JP2005168801A - マット式施療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分なストレッチ感を得ることのできるマット式施療装置を提供する。
【解決手段】 マット本体11と、このマット本体11の中心に対して左右対称に設けた腰用の大きな一対のエアバッグA5,A6とを備え、各エアバッグA5,A6の上にそれぞれ重ねられ且つそのエアバッグA5,A6より小さい一対のエアバッグA11,A12(A13,A14)と、エアバッグA5,A6の中間位置に配置され且つ一対のエアバッグA11,A12(A13,A14)の上に重ねられる背筋用のエアバッグA2とを備え、各エアバッグA5,A6,A11,A12(A13,A14),A2を順番に膨張させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、マット本体と、このマット本に設けた複数のエアバッグとを備えたマット式施療装置に関する。
従来から、マット本体に複数のエアバッグを設けたマッサージ装置が知られている。(特許文献1参照)。
かかるマッサージ装置は、マット本体の長手方向、すなわち背筋に沿う方向に複数のエアバッグを配置したものである。このマッサージ装置によれば、各エアバッグを順番に膨縮させたり、所望のエアバッグを膨縮さたりすることにより、人体の各部位を各種のモードでマッサージすることができる。
特開2000−254186号公報
しかしながら、このようなマッサージ装置にあっては、腰の位置のエアバッグを膨張させることにより腰のマッサージを行うことができるが、その腰用のエアバッグは1つであるため背筋を十分に延ばすことができず、このため十分なストレッチ感を得ることができなかった。
この発明の目的は、十分なストレッチ感を得ることのできるマット式施療装置を提供することにある。
請求項1の発明は、マット本体と、このマット本体の中心線に対して左右対称に設けた腰用の大きな一対の腰大エアバッグとを備えたマット式施療装置であって、
前記各腰大エアバッグの上にそれぞれ重ねられ且つその腰大エアバッグより小さい一対の腰小エアバッグと、
前記一対の腰大エアバッグの中間位置に配置され且つ前記一対の腰小エアバッグの上に重ねられる背筋用の背筋エアバッグとを備え、各エアバッグを順番に膨張させることを特徴とする。
この発明によれば、腰大エアバッグと腰小エアバッグと背筋エアバッグとが3段重ね状態となっており、しかも各エアバッグが順番に膨張されていくので、腰をゆっくりと高く持ち上げていくことができ、このため背筋を大きく延ばすことができ、十分なストレッチ感を得ることができる。
以下、この発明に係るマット式施療装置(マット式マッサージ装置)の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すマット式施療装置10は、マット本体11と、このマット本体11に配設された複数のエアーバッグA1〜A14と、各エアーバッグA1〜A14のエアを給排気する給排気装置20と、リモートコントロール装置(リモコン装置)30とを備えている。
マット本体11は、例えばウレタンホームからなるクッション材で構成され、このクッション材は各エアーバッグA1〜A14とともに図示しないカバーによって覆われている。
マット本体10の下部(図1において)には給排気装置20が設けられており、その下部の左側に給排気装置20の駆動部20Aが設けられ、その下部の右側に給排気装置20の制御部20Bが設けられている。この駆動部20Aおよび制御部20Bは上記カバーによって覆われている。
エアーバッグA1は人体の肩に対応した位置に配置され、エアーバック(背筋エアーバッグ)A2はマット本体11の中心線Lに沿ってマット本体11の中心線に沿って配置されるとともにマット本体11の長手方向に長く延びていて人体の背筋に対応している。エアーバッグA3は人体の太股に対応した位置に配置され、エアーバッグA4は人体の脹ら脛に対応した位置に配置され、エアーバッグ(腰大エアーバッグ)A5,A6は人体の腰に対応した位置に配置され大きく形成されている。エアーバッグA5,A6は中心線Lに対して左右対称の位置に配置されてエアーバッグA2の両側に位置し、平面視でエアーバッグA5,A6の一部がエアーバッグA2の下側に重なっている。
エアーバッグA7〜A10は人体の背中に対応した位置に配置され、エアーバッグA7,A9とエアーバッグA8,A10とが中心線Lに対して左右対称位置に配置され、エアーバッグA7〜A10の中心線L側の一部がエアーバッグA2の下側に重なっている。
