JP2005168954A - マッサージ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】腰をマッサージするときに背筋に無理なく腰を大きく持ち上げることができるエアマッサージ装置を提供すること。
【解決手段】背筋エアバッグ(エアバッグA2)が左右の腰大エアバッグ(エアバッグA5,A)の対向端部及び左右の腰小エアバッグ(エアバッグA11〜A14)の対向端部上に3段になるように重ねられているエアマッサージ装置。
【選択図】 図2

Description

この発明は、マット本体上の左右の側部エアバッグ間に背筋用エアバッグを設けたマット式のマッサージ装置に関するものである。
従来のマット式のエアマッサージ装置には、マット本体の左右の中央部上に細長く延びる背筋用エアバッグを配設し、背筋用エアバッグと略同じ長さの一対の人体保持用エアバッグを背筋用エアバッグと左右に間隔を置いて平行に配設すると共に、この背筋用エアバッグと左右の人体保持用エアバッグとの間の背中に対応する部分に背中用側部エアバッグをそれぞれ配設し、背筋用エアバッグと左右の人体保持用エアバッグとの間の腰に対応する部分に腰用側部エアバッグをそれぞれ配設したタイプのものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このマッサージ装置では、はじめに左右一対の人体保持用エアバッグを膨張させ、この人体保持用エアバッグの膨張状態を他のエアバッグによるマッサージが終了するまで継続させることにより、左右一対の人体保持用エアバッグで使用者が適正位置からずれないようにしている。
特開平10−57436号公報(段落番号「0050」)
しかしながら、従来のマッサージ装置にあっては、左右それぞれ一つのエアバッグで腰を持ち上げる構成であるため、腰を大きく持ち上げることができないものであった。
そこで、この発明は、腰をマッサージするときに背筋に無理なく腰を大きく持ち上げることができるエアマッサージ装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、マット本体と、使用者の背筋に沿うように前記マット本体の左右中央上に細長く延設された背筋エアバッグと、前記使用者の腰に対応するように前記背筋エアバッグの中心線の左右に対称に配設された一対の大きな腰大エアバッグと、前記左右の腰大エアバッグの上にそれぞれ重ねられ且つその腰大エアバッグより小さい左右の腰小エアバッグと、前記各エアバッグにエアを給排気する給排気手段を備えるエアマッサージ装置であって、前記背筋エアバッグは、前記左右の腰大エアバッグの対向端部及び前記左右の腰小エアバッグの対向端部上に3段になるように重ねられているエアマッサージ装置としたことを特徴とする。
この構成によれば、左右の腰大エアバッグを膨張させることで、左右の腰大エアバッグにより使用者の腰をある程度持ち上げることができ、更に左右の腰小エアバッグを膨張させることで、使用者の腰を更に持ち上げることができる。これにより、腰をマッサージするときに背筋に無理なく腰を大きく持ち上げることができる。
以下、この発明に係るエアマッサージ装置(マット式マッサージ装置)の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すエアマッサージ装置10は、マット本体11と、このマット本体11に配設された複数のエアバッグA1〜A14と、各エアバッグA1〜A14のエアを給排気する給排気装置20と、リモートコントロール装置(リモコン装置)30とを備えている。
マット本体11は、例えばウレタンホームからなるクッション材で構成され、このクッション材は各エアバッグA1〜A14とともに図示しないカバーによって覆われている。
マット本体10の下部(図1において)には給排気装置(エア給排気手段)20が設けられており、その下部の左側に給排気装置20の駆動部20Aが設けられ、その下部の右側に給排気装置20の制御部20Bが設けられている。この駆動部20Aおよび制御部20Bは上記カバーによって覆われている。
エアバッグA1は人体の肩に対応した位置に配置されている。また、エアーバックA2は、人体(使用者)の背筋に対応するように、マット本体11の中心線Lに沿って細長く延びている。
エアバッグA3は人体の太股に対応した位置に配置され、エアバッグA4は人体の脹ら脛に対応した位置に配置され、エアバッグ(腰大エアバッグ)A5,A6は人体の腰に対応した位置に配置され大きく形成されている。
