JP2005165146A - 画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】低表面摩擦係数を持続し、かつ電子写真特性が良好で、長期的に安定した画像形成、クリーニングを行なうことができる高耐久な画像形成装置を提供する。
【解決手段】導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1)
Figure 2005165146

で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2)
Figure 2005165146

で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えている。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体の感光層形成用塗工液の製造方法、該製造方法で製造される感光層形成用塗工液、該感光層形成用塗工液を用いた電子写真感光体、及び該電子写真感光体を具備した画像形成装置、画像形成方法、さらに該画像形成装置用プロセスカートリッジに関する。
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ及びファクシミリ装置等の画像形成装置においては、一様に帯電された感光体上に、画像データにより変調された書込光を照射して、感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像が形成された感光体に現像部よりトナーを供給してトナー画像を感光体上に形成して現像する。画像形成装置は、この感光体上のトナー画像を転写部で転写紙(記録紙)に転写した後、定着部で転写紙上に転写したトナーを加熱・加圧して定着させ、感光体表面に残留したトナーをクリーニング部でクリーニングブレードにより掻き取る等の方法により回収する。
このような電子写真方式を利用した画像形成装置においては、従来から感光体表面の摩擦係数を低下させることで、不要なトナーの付着を防止し、地肌汚れのない画像が得られることなどが知られている。また、表面摩擦係数の小さい感光体は、表面の摩耗量が減少し感光体寿命を延ばすことができる。
すなわち、感光体の寿命を決定する原因としては、感光体の感光層の摩耗があり、感光層がある一定量削り取られると、感光体の電気特性が変化して、適正な作像プロセスを行なえなくなる。この摩擦は、上記作像プロセスで、感光体と他の作像部である現像部や転写部等の接触する部位全てで発生するが、感光体表面の摩擦係数を低減させると、これらの接触部位で発生する摩耗を低減することができ、感光体の寿命を向上させることができる。
さらに、感光体表面の摩擦係数を低減させることで、感光体上に形成されているトナー像を被転写体に転写する時の転写率が向上することが知られている。すなわち、虫食い版画の抑制や、転写後の残トナーの量を低減することができるので、廃トナー量の低減などの効果もある。
さらに、最近では、電子写真の高画質化の要求から、乳化重合法や、懸濁重合法等を用いて製造される球形トナーは、クリーニング効率の点を別にして、高い効果が得られることが明らかになってきている。
一般的に感光体上の転写残トナーのクリーニングには、ウレタンゴムなどによって形成されたブレードをカウンター方向に当接させ、該ブレードによってトナーを除去する方法が用いられている。しかし、球形トナーは、該クリーニングブレードと感光体との当接部にもぐりこみ、すり抜けてしまうため、クリーニング不良となってしまう場合が多い。その理由としては、球形トナーは、上述したクリーニングブレードを用いて感光体方面から除去しようとした場合、感光体表面とクリーニングブレードとの接触部であるクリーニングニップでトナーが最密充填状態に近くなり、感光体表面に対して強い付着力を持っている1層目のトナーとその表層にある2層目のトナーとの間でトナーが滑り、1層目トナーがブレードをすり抜けてクリーニング不良となってしまう。これに対して、感光体表面を低摩擦係数化することによって、球形トナーのすり抜けが抑えられ、クリーニング不良を抑制することができると考えらえる。
このような感光体表面の低摩擦係数化の方法としては、感光体表面層に摩擦係数を低減するような潤滑剤を添加することが提案されている。具体的には、特許文献1及び2などで提案されているものがある。
潤滑剤としては、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素原子含有樹脂(以下フッ素樹脂)、球状のアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂などの粉末や、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどの金属酸化物粉末、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸粉体、シリコーンオイルなどの潤滑性液体などが知られている。これらを、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂などの結着材樹脂に分散させた後に、感光体の表面層や保護層として成膜される。
しかしながら、一般的に、このような添加剤は、電子写真感光体の電気特性に影響を及ぼし、残留電位の上昇、高温高湿環境下での画像ボケなどの副作用を発生する場合が多い。そのため、そのような副作用を抑えるためには添加量を制限する必要があり、その結果、充分な潤滑性が得られなかったり、特に、長期間の使用によって低摩擦係数が維持できないなどの不具合が発生していた。また、潤滑剤は、その多くが自己崩壊型の特性を持っているため、潤滑剤を含有する層は、機械的強度が弱く、耐摩耗性の低下による感光体耐久性の劣化などの問題も発生しやすい。
また、感光体表面の低摩擦係数化の別の方法としては、特許文献3で提案されているように、感光体表面に潤滑剤を供給する機構が備わっている画像形成装置が従来提案され、実用化されている。しかしながら、潤滑剤の供給量が不足すると、充分低い摩擦係数を得られないなどの不具合が発生する。また、供給量を増やすことは、消耗品としての潤滑剤の寿命が短くなり、メンテナンス性の悪化を招くことになったり、過剰な潤滑剤が引き起こす不具合、例えば、感光体表面の電気特性に変化による画像ボケや地肌汚れなどが発生してしまう場合があった。
これら従来技術の他にも、電子写真感光体表面の摩擦係数低減のための提案が数多くなされているが、感光体表面の低摩擦係数化によるクリーニング性の向上と、耐久性向上による感光体の長寿命化、長期間繰り返し使用における画質安定性の維持という課題を満たすには至っておらず、さらなる改良が求められていた。
特開昭63−249152号公報 特開昭56−142567号公報 特開昭58−102949号公報
本発明の目的は、上記課題を解決し、低表面摩擦係数を持続し、かつ電子写真特性が良好で、長期的に安定した画像形成、クリーニングを行なうことができる高耐久な画像形成装置、画像形成方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、かかる画像形成装置用プロセスカートリッジを提供することにある。
そこで、本発明者等は上記課題を達成するために、電子写真感光体表面の摩擦係数低減化と、耐久性の向上について、鋭意検討した。
上記課題は、本発明の(1)「少なくとも電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する画像形成装置において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1);
Figure 2005165146

〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
Figure 2005165146

基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2);
Figure 2005165146

(式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることを特徴とする画像形成装置」、(2)「前記最表層中に含有するアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量が5重量%〜50重量%であることを特徴とする前記第(1)項に記載の画像形成装置」、(3)「前記最表層中にバインダー樹脂、電荷輸送性物質を含有することを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の画像形成装置」、(4)「前記潤滑性付与剤が、金属石鹸であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(5)「前記潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムより選ばれる金属石鹸を、単独または2種類以上混合して用いることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(6)「前記画像形成装置が複数の電子写真感光体、帯電手段、現像手段、転写手段を有するタンデム型であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(7)「前記画像形成装置が電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の画像形成装置」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(8)「少なくとも電子写真感光体、帯電工程、露光工程、現像工程及び転写工程を有する画像形成方法において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1);
Figure 2005165146

〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
Figure 2005165146

基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2);
Figure 2005165146

(式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることを特徴とする画像形成方法」、(9)「前記最表層中に含有するアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量が5重量%〜50重量%であることを特徴とする前記第(8)項に記載の画像形成方法」、(10)「前記最表層中にバインダー樹脂、電荷輸送性物質を含有することを特徴とする前記第(8)項又は第(9)項に記載の画像形成方法」、(11)「前記潤滑性付与剤が、金属石鹸であることを特徴とする前記第(8)項乃至第(10)項のいずれかに記載の画像形成方法」、(12)「前記潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムより選ばれる金属石鹸を、単独または2種類以上混合して用いることを特徴とする前記第(8)項乃至第(11)項のいずれかに記載の画像形成方法」、(13)「前記画像形成方法が複数の電子写真感光体、帯電工程、現像工程、転写工程を有するタンデム型であることを特徴とする前記第(8)項乃至第(12)項のいずれかに記載の画像形成方法」、(14)「前記画像形成方法が電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写工程を有する画像形成方法であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする前記第(8)項乃至第(13)項のいずれかに記載の画像形成方法」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(15)「前記電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つとを具備してなることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の画像形成装置用プロセスカートリッジ」によって解決される。
本発明の、少なくとも電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する画像形成装置において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1);
Figure 2005165146

〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
Figure 2005165146

基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2);
Figure 2005165146

(式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることを特徴とする画像形成装置とすることで、感光体表面の低摩擦係数化によるクリーニング性の向上と、耐久性向上による感光体の長寿命化、長期間繰り返し使用における画質安定性の維持という課題を同時に達成することができた。
すなわち、本発明は、クリーニングが困難な、球形の重合トナーを用いても、クリーニング不良が発生せず、安定して良好な画像を出力できる画像家生成装置、画像形成方法、および、該画像形成装置用プロセスカートリッジが提供されるという、極めて優れた効果を奏するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者は上記のように、少なくとも電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する画像形成装置において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1);
Figure 2005165146

〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
Figure 2005165146

基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2);
Figure 2005165146

(式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることを特徴とする画像形成装置とすることで、上記課題を解決することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明に寄れば、最表層が上記構造を有する特定なアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることで、長期間の繰り返し使用によっても電子写真感光体表面の低摩擦係数化が持続し、さらに、電子写真感光体の摩耗を著しく抑制することができるので、非常に長寿命となるのである。さらに、本発明の画像形成装置は、従来のものに比べて、潤滑性付与剤の消耗が少ないので、コストダウンを図ることができ、メンテナンス性の向上にも大きく貢献するものである。
該特定なアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有することで、電子写真感光体表面の低摩擦係数化が促進し、その結果、球形の重合トナーや小粒径化された粉砕トナー、重合トナーのクリーニング性が向上し、クリーニング不良による地肌汚れなどの異常画像を抑えることができると考えられる。さらに潤滑性付与剤が低摩擦係数の維持に効果的に働き、長期間繰り返し使用におけるクリーニング性の維持、感光体摩耗の抑制に貢献する。また、潤滑性付与剤の消耗が抑えられる理由は明確にはわかっていないが、次のようなことが考えられる。
該特定なアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有する感光体表面は、潤滑性付与剤との親和性が高く、塗布された潤滑性付与剤が剥離しにくい。そのため、一度塗布された潤滑性付与剤が長期間感光体表面にとどまり摩擦係数低減効果を発揮する。その結果、潤滑性付与剤の消耗、感光体摩耗が抑えられ、かつ該アクリル変性ポリオルガノシロキサンの低摩擦係数化との相乗効果でより低い摩擦係数となると考えられる。
また、本発明によれば、前記画像形成装置に用いられる感光体において、前記最表層中に含有する該特定なアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量が5重量%〜50重量%であることを、そのより好ましい態様の一つとして包含するものである。
上記範囲内に該特定なアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有することで、感光体表面の摩擦係数軽減効果、長期持続性、さらに塗膜表面のレベリング性なども良好となり、高耐久な感光体が得られるので、長期間繰り返し使用においても、より高画質な画像を出力できる画像形成装置を得ることができるのである。
また、本発明によれば、前記画像形成装置において、前記最表層中にバインダー樹脂、電荷輸送性物質を含有することを、そのより好ましい態様の一つとして包含するものである。
これによって、最表層の電荷輸送能が向上し、良好な電位コントラストが得られ、非常にシャープで高画質な画像が得られるようになる。
また、本発明によれば、前記画像形成装置において、前記潤滑性付与剤が、金属石鹸であり、さらに好ましくは、潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムより選ばれる金属石鹸を、単独または2種類以上混合して用いることを、そのより好ましい態様の一つとして包含するものである。
これらの潤滑性付与剤は、粉体として使用することもできるが、溶融固化して、棒状の固形物に形成することができるので、取り扱いが容易であり、かつ最表層に前記アクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有した電子写真感光体表面への塗布性が良好であるので、より摩擦係数の低減効果があるので、潤滑性付与剤の消耗が抑えられ、さらに電子写真感光体表面の摩耗も抑えられるのである。
また、本発明によれば、前記画像形成装置、画像形成方法が複数の電子写真感光体、帯電手段、現像手段、転写手段を有するタンデム型であること、または/及び前記画像形成装置が電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを、そのより好ましい態様の一つとして包含するものである。
すなわち、タンデム型とすることで、複数色のトナー画像を一度の通紙で転写することができるため、フルカラー画像をモノクロ画像なみに高速に出力することが可能となるのである。
さらに、感光体表面が低摩擦係数化されているため、トナーの転写効率が高く、転写残トナーを抑えることができるので、感光体上での混色を抑え、トナーリサイクルにも非常に有効である。さらに、中間転写体を介して転写材に二次転写することで、中間転写体上での複数色のトナー像の位置あわせが容易となり、色ズレを抑えた良好なフルカラー画像が得られ、さらに中間転写体を介するレイアウトによって、画像形成装置内のレイアウトの自由度が向上し、装置の小型化、メンテナンス性の向上などが達成された画像形成装置、画像形成方法となるのである。
さらに、本発明によれば、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つと本発明の電子写真感光体とを具備してなる画像形成装置用プロセスカートリッジが提供される。
これによって、電子写真感光体や、その他プロセス部材の交換を短時間に、容易に行うことができるので、メンテナンスに要する時間が短縮でき、コストダウンにつながる。また、プロセス部材と電子写真感光体が一体となっているので、取り付け位置の精度向上などの利点もある。
図1は、本発明の画像形成装置に用いられる電子写真感光体の模式断面図であり、導電性支持体上に感光層を設けた構成の電子写真感光体を示している。図2、図3及び図4は各々本発明における電子写真感光体の他の構成例を示すものである。図2は、感光層が電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)より構成される機能分離型タイプの電子写真感光体を示し、図3は、導電性支持体と機能分離型タイプの感光層のCGL、CTLとの間に下引き層を入れた電子写真感光体を示している。図4は図3のタイプの感光層の上にさらに保護層を形成した電子写真感光体を示している。なお、本発明に係る電子写真感光体としては、導電性支持体上に少なくとも感光層を有していれば、上記以外のその他の層が形成されていてもよく、また、該感光層のタイプは任意に組み合わされていても構わない。
本発明において電子写真感光体に使用される導電性支持体としては、導電体もしくは導電処理をした絶縁体、例えばAl、Ni、Fe、Cu、Auなどの金属、もしくはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にAl、Ag、Au等の金属あるいはIn、SnO等の導電材料の薄膜を形成したもの、樹脂中にカーボンブラック、グラファイト、Al、Cu、Ni等の金属粉、導電性ガラス粉などを均一に分散させ、樹脂に導電性を付与した樹脂基体、導電処理をした紙等が使用できる。導電性支持体の形状は特に制約はなく、板状、ドラム状あるいはベルト状のいずれのものも使用できるが、ベルト状の支持体を用いると、内部に駆動ローラ、従動ローラを設ける必要があるなど装置が複雑化したり、大型化する反面、レイアウトの自由度が増すなどのメリットがある。しかしながら、保護層を形成する場合は、該保護層の可撓性が不足して、表面にクラックとよばれる亀裂が入る可能性があり、それが原因で粒状の地肌汚れが発生することが考えられる。このようなことから、支持体としては剛性の高いドラム状のものが好ましく用いられる。
導電性支持体と感光層との間には、必要に応じて、下引き層を設けてもよい。かかる下引き層は、接着性を向上する、モアレなどを防止する、上層の塗工性を改良する、残留電位を低減するなどの目的で設けられる。下引き層は、一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂は、その上に感光層を溶剤を用いて塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫化物、金属窒化物などの微粉末を加えてもよい。これらの下引き層は、適当な溶媒を用いて、慣用される塗工法によって形成することができる。
更に、かかる下引き層としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えばゾル−ゲル法等により形成した金属酸化物層も有用である。
