JP2005164412A - 磁束検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正確に目標電流値における磁束を検出することのできる磁束検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 磁束検出装置において、励磁コイルと、PWM駆動信号に基づいてオン/オフする第1スイッチ手段と、励磁コイルと並列に接続された第2スイッチ手段と、磁気回路の磁束の変化により起電圧を発生するサーチコイルと、励磁コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、サーチコイルに発生した起電圧を検出する起電圧検出手段と、電流値が目標電流値に等しくなるようにデューティ比を算出するPID演算手段と、PWM駆動信号を生成するPWM駆動信号生成手段と、目標電流値がゼロに変化してから第1時刻から第1所定時間が経過した第2時刻までの起電圧の第1積分値から、第2時刻から第1所定時間が経過した第3時刻までの起電圧の第2積分値を減算して、磁気回路の磁束を算出する磁束算出手段とを具備して構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子制御4輪駆動車両等のトルク伝達機構等で使用される磁束検出装置に関する。
例えば、電子制御4輪駆動車両等のトルク伝達機構等では、左右一対のプラネタリギヤセットと、各プラネタリギヤセットに連結されたサンギヤのトルクを可変制御するための一対のブレーキ機構を含んでいる。各ブレーキ機構は、湿式多板ブレーキと、この多板ブレーキを作動する電磁アクチュエータを含んでいる。
電磁アクチュエータは、筒状内部空間に設けられ、磁性体材料から成るコア(ヨーク)と、所定のギャップを持ってコアと筒状内部空間の軸方向に対向するように配置された磁性体材料から成るアーマチュアと、コアとアーマチュアとの間の環状空間に挿入された励磁コイルと、アーマチュアに連結されたピストンとから構成される。
励磁コイルに電流を印加すると、コアとアーマチュアとギャップとから構成される磁気回路に磁路が形成されて、コアとアーマチュア間のギャップに電磁力が発生する。この電磁力によりアーマチュアがコアに引き付けられて推力が発生する。この推力により、アーマチュアと一体に連結されたピストンが多板ブレーキを押し付け、多板ブレーキに発生する摩擦力によりブレーキトルクが発生する。
マイクロコンピュータを搭載した電子制御ユニットにより、車両の旋回方向及び操舵力又は操舵角に基づいて目標電流値を算出し、左右の電磁ソレノイドに流す電流値を制御して、左右の後ろ車軸への出力トルクを可変に制御している。
励磁コイルに流す電流値を高速に目標電流値に収束させるために、アクセル入力に相当する外輪指令トルクに対応する目標電流値が電子制御ユニットの目標電流算出部により算出される。PID演算手段は目標電流値と励磁コイルに流れる実電流との差分に応じて、PWM制御を行い、PWM駆動信号をスイッチング素子の制御端子に供給する。
スイッチング素子は、電源とグラウンド間に励磁コイルと直列に設けられており、制御端子に印加されるPWM駆動信号がハイレベルの時、オンして励磁コイルに電流を供給し、ローレベルの時オフする。
電流還流用ダイオードが励磁コイルと並列に設けられており、スイッチング素子がオフすると、励磁コイルに発生する逆起電力により電流還流用ダイオードがオンし、励磁コイルに還流電流を流して平滑化する。
励磁コイルに流れる実電流を検出して、PID演算手段により実電流と目標電流とを比較して、実電流が目標電流値に一致するようPWM制御をする。このように、励磁コイルの電流値が目標電流値に高速に収束するようスイッチング素子に印加するPWM駆動信号のパルス幅を制御している。
一方、多板ブレーキの摩擦力による磨耗によりコアとアーマチュアとの間のエアギャップが狭くなり、エアギャップが狭くなると推力が増大する。上述のように励磁コイルに電流が流れることにより磁気回路に磁束が発生する。ギャップにかかる電磁力は磁束により決まるものなので、この電磁力を正確に制御する必要がある。
