JP2005165465A - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システムおよびコンピュータプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 エラー発生をリアルタイムで知ることができ、またエラー情報ページに出力された内容をシステム管理者に確実に通知する印刷制御装置を提供する。
【解決手段】 印刷サーバは、印刷データの作成処理中に処理中断エラーが発生した場合、エラーに関する情報を取得する（ステップＳ８〜ステップＳ１０）。予め定義されたエラー定義フォームの内容を読み込み、オフライン移行指示があるかどうかを判断する（ステップＳ１１）。オフライン移行指示があるならば、オフライン移行命令を編集する（ステップＳ１２）。ステップＳ１３において、収集されたエラー情報とオフライン移行命令とを基にエラー情報ページを作成し、印刷データに追加する。プリンタは印刷データを解析し、オフライン状態に遷移する。オフライン状態となったプリンタでは、ユーザがオンラインボタンを押下することで、エラー情報ページが出力される。
【選択図】 図５

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御方法およびコンピュータプログラムに関するもので、特に、ウェブサーバから印刷装置に対し直接印刷を実行する印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システムおよびコンピュータプログラムに関するものである。

ＰＣとプリンタとからなる印刷システムでは、ＰＣ上で印刷処理を制御するためのプリンタドライバ（印刷処理制御プロラム）を実行することにより、その印刷処理制御プロラムからプリンタへ印刷データを送信し、印刷処理を指示する。ここで、印刷データが何らかの原因でエラーとなり中断した場合、印刷処理制御プロラムは印刷データに付属する形でエラー情報をプリンタに送信するのが一般的である。（例えば、特許文献１）
通常、エラー情報には印刷リクエスト内容、エラー番号、エラー箇所、エラー対象ファイルなどを示す情報が含まれている。プリンタでは、受信した印刷データとエラー情報とを出力する。例えば、ＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔプリンタのトレースダンプ出力や、ＦＡＸのエラー履歴出力等は、このような処理を行っている。

特開平７−７２９９０号公報

しかしながら、上記トレースダンプ出力の場合、本来出力されるべき印刷データに続いてエラー情報が出力されるため、印刷を指示したユーザは、完全に出力された印刷物を回収したときに初めてエラーの発生を知ることになる。この動作の流れは、ＦＡＸのエラー履歴出力についても同様である。したがって、ユーザはエラーが発生したタイミングを知る術がなく、迅速なエラー対処が困難であるという問題があった。

また、従来の印刷システムでは、複数の印刷物の出力中にエラー情報が出力されると、印刷物の中にエラー情報が入っているか判別するのが困難であるという問題があった。

このような問題を回避するために、印刷データを生成する環境下においては、エラー発生と同時にエラー情報を警告ダイアログで表示したり、メールにより通知するなど、エラー発生を通知する手段が知られている。しかしながら、イントラネット、インターネットのようなウェブサーバからＩｎｔｅｒｎｅｔＰｒｉｎｔＰｒｏｔｏｃｏｌ（以下、「ＩＰＰ」という）を使って直接印刷を実行する印刷システムにおいては、印刷要求を指示するクライアントと、要求を受けて印刷データを生成するウェブサーバとが非同期で動作するため、エラー情報をリアルタイムに通知することが困難であるという問題があった。また、メールによるエラー情報の通知では、同時性が損なわれるという問題があった。

本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザが印刷処理におけるエラー発生をリアルタイムで知ることができ、またエラー情報ページに出力された内容をシステム管理者に確実に通知することができる印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システムおよびコンピュータプログラムを提供することにある。

このような目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、オンライン状態の印刷装置に帳票の印刷ジョブを送信する印刷制御装置であって、帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するオーバーレイ処理手段と、前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記発生したエラーに関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを含むエラー情報ページを生成するエラー情報ページ生成手段と、前記生成手段により生成されたエラー情報ページを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加する追加手段と、前記エラー情報ページが追加された帳票のフォームを印刷ジョブとして前記印刷装置に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。

また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の印刷制御装置において、前記エラー情報ページ生成手段は、前記印刷装置をオフライン移行させた後所定のタイムアウト時間経過後に自動オンライン復帰させる指示、および前記所定のタイムアウト時間をさらに前記エラー情報ページに含めることを特徴とする。