エアバッグA5,A6は、図1に示したように、中心線Lに対して左右対称の位置に配置されてエアバッグA2の両側に位置し、平面視でエアバッグA5,A6の一部がエアバッグA2の下側に重なっている。
エアバッグA7〜A10は、図1に示したように、人体の背中に対応した位置に配置され、エアバッグA7,A9とエアバッグA8,A10とが中心線Lに対して左右対称位置に配置され、エアバッグA7〜A10の中心線L側の一部がエアバッグA2の下側に重なっている(図2参照)。
エアバッグ(腰小エアバッグ)A11〜A14は、図1に示したように人体の腰に対応しており、エアバッグA5,A6より小さく形成され、エアバッグA11,A13とエアバッグA12,A14とが中心線Lに対して左右対称位置に配置されている(図2参照)。
そして、図2に示すようにエアバッグA11,A13がエアバッグA5の上に重ねられており、エアバッグA12,A14がエアバッグA6の上に重ねられている。また、エアバッグA11,A13の中心線L側の一部がエアバッグA2の下側に重ねられている。同様に、図2に示すようにエアバッグA12,A14の中心線L側の一部がエアバッグA2の下側に重ねられており、エアバッグA5,A6とエアバッグA11〜A14とエアバッグA2とが3段重ねの状態になっている。
即ち、エアバッグA2の腰に対応する部分は、エアバッグA5,A6の対向端部,エアバッグ11,12の対向端部及びエアバッグ13,14の対向端部上に3段になるように重ねられている。
しかも、エアバッグ13,14の中心線BL2は、エアバッグ5,6の中心線BL1からエアバッグA3側にずれていて、使用者の腰と臀部との中間に対応させられるようになっている。
給排気装置20は、図3に示すように、エアーを給気するためのポンプ21と、エアバッグA1〜A14を膨縮させるための電磁弁V1〜V14と、各電磁弁V1〜V14を制御する制御装置(演算制御回路、制御手段)22等とを備えている。
各電磁弁V1〜V14は三方弁であり、各電磁弁V1〜V14の弁が第1位置に切り換わるとエアバッグA1〜A14とポンプ21とが連通して各エアバッグA1〜A14が膨張し、第2位置に切り換わるとその連通路が閉成されて各エアバッグA1〜A14が膨張した状態に維持され、第3位置に切り換わると各エアバッグA1〜A14は外気に連通されて各エアバッグA1〜A14の排気が行われて各エアバッグA1〜A14は収縮していくようになっている。
そして、ポンプ21と電磁弁V1〜V14が図1に示す駆動部20Aに配置され、制御装置22と図示しない電源回路等が制御部20Bに配置されている。
[動 作]
次に、上記のように構成されるエアマッサージ装置10の動作について説明する。なお、全てのエアーバッグA1〜A14は収縮されており、各電磁弁V1〜V14は第3位置に切り換わっていて各エアーバッグA1〜A14は外気に連通されているものとする。
先ず、リモコン装置30のモードスイッチ(図示せず)を操作して例えば腰施療モードを設定してスタートスイッチ(図示せず)を押すと、ポンプ21が駆動されるとともに電磁弁V5,V6が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V5,V6の第1位置への切り換えにより図4に示すようにエアーバッグA5,A6が膨張されていく。このエアーバッグA5,A6の膨張により、腰Kが鎖線で示す位置へ上げられて図10に示したように使用者12の背中Sが少し反る状態となる。
エアーバッグA5,A6が所定時間膨張されると、電磁弁V5,V6は第2位置に切り換えられてエアーバッグA5,A6の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
そして、電磁弁V11〜V14が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V11〜V14の第1位置への切り換えにより図5に示すようにエアーバッグA11〜A14が膨張されていき、腰Kはさらに鎖線で示す位置へ持ち上がられて図11に示すように使用者12の背中Sは大きく反っていき、背筋は延ばされていく。
この際、エアバッグA12,A13は図10,図11に示したようにエアバッグA5,A6の中心より臀部D側に、即ち腰Kより臀部D側の部分KDに対応しているので、腰Kを無理なく上方に大きく持ち上げることができる。
エアーバッグA11〜A14が所定時間膨張されると、電磁弁V11〜V14は第2位置に切り換えられてエアーバッグA11〜A14の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
