部材20がヘッド本体10の前後方向に180°回動され、さらに、第二継手部材30がヘッド本体10の左右方向に180°回動されるもので、ハンドルの回動を二つの継手部材20,30に分けて行うようにしたので、二つの継手部材20,30の回動する角度を組み合わせることにより、ハンドルの傾斜角度は、ヘッド本体10上を全てカバーすることができる。
次に、モップヘッドの断面図を図示して、詳細に説明する。図2は、図1のI−I線部分断面図である。第一継手部材20は、第二継手部材30の把持部31,31に把持される逆U字形状の支持部21と、ヘッド本体10に軸支されて回動可能な略円柱状の摺動部22とが一体的に形成されている。支持部21の両側面には、把持部31,31の対向面に設けた枢支溝33,33に嵌入される枢支軸23,23が突出して形成されており、第一継手部材20に対して第二継手部材30を回動自在にしている。これにより、第二継手部材30は、図2の紙面に対し左右に180°回動することができる。また、第一継手部材20の摺動部22には、その両側面にヘッド本体10と係合するための軸24,24が突出して形成されている。該軸24,24は、上部に断面を有する半円の円柱状に形成され、軸24,24の上部側面から下方側面に向かって勾配が形成されている。
次に、ヘッド本体10の形状について説明する。なお、説明を容易にするために、ヘッド本体10を以下に示す部分に分けて説明する。
ヘッド本体10は、第一継手部材20を両側面から挟むヘッド本体上面部10a及びヘッド本体側面部10bと、ヘッド本体上面部10aの下面と摺動可能に当接している解除部材50を下方から支えるヘッド本体下面部10cと、ヘッド本体10の底面を構成するヘッド本体底部10dと、その中央部分に設けられ、第一継手部材20の下面に設置したバネ81を収容するヘッド本体バネ受部10eとから構成されている。
ヘッド本体上面部10a及びヘッド本体側面部10bには、第一継手部材20を挟む側面に突出部12,12が設けられている。該突出部12,12の上部は、第一継手部材20を挿入容易にするために、角部分が切り欠かれており、さらに、軸24,24の上部と当接するための爪部11,11を有する。
解除部材50は、内部にバネ82を収容するための断面略コ字形状の収容部分を有し、外部側面は、指で押圧しやすいように、曲面状に形成されている。さらに、解除部材50は、一端寄りの下面から、さらに下方へ延びる係合部51を形成し、その先端が第一掛止部材40aと係合するように、第一掛止部材40a方向に突出している。解除部材50の下面は、係合部51から外部方向が、ヘッド本体下面部10cと当接し、係合部51から内部方向が、ヘッド本体底部10dと当接している。また、ヘッド本体底部10dの一端にはスライド止め部13が形成されているが、これは、解除部材50を押圧した際に、解除部材50がヘッド本体10から抜け出さないようにするために、係合部51と係止するものである。
なお、ヘッド本体側面部10bの外形は、他方の外形(つまり、ヘッド本体上面部10a、解除部材50及びヘッド本体下面部10c)と形状が略同一になるように形成されているが、これに限るものではない。
続いて、ヘッド本体バネ受部10eには、コイルスプリングのバネ81が収容されており、さらに、バネ81の上面からバネを収容するように断面略コ字状のバネ受部材70が被装されている。
上記構成からなるヘッド本体10に第一継手部材20を組み立てるには、まず、ヘッド本体バネ受部10eにバネ81を収容し、上方からバネ受部材70を被装する。続いて、第一継手部材20を挿通する。このとき、第一継手部材20は、軸24,24に形成された勾配に沿って、爪部11,11を通過するが、爪部11,11の先端と軸24,24が当接するところで、第一継手部材20をさらに押し込むことにより、爪部11,11は、軸24,24を乗り越えて、軸24,24の上部断面と当接する。
これにより、第一継手部材20はヘッド本体10から抜け出すことなく、かつバネ81の付勢力をバネ受部材70を介して第一継手部材20の当接面に伝えることができるので、第一継手部材20はバネの規制を受けながら回動する。
次に、解除部材50の動作について説明する。解除部材50は、内部の収容部にバネ82を収容している。バネ82は、収容部分よりもはみ出す大きさを有し、バネ82のはみ出した端部がヘッド本体上面部10aに形成された突出部12と当接している。
そして、バネ82の付勢力に逆らって、解除部材50の側面が突出部12に当接するまで押圧すると、係合部51が、スライド止め部13に係止され、第一モップ挿入部41aとの係合を解除する。
図3は、図1のII−II線部分断面図である。ヘッド本体10は、ヘッド本体バネ受部10eの左右に、モップ挿入部41a,41bの軸部分を構成する第一固定部42a,第二固定部42bをそれぞれ収容する収容部が形成されている。さらに、ヘッド本体バネ受部10eの側面から、上方に延びる突起部が形成され、それぞれの先端が第一継手部材20の摺動部22の側面に当接している。
従って、第一継手部材20は、バネ81の付勢力を受けながら、摺動部22の両側面二箇所で当接する突起部分で支持されて回動することができる。また、第一継手部材20は、二点鎖線で示すように、ヘッド本体10と平行位置に達するまで回動することができる。
図4は、モップヘッドの背面図である。第一掛止部材40aは、一端に略D字状の枠形状を有する第一モップ挿入部41aから延びる一対の第一固定部42a,42aが平行に形成されている。同様に、第二掛止部材40bは、一端に略D字状の枠形状を有する第二モップ挿入部41bから延びる一対の第二固定部42b,42bが平行に形成されている。このとき、第二固定部42b,42bは、第一固定部42a,42aの内側と配置されるように形成されている。
第一固定部42a,42a及び第二固定部42b,42bと、それらとが接続される第一モップ挿入部41a及び第二モップ挿入部41bの一部が、ヘッド本体10の背面に形成された溝に嵌り込んでいる。
