JP2005166601A - 燃料電池の評価装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】燃料電池の評価装置における電流遮断法で電解質抵抗をより精密に測定する。
【構成】 本発明の燃料電池の評価装置は、電圧計の出力をμsレベルの間隔で処理する高速A/D 変換手段5と、これに対応する高速記憶手段6を有しており、演算・制御手段7は、該記憶手段からの読み込みと電流遮断を所定タイミングで行う。演算・制御手段は、燃料電池の反応抵抗Rtと電気二重層容量Cdl からなる回路の時定数が0.0001[Ω・F]以上であり、電流遮断時から数百μs程度の時間範囲であれば電圧と時間との関係を直線関係とみなすことができる点を利用し、直線回帰分析法によって電流遮断時の電圧を算出し、燃料電池の電界質抵抗値を指数カーブを用いる従来法よりも精密に算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池の内部抵抗を測定する評価装置に係り、特に燃料電池において抵抗分極に起因する電解質抵抗を電流遮断法によって測定するための評価装置に関する。本発明に係る燃料電池の評価装置によれば、電流遮断法においてサージ電圧によってリンギングが生じても電解質抵抗を精密に測定でき、燃料電池の劣化のモニターとすることができる。
燃料電池は、水素などの燃料と、空気などの酸化剤を電気化学的に反応させることにより、燃料の持つ化学的エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置である。この種の燃料電池の中でも、電解質に高分子イオン交換膜を用いた固体高分子型燃料電池は、出力密度が高く、作動温度が低いこと、構造が単純で電解質を含めて燃料電池全体を固体で構成できること、高分子膜が差圧に強いことなどの特徴がある。そして、出力密度が高いことは、コンパクトで大きな出力が得られることを意味し、また低温作動であることは、起動時などの取り扱いが容易になることを意味するので、上述した固体高分子型燃料電池は、例えば自動車用、家庭用、可搬用など様々な分野での利用が可能である。
しかし、前記燃料電池を実際に発電してみると様々な損失により理論起電力よりも電圧が低下する。これを分極と呼ぶが、分極の原因の一つとして抵抗分極が知られている。抵抗分極は、電解質内のイオン伝導度やセパレータや集電体などの電気抵抗による損失であり、イオンおよび電子が移動する速度に起因して生じる。ここではイオンの導電率の方が電子の導電率に比べて非常に小さいため、抵抗分極の大部分は電解質抵抗が占めている。したがって、電解質抵抗は燃料電池の劣化をモニターする上で重要な要素であり、高精度で測定する必要がある。
この電解質抵抗を高精度に測定する方法としては、交流インピーダンス法や電流遮断法が知られている。これらの測定方法については、例えば次に示す特許文献1中の「従来の技術」の項においても説明されているが、以下、電流遮断法について図6〜図8を参照してさらに説明する。
図6は、等価回路で示す燃料電池1と、この燃料電池1に接続された従来の電流遮断法を行う評価装置100とを示す回路図であり、図7は図6の回路において一定の電流(定常状態の電流)Iを瞬間的に遮断した場合の電流および電圧の波形図である。
図6に示すように燃料電池1は、電解質抵抗Rsolと、反応抵抗Rtと、電気二重層容量Cdlで構成される。この燃料電池1に接続された評価装置100は、負荷抵抗RLと、電圧計101と、さらに燃料電池1と負荷を接続する回路を開閉するための開閉手段102(スイッチ)を有している。
そして、開閉手段102を閉じた場合にこの回路に流れる一定の電流(定常状態の電流)をIとし、電解質抵抗Rsolでの電位降下をV2、反応抵抗Rtでの電位降下をV3、負荷抵抗RLでの電位降下をV1とすると、図7に示すV1〜V3の各電圧については次の各式(1)が成り立つ。
V1=I・RL、V2=I・Rsol、V3=I・Rt … (1)