また、請求項３に記載の発明は、前記エラーに関する情報は、請求項１または２に記載の印刷制御装置において、前記印刷装置に対する印刷リクエストの内容、前記発生したエラーのエラー番号、エラー箇所およびエラー対象ファイルを示す情報を含むことを特徴とする。

また、請求項４に記載の発明は、請求項１ないし３のいずれかに記載の印刷制御装置において、前記エラー情報ページ生成手段は、前記取得手段により取得されたエラーに関する情報を所定のフォームとオーバーレイ処理することを特徴とする。

また、請求項５に記載の発明は、印刷装置と、該印刷装置に帳票の印刷ジョブを送信する印刷制御装置とを有する印刷システムであって、前記印刷装置は、帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するオーバーレイ処理手段と、前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記発生したエラーに関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加する追加手段と、前記エラーに関する情報およびオフライン状態に移行させる指示が追加された印刷データを印刷ジョブとして前記印刷装置に送信する送信手段とを備え、前記印刷装置は、所定のフォームと前記印刷ジョブに含まれたエラーに関する情報とをオーバーレイ処理してエラー情報ページを生成するエラー情報ページ生成手段と、前記エラー情報ページ生成手段により生成されたエラー情報ページを出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。

また、請求項６に記載の発明は、オンライン状態の印刷装置に印刷ジョブを送信するコンピュータにおける印刷制御方法であって、帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するステップと、前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記発生したエラーに関する情報を取得するステップと、前記取得するステップにおいて取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを含むエラー情報ページを生成するステップと、前記生成するステップにおいて生成されたエラー情報ページを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加するステップと、前記エラー情報ページが追加された帳票のフォームを印刷ジョブとして前記印刷装置に送信するステップとを備えたことを特徴とする。

また、請求項７に記載の発明は、請求項６に記載の印刷制御方法において、前記取得するステップは、前記印刷装置をオフライン移行させた後所定のタイムアウト時間経過後に自動オンライン復帰させる指示、および前記所定のタイムアウト時間をさらに前記エラー情報ページに含めることを特徴とする。

また、請求項８に記載の発明は、請求項６または７に記載の印刷制御方法において、前記取得するステップは、前記エラーに関する情報として、前記印刷装置に対する印刷リクエストの内容、前記発生したエラーのエラー番号、エラー箇所およびエラー対象ファイルを示す情報をさらに取得することを特徴とする。

また、請求項９に記載の発明は、請求項６ないし８のいずれかに記載の印刷制御方法において、前記生成するステップは、前記取得するステップにおいて取得されたエラーに関する情報を所定のフォームとオーバーレイ処理することを特徴とする。

また、請求項１０に記載の発明は、印刷装置と、該印刷装置に帳票の印刷ジョブを送信する印刷制御装置とを有する印刷システムにより実行される印刷制御方法であって、前記印刷装置において、帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するステップと、前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記印刷装置において前記発生したエラーに関する情報を取得するステップと、前記印刷装置において、前記取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加するステップと、前記エラーに関する情報およびオフライン状態に移行させる指示が追加された印刷データを印刷ジョブとして前記印刷装置から前記印刷装置に送信するステップと、前記印刷装置において、所定のフォームと前記印刷ジョブに含まれたエラーに関する情報とをオーバーレイ処理してエラー情報ページを生成するステップと、前記生成されたエラー情報ページを出力するステップとを備えたことを特徴とする。

また、請求項１１に記載の発明は、コンピュータプログラムであって、コンピュータを請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷制御装置として機能させるためのものである。

本発明によれば、印刷データ生成時のエラー情報を正常な印刷データの最終ページにエラー情報専用のページとして付加すると同時に、エラー情報ページを出力する際に、プリンタをオフライン状態に遷移させ、ユーザのオンライン復帰操作を起点にエラー情報ページを出力することにより、ユーザはエラー発生をリアルタイムに知ることができる。

また、エラー情報ページに出力された内容をシステム管理者に通知することで、確実にエラー復旧させることができる。

〔第１実施形態〕
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態では、コンピュータシステムであるクライアントおよびウェブ印刷サーバがネットワークに接続された印刷システムにおける各装置の動作を想定している。この印刷システムでは、クライアントからウェブ印刷サーバに帳票の印刷を要求し、当該要求を受けたウェブ印刷サーバがプリンタに帳票印刷データを送信する。

