JP3936584B2 - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の出力を直流から交流へ変換する燃料電池発電システムに関し、特に、燃料電池発電システムの起動時に生じる突入電流を抑制する燃料電池発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の固体高分子型燃料電池から電力を得る燃料電池発電システムは、図11に示すように、改質器10、燃料電池16、DC/DCコンバータ18、DC/ACインバータ40、入力電流検出回路32、ドライバ回路30、出力電圧検出回路38、及び、スイッチング制御回路34を備え、燃料電池16から出力される直流電圧をDC/DCコンバータ18により所定の直流電圧に昇圧してから、DC/ACインバータ40を通じて交流固定周波数の商用電源を発電していた。
【0003】
燃料電池16は、改質器10から燃料ガス12としての水素リッチガスが供給され、酸化剤ガス14としての酸素又は空気が供給されて、直流電気を発電する。この直流電気はDC/DCコンバータ18により低電圧の直流電気から高電圧の直流電気へ変換され、さらに、DC/ACインバータ40により直流電気から交流電気へ変換し、100V/50Hzや200V/50Hzのような交流固定周波数の商用電源としての電力を発電していた。
【0004】
スイッチング制御回路を含む制御部22は、図9に示すようなスタート信号112としてのDC/DCコンバータスタートに応動してドライバ回路30を作動させ、昇圧トランス24を介してDC/ACインバータ40に高電圧の直流電気を供給しているが、DC/DCコンバータ18とDC/ACインバータ40との間に接続されているコンデンサとしての平滑コンデンサ20に図9に示すような数10Aから約100Aの突入電流110が数ミリ秒の間にDC/ACインバータ40の入力ラインに流れ、燃料電池16内部のセルの損傷又は劣化や、DC/DCコンバータ18やDC/ACインバータ40を構成する電子部品に損傷が生じるという課題が存在していた。
【0005】
また、上記突入電流110を緩和する目的で従来は、図10に示すような、突入電流防止回路付きDC/ACインバータ102を使用していた。この突入電流防止回路は、スタート信号112を入力する際に、電流容量の大きい抵抗器11を通してDC/ACインバータの平滑コンデンサ7へ電流を供給し、燃料電池発電システムが通常の運転状態に移行した後に、開閉制御部100により抵抗器11の両端子をクランプするスイッチ104を閉じてDC/DCコンバータ18から直流電気を供給していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのような従来の燃料電池発電システムでは、DC/ACインバータ102の電流容量が増大するほど、突入電流を防止する抵抗器11の電力容量を突入電流110の二乗に比例する値の抵抗器を選定しなければならず、また、燃料電池発電システムの運転中には抵抗器11の加熱や損傷を防止するスイッチ104と開閉制御部100を設けるため、燃料電池発電システムが大型化し、また製造コストも増大するに至っていた。
【0007】
そこで本発明は、燃料電池発電システムの起動時に生じる突入電流を防止する新たな機構の燃料電池発電システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による燃料電池発電システムは、図1に示すように、燃料ガス12と酸化剤ガス14との電気化学的反応により発電する燃料電池16と、燃料電池16から出力される直流電圧を所定の直流電圧に変圧するDC/DCコンバータ18と、DC/DCコンバータ18の出力側に接続されたコンデンサ20とを備える。DC/DCコンバータ18は、DC/DCコンバータ18本体を制御する制御部22を有し、制御部22はDC/DCコンバータ18の起動時に出力電圧をゼロから所定の直流電圧まで昇圧するのに所定の勾配をもって増加させるように構成する。
また、請求項2に係る発明による燃料電池発電システムは、請求項1において、前記所定の勾配を指令する出力電圧勾配指令回路36を有するように構成する。
【0009】
このように構成すると、出力電圧検出回路38は、コンデンサ20に印加する直流電圧を分割抵抗器27の中間節点電圧を通して検出し、スイッチング制御回路34へフィードバックする。スイッチング制御回路34はフィードバックされた直流電圧と経時的に増加する起動制御電圧とを比較しながら、スイッチング素子28の導通期間を制御し、コンデンサ20に印加する直流電圧をゼロから所定の直流電圧まで所定の勾配をもって増加させることができ、突入電流を防止する。したがって、燃料電池発電システムの性能低下や局所的な材料の劣化を防止することができる。
