JP2008032683A - 電池の内部抵抗測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池(特には燃料電池)の内部抵抗を電流遮断時の電圧応答波形の近似波形から求めるにあたって、リンギングの影響を受けていない範囲のデータに基づいてより正確に内部抵抗を測定できるようにする。
【解決手段】電流遮断波形において、遮断開始前の電流値I(例えば100A)よりも低い所定の上限閾値Imax(例えば80A)と、遮断終了後における安定した電流値I(通常は0A)よりも高い所定の下限閾値Imin(例えば20A)とを設定し、電流Iが電流遮断時から上限閾値Imaxに到達する時刻Taと、下限閾値Iminに到達する時刻Tbとを求め、これら時刻Ta,Tb間の電流遮断波形と電圧応答波形とを直線近似のデータとして用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池の内部抵抗測定装置に関し、さらに詳しく言えば、電流遮断法により燃料電池の内部抵抗を測定する際、電流遮断時に発生するリンギングによる測定誤差を排除する技術に関するものである。
燃料電池は、水素などの燃料と空気などの酸化剤とを電気化学的に反応させることにより、燃料が持つ化学的エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置として知られているが、図3の等価回路図に示すように、燃料電池FCの内部にはオーミック抵抗Rsolと反応抵抗Rctとが存在する。
オーミック抵抗Rsolは、主として燃料電池FCの膜抵抗や電解質による純抵抗である。反応抵抗Rctには、通常キャパシタ成分Cdlが並列に存在しており、反応抵抗Rctにより電極の反応状態を知ることができる。したがって、燃料電池FCの性能を評価するうえで、内部抵抗であるオーミック抵抗Rsolと反応抵抗Rctとを同時に測定する必要がある。
その測定方法の一つとして、特許文献1に記載されている電流遮断法がある。電流遮断法による測定では、図3に示すように、燃料電池FCにスイッチSWを介して負荷Lを接続する。図示していないが、測定器としては燃料電池FCから負荷Lに供給される負荷電流Iを測定する電流計と、燃料電池FCの端子間電圧を測定する電圧計とが用いられる。
まず、スイッチSWをオンとして、燃料電池FCから負荷Lに供給される負荷電流Iを測定する。この負荷電流Iは、図4(a)の電流遮断波形に示すように、定常状態の電流でほぼ一定であり、このとき電圧計では、図4(b)の電圧応答波形に示すように、負荷Lでの電圧降下VLが測定される。
次に、スイッチSWを瞬間的にオフとして負荷電流を遮断し、電圧計にて燃料電池FCの端子間電圧を測定する。負荷電流Iが0〔A〕になるに伴ってオーミック抵抗Rsolでの電圧降下Vsolが0となるため、燃料電池FCの端子間電圧はVL→VL+Vsolに上昇する。この間の時間はきわめて短時間で約1〜2μs程度である。なお、この電圧Vsolを測定することにより、オーミック抵抗RsolはVsol/Iなる式にて求められる。
これに対して、反応抵抗Rctでの電圧降下Vctは急激に低下せず、キャパシタ成分CdlとのCR時定数により徐々に低下する。したがって、燃料電池FCの端子間電圧は最終的にVL+Vsol+Vct(=Edc)となり、Vct/Iにより反応抵抗Rctが求められる。なお、反応抵抗Rctでの電圧降下Vctの電圧上昇率は緩やかであるため、その検出には数s(秒)間を要する。
特開2005−166601号公報
ところで、測定系の配線にはリアクタンス成分が存在するため、電流遮断時に図4(b)の電圧波形にリンギングが発生し、その大きさによってはオーミック抵抗Rsolでの電圧降下Vsol分を正確に測定することができないことがある。
そこで、特許文献1に記載の発明では、電流遮断時から数100μs程度の時間範囲であれば、電圧と時間との関係を直線関係とみなすことができる点に着目し、直線回帰分析法により電流遮断時の電圧を算出するようにしているが、電流遮断時刻を波形から求める処理がなされていないため、正確な電流遮断時刻を知ることができない。
また、直線回帰分析法に限らず波形近似には所定範囲のデータが用いられるが、例えば電圧応答波形の変化率から波形近似のデータ範囲を求めるためには、波形が変化したと判断するための閾値をあらかじめ設定しておく必要がある。
しかしながら、電流遮断法にて測定される電圧応答波形には上記したようにリンギングが含まれ、また、オーミックドロップの電位差や測定手段の分解能なども一定ではないため、これが閾値を設定することを困難にしている。
そのため、常に正確な波形近似を行うには、リンギングレベル,リンギング周波数,オーミックドロップの電位差などの変動要因を常時監視し、その都度、適切な閾値を設定しなければならないが、これには複雑なアルゴリズムを必要とするため、好ましい解決策とはいえない。