すなわち、図7に示すように、電流をある時点において瞬間的に遮断すると、電流は0となり、遮断した瞬間に電解質抵抗Rsolにおける電位降下V2が0となるが、反応抵抗Rtでの電位降下V3は電気二重層容量Cdlの電荷によって変化せず、その後電気二重層容量Cdlの電荷が反応抵抗Rtを通して放電し、電気二重層容量Cdlと反応抵抗Rtで構成される回路の時定数に従い反応抵抗Rtでの電位降下V3が0に向けて減少する。よって、全体としての電圧は、電流0における燃料電池1の起電力であるV0=V1+V2+V3に向けて増加していく。
ここで、V1は既知であることから、V2を求めることにより次式(2)により電解質抵抗Rsolを算出することができる。
Rsol=V2/I … (2)
上式(2)に従って電解質抵抗Rsolの正確な値を得るには、V2を精密に測定する必要があるが、電流を遮断した場合の波形は実際には図7に示したような理想的な形状にはならず、図8に示すように回路のコイル成分(回路を形成すれば必ず発生する)によるリンギングが生じるので、V2を直接精密に特定することは困難である。そこで、前述した時定数による電圧上昇のカーブの形状を求めてカーブフィッティングすることにより、リンギングが生じている初期の部分を回避してV2の値を決定していた。
具体的には、電流遮断時の外挿の手法として、次のような原理に則って考えていた。
すなわち、一般に抵抗RとコンデンサCにより構成される回路においては、電荷qがコンデンサCにチャージされているとすると、このときの電荷の減衰は次式(3)で表される。
dq/dt=−q/(RC) … (3)
従って、
q=exp((−t/(RC)) … (4)
初期条件としてt=0(電流遮断時)の時、q=qi、また電圧VはV=q/Cより、qiの時の電圧をViとすれば、
V=Viexp((−t/(RC)) … (5)
従って、実際に観測される電圧変化Vtは、次式のようになる。
Vt=V0−V3exp((−t/(RtCdl)) … (6)
従って、電流遮断時の電圧上昇のカーブを表す上記式(6)に最小二乗法を適用してカーブフィッティングすることにより、リンギングが生じている初期の部分を回避してV2の値を決定することができる。
特開2003−4780号公報
上述したように、従来の電流遮断法によれば、電解質抵抗を算出するために電流遮断時の電圧上昇を指数的なカーブとしていたが、このように電流を遮断した瞬間の電解質抵抗Rsolに依存する電圧変動を指数的なカーブを用いて正確に特定することは非常に困難であり、またこの方法では計算の高速化が十分でなく装置の負担も大きいという問題があった。
そこで、本発明は、電流遮断法を用いて電解質抵抗を算出する燃料電池の評価装置において、電流遮断時のリンギングを避けるために適宜測定時間経過後のデータによって電流遮断時の電圧変化を外挿法により求める際に、従来のように遮断時の電圧上昇を指数的なカーブで特定することなく、電圧の変化をより精密かつ高速に特定できる手法を用いて電解質抵抗をより精密に測定し、燃料電池の劣化のモニターとすることを目的としている。
請求項1に記載された燃料電池の評価装置は、燃料電池に通電された一定の電流を瞬間的に遮断した際に該燃料電池の電圧に表れる変化から該燃料電池の電解質抵抗を測定する燃料電池の評価装置において、電流の遮断時から所定の時間の範囲内における前記電圧と時間との関係を直線関係とみなし、直線回帰分析法によって前記電流の遮断時における前記燃料電池の電圧を算出し、これによって前記燃料電池の電界質抵抗値を算出することを特徴としている。
請求項2に記載された燃料電池の評価装置は、請求項1に記載の燃料電池の評価装置において、
前記燃料電池に接続される負荷抵抗RLと、
前記燃料電池と前記負荷抵抗RLの間に設けられた開閉手段と、
前記燃料電池の電圧を測定してアナログ信号として出力する電圧計と、
前記電圧計から出力された電圧を数百μsより小さい時間間隔でデジタル信号の電圧に変換して出力する高速A/D変換手段と、
前記高速A/D変換手段から出力された電圧を対応する時間とともに記憶する高速記憶手段と、
前記高速記憶手段からの読み込みと前記開閉手段の操作を所定のタイミングで行うとともに、前記高速記憶手段から読み出した電圧Yiと時間Xiから、電圧の平均と、時間の平均と、時間の偏差平方和Sxxと、積和Sxyとを演算し、次にa=Sxy/Sxx及びb=(電圧の平均)−a×(時間の平均)を演算して、電圧Yと時間Xとの関係を示す直線回帰式Y=aX+bを決定し、一定の電流を前記開閉手段によって瞬間的に遮断した際の前記燃料電池の電圧をこの直線回帰式によって演算し、この遮断時の電圧と前記負荷抵抗RLによる電圧降下から前記電界質抵抗値Rsolを演算する演算・制御手段と、