上記目的を達成するために、請求項3に係る発明による燃料電池発電システムは、図7に示すように、請求項1または請求項2に係る発明において、更に、DC/DCコンバータ18の入力電流に制限をかける入力電流最大値制御回路46を有するように構成する。
このように構成すると、システムの起動時に生じる突入電流を防止することができ、この突入電流防止機構は大容量の抵抗器を必要とせず、ハードウエアロジックの制御回路若しくはマイクロコンピュータのようなソフトウエアロジックの制御回路により廉価にしかも省スペースで実施することができる。また、突入電流を生じさせないので、燃料電池の損傷、劣化を軽減することができると共に、DC/DCコンバータ18やDC/ACインバータ40を構成する電子部品にも損傷、劣化を軽減させることができる。
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明による燃料電池発電システムは、図1及び図7に示すように、DC/DCコンバータ18から出力される直流電圧を交流電圧に変換するDC/ACインバータ40を備え、コンデンサ20はDC/ACインバータ40の一部を構成する。
このように構成すると、燃料電池発電システムの起動時に生じる突入電流を防止しながら、運転時に安定した交流電気を発電することができ、燃料電池発電システムの性能低下や局所的な材料の劣化を防止することができる。
【0010】
本願発明による燃料電池発電システムは、図4に示すように、燃料ガス12と酸化剤ガス14としての燃料ガスとの電気化学的反応により発電する燃料電池16と、燃料電池16から出力される直流電圧を所定の直流電圧に変圧するDC/DCコンバータ18と、DC/DCコンバータ18の出力側に接続されたコンデンサ20とを備える。DC/DCコンバータ18は、DC/DCコンバータ18本体を制御する制御部22を有し、制御部22はDC/DCコンバータ18の起動時に出力電圧をゼロから所定の直流電圧まで昇圧するのに、DC/DCコンバータ18の入力電流に制限をかけるように構成する。
【0011】
このように構成すると、スタート信号を受信した入力電流最大値制御回路46は、スイッチング制御回路34へ燃料電池発電システムの入力電流最大値制限起動を指令し、スイッチング制御回路34はドライバ回路30を通してスイッチング素子28の導通期間を制御する。スイッチング制御回路34は、入力電流検出回路32を通してDC/DCコンバータ18の入力電流を監視し、出力電圧検出回路38を通してDC/DCコンバータ18の出力電圧を監視する。
【0012】
また、スイッチング制御回路34は、DC/DCコンバータ18の出力電圧に基づき起動期間を判定し、監視中のDC/DCコンバータ18の入力電流が所定の最大値を超えないようにスイッチング素子28の導通期間を制御することができる。
【0013】
引き続き、スイッチング制御回路34は、監視中のDC/DCコンバータ18の出力電圧がコンデンサ20の充電電圧まで昇圧した時点でスイッチング素子28の導通期間を運転動作モードに変更し、入力電流最大値制限を解除する。
【0014】
スイッチング制御回路34は、コンデンサ20に印加する直流電圧をゼロから所定の直流電圧まで昇圧するのに、DC/DCコンバータ18の入力電流を制限することができ、突入電流を防止する。したがって、燃料電池発電システムの性能低下や局所的な材料の劣化を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池発電システムのブロック図である。燃料電池発電システムは、燃料電池16と、DC/DCコンバータ18と、DC/ACインバータ40と、制御部22を備え、燃料電池16は改質器10から燃料ガスとしての水素リッチガス12と酸化剤ガス14としての酸素又は空気が供給され、電気化学反応により直流電気を発電し、直流電気を交流電気へ変換して外部に電力を供給する。
【0019】
上記制御部22は、DC/DCコンバータ18に接続され、ドライバ回路30と、入力電流検出回路32と、出力電圧検出回路38と、出力電圧勾配指令回路36と、スイッチング制御回路34を具備する。
【0020】