図１（ａ）および（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る印刷システムに含まれるコンピュータシステムのハードウェアの構成を示すブロック図である。

コンピュータシステム４００は、ＣＰＵ１０１により構成される中央処理装置と、ＲＯＭ１０２／ＲＡＭ１０３により構成される主記憶装置、ＦＤドライブ１０４やＨＤドライブ１０６などにより構成される外部記憶装置、キーボード１０７、およびマウス１０９などポインティングデバイスにより構成される入力装置、ディスプレイ１０８などにより構成される表示装置、プリンタやプロッタにより構成されるプリンタ１１０、およびそれらを結ぶシステムバス１１１からその主要部が構成されるコンピュータシステムが、ネットワークバスによって複数相互に接続されているものである。

コンピュータシステム４００は、基本Ｉ／Ｏプログラム、ＯＳ、および制御プログラムをＣＰＵ１０１が実行することにより動作する。基本Ｉ／ＯプログラムはＲＯＭ１０２に書き込まれており、ＯＳはＨＤ１０６内のハードディスクに書き込まれている。そして、本制御装置の電源がＯＮされたときに、基本Ｉ／Ｏプログラム中のＩＰＬイニシャル・プログラム・ローディング機能によりＨＤ１０６内のハードディスクからＯＳがＲＡＭ１０３に読み込まれ、ＯＳの動作が開始される。

本実施形態の場合、本制御プログラムおよび関連データは、ＦＤ１０５中に記録されており、その記録されている内容の構成を図２に示す。ＦＤ１０５中の記憶領域２００には、ボリューム情報領域２０１、ディレクトリ情報領域２０２、制御プログラム実行ファイル領域２０３、制御プログラム関連データファイル領域２０４が格納される。

ＦＤ１０５に記録された制御プログラム実行ファイル、および制御プログラム関連データファイルは、図２に示すように、ＦＤドライブ１０４を通じて本コンピュータシステムにロードすることができる。このＦＤ１０５をＦＤドライブ１０４にセットすると、ＯＳおよび基本Ｉ／Ｏプログラムの制御の下に本制御プログラムおよび関連データがＦＤ１０５から読み出され、ＲＡＭ１０３にロードされて動作可能となる。

なお、制御プログラムおよび関連データは、ＨＤドライブまたはＣＤに記憶されているものとしてもよい。

図３は、本制御プログラムがＲＡＭ１０３にロードされ実行可能となった状態のメモリマップを示す。
ＲＡＭ１０３の記憶領域３００には、基本Ｉ／Ｏプログラム３０１、ＯＳ３０２、印刷処理制御プログラム３０３が格納され、データエリア３０４、ワークエリア３０５が割り当てられる。ＦＤ１０５内の制御プログラム実行ファイルは印刷処理制御プログラム３０３に、制御プログラム関連データファイル２０４はデータエリア３０４に格納される。

本実施形態では、ＦＤ１０５から制御プログラム、および関連データを直接ＲＡＭ１０３にロードして実行させる例を示したが、この他に、図１に示すＨＤ１０６内のハードディスクを利用することも可能である。この場合、ＦＤ１０５から制御プログラム実行ファイルおよび制御プログラム関連データファイルを一旦ＨＤ１０６内のハードディスクに格納（インストール）しておき、本制御プログラムを動作させる際にＨＤ１０６内のハードディスクからＲＡＭ１０３にロードするようにしてもよい。また、本制御プログラムを記録する媒体は、ＦＤ以外にＣＤ-ＲＯＭ、ＩＣメモリカードなどであってもよい。さらに、本プログラムをＲＯＭ１０２に記録しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、直接ＣＰＵ１０１で実行することも可能である。

図４は、本実施形態に係る印刷システムに含まれるプリンタの構成を示すブロック図である。
プリンタ１１０は、コントローラ部５０３、パネル部５０４、プリンタエンジン部５０５を含んでいる。プリンタエンジン部５０５は、イメージデータ（２値または多値データ）に基づいて、周知の電子写真プロセスによって感光ドラム上に潜像を形成し、用紙に転写して定着し印字を行う。パネル部５０４は、ユーザ（操作者）とのインターフェイスを行うもので、不図示のタッチセンサを有する液晶パネルと、キーボードで構成される。ユーザは、パネル部５０４を操作することによって、プリンタ１１０に所定の動作を指示することができる。