この他に、かかる下引き層として、Alを陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物や、SnO、TiO、ITO、CeO等の無機物を真空薄膜作製法にて設けてもよい。
下引き層の膜厚は約0.1〜10μmが適当であり、さらに好ましくは1μm〜5μmである。
本発明の電子写真感光体に用いられる感光層の種類は、Se系、OPC系等のいずれも適用できる。無機系材料としては、結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物等が挙げられる。特に、環境に対して優しくかつ安価なOPCが良好である。
本発明における感光層は、単層型でも積層型でもよいが、ここでは積層型について述べる。はじめに、電荷発生層について説明することにする。
電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層であって、必要に応じてバインダー樹脂を用いることもある。電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。
無機系材料としては、結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物等が挙げられる。
一方、有機系材料としては、公知の材料を用いることができる。例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔料、アントラキノン系又は多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は、単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
電荷発生層に必要に応じて用いられるバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどが用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
また、必要に応じて、電荷輸送性物質を添加してもよい。また、電荷発生層のバインダー樹脂として、上述のバインダー樹脂の他に、高分子電荷輸送性物質も良好に用いられる。
電荷発生層形成用塗工液に用いられる有機溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ等が挙げられ、これら有機溶媒は単独でも2種類以上混合して用いても良い。
特に、沸点が40℃以上、80℃以下のテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、メタノール、エタノールは、塗工後の乾燥が容易であることなどから、好適に用いられる。
電荷発生層形成用塗工液は、上記有機溶媒中に電荷発生材料と必要に応じてバインダー樹脂を分散、溶解して製造する。有機顔料を有機溶媒に分散する方法としては、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、振動ミルなどの分散メディアを用いた分散方法や、高速液衝突分散方法などが挙げられる。
電荷発生層を形成する方法としては、真空薄膜作製法と、溶液分散系からのキャスティング法とが大きく挙げられる。
前者の方法としては、グロー放電重合法、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング法、加速イオンインジェクション法等が挙げられる。この真空薄膜作製法は、上述した無機系材料又は有機系材料を良好に形成することができる。
また、後者のキャスティング法によって電荷発生層を設けるには、電荷発生層形成用塗工液を用いて、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法などの慣用されている方法を用いて行なうことができる。
電荷発生層の膜厚は、その厚みに応じて電子写真特性、特に光感度が変化し、一般的に膜厚が厚いほど光感度が高くなる。従って、電荷発生層の膜厚は、要求される画像形成装置のスペックによって好適な範囲に設定する必要がある。一般的には、電子写真方式の感光体として要求される感度を得るためには、0.01〜5μm程度の膜厚が適当であり、好ましくは0.05〜2μm程度である。
電荷輸送層は、帯電電荷を保持させ、かつ、露光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層である。帯電電荷を保持させる目的を達成するためには、電気抵抗が高いことが要求される。また、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が小さく、かつ、電荷移動性が良いことが要求される。
これらの要件を満足させるための電荷輸送層は、電荷輸送性物質及び必要に応じて用いられるバインダー樹脂により構成される。かかる電荷輸送層は、これらの電荷輸送性物質及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。かかる電荷輸送層には、必要により、電荷輸送性物質及びバインダー樹脂以外に、可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等などの添加剤を適量添加することもできる。
電荷輸送性物質としては、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。
電子輸送物質としては、たとえば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送物質は、単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
正孔輸送物質としては、以下に表わされる電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。たとえば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。これらの正孔輸送物質は、単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
また、高分子電荷輸送性物質は、以下のような構造を有していてもよい。
(a)カルバゾール環を有する重合体
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開平4−175337号公報、特開平4−183719号公報、特開平6−234841号公報に記載の化合物等が例示される。
(b)ヒドラゾン構造を有する重合体
例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−20953号公報、特開昭61−296358号公報、特開平1−134456号公報、特開平1−179164号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−180852号公報、特開平3−50555号公報、特開平5−310904号公報、特開平6−234840号公報に記載の化合物等が例示される。
(c)ポリシリレン重合体
例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−88461号公報、特開平4−264130号公報、特開平4−264131号公報、特開平4−264132号公報、特開平4−264133号公報、特開平4−289867号公報に記載の化合物等が例示される。
(d)トリアリールアミン構造を有する重合体
例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−アミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特開平2−282264号公報、特開平2−304456号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−133066号公報、特開平5−40350号公報、特開平5−202135号公報に記載の化合物等が例示される。
(e)その他の重合体
例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特開昭51−73888号公報、特開昭56−150749号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−234837号公報に記載の化合物等が例示される。
本発明に使用される電子供与性基を有する重合体は、上記重合体だけでなく、公知単量体の共重合体や、ブロック重合体、グラフト重合体、スターポリマーや、また、例えば特開平3−109406号公報に開示されているような電子供与性基を有する架橋重合体等を用いることも可能である。
また、本発明に用いられる高分子電荷輸送性物質として更に有用なトリアリールアミン構造を有するポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルとしては、例えば、特開昭64−1728号公報、特開昭64−13061号公報、特開昭64−19049号公報、特開平4−11627号公報、特開平4−225014号公報、特開平4−230767号公報、特開平4−320420号公報、特開平5−232727号公報、特開平7−56374号公報、特開平9−127713号公報、特開平9−222740号公報、特開平9−265197号公報、特開平9−211877号公報、特開平9−304956号公報等に記載の化合物が例示される。
更に、電荷輸送層に併用できるバインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独又は2種以上の混合物として用いることができる。
また、電荷輸送層は、架橋性のバインダー樹脂と架橋性の電荷移動性物質の共重合体として構成されていても良い。
電荷輸送層の膜厚は、約5〜100μm程度が適当であるが、近年の高画質化の要求から、電荷輸送層を薄膜化することが図られており、1200dpi以上の高画質化を達成するためには、より好ましくは5〜30μm程度が適当である。
更に、電荷輸送層が感光体の最表層になる場合には、下記一般式(1);
Figure 2005165146

〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
Figure 2005165146

基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2);
Figure 2005165146

(式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有させる。
ここで、本発明において用いられるアクリル変性ポリオルガノシロキサンについて説明する。
このアクリル変性ポリオルガノシロキサンは、(イ)一般式(1);
Figure 2005165146

(式中のR、R、R、Y、Z及びZは前記と同じ意味をもつ)
で表わされるポリオルガノシロキサンに、(ロ)一般式(2);
Figure 2005165146

(式中のR、Rは前記と同じ意味をもつ)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル及び所望に応じて用いられる共重合可能な単量体を、乳化重合法によりグラフト重合させることにより製造される。
前記一般式(1)で表わされるポリオルガノシロキサンにおいては、R、R及びRは、それぞれメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基やフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などのアリール基などの炭素数1〜20の炭化水素基又はこれらの炭化水素基の炭素原子に結合した水素原子の少なくとも1つをハロゲン原子で置換した炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基であって、R、R及びRは、それぞれ同一であってもよいし、たがいに異なっていてもよい。
また、Yはビニル基、アリル基、γ−アクリロキシプロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、γ−メルカプトピロピル基などのラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である。Z及びZは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの低級アルキル基又は
Figure 2005165146

で示されるトリオルガノシリル基であり、このトリオルガノシリル基におけるR及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である。該トリオルガノシリル基における炭素数1〜20の炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基及びラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基としては、前記に例示したものを挙げることができる。該Z1とZ2は、それぞれ同一であってもよいし、たがいに異なるものであってもよい。
さらに、mは10,000以下の正の整数、好ましくは500〜8,000の範囲の整数であり、nは1以上の整数、好ましくは1〜500の範囲の整数である。
前記一般式(2)で示されるポリオルガノシロキサンは、環状ポリオルガノシロキサン、分子鎖両末端が水酸基で封鎖された液状ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端がアルコキシ基で封鎖された液状ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたポリジメチルシロキサンなどを、また、ラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方を導入するためのシラン類或いはシラン類の加水分解生成物などを、さらに所望に応じ、本発明の目的をそこなわない程度の量の三官能性のトリアルコキシシラン及びその加水分解生成物などを用い、反応させることにより製造することができる。
次に、一般式(1)で示されるポリオルガノシロキサンの製造方法の異なった例について説明すると、まず、第1の方法は、原料として、例えば前記のオクタメチルシクロテトラシロキサンのような環状低分子シロキサンとラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつジアルコキシシラン化合物やその加水分解物を用い、強アルカリ性又は強酸性触媒の存在下に重合させることにより高分子量のポリオルガノシロキサンを得る方法である。このようにして得られた高分子量のポリオルガノシロキサンは、次工程の乳化グラフト共重合に供するために、適当な乳化剤の存在下に水性媒体中に乳化分散させる処理が施される。
次に、第2の方法は、原料として、例えば前記の低分子ポリオルガノシロキサンと、ラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつジアルコキシシランやその加水分解物とを用い、スルホン酸系界面活性剤や硫酸エステル系界面活性剤の存在下に、水性媒体中において乳化重合させる方法である。この乳化重合の場合、同様な原料を用い、アルキルトリメチルアンモニウムクロリドやアルキルベンジルアンモニウムクロリドのどのカチオン性界面活性剤により、水性媒体中に乳化分散させたのち、適当量の水酸化カリウムや水酸化ナトリウムなどの強アルカリ性化合物を添加して重合させることもできる。
このようにして得られた前記一般式(1)で示されるポリオルガノシロキサンは、その分子量が小さいと、組成物から得られる成形体に持続性のある摺動性、耐摩耗性などを付与する効果が劣るようになるので、分子量ができるだけ大きい方が好ましい。このため、第1の方法においては、重合においてポリオルガノシロキサンを高分子量のものとしておき、これを乳化分散することが必要であり、また第2の方法においては、乳化重合後に施される熟成処理の際に、温度を低くすればポリオルガノシロキサンの分子量が大きくなるので、熟成温度は30℃以下、好ましくは15℃以下とするのが有利である。
本発明において、前記一般式(1)で示されるポリオルガノシロキサンに、グラフト重合させる(ロ)成分の単量体として用いられる前記一般式(2)で示される(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステルは1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、所望に応じ、これらの(メタ)アクリル酸エステルと共に用いられる共重合可能な単量体としては、多官能性単量体やエチレン性不飽和単量体が挙げられる。該多官能性単量体としては、例えば(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのエチレン性不飽和アミド及びエチレン性不飽和アミドのアルキロール又はアルコキシアルキル化物、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテルなどのオキシラン基含有不飽和単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基含有不飽和単量体、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸などのカルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有不飽和単量体、(メタ)アクリル酸のエチレンオキシドやプロピレンオキシド付加物などのポリアルキレンオキシド基含有不飽和単量体、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの多価アルコールと(メタ)アクリル酸との完全エステル、さらにはアリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの多官能性単量体は、アクリル変性ポリオルガノシロキサンにおけるポリマー間の架橋に関与することによって、成形体に弾性、耐久性、耐熱性などを付与する効果を有している。
一方、エチレン性不飽和単量体としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどが挙げられる。これらの単量体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、これらの単量体1種以上と前記官能性単量体1種以上とを組み合わせて用いてもよい。
前記所望に応じて用いられる共重合可能な単量体の使用量は、一般式(2)で示される(メタ)アクリル酸エステルと該共重合可能な単量体との合計重量に基づき、30重量%以下の範囲で選ぶことが必要である。この量が30重量%を超えると、得られるアクリル変性ポリオルガノシロキサンとバインダー樹脂との混和性が低下する。
また、前記(ロ)成分のグラフト共重合用単量体、すなわち前記一般式(2)で示される(メタ)アクリル酸エステル、又はこれと共重合可能な単量体との混合物は、成形体により優れた摺動性、耐摩耗性を付与するためには、そのポリマー化物のガラス転移温度が20℃、好ましくは30℃以上のものが望ましい。
本発明におけるアクリル変性ポリオルガノシロキサンは、前記(イ)成分のポリオルガノシロキサンと(ロ)成分の単量体とを、重量比5:95にないし95:5の割合で用いて、乳化重合法により、グラフト共重合させることにより得られる。該(イ)成分のポリオルガノシロキサンの使用割合が前記範囲より少ないと、得られるアクリル変性ポリオルガノシロキサンはポリオルガノシロキサン自体がもつ効果を充分に発揮することができず、かつアクリル系ポリマーの欠点である粘着感が生じるようになるし、前記範囲より多いと該アクリル変性ポリオルガノシロキサンはポリ塩化ビニル系樹脂との混和性が低下し、成形体表面にブリードしやすくなり、摺動性、耐摩耗性などが経時により低下しやすくなる傾向がみられる。
前記(イ)成分と(ロ)成分との乳化グラフト共重合は、該(イ)成分としてポリオルガノシロキサンの水性エマルジョンを用い、通常のラジカル開始剤を使用して、公知の乳化重合法によって行うことができる。
なおアクリル変性ポリオルガノシロキサンの製造に関しては特公平7−5808号公報(日信化学工業株式会社)に詳細に記載されている。
また本発明に用いられるアクリル変性ポリオルガノシロキサンにおいて、重合時に用いる乳化剤、凝集剤等不純物の残留は電気特性を問題とする像形成部材とりわけ電子写真用感光体においてはその電気特性を損なう恐れがあるため、必要に応じて精製して用いることが好ましい。精製法としては酸、アルカリ水溶液、水およびアルコールなどで攪拌洗浄処理する方法またソックスレー抽出等による固液抽出法が挙げられる。