電磁力を正確に制御するための先行技術文献として特許文献1,2がある。特許文献1,2は、磁束が通る磁路内にサーチコイルを配設し、パルス波形の実電流を励磁コイルに流し、磁気回路の磁路に発生する磁束の変化によりサーチコイルに発生する起電力を測定し、この誘導起電力を時間積分して磁束を検出することにより、所望の磁束となる電流値を励磁コイルに流すことを開示している。
特開2002−303660号公報 特開2002−303659号公報
しかしながら、特許文献1は上述のようにパルス波形の実電流を励磁コイルに流して磁気回路の磁路に発生する磁束の変化によりサーチコイルに発生する起電力を測定し、この誘導起電力を時間積分するというものであるが、PWM駆動信号によりスイッチング素子をオン/オフを制御して電磁ソレノイドにパルス波形の電流を流す必要があるためにPWMコントロール中の電流変化による起電圧も磁束計算に使用すると正確な磁束計算が出来ないという問題があった。
また、PWMコントロール中の電流変化による起電圧を磁束計算の対象外とすることも考えられるが、電流パルスの立ち上がりから立下りまでの間でPWMコントロール中の電流変化による起電圧であるか否かの判断が困難である。
よって、本発明の目的は、目標電流値がゼロになってPWM駆動信号がローレベルに遷移した時刻から誘導起電力がゼロに変化する時刻までの誘導起電力を時間積分することにより目標電流値における正確な磁束を検出することのできる磁束検出装置を提供することである。
請求項1記載の発明によると、電源とグラウンド間に設けられ、磁気回路に磁束を発生する励磁コイルと、前記励磁コイルに直列に接続され、PWM駆動信号に基づいてオン/オフする第1スイッチ手段と、前記励磁コイルと並列に接続され、前記第1スイッチ手段がオフのときオンし、前記第1スイッチ手段がオンのときオフする第2スイッチ手段と、前記磁気回路の磁束の変化により起電圧を発生するサーチコイルと、前記励磁コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、前記サーチコイルに発生した前記起電圧を検出する起電圧検出手段と、前記電流検出手段が検出した電流値が目標電流値に一致するように、パルス周期時間に対するハイレベルの割合を示すデューティ比を算出するPID演算手段と、前記デューティ比に該当する前記PWM駆動信号を生成するPWM駆動信号生成手段と、前記目標電流値がゼロに変化した後の第1時刻から前記励磁コイルに流れる電流がゼロになるために要する時間を越える第1所定時間が経過した第2時刻までの前記起電圧の第1積分値から、前記第2時刻から前記第1所定時間が経過した第3時刻までの前記起電圧の第2積分値を減算して、前記磁気回路の磁束を算出する磁束算出手段とを具備したことを特徴とする磁束検出装置が提供される。
請求項1の磁束検出装置によると、目標電流値がゼロに変化すると、PID演算手段及びPWM駆動信号生成手段により、励磁コイルに流れる電流をゼロにするべく、PWM駆動信号がローレベルに変化されて、励磁コイルに流れる電流がゼロへと徐々に変化していく。
磁束算出手段は、励磁コイルに流れる電流がゼロに変化した第1時刻から励磁コイルに流れる電流がゼロになるために要する時間を越える第1所定時間が経過した第2時刻までの起電圧の第1積分値から第2時刻から第1所定時間が経過した第3時刻までの起電圧の第2積分値を減算して、磁気回路の磁束を算出する。
この第1積分値から第2積分値を減算することによりドリフト起電圧による誤差成分が除去されること及びPWM制御中の起電圧が磁束算出に含まれていないことから正確な磁束を算出することができる。
請求項2記載の発明によると、前記第1時刻は前記目標電流値がゼロに変化したことによる前記PWM駆動信号の開始時刻であることを特徴とする磁束検出装置が提供される。
請求項2の磁束検出装置によると、目標電流値がゼロに変化したことによるPWM駆動信号の開始時刻、即ち、目標電流値がゼロでないときのPWM駆動信号の終了時刻から起電圧に基づいて磁束計算を開始するので、目標電流値における磁束を正確に算出することができる。
