JP2003264000A - 電池試験用負荷装置 - Google Patents
電池試験用負荷装置Info
- Publication number
- JP2003264000A JP2003264000A JP2002062190A JP2002062190A JP2003264000A JP 2003264000 A JP2003264000 A JP 2003264000A JP 2002062190 A JP2002062190 A JP 2002062190A JP 2002062190 A JP2002062190 A JP 2002062190A JP 2003264000 A JP2003264000 A JP 2003264000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- component
- pulse signal
- current
- load current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池の負荷試験において、燃料電池が発生す
る電力の消費を抑制し、この電力の消費に伴う発熱を抑
制する電池試験用負荷装置を提供すること。 【解決手段】 トランジスタTR1,TR2は、スイッ
チング制御部CTLから出力されるパルス信号SS1,
SS2に基づき相補的にスイッチングし、このときのパ
ルス信号SS1,SS2のデューティに応じて負荷電流
ILとして断続的な電流を発生させる。負荷電流ILは
コイルLおよびコンデンサC2からなるフィルタにより
平滑され一定の直流電流とされる。このとき、トランジ
スタTR1,TR2は不飽和領域で動作しないので、発
熱が抑制される。また、負荷電流ILには、トランジス
タTR1,TR2のスイッチングに起因した交流成分が
リップルとして現れる。このリップル成分は、負荷状態
に置かれた燃料電池FCの特性を計測するために用いら
れる。
る電力の消費を抑制し、この電力の消費に伴う発熱を抑
制する電池試験用負荷装置を提供すること。 【解決手段】 トランジスタTR1,TR2は、スイッ
チング制御部CTLから出力されるパルス信号SS1,
SS2に基づき相補的にスイッチングし、このときのパ
ルス信号SS1,SS2のデューティに応じて負荷電流
ILとして断続的な電流を発生させる。負荷電流ILは
コイルLおよびコンデンサC2からなるフィルタにより
平滑され一定の直流電流とされる。このとき、トランジ
スタTR1,TR2は不飽和領域で動作しないので、発
熱が抑制される。また、負荷電流ILには、トランジス
タTR1,TR2のスイッチングに起因した交流成分が
リップルとして現れる。このリップル成分は、負荷状態
に置かれた燃料電池FCの特性を計測するために用いら
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車用の燃
料電池など、高電圧、大電流を発生する電池の特性を試
験するのに用いる電池の試験用負荷装置に関する。
料電池など、高電圧、大電流を発生する電池の特性を試
験するのに用いる電池の試験用負荷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車の実用化が推し進めら
れており、その動力エネルギー源として燃料電池が注目
されている。この燃料電池を負荷試験する場合、燃料電
池に負荷装置を接続し、この負荷装置により電池に負荷
をかけながら燃料電池の特性を逐次計測することが行わ
れている。図7(a)に、燃料電池FCの等価回路を示
す。同図に示すように、燃料電池は、極板の抵抗を含む
液抵抗R1、電荷移動抵抗R2、および電極と電解液と
の界面で形成される電気二重層容量Cとにより表され
る。これら抵抗R1,R2および容量Cは燃料電池FC
の内部インピーダンスを形成しており、負荷試験中に燃
料電池の内部インピーダンスを計測することにより、燃
料電池の特性が把握される。
れており、その動力エネルギー源として燃料電池が注目
されている。この燃料電池を負荷試験する場合、燃料電
池に負荷装置を接続し、この負荷装置により電池に負荷
をかけながら燃料電池の特性を逐次計測することが行わ
れている。図7(a)に、燃料電池FCの等価回路を示
す。同図に示すように、燃料電池は、極板の抵抗を含む
液抵抗R1、電荷移動抵抗R2、および電極と電解液と
の界面で形成される電気二重層容量Cとにより表され
る。これら抵抗R1,R2および容量Cは燃料電池FC
の内部インピーダンスを形成しており、負荷試験中に燃
料電池の内部インピーダンスを計測することにより、燃
料電池の特性が把握される。
【0003】図7(b)を参照して、燃料電池FCの負
荷試験方法を説明する。同図に示すように、負荷抵抗R
を介して燃料電池FCに負荷装置側のトランジスタTR
を直列接続する。そして、トランジスタTRのベース電
流によって導通状態を制御することにより、直流の負荷
電流ILを発生させて燃料電池FCを負荷状態に置くと
共に、負荷電流ILに交流成分を重畳させ、その交流成
分の振幅および位相の周波数特性から燃料電池FCの内
部インピーダンスを算出する。この従来技術に係る負荷
試験方法では、トランジスタTRを活性領域で動作させ
ることにより、負荷電流ILを一定に制御すると共に、
この負荷電流ILに交流成分を重畳させている。
荷試験方法を説明する。同図に示すように、負荷抵抗R
を介して燃料電池FCに負荷装置側のトランジスタTR
を直列接続する。そして、トランジスタTRのベース電
流によって導通状態を制御することにより、直流の負荷
電流ILを発生させて燃料電池FCを負荷状態に置くと
共に、負荷電流ILに交流成分を重畳させ、その交流成
分の振幅および位相の周波数特性から燃料電池FCの内
部インピーダンスを算出する。この従来技術に係る負荷
試験方法では、トランジスタTRを活性領域で動作させ
ることにより、負荷電流ILを一定に制御すると共に、
この負荷電流ILに交流成分を重畳させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術に係る燃料電池の試験方法によれば、トランジ
スタTRを活性領域で動作させているため、燃料電池F
Cの内部インピーダンスを測定するための交流成分を負
荷電流に重畳するには適しているが、燃料電池の負荷電
流ILが抵抗RとトランジスタTRにおいて熱として消
費され、燃料電池FCの電力が浪費されてしまうという
問題がある。このように試験中に燃料電池の発生電力を
熱として大量に浪費することは、近年の地球環境に関す
る時流に反し、地球資源を浪費することになる。
従来技術に係る燃料電池の試験方法によれば、トランジ
スタTRを活性領域で動作させているため、燃料電池F
Cの内部インピーダンスを測定するための交流成分を負
荷電流に重畳するには適しているが、燃料電池の負荷電
流ILが抵抗RとトランジスタTRにおいて熱として消
費され、燃料電池FCの電力が浪費されてしまうという
問題がある。このように試験中に燃料電池の発生電力を
熱として大量に浪費することは、近年の地球環境に関す
る時流に反し、地球資源を浪費することになる。
【0005】また、燃料電池FCのセル数が少なく、燃
料電池FCの発生電圧が比較的低い場合にはトランジス
タTRでの電力損失は比較的小さいが、セル数が多い電
気自動車用などの高電圧・大電流仕様の燃料電池では電
力損失が極めて大きくなる。従って、この電力損失によ
り発生する熱を処理するためには大型の放熱機構を必要
とし、そのような放熱機構を有する負荷装置を実現する
ことは事実上困難であるという問題がある。
料電池FCの発生電圧が比較的低い場合にはトランジス
タTRでの電力損失は比較的小さいが、セル数が多い電
気自動車用などの高電圧・大電流仕様の燃料電池では電
力損失が極めて大きくなる。従って、この電力損失によ
り発生する熱を処理するためには大型の放熱機構を必要
とし、そのような放熱機構を有する負荷装置を実現する
ことは事実上困難であるという問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、電池の負荷試験において、燃料電池が発生する電力
の消費を抑制し、この電力の消費に伴う発熱を抑制する
ことを可能とする電池試験用負荷装置を提供することを
目的とする。
で、電池の負荷試験において、燃料電池が発生する電力
の消費を抑制し、この電力の消費に伴う発熱を抑制する
ことを可能とする電池試験用負荷装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は以下の構成を有する。即ち、請求項1に
記載された発明は、被試験対象とされる電池に負荷電流
を定常的に発生させると共に、前記負荷電流に対して前
記電池の特性を測定するための交流成分を重畳させる電
池試験用負荷装置であって、前記電池の放電経路に介挿
され、パルス信号に基づき開閉するスイッチ手段と、前
