JP2005168337A - シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法 - Google Patents

シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005168337A
JP2005168337A JP2003409949A JP2003409949A JP2005168337A JP 2005168337 A JP2005168337 A JP 2005168337A JP 2003409949 A JP2003409949 A JP 2003409949A JP 2003409949 A JP2003409949 A JP 2003409949A JP 2005168337 A JP2005168337 A JP 2005168337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
termite
termite control
termites
container
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003409949A
Other languages
English (en)
Inventor
Seietsu Aki
安芸誠悦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Enviro Science Co Ltd
Original Assignee
Shinto Fine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinto Fine Co Ltd filed Critical Shinto Fine Co Ltd
Priority to JP2003409949A priority Critical patent/JP2005168337A/ja
Publication of JP2005168337A publication Critical patent/JP2005168337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】
環境保全を考慮し、かつシロアリに刺激を与えずに、有効にシロアリを防除するシロアリ防除用容器、シロアリ防除装置およびその防除方法を提供する。
【解決手段】
土壌微生物により分解される樹脂(生分解性樹脂という)を10重量%以上、好ましくは30重量%以上を含有する樹脂を素材とし、かつ1箇所以上に4mm2以上の孔を有する立体構造を有することを特徴とするシロアリ防除用容器に、セルロース成分を含有する基材とシロアリに対して経口的に摂取させることでシロアリを遅効的に致死させる殺虫剤(食毒剤という)の少なくとも1種類または2種類以上の混合物を収納して作成されたシロアリ防除装置を地中に埋設することにより、環境中に長期に残留することがなく、高いシロアリ防除効果を示すことを見出した。