次いで、電磁弁V2が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V2の第1位置への切り換えにより図6に示すようにエアーバッグA2が膨張されていき、腰Kはさらに鎖線で示す位置へ持ち上げられて背中はさらに大きく反っていき、背筋が大きく延ばされていく。
エアーバッグA2が所定時間膨張されると、電磁弁V2は第2位置に切り換えられてエアーバッグA2の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
このように、エアーバッグA5,A6,A11〜A14,A2が順番に膨張されていくので、腰Kをゆっくりと高く持ち上げていくことができ、このため背筋を徐々に大きく延ばすことができ、十分なストレッチ感を得ることができる。
エアーバッグA2の膨張が所定時間維持されると、電磁弁V2が第3位置に切り換えられてエアーバッグA2が収縮され、この後電磁弁V5,V6が第3位置に切り換えられてエアーバッグA5,A6が収縮されていく。そして、電磁弁V11〜V14が第3位置に切り換えられてエアーバッグA11〜A14が収縮されていく。
このエアーバッグの収縮の際、エアーバッグA11〜A14が最後まで膨張しているので、腰が膨張しているエアーバッグA11〜A14により保持されることになり、このためその収縮の際に体が横へズレ落ちてしまうことがない。
次に、捻りモードが設定された場合について説明する。
リモコン装置30により捻りモードが設定されると、電磁弁V11〜V14が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V11〜V14の第1位置への切り換えにより図7に示すようにエアーバッグA11〜A14が膨張されていく。このエアーバッグA11〜A14の膨張により、腰が所定位置に保持される状態となる。
エアーバッグA11〜A14が所定時間膨張されると、電磁弁V11〜V14は第2位置に切り換えられてエアーバッグA11〜A14の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
次いで、電磁弁V6が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられて、図8に示すようにエアーバッグA6が膨張されていく。このエアーバッグA6の膨張により体が捻られていく。エアーバッグA6が所定時間膨張されると、電磁弁V6が第3位置に切り換えられてエアーバッグA6が収縮されていき、体が元の状態に戻されていく。
エアーバッグA6が収縮されると電磁弁V5が第1位置に切り換えられて図9に示すようにエアーバッグA5が膨張されていく。このエアーバッグA5の膨張により上記と逆方向に体が捻られていく。エアーバッグA5が所定時間膨張されると、電磁弁V5が第3位置に切り換えられてエアーバッグA5が収縮されていき、体が元の状態に戻されていく。
そして、これら動作が繰り返し行われていく。すなわち、エアーバッグA6,A5が交互に膨縮されていき、このエアーバッグA6,A5の膨縮により体が交互に捻られて、ストレッチが行われていく。体が捻られる際、膨張を維持しているエアーバッグA11〜A14により腰が保持されているので、エアバッグA6(A5)の膨張によって体が横へズレてしまうことが防止され、体を確実に捻ることができ、ストレッチを確実に行うことができる。
エアーバッグA6,A5の膨縮が所定回数行われると、最後に膨張したエアーバッグA5(A6)が収縮されていき、この後エアーバッグA11〜A14が収縮されて捻りモードは終了する。
このように、エアーバッグA11〜A14が最後まで膨張しているので、体が横にズレてしまうことがない。
以上説明したように、この発明の実施の形態のエアマッサージ装置は、マット本体11と、使用者の背筋に沿うように前記マット本体11の左右中央上に細長く延設された背筋エアバッグ(エアバッグA2)と、前記使用者の腰に対応するように前記背筋エアバッグ(エアバッグA2)の中心線Lの左右に対称に配設された一対の大きな腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)と、前記左右の腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)の上にそれぞれ重ねられ且つその腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)より小さい左右の腰小エアバッグ(エアバッグA11〜A14)と、前記各エアバッグ(A2,A5,A6,A11〜A14)にエアを給排気する給排気手段(給排気装置20)を備えている。しかも、前記背筋エアバッグ(エアバッグA2)は、前記左右の腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)の対向端部及び前記左右の腰小エアバッグ(エアバッグA11〜A14)の対向端部上に3段になるように重ねられている。