感光層中におけるアクリル変性ポリオルガノシロキサンの割合として70重量%以下、より好ましくは5重量%以上50重量%以下である。70重量%より多く使用すると、感光体の表面平滑性の低下、残留電位上昇等の副作用をもたらす。また、5重量%未満では、摩擦係数の低減がやや不充分となり、クリーニング不良が発生する場合がある。
また、アクリル変性ポリオルガノシロキサンを樹脂に添加する方法としては、汎用の溶媒中で攪拌する方法、ボールミリング法、振動ミリング法、超音波法及び高速液衝突法などの手段を用いることができる。または、バンバリーミキサー、ロールミル、2軸押出し機などの公知の装置を用い機械的に混合しペレット状に賦形する方法を挙げることができる。押し出し賦形されたペレットは、幅広い温度範囲で成型可能であり、成型には通常の射出成型機が用いられる。ペレット状に賦形されたコア/シェル構造を有するグラフト共重合体と樹脂は、更に上記の溶液分散法へ適用できる。
以下に本発明で使用されるアクリル変性ポリオルガノシロキサンの代表的な例を示す。
例えば日信化学工業(株)のシャリーヌR―170S、R―170、R−210等という商品名で市販されているものが挙げられる。
更に、アクリル変性ポリオルガノシロキサンに加えて、電荷輸送層の表面部位に、耐摩耗性を向上する目的で微粒子を添加することもできる。耐摩耗性の向上についてに用いられる微粒子としては、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂微粒子、シリコ−ン樹脂微粒子、グアナミンホルムアルデヒド樹脂微粒子、a−カ−ボン粉末、銅、スズ、アルミニウム、インジウムなどの金属粉末、シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、アンチモンをド−プした酸化錫、錫をド−プした酸化インジウム等の金属酸化物、フッ化錫、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム等の金属フッ化物、チタン酸カリウム、窒化硼素などの無機微粒子が挙げられる。これによって、表面摩擦係数を低減する効果、耐摩耗性の向上、トナーの転写効率の向上、転写残トナーのクリーニング性の向上などがさらに効果的に発揮されれ、異常画像の抑制や感光体の長寿命化に非常に有効である。
電荷輸送層形成用塗工液に用いられる有機溶媒としては、先述の電荷発生層形成用塗工液と同様の溶媒が用いられる。
電荷輸送層形成用塗工液は、上記有機溶媒中に電荷輸送物質とバインダー樹脂を溶解し、本発明に用いられるアクリル変性ポリオルガノシロキサンを分散して製造する。さらに、上記目的で微粒子を分散させる場合においても、電荷発生層形成用塗工液と同様の分散方法を用いることができる。
電荷輸送層中にアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有させる場合、より効率よく摩擦係数低減効果を得るためには、電荷輸送層の表面付近の含有量を多くすることが好ましい。
すなわち、繰り返し使用による電荷輸送層の摩耗のために、もはや電子写真感光体としての機能を発揮できなくなる膜厚より上に含有させればよく、それより内部に含有したアクリル変性ポリオルガノシロキサンは無駄になってしまう上、逆に感光体の電子写真特性に悪影響を与える可能性もある。アクリル変性ポリオルガノシロキサンを電荷輸送層の表面付近に多く含有させる電子写真感光体の製造方法としては、例えば、アクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有しない電荷輸送層形成用塗工液を塗布した後、アクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有した電荷輸送層形成用塗工液を塗布するなどの方法が考えられる。
例えば、具体的に説明すると、電荷発生層上に、まずアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有しない電荷輸送層形成用塗工液を用いて第1の電荷輸送層を形成し、その上からアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量が重量比40%の電荷輸送層形成用塗工液を用いて第2の電荷輸送層を形成し、乾燥することによって、表面にアクリル変性ポリオルガノシロキサンを多く含有した電荷輸送層が形成できる。
次に、感光層が単層構成の場合について説明する。
キャスティング法で単層感光層を設ける場合、多くの場合、かかる単層感光層は、電荷発生物質と低分子並びに高分子電荷輸送性物質を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。電荷発生物質並びに電荷輸送性物質としては、前述した材料を用いることができる。
また、かかる単層感光層には、必要により、可塑剤を添加することもできる。更に、必要に応じて用いることのできるバインダー樹脂としては、先に電荷輸送層で挙げたバインダー樹脂をそのまま用いることができる。その他に、電荷発生層で挙げたバインダー樹脂を混合して用いてもよい。
さらに、単層感光層が感光体の最表層となる場合には、該単層感光層にアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有させる。これによって、前述の電荷輸送層の場合と同じ効果が得られる。
また、前述の電荷輸送層の場合と同様に、表面付近のアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量を多くすることが好ましく、その方法も同様の製造方法を用いることができる。
単層感光体の感光層の膜厚は、5〜100μm程度が適当である。
本発明の感光体においては、感光層の上に、保護層が設けられることもある。保護層に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリール樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリアリレート、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
また、保護層を用いる場合、保護層が最表層となるので、該保護層中にアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有させる。本発明においては、アクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有することで長期間繰り返し使用においても低摩擦係数が持続し、耐摩耗性が向上する。さらに、保護層は感光層の上に比較的小さな膜厚をもって設けられるため、感光体の電気特性への影響が比較的小さく、電荷輸送層にアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有させる場合よりも、含有量を大きくすることができたり、低摩擦係数化や耐摩耗性に特化した処方を用いて電荷輸送層と機能分離させることができる。最表層の含有量が多いと、より低摩擦係数となり、さらに繰り返し使用によっても低摩擦係数が維持されるなどの利点がある。
また、保護層にはさらなる耐摩耗性を付与するためアクリル変性ポリオルガノシロキサン以外の微粒子を含有してもよい。該微粒子としては、前述のものを用いることができ、とくにシリカ、アルミナ、酸化チタン等の金属酸化物微粒子が好ましく、これらの微粒子は単独もしくは2種類以上を混合して用いられる。
また、保護層に電荷輸送物質を含有させることも感光体の電気特性、特に繰り返し使用時の光感度劣化、残留電位の上昇を抑制するのに非常に有用である。これは、保護層にも電荷輸送性を持たせることで、感光体表面までスムーズに電荷が移動できるようになるためだと考えられる。かかる電荷輸送性物質としては、先に挙げた電荷輸送層で用いられる電荷輸送性物質を用いることができる。
更に、本発明に係る電子写真感光体の保護層には、接着性、平滑性、化学的安定性を向上させる目的で、種々の添加剤を加えてもかまわない。
本発明にかかる保護層は、浸漬塗工、スプレー塗工、ブレード塗工、ナイフ塗工等の常法の塗工方法を用いて感光層上に形成される。特に、量産性、塗膜品質などの面から浸漬塗工、スプレー塗工が有利である。
こうして得られる保護層の膜厚は0.1〜15μmの範囲が適当であり、より好ましくは1〜10μmである。
次に本発明の画像形成装置について、図を参照して説明する。
図5は、本発明の画像形成装置を説明するための概略図であり、図6はクリーニングユニット部を拡大した図である。なお、下記するような変形例も本発明の範疇に属するものである。
図5に示すように、本発明に係る電子写真感光体を用いた画像形成装置は、本発明に係るドラム状の感光体(1)と、帯電チャージャ(3)と、転写前チャージャ(7)と、転写チャージャ(10)と、分離チャージャ(11)と、図6のようなクリーニングユニット(17)などから構成されている。
なお、感光体(1)の形状は、ドラム状の形状に限定されるものではなく、例えば、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。また、各種チャージャーとしては、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャ)、帯電ローラを始めとする公知の手段を用いることができる。
転写手段としては、一般には上記の帯電器が使用できるが、図示するような転写チャージャと分離チャージャとを併用したものが効果的である。
また、画像露光部(5)、除電ランプ(2)等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
かかる光源等は、図5に示される工程の他に、光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、感光体に光を照射することができる。
さて、現像ユニット(6)により感光体(1)上に現像されたトナーは、転写紙(9)に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体(1)上にトナーが残存する。このようなトナーは、クリーニングブラシ(14)及びブレード(15)により、感光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブラシ又はブレード単独で行なわれることもあり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知のものが用いられる。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現像手段としては、公知の方法が適用され、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