上記DC/DCコンバータ18は、入力電流検出器23と、昇圧トランス24と、整流器としての整流ダイオード25と、電流平滑リアクトル26と、分割抵抗器27と、一対のスイッチング素子28を具備する。低電圧の直流電気を入力し高電圧の直流電気を出力する変圧手段である。
【0021】
上記DC/ACインバータ40は、入力側に平滑コンデンサ20を接続し、制御回路としてのマイクロコンピュータからゲート制御を受けるインバータのスイッチング素子群42を具備し、インバータのスイッチング素子42の相補的な導通動作により固定周波数の交流電圧をAC出力44へ電力供給することができる。例えば、50/60Hzの100V/200Vのような商用電源を供給することができ、既存の商用電源ラインへ接続して負荷の増減に対応させることもできる。
【0022】
燃料電池16から出力される電力は、例えば、約50Vの直流電気がDC/DCコンバータ18に供給され、例えば、直流電気の正電圧ラインは昇圧トランス24の入力中間タップに接続し、直流電気の負電圧ラインは昇圧トランス24の両端子にスイッチング素子28を介して接続されている。
【0023】
上記スイッチング制御回路34は、ドライバ回路30を介してスイッチング素子28を相補的に駆動し、一方のスイッチング素子がONの時は他方のスイッチング素子がOFFとなるように駆動する。昇圧トランス24はスイッチング素子28の相補的な導通により、昇圧トランス24内部で流れる電流の方向を経時的に変化させ、昇圧トランス24の出力側へ、例えば10kHzから100kHzの周波数で約300Vの交流電気を出力する。
【0024】
昇圧トランス24の出力端子には、整流器としての整流ダイオード25を介して電流平滑リアクトル26が接続され、正電圧のDCラインへ接続されている。一方、出力中間タップには負電圧のDCラインが接続されている。この正と負のDCラインには、例えば約300Vの直流電気を出力し、この電位レベルを検出する分割抵抗器27が接続されている。本実施の形態では、DC/DCコンバータ18の昇圧方式にプッシュプル式を使用したが、直流電気を昇圧する手段として昇圧チョッパ方式や、トランスを使用しない平滑コンデンサとスイッチング素子で構成する倍電圧整流方式を使用することができる。
【0025】
上記燃料電池16が直流電気を出力している段階で、制御部22にスタート信号を入力する。スタート信号を受信した出力電圧勾配指令回路36は、スイッチング制御回路34へ出力電圧勾配指令を発し発電システムの起動モードを開始させる。出力電圧勾配パラメータはハードウエアのみで構成できる他に、PROMやマイクロコンピュータ内部のROMに書込まれ、ゼロ・ボルトから所定の電圧値まで上昇する時系列的なデータとして保存されている。
【0026】
スイッチング制御回路34は、出力電圧検出回路38を通してDC/DCコンバータ18の出力電圧データを受信し、入力電流検出回路32を通してDC/DCコンバータ18の入力電流データを受信し、入力電流と出力電圧を同時に監視することができる。この監視する入力電流と出力電圧はアナログ値を用いても良く。デジタル化した値を用いても良い。なお、入力電流検出回路32と出力電圧検出回路38は、電流または電圧のアナログ値をデジタル信号に変換するADコンバータを使用することができる。
【0027】
スイッチング制御回路34は、スイッチング素子28の相補的な導通動作を制御して、過渡的な突入電流が発生しない程度の電圧値に制限させることができる。例えば、スタート信号に応動して出力電圧勾配指令を発した段階では、DC/DCコンバータ18の入力電流と出力電圧は共にゼロの値である。
【0028】
スイッチング制御回路34は、ドライバ回路30を通してスイッチング素子28を相補的に駆動して、DC/DCコンバータ18の入力電流をゼロから若干増加する程度に制御する。入力電流の増加に伴いDC/DCコンバータ18の出力電圧も増大するが、スイッチング制御回路34により出力電圧に勾配を持たせるように制御することができる。
【0029】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。スイッチング制御回路34は、DC/DCコンバータ18の出力電圧を監視しながら、スイッチング素子28を相補的に駆動する。例えば、スタート信号の入力段階では、スイッチング素子28の導通期間を短く制御し、徐々に導通期間を長くするように経時的変化をもたせて制御することができる。
【0030】