したがって、本発明の課題は、電池(特には燃料電池)の内部抵抗を電流遮断時の電圧応答波形の近似波形から求めるにあたって、リンギングの影響を受けていない範囲のデータに基づいてより正確に内部抵抗を測定できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電池から負荷に対して供給される電流を測定する電流測定手段と、上記電流をオンオフ制御するスイッチ手段と、上記電池の端子間電圧を測定する電圧測定手段と、上記各測定手段の測定値から上記電池の内部抵抗を算出するとともに、上記スイッチ手段を制御する制御手段とを備え、上記電池から上記負荷に上記電流をほぼ一定として供給している状態で上記スイッチ手段により急速に上記電流を遮断し、そのとき上記電圧測定手段にて測定される電圧応答波形に基づいて上記電池の内部抵抗を測定する電池の内部抵抗測定装置において、上記制御手段は、電流遮断時における電流波形と電圧応答波形とを電流遮断前後を含めて監視し、それら各波形を直線近似するにあたって、電流遮断により経時的に低下する電流値をI,遮断開始前の電流値をI,遮断終了後における安定した電流値をI,上記遮断開始前の電流値Iよりも低い所定の上限閾値をImax,上記遮断終了後の電流値Iよりも高い所定の下限閾値をIminとして、上記電流Iが、電流遮断時から上記上限閾値Imaxに到達する時刻Taと、上記下限閾値Iminに到達する時刻Tbとを求め、上記時刻Ta,Tb間の上記電流波形(電流遮断波形)と上記電圧応答波形とを上記直線近似のデータとして使用することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電流遮断波形と上記電圧応答波形をそれぞれ直線近似して、
=I(t)…式(1)
=V(t)…式(2)
を求め、上記式(1)のYに上記遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、上記時刻Tzを上記式(2)に代入して上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電流遮断波形を直線近似して、
=I(t)…式(1)
を求め、上記式(1)のYに上記遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、上記電圧応答波形のうちの上記時刻Tzに対応する電圧値もしくは上記時刻Tzから所定時間経過した時点での電圧値から上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電圧応答波形を直線近似して、
=V(t)…式(2)
を求めるとともに、上記電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似し、上記過渡波形の近似波形と上記式(2)の近似波形との交点から上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電流遮断波形を直線近似して、
=I(t)…式(1)
を求めるとともに、上記電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似して、
VCT=V(t)…式(3)
を求め、上記式(1)のYに上記遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、上記時刻Tzを上記式(3)に代入して上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、上記制御手段は、上記時刻Ta,Tb間の上記データを直線近似して得られる上記電流波形の近似直線と、上記時刻Ta,Tb間の実際の上記電流波形(電流遮断波形)との差分を算出し、上記差分に応じて上記上限閾値Imaxおよび/または上記下限閾値Iminを変更することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、電流遮断波形において、遮断開始前の電流値I(例えば100A)よりも低い所定の上限閾値Imax(例えば80A)と、遮断終了後における安定した電流値I(通常は0A)よりも高い所定の下限閾値Imin(例えば20A)とを設定し、電流Iが電流遮断時から上限閾値Imaxに到達する時刻Taと、下限閾値Iminに到達する時刻Tbとを求め、これら時刻Ta,Tb間の電流遮断波形と電圧応答波形とを直線近似のデータとして用いるようにしたことにより、リンギングが含まれないデータにより直線近似を正確に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、時刻Taと時刻Tb間の電流遮断波形と電圧応答波形をそれぞれ直線近似して、Y=I(t)…式(1),Y=V(t)…式(2)を求め、式(1)のYに遮断終了後の電流値I(通常は0A)を代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、この時刻Tzを式(2)に代入することにより、内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、時刻Taと時刻Tb間の電流遮断波形を直線近似して、Y=I(t)…式(1)を求め、式(1)のYに遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