Description

本発明は、シロアリ防除用容器、シロアリ防除装置ならびにこの装置を地中に埋設することを特徴とするシロアリ防除方法に関する。
シロアリ類を防除するためには、殺虫剤を建物の床下の土壌へ散布したり、シロアリが食害する木部へ直接処理する方法が一般的である。一方、近年レスケミカル化の動きや処理の簡便さからベイト剤が好まれる傾向になった。これまでのベイト剤は、まず木材などのシロアリの餌をプラスチック容器などに収納し地中に埋設し、この餌にシロアリがついたら、ベイト剤に交換するという方法が一般的である。(例えば非特許文献1)しかしながら、このような方法では、餌からベイト剤に交換するという刺激のためにシロアリが逃げてしまい、ベイト剤にシロアリが来なくなるということがたびたび生じた。また、このような容器が地中に埋められ、そのまま回収されずに放置されることもあり、環境保全上問題を生じていた。このようなことから、シロアリに刺激を与えずに、有効にシロアリを防除し、かつ環境に配慮したシロアリ防除用容器、シロアリ防除装置およびシロアリ防除方法が望まれていた。
Journal of Economic Entomology, Vol.93,no.5, p1498-1507, Response of Reticulitermes spp. (Isoptera: Rhinotermitidae) in Northern California to Baiting with Hexaflumuron with Sentricon Termite Colony Elimination System, GALL M. GETTY, MICHAEL I. HAVERTY, KIRSTEN A. COPREN, and VERNARD R. LEWIS)。
環境保全を考慮し、かつシロアリに刺激を与えずに、有効にシロアリを防除するシロアリ防除用容器、シロアリ防除装置およびシロアリ防除方法を提供することが本発明の課題である。
本発明者は環境を汚染させず、シロアリを簡単かつ長期間安定的に防除する方法について鋭意検討した結果、土壌微生物により分解される樹脂(以下、生分解性樹脂という)を10重量%以上、好ましくは30重量%以上を含有する樹脂を素材とし、かつ1箇所またはそれ以上の4mm2以上の孔を有する立体構造を有することを特徴とするシロアリ防除用容器に、セルロース成分を含有する基材とシロアリに対して経口的に摂取させることでシロアリを遅効的に致死させる殺虫剤(以下、食毒剤という)の1種または2種以上の混合物を収納して作成されたシロアリ防除装置を地中に埋設することにより、環境中に長期に残留することがなく、高いシロアリ防除効果を示すことを見出した。
本発明に用いる生分解性樹脂とは、土壌中で微生物により分解を受けるものであれば特に限定は無く、例えば、デンプンを主成分とする天然高分子系、ポリ乳酸系、微生物生産系などの樹脂を上げることができる。この生分解性樹脂に既存の高分子樹脂を90重量%まで、好ましくは70重量%まで混合することができ、混合する比率によって、生分解の時間を調節することが可能である。
1箇所以上に4mm2以上の孔を有する立体構造を有することを特徴とするシロアリ防除用容器の具体的な形状としては、立体構造であれば特に限定は無く、例えば、立方体、直方体、球型、円柱型、棒型、円錐型、卵型、ペットボトル型などの構造をあげることができる。そのどこかにシロアリが通過可能な4mm2以上の孔が1箇所以上有するものであればよい。
本発明に用いる食毒剤としては、昆虫成長調節剤(ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ、ヒドラメチルノン、ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフルムロン、ビストリフルロンなど)、スルフルラミド、ホウ素系化合物などを、一種または2種以上を組み合わせて使用することができる。セルロース成分を含有する基材としては、セルロースを含有するものであれば特に限定は無く、種々の木片、木粉、紙、パルプ、セルロース粉末などを基材として使用することができ、これらを複数混合して使用することもできる。これら基材に含浸させる食毒剤の濃度としては、0.01重量%以上20重量%以下、好ましくは0.1重量%以上5重量%以下が望ましい。
本発明のシロアリ防除装置を地中に埋設する方法としては、シロアリから守るべき建物、樹木、材木などを特定し、その周囲に15cm以上10m以下の間隔、好ましくは30cm以上5m以下の間隔で、地表から深さ100cmまでの任意の深さに本発明のシロアリ防除装置を埋設する。
本発明のシロアリ防除用容器およびシロアリ防除装置を地下に埋設することにより、環境中に長期に残留することがなく、高いシロアリ防除効果を示すことができた。
次に製剤例及び実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明がこれらによって限定されることはない。
シロアリ防除用容器の製造
外径6.8cm x 6.8cm x 2.1cmの直方体型で、シロアリの通過可能な5mmx10mmの孔8個、5mmx17mmの孔8個および5mmx24mmの孔4個を有する金型を準備し、生分解性樹脂50重量%(ワンダースターチ、ワンダー株式会社製)とポリプロピレン50重量%を均一に混合したものを材料として、射出成型機でシロアリ防除用容器を製造した。
シロアリ防除装置の製造
昆虫成長制御剤であるビストリフルロン1.0重量%を含浸させた厚み0.29mmの白色の紙を15mmの高さまで束ねて、6.5x6.5cmの正方形の大きさに切断した。この切断した紙を実施例1で製造したシロアリ防除用容器に収納してシロアリ防除装置を完成した。
(比較例1)
シロアリ防除用容器の製造
外径6.8cm x 6.8cm x 2.1cmの直方体型で、シロアリの通過可能な5mmx10mmの孔8個、5mmx17mmの孔8個および5mmx24mmの孔4個を有する金型を準備し、ポリプロピレンを材料として、射出成型機でシロアリ防除用容器を製造した。
(比較例2)
シロアリ防除装置の製造
昆虫成長制御剤であるビストリフルロン1.0重量%を含浸させた厚み0.29mmの白色の紙を15mmの高さまで束ねて、6.5x6.5cmの正方形の大きさに切断した。この切断した紙を比較例1で製造したシロアリ防除用容器に収納してシロアリ防除装置を完成した。
試験1
プラスチックカップ(底面φ9.5cm、上面φ12cm、高さ9.5cm)に、木片を入れ、水分を20%含有する土壌を3cmの高さになるまで入れた。その後、ヤマトシロアリ職蟻100頭を放虫して、1週間放置した。次ぎに、実施例2のシロアリ防除装置1個を土壌表面に設置した後、この装置が土壌でかくれるまで土壌を加えた。
プラスチックカップの蓋をして、4週間室温で放置し、その後ヤマトシロアリ職蟻の死虫率を調査した。この試験手順を「刺激を与えない場合」とした。同様な手順で準備したプラスチックカップに、ヤマトシロアリ職蟻100頭を放虫して、1週間放置した。次ぎに、比較例2のシロアリ防除装置1個を土壌表面に設置した後、この装置が土壌でかくれるまで土壌を加えた。プラスチックカップの蓋をして、2週間室温で放置し、その後このカップからシロアリ防除装置を取り出して、もとの状態に戻すという刺激を与えて、その後2週間室温で放置した。合わせて4週間室温で放置し、その後死虫率を調査した。この試験手順を「刺激を与えた場合」とした。
尚、無処理区として、有効成分を含まない実施例1のシロアリ防除装置を使用して、同様に実験を行った。その試験結果を表1に示す。
Figure 2005168337
試験結果より、刺激を与えない場合の実施例2は、100%の優れた防除効果を示したが、刺激を与えた場合(比較例2)は、わずか35%の死虫率であった。このことから、シロアリを有効にかつ短期間に防除するには、刺激を与えない方が優れる防除効果が得られることが判明した。
本発明のシロアリ防除用容器およびシロアリ防除装置は、シロアリの防除に極めて有効に利用できる。