コントローラ部５０３は、パネル部５０４、プリンタエンジン部５０５を統合制御し、さらに外部装置群５０１とのデータ送受を行う。

図５は、本実施形態に係る印刷システムにより実行される印刷制御方法の流れを示すフローチャートである。以下、図５を参照し、本実施形態に係る印刷システムの動作の説明を、登録処理と印刷処理とに分けて行う。

登録処理では、複数の帳票フォームから構成された複合帳票を１つの印刷ジョブとして印刷処理する仕組みにおいて、帳票フォームをページ順に順次登録し、最終ページにエラー情報として必要な項目、オフライン設定がなされたエラー定義フォームが登録された複合帳票制御ファイルを作成する。

印刷処理では、複合帳票制御ファイルから帳票フォームを順次読み出し、実データである印刷データと合わせてオーバーレイ帳票フォームを生成する。エラーが発生した場合には、エラー定義フォームと、エラー情報と、オフライン設定に関する指示とを基にエラー情報ページを生成して、正常に生成したオーバーレイ帳票フォームに追加する。

（登録処理）
最初に、図５（ａ）のステップＳ１において、ウェブ印刷サーバで制御プログラムを実行し、印刷ジョブに追加するための帳票フォームを追加・登録する。次に、ステップＳ２において、登録の終了かどうかを判断する。判断の結果、終了でなければ、継続して帳票フォームを追加・登録する。このような登録処理は、ウェブ印刷サーバで帳票フォームを編集して行うこととしてもよく、また帳票フォームを記録したＦＤ等の媒体から当該フォームを読み込んで登録することとしてもよい。

ステップＳ２の判断の結果、ページ追加が終了したならば、ステップＳ３において、制御プログラムはエラー定義フォームを定義するための所定のダイアログをディスプレイ１０８に表示し、エラー定義フォームの定義を受け付ける。ユーザはウェブ印刷サーバのキーボード１０７やマウス１０９を使用して、上記ダイアログに所望の情報を入力し、エラー発生時にプリンタのパネル部に表示させるパネルメッセージ、およびエラー発生時にプリンタをオフライン状態に移行させるかどうかを定義する。また、オフライン状態に移行させる場合には、オンライン復帰の方法を選択して定義する。オンライン復帰方法の選択肢には、「ユーザオペレーションによるオンライン復帰（手動復帰）」か、それとも「指定時間経過後、自動的にオンライン復帰（自動復帰）」させるかといった内容が含まれる。ここで、自動オンライン復帰を選択した場合には、指定時間（秒）（自動復帰時のタイムアウト秒）を指定する。

次にステップＳ４に移行し、ステップＳ１、ステップＳ２、ステップＳ３で設定された、印刷ジョブを構成する帳票フォーム、および、最終ページに付加されるエラー定義フォームの設定を、複合帳票制御ファイルに保存する。

（印刷処理）
次に、図５（ｂ）を参照し、本実施形態において、上記のように作成された複合帳票制御ファイルを印刷する動作について説明する。

ステップＳ５ において、ウェブ印刷サーバは、クライアントから印刷リクエストを受信する。この印刷リクエストには、印刷データの指定（パス名）の他、ユーザ名、出力する帳票種別、出力先プリンタ名が含まれる。ウェブ印刷サーバは、読み込んだ複合帳票制御ファイルに登録された帳票フォームを１つずつ取り出し、順次指定された印刷データと合わせてオーバーレイ帳票フォームの印刷データを作成する。全ての帳票フォームについてオーバーレイ帳票フォームの印刷データの作成が完了したかどうかをステップＳ６で判断し、終了したならば、本実施形態の印刷制御プログラムを終了する。

ステップＳ７において、ここまでのオーバーレイ帳票フォームの印刷データの作成処理が正常に終了したかどうかを判断する。判断の結果、正常終了しているならば、ステップＳ５に戻り、次の帳票フォームについてオーバーレイ帳票フォームの印刷データの作成を実行する。判断の結果、処理中断エラーが発生しているならば、ステップＳ８において、エラー発生時のエラー種別（番号）、エラー箇所（帳票中の行番号）などの印刷処理エラー情報を取得する。取得した情報は、メモリ上に一時保存される。