、電圧応答波形のうちの時刻Tzに対応する電圧値もしくは時刻Tzから所定時間経過した時点での電圧値をもって、内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値とすることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、時刻Taと時刻Tb間の電圧応答波形を直線近似して、Y=V(t)…式(2)を求めるとともに、電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似し、その過渡波形の近似波形と式(2)の直線近似波形との交点から、内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、時刻Taと時刻Tb間の電流遮断波形を直線近似して、Y=I(t)…式(1)を求めるとともに、電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似して、YVCT=V(t)…式(3)を求め、上記式(1)のYに遮断終了後の電流値I(通常は0A)を代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、この時刻Tzを上記式(3)に代入することにより、内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることができる。この場合、用いるデータは反応抵抗による過渡波形のものであるが、求められた抵抗値は、上記式(2)の直線近似波形と過渡波形の近似波形との交点部分に存在するため、実質的にオーミック抵抗値ということができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、時刻Ta,Tb間のデータを直線近似して得られる電流波形の近似直線と、時刻Ta,Tb間の実際の電流波形(電流遮断波形)との差分を算出し、その差分に応じて上限閾値Imaxおよび/または下限閾値Iminが変更されるため、より正確な直線近似が可能となる。
次に、図1および図2により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明による電池の内部抵抗測定装置を示す概略的な回路図、図2(a)は電流遮断時の電流遮断波形を示す波形図,図2(b)は電流遮断波形に対応する電圧応答波形を示す波形図である。なお、この実施形態での測定対象は先の図3で説明したのと同じく燃料電池FCであるが、二次電池などであってもよい。
図1に示すように、この内部抵抗測定装置は、基本的な構成として、燃料電池FCから負荷Lに供給される電流(負荷電流)Iをオンオフするスイッチ手段11,その電流Iを測定する電流測定手段12,燃料電池FCの端子間電圧を測定する電圧測定手段13,制御手段14および表示器15を備える。
スイッチ手段11は、機械式スイッチ,電子式スイッチのいずれでもよいが、電流遮断速度を任意に調整できる電流遮断速度可変型スイッチが用いられてもよい。スイッチ手段11は制御手段14にて制御される。
電流測定手段12は通常よく用いられる電流計であってよく、その電流測定値はA/D変換器12aを介して制御手段14に与えられる。また、電圧測定手段13も通常よく用いられる電圧計であってよく、その電圧測定値はA/D変換器13aを介して制御手段14に与えられる。
制御手段14には、中央演算処理ユニット(CPU)やマイクロコンピュータが用いられてよい。表示器15には、液晶パネルやプラズマディスプレイなどが用いられるが、場合によっては、プリンタが用いられてもよい。
内部抵抗の測定方法は電流遮断法である。すなわち、スイッチ手段11をオンとして燃料電池FCから負荷Lに一定の電流Iを流している状態で、スイッチ手段11を急速にオフとして、図2(a)に示すように電流Iを0〔A〕とし、そのとき電圧測定手段13にて測定される燃料電池FCの電圧応答波形(図2(b))を観測して、オーミック抵抗Rsolによる電圧値(オーミックドロップ)Vsolを読み取る。
しかしながら、図1に示す測定系の配線にはリアクタンス成分が存在するため、電流遮断時の電流遮断波形および電圧応答波形には、図2に誇張して示すようにリンギングが発生する。このリンギングの大きさによっては、電圧応答波形からオーミックドロップRsolを読み取る際に誤差が含まれることがある。このリンギングによる誤差を除去するため、本発明では次のような対策を講じている。
図2(a)に示す電流遮断波形と、図2(b)に示す電圧応答波形は時間的に対応しているため、波形近似に使用するリンギングが含まれないデータ範囲を電流遮断波形から求める。なお、図2(a)の電流遮断開始時(図2(b)の電圧上昇開始時)の時刻をT,図2(a)の電流遮断終了時(図2(b)の電圧上昇終了時)の時刻をTとする。通常において、時刻T〜時刻Tまでの時間は数μsである。
制御手段14は、上記のようにスイッチ手段11を急速に遮断して電流遮断波形データと電圧応答波形データとを図示しないメモリに取り込んだのち、電流遮断波形データから遮断開始前の電流値Iと遮断終了後の電流値Iを求める。