本発明の画像形成装置は、潤滑性付与剤を感光体表面に塗布する機構を備えている。
図6の例では、潤滑性付与剤(14)を棒状にした固形物をクリーニングブラシ(16)に押し当てており、該クリーニングブラシが回転する際に潤滑性付与剤を掻き取り、ブラシに付着した潤滑性付与剤が感光体表面に塗布される仕組みとなっている。潤滑性付与剤は固形である必要はなく、液体や粉体、半練り状でも、感光体表面に塗布することができ、電子写真特性を満たすものであれば特に限定されるものではない。
潤滑性付与剤の例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムなどの金属石鹸、カルナウバ、ラノリン、木ろうなどのワックス類、シリコーンオイルなどの潤滑性オイルなどが挙げられる。特に棒状に加工することが比較的容易で、潤滑性付与効果が高い、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムが特に好ましく用いられる。
図6のように潤滑性付与剤塗布機構をクリーニングユニットに備えることで、ドラム周りのレイアウト設計が容易になったり、装置を簡略化することができるなどのメリットがある反面、クリーニングされたトナーに潤滑性付与剤が多量に混入するためトナーリサイクルが困難になったり、ブラシのクリーニング効率が低下するなどの不具合が発生する場合もある。また、図示しないが、潤滑性付与剤塗布機構を有した塗布ユニットをクリーニングユニットと別に独立して設けることで、上記不具合を解消することもできる。その場合、塗布ユニットは、クリーニングユニットの下流に設けることが好ましい。さらに、塗布ユニットを複数箇所に設け、それらを同時、または順次働かせることで、潤滑性付与剤の塗布効率を高めたり、消費量をコントロールするなどの効果があり有用である。
図7には、本発明の画像形成装置を用いた別のプロセスの例を示す。
図7において、感光体(22)は、シームレスベルト状の電子写真感光体であり、駆動ローラ(23)により駆動され、帯電チャージャ(20)による帯電、光源(21)による像露光、現像(図示せず)、帯電器(25)を用いる転写、クリーニングブラシ(26)によるクリーニング、光源(27)による除電が繰返し行なわれる。
ここで、図示していないがクリーニングブラシ(26)には、図6と同様の潤滑性付与剤の塗布機構を備えており、クリーニングと同時に潤滑性付与剤の感光体への塗布を行っている。潤滑性付与剤塗布機構については、前述の通り、単独の塗布ユニットとしたり、複数設置しても良い。
さらに、本発明を適用したフルカラー画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する。
図8は、本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
図において、潜像担持体たる感光体(56)は、図中反時計回りに回転駆動されながら、その表面がコロトロンやスコロトロンなどを用いる帯電チャージャ(53)によって一様帯電せしめられた後、図示しないレーザ光学装置から発せられるレーザ光Lの走査を受けて静電潜像を担持する。この走査はフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報に基づいてなされるため、感光体ドラム(56)上にはイエロー、マゼンタ、シアン又はブラックという単色用の静電潜像が形成される。感光体ドラム(56)の図中左側には、リボルバ現像ユニット(50)が配設されている。これは、回転するドラム状の筺体の中にイエロー現像器、マゼンタ現像器、シアン現像器、ブラック現像器を有しており、回転によって各現像器を感光体ドラム(56)に対向する現像位置に順次移動させる。なお、イエロー現像器、マゼンタ現像器、シアン現像器、ブラック現像器は、それぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーを付着せしめて静電潜像を現像するものである。感光体ドラム(56)上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の静電潜像が順次形成され、これらはリボルバ現像ユニット(50)の各現像器によって順次現像されてイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像となる。
上記現像位置よりも感光体ドラム(56)の回転下流側には中間転写ユニットが配設されている。これは、張架ローラ(59a)、転写手段たる中間転写バイアスローラ(57)、2次転写バックアップローラ(59b)、ベルト駆動ローラ(59c)によって張架している中間転写ベルト(58)を、ベルト駆動ローラ(59c)の回転駆動によって図中時計回りに無端移動せしめる。感光体ドラム(56)上で現像されたイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像は、感光体ドラム(56)と中間転写ベルト(58)とが接触する中間転写ニップに進入する。そして、中間転写バイアスローラ(57)からのバイアスの影響を受けながら、中間転写ベルト(58)上に重ね合わせて中間転写されて、4色重ね合わせトナー像となる。
回転に伴って中間転写ニップを通過した感光体ドラム(56)表面は、ドラムクリーニングユニット(55)によって転写残トナーがクリーニングされる。このクリーニングユニット(55)は、クリーニングバイアスが印加されるクリーニングローラによって転写残トナーをクリーニングするものであるがファーブラシ、マグファーブラシ等からなるクリーニングブラシや、クリーニングブレードなどを用いるものであってもよい。
ここで、図示していないが、ドラムクリーニングユニット(55)には、図6のような潤滑性付与剤塗布機構を備えており、クリーニングと同時に潤滑性付与剤を感光体表面に塗布する。潤滑性付与剤塗布機構については、前述の通り、単独の塗布ユニットとしたり、複数設置しても良い。
転写残トナーがクリーニングされた感光体ドラム(56)表面は、除電ランプ(54)によって除電せしめられる。除電ランプ(54)には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などが用いられている。また、上記レーザ光学装置の光源には半導体レーザが用いられている。これら発せられる光については、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターにより、所望の波長域だけを用いるようにしてもよい。
一方、図示しない給紙カセットから送られてきた転写紙(60)を2つのローラ間に挟み込んでいるレジストローラ対(61)は、転写紙(60)を中間転写ベルト(58)上の4色重ね合わせトナー像に重ね合わせ得るタイミングで上記2次転写ニップに向けて送り込む。中間転写ベルト(58)上の4色重ね合わせトナー像は、2次転写ニップ内で紙転写バイアスローラー(63)からの2次転写バイアスの影響を受けて転写紙P上に一括して2次転写される。この2次転写により、転写紙(60)上にはフルカラー画像が形成される。
フルカラー画像が形成された転写紙(60)は、転写ベルト(62)によって紙搬送ベルト(64)に送られる。搬送ベルトは(64)は、転写ユニットから受け取った転写紙(60)を定着装置(65)内に送り込む。定着装置(65)は、送り込まれた転写紙(60)を加熱ローラとバックアップローラとの当接によって形成された定着ニップに挟み込みながら搬送する。転写紙(60)上のフルカラー画像は、加熱ローラからの加熱や、定着ニップ内での加圧力の影響を受けて転写紙(60)上に定着せしめられる。
なお、図示を省略しているが、転写ベルト(62)や搬送ベルト(64)には、転写紙(60)を吸着させるためのバイアスが印加されている。また、転写紙(60)を除電する紙除電チャージャや、各ベルト(中間転写ベルト(58)、転写ベルト(62)、搬送ベルト(64))を除電する3つのベルト除電チャージャが配設されている。また、中間転写ユニットは、ドラムクリーニングユニット(55)と同様の構成のベルトクリーニングユニットも備えており、これによって中間転写ベルト(58)上の転写残トナーをクリーニングする。
ここで、中間転写ユニットのクリーニングユニットに潤滑性付与剤塗布機構を備えて、中間転写ベルトの表面も低摩擦係数化することも、転写紙(60)へのトナーの二次転写における転写残トナー低減に非常に効果的である。
図9は、本実施形態に係る画像形成装置の変形例である。この装置は、中間転写ベルト(87)を有するタンデム方式の画像形成装置であり、感光体ドラム(80)を各色で共有させるのではなく、各色用の感光体ドラム(80Y)、(80M)、(80C)、(80Bk)を備えている。また、ドラムクリーニングユニット(85)、除電ランプ(83)、ドラムを一様帯電せしめる帯電ローラ(84)も、各色用のものを備えている。なお、ドラムクリーニングユニット(85)には、図6のような潤滑性付与剤塗布機構を備えている。潤滑性付与剤塗布機構については、前述の通り、単独の塗布ユニットとしたり、複数設置しても良い。図8に示したプリンタではドラム一様帯電手段として帯電チャージャ(53)を設けていたが、この装置では帯電ローラ(84)を設けている。
タンデム方式では、各色の潜像形成や現像を並行して行なうことができるため、リボルバ式よりも画像形成速度を遙かに高速化させることができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、下記実施例の態様に限定されるものではない。なお、下記の実施例及び比較例において使用する単位である「部」はいずれも重量基準である。
<実施例1>
アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50(大日本インキ化学工業社製))15重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821−60(大日本インキ化学工業社製))10重量部をメチルエチルケトン150重量部に溶解し、これに酸化チタン粉末(タイペークCR−EL(石原産業社製))90重量部を加えボールミルで12時間分散し、下引層用塗工液を作製した。
これをφ90mm、長さ392mmの円筒状アルミニウム基体に浸漬塗工法によって塗工し130℃20分間乾燥し厚み3.5μmの下引き層を形成した。
次にポリビニルブチラール樹脂(XYHL(UCC社製))4重量部をシクロヘキサノン150重量部に溶解し、これを下記構造式(I)に示す。
Figure 2005165146