次に、ステップＳ９においてウェブ印刷サーバは、クライアントから受け取った印刷リクエスト（ユーザ名、出力する帳票種別、出力先プリンタ名）を、ステップＳ８と同様にメモリ上に一時保存する。

次に、ステップＳ１０において、一時保存されたリクエストから帳票印刷時に必要な印刷データのパス名、生成時間、読み書きの属性などのファイルプロパティ情報を取得する。取得した情報は、ステップＳ８と同様にメモリ上に一時保存する。

次に、ステップＳ１１に複合帳票制御ファイル中のエラー定義フォームの内容を読み込み、オフライン移行指示があるかどうかを判断する。判断の結果、オフライン移行指示があるならば、ステップＳ１２において、図６に記載されたオフライン設定内容（手動復帰／自動復帰、自動復帰時のタイムアウト秒、パネルメッセージ）に基づき、プリンタを強制的にオフライン移行させるオフライン移行命令を編集する。

次に、ステップＳ１３において、前述したステップＳ８、ステップＳ９、ステップＳ１０によりメモリ上に収集されたエラー情報と、オフライン移行命令とを基に、図６記載のフォーマットに従い、エラー情報ページの作成処理を実行する。この処理は、ステップＳ５のフォームデータ印刷処理と同じようにフォームと印刷データとを使ったオーバーレイ印刷処理となる。

この結果、ステップＳ５を繰り返して処理された正常に出力されるオーバーレイ帳票フォームに続いて、ステップＳ１３の処理で作成されたエラー情報ページが追加され、１つの印刷データ（複合フォーム定義ファイル）が構成されることになる（ステップＳ１４）。ここで作成された複合フォーム定義ファイルは、例えば、印刷サーバからＩＰＰプロトコルを用いて、直接プリンタに送信される（ステップＳ１５）。送信された印刷データは、プリンタのコントローラ部により解析され、オフライン移行命令を解析したタイミングでプリンタが強制的にオフライン状態に遷移し、同時にパネルメッセージがエラー定義フォーム中で指定した文字列に置き換わる。オフライン状態への遷移に際しては、通常、遷移と同時にビープ音が発せられる。オフライン状態となったプリンタでは、ユーザがパネルメッセージの内容を確認し、オンラインボタンを押下することで、エラー情報ページが出力されるので、サーバからの要求に基づく印刷処理がエラー中断したことを判断できる。また、自動オンライン復帰を指示した場合には、オフライン移行後、所定の時間が経過したならば、プリンタが自動的にオンライン復帰し、エラー情報ページが出力される。これは、印刷を指示したユーザが現場を離れなければならないときに有効である。オフライン移行指示がなければ、通常の印刷と同様に正常な印刷データに続いてエラー情報ページが出力される。

図６は、出力されるエラー情報ページのフォーマットの例を示したものである。同図に示すフォーマットは、オフライン処理を使う／使わない、オフライン復帰の方法として、自動復帰／手動復帰、自動復帰するならば、その時間（秒）、オフラインに移行した時のパネルメッセージ（デバイスのパネルに表示できる任意の文字列）の定義を含んでおり、ユーザはこのエラー情報ページを見て定義内容を確認することができる。同図に示す例では、オフライン処理として“使う”、オフライン復帰の方法として“自動復帰”、復帰時間として“６０”、パネルメッセージとして“エラーハッセイ、オンラインキーオウカ”がエラー定義フォームの固定データとして定義されていることを示しており、印刷リクエスト１〜５、エラー番号、エラー行、エラーファイルと合わせて、エラー定義フォーム印刷時のデータファイルとして扱われる。

図７は、複合帳票制御ファイルのフォーマットの例を示す図である。同図に示すように、複合帳票制御ファイルの各ブロックには帳票フォームが登録されており、最終ブロックにはエラー定義フォームが定義されている。

〔第２実施形態〕
上記の第１実施形態では、印刷ジョブを構成する帳票フォームとエラー定義フォームとを１つの複合フォーム定義ファイルに包含し、この複合フォーム定義ファイルに対する印刷処理を行うことによって実現していた。本発明の他の実施形態としては、クライアントに実装されるプリンタドライバで指定することが考えられる。