エアーバッグ(腰小エアーバッグ)A11〜A14は、人体の腰に対応しており、エアーバッグA5,A6より小さく形成され、エアーバッグA11,A13とエアーバッグA12,A14とが中心線Lに対して左右対称位置に配置されている。そして、図2に示すようにエアバッグA11,A13がエアーバッグA5の上に重ねられており、エアバッグA12,A14がエアーバッグA6の上に重ねられている。また、エアバッグA11,A13の中心線L側の一部がエアーバッグA2の下側に重ねられている。同様に、エアバッグA12,A14の中心線L側の一部がエアーバッグA2の下側に重ねられており、エアーバッグA5,A6とエアバッグA11〜A14とエアーバッグA2とが3段重ねの状態になっている。
給排気装置20は、図3に示すように、エアーを給気するためのポンプ21と、エアバッグA1〜A14を膨縮させるための電磁弁V1〜V14と、各電磁弁V1〜V14を制御する制御装置22等とを備えている。各電磁弁V1〜V14は三方弁であり、各電磁弁V1〜V14の弁が第1位置に切り換わるとエアバッグA1〜A14とポンプ21とが連通して各エアバッグA1〜A14が膨張し、第2位置に切り換わるとその連通路が閉成されて各エアバッグA1〜A14が膨張した状態に維持され、第3位置に切り換わると各エアバッグA1〜A14は外気に連通されて各エアバッグA1〜A14の排気が行われて各エアバッグA1〜A14は収縮していくようになっている。
そして、ポンプ21と電磁弁V1〜V14が図1に示す駆動部20Aに配置され、制御装置22と図示しない電源回路等が制御部20Bに配置されている。
[動 作]
次に、上記のように構成されるマット式施療装置10の動作について説明する。なお、全てのエアーバッグA1〜A14は収縮されており、各電磁弁V1〜V14は第3位置に切り換わっていて各エアーバッグA1〜A14は外気に連通されているものとする。
先ず、リモコン装置30のモードスイッチ(図示せず)を操作して例えば腰施療モードを設定してスタートスイッチ(図示せず)を押すと、ポンプ21が駆動されるとともに電磁弁V5,V6が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V5,V6の第1位置への切り換えにより図4に示すようにエアーバッグA5,A6が膨張されていく。このエアーバッグA5,A6の膨張により、腰Kが鎖線で示す位置へ持ち上げられて背中が少し反る状態となる。
エアーバッグA5,A6が所定時間膨張されると、電磁弁V5,V6は第2位置に切り換えられてエアーバッグA5,A6の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
そして、電磁弁V11〜V14が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V11〜V14の第1位置への切え換により図5に示すようにエアーバッグA11〜A14が膨張されていき、腰Kはさらに鎖線で示す位置へ持ち上がられて背中は大きく反っていき、背筋は延ばされていく。
エアーバッグA11〜A14が所定時間膨張されると、電磁弁V11〜V14は第2位置に切り換えられてエアーバッグA11〜A14の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
次いで、電磁弁V2が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V2の第1位置への切り換えにより図6に示すようにエアーバッグA2が膨張されていき、腰Kはさらに鎖線で示す位置へ持ち上がられて背中はさらに大きく反っていき、背筋が大きく延ばされていく。
エアーバッグA2が所定時間膨張されると、電磁弁V2は第2位置に切り換えられてエアーバッグA2の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
このように、エアーバッグA5,A6,A11〜A14,A2が順番に膨張されていくので、腰をゆっくりと高く持ち上げていくことができ、このため背筋を徐々に大きく延ばすことができ、十分なストレッチ感を得ることができる。
エアーバッグA2の膨張が所定時間維持されると、電磁弁V2が第3位置に切り換えられてエアーバッグA2が収縮され、この後電磁弁V5,V6が第3位置に切り換えられてエアーバッグA5,A6が収縮されていく。そして、電磁弁V11〜V14が第3位置に切り換えられてエアーバッグA11〜A14が収縮されていく。
このエアーバッグの収縮の際、エアーバッグA11〜A14が最後まで膨張しているので、腰が膨張しているエアーバッグA11〜A14により保持されることになり、このためその収縮の際に体が横へズレ落ちてしまうことがない。また、エアーバッグA11〜A14が最後まで膨張しているので、エアーバッグA11〜A14が小さいことによる指圧効果を保ったまま腰を下げていくことになる。この収縮の仕方が最も効果的である。
この実施例では、エアーバッグA2とエアーバッグA5,A6とエアーバッグA11〜A14をこの順番で収縮させているが、これらエアーバッグA2,A5,A6,A11〜A14を同時に一気に収縮させてもよく、下側からあるいは上側からエアーバッグA2,A5,A6,A11〜A14を順番に収縮させてもよい。
また、この実施例では、エアバッグA2,A5,A6,A11〜A14を下から順番に膨張させているが、上から順番に膨張させてもよい。
次に、捻りモードが設定された場合について説明する。
リモコン装置30により捻りモードが設定されると、電磁弁V11〜V14が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられる。電磁弁V11〜V14の第1位置への切り換えにより図7に示すようにエアーバッグA11〜A14が膨張されていく。このエアーバッグA11〜A14の膨張により、腰が所定位置に保持される状態となる。
エアーバッグA11〜A14が所定時間膨張されると、電磁弁V11〜V14は第2位置に切り換えられてエアーバッグA11〜A14の膨張が停止されるとともにその膨張が維持される。
次いで、電磁弁V6が制御装置22により制御されて第1位置に切り換えられて、図8に示すようにエアーバッグA6が膨張されていく。このエアーバッグA6の膨張により体が捻られていく。エアーバッグA6が所定時間膨張されると、電磁弁V6が第3位置に切り換えられてエアーバッグA6が収縮されていき、体が元の状態に戻されていく。
エアーバッグA6が収縮されると電磁弁V5が第1位置に切り換えられて図9に示すようにエアーバッグA5が膨張されていく。このエアーバッグA5の膨張により上記と逆方向に体が捻られていく。エアーバッグA5が所定時間膨張されると、電磁弁V5が第3位置に切り換えられてエアーバッグA5が収縮されていき、体が元の状態に戻されていく。
そして、これら動作が繰り返し行われていく。すなわち、エアーバッグA6,A5が交互に膨縮されていき、このエアーバッグA6,A5の膨縮により体が交互に捻られて、ストレッチが行われていく。体が捻られる際、膨張を維持しているエアーバッグA11〜A14により腰が保持されているので、エアバッグA6(A5)の膨張によって体が横へズレてしまうことが防止され、体を確実に捻ることができ、ストレッチを確実に行うことができ、十分なストレッチ感を得ることができる。
エアーバッグA6,A5の膨縮が所定回数行われると、最後に膨張したエアーバッグA5(A6)が収縮されていき、この後エアーバッグA11〜A14が収縮されて捻りモードは終了する。
このように、エアーバッグA11〜A14が最後まで膨張しているので、体が横にズレてしまうことがない。
上記実施例では、エアバッグA5,A6の上に4つのエアーバッグA11〜A14を重ねて設けたものについて説明したが、エアバッグA5,A6にエアーバッグA11,A12またはエアーバッグA13,A14だけを設けたものであってもよい。
この発明に係るマット式施療装置を示した平面図である。 マット本体の腰部分のエアーバッグの重なり状態を示した説明図である。 図1のマット式施療装置の給排気装置の構成を示したブロック図である。 腰大エアーバッグを膨張させた状態を示した説明図である。 腰大エアーバッグおよび腰小エアーバッグを膨張させた状態を示した説明図である。 腰大エアーバッグと腰小エアーバッグと背筋エアーバッグを膨張させた状態を示した説明図である。 腰小エアーバッグを膨張させた状態を示した説明図である。 腰小エアーバッグと一方の腰大エアーバッグを膨張させた状態を示した説明図である。 腰小エアーバッグと他方の腰大エアーバッグを膨張させた状態を示した説明図である。
符号の説明
11 マット本体
20 給排気装置
A2 エアーバッグ
A5,A6 エアーバッグ
A11〜A14 エアーバッグ

Claims (3)

  1. マット本体と、このマット本体の中心線に対して左右対称に設けた腰用の大きな一対の腰大エアバッグとを備えたマット式施療装置であって、
    前記各腰大エアバッグの上にそれぞれ重ねられ且つその腰大エアバッグより小さい一対の腰小エアバッグと、
    前記一対の腰大エアバッグの中間位置に配置され且つ前記一対の腰小エアバッグの上に重ねられる背筋用の背筋エアバッグとを備え、各エアバッグを順番に膨張させることを特徴とするマット式施療装置。
  2. 前記一対の腰小エアバッグを膨張させた後、前記一対の腰大エアバッグを交互に膨縮させることを特徴とする請求項1に記載のマット式施療装置。
  3. 前記腰大エアバッグを収縮させた後、腰小エアバッグを収縮させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマット式施療装置。
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