記スイッチ手段と前記電池との間に接続され、前記負荷
電流を平滑すると共に前記スイッチ手段の開閉動作に起
因して前記負荷電流に発生するリップル成分を前記交流
成分として通過させるフィルタ手段、前記パルス信号を
変調して前記交流成分の周波数を制御する制御手段と、
を備えて構成される。
め、この発明は以下の構成を有する。即ち、請求項1に
記載された発明は、被試験対象とされる電池に負荷電流
を定常的に発生させると共に、前記負荷電流に対して前
記電池の特性を測定するための交流成分を重畳させる電
池試験用負荷装置であって、前記電池の放電経路に介挿
され、パルス信号に基づき開閉するスイッチ手段と、前
記スイッチ手段と前記電池との間に接続され、前記負荷
電流を平滑すると共に前記スイッチ手段の開閉動作に起
因して前記負荷電流に発生するリップル成分を前記交流
成分として通過させるフィルタ手段、前記パルス信号を
変調して前記交流成分の周波数を制御する制御手段と、
を備えて構成される。
【0008】この構成によれば、制御手段が出力するパ
ルス信号を受けてスイッチ手段が開閉し、負荷電流を断
続的に流す。この負荷電流はフィルタ手段により平滑さ
れる。この平滑された負荷電流の大きさは、スイッチ手
段が開状態にある期間と閉状態にある期間との比率(即
ちデューティ)に依存する。制御手段は、パルス信号を
変調してスイッチ手段の開閉動作を制御し、この開閉動
作に起因して負荷電流にリップル成分として現れる交流
成分の周波数を制御する。この交流成分を観測すること
により、被試験対象の電池の内部インピーダンスを計測
することが可能となる。
ルス信号を受けてスイッチ手段が開閉し、負荷電流を断
続的に流す。この負荷電流はフィルタ手段により平滑さ
れる。この平滑された負荷電流の大きさは、スイッチ手
段が開状態にある期間と閉状態にある期間との比率(即
ちデューティ)に依存する。制御手段は、パルス信号を
変調してスイッチ手段の開閉動作を制御し、この開閉動
作に起因して負荷電流にリップル成分として現れる交流
成分の周波数を制御する。この交流成分を観測すること
により、被試験対象の電池の内部インピーダンスを計測
することが可能となる。
【0009】一方、スイッチ手段の動作に着目すると、
このスイッチ手段は、閉状態または開状態の何れかの状
態しかとらない。ここで、スイッチ手段が閉状態の場
合、スイッチ手段の導通抵抗は低い状態にあるから、ス
イッチ手段に負荷電流が流れても、電力損失が小さいた
めに発熱が抑えられる。また、スイッチ手段が開状態に
ある場合、そもそも負荷電流が遮断された状態にあるの
で、これによる電力損失は発生し得ない。従って、負荷
電流に起因する電力損失が抑えられ、発熱が抑制され
る。
このスイッチ手段は、閉状態または開状態の何れかの状
態しかとらない。ここで、スイッチ手段が閉状態の場
合、スイッチ手段の導通抵抗は低い状態にあるから、ス
イッチ手段に負荷電流が流れても、電力損失が小さいた
めに発熱が抑えられる。また、スイッチ手段が開状態に
ある場合、そもそも負荷電流が遮断された状態にあるの
で、これによる電力損失は発生し得ない。従って、負荷
電流に起因する電力損失が抑えられ、発熱が抑制され
る。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された電池試験用負荷装置において、前記制御手段
が、前記パルス信号のパルス幅を変調して前記交流成分
の周波数または/および振幅を制御することを特徴とす
る。この構成によれば、制御回路が、パルス信号のパル
ス幅を変調すると、スイッチ手段の開状態と閉状態の期
間の割合が変化し、負荷電流の波形が変化する。従って
パルス信号のパルス幅を時系列的に順次操作してスイッ
チ手段の開閉動作を制御すれば、この開閉動作に起因し
て発生するリップル成分、即ち負荷電流に重畳される交
流成分の周波数または/および振幅を制御することが可
能になる。
記載された電池試験用負荷装置において、前記制御手段
が、前記パルス信号のパルス幅を変調して前記交流成分
の周波数または/および振幅を制御することを特徴とす
る。この構成によれば、制御回路が、パルス信号のパル
ス幅を変調すると、スイッチ手段の開状態と閉状態の期
間の割合が変化し、負荷電流の波形が変化する。従って
パルス信号のパルス幅を時系列的に順次操作してスイッ
チ手段の開閉動作を制御すれば、この開閉動作に起因し
て発生するリップル成分、即ち負荷電流に重畳される交
流成分の周波数または/および振幅を制御することが可
能になる。
【0011】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載された電池試験用負荷装置において、前記制御手段
が、前記パルス信号の周波数を変調して前記交流成分の
周波数を制御することを特徴とする。この構成によれ
ば、制御回路が、パルス信号の周波数を変調すると、こ
の周波数に応答してスイッチ手段の開閉動作が行われ
る。これにより、スイッチ手段の開閉動作に起因して負
荷電流にリップル成分として現れる交流成分の周波数を
制御することが可能になる。
記載された電池試験用負荷装置において、前記制御手段
が、前記パルス信号の周波数を変調して前記交流成分の
周波数を制御することを特徴とする。この構成によれ
ば、制御回路が、パルス信号の周波数を変調すると、こ
の周波数に応答してスイッチ手段の開閉動作が行われ
る。これにより、スイッチ手段の開閉動作に起因して負
荷電流にリップル成分として現れる交流成分の周波数を
制御することが可能になる。
【0012】請求項4に記載された発明は、請求項1に
記載された電池試験用負荷装置において、前記制御手段
が、所定の周波数よりも低い帯域では前記パルス信号の
パルス幅を変調して前記交流成分の周波数を制御すると
共に、前記所定の周波数よりも高い帯域では前記パルス
信号の周波数を変調して前記交流成分の周波数を制御す
ることを特徴とする。
記載された電池試験用負荷装置において、前記制御手段
が、所定の周波数よりも低い帯域では前記パルス信号の
パルス幅を変調して前記交流成分の周波数を制御すると
共に、前記所定の周波数よりも高い帯域では前記パルス
信号の周波数を変調して前記交流成分の周波数を制御す
ることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、所定の周波数よりも低
い帯域では、上記請求項2に記載された発明と同様にパ
ルス幅変調により負荷電流に交流成分が重畳され、所定
の周波数よりも高い帯域では、上記請求項3に記載され
た発明と同様に周波数変調により負荷電流に交流成分が
重畳される。従って、この発明の構成によれば、周波数
が低い領域で交流成分が過大になることがなく、また周
波数が高い領域では波形歪みのない交流成分を得ること
が可能となる。よって、電池を負荷状態に置きながら、
広帯域にわたって電池の特性を計測することが可能とな
る。
い帯域では、上記請求項2に記載された発明と同様にパ
ルス幅変調により負荷電流に交流成分が重畳され、所定
の周波数よりも高い帯域では、上記請求項3に記載され
た発明と同様に周波数変調により負荷電流に交流成分が
重畳される。従って、この発明の構成によれば、周波数
が低い領域で交流成分が過大になることがなく、また周
波数が高い領域では波形歪みのない交流成分を得ること
が可能となる。よって、電池を負荷状態に置きながら、
広帯域にわたって電池の特性を計測することが可能とな
る。
【0014】請求項5に記載された発明は、請求項1な
いし4の何れかに記載された電池試験用負荷装置におい
て、外部の交流電源から供給される交流電力を直流電力
に変換すると共に回生機能を有する電力変換手段をさら
に備え、前記スイッチ手段として、前記電力変換手段に
より変換して得られた直流電力を降圧して前記フィルタ
手段に与えるチョッパを備えたことを特徴とする。この
構成によれば、電池が出力する電力はチョッパにより電
圧変換されて電力変換手段に与えられ、電力変換手段が
電源側に回生される。これにより、電力が有効利用され
ることになる。
いし4の何れかに記載された電池試験用負荷装置におい
て、外部の交流電源から供給される交流電力を直流電力
に変換すると共に回生機能を有する電力変換手段をさら
に備え、前記スイッチ手段として、前記電力変換手段に
より変換して得られた直流電力を降圧して前記フィルタ
手段に与えるチョッパを備えたことを特徴とする。この
構成によれば、電池が出力する電力はチョッパにより電
圧変換されて電力変換手段に与えられ、電力変換手段が
電源側に回生される。これにより、電力が有効利用され
ることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
について説明する。 (実施の形態1)図1に、この発明の実施の形態1に係
る負荷装置LTSの適用例を示す。この負荷装置LTS
は、燃料電池FCの負荷試験を行うためのもので、被試