を有することを特徴としている。
請求項3に記載された燃料電池の評価装置は、請求項1記載の燃料電池の評価装置において、前記燃料電池における反応抵抗Rtと電気二重層容量Cdlで構成される回路の時定数が0.0001[Ω・F]以上であることを特徴としている。
請求項1に記載された燃料電池の評価装置によれば、電流遮断法において、電流遮断時から所定時間内における電圧と時間との関係を直線関係とみなし、直線回帰分析法によって電流遮断時の電圧を算出し、これによって燃料電池の電界質抵抗値を算出するので、電流遮断時の電圧変動を指数的なカーブでフィッティングする場合に比べて求めようとする電圧値の特定が正確であり、計算も高速化でき、装置の負担も小さい。
請求項2に記載された燃料電池の評価装置によれば、請求項1記載の発明の効果において、特に、電流遮断時から数百μs程度の時間範囲であれば電圧と時間との関係を直線関係とみなすことができることを見出し、かかる微少時間内で直線回帰分析法による高速演算を実現するために高速A/D変換手段と高速記憶手段を採用したので、電圧と時間から直線回帰式を高速に演算して該式から電流遮断時の燃料電池の電圧を算出し、さらに電界質抵抗値を精密に算出することができる。
請求項3に記載された燃料電池の評価装置によれば、請求項1記載の発明の効果において、特に、コンデンサ容量が大きく反応抵抗Rtと電気二重層容量Cdlで構成される回路の時定数が0.0001[Ω・F]以上である場合に、電流遮断時からの微少な時間範囲内で電圧と時間との関係を直線関係とみなすことができ、かかる微少時間内で直線回帰分析法による高速演算が実現できる。
以下、本発明を実施するために特許出願人が出願時点で最良と思う本発明の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
図1は、等価回路で示す燃料電池1と、この燃料電池1に接続された本発明の実施形態に係る評価装置2とを示す回路図である。
図1に示すように燃料電池1は、電解質抵抗Rsolと、反応抵抗Rtと、電気二重層容量Cdlで構成される。この燃料電池1に接続された本例の評価装置2は、燃料電池1に接続される負荷抵抗RLと、燃料電池1と負荷抵抗RLの間に設けられた開閉手段3(スイッチ)と、燃料電池1の電圧を測定してアナログ信号として出力する電圧計4と、電圧計4から出力されたアナログの電圧信号を数百μs(10-6秒)より小さい所望の時間間隔でデジタルの電圧データに変換して出力する高速A/D変換手段5と、高速A/D変換手段5から出力された電圧データを対応する時間データとともに記憶する高速記憶手段6と、高速記憶手段6からの電圧・時間データの読み込みと前記開閉手段3の操作を所定のタイミングで行うとともに、高速記憶手段6から読み出した電圧・時間のデータを後述する所定の手順で演算処理して前記電界質抵抗値Rsolを算出する演算・制御手段7を有している。また、この演算・制御手段7には、操作開始信号やデータを入力するための入力手段8と、演算結果等を出力・表示するための出力手段9とが接続されている。
本例における電流遮断法を用いた測定の原理は従来の技術の項で説明したものと大略同じではあるが、電流遮断時の電圧変化を求める外挿の手法に従来と異なる特徴がある。その他の部分については、従来の技術で説明した事項を援用する。
すなわち、本願発明者は、電気二重層容量Cdlで示されるコンデンサ容量が大きく(単セルで例えば0.01〜1F程度)、反応抵抗Rtが0.1〜0.01Ω程度である燃料電池1の特殊性に着目し、鋭意研究した結果、電気二重層容量Cdlと反応抵抗Rtによる時定数を0.0001[Ω・F]以上の範囲とし、電圧測定を高速化して数百μsより小さい時間間隔で電流遮断後の電圧を測定するようにすれば、遮断後の電圧上昇を直線で近似できることを見出した。これによって、電流遮断後の電圧上昇を直線で近似できる範囲について、直線回帰分析法を適用することにより、電圧の変化を従来よりも精密かつ高速に特定し、電解質抵抗をより精密に測定できる評価装置を提供することが可能となった。すなわち、電流遮断後の電圧上昇を指数的なカーブで近似して最小二乗法を用いる従来の方法に比べてより精度よく電解質抵抗Rsolでの電位降下を求めることができ、燃料電池の劣化のモニターとすることができる本例のような評価装置2が実現できることとなった。