図2の下部に示するように、DC/DCコンバータ18の出力電圧はDC/DCコンバータスタートの時点ではゼロ・ボルトであり時間の経過に伴い徐々に増加するように制御されている。DC/DCコンバータ18の出力電圧の勾配は、例えば、ゼロ・ボルトから定格の300ボルトまで昇圧する時間を約10秒に設定することができる。
【0031】
図2の上部に示するように、DC/ACインバータ40の入力電流は、DC/DCコンバータスタートの時点ではゼロ・アンペアであり時間の経過に伴い徐々に増加するように制御されている。DC/ACインバータ40の入力電流の勾配は、例えば、ゼロ・アンペアから約10アンペアまで上昇した時点で平滑コンデンサ20を満充電し、その後はゼロ・アンペアに戻り、定格運転で電力を供給している期間においては平滑コンデンサ20の充放電を繰り返すように制御することができる。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。スイッチング制御回路34は、スイッチング素子28のゲートへ図示する経時的変化をする信号を印加する。スタートで示した時点のDC/DCコンバータ18の出力電圧はゼロ・ボルトである。
【0033】
スイッチング制御回路34は、スタート時点でパルス幅が狭い矩形波を出力し、時間の経過に伴いパルスの幅を広げるように信号を変調することができる。例えば、図示する波形はスイッチング素子28の一方のゲートに印加するもので、信号のデューティ比を変化させた波形である。他方のスイッチング素子28には図示した信号と相補的な関係を持つ信号が印加される。
【0034】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池発電システムのブロック図である。燃料電池発電システムは、燃料電池16と、DC/DCコンバータ18と、DC/ACインバータ40と、制御部22を備え、燃料電池16は改質器10から燃料ガスとしての水素リッチガス12と酸化剤ガス14としての酸素又は空気が供給され、電気化的学反応により直流電気を発電し、直流電気を交流電気へ変換して外部に電力を供給する。
【0035】
また、 制御部22、DC/DCコンバータ18、DC/ACインバータ40、スイッチング制御回路34の内部構造は上述した第1の実施の形態と同一であり、説明を省略する。
【0036】
スイッチング制御回路34は、ドライバ回路30を通してスイッチング素子28を相補的に駆動して、DC/DCコンバータ18の入力電流をゼロから所定の電流値に上昇するように制御する。予め設定された入力電流によりDC/DCコンバータ18の出力電圧は徐々に増大し、ゼロ・ボルトから所定の勾配を持たせるように制御することができる。
【0037】
燃料電池16が直流電気を出力している段階で、制御部22にスタート信号を入力する。スタート信号を受信した入力電流最大値制御回路46は、スイッチング制御回路34へ入力電流最大値指令を発し発電システムの起動モードを開始させる。
【0038】
スイッチング制御回路34は、出力電圧検出回路38を通してDC/DCコンバータ18の出力電圧データを受信し、入力電流検出回路32を通してDC/DCコンバータ18の入力電流データを受信し、入力電流と出力電圧を同時に監視することができる。この監視する入力電流と出力電圧はアナログ値を用いても良く。デジタル化した値を用いても良い。なお、入力電流検出回路32と出力電圧検出回路38は、電流または電圧のアナログ値をデジタル信号に変換するADコンバータを使用することができる。
【0039】
図5の下段に示すように、DC/DCコンバータ18の出力電圧はDC/DCコンバータスタートの時点ではゼロ・ボルトであり時間の経過に伴い徐々に増加するように制御されている。DC/DCコンバータ18の出力電圧の勾配は、例えば、ゼロ・ボルトから定格の300ボルトまで昇圧する時間を約10秒に設定することができる。
【0040】
図5の上段に示するように、DC/ACインバータ40の入力電流は、DC/DCコンバータスタートの時点ではゼロ・アンペアであり時間の経過に伴い徐々に増加するように制御されている。DC/ACインバータ40の入力電流の勾配は、例えば、ゼロ・アンペアから約10アンペアまで上昇した時点で平滑コンデンサ20を満充電し、その後はゼロ・アンペアに戻り、定格運転で電力を供給している期間においては平滑コンデンサ20の充放電を繰り返すように制御することができる。
【0041】
図5の中段に示するように、DC/DCコンバータ18の入力電流はDC/DCコンバータスタートの時点から所定の設定電流に上昇し経時的に変化せずに、平滑コンデンサ20が満充電した段階でゼロ・アンペアに戻り、その後定格運転で電力を供給している期間においては平滑コンデンサ20の充放電を繰り返すようにスイッチング素子28のON/OFF制御により電流は増減する。