験対象の燃料電池FCの負荷電流を発生させる機能と、
燃料電池FCの特性を計測するための交流成分を負荷電
流に重畳する機能と、燃料電池FCが出力した電力を交
流電源ACPに回生する機能を備える。
について説明する。 (実施の形態1)図1に、この発明の実施の形態1に係
る負荷装置LTSの適用例を示す。この負荷装置LTS
は、燃料電池FCの負荷試験を行うためのもので、被試
験対象の燃料電池FCの負荷電流を発生させる機能と、
燃料電池FCの特性を計測するための交流成分を負荷電
流に重畳する機能と、燃料電池FCが出力した電力を交
流電源ACPに回生する機能を備える。
【0016】ここで、図1に示すように、負荷装置LT
Sにはケーブル(符号なし)を介して燃料電池FCが接
続されると共に、その電源端子TDCには、負荷装置L
TSが動作するために必要とされる電源を供給するため
の直流電圧源DCPが接続され、その交流端子TACに
は、周波数応答解析装置FRAの発振信号出力端子TO
SCが接続される。電流センサSIは、燃料電池FCの
負荷電流を検出するためのものである。周波数応答解析
装置FRAは、交流成分が重畳された負荷電流(I)と
燃料電池FCの端子電圧(V)とから、この燃料電池F
Cの内部インピーダンスを各周波数について算出するも
のであり、電流をモニタするためのチャネル端子TCH
1は上述の電流センサSIに接続され、電圧をモニタす
るためのチャネル端子TCH2は燃料電池FCの端子に
接続される。
Sにはケーブル(符号なし)を介して燃料電池FCが接
続されると共に、その電源端子TDCには、負荷装置L
TSが動作するために必要とされる電源を供給するため
の直流電圧源DCPが接続され、その交流端子TACに
は、周波数応答解析装置FRAの発振信号出力端子TO
SCが接続される。電流センサSIは、燃料電池FCの
負荷電流を検出するためのものである。周波数応答解析
装置FRAは、交流成分が重畳された負荷電流(I)と
燃料電池FCの端子電圧(V)とから、この燃料電池F
Cの内部インピーダンスを各周波数について算出するも
のであり、電流をモニタするためのチャネル端子TCH
1は上述の電流センサSIに接続され、電圧をモニタす
るためのチャネル端子TCH2は燃料電池FCの端子に
接続される。
【0017】図2に、負荷装置LTSの構成を示す。同
図において、CNVは回生コンバータであり、回生機能
を有する電力変換手段として機能する。C1は安定化コ
ンデンサである。また、TR1,TR2はトランジスタ
であり、スイッチ手段として機能する。ただし、このス
イッチ手段は、トランジスタTR1,TR2に限定され
るものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar mo
de Transister)などの他のデバイスをスイッチ手段とし
て用いてもよい。D1,D2は還流ダイオードである。
さらに、Lはコイル(リアクトル)であり、C2はコン
デンサである。具体的に構成を説明すると、回生コンバ
ータCNVの1次側は端子TAを介して三相交流電源A
CPに接続され、その2次側の高圧出力部と低圧出力部
との間には安定化コンデンサC1が接続さる。この回生
コンバータCNVの低圧出力部は被試験対象の燃料電池
FCの陰極電極が接続された端子TCに接続される。
図において、CNVは回生コンバータであり、回生機能
を有する電力変換手段として機能する。C1は安定化コ
ンデンサである。また、TR1,TR2はトランジスタ
であり、スイッチ手段として機能する。ただし、このス
イッチ手段は、トランジスタTR1,TR2に限定され
るものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar mo
de Transister)などの他のデバイスをスイッチ手段とし
て用いてもよい。D1,D2は還流ダイオードである。
さらに、Lはコイル(リアクトル)であり、C2はコン
デンサである。具体的に構成を説明すると、回生コンバ
ータCNVの1次側は端子TAを介して三相交流電源A
CPに接続され、その2次側の高圧出力部と低圧出力部
との間には安定化コンデンサC1が接続さる。この回生
コンバータCNVの低圧出力部は被試験対象の燃料電池
FCの陰極電極が接続された端子TCに接続される。
【0018】回生コンバータCNVの高圧出力部には、
トランジスタTR1のコレクタが接続されると共に、回
生コンバータCNVの低圧出力部(即ち端子TC)に
は、トランジスタTR2のエミッタが接続される。トラ
ンジスタTR1のエミッタおよびトランジスタTR2の
コレクタは、還流ダイオードD1のアノードおよび還流
ダイオードD2のカソードと共にコイルLの一端に接続
される。トランジスタTR1,TR2のベースにはスイ
ッチング制御部(制御手段)CTLから制御用のパルス
信号SS1,SS2が与えられる。上述のトランジスタ
TR1,TR2および還流ダイオードD1,D2はチョ
ッパを構成し、このうち、トランジスタTR1,TR2
は、燃料電池FCの放電経路上に介挿される。
トランジスタTR1のコレクタが接続されると共に、回
生コンバータCNVの低圧出力部(即ち端子TC)に
は、トランジスタTR2のエミッタが接続される。トラ
ンジスタTR1のエミッタおよびトランジスタTR2の
コレクタは、還流ダイオードD1のアノードおよび還流
ダイオードD2のカソードと共にコイルLの一端に接続
される。トランジスタTR1,TR2のベースにはスイ
ッチング制御部(制御手段)CTLから制御用のパルス
信号SS1,SS2が与えられる。上述のトランジスタ
TR1,TR2および還流ダイオードD1,D2はチョ
ッパを構成し、このうち、トランジスタTR1,TR2
は、燃料電池FCの放電経路上に介挿される。
【0019】還流ダイオードD1のカソードは回生コン
バータCNVの高圧出力部に接続され、還流ダイオード
D2のアノードは回生コンバータCNVの低圧出力部
(即ち端子TC)に接続される。コイルLの他端は端子
TAを介して、被試験対象の燃料電池FCの陽極電極に
接続され、端子TAと端子TCとの間にはコンデンサC
2が接続される。これらコイルLおよびコンデンサC2
は、トランジスタTR1,TR2と燃料電池FCとの間
に接続されたフィルタ手段として機能する。このフィル
タ手段の定数は、必要とする負荷電流が得られる限度に
おいて、燃料電池FCの特性を計測するための交流成分
を通過させるように設定される。これにより、このフィ
ルタ手段は、燃料電池FCの負荷電流を平滑すると共に
トランジスタTR1,TR2からなるスイッチの開閉動
作に起因して負荷電流に発生するリップル成分を負荷電
流の交流成分として通過させるように機能する。
バータCNVの高圧出力部に接続され、還流ダイオード
D2のアノードは回生コンバータCNVの低圧出力部
(即ち端子TC)に接続される。コイルLの他端は端子
TAを介して、被試験対象の燃料電池FCの陽極電極に
接続され、端子TAと端子TCとの間にはコンデンサC
2が接続される。これらコイルLおよびコンデンサC2
は、トランジスタTR1,TR2と燃料電池FCとの間
に接続されたフィルタ手段として機能する。このフィル
タ手段の定数は、必要とする負荷電流が得られる限度に
おいて、燃料電池FCの特性を計測するための交流成分
を通過させるように設定される。これにより、このフィ
ルタ手段は、燃料電池FCの負荷電流を平滑すると共に
トランジスタTR1,TR2からなるスイッチの開閉動
作に起因して負荷電流に発生するリップル成分を負荷電
流の交流成分として通過させるように機能する。
【0020】以下、負荷装置LTSの動作を、燃料電池
FC負荷電流ILを発生させるための動作と、負荷電流
ILに交流成分を重畳させるための動作と、燃料電池F
Cが出力した電力を回生するための動作とに分けて順に
説明する。 (1)燃料電池FCの負荷電流ILを発生させるための
動作 スイッチング制御部CTLは、略一定のデューティを有
するパルス信号SS1,SS2をトランジスタTR1,
TR2にそれぞれ与え、これらトランジスタを相補的に
導通させる。これにより回生コンバータCNVから供給
される直流電力がチョッピングされて降圧された電圧が
断続的にコイルLの一端に与えられる。
FC負荷電流ILを発生させるための動作と、負荷電流
ILに交流成分を重畳させるための動作と、燃料電池F
Cが出力した電力を回生するための動作とに分けて順に
説明する。 (1)燃料電池FCの負荷電流ILを発生させるための
動作 スイッチング制御部CTLは、略一定のデューティを有
するパルス信号SS1,SS2をトランジスタTR1,
TR2にそれぞれ与え、これらトランジスタを相補的に
導通させる。これにより回生コンバータCNVから供給
される直流電力がチョッピングされて降圧された電圧が
断続的にコイルLの一端に与えられる。
【0021】このとき、コイルLの他端には燃料電池F