図2は、図1に示すような等価回路の燃料電池1において、時定数RC=1(Cdl=10F、Rt=0.1Ω)の場合における電圧回復の状況を図示したものであり、同図(a)に示すように時間軸の長さを1秒程度の範囲で設定すると時間に対する電圧の変化は曲線状になるが、同図(b)に示すように時間軸の長さを数百μs程度の範囲(図示の例では350μs)で設定すれば、100μs程度の範囲内では電圧の変化はほとんど直線状となる。
図3は、図1に示すような等価回路の燃料電池1において、時定数RC=0.01(Cdl=0.1F、Rt=0.1Ω)の場合における電圧回復の状況を図示したものであり、同図(a)に示すように時間軸の長さを1秒程度の範囲で設定すると時間に対する電圧の変化は急激に立ち上がる曲線とこれに連続する略水平な直線として表れるが、同図(b)に示すように時間軸の長さを数百μs程度の範囲(図示の例では350μs)で設定すれば、100μs程度の範囲内では電圧の変化はほとんど直線状となる。
図4は、図1に示すような等価回路の燃料電池1において、時定数RC=0.0001(Cdl=0.01F、Rt=0.01Ω)の場合における電圧回復の状況を図示したものであり、同図(a)に示すように時間軸の長さを1秒程度の範囲で設定すると時間に対する電圧の立ち上がりが急激で変化の状態を把握し難いが、同図(b)に示すように時間軸の長さを数百μs程度の範囲(図示の例では350μs)で設定すれば、50μsの範囲内では電圧の変化はほとんど直線状となる。
このように、本例では評価装置2の測定速度を高めてμsレベルでの測定を可能としたことにより、RC=0.0001[Ω・F]以上である燃料電池1においては、電流遮断法の電流遮断後に現れる電圧の回復曲線を直線と見なすことができ、その結果回復曲線の原点(図7の電流遮断時、電圧V2上昇点)をこの直線を基にして簡単かつ精密に算出することができる。
以下に、本例の評価装置2において電流遮断後に現れる電圧の回復曲線を直線と見なして原点の電圧値を算出する演算・制御手段7の演算手順を図1及び図5等を参照して説明する。図5は、図2〜4に準じてRC=0.001[Ω・F]とした場合の燃料電池1における電流遮断後の電圧Yiと時間Xiの12点でのデータを示すとともに、これらのデータを基に演算・制御手段7が行う演算の手法と手順を示す表図であり、以下では図5に示す具体的データに沿って説明する。
演算・制御手段7は、入力手段8から入力された測定開始の指示(測定スタート信号)を受けると、開閉手段3を閉じる。回路には一定の電流Iが流れ、電圧計4は負荷による電位降下V1を検出し、このV1の値は高速A/D変換手段5を介して対応する時間とともに高速記憶手段6に記憶される。
次に、演算・制御手段7は、前記V1の測定に続く適当なタイミングで開閉手段3を開いて電流Iを遮断し、その後の電圧Vの時間に伴う変化を適当な時間範囲において適当な時間間隔で電圧計4に測定させ、さらに電圧計4からのアナログデータを高速A/D変換手段5でデジタルデータに変換させて時間データとともに高速記憶手段6に記録させる。本例では、原点から200μsの範囲内において、5〜10μs間隔の12点で、時間Xi(μs)と電圧Yi(V)を測定・記憶した。
次に、演算・制御手段7は、前記高速記憶手段6から記憶したデータを読み出して次の演算操作を行う。
まず、高速記憶手段6から電圧Yiと時間Xiを読み出し、電圧Yの平均(本例では0.009895)と、時間Xの平均(本例では65)を算出する。
時間XiとX平均の差を自乗し、合計して時間の偏差平方和Sxx(本例では28550)を算出する。また、時間Xiと時間X平均の差と、電圧Yiと電圧Y平均の差を掛け、合計して積和Sxy(本例では4.125532)を演算する。
次にa=Sxy/Sxx(本例では0.000144502)と、b=(電圧Yの平均)−a×(時間Xの平均)(本例では0.000502585)を演算して、電圧Yと時間Xとの関係を示す直線回帰式Y=aX+bを決定する。