この場合、クライアントでは、プリンタドライバの実行に基づき、エラー定義フォームに合わせたオフライン設定用のプロパティダイアログを表示し、ユーザからの入力に基づきオフライン移行の種別を設定する。エラー情報に関しては、アプリケーションの特性によって変動するため、ここでは設定しないものとすることができる。そして、クライアント上のアプリケーションにより実行される印刷処理でエラーが発生したならば、印刷を中断する印刷ＡＰＩ（ＡｂｏｒｔＤｏｃ）のタイミングで、オフライン移行命令を生成し、印刷データに付加し、この印刷データをウェブ印刷サーバ経由でプリンタに送信する。

本実施形態によれば、プリンタドライバでエラー発生時の処理を制御するため、専用の複合フォーム定義ファイルを作成する必要がなく、どのようなアプリケーションからの印刷でもプリンタをオフライン状態に移行させることが可能となる。結果として、アプリケーションに依存しないエラー処理が実現できる。

〔第３実施形態〕
上述の実施形態ではウェブ印刷サーバでエラー定義フォームを記憶しておき、またエラー発生時にはウェブ印刷サーバでエラー情報ページを生成する例について説明した。エラー定義フォームはプリンタに保持されることとしてもよい。この場合、プリンタの不図示の記憶部にエラー定義フォームを記憶しておくことになる。そして、印刷処理の過程においてエラーが発生したときはエラー内容を解析して、解析結果をエラー定義フォームに流し込んでエラー情報ページを作成し、印刷データの最後にエラー情報ページを付加する。

〔第４実施形態〕
また、エラー定義フォームにオフライン状態への移行の指示の他、エラー情報を印刷する用紙の種類の指定に関する情報を追加することとしてもよい。例えば、プリンタが複数の用紙カセットを有する場合、１つの用紙カセットをエラー情報専用カセットとし、通常とは異なる（例えば赤い）用紙を用意しておく。そして、ウェブ印刷サーバにおけるエラー定義フォームの設定に際しては、エラー情報ページを印刷するための用紙カセットをエラー情報専用カセットとして指定する。このような処理を行うことにより、エラー発生後自動的にオンライン復帰させる設定で複数の帳票を印刷した場合においても、当該複数の帳票の中からエラーの発生したものを簡単に探し出すことができる。

本発明の一実施形態に係るコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るフローチャートを実行するプログラム等が記録されている媒体の記憶領域を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプログラムが動作するときのメモリマップを示す図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタの機能構成を示すブロック図である。 （ａ）および（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る印刷制御方法の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエラー情報ページを示す図である。 本発明の一実施形態に係る複合フォーム定義ファイルの構成を示す図である。

符号の説明

１０１ ＣＰＵ
１０２ ＲＯＭ
１０３ ＲＡＭ
１０４ ＦＤドライブ
１０５ ＦＤ等の記憶媒体
１０６ ＨＤドライブ
１０７ キーボード
１０８ ディスプレイ
１０９ マウス
１１０ プリンタ
１１１ システムバス
２００ プログラム等が記録されている媒体の記憶領域
２０１ 記録媒体上のボリューム情報領域
２０２ 記録媒体上のディレクトリ情報領域
２０３ 記録媒体上のプログラム実行ファイル領域
２０４ 記録媒体上のプログラム関連データファイル領域
３００ プログラムが動作するときのメモリマップ
３０１ メモリマップ上の基本Ｉ／Ｏプログラム
３０２ メモリマップ上のＯＳ
３０３ メモリマップ上の印刷制御プログラム
３０４ メモリマップ上のデータエリア
３０５ メモリマップ上のワークエリア
４００ コンピュータシステム
５０３ コントローラ部
５０４ パネル部
５０５ プリンタエンジン部

Claims (11)