Cの端子電圧が印加されているので、コイルLの両端の
間に発生する電位差に応じてコイルLに燃料電池FCか
ら負荷電流ILが流れ出す。この負荷電流ILは、コイ
ルLおよびコンデンサC2からなるフィルタ手段により
平滑されて直流電流とされる。これにより、定常的に直
流の負荷電流ILが発生され、燃料電池FCが一定の負
荷状態に置かれる。負荷電流ILの電流値は、トランジ
スタTR1,TR2の導通を制御するパルス信号SS
1,SS2のデューティに依存し、このデューティを調
節することで、負荷電流ILとして所望の電流値を設定
することができる。
Cの端子電圧が印加されているので、コイルLの両端の
間に発生する電位差に応じてコイルLに燃料電池FCか
ら負荷電流ILが流れ出す。この負荷電流ILは、コイ
ルLおよびコンデンサC2からなるフィルタ手段により
平滑されて直流電流とされる。これにより、定常的に直
流の負荷電流ILが発生され、燃料電池FCが一定の負
荷状態に置かれる。負荷電流ILの電流値は、トランジ
スタTR1,TR2の導通を制御するパルス信号SS
1,SS2のデューティに依存し、このデューティを調
節することで、負荷電流ILとして所望の電流値を設定
することができる。
【0022】この動作において、トランジスタTR1,
TR2の動作に着目すると、これらのトランジスタは、
オン状態またはオフ状態の何れかの状態に制御され、不
飽和領域で動作することがない。ここで、トランジスタ
TR1,TR2がオン状態にある場合、そのオン抵抗が
小さいため、負荷電流ILが流れ込んでも電力損失が小
さく、発熱が抑制される。また、トランジスタTR1,
TR2がオフ状態にある場合、これらトランジスタTR
1,TR2には負荷電流ILが流れないため、電力損失
が発生せず、発熱が起こらない。従って、トランジスタ
TR1,TR2における発熱が有効に抑制される。
TR2の動作に着目すると、これらのトランジスタは、
オン状態またはオフ状態の何れかの状態に制御され、不
飽和領域で動作することがない。ここで、トランジスタ
TR1,TR2がオン状態にある場合、そのオン抵抗が
小さいため、負荷電流ILが流れ込んでも電力損失が小
さく、発熱が抑制される。また、トランジスタTR1,
TR2がオフ状態にある場合、これらトランジスタTR
1,TR2には負荷電流ILが流れないため、電力損失
が発生せず、発熱が起こらない。従って、トランジスタ
TR1,TR2における発熱が有効に抑制される。
【0023】(2)負荷電流ILに交流成分を重畳させ
るための動作 図4を参照して説明する。図4において、信号SAは基
準パルス信号であり、これを上述のパルス信号SS1,
SS2としたときに本来の負荷電流IL(即ち交流成分
が重畳されてていない負荷電流)が得られように、その
デューティが設定されている。また、パルス信号SB
は、上述の基準信号SAをパルス幅変調して得られる信
号を表し、パルス信号SS1,SS2としてトランジス
タTR1,TR2に与えられる。なお、図4では、説明
の便宜上、パルス信号SBはパルス信号SS1,SS2
を表すものとしているが、これらの信号が与えられるト
ランジスタTR1,TR2は相補的に導通制御されるべ
きものであるから、パルス信号SS1として見たときの
パルス信号SAと、パルス信号SS2として見たときの
パルス信号SAとでは信号レベルは異なる。
るための動作 図4を参照して説明する。図4において、信号SAは基
準パルス信号であり、これを上述のパルス信号SS1,
SS2としたときに本来の負荷電流IL(即ち交流成分
が重畳されてていない負荷電流)が得られように、その
デューティが設定されている。また、パルス信号SB
は、上述の基準信号SAをパルス幅変調して得られる信
号を表し、パルス信号SS1,SS2としてトランジス
タTR1,TR2に与えられる。なお、図4では、説明
の便宜上、パルス信号SBはパルス信号SS1,SS2
を表すものとしているが、これらの信号が与えられるト
ランジスタTR1,TR2は相補的に導通制御されるべ
きものであるから、パルス信号SS1として見たときの
パルス信号SAと、パルス信号SS2として見たときの
パルス信号SAとでは信号レベルは異なる。
【0024】燃料電池FCの特性を計測する場合、制御
部CTLは、基準パルス信号SAをパルス幅変調してパ
ルス周期ごとにパルス幅を変化させ、パルス信号SBを
生成する。このとき、各パルス周期におけるパルス信号
SBのパルス幅は、負荷電流ILに重畳される交流成分
の周波数が、所望の値となるように設定される。図4に
示す例では、負荷電流ILに重畳される交流成分の周波
数として、基準信号SCの10分の1の周波数が想定さ
れている。
部CTLは、基準パルス信号SAをパルス幅変調してパ
ルス周期ごとにパルス幅を変化させ、パルス信号SBを
生成する。このとき、各パルス周期におけるパルス信号
SBのパルス幅は、負荷電流ILに重畳される交流成分
の周波数が、所望の値となるように設定される。図4に
示す例では、負荷電流ILに重畳される交流成分の周波
数として、基準信号SCの10分の1の周波数が想定さ
れている。
【0025】具体的に説明すると、パルス周期T1では
パルス信号SBのパルス幅はパルス信号SAと同一に設
定され、その変化分ΔWはゼロである。これにより、パ
ルス周期T1において発生する負荷電流ILは、平均電
流AVEに一致する。次のパルス周期T2では、パルス
周期T2において発生する負荷電流ILが、所望の周波
数の負荷電流波形に一致するように、パルス信号SBの
パルス幅の変化分ΔWが設定され、その分だけパルス幅
が増加される。以下、順に、各パルス周期においてパル
ス幅が増減され、所望の周波数を有する交流成分が重畳
された負荷電流ILを得る。この動作の過程においても
トランジスタTR1,TR2は不飽和領域で動作するこ
とがないので、発熱が有効に抑制される。
パルス信号SBのパルス幅はパルス信号SAと同一に設
定され、その変化分ΔWはゼロである。これにより、パ
ルス周期T1において発生する負荷電流ILは、平均電
流AVEに一致する。次のパルス周期T2では、パルス
周期T2において発生する負荷電流ILが、所望の周波
数の負荷電流波形に一致するように、パルス信号SBの
パルス幅の変化分ΔWが設定され、その分だけパルス幅
が増加される。以下、順に、各パルス周期においてパル
ス幅が増減され、所望の周波数を有する交流成分が重畳
された負荷電流ILを得る。この動作の過程においても
トランジスタTR1,TR2は不飽和領域で動作するこ
とがないので、発熱が有効に抑制される。
【0026】(3)燃料電池FCが出力した電力を回生
するための動作 スイッチング制御部CTLがトランジスタTR1,TR
2を相補的に導通制御する過程において、トランジスタ
TR2がオン状態からオフ状態となり、これと並行して
トランジスタTR1がオフ状態からオン状態になる場合
が起こる。この場合、トランジスタTR2がオン状態に
ある時にコイルLに磁界として蓄積された燃料電池FC
の出力電力が、このトランジスタTR2がオフになるこ
とによって放出される。そして、この電力がダイオード
D1を介して回生コンバータCNVに供給され、この回
生コンバータCNVを介して交流電源ACPに回生され
る。この動作の過程においてもトランジスタTR1,T
R2は飽和領域と遮断領域で動作するので、これらトラ
ンジスタTR1,TR2での発熱が有効に抑制される。
よって、燃料電池FCの出力電力が浪費されることがな
くなり、その有効利用が可能となる。以上で実施の形態
1を説明した。
するための動作 スイッチング制御部CTLがトランジスタTR1,TR
2を相補的に導通制御する過程において、トランジスタ
TR2がオン状態からオフ状態となり、これと並行して
トランジスタTR1がオフ状態からオン状態になる場合
が起こる。この場合、トランジスタTR2がオン状態に
ある時にコイルLに磁界として蓄積された燃料電池FC
の出力電力が、このトランジスタTR2がオフになるこ
とによって放出される。そして、この電力がダイオード
D1を介して回生コンバータCNVに供給され、この回
生コンバータCNVを介して交流電源ACPに回生され
る。この動作の過程においてもトランジスタTR1,T
R2は飽和領域と遮断領域で動作するので、これらトラ
ンジスタTR1,TR2での発熱が有効に抑制される。
よって、燃料電池FCの出力電力が浪費されることがな
くなり、その有効利用が可能となる。以上で実施の形態
1を説明した。
【0027】なお、上述の図2に示す構成によれば、ト
ランジスタTR1,TR2の導通を制御するパルス信号
SS1,SS2のデューティを調節すれば、負荷電流I
Lの向きを双方向に制御することができ、被試験対象の
電池を放電するのみならず、充電することも可能であ
る。これは、回生コンバータCNVとコイルLとの間に
トランジスタTR1を備えていることによる。しかし、
一般には燃料電池FCを充電することはできないため、