【0042】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。スイッチング制御回路34は、スイッチング素子28のゲートへ図示するような周期的なパルス信号を印加する。スタートで示した時点のDC/DCコンバータ18の出力電圧はゼロ・ボルトであるが、この周期的なスイッチング制御により所定の勾配を持たせて上昇させるように制御することができる。
【0043】
また、本実施の形態を図6に示したパルスをスイッチング素子28のゲートへ印加するように説明をしたが、他にDC/DCコンバータ18の入力電流を制限することができる手段として、ディプレッション形MOSFETやIGBT等の多種多様のスイッチング素子28を使用して入力電流を制限することができる。
【0044】
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池発電システムのブロック図である。燃料電池発電システムは、燃料電池16と、DC/DCコンバータ18と、DC/ACインバータ40と、制御部22を備え、燃料電池16は改質器10から燃料ガスとしての水素リッチガス12と酸化剤ガス14としての酸素又は空気が供給され、電気化学的反応により直流電気を発電し、直流電気を交流電気へ変換して外部に電力を供給する。
【0045】
また、 制御部22、DC/DCコンバータ18、DC/ACインバータ40、スイッチング制御回路34の内部構造は上述した第1及び第2の実施の形態と同一であり、説明を省略する。
【0046】
スイッチング制御回路34は、ドライバ回路30を通してスイッチング素子28を相補的に駆動して、DC/DCコンバータ18の入力電流をゼロから所定の電流値に上昇するように制御する。予め設定された入力電流によりDC/DCコンバータ18の出力電圧は徐々に増大し、ゼロ・ボルトから所定の勾配を持たせるように制御することができる。
【0047】
燃料電池16が直流電気を出力している段階で、制御部22にスタート信号を入力する。スタート信号を受信した入力電流最大値制御回路46は、スイッチング制御回路34へ入力電流最大値指令を発し発電システムの起動モードを開始させる。同様に、スタート信号を受信した出力電圧勾配指令回路36は、スイッチング制御回路34へ出力電圧勾配指令を発し発電システムの起動モードを開始させる。
【0048】
スイッチング制御回路34は、出力電圧検出回路38を通してDC/DCコンバータ18の出力電圧データを受信し、入力電流検出回路32を通してDC/DCコンバータ18の入力電流データを受信し、入力電流と出力電圧を同時に監視することができる。この監視する入力電流と出力電圧はアナログ値を用いても良く。デジタル化した値を用いても良い。なお、入力電流検出回路32と出力電圧検出回路38は、電流または電圧のアナログ値をデジタル信号に変換するADコンバータを使用することができる。
【0049】
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。スイッチング制御回路34は、スイッチング素子28のゲートへ幅の狭いパルスを印加し、図中のスタートで示した時点のDC/DCコンバータ18のゼロ・ボルトの出力電圧を徐々に上昇させる。その後、スイッチング素子28のゲートへ幅の狭いパルスを周期的に印加して入力電流を設定値に制限することができる。
【0050】
図8の上段に示すように、DC/ACインバータ40の入力電流は、DC/DCコンバータスタートの時点ではゼロ・アンペアであり時間の経過に伴い所定の勾配をもって上昇するように制御されている。このDC/ACインバータ40の入力電流の勾配は、例えば、ゼロ・アンペアから約10アンペアまで上昇した時点で平滑コンデンサ20を満充電し、その後はゼロ・アンペアに戻り、定格運転で電力を供給している期間においては平滑コンデンサ20の充放電を繰り返すように制御することができる。
【0051】
上記DC/DCコンバータ18の入力電流は、種々変更することができるが、この入力電流の最大値は燃料電池16への水素及び酸素の供給量や、制御部品としての整流ダイオード25、分割抵抗器27、平滑コンデンサ20の最大定格値等から設定することができる。
【0052】