そして、第一固定部42a,42aの一端には、外方向に第一枢支軸43a,43aが突出して設けられ、ヘッド本体10に形成された第一枢支溝14a,14aに嵌入される一方、第二固定部42b,42bの一端には、内側方向に第二枢支軸43b,43bが突出して設けられ、ヘッド本体10に形成された第二枢支溝14b,14bに嵌入されている。
また、第二固定部42b,42bには、第一固定部42a,42aと対向する側面に、係止溝44b,44bが長手方向に沿って形成される一方、係止溝44b,44b内を摺動する軸44a,44aが第一固定部42a,42aの内側側面に突出して形成されている。
さらに、第一モップ挿入部41aの長い軸上には、解除部材50の係合部51と係合される係止部45aを有する。
上記構成により、解除部材50を押圧し、係合部51の係合が解かれると、第一掛止部材40aが第一枢支軸43a,43aを中心に回転して垂下する。そして、この動作に連動して、軸44a,44aが係止溝44b,44bの他端側へ摺動するので、第二掛止部材40bが第二枢支軸43b,43bを中心に回転して垂下する。
これにより、モップ挿入部41a,41bの間隔が狭まるため、モップの着脱を容易にし、さらに、新たなモップを装着後、ヘッド本体10の底面を床面に当接して、モップ挿入部41a,41bを押し広げるようにすれば、解除部材50の係合部51が係止部45aと係合し、モップがヘッド本体10に装着される。
以上、本実施形態に係るモップヘッドは、ヘッド本体10の中央部にバネ81を収容し、バネ81の付勢力を受けつつヘッド本体10に前後方向で回動可能に軸支される第一継手部材20と、該第一継手部材20に左右方向で回動自在に軸支される第二継手部材とを備えるようにした。これにより、第一継手部材20は、バネ81との接触面に圧力がかかるので、不用意な回動が抑制されることとなる。すなわち、ハンドルの傾斜角度によらず、ハンドルから受ける力に対するヘッド本体10の安定性が向上し、拭取作業をスムーズに行うことができる。
しかも、モップヘッドの継手部15は、互いに直交する方向に回動するように二つに分けて(継手部材20,30)軸支させたので、前後方向における継手部15の回動中心位置を床面に近付けることができ、この点においても、ヘッド本体10の安定性を向上することができる。ひいては、清掃中に床面との摩擦抵抗によってモップが突っ掛かっても、ヘッド本体10が反転することはなく、スムーズに拭取作業を行うことができる。従って、モップが乾燥状態である場合は勿論、水やワックスなどをしみ込ませて摩擦抵抗が大きくなるウェット状態であっても問題なく使用することができる。
また、二つの継手部材20,30の回動する角度を組み合わせることにより、ハンドルの傾斜角度は、ヘッド本体10上を全てカバーすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
具体的には、上記実施形態においては、第一継手部材20をヘッド本体10に取り付ける際には、まず、バネ81をヘッド本体バネ受部10eに収容した後に取り付けるようにしたが、この取付方法に限るものではない。例えば、まず、第一継手部材20をヘッド本体10に挿入し、次いで、バネ受部材70をヘッド本体底部10dから挿入し、さらにバネ81を挿入した後に、ヘッド本体バネ受部10eを取り付けるようにしてもよい。
また上記実施形態においては、一対のモップ挿入部41a,41bが連動して移動することにより、モップを着脱させるモップヘッドについて説明したが、これに限るものではない。例えば、モップ挿入部はヘッド本体に固定されていて、モップの袋状部を手動ではめ込むものであってもよい。
さらに、上記実施形態においては、ハンドルが継手部15と着脱自在となっているが、これに限るものではない。例えば、ハンドルと継手部15とが固定されて一体化されているものであってもよい。
10…ヘッド本体
15…継手部
20…第一継手部材
30…第二継手部材
81…バネ(弾性部材)
15…継手部
20…第一継手部材
30…第二継手部材
81…バネ(弾性部材)
Claims (1)
- モップを装着するヘッド本体(10)に継手部(15)を介してハンドルを回動可能に支持するモップヘッドにおいて、前記ヘッド本体(10)の中央部に、弾性部材(81)が収容されると共に、前記継手部(15)は、該弾性部材(81)の付勢力を受けつつヘッド本体(10)に前後方向で回動可能に軸支される第一継手部材(20)と、該第一継手部材(20)に左右方向で回動可能に軸支される第二継手部材(30)とを備えることを特徴とするモップヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003416328A JP2005168972A (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | モップヘッド |
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Publications (1)
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JP2005168972A true JP2005168972A (ja) | 2005-06-30 |
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ID=34735548
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2003
- 2003-12-15 JP JP2003416328A patent/JP2005168972A/ja active Pending
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