燃料電池FCを被試験対象とした場合、負荷装置に求め
られる機能としては燃料電池FCを放電させる機能があ
れば足り、必ずしも充電機能を有する必要はない。図3
に、充電機能を省略した場合の負荷装置の構成を示す。
同図に示すように、この場合の負荷装置は、図2に示す
構成において、トランジスタTR1とダイオードD2を
省略した構成となる。ただし、通常、ダイオードD2は
トランジスタTR2に付属しているのが通例であるか
ら、結果的には存在している。
ランジスタTR1,TR2の導通を制御するパルス信号
SS1,SS2のデューティを調節すれば、負荷電流I
Lの向きを双方向に制御することができ、被試験対象の
電池を放電するのみならず、充電することも可能であ
る。これは、回生コンバータCNVとコイルLとの間に
トランジスタTR1を備えていることによる。しかし、
一般には燃料電池FCを充電することはできないため、
燃料電池FCを被試験対象とした場合、負荷装置に求め
られる機能としては燃料電池FCを放電させる機能があ
れば足り、必ずしも充電機能を有する必要はない。図3
に、充電機能を省略した場合の負荷装置の構成を示す。
同図に示すように、この場合の負荷装置は、図2に示す
構成において、トランジスタTR1とダイオードD2を
省略した構成となる。ただし、通常、ダイオードD2は
トランジスタTR2に付属しているのが通例であるか
ら、結果的には存在している。
【0028】(実施の形態2)以下、この発明の実施の
形態2に係る電池試験用負荷装置を説明する。この電池
試験用負荷装置の構成は、図1および図2に示す上述の
実施の形態1と同様であるが、スイッチング制御部CT
Lの制御内容が実施の形態1とは異なる。以下では、ス
イッチング制御部CTLの制御を中心に説明する。図5
に、この実施の形態2に係るスイッチング制御部CTL
がトランジスタTR1,TR2に出力するパルス信号の
波形を示す。同図から理解されるように、基準パルス信
号SAに対して一定のパルス幅Wdを一定周期で増減す
ることにより、負荷電流に重畳される交流成分の周波数
を制御する。
形態2に係る電池試験用負荷装置を説明する。この電池
試験用負荷装置の構成は、図1および図2に示す上述の
実施の形態1と同様であるが、スイッチング制御部CT
Lの制御内容が実施の形態1とは異なる。以下では、ス
イッチング制御部CTLの制御を中心に説明する。図5
に、この実施の形態2に係るスイッチング制御部CTL
がトランジスタTR1,TR2に出力するパルス信号の
波形を示す。同図から理解されるように、基準パルス信
号SAに対して一定のパルス幅Wdを一定周期で増減す
ることにより、負荷電流に重畳される交流成分の周波数
を制御する。
【0029】具体的には、パルス周期T1およびパルス
周期T2では、基準パルス信号SAに対してパルス信号
SBのパルス幅を一定のパルス幅Wdだけ増加させ、そ
の次のパルス周期T3およびパルス周期T4では、一定
のパルス幅Wdだけパルス信号SBのパルス幅を減少さ
せる。以後、同様にパルス信号SBのパルス幅をパルス
幅Wdだけ一定周期で増減させる。このようにパルス信
号SBのパルス幅を増減させると、平均電流AVEを振
幅の中心として、パルス幅の増減の繰り返し周期と一致
した周期で負荷電流ILに交流成分が現れる。
周期T2では、基準パルス信号SAに対してパルス信号
SBのパルス幅を一定のパルス幅Wdだけ増加させ、そ
の次のパルス周期T3およびパルス周期T4では、一定
のパルス幅Wdだけパルス信号SBのパルス幅を減少さ
せる。以後、同様にパルス信号SBのパルス幅をパルス
幅Wdだけ一定周期で増減させる。このようにパルス信
号SBのパルス幅を増減させると、平均電流AVEを振
幅の中心として、パルス幅の増減の繰り返し周期と一致
した周期で負荷電流ILに交流成分が現れる。
【0030】従って、この実施の形態2によれば、パル
ス信号SBのパルス幅の繰り返し周期を、パルス信号S
Aのn(nは自然数)倍に変化させれば、基準信号SA
の周波数のn分の1倍の周波数を有するパルス信号SB
が得られ、このパルス信号SBの周波数を制御すること
が可能になる。また、この実施の形態2によれば、増減
分のパルス幅Wdを調節すれば、負荷電流ILにリップ
ル成分として重畳される交流成分の振幅が変化する。従
って、各周波数において最適な交流成分の振幅を得るこ
とが可能となる。以上で実施の形態2を説明した。
ス信号SBのパルス幅の繰り返し周期を、パルス信号S
Aのn(nは自然数)倍に変化させれば、基準信号SA
の周波数のn分の1倍の周波数を有するパルス信号SB
が得られ、このパルス信号SBの周波数を制御すること
が可能になる。また、この実施の形態2によれば、増減
分のパルス幅Wdを調節すれば、負荷電流ILにリップ
ル成分として重畳される交流成分の振幅が変化する。従
って、各周波数において最適な交流成分の振幅を得るこ
とが可能となる。以上で実施の形態2を説明した。
【0031】(実施の形態3)以下、この発明の実施の
形態3を説明する。上述の実施の形態1、2によれば、
基準パルス信号SAをパルス幅変調して得られるパルス
信号SBは、その周波数が基準パルス信号SAの周波数
に近づくにつれ波形歪みが顕著になる。このため、実用
的には、パルス信号SAの周波数は基準パルス信号SA
の10分の1から15分の1以下程度に抑えられる。ま
た、高電圧・高電流下で動作するトランジスタTR1,
TR2のスイッチング周波数は、現状では10kHzか
ら15kHz程度が実用上の限界であるから、仮に基準
信号SAの周波数を10kHzに設定したとすれば、上
述の実施の形態1の構成により得られるパルス信号SB
の周波数は1kHzが上限となる。この実施の形態2で
は、このような制約を克服し、パルス信号SBの周波数
として基準パルス信号SAと同程度を得る電池試験用負
荷装置を説明する。
形態3を説明する。上述の実施の形態1、2によれば、
基準パルス信号SAをパルス幅変調して得られるパルス
信号SBは、その周波数が基準パルス信号SAの周波数
に近づくにつれ波形歪みが顕著になる。このため、実用
的には、パルス信号SAの周波数は基準パルス信号SA
の10分の1から15分の1以下程度に抑えられる。ま
た、高電圧・高電流下で動作するトランジスタTR1,
TR2のスイッチング周波数は、現状では10kHzか
ら15kHz程度が実用上の限界であるから、仮に基準
信号SAの周波数を10kHzに設定したとすれば、上
述の実施の形態1の構成により得られるパルス信号SB
の周波数は1kHzが上限となる。この実施の形態2で
は、このような制約を克服し、パルス信号SBの周波数
として基準パルス信号SAと同程度を得る電池試験用負
荷装置を説明する。
【0032】この実施の形態3に係る装置構成も上述の
実施の形態1および2と同様であるが、スイッチング制
御部CTLの制御内容が異なる。以下では、スイッチン
グ制御部CTLの制御を中心に説明する。図6に、この
実施の形態3に係るスイッチング制御部CTLがトラン
ジスタTR1,TR2に出力するパルス信号SBの波形
を示す。上述の実施の形態1および2では、基準パルス
信号SAをパルス幅変調してパルス信号SBを生成する
ものとしたが、この実施の形態3では、パルス幅変調は
行わす、基準パルス信号SAを周波数変調してパルス信
号SBを生成し、このパルス信号SBによりトランジス
タTR1,TR2を制御する。このパルス信号SBを受
けてトランジスタTR1,TR2がスイッチングし、こ
の動作に起因して負荷電流ILに交流成分が重畳され
る。
実施の形態1および2と同様であるが、スイッチング制
御部CTLの制御内容が異なる。以下では、スイッチン
グ制御部CTLの制御を中心に説明する。図6に、この
実施の形態3に係るスイッチング制御部CTLがトラン
ジスタTR1,TR2に出力するパルス信号SBの波形
を示す。上述の実施の形態1および2では、基準パルス
信号SAをパルス幅変調してパルス信号SBを生成する
ものとしたが、この実施の形態3では、パルス幅変調は
行わす、基準パルス信号SAを周波数変調してパルス信
号SBを生成し、このパルス信号SBによりトランジス
タTR1,TR2を制御する。このパルス信号SBを受
けてトランジスタTR1,TR2がスイッチングし、こ
の動作に起因して負荷電流ILに交流成分が重畳され
る。
【0033】ここで、コイルLおよびコンデンサC2か
らなるフィルタ手段の定数は、トランジスタTR1,T
R2の動作に起因して負荷電流ILに重畳される交流成
分を通過させるように設定されているので、負荷電流I
Lに重畳される交流成分の周波数は、パルス信号SBの
周波数に一致する。従って、パルス信号SBの周波数に
より、負荷電流ILに重畳される交流成分の周波数を制
御することが可能になる。なお、フィルタ手段の定数が
実施の形態1と実施の形態3とで同一に設定すれば、厳
密には、上述の実施の形態1の構成によっても、パルス
信号SBの周波数成分は高調波成分として負荷電流IL