遮断開始前の電流値Iは、燃料電池FCから負荷Lに供給されるほぼ一定の電流値(この例では100A)で、遮断終了後の電流値Iは、リンギングが収まったのちの安定した電流値で通常は0Aを示す。
電流遮断波形データと電圧応答波形データには、往々にして電流遮断開始時と電流遮断終了時の部分に波形鈍りが存在するため、上限閾値Imaxと下限閾値Iminの2つの閾値を設定して、これらのデータが含まれないようにする。
この例では、上限閾値Imaxを遮断開始前の電流値Iよりも20%下がった80Aとし、これに対して下限閾値Iminを遮断終了後の電流値Iよりも20%高い20Aに設定している。
そして、電流Iが上限閾値Imaxに到達した時刻Taと、電流Iが下限閾値Iminに到達した時刻Tbとを求め、この時刻Ta〜Tbの範囲のデータを波形近似のデータとして使用し、オーミックドロップVsolを求める。本発明において、オーミックドロップVsolの求め方には、次の4つの態様が含まれる。
第1の態様では、時刻Taと時刻Tb間の電流遮断波形データと電圧応答波形データをそれぞれ直線近似して、電流遮断波形の直線近似式(1)と電圧応答波形の直線近似式(2)とを求める。なお、直線近似式の求め方は公知の手法による。
=I(t)…式(1)
=V(t)…式(2)
次に、電流遮断波形の直線近似式(1)のYに、遮断終了後の電流値I(0A)を代入して電流遮断終了時の時刻Tz(電流Iが0Aとなる時刻)を算出する。そして、この時刻Tzを電圧応答波形の直線近似式(2)の(t)に代入することにより、電流遮断終了時刻Tzに対応するオーミックドロップVsolを求めることができる。
第2の態様では、上記した電流遮断波形の直線近似式(1)を求めて電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、電圧応答波形データの中から時刻Tzに対応する電圧値を読み出して、その電圧値をもってオーミックドロップVsolとする。好ましくは、リンギングが収まる時間を見込んで時刻Tzから数μs経過後の電圧値を読み出して、その電圧値をもってオーミックドロップVsolとする。
第3の態様では、上記した電圧応答波形の直線近似式(2)を求めるとともに、図2(b)に示す反応抵抗Rctによる過渡波形Wctの部分を直線近似もしくは指数関数近似し、この過渡波形Wctの近似波形と電圧応答波形の直線近似式(2)との交点からオーミックドロップVsolを求める。
この場合、過渡波形Wctは、上記電圧応答波形よりもデータ区間が長くデータ数も多いため、近似する際のデータ範囲を厳密に抜き出さなくても、電流遮断後(例えばTz+10μs)のデータを使うことで十分正確な波形近似を行うことができる。
第4の態様では、まず、時刻Taと時刻Tb間の電流遮断波形を直線近似して、Y=I(t)…式(1)を求める。次に、電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似して、YVCT=V(t)…式(3)を求める。
そして、上記式(1)のYに遮断終了後の電流値I(通常は0A)を代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、この時刻Tzを上記式(3)に代入して内部抵抗に含まれているオーミックドロップVsolを求める。
この場合、用いるデータは反応抵抗による過渡波形のものであるが、求められたオーミックドロップVsolは、上記式(2)の直線近似波形と過渡波形の近似波形との交点部分に存在するため、実質的にオーミック抵抗値ということができる。
なお、上記実施形態では、上限閾値Imaxを遮断開始前の電流値Iよりも20%下がった80Aとし、これに対して下限閾値Iminを遮断終了後の電流値Iよりも20%高い20Aに設定しているが、制御手段14により、上限閾値Imaxと下限閾値Iminとを自動的に設定することもできる。
すなわち、時刻Ta,Tb間のデータを直線近似して得られる電流波形の近似直線と、時刻Ta,Tb間の実際の電流波形(電流遮断波形)との差分を算出し、その差分に応じて上限閾値Imaxおよび/または下限閾値Iminを変更する。
電流波形の近似直線と実際の電流波形との差分をΔDとし、その差分についての閾値をTDとして、時刻Ta,Tb間のデータに例えば波形なまりやリンギングによる誤差成分が多く含まれていて、ΔD>TDの場合には、ΔD≒TDとなるように上限閾値Imaxと下限閾値Imin間の幅を狭めて誤差成分をより少なくする。
これに対して、近似直線が理想的であって、ΔD<TDの場合には、ΔD≒TDとなるように逆に上限閾値Imaxと下限閾値Imin間の幅を広げて取得データ数をより多くする。
以上説明したように、本発明によれば、近似波形を得るためのデータ解析の範囲をリンギングの影響がない時刻Ta〜Tbとしているため、電流遮断波形における遮断開始直後や電流Iが0Aになる直前部分に生じやすい比較的ゆっくりとした応答部分を排除して波形近似を行うことができる。