1. オンライン状態の印刷装置に帳票の印刷ジョブを送信する印刷制御装置であって、
   帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するオーバーレイ処理手段と、
   前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記発生したエラーに関する情報を取得する取得手段と、
   前記取得手段により取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを含むエラー情報ページを生成するエラー情報ページ生成手段と、
   前記生成手段により生成されたエラー情報ページを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加する追加手段と、
   前記エラー情報ページが追加された帳票のフォームを印刷ジョブとして前記印刷装置に送信する送信手段と
   を備えたことを特徴とする印刷制御装置。
2. 前記エラー情報ページ生成手段は、前記印刷装置をオフライン移行させた後所定のタイムアウト時間経過後に自動オンライン復帰させる指示、および前記所定のタイムアウト時間をさらに前記エラー情報ページに含めることを特徴とする請求項１に記載の印刷制御装置。
3. 前記エラーに関する情報は、前記印刷装置に対する印刷リクエストの内容、前記発生したエラーのエラー番号、エラー箇所およびエラー対象ファイルを示す情報を含むことを特徴とする請求項１または２に記載の印刷制御装置。
4. 前記エラー情報ページ生成手段は、前記取得手段により取得されたエラーに関する情報を所定のフォームとオーバーレイ処理することを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の印刷制御装置。
5. 印刷装置と、該印刷装置に帳票の印刷ジョブを送信する印刷制御装置とを有する印刷システムであって、
   前記印刷装置は、
   帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するオーバーレイ処理手段と、
   前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記発生したエラーに関する情報を取得する取得手段と、
   前記取得手段により取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加する追加手段と、
   前記エラーに関する情報およびオフライン状態に移行させる指示が追加された印刷データを印刷ジョブとして前記印刷装置に送信する送信手段と
   を備え、前記印刷装置は、
   所定のフォームと前記印刷ジョブに含まれたエラーに関する情報とをオーバーレイ処理してエラー情報ページを生成するエラー情報ページ生成手段と、
   前記エラー情報ページ生成手段により生成されたエラー情報ページを出力する出力手段と
   を備えたことを特徴とする印刷システム。
6. オンライン状態の印刷装置に印刷ジョブを送信するコンピュータにおける印刷制御方法であって、
   帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するステップと、
   前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記発生したエラーに関する情報を取得するステップと、
   前記取得するステップにおいて取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを含むエラー情報ページを生成するステップと、
   前記生成するステップにおいて生成されたエラー情報ページを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加するステップと、
   前記エラー情報ページが追加された帳票のフォームを印刷ジョブとして前記印刷装置に送信するステップと
   を備えたことを特徴とする印刷制御方法。
7. 前記取得するステップは、前記印刷装置をオフライン移行させた後所定のタイムアウト時間経過後に自動オンライン復帰させる指示、および前記所定のタイムアウト時間をさらに前記エラー情報ページに含めることを特徴とする請求項６に記載の印刷制御方法。
8. 前記取得するステップは、前記エラーに関する情報として、前記印刷装置に対する印刷リクエストの内容、前記発生したエラーのエラー番号、エラー箇所およびエラー対象ファイルを示す情報をさらに取得することを特徴とする請求項６または７に記載の印刷制御方法。
9. 前記生成するステップは、前記取得するステップにおいて取得されたエラーに関する情報を所定のフォームとオーバーレイ処理することを特徴とする請求項６ないし８のいずれかに記載の印刷制御方法。
10. 印刷装置と、該印刷装置に帳票の印刷ジョブを送信する印刷制御装置とを有する印刷システムにより実行される印刷制御方法であって、
    前記印刷装置において、帳票のフォームと印刷データとをオーバーレイ処理するステップと、
    前記オーバーレイ処理中にエラーが発生した場合、前記印刷装置において前記発生したエラーに関する情報を取得するステップと、
    前記印刷装置において、前記取得されたエラーに関する情報と、前記印刷装置をオフライン状態に移行させる指示とを前記オーバーレイ処理された印刷データに追加するステップと、
    前記エラーに関する情報およびオフライン状態に移行させる指示が追加された印刷データを印刷ジョブとして前記印刷装置から前記印刷装置に送信するステップと、
    前記印刷装置において、所定のフォームと前記印刷ジョブに含まれたエラーに関する情報とをオーバーレイ処理してエラー情報ページを生成するステップと、
    前記生成されたエラー情報ページを出力するステップと
    を備えたことを特徴とする印刷制御方法。
11. コンピュータを請求項１ないし５のいずれかに記載の印刷制御装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
    

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