この構成によれば、左右の腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)を膨張させることで、左右の腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)により使用者の腰をある程度持ち上げることができ、更に左右の腰小エアバッグ(エアバッグA11〜A14)を膨張させることで、使用者の腰を更に持ち上げることができる。これにより、腰をマッサージするときに背筋に無理なく腰を大きく持ち上げることができるので、マッサージ効果が増大する。
しかも、複数のエアバッグを単に重ねて膨張・収縮させるようにした場合、複数のエアバッグを膨張させたときに腰を高く持ち上げることができるが、腰が持ち上げられ過ぎて首に負担がかかる。しかし、上述したように前記背筋エアバッグ(エアバッグA2)が前記左右の腰大エアバッグ(エアバッグA5,A6)の対向端部及び前記左右の腰小エアバッグ(エアバッグA11〜A14)の対向端部上に3段になるように重ねられている構成とすることにより、首に負担がかからない状態で腰をある程度高く持ちあげることができるので、好ましいマッサージができる。
また、この発明の実施の形態のエアマッサージ装置の前記左右の腰小エアバッグ(エアバッグA11〜A14)はそれぞれ背筋用のエアバッグA2の長手方向に複数並設されている。
この構成によれば、腰をマッサージするときにさらに背筋に無理なく腰を大きく持ち上げることができる。
更に、この発明の実施の形態のエアマッサージ装置は、前記左右の腰小エアバッグは中心線が使用者の臀部側にずれて配置されている。
この構成によれば、腰に負担をかけることなく腰を大きく持ち上げることができる。
この発明に係るマッサージ方法を実施するためのマット式のエアマッサージ装置の概略平面図である。 図1のエアバッグを矢印B方向に見た説明図である。 図1に示したエアマッサージ装置の制御回路図である。 図1に示した腰マッサージ用のエアバッグの作用説明図である。 図1に示した腰マッサージ用のエアバッグの作用説明図である。 図1に示した腰マッサージ用のエアバッグの作用説明図である。 図1に示した腰マッサージ用のエアバッグの作用説明図である。 図1に示した腰マッサージ用のエアバッグの作用説明図である。 図1に示した腰マッサージ用のエアバッグの作用説明図である。 図1に示したエアバッグの使用状態を示す概略側面図である。 図1に示したエアバッグの使用状態を示す概略側面図である。
符号の説明
11…マット本体
20…給排気装置(給排気手段)
A2…エアバッグ(背筋用のエアバッグ)
A5,A6…エアバッグ(腰大エアバッグ)
A11〜A14…エアバッグ(腰小エアバッグ)

Claims (3)

  1. マット本体と、使用者の背筋に沿うように前記マット本体の左右中央上に細長く延設された背筋エアバッグと、前記使用者の腰に対応するように前記背筋エアバッグの中心線の左右に対称に配設された一対の大きな腰大エアバッグと、前記左右の腰大エアバッグの上にそれぞれ重ねられ且つその腰大エアバッグより小さい左右の腰小エアバッグと、前記各エアバッグにエアを給排気する給排気手段を備えるエアマッサージ装置であって、
    前記背筋エアバッグは、前記左右の腰大エアバッグの対向端部及び前記左右の腰小エアバッグの対向端部上に3段になるように重ねられていることを特徴とするエアマッサージ装置。
  2. 前記左右の腰小エアバッグはそれぞれ背筋用のエアバッグの長手方向に複数並設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアマッサージ装置。
  3. 前記左右の腰小エアバッグは中心線が使用者の臀部側にずれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエアマッサージ装置。
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