上記直線回帰式Y=aX+bからX=0での電圧Yを求めれば、V1とIは電流遮断前に測定されているので、電流遮断時におけるV2を求めることができ、Rsol=V2/I(前記式(2))によって電解質抵抗Rsolを算出することができる。
以上説明したように、本例の評価装置2によれば、電流遮断時から数百μs程度の時間範囲であれば電圧と時間との関係を直線関係とみなしうる事実を利用し、かかる微少時間内で直線回帰分析法による高速演算を実現するために高速A/D変換手段5と高速記憶手段6を採用したので、電圧と時間から直線回帰式を高速に演算して該式から電流遮断時の燃料電池1の電圧を算出することができ、さらに電界質抵抗値を精密に算出することができる。よって、電流遮断法における電流遮断時の電圧変動を指数的なカーブでフィッティングする従来の手法に比べ、求めようとする電圧値を正確に特定することができ、計算も高速化でき、装置の負担も小さいという効果がある。
本発明の実施の形態を示す回路図である。 本発明の実施の形態が適用可能な時定数(RC=1)を有する燃料電池における電流遮断法での電流遮断後における電圧の回復態様を例示する図である。 本発明の実施の形態が適用可能な時定数(RC=0.01)を有する燃料電池における電流遮断法での電流遮断後における電圧の回復態様を例示する図である。 本発明の実施の形態が適用可能な時定数(RC=0.0001)を有する燃料電池における電流遮断法での電流遮断後における電圧の回復態様を例示する図である。 本発明の実施の形態が適用可能な時定数(RC=0.001)を有する燃料電池における電流遮断後の電圧Yiと時間Xiの12点でのデータを示すとともに、これらのデータを基に演算・制御手段7が行う演算の手法と手順を示す表図である。 従来の燃料電池及びその評価装置を示す回路図である。 燃料電池の電流遮断法による内部抵抗の測定における電流遮断前後の電流と電圧を示す波形図である。 燃料電池の電流遮断法による内部抵抗の測定において電流遮断前後の電圧に発生するリンギングの一例を示す図である。
符号の説明
1…燃料電池
2…評価装置
3…開閉手段(スイッチ)
4…電圧計
5…高速A/D変換手段
6…高速記憶手段
7…演算・制御手段

Claims (3)

  1. 燃料電池に通電された一定の電流を瞬間的に遮断した際に該燃料電池の電圧に表れる変化から該燃料電池の電解質抵抗を測定する燃料電池の評価装置において、
    電流の遮断時から所定の時間の範囲内における前記電圧と時間との関係を直線関係とみなし、直線回帰分析法によって前記電流の遮断時における前記燃料電池の電圧を算出し、これによって前記燃料電池の電界質抵抗値を算出することを特徴とする燃料電池の評価装置。
  2. 前記燃料電池に接続される負荷抵抗RLと、
    前記燃料電池と前記負荷抵抗RLの間に設けられた開閉手段と、
    前記燃料電池の電圧を測定してアナログ信号として出力する電圧計と、
    前記電圧計から出力された電圧を数百μsより小さい時間間隔でデジタル信号の電圧に変換して出力する高速A/D変換手段と、
    前記高速A/D変換手段から出力された電圧を対応する時間とともに記憶する高速記憶手段と、
    前記高速記憶手段からの読み込みと前記開閉手段の操作を所定のタイミングで行うとともに、前記高速記憶手段から読み出した電圧Yiと時間Xiから、電圧の平均と、時間の平均と、時間の偏差平方和Sxxと、積和Sxyとを演算し、次にa=Sxy/Sxx及びb=(電圧の平均)−a×(時間の平均)を演算して、電圧Yと時間Xとの関係を示す直線回帰式Y=aX+bを決定し、一定の電流を前記開閉手段によって瞬間的に遮断した際の前記燃料電池の電圧をこの直線回帰式によって演算し、この遮断時の電圧と前記負荷抵抗RLによる電圧降下から前記電界質抵抗値Rsolを演算する演算・制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の評価装置。
  3. 前記燃料電池における反応抵抗Rtと電気二重層容量Cdlで構成される回路の時定数が0.0001[Ω・F]以上であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池の評価装置。
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