請求項3記載の発明によると、車両走行時における第1目標電流値を算出する目標値算出手段と、車両停止時において試験パターンの生成を指示する試験パターン生成指示手段と、前記試験パターン生成指示手段による指示に基づいて第2所定時間のハイレベル、前記第1所定時間の2倍以上の第3所定時間のローレベルからなる試験パターンを生成する試験パターン生成手段と、前記試験パターン及び前記第1目標電流値のいずれかを選択して前記目標電流値を前記PID演算手段に出力する選択手段とを更に具備したことを特徴とする磁束検出装置が提供される。
請求項3の磁束検出装置によると、車両停止中に試験パターンを生成して磁束を算出し、車両走行中は磁束の算出を行うことがないので、車両走行中に全く悪影響を及ぼさず且つ正確な磁束を算出することができる。
請求項1記載の発明によると、励磁コイルに流れる電流がゼロに変化した第1時刻から励磁コイルに流れる電流がゼロになるために要する時間を越える第1所定時間が経過した第2時刻までの起電圧の第1積分値から、第2時刻から第1所定時間が経過した第3時刻までの起電圧の第2積分値を減算して、磁気回路の磁束を算出するので、ドリフト起電圧による誤差成分が除去されること及びPWM制御中の起電圧が磁束算出に含まれていないことから正確な磁束を算出することができる。
請求項2記載の発明によると、目標電流値がゼロでないときのPWM駆動信号の終了時刻から起電圧に基づいて磁束計算を開始するので、目標電流値における磁束を正確に算出することができる。
請求項3記載の発明によると、車両停止中に磁束を算出し、車両走行中には磁束の算出することがないので、車両走行中に全く悪影響を及ぼさず且つ正確な磁束を算出することができる。
図1は、本発明の磁束検出装置を適用可能なフロントエンジン・フロントドライブ(FF)車ベースの4輪駆動車両の動力伝達装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、動力伝達系は、車両前方に配置されたエンドン2の動力がトランスミッション4の出力軸4aから伝達されるフロントデファレンシャル装置6と、このフロントデファレンシャル装置6からの動力がプロペラシャフト8を介して伝達される増速装置(変速装置)10と、増速装置10からの動力が伝達されるリヤデファレンシャル装置12を主に含んでいる。
フロントデファレンシャル装置6は従来周知の構造となっており、トランスミッション4の出力軸4aからの動力をデフケース6a内の複数のギヤ14と出力軸16,18を介して左右の前輪駆動軸20,22に伝達することにより、各前輪が駆動される。
リヤデファレンシャル装置12は、後で説明するように、一対のプラネリギヤセットと、それぞれ多板ブレーキ機構(多板クラッチ機構)の締結を制御する一対の電磁アクチュエータを含んでおり、電磁アクチュエータを制御して左右の後輪駆動軸24,26に動力を伝達することにより、各後輪が駆動される。
図2は増速装置(変速装置)10と、増速装置10の下流側に配置されたリヤデフンシャル装置12の断面図である。増速装置10はケーシング28中に回転可能に取り付けられた入力シャフト30と、出力シャフト(ハイポイドピニオンシャフト)32を含んでいる。
増速装置10は更に、オイルポンプサブアセンブリ34と、プラネタリキャリアサブアセンブリ38と、直結クラッチサブアセンブリ40と、変速ブレーキ42を含んでいる。
増速装置10の下流側に設けられたリヤデファレンシャル装置12は、ハイポイドピニオンシャフト32の先端に形成されたハイポイドピニオンギヤ44を有している。
ハイポイドピニオンギヤ44はハイポイドリングギヤ48と噛み合っており、ハイポイドリングギヤ48からの動力は左右に一対設けられたプラネタリギヤセット50A,50Bのリングギヤに入力される。
プラネタリギヤセット50A,50Bのサンギヤは左側後ろ車軸24、右側後ろ車軸26周りに回転可能に取り付けられている。プラネタリギヤセット50A,50Bのプラネタリキャリアは、左側後ろ車軸24、右側後ろ車軸26に固定されている。プラネタリキャリアに担持されたプラネットギヤがサンギヤ及びリングギヤに噛み合っている。
左右のプラネタリギヤセット50A,50Bは、サンギヤのトルクを可変制御するために設けられたブレーキ機構51に連結される。ブレーキ機構51は、湿式多板ブレーキ52と、この多板ブレーキ52を作動する電磁アクチュエータ56を含んでいる。
湿式多板ブレーキ52のブレーキプレートはケーシング54に固定され、ブレーキディスクはプラネタリギヤセット50A,50Bのサンギヤに固定されている。
電磁アクチュエータ56は、環状溝を有する磁性材料から成るリング状コア(ヨーク)58と、リング状コア58の環状溝中に挿入された環状の励磁コイル60と、リング状コア58に所定のギャップを持って対向する磁性材料から成るリング状アーマチュア62と、アーマチュア62に連結された環状ピストン64とから構成される。
励磁コイル60に電流を印加すると、アーマチュア62が励磁コイル60に流れる電流により発生した磁束よりコア58に引き付けられて推力が発生する。この推力により、アーマチュア62と一体に連結されたピストン64が多板ブレーキ52を押し付けることで、ブレーキトルクが発生する。
これにより、プラネタリギヤセット50A,50Bのサンギヤはそれぞれケーシング54に対して固定され、ハイポイドピニオンシャフト32の駆動力はプラネタリギヤセット50A,50Bのリングギヤ、プラネットギヤ、プラネットキャリアを介して左右の後ろ車軸24,26に伝達される。
このように、励磁コイル60に流す電流を制御することにより、入力シャフト30の駆動力を直結状態で或いは増速装置10で増速して、左右の後ろ車軸24,26に任意に分配することができ、最適な旋回制御を実現することができる。
サーチコイル61がリング状コア58の環状溝中に励磁コイル60に隣接して挿入されて配設されている。サーチコイル61は、コア58、アーマチュア62及びギャップで構成される磁気回路の磁束を検出する。
図3は、本発明の実施形態による磁束検出装置80の機能ブロック図である。電磁アクチュエータ制御装置は、磁束検出装置80を含んでおり、入力シャフト30の駆動力を直結状態で或いは増速装置10で増速して、左右の後ろ車軸24,26に任意に分配するための旋回制御を行う制御装置である。
磁束検出装置80は、目標電流値に励磁コイル60に流れる実電流を高速に収束させる機能及び目標電流値での磁気回路の磁束を検出する機能を有し、目標値算出手段84、試験パターン生成指示手段86、試験パターン生成手段88、選択手段90、PID演算手段92、PWM駆動信号生成手段94、電流検出手段96、起電圧検出手段98及び磁束検出手段100を有する。
目標値算出手段84は、車両の旋回方向及び操舵力又は操舵角に基づいて車両走行中における励磁コイル60に流す目標電流値を算出する。試験パターン生成指示手段86は、試験パターンを生成する条件が満たされると、試験パターン生成手段90に試験パターンの生成を指示する。
試験パターンを生成条件は、車の走行に悪影響が無い場合であることである。車の走行に悪影響が無い場合とは、目標値算出手段84が現在目標電流値ゼロを出力し、ブレーキトルクの制御をしていないこと且つ試験パターンの有効な時間以内の近い将来ブレーキトルクの制御がないことをいう。この条件として、例えば、車が停止している場合である。
試験パターン生成手段88は、試験パターン生成指示手段86より試験パターン生成指示を受けると、次の試験パターンを発生する。試験パターンは、磁束検出のための目標値を示すパターンであり、第1時間(第2所定時間)のハイレベル、第2時間(第3所定時間)のローレベルから成る試験パターンである。
第1時間は、所望の目標値に収束するのに要する時間を越える時間である。試験パターンがハイレベルから開始されているのは、試験パターン生成条件より試験パターン生成の直前では目標値がゼロであるからである。所望の目標値とは、磁束が最も精度良く検出できる目標値であり、例えば、3.5Aである。
第2時間は、PWM制御オフしてから励磁コイル60に流れる電流が確実にゼロになるまでに要する時間を越える第3時間(第1所定時間)(例えば、1秒間)の2倍の時間に、ハイレベルの立下りからハイレベル終了によるPWM駆動信号周期が終了するまでの時間を加えた時間である。
後者の時間を加えるのは、ハイレベル終了によるPWM制御の停止時刻に同期した時刻を磁束測定開始時刻とすることにより精度良く磁束を検出するためである。また、後述するようにハイレベル終了時点では起電圧がマイナスとなって正確な磁束検出を行うことができない。
PWM制御オフしてから励磁コイル60に流れる電流がゼロになるまでに要する時間は、励磁コイル60のインダクタンス成分と抵抗成分から成る時定数より決まる時間であり、計算又は実測により求めることができる。
第2時間が第3時間の2倍の時間を含むのは、PWM駆動信号がハイ側とロー側で起電圧の極性が逆に出力されることによるドリフト起電圧を除去するためである。
選択手段90は、試験パターン生成手段86により、試験パターンが生成されているとき、試験パターンを選択し、試験パターンが生成されていないとき、目標値算出手段84より出力される目標値を選択する。
PID演算手段92は、選択手段90により出力された目標値と電流検出手段96により検出された励磁コイル60に流れる実電流との差分に対応して、目標値が実電流よりも大であれば、実電流が増加するよう、目標値が実電流よりも小であれば、実電流が減少するよう、目標値が実電流と一致すれば、実電流を維持するようにデューティ比を算出する。デューティ比とは、ハイレベルの時間/パルスクロック周期で定義される。
PWM駆動信号生成手段94は、PWM駆動信号周期のPWM駆動クロック信号に同期(PWM同期)して、PID演算手段92より出力されるデューティ比のPWM駆動信号をソレノイド70に出力する。電流検出手段96は、励磁コイル60に流れる実電流を検出する。
図4は励磁コイル60に流れる電流と、ソレノイド推力Fと、磁束Φと、エアギャップAGとの関係を示す図である。図4に示すように、励磁コイル60に電流が流れると、コア58、アーマチュア62及びギャップAGより成る磁気回路に磁束Φが発生する。この磁束Φの変化率(dΦ/dt)に対応してサーチコイル61の両端に起電圧eが発生する。
起電圧検出手段98はサーチコイル61の両端に発生した起電圧eを検出する。サーチコイル61の起電圧eと、サーチコイル61の巻き数Nと、励磁コイル60に流れる電流により発生する磁束Φの時間変化率dΦ/dtとの関係は、ファラデーの法則により次式(1)の関係が成り立つ。
e=N×(dΦ/dt) ・・・ (1)
磁束Φは起電圧eを時間に対して積分すれば算出できるため、図3の磁束算出手段100は、式(1)を変形して式(2)により時間積分をすることにより、磁束Φを検出する。
Figure 2005164412
但し、t0は積分開始時刻、t1はt0より上述の第3時間が経過した時刻、t2はt1より上述の第3時間が経過した時刻である。式(2)で第1項から第2項を減算するのは、後で詳細に説明するように、第1項には第2項と同じ値だけドリフト起電圧による誤差が含まれることから、第1項から第2項を減算することによりドリフト起電圧による誤差を除去するためである。
また、電磁力Fは次式(3)により算出される。
F=Φ2/(2μS) ・・・ (3)
但し、μは磁気回路の透磁率、Sはアーマチュア62とコア58との間のギャップの断面積である。
図5は、ソレノイド70、電流検出手段96及び起電圧検出手段98の構成例を示す図である。電流検出手段96は抵抗110、オペアンプ112及びA/D変換器114を有する。抵抗110は一端が励磁コイル60及びオペアンプ112のマイナス端子に接続され、他端が接地されオペアンプ112のプラス端子に接続されている。
オペアンプ112は抵抗110の両端の電圧を算出することにより、励磁コイル60に流れた電流値を検出する。A/D変換器114は一定のサンプリング周期でオペアンプ112より出力されるアナログ電圧値をデジタル電圧値に変換する。
起電圧検出手段98は、電源119(バッテリ電源118の電圧をレギュレータにより生成した電圧、例えば、5V)とグラウンド間に直列に接続された第1及び第2抵抗120,122、オペアンプ124及びA/D変換器126を有する。第1及び第2抵抗120,122は、電源119より供給される電圧を分圧して、オペアンプ124のマイナス端子を所望の電圧にバイアスする。
オペアンプ124は、マイナス端子が第1及び第2抵抗120,122の接続点及びサーチコイル61の一端に接続され、プラス端子がサーチコイル61の他端に接続され、サーチコイル61の両端に発生する起電圧eを検出する。
尚、サーチコイル61の両端は、励磁コイル60に流れる電流が減少(磁束Φが減少)したときに検出される起電圧eが増加するように、電位が大きい方をオペアンプ124のプラス端子に接続し、電位が小さい方をオペアンプ124のマイナス端子に接続する。A/D変換器126は、一定のサンプリング周期により起電圧eのアナログ電圧をデジタル電圧に変換する。
ソレノイド70はスイッチ手段130、電流還流用ダイオード132及び励磁コイル60を有する。スイッチ手段130は、PWM駆動信号のハイレベル/ローレベルに応じてオン/オフするスイッチであり、例えば、ハイレベルでオン,ローレベルでオフするNチャネル型FET(以下、FETと略す)で構成する。
FET130と励磁コイル60はバッテリ電源118とグラウンド間に直列に接続されている。例えば、FET130は、ドレインが所定の正電圧、例えば12Vのバッテリ電源118に接続され、ソースが励磁コイル60の一端(以下、第1端)に接続されている。
電流還流用ダイオード132(第2スイッチ手段)は、励磁コイル60と並列に接続されている。例えば、ダイオード132は、アノードがグラウンドに接続され、カソードが励磁コイル60の第1端に接続され、FET130がオフすると発生する逆起電圧により順バイアスされてオンし、FET130がオンのときオフする。
励磁コイル60は、第1端がFET130のソースに接続され、他端(以下、第2端)が抵抗110を通してグラウンドに接続されている。バッテリ電源118よりFET130及び励磁コイル60を通してグラウンドへ電流が流れる。
図6は磁束算出手段100の動作フローチャートであり、図7はタイムチャートである。図7において、縦軸に試験パターン、試験パターンがハイレベルによるPWM制御開始から終了までの時間を示すPWM信号時間、PWM駆動信号、励磁コイル60の実電流、起電圧eを、横軸に時間を示している。
時刻t0はPWM信号時間がオフになった時刻である。時刻t1は時刻t0から上述の第3時間が経過した時刻であり、時刻t2は時刻t1から第3時間が経過した時刻である。
以下、これらの図6及び図7を参照して、本発明の磁束算出方法について説明する。
(a) 磁束検出の動作
試験パターン生成指示手段86は、車両停止中において上記条件を満たしている場合、試験パターン生成の指示を試験パターン生成手段88に指示する。
試験パターン生成手段88は、試験パターン生成指示を受けると、図7に示すように、第1時間のハイレベル、第2時間のローレベルから成る試験パターンを生成して、選択手段90及び磁束算出手段100に出力する。
選択手段90は、試験パターンが生成された場合は試験パターン生成手段88により生成された試験パターンを目標値として選択し、試験パターンが生成されていない場合は目標値算出手段84より出力された目標値を選択する。
PID演算手段92は、選択手段90により入力された目標値と電流検出手段90により検出された励磁コイル60に流れる実電流との差分に基づいて、実電流が目標値に一致するようにデューティ比を算出する。
PWM駆動信号生成手段94は、PWM同期して、PID演算手段92により算出されたデューティ比のPWM駆動信号をFET130のゲートに供給する。FET130は、PWM駆動信号に従ってオン/オフして、図7に示すように、励磁コイル60に電流が流れる。
FET130がオンのとき、バッテリ電源118から励磁コイル60を通してグラウンドに電流が流れる。FET130かオフのとき、電流還流用ダイオード132がオンして、図5中の矢印aで示すように、励磁コイル60の第2端→グラウンド→ダイオード132→励磁コイル60の第1端→励磁コイル60の第2端回りの還流電流が流れて、励磁コイル60のインダクタンス成分と抵抗成分により決まる時定数に従って励磁コイル60の第2端の電位が0になる。
電流検出手段96は、励磁コイル60に流れた電流を検出する。PID演算手段92は、目標値と電流検出手段90により検出された励磁コイル60に流れる実電流との差分に基づいて、実電流値が目標値に一致するようにデューティ比を算出する。
PWM駆動信号生成手段94は、PWM同期して、デューティ比に対応するPWM駆動信号をFET130に供給することにより、図7に示すように、励磁コイル60の電流を目標電流に収束させる。即ち、試験パターンにおいては、所望の電流値、例えば、3.5Aに収束させる。
図7に示すように、目標値がハイからローへ変化したとする。磁束算出手段100は、図6中のステップS2において、目標値がゼロに変化したか否かを判別する。目標値がゼロに変化した場合、ステップS3に進む。ゼロに変化していなければ、ステップS2でループする。
ステップS3において、PWM駆動信号の出力同期終了のタイミング(PWM駆動クロック信号の最初の立ち上がり)であるか否かを判定する。PWM駆動信号の出力同期終了のタイミングであれば、ステップS4に進む。PWM駆動信号の出力同期終了のタイミングでなければ、ステップS3をループする。
図7では、時刻t0がPWM駆動信号の出力同期終了のタイミングなのでステップS4に進む。尚、出力同期終了のタイミング以前では、図7に示すように起電圧はマイナスとなって、正確な磁束の算出ができない。
目標値がゼロに変化すると、図7に示すように、PID演算手段92は、デューティ比をゼロにする。PWM駆動信号生成手段94は、PWM同期して、時刻t0において、PWM駆動信号をローレベルにする。
PWM駆動信号がローレベルになると、FET130がオフし、励磁コイル60に逆起電力が発生して電流還流用ダイオード132がオンする。電流還流用ダイオード132がオンすると、図7に示すように、励磁コイル60に上述の還流電流が励磁コイル60のインダクタンス成分と抵抗成分により決まる時定数に従って徐々に流れて、電流がゼロとなる。電流がゼロになると起電力がドリフト起電圧edに等しくなる。
ステップS4において、起電圧検出手段98により検出された起電圧eを読み込む。このとき、図7に示すように、起電圧eにはドリフト起電圧edが含まれている。ステップS6において、起電圧eを時間軸に対して積分する。
即ち、起電圧eとサンプリング時間との乗算値をサーチコイル61の巻き数Nで割り算した結果に累積積分値を加算して累積積分値とする。但し、t0における累積積分値はゼロにリセットされている。
ステップS8において、時刻t0より一定時間、例えば、1秒経過したか否かを判断する。一定時間経過していなければ、ステップS4に戻る。一定時間経過したならば、ステップS10に進む。
ステップS10において、時刻t0より一定時間経過した時刻t1での累積積分値S1を保持する。この累積積分値S1は、図7に示すように、ドリフト起電圧edによる誤差成分S2を含んでいる。
ステップS12において、起電圧検出手段98により検出された起電圧eを読み込む。ステップS14において、起電圧eを時間軸に対して積分する。即ち、起電圧eとサンプリング時間との乗算値をサーチコイル61の巻き数Nで割り算した結果に累積積分値を加算して累積積分値とする。但し、t1における累積積分値はゼロにリセットされている。
ステップS16において、時刻t1より一定時間、例えば、1秒経過したか否かを判断する。一定時間経過していなければ、ステップS12に戻る。一定時間経過したならば、ステップS18に進む。
ステップS18において、時刻t1より一定時間経過した時刻t2での累積積分値S3を保持する。この累積積分値S3は、図7に示すように、(t1−t0)と(t2−t1)が等しいことからドリフト起電圧edによる誤差成分S2に等しい値である。
ステップS20において、累積積分値S1より累積積分値S3を減算した値(S1−S3)を時刻t0における所望の目標電流値における磁束Φとする。このとき得られた磁束は、起電圧の読込開始時刻がPWM制御停止時刻であること、PWM制御中の起電圧が含まれていない起電圧に基づいて算出されたこと、及びドリフト起電圧による誤差が除去されていることから、精度の良いものである。
(b) 車両の走行中の動作
車両の走行中において、目標値算出手段84は車両の旋回方向及び操舵力又は操舵角に基づいて目標電流値を算出する。選択手段90は目標値算出手段84より出力された目標値を選択してPID演算手段92に出力する。
PID演算手段92、ソレノイド70及び電流検出手段96の動作は、上述の磁束の検出の動作と同様である。磁束算出手段100は、試験パターンが生成されていないので、磁束を検出することはない。
このように、磁束検出装置80は、車両の走行中の動作に全く影響を及ぼすことなく精度良く磁束を検出することができる。
4輪駆動車両の動力伝達系を示す概略図である。 増速装置(変速装置)及びリヤデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の第1実施形態による磁束検出装置の構成図である。 磁束、起電圧及び吸引力を示す図である。 ソレノイド、電流検出手段及び起電圧検出手段の構成図である。 磁束算出手段の動作フローチャートである。 磁束算出を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 増速装置(変速装置)
12 リヤデファレンシャル装置
24,26 後ろ車軸
30 入力シャフト
32 出力シャフト
50A,50B プラネタリギヤセット
51 ブレーキ機構
52 湿式多板ブレーキ
56 電磁アクチュエータ
58 コア(ヨーク)
60 励磁コイル
61 サーチコイル
62 アーマチュア
70 ソレノイド
80 磁束検出装置
84 目標電流値算出手段
86 試験パターン生成指示手段
88 試験パターン生成手段
90 選択手段
92 PID演算手段
94 PWM駆動信号生成手段
96 電流検出手段
98 起電圧検出手段
100 磁束算出手段

Claims (3)

  1. 磁束検出装置であって、
    電源とグラウンド間に設けられ、磁気回路に磁束を発生する励磁コイルと、
    前記励磁コイルに直列に接続され、PWM駆動信号に基づいてオン/オフする第1スイッチ手段と、
    前記励磁コイルと並列に接続され、前記第1スイッチ手段がオフのときオンし、前記第1スイッチ手段がオンのときオフする第2スイッチ手段と、
    前記磁気回路の磁束の変化により起電圧を発生するサーチコイルと、
    前記励磁コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記サーチコイルに発生した前記起電圧を検出する起電圧検出手段と、
    前記電流検出手段が検出した電流値が目標電流値に一致するように、パルス周期時間に対するハイレベルの割合を示すデューティ比を算出するPID演算手段と、
    前記デューティ比に該当する前記PWM駆動信号を生成するPWM駆動信号生成手段と、
    前記目標電流値がゼロに変化した後の第1時刻から前記励磁コイルに流れる電流がゼロになるために要する時間を越える第1所定時間が経過した第2時刻までの前記起電圧の第1積分値から、前記第2時刻から前記第1所定時間が経過した第3時刻までの前記起電圧の第2積分値を減算して、前記磁気回路の磁束を算出する磁束算出手段と、
    を具備したことを特徴とする磁束検出装置。
  2. 前記第1時刻は前記目標電流値がゼロに変化したことによる前記PWM駆動信号の開始時刻であることを特徴とする請求項1記載の磁束検出装置。
  3. 車両走行時における第1目標電流値を算出する目標値算出手段と、車両停止時において試験パターンの生成を指示する試験パターン生成指示手段と、前記試験パターン生成指示手段による指示に基づいて第2所定時間のハイレベル、前記第1所定時間の2倍の時間以上の第3所定時間のローレベルからなる試験パターンを生成する試験パターン生成手段と、前記試験パターン及び前記第1目標電流値のいずれかを選択して前記目標電流値を前記PID演算手段に出力する選択手段とを更に具備したことを特徴とする請求項1記載の磁束検出装置。
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JP2016101073A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置
WO2022239440A1 (ja) * 2021-05-14 2022-11-17 株式会社島津製作所 ワイヤロープ検査装置、ワイヤロープ検査システムおよびワイヤロープ検査方法

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