また、電流遮断波形には遮断終了時点でリンギングが生じやすいが、本発明によれば、そのリンギングの影響を受けることなく、電流遮断終了時の時刻Tz(電流Iが0Aとなる時刻)を正確に把握することができる。よって、オーミックドロップVsolのみならず、反応抵抗Rctによる電圧降下をも正確に測定することができる。
本発明による電池の内部抵抗測定装置を示す概略的な回路図。 本発明の動作説明で用いる電流遮断時の電流波形,電圧応答波形を示す波形図。 電流遮断法による燃料電池の内部抵抗測定方法を説明するための模式図。 電流遮断時の電流波形,電圧応答波形を示す基本的な波形図。
符号の説明
11 スイッチ手段
12 電流測定手段
13 電圧測定手段
14 制御手段
15 表示手段
FC 燃料電池
Rsol オーミック抵抗
Rct 反応抵抗
Cdl キャパシタ成分

Claims (6)

  1. 電池から負荷に対して供給される電流を測定する電流測定手段と、上記電流をオンオフ制御するスイッチ手段と、上記電池の端子間電圧を測定する電圧測定手段と、上記各測定手段の測定値から上記電池の内部抵抗を算出するとともに、上記スイッチ手段を制御する制御手段とを備え、上記電池から上記負荷に上記電流をほぼ一定として供給している状態で上記スイッチ手段により急速に上記電流を遮断し、そのとき上記電圧測定手段にて測定される電圧応答波形に基づいて上記電池の内部抵抗を測定する電池の内部抵抗測定装置において、
    上記制御手段は、電流遮断時における電流波形と電圧応答波形とを電流遮断前後を含めて監視し、それら各波形を直線近似するにあたって、電流遮断により経時的に低下する電流値をI,遮断開始前の電流値をI,遮断終了後における安定した電流値をI,上記遮断開始前の電流値Iよりも低い所定の上限閾値をImax,上記遮断終了後の電流値Iよりも高い所定の下限閾値をIminとして、
    上記電流Iが、電流遮断時から上記上限閾値Imaxに到達する時刻Taと、上記下限閾値Iminに到達する時刻Tbとを求め、上記時刻Ta,Tb間の上記電流波形(電流遮断波形)と上記電圧応答波形とを上記直線近似のデータとして使用することを特徴とする電池の内部抵抗測定装置。
  2. 上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電流遮断波形と上記電圧応答波形をそれぞれ直線近似して、
    =I(t)…式(1)
    =V(t)…式(2)
    を求め、上記式(1)のYに上記遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、上記時刻Tzを上記式(2)に代入して上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴とする請求項1に記載の電池の内部抵抗測定装置。
  3. 上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電流遮断波形を直線近似して、
    =I(t)…式(1)
    を求め、上記式(1)のYに上記遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、上記電圧応答波形のうちの上記時刻Tzに対応する電圧値もしくは上記時刻Tzから所定時間経過した時点での電圧値から上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴とする請求項1に記載の電池の内部抵抗測定装置。
  4. 上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電圧応答波形を直線近似して、
    =V(t)…式(2)
    を求めるとともに、上記電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似し、上記過渡波形の近似波形と上記式(2)の近似波形との交点から上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴とする請求項1に記載の電池の内部抵抗測定装置。
  5. 上記制御手段は、上記時刻Taと上記時刻Tb間の上記電流遮断波形を直線近似して、
    =I(t)…式(1)
    を求めるとともに、上記電圧応答波形に含まれている反応抵抗による過渡波形を直線近似もしくは指数関数近似して、
    VCT=V(t)…式(3)
    を求め、上記式(1)のYに上記遮断終了後の電流値Iを代入して電流遮断終了時の時刻Tzを算出し、上記時刻Tzを上記式(3)に代入して上記内部抵抗に含まれているオーミック抵抗値を求めることを特徴とする請求項1に記載の電池の内部抵抗測定装置。
  6. 上記制御手段は、上記時刻Ta,Tb間の上記データを直線近似して得られる上記電流波形の近似直線と、上記時刻Ta,Tb間の実際の上記電流波形(電流遮断波形)との差分を算出し、上記差分に応じて上記上限閾値Imaxおよび/または上記下限閾値Iminを変更することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電池の内部抵抗測定装置。
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