に現れる。しかし、実施の形態1ではパルス幅変調によ
る周波数成分が支配的となるため、このパルス信号SB
の周波数成分は顕在化しない。
らなるフィルタ手段の定数は、トランジスタTR1,T
R2の動作に起因して負荷電流ILに重畳される交流成
分を通過させるように設定されているので、負荷電流I
Lに重畳される交流成分の周波数は、パルス信号SBの
周波数に一致する。従って、パルス信号SBの周波数に
より、負荷電流ILに重畳される交流成分の周波数を制
御することが可能になる。なお、フィルタ手段の定数が
実施の形態1と実施の形態3とで同一に設定すれば、厳
密には、上述の実施の形態1の構成によっても、パルス
信号SBの周波数成分は高調波成分として負荷電流IL
に現れる。しかし、実施の形態1ではパルス幅変調によ
る周波数成分が支配的となるため、このパルス信号SB
の周波数成分は顕在化しない。
【0034】この実施の形態3の構成によれば、パルス
信号SBの周波数がそのまま負荷電流に重畳される交流
成分の周波数とされるので、波形歪みの少ない交流成分
を負荷電流ILに重畳することができる。しかしなが
ら、コイルLおよびコンデンサC2から構成されるフィ
ルタの特性上、パルス信号SBの周波数が低くなると、
負荷電流ILに重畳される交流成分の振幅が大きくな
り、負荷試験に必要とされる負荷電流の仕様を満足でき
なくなる。そこで、この実施の形態3では、周波数が低
い帯域では実施の形態1と同様にパルス幅変調により交
流成分の周波数を制御することにより、低域から高域ま
での全域にわたって負荷電流に重畳される交流成分の振
幅を適切に抑え、負荷試験を阻害しないように対策して
いる。
信号SBの周波数がそのまま負荷電流に重畳される交流
成分の周波数とされるので、波形歪みの少ない交流成分
を負荷電流ILに重畳することができる。しかしなが
ら、コイルLおよびコンデンサC2から構成されるフィ
ルタの特性上、パルス信号SBの周波数が低くなると、
負荷電流ILに重畳される交流成分の振幅が大きくな
り、負荷試験に必要とされる負荷電流の仕様を満足でき
なくなる。そこで、この実施の形態3では、周波数が低
い帯域では実施の形態1と同様にパルス幅変調により交
流成分の周波数を制御することにより、低域から高域ま
での全域にわたって負荷電流に重畳される交流成分の振
幅を適切に抑え、負荷試験を阻害しないように対策して
いる。
【0035】即ち、実施の形態1に係るパルス幅変調を
用いた手法によれば、負荷電流に重畳される交流成分の
振幅は周波数に依存しないという利点を有するが、周波
数が高くなると波形歪みが発生する不都合がある。これ
に対し、実施の形態3に係る周波数変調のみによれば、
全周波数帯域にわたって波形歪みを生じないという利点
を有するが、周波数が低い帯域では負荷電流に重畳され
る交流成分の振幅が過大になるという不都合がある。こ
の実施の形態3では、パルス幅変調方式と周波数変調方
式を組み合わせることにより、お互いの不都合を補い、
基準パルス信号の周波数を上限とする全周波数帯域にわ
たって、良好に交流成分を負荷電流に重畳するものであ
る。
用いた手法によれば、負荷電流に重畳される交流成分の
振幅は周波数に依存しないという利点を有するが、周波
数が高くなると波形歪みが発生する不都合がある。これ
に対し、実施の形態3に係る周波数変調のみによれば、
全周波数帯域にわたって波形歪みを生じないという利点
を有するが、周波数が低い帯域では負荷電流に重畳され
る交流成分の振幅が過大になるという不都合がある。こ
の実施の形態3では、パルス幅変調方式と周波数変調方
式を組み合わせることにより、お互いの不都合を補い、
基準パルス信号の周波数を上限とする全周波数帯域にわ
たって、良好に交流成分を負荷電流に重畳するものであ
る。
【0036】この実施の形態3では、基準パルス信号S
Aの周波数(10kHz)の10分の1の周波数である
1kHzを境界(所定の周波数)として、1kHz以下
の帯域ではパルス幅変調方式を用い、1kHz〜10k
Hzまでの帯域では周波数変調方式を用いる。ただし、
変調方式を切り替えるための境界を与える所定の周波数
については、お互いの変調方式の利点を最も有効に引き
出せるように定めればよい。
Aの周波数(10kHz)の10分の1の周波数である
1kHzを境界(所定の周波数)として、1kHz以下
の帯域ではパルス幅変調方式を用い、1kHz〜10k
Hzまでの帯域では周波数変調方式を用いる。ただし、
変調方式を切り替えるための境界を与える所定の周波数
については、お互いの変調方式の利点を最も有効に引き
出せるように定めればよい。
【0037】以下に、上述の各実施の形態の特徴をまと
める。 (1)トランジスタTR1,TR2をパルス信号により
オン状態またはオフ状態に制御する。これによりトラン
ジスタでの発熱を抑える。 (2)負荷装置側のトランジスタTR1,TR2の導通
を制御するパルス信号をパルス幅変調する。これにより
負荷電流に重畳される交流成分の周波数を制御する。こ
の変調方式は低い周波数帯域で有効。 (3)負荷装置側のトランジスタTR1,TR2の導通
を制御するパルス信号を周波数変調する。これにより負
荷電流に重畳される交流成分の周波数を制御する。この
変調方式は高い周波数帯域で有効。
める。 (1)トランジスタTR1,TR2をパルス信号により
オン状態またはオフ状態に制御する。これによりトラン
ジスタでの発熱を抑える。 (2)負荷装置側のトランジスタTR1,TR2の導通
を制御するパルス信号をパルス幅変調する。これにより
負荷電流に重畳される交流成分の周波数を制御する。こ
の変調方式は低い周波数帯域で有効。 (3)負荷装置側のトランジスタTR1,TR2の導通
を制御するパルス信号を周波数変調する。これにより負
荷電流に重畳される交流成分の周波数を制御する。この
変調方式は高い周波数帯域で有効。
【0038】(4)トランジスタTR1,TR2のスイ
ッチング動作に起因する交流成分を通過させるように、
コイルLおよびコンデンサC2からなるフィルタ手段の
定数を設定する。ただし、燃料電池FCの負荷試験を阻
害しない程度に、負荷電流に重畳される交流成分はフィ
ルタ手段で適切に減衰される。 (5)回生コンバータCNVを介して、燃料電池の出力
電力を交流電源ACPに回生する。これにより電力の浪
費を抑え、電力の再利用を可能とする。
ッチング動作に起因する交流成分を通過させるように、
コイルLおよびコンデンサC2からなるフィルタ手段の
定数を設定する。ただし、燃料電池FCの負荷試験を阻
害しない程度に、負荷電流に重畳される交流成分はフィ
ルタ手段で適切に減衰される。 (5)回生コンバータCNVを介して、燃料電池の出力
電力を交流電源ACPに回生する。これにより電力の浪
費を抑え、電力の再利用を可能とする。
【0039】以上のように、上述の実施の形態によれ
ば、トランジスタTR1,TR2での発熱が抑制され
る。また、また発熱が抑えられることで放熱機能を簡略
化することが可能となり、装置の大型化を回避できる。
また、パルス幅変調方式と周波数変調方式を組み合わせ
ることで、必要な負荷電流をとりながら、燃料電池FC
の内部インピーダンスを広い周波数帯域に亘って高精度
に計測できる。
ば、トランジスタTR1,TR2での発熱が抑制され
る。また、また発熱が抑えられることで放熱機能を簡略
化することが可能となり、装置の大型化を回避できる。
また、パルス幅変調方式と周波数変調方式を組み合わせ
ることで、必要な負荷電流をとりながら、燃料電池FC
の内部インピーダンスを広い周波数帯域に亘って高精度
に計測できる。
【0040】以上、この発明の実施形態について図面を
参照して詳述してきたが、この発明は上述した実施形態
に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない
範囲での変更等も含まれる。例えば、実施の形態1およ
び実施の形態2では、パルス信号SBのパルス幅を変調
してリップルの周波数を制御するものとし、加えて実施
の形態2では、パルス信号SBのパルス幅を変調してリ
ップル成分として重畳される交流成分の振幅を最適に制
御するものとしたが、パルス信号SBのパルス幅を変調
してリップルの周波数のみを制御するものとしてもよ
く、またリップルの振幅のみを制御するものとしてもよ
く、さらにリップルの周波数と振幅の両方を制御するも
のとしてもよい。
参照して詳述してきたが、この発明は上述した実施形態
に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない
範囲での変更等も含まれる。例えば、実施の形態1およ
び実施の形態2では、パルス信号SBのパルス幅を変調
してリップルの周波数を制御するものとし、加えて実施
の形態2では、パルス信号SBのパルス幅を変調してリ
ップル成分として重畳される交流成分の振幅を最適に制
御するものとしたが、パルス信号SBのパルス幅を変調