ビスアゾ顔料に10重量部を加え、ボールミルで48時間分散後、さらにシクロヘキサノン210重量部を加えて3時間分散を行なった。これを容器に取り出し固形分が1.5重量%となるようにシクロヘキサノンで稀釈した。こうして得られた電荷発生層用塗工液を前記中間層上に塗工し130℃20分間乾燥し厚み0.2μmの電荷発生層を形成した。
次に、テトラヒドロフラン100重量部に、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂10重量部、シリコーンオイル(KF−50(信越化学工業社製))0.002重量部を溶解し、これに下記構造式(II)の電荷輸送物質10重量部を加えて電荷輸送層用塗工液を作製した。こうして得られた電荷輸送層用塗工液を電荷発生層上に浸漬塗工法によって塗工し、その後110℃20分間乾燥し、厚み20μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2005165146
次に本実施例に使用したアクリル変性ポリオルガノシロキサンの精製について実施例を示す。
1)アクリル変性ポリオルガノシロキサンの精製例1
アクリル変性ポリオルガノシロキサン(シャリーヌR170S(体積平均粒径(D50)=30μm)日信化学工業株式会社製)30gをメタノール300gに採り、60分間の攪拌操作を2回行なった後、イオン交換水で置換処理した。得られたアクリル変性ポリオルガノシロキサンを、凍結乾燥して27.76gを得た。精製されたアクリル変性ポリオルガノシロキサンの元素分析を蛍光X線分析法で行なった。結果を表1に示す。
2)アクリル変性ポリオルガノシロキサンの精製例2
アクリル変性ポリオルガノシロキサン(シャリーヌR170S(体積平均粒径(D50)=30μm)日信化学工業株式会社製)30gをメタノール300gに採り、60分間の攪拌操作を3回行なった後、イオン交換水で置換処理した。得られたアクリル変性ポリオルガノシロキサンを、凍結乾燥して26.67gを得た。精製されたアクリル変性ポリオルガノシロキサンの元素分析を蛍光X線分析法で行なった。結果を表1に示す。
Figure 2005165146
精製例1で得たアクリル変性ポリオルガノシラン1重量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂9重量部を、テトラヒドロフラン300重量部、シクロヘキサノン90重量部に加えて、保護層形成用塗工液を作成した。こうして得られた保護層形成用塗工液を電荷輸送層上にスプレーガン(ピースコンPC308 オリンポス社製)を用い、2kgf/cm2のエア圧でスプレー塗工を行ない、3回重ね塗りした後、150℃20分間乾燥して、厚み5μmの保護層を形成し、実施例1の電子写真感光体を作製した。
次に、本実施例に使用した重合トナーの製造例を示す。
1)単量体組成物の作製
スチレンモノマー 70部
n−ブチルメタクリレート 30部
ポリスチレン 5部
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛塩 2部
カーボンブラック 6部
上記の重合性単量体混合物をボールミルを用いて24時間分散混合して単量体組成物を調製した。
2)造粒、重合
攪拌機、温度計、不活性ガス導入管及び細孔径110,000Å、細孔容積0.42cc/g、10φ×50mmの多孔質ガラス管を備えたフラスコに2%ポリビニルアルコール水溶液400mlを取り、窒素ガスを送りながら室温で攪拌を行ない、反応容器中の酸素を窒素置換した。
ついで1)の単量体組成物113gにアゾビスイソブチルニトリル1.56gを加え攪拌溶解し、ポンプを用いて多孔質ガラス管を通過させて、ポリビニルアルコール水溶液中へ加え、加え終った後ポリビニルアルコールと単量体組成物の混合物を、前記ポンプと多孔質ガラス管を用いて約120ml/minの割合で2時間循環させた後、内温を70℃とし8時間重合させた。
その後室温まで冷却し一晩静置後、上澄液を除き水を加えて1時間攪拌後濾過、乾燥しトナーを得た。このトナーをコールターカウンターで粒子径を測定したところ、平均粒子径8.5μmで5〜0μm径の範囲にある粒子は全体の95%であり極めて狭い粒度分布であった。
また、形状の計測方法としては粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当であり、この手法で得られる投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値である平均円形度は0.98であった。
こうして得られた重合トナーをキャリアと4%のトナー濃度で混合して2成分現像剤とした。
このようにして得られた2成分現像剤と、前述の製造方法と同様にして作製した別の電子写真感光体をフルカラー複合機 Imagio Color 5100(リコー社製)の改造機(画像露光光源を655nmの半導体レーザーに交換、潤滑性付与剤としてステアリン酸亜鉛を加熱溶融して形成した棒状の固形物をクリーニングブラシに当接、クリーニングブレード当接圧、現像部とのギャップ等の条件を変更して、感光体の摩耗に対して負荷を加えたもの)に搭載して、非露光部電位(VD)が−700Vになるように帯電器の電圧を調節したのち、600dpi相当の書き込みによって、A4サイズ、画像面積率6%となるテスト画像を出力するランニング試験を5万枚行ない、ランニング試験前後の感光層の膜厚の差から、摩耗量を測定した。膜厚測定は、渦電流式膜厚計フィッシャースコープMMS(フィッシャー製)を用いた。さらに、ランニング試験前の初期画像、ランニング試験後の耐久画像を出力し、画像品質についても評価を行なった。
ここで、クリーニング不良が原因と思われる地肌汚れについては、以下のようなランクを付けて評価した。
ランク5・・・地肌汚れがほとんどなく、良好なレベル
ランク4・・・わずかに地肌汚れが見られるがほとんど問題ないレベル
ランク3・・・やや地肌汚れが見られるが、実使用上問題ないレベル
ランク2・・・地肌汚れが目立ち、実使用上も好ましくないレベル
ランク1・・・実使用上、許容できないレベル
<実施例2>
精製例1のアクリル変性ポリオルガノシランとビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂の量をそれぞれ3重量部、7重量部とした以外は実施例1と同様にして実施例2の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例3>
精製例1のアクリル変性ポリオルガノシランとビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂の量をそれぞれ6重量部、4重量部とした以外は実施例1と同様にして実施例3の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例4>
精製例1のアクリル変性ポリオルガノシランとビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂の量をそれぞれ0.3重量部、9.7重量部とした以外は実施例1と同様にして実施例4の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例5>
精製例1のアクリル変性ポリオルガノシランとビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂の量をそれぞれ1重量部、9重量部とし、さらに前記構造式(II)の電荷輸送物質7重量部を加えた以外実施例1と同様にして実施例5の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例6>
精製例1のアクリル変性ポリオルガノシランとビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂の量をそれぞれ3重量部、7重量部とし、さらに前記構造式(II)の電荷輸送物質7重量部を加えた以外実施例1と同様にして実施例6の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例7>
潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛の代わりにステアリン酸アルミニウムを用いた以外は、実施例6と同様にして実施例7の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例8>
潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛の代わりにステアリン酸カルシウムを用いた以外は、実施例6と同様にして実施例8の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<実施例9>
潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛の代わりに精製ラノリン(商品名:ラノリンTR 日本精化社製)を用いた以外は、実施例6と同様にして実施例9の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<比較例1>
アクリル変性ポリオルガノシロキサンを加えなかった以外は、実施例6と同様にして比較例1の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<比較例2>
アクリル変性ポリオルガノシロキサンを加えなかった以外は、実施例7と同様にして比較例2の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<比較例3>
アクリル変性ポリオルガノシロキサンを加えなかった以外は、実施例8と同様にして比較例3の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<比較例4>
アクリル変性ポリオルガノシロキサンを加えなかった以外は、実施例9と同様にして比較例4の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<比較例5>
画像形成装置の潤滑性付与剤塗布機構を取り除いた以外は、実施例5と同様にして比較例5の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
<比較例6>
画像形成装置の潤滑性付与剤塗布機構を取り除いた以外は、実施例6と同様にして比較例6の電子写真感光体を作製し、同様の評価を行なった。
こうして得られた評価結果を、表2に示す。
Figure 2005165146
<実施例10〜13、比較例7〜9>
実施例6〜9、比較例1、5、6の電子写真感光体について、φ30mm、長さ340mmの円筒状アルミニウム基体を用いて作成し、画像形成装置 IPSiO Color 8200(リコー社製)の改造機(各感光体ユニット内のクリーニングブラシに、ステアリン酸亜鉛を加熱溶融して形成した棒状の固形物を当接させるように設置、クリーニングブレード当接圧、現像部とのギャップ等の条件を変更して、感光体の摩耗に対して負荷を加えたもの)に搭載して、非露光部電位(VD)が−700Vになるように帯電器の電圧を調節したのち、600dpi相当の書き込みによって、A4サイズ、画像面積率6%となるテスト画像を出力するランニング試験を5万枚行ない、ランニング試験前後の感光層の膜厚の差から、摩耗量を測定した。膜厚測定は、渦電流式膜厚計フィッシャースコープMMS(フィッシャー製)を用いた。さらに、ランニング試験前の初期画像、ランニング試験後の耐久画像を出力し、画像品質についても評価を行なった。
ここで、クリーニング不良が原因と思われる地肌汚れについて前述と同様にランクを付けて評価した。
こうして得られた評価結果を、表3に示す。
Figure 2005165146
<実施例14〜21、比較例10〜15>
実施例1〜4、6〜9、比較例1〜6の電子写真感光体について、φ30mm、長さ340mmの円筒状アルミニウム基体を用いて作成し、図10のタンデム中間転写方式の画像形成装置に搭載し、各感光体ユニット内のクリーニングブラシに、ステアリン酸亜鉛を加熱溶融して形成した棒状の固形物を当接させるように設置、クリーニングブレード当接圧、現像部とのギャップ等の条件を変更して、感光体の摩耗に対して負荷を加え、非露光部電位(VD)が−700Vになるように帯電器の電圧を調節したのち、600dpi相当の書き込みによって、A4サイズ、画像面積率6%となるテスト画像を出力するランニング試験を5万枚行ない、ランニング試験前後の感光層の膜厚の差から、摩耗量を測定した。膜厚測定は、渦電流式膜厚計フィッシャースコープMMS(フィッシャー製)を用いた。さらに、ランニング試験前の初期画像、ランニング試験後の耐久画像を出力し、画像品質についても評価を行なった。
ここで、クリーニング不良が原因と思われる地肌汚れについて前述と同様にランクを付けて評価した。
こうして得られた評価結果を、表4に示す。
Figure 2005165146
本発明の電子写真感光体の層構成の一例を示す模式断面図である。 本発明の電子写真感光体の層構成の他の一例を示す模式断面図である。 本発明の電子写真感光体の層構成の他の一例を示す模式断面図である。 本発明の電子写真感光体の層構成の他の一例を示す模式断面図である。 本発明の画像形成装置の一例の概略図である。 本発明の画像形成装置の潤滑性付与剤塗布機構の一例の概略図。 本発明の画像形成装置の例であるプリンタの一例の概略構成図である。 本発明の画像形成装置の例であるカラープリンタの装置例の概略構成図である。 本発明の画像形成装置の例であるカラープリンタの変形装置例の概略構成図である。 本発明の画像形成装置の例であるカラー複写機の変形装置例の概略構成図である。
符号の説明
1 感光体
2 除電ランプ
3 帯電チャージャ
4 イレーサ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写紙
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブラシ
16 潤滑性付与剤
17 クリーニングユニット
20 帯電チャージャ
21 像露光光源
22 感光体
23 駆動ローラ
24 テンションローラ
25 転写チャージャ
26 クリーニングブラシ
27 除電光源
28 従動ローラ
50 現像ユニット
53 帯電チャージャ
54 除電ランプ
55 ドラムクリーニングユニット
56 感光体
57 バイアスローラ
58 中間転写ベルト
59a 張架ローラ
59b バックアップローラ
59c ベルト駆動ローラ
60 転写紙
61 レジストローラ
62 転写ベルト
63 紙転写バイアスローラ
64 搬送ベルト
65 定着ユニット
L 露光
80 感光体
81 露光光源
82 現像ユニット
83 除電ランプ
84 帯電ローラ
85 クリーニングユニット
86 バイアスローラ
87 中間転写ベルト
88 レジストローラ
89 紙(像担持体)
90 紙転写バイアスローラ
91 転写ベルト
92 搬送ベルト
93 定着ユニット
94 ファーブラシ