Claims (3)

  1. 土壌微生物により分解される樹脂(以下、生分解性樹脂という)を10重量%以上、好ましくは30重量%以上含有する樹脂を素材とし、かつ1箇所またはそれ以上に4mm2以上の孔を有する立体構造を有することを特徴とするシロアリ防除用容器。
  2. セルロース成分を含有する基材とシロアリに対して経口的に摂取させることでシロアリを遅効的に致死させる殺虫剤(以下、食毒剤という)の1種または2種以上の混合物を請求項1の容器内に収納することを特徴とするシロアリ防除装置。
  3. 請求項2に記載のシロアリ防除装置を地中に埋設することを特徴とするシロアリ防除方法。
























JP2003409949A 2003-12-09 2003-12-09 シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法 Pending JP2005168337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003409949A JP2005168337A (ja) 2003-12-09 2003-12-09 シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003409949A JP2005168337A (ja) 2003-12-09 2003-12-09 シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005168337A true JP2005168337A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34731149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003409949A Pending JP2005168337A (ja) 2003-12-09 2003-12-09 シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005168337A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178348A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sumika Enviro-Science Co Ltd シロアリ防除装置およびシロアリ防除方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178348A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sumika Enviro-Science Co Ltd シロアリ防除装置およびシロアリ防除方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754472B2 (ja) クモの営巣防止エアゾール剤及びクモの営巣防止方法
JP2005168337A (ja) シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法
AU2017280925B2 (en) Insecticide formulation
JP2002020202A (ja) 全量噴射型エアゾールの噴霧処理方法
AU2017378051B2 (en) Extended release formulation
JPH05294801A (ja) 害虫駆除剤
JP2007053946A (ja) シロアリ防除容器、装置およびシロアリ防除方法
JP2008169164A (ja) ピレスロイド系殺蚤剤の効力増強剤
JP2006225329A (ja) シロアリ防除方法
JP2007077140A (ja) ジハロピリタジンを有効成分とする殺虫剤
JP4222470B2 (ja) シロアリ用防除組成物および当該組成物を用いたシロアリ防除方法
JP2006056810A (ja) 害虫防除組成物及び害虫防除方法
KR101250424B1 (ko) 목재톱밥을 주요 성분으로 함유하는 흰개미 유인 및 살충용 조성물
JP7433404B2 (ja) コバエ防除用スプレー製品、及びコバエの発生を予防する方法
CN114246183B (zh) 驱蟑组合物及其制备方法
JP2005046075A (ja) シロアリの殺虫、成育抑制方法及びシロアリの殺虫、成育抑制容器
JP2002338404A (ja) 殺虫効力増強方法及び卵孵化抑制組成物
JPWO2015159578A1 (ja) 衛生管理方法
US20240122175A1 (en) Enhanced fragrance-emitting composition and articles utilizing the same
JPS6320802B2 (ja)
WO2003039252A1 (fr) Agent anti-termites et procede pour utiliser cet agent anti-termites
JP2007137845A (ja) ナメクジ駆除剤および駆除方法
JP5189847B2 (ja) 害虫羽化阻害剤
JP2008178348A (ja) シロアリ防除装置およびシロアリ防除方法
JP2006312641A (ja) ゴキブリ類の忌避剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061106

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070611

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090522