してリップルの周波数のみを制御するものとしてもよ
く、またリップルの振幅のみを制御するものとしてもよ
く、さらにリップルの周波数と振幅の両方を制御するも
のとしてもよい。
【0041】また、図2および図3に示すコンデンサC
2はリップルを抑えるためのものであるが、本発明で
は、上述のように負荷電流のリップル成分を積極的に活
用している。このため、負荷試験の仕様を満足する程度
に本来的に負荷電流のリップルが小さいのであれば、必
ずしもコンデンサC2を設ける必要はなく、これを省略
して構成してもよい。
2はリップルを抑えるためのものであるが、本発明で
は、上述のように負荷電流のリップル成分を積極的に活
用している。このため、負荷試験の仕様を満足する程度
に本来的に負荷電流のリップルが小さいのであれば、必
ずしもコンデンサC2を設ける必要はなく、これを省略
して構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、パルス信号に基づき
開閉するスイッチ手段と、負荷電流を平滑すると共に前
記スイッチの開閉動作に起因して発生する交流成分を通
過させるフィルタ手段と、前記パルス信号を変調して前
記交流成分の周波数を制御する制御部とを備えたので、
電池の負荷試験において、燃料電池が発生する電力の消
費を抑制し、この電力の消費に伴う発熱を抑制すること
が可能になる。
開閉するスイッチ手段と、負荷電流を平滑すると共に前
記スイッチの開閉動作に起因して発生する交流成分を通
過させるフィルタ手段と、前記パルス信号を変調して前
記交流成分の周波数を制御する制御部とを備えたので、
電池の負荷試験において、燃料電池が発生する電力の消
費を抑制し、この電力の消費に伴う発熱を抑制すること
が可能になる。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電池試験用の
負荷装置の適用例を示す図である。
負荷装置の適用例を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る負荷装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る負荷装置の他
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る負荷装置の動
作を説明するための波形図である。
作を説明するための波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る負荷装置の動
作を説明するための波形図である。
作を説明するための波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る負荷装置の動
作を説明するための波形図である。
作を説明するための波形図である。
【図7】 燃料電池の試験方法を説明するための図であ
る。
る。
ACP;交流電源
CNV;回生コンバータ(電力変換手段)
C1;コンデンサ(安定化用)
C2;コンデンサ(平滑用/フィルタ手段)
CTL;スイッチング制御部(制御手段)
D1,D2;還流ダイオード
L;コイル(平滑用/フィルタ手段)
LTS;負荷装置
FC;燃料電池(被試験対象)
TR1,TR2;トランジスタ(スイッチ手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 被試験対象とされる電池に負荷電流を定
常的に発生させると共に、前記負荷電流に対して前記電
池の特性を測定するための交流成分を重畳させる電池試
験用負荷装置であって、 前記電池の放電経路に介挿され、パルス信号に基づき開
閉するスイッチ手段と、 前記スイッチ手段と前記電池との間に接続され、前記負
荷電流を平滑すると共に前記スイッチ手段の開閉動作に
起因して前記負荷電流に発生するリップル成分を前記交
流成分として通過させるフィルタ手段と、 前記パルス信号を変調して前記交流成分の周波数を制御
する制御手段と、 を備えて構成された電池試験用負荷装置。 - 【請求項2】 前記制御手段が、前記パルス信号のパル
ス幅を変調して前記交流成分の周波数または/および振
幅を制御することを特徴とする請求項1に記載された電
池試験用負荷装置。 - 【請求項3】 前記制御手段が、 前記パルス信号の周波数を変調して前記交流成分の周波
数を制御することを特徴とする請求項1に記載された電
池試験用負荷装置。 - 【請求項4】 前記制御手段が、 所定の周波数よりも低い帯域では前記パルス信号のパル
ス幅を変調して前記交流成分の周波数を制御すると共
に、前記所定の周波数よりも高い帯域では前記パルス信
号の周波数を変調して前記交流成分の周波数を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載された電池試験用負荷
装置。 - 【請求項5】 外部の交流電源から供給される交流電力
を直流電力に変換すると共に回生機能を有する電力変換
手段をさらに備え、 前記スイッチ手段として、前記電力変換手段により変換
して得られた直流電力を降圧して前記フィルタ手段に与
えるチョッパを備えたことを特徴とする請求項1ないし
4の何れかに記載された電池試験用負荷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062190A JP2003264000A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 電池試験用負荷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062190A JP2003264000A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 電池試験用負荷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003264000A true JP2003264000A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29196084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002062190A Withdrawn JP2003264000A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 電池試験用負荷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003264000A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005166601A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Chino Corp | 燃料電池の評価装置 |
JP2007012414A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム及び移動体 |
WO2007052547A1 (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 燃料電池システム及び燃料電池の出力改善方法 |
JP2008204673A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Yokogawa Electric Corp | 燃料電池の発電制御装置 |
JP2008204672A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Yokogawa Electric Corp | 燃料電池の発電制御装置 |
WO2008138239A1 (en) * | 2007-05-15 | 2008-11-20 | Qinglan Li | A method for measuring on-line internal impedance of storage battery, a current operation module and an apparatus for measuring on-line internal impedance of storage battery |
JP2011102756A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-05-26 | Yokogawa Electric Corp | インピーダンス計測方法およびインピーダンス計測装置 |
JP2011122895A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Mitsubishi Motors Corp | 内部抵抗推定装置 |