Claims (15)

  1. 少なくとも電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する画像形成装置において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1)
    Figure 2005165146

    〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
    Figure 2005165146

    基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
    で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2)
    Figure 2005165146

    (式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
    で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記最表層中に含有するアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量が5重量%〜50重量%であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記最表層中にバインダー樹脂、電荷輸送性物質を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記潤滑性付与剤が、金属石鹸であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムより選ばれる金属石鹸を、単独または2種類以上混合して用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置が複数の電子写真感光体、帯電手段、現像手段、転写手段を有するタンデム型であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置が電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写手段を有する画像形成装置であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 少なくとも電子写真感光体、帯電工程、露光工程、現像工程及び転写工程を有する画像形成方法において、該電子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含む層を有する電子写真感光体であって、その最表面層に下記一般式(1)
    Figure 2005165146

    〔式中のR、R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Yはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基、Z及びZは、それぞれ同一又は異なる水素原子、低級アルキル基又は
    Figure 2005165146

    基(R及びRは、それぞれ同一又は異なる炭素数1〜20の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭化水素基もしくはハロゲン化炭化水素基、あるいはラジカル反応性基又はSH基もしくはその両方をもつ有機基である)、mは10,000以下の正の整数、nは1以上の整数である〕
    で表わされるポリオルガノシロキサンと、下記一般式(2)
    Figure 2005165146

    (式中のRは水素原子又はメチル基、Rはアルキル基、アルコキシ置換アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基である)
    で表わされる(メタ)アクリル酸エステル又はこの(メタ)アクリル酸エステル70重量%以上と共重合可能な単量体30重量%以下との混合物とを、重量比5:95ないし95:5の割合で乳化グラフト共重合させて成るアクリル変性ポリオルガノシロキサンを含有し、かつ該画像形成装置が電子写真感光体表面に潤滑性付与剤を塗布する機構を備えていることを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記最表層中に含有するアクリル変性ポリオルガノシロキサンの含有量が5重量%〜50重量%であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記最表層中にバインダー樹脂、電荷輸送性物質を含有することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成方法。
  11. 前記潤滑性付与剤が、金属石鹸であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の画像形成方法。
  12. 前記潤滑性付与剤として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムより選ばれる金属石鹸を、単独または2種類以上混合して用いることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の画像形成方法。
  13. 前記画像形成方法が複数の電子写真感光体、帯電工程、現像工程、転写工程を有するタンデム型であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の画像形成方法。
  14. 前記画像形成方法が電子写真感光体上に現像されたトナー画像を中間転写体上に一次転写したのち、該中間転写体上のトナー画像を記録材上に二次転写する中間転写工程を有する画像形成方法であって、複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、該カラー画像を記録材上に一括で二次転写することを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。
  15. 前記電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段の少なくとも一つとを具備してなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置用プロセスカートリッジ。
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