このように、本発明の実施の形態で説明した燃料電池発電システムは、システムの起動時に生じる突入電流を防止することができ、この突入電流防止機構は大容量の抵抗器を必要とせず、ハードウエアロジックの制御回路若しくはマイクロコンピュータのようなソフトウエアロジックの制御回路により廉価にしかも省スペースで実施することができる。
【0053】
また、突入電流を生じさせないので、燃料電池の損傷、劣化を軽減することができると共に、DC/DCコンバータ18やDC/ACインバータ40を構成する電子部品にも損傷、劣化を軽減させることができる。
【0054】
本発明の実施の形態に適用する手段として、燃料電池16は、例えば、電解質を構成する固体高分子膜を有し、固体高分子膜の一方の面側に燃料極及び燃料極に水素を主成分とする燃料ガスを供給する燃料ガス通過路を有し、他方の面側に酸化剤極を有する固体高分子型燃料電池を使用することができる。
【0055】
尚、本発明の燃料電池発電システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、燃料電池16から直流電気が出力している状態で起動モードを実行することもでき、燃料と酸素が供給されずに電気化学的反応が生じていない状態の燃料電池16を起動させる場合であっても、タイマーや燃料電池16出力電圧検知装置を追加して自動起動モードを実行することもできる。
【0056】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜4記載の燃料電池発電システムによれば、DC/ACインバータ40の入力段に接続された平滑コンデンサ20に流入する突入電流を防止してシステムの損傷または劣化を有効に防止することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのブロック図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのブロック図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。
【図9】図9は、従来の燃料電池発電システムのタイミングチャート図である。
【図10】図10は、従来の突入電流防止回路付きDC/ACインバータのブロック図である。
【図11】図11は、従来の燃料電池発電システムのブロック図である。
【符号の説明】
7 平滑コンデンサ
10 改質器
11 抵抗器
12 燃料ガス
14 酸化剤ガス
16 燃料電池
18 DC/DCコンバータ
20 平滑コンデンサ
22 制御部
23 入力電流検出器
24 昇圧トランス
25 整流ダイオード
26 電流平滑リアクトル
27 分割抵抗器
28 スイッチング素子
30 ドライバ回路
32 入力電流検出回路
34 スイッチング制御回路
36 出力電圧勾配指令回路
38 出力電圧検出回路
40 DC/ACインバータ
42 スイッチトランジスタ
46 入力電流最大値制御回路
100 開閉制御部
102 インバータ
104 スイッチ
110 突入電流
112 スタート信号

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電する燃料電池と;
    燃料電池から出力される直流電圧を所定の直流電圧に変圧するDC/DCコンバータと;
    前記DC/DCコンバータの出力側に接続されたコンデンサとを備え;
    前記DC/DCコンバータは、該DC/DCコンバータ本体を制御する制御部を有し、該制御部は該DC/DCコンバータの起動時に出力電圧をゼロから前記所定の直流電圧まで昇圧するのに所定の勾配をもって増加させるように構成した;
    燃料電池発電システム。
  2. 前記所定の勾配を指令する出力電圧勾配指令回路を有する;
    請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記DC/DCコンバータの起動時に、前記DC/DCコンバータの入力電流に制限をかける入力電流最大値制御回路を有する;
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記DC/DCコンバータから出力される直流電圧を交流電圧に変換するDC/ACインバータを備え;
    前記コンデンサは前記DC/ACインバータの一部を構成する;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
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