JP2011185619A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Electric Power Dev Co Ltd | 蓄電池評価装置及び方法 |
JP2014042442A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Hyundai Motor Company Co Ltd | 実車特性を反映した燃料電池パワーモジュールの評価のためのモータ出力シミュレーション装置 |
JP2018078000A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池の接続検査方法 |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002062190A patent/JP2003264000A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4511162B2 (ja) * | 2003-12-05 | 2010-07-28 | 株式会社チノー | 燃料電池の評価装置 |
JP2005166601A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Chino Corp | 燃料電池の評価装置 |
JP4743492B2 (ja) * | 2005-06-30 | 2011-08-10 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム及び移動体 |
JP2007012414A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム及び移動体 |
WO2007052547A1 (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 燃料電池システム及び燃料電池の出力改善方法 |
JP2008204673A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Yokogawa Electric Corp | 燃料電池の発電制御装置 |
JP2008204672A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Yokogawa Electric Corp | 燃料電池の発電制御装置 |
WO2008138239A1 (en) * | 2007-05-15 | 2008-11-20 | Qinglan Li | A method for measuring on-line internal impedance of storage battery, a current operation module and an apparatus for measuring on-line internal impedance of storage battery |
US8217659B2 (en) | 2007-05-15 | 2012-07-10 | Qinglan Li | Method for on-line measurement of battery internal resistance, current operational module, and on-line measurement instrument for battery internal resistance |
JP2011102756A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-05-26 | Yokogawa Electric Corp | インピーダンス計測方法およびインピーダンス計測装置 |
JP2011122895A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Mitsubishi Motors Corp | 内部抵抗推定装置 |
JP2011185619A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Electric Power Dev Co Ltd | 蓄電池評価装置及び方法 |
JP2014042442A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Hyundai Motor Company Co Ltd | 実車特性を反映した燃料電池パワーモジュールの評価のためのモータ出力シミュレーション装置 |
US9383398B2 (en) | 2012-08-21 | 2016-07-05 | Hyundai Motor Company | Motor power simulating apparatus for fuel cell power module evaluation |
JP2018078000A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池の接続検査方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Iyer et al. | Small-signal stability assessment and active stabilization of a bidirectional battery charger | |
CN112373351A (zh) | 电池组加热方法 | |
JP3697112B2 (ja) | 直流双方向コンバータ | |
JP2003264000A (ja) | 電池試験用負荷装置 | |
US20090160252A1 (en) | Method of controlling hybrid dc power supply system | |
Meher et al. | A reconfigurable on-board power converter for electric vehicle with reduced switch count | |
JP2004015900A (ja) | プッシュプル回路方式の電力変換装置 | |
EP2575247B1 (en) | Method for DC-DC conversion with phase-shift modulation, and corresponding conversion apparatus | |
CN110759312A (zh) | 用于开关转换器的准谐振模式电压控制的设备和方法 | |
CN112491277A (zh) | 一种通过死区时间自适应提高电力电子变压器效率的方法 | |
Alharbi et al. | Ripple-free multiphase interleaved stacked converter for high-power applications | |
US11658580B2 (en) | Control method for DC converter and DC converter | |
KR0163909B1 (ko) | 충전 형태 변환 제어형 니켈카드뮴/니켈금속수소화물 전지 충전회로 | |
JP2003333835A (ja) | 電源システム、電源制御方法、および電源制御をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 | |
JP2011211797A (ja) | 昇圧型dc−dcコンバータ | |
CN106067735A (zh) | 用于运行dc-dc转换器的方法 | |
JPH07131984A (ja) | 直流電源装置 | |
JP2001128389A (ja) | 電源ユニット | |
JPH06266455A (ja) | バッテリ併用型太陽光発電設備 | |
FR3001091A1 (fr) | Systeme de charge d'une batterie de vehicule automobile a tres faibles pertes et procede de commande associe | |
JP2005039921A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH07245942A (ja) | ランダムスイッチング電源 | |
TWM298277U (en) | Switching control circuit for discontinuous mode PFC converters | |
JP4649728B2 (ja) | 電源装置及び放電灯点灯装置 | |
WO2024045936A1 (zh) | 充电机控制方法、装置、充电机及车辆 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |