JP2005163714A - ピストン式圧縮機 - Google Patents

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Naoto Kawamura
川村  尚登
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繁希 河内
Masanori Masuda
将典 増田
Junichi Takahata
高畑  順一
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Abstract

【課題】圧縮室に対するガスの吸入効率を向上し得るピストン式圧縮機を提供すること。
【解決手段】ピストン式圧縮機10においてシリンダブロック11の中心部には、収容孔39が形成されている。収容孔39内には、駆動軸17の後端部38が摺動可能に収容されている。シリンダブロック11には、各圧縮室27と駆動軸17の後端部38とを接続する連通孔40がそれぞれ貫通形成されている。駆動軸17において後端部38の外周面38aには、ピストン26が上死点位置にある圧縮室27Aへとつながる連通孔40Aと、ピストン26が下死点位置にある圧縮室27Bへとつながる連通孔40Bとを連通する残留ガスバイパス溝41が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば車両用空調装置に用いられるピストン式圧縮機に関する。
この種のピストン式圧縮機としては、例えば特許文献1に開示されたものが存在する。即ち、シリンダブロックには、駆動軸を取り囲むように複数のシリンダボアが形成されている。各シリンダボア内にはピストンが収容されている。各シリンダボア内には、ピストンと、シリンダブロックに接合された弁・ポート形成体とで圧縮室が区画形成されている。弁・ポート形成体には、吸入ポート及びフラッパ弁よりなる吸入弁と、吐出ポート及びフラッパ弁よりなる吐出弁とが設けられている。そして、ピストンの往復動によって、吸入ポート及び吸入弁を介した圧縮室への冷媒ガスの吸入、及び圧縮室内での冷媒ガスの圧縮、並びに吐出ポート及び吐出弁を介した圧縮室からの冷媒ガスの吐出が行われる。
特開平10−47241号公報(第3−4頁、第1図)
ところが、前記ピストン式圧縮機においては、例えば、上死点に位置したピストンが弁・ポート形成体に対して衝突しないように、上死点位置にあるピストンと弁・ポート形成体との間には隙間が設定されている。また、圧縮室には、弁・ポート形成体に形成された吐出ポートが常時連通されている。即ち、ピストンが上死点に位置したとしても、圧縮室には僅かながらも容積が存在する。
従って、前記ピストンが上死点に位置した状態でも、圧縮室内には高圧の冷媒ガスが残留することとなる(残留ガス)。よって、ピストンが上死点位置から下死点位置へ移動する吸入行程において圧縮室の残留ガスが再膨張し、この再膨張の期間において、吸入ポート及び吸入弁を介した新規な冷媒ガスの圧縮室への吸入が妨げられる。その結果、残留ガスの再膨張による体積増加分だけ冷媒ガスの吸入量が少なくなる問題、つまり圧縮室に対する冷媒ガスの吸入効率が悪化する問題があった。
本発明の目的は、圧縮室に対するガスの吸入効率の優れたピストン式圧縮機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のピストン式圧縮機においては、シリンダブロックの中心部に収容孔が形成されている。収容孔内には、駆動軸の一端部が摺動可能に収容されている。シリンダブロックには、各圧縮室と駆動軸の一端部とを接続する連通孔がそれぞれ形成されている。駆動軸の一端部には、ガスの吐出を終了した高圧側の圧縮室へとつながる連通孔と、該圧縮室よりも低圧な他の圧縮室へとつながる連通孔とを連通する残留ガスバイパス通路が形成されている。
従って、吐出終了後の圧縮室において吐出しきれずに残ったガス(残留ガス)は、該圧縮室につながる連通孔及び駆動軸の残留ガスバイパス通路を介して、低圧側の圧縮室へとバイパス(回収)される。よって、吸入行程中における圧縮室での残留ガスの再膨張が少なくなり、該圧縮室へと吸入されるガスの量を多くできて、該圧縮室に対するガスの吸入効率を向上させることができる。
また、前記駆動軸の一端部が収容孔に摺動される構成であるため、言い換えれば駆動軸の一端部は収容孔によって滑り受けされる構成であるため、従来においては必要であった、駆動軸の一端部を支持する転がり受けを削除することが可能となる。このようにすれば、ピストン式圧縮機の構成を簡素化することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1において、前記残留ガスバイパス通路の少なくとも一部は、駆動軸の一端部において前記収容孔の内周面と摺動する外周面上に形成された溝よりなっている。従って、例えば、残留ガスバイパス通路を移動するガスに含まれる潤滑油が、前記溝と収容孔の内周面との間に介在されることとなり、駆動軸の一端部と収容孔との間の接触摺動性を良好とすることができる。
請求項3に記載の発明は請求項1において、前記残留ガスバイパス通路の少なくとも一部は、駆動軸において径方向に貫通形成された孔よりなっている。一般的に、孔加工は例えば溝加工と比較して容易であり、従って、本発明によれば、駆動軸に対する残留ガスバイパス通路の加工を容易とすることができる。
請求項1〜3に記載のピストン式圧縮機によれば、圧縮室に対するガスの吸入効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明を、車両用空調装置の冷凍回路を構成する容量可変型のピストン式圧縮機(以下単に圧縮機とする)に具体化した一実施形態について説明する。
図1は圧縮機10の縦断面図を示し、該図において左方を圧縮機10の前方とし、右方を圧縮機10の後方とする。図1に示すように、圧縮機10のハウジングは、シリンダブロック11と、該シリンダブロック11の前端に接合固定されたフロントハウジング12と、シリンダブロック11の後端に接合固定されたリヤハウジング14とを備えている。
前記シリンダブロック11とリヤハウジング14との間には、弁・ポート形成体13が介在されている。弁・ポート形成体13は、吸入弁形成板13a、ポート形成板13b、吐出弁形成板13c及びリテーナ形成板13dが、シリンダブロック11側から同順に積層配置されてなる。
前記ハウジング内において、シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、クランク室16が区画形成されている。シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、クランク室16を挿通するようにして、駆動軸17が回転可能に支持されている。駆動軸17の前端部は、フロントハウジング12にラジアルベアリング18を介して支持されている(駆動軸17の一端部たる後端部38の支持構成については後に詳述する)。駆動軸17は、図示しない車両のエンジンによって回転駆動される。
前記クランク室16内において駆動軸17には、ラグプレート22が一体回転可能に固定されている。クランク室16内においてフロントハウジング12の内壁面とラグプレート22との間には、スラストベアリング19が介在されている。クランク室16には、斜板23が収容されている。斜板23は、駆動軸17にスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。ラグプレート22と斜板23との間にはヒンジ機構24が介在されている。斜板23は、ヒンジ機構24を介したラグプレート22との間でのヒンジ連結、及び駆動軸17の支持により、ラグプレート22及び駆動軸17と同期回転可能であるとともに、駆動軸17の軸線Lに沿う方向へのスライド移動を伴いながら駆動軸17に対して傾動可能となっている。
前記シリンダブロック11には複数(本実施形態においては六つ。図1においては二つのみ示す)のシリンダボア25が、駆動軸17の後端部38を一定の角度間隔にて取り囲むようにしてそれぞれ貫通形成されている。シリンダボア25には片頭型のピストン26が往復動可能に収容されている。シリンダボア25の前後開口は、弁・ポート形成体13(詳しくは吸入弁形成板13a)の前端面及びピストン26の先端面によって閉塞されており、ピストン26と弁・ポート形成体13(詳しくは吸入弁形成板13a)との間には圧縮室27が区画される。ピストン26は、一対のシュー28を介して斜板23の外周部に係留されている。従って、駆動軸17の回転によって斜板23が回転すると、該斜板23は駆動軸17の軸線L方向前後に揺動される。斜板23の揺動によって、ピストン26が軸線Lに沿う方向の前後へと往復直線運動される。
前記ハウジング内において、弁・ポート形成体13とリヤハウジング14との間には、吸入室29及び吐出室30がそれぞれ区画形成されている。弁・ポート形成体13において吸入室29と各圧縮室27との間に位置する部分には、ポート形成板13bに吸入ポート31が、吸入弁形成板13aにフラッパ弁よりなる吸入弁32がそれぞれ形成されている。弁・ポート形成体13において吐出室30と各圧縮室27との間に位置する部分には、ポート形成板13bに吐出ポート33が、吐出弁形成板13cにフラッパ弁よりなる吐出弁34がそれぞれ形成されている。リテーナ形成板13dは、全体として、吐出弁34の最大開度を当接規定するリテーナ形状をなしている。
前記吸入室29の冷媒ガスは、各ピストン26の上死点位置から下死点位置側への移動により、圧縮室27の内圧が低下して吸入弁32が開放されることで、吸入ポート31を介して圧縮室27へと吸入される。圧縮室27に吸入された冷媒ガスは、ピストン26の下死点位置から上死点位置側への移動により所定の圧力にまで圧縮された後、吐出弁34が開放されることで、吐出ポート33を介して吐出室30へと吐出される。ピストン26に作用する圧縮反力は、斜板23及びヒンジ機構24並びにラグプレート22を介して、スラストベアリング19で受承される。
前記圧縮機10のハウジング内には、抽気通路35及び給気通路36並びに制御弁37が設けられている。抽気通路35はクランク室16と吸入室29とを接続する。給気通路36は吐出室30とクランク室16とを接続する。給気通路36の途中には制御弁37が配設されている。制御弁37の開度を調節することで、給気通路36を介したクランク室16への高圧な吐出ガスの導入量と、抽気通路35を介したクランク室16からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク室16の内圧が決定される。クランク室16の内圧の変更に応じて、ピストン26を介したクランク室16の内圧と圧縮室27の内圧との差が変更され、斜板23の傾斜角度が変更される結果、ピストン26のストローク即ち圧縮機10の吐出容量が調節される。
次に、前記圧縮機10における残留ガスのバイパス構造について説明する。
図2に示すように、前記シリンダブロック11において複数のシリンダボア25に取り囲まれた中心部には、収容孔39が貫通形成されている。収容孔39内の一部には、駆動軸17の後端部38が摺動可能に収容されている。駆動軸17の後端部38は、該後端部38の外周面38aと収容孔39の内周面39aとの直接的な摺動によって、シリンダブロック11に回転可能に支持されている。つまり、駆動軸17の後端部38は、その外周面38aと収容孔39の内周面39aとで、駆動軸17の後端部38を支持してラジアル荷重を受承するすべり軸受面を構成している。
なお、図示しないが、前記駆動軸17の後端部38の外周面38aには、収容孔39の内周面39aとの接触摺動性を良好とするためにコーティングが施されている。
前記収容孔39内において、駆動軸17の後端部38の端面38bと、弁・ポート形成体13(詳しくは吸入弁形成板13a)の前端面との間には、摺動部材21及びコイルバネ20が介在されている。摺動部材21は、駆動軸17の後端部38の端面38bに摺動可能に当接されている。コイルバネ20は、摺動部材21と弁・ポート形成体13との間に介在されており、該摺動部材21を駆動軸17側に向けて付勢する。従って、例えば、圧縮反力が生じていない圧縮機10の停止時においても、駆動軸17つまりはラグプレート22をスラストベアリング19側へと付勢することができる。よって、例えば、車両の振動等の影響を受けて、駆動軸17及びラグプレート22並びに斜板23等が軸線Lに沿う方向の前後へとガタつくことを防止できる。
なお、図示しないが、前記駆動軸17の後端部38の端面38b及び摺動部材21には、両者間の接触摺動性を良好とするためにコーティングが施されている。
前記シリンダブロック11には、各圧縮室27と駆動軸17の後端部38とを接続する連通孔40がそれぞれ貫通形成されている。この複数(本実施形態においては六つ)の連通孔40は、シリンダブロック11において駆動軸17の軸線Lを中心として放射状に形成されている。連通孔40の一端は、シリンダボア25の内周面において弁・ポート形成体13の近傍で開口されている(開口40a)。従って、ピストン26が上死点位置と下死点位置との間の何れに位置した状態であっても、連通孔40と圧縮室27とは連通された状態にある。連通孔40の他端は、収容孔39の内周面39aにおいて、駆動軸17の後端部38の外周面38aに対向する位置で開口されている(開口40b)。
図3は、前記駆動軸17の後端部38における回転運動を直線状に展開するとともに、該後端部38の外周面38a上における或る点の軸線L周りでの旋回を左方への移動に置換した図を示している。該図に示すように、駆動軸17において後端部38の外周面38aには、残留ガスバイパス通路としての残留ガスバイパス溝41が形成されている。残留ガスバイパス溝41は、駆動軸17の軸線Lに沿う方向(図面の上下方向)に延在される高圧側溝41a、同じく軸線Lに沿う方向に延在される低圧側溝41b、及び駆動軸17の周方向(図面の左右方向)に延在されて両溝41a、41bの前方側の端部間を連通する連絡溝41cとからなっている。
前記高圧側溝41aは、駆動軸17の後端部38の外周面38aにおいて、ピストン26が上死点位置にある圧縮室27(27A)、つまり吐出終了直後の高圧側の圧縮室27Aへとつながる連通孔40(40A)の開口40bと対向可能な位置に配置されている。低圧側溝41bは、駆動軸17の後端部38の外周面38aにおいて、ピストン26が下死点位置にある圧縮室27(27B)、つまり吸入終了直後の低圧側の圧縮室27Bへとつながる連通孔40(40B)の開口40bと対向可能な位置に配置されている。また、連絡溝41cは、駆動軸17の後端部38の外周面38aにおいて、連通孔40の開口40bに重なることのない位置に配置されている。
従って、吐出終了直後の圧縮室27Aにおいて吐出しきれずに残った冷媒ガス(残留ガス)は、連通孔40A、残留ガスバイパス溝41(高圧側溝41a、連絡溝41c及び低圧側溝41b)、及び連通孔40Bを同順に経由して、吸入終了直後の圧縮室27Bへとバイパス(回収)される。よって、吸入行程中における圧縮室27での残留ガスの再膨張が少なくなり、該圧縮室27へと吸入される冷媒ガスの量を多くできて、該圧縮室27に対する冷媒ガスの吸入効率を向上させることができる。
上記構成の本実施形態においては次のような効果も奏する。
(1)駆動軸17の後端部38が収容孔39に摺動される構成であるため、言い換えれば駆動軸17の後端部38は収容孔39によって滑り受けされる構成であるため、従来においては必要であった、駆動軸17の後端部38を支持する転がり受けを削除することができた。従って、圧縮機10の構成を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
(2)残留ガスバイパス溝41は、駆動軸17の後端部38の外周面38aに形成されている。つまり、残留ガスバイパス溝41は、駆動軸17に直接形成されている。従って、例えば、駆動軸17と別体でかつ同期回転可能なロータを準備して、該ロータの外周面に残留ガスバイパス溝41を形成する場合と比較して、部品点数を低減できるし組立手間を省くことができる。
(3)残留ガスバイパス溝41は、圧縮室27A残留ガスを吸入終了直後の圧縮室27Bへと供給する構成である。従って、吸入終了直後の圧縮室27Bに対して、さらに吐出終了直後の圧縮室27Aからの残留ガスを充填させることができる。よって、圧縮室27に吸入される冷媒ガスの量を多くできて、該圧縮室27に対する冷媒ガスの吸入効率をさらに向上させることができる。
(4)残留ガスバイパス通路は、駆動軸17の後端部38の外周面38aに形成された溝(残留ガスバイパス溝41)に具体化されている。従って、残留ガスバイパス溝41を移動する冷媒ガスに含まれる潤滑油(冷凍機油)が、該残留ガスバイパス溝41と収容孔39の内周面39aとの間に介在されることとなり、駆動軸17の後端部38の外周面38aと収容孔39の内周面39aとの間における接触摺動性を良好とすることができる。特に、本実施形態においては、溝(残留ガスバイパス溝41)のみで残留ガスバイパス通路の全体が構成されており、前述した接触摺動性をさらに良好とすることができる。
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施できる。
○上記実施形態において残留ガスバイパス通路は、駆動軸17の後端部38の外周面38aに形成された溝(残留ガスバイパス溝41)よりなっていた。これを変更し、図4に示すように、駆動軸17の後端部38において、径方向(軸線Lと交差する方向)に孔51を貫通形成し、該孔51を残留ガスバイパス通路として用いてもよい。この場合、孔51の一端開口51aは、駆動軸17の後端部38の外周面38aにおいて、ピストン26が上死点位置にある圧縮室27Aへとつながる連通孔40(40A)の開口40bと対向する位置に配置されている。孔51の他端開口51bは、駆動軸17の後端部38の外周面38aにおいて、ピストン26が下死点位置にある圧縮室27Bへとつながる連通孔40(40B)の開口40bと対向する位置に配置されている。
本態様によれば、上記実施形態の(4)以外と同様な効果を奏する。その他にも、残留ガスバイパス通路が、駆動軸17において径方向に貫通形成された孔51よりなっている。一般的に、孔加工は例えば溝加工と比較して容易であり、従って、本態様によれば、駆動軸17に対する残留ガスバイパス通路の加工を容易とすることができる。特に、本態様においては、孔51のみで残留ガスバイパス通路の全体が構成されており、残留ガスバイパス通路の加工をさらに容易とすることができる。
○上記実施形態において残留ガスバイパス通路は、全体が溝(残留ガスバイパス溝41)よりなっていた。また、図4の態様において残留ガスバイパス通路は、全体が孔51よりなっていた。これを変更し、残留ガスバイパス通路の一部を、駆動軸17の後端部38の外周面38aに形成された溝により構成し、残りを、駆動軸17の後端部38において径方向に貫通形成された孔によって構成するようにしてもよい。
○上記実施形態や図4の態様において残留ガスバイパス通路は、ピストン26が上死点位置にある圧縮室27Aを、ピストン26が下死点位置にある圧縮室27Bへと連通する構成であった。これを変更し、ピストン26が上死点位置にある圧縮室27Aを、ピストン26が上死点位置から下死点位置へと向かう途中(吸入行程中)の圧縮室27、又はピストン26が下死点位置から上死点位置へと向かう途中(吐出行程中)の圧縮室27へと連通するように、残留ガスバイパス通路を構成すること。
○上記実施形態や図4の態様において圧縮機10には、シリンダボア25が偶数個備えられていた。これを変更し、シリンダボア25が奇数個備えられた圧縮機に本発明を具体化すること。この場合、残留ガスバイパス通路は、ピストン26が上死点位置にある圧縮室27と、ピストン26が下死点位置に最も近い位置にある圧縮室27とを連通する構成となる。
○残留ガスの供給側たる高圧側の圧縮室27Aは、ピストン26が上死点位置に対して前後に多少ずれた位置にある圧縮室であってもよい。
○本発明を、固定容量型のピストン式圧縮機において具体化すること。
○本発明を、両頭型のピストンを備えたピストン式圧縮機において具体化すること。この場合、フロント側のシリンダボア群及びリヤ側のシリンダボア群の両方に本発明を適用してもよいし、一方にのみ本発明を適用してもよい。
○本発明を、ワッブルタイプのピストン式圧縮機において具体化すること。
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記残留ガスバイパス通路の全体が、前記駆動軸の一端部において前記収容孔の内周面と摺動する外周面に形成された溝よりなっている請求項2に記載のピストン式圧縮機。
(2)前記残留ガスバイパス通路の全体が、前記駆動軸を径方向に貫通し形成された孔よりなっている請求項3に記載のピストン式圧縮機。
(3)前記残留ガスバイパス通路は、前記駆動軸の一端部において前記収容孔の内周面と摺動する外周面に形成された溝と、前記駆動軸において径方向に貫通し形成された孔からなっている請求項1に記載のピストン式圧縮機。
本発明を具体化した一実施形態のピストン式圧縮機の縦断面図。 図1の1−1線断面図。 駆動軸の後端部の回転運動を直線状に展開して示す図。 別例のピストン式圧縮機を示す図であって駆動軸の後端部付近の横断面図。
符号の説明
10…ピストン式圧縮機、11…シリンダブロック、13…弁・ポート形成体、17…駆動軸、25…シリンダボア、26…ピストン、27…圧縮室(27A…吐出終了直後の圧縮室、27B…吸入終了直後の圧縮室)、31…吸入ポート、32…吸入弁、38…駆動軸の一端部たる後端部(a…外周面)、39…収容孔(a…内周面)、40…連通孔(A…吐出終了直後の高圧側の圧縮室へとつながる連通孔、B…吸入終了直後の低圧側の圧縮室へとつながる連通孔)、41…残留ガスバイパス通路としての残留ガスバイパス溝、51…残留ガスバイパス通路としての孔(別例)。

Claims (3)

  1. シリンダブロックには駆動軸を取り囲むように複数のシリンダボアが形成され、各シリンダボアにはピストンが収容され、前記各シリンダボア内には、前記ピストンと前記シリンダブロックに接合された弁・ポート形成体とで圧縮室が区画形成され、前記弁・ポート形成体には、吸入ポート及びフラッパ弁よりなる吸入弁と、吐出ポート及びフラッパ弁よりなる吐出弁とが設けられており、前記ピストンの往復動によって、前記圧縮室への前記吸入ポート及び前記吸入弁を介したガスの吸入、及び前記圧縮室内でのガスの圧縮、並びに前記圧縮室から前記吐出ポート及び前記吐出弁を介したガスの吐出が行われるピストン式圧縮機において、
    前記シリンダブロックの中心部には収容孔が形成され、該収容孔内には前記駆動軸の一端部が摺動可能に収容され、前記シリンダブロックには前記各圧縮室と前記駆動軸の前記一端部とを接続する連通孔がそれぞれ形成されており、前記駆動軸の一端部には、ガスの吐出を終了した高圧側の前記圧縮室へとつながる前記連通孔と、該圧縮室よりも低圧な他の前記圧縮室へとつながる前記連通孔とを連通する残留ガスバイパス通路が形成されていることを特徴とするピストン式圧縮機。
  2. 前記残留ガスバイパス通路の少なくとも一部は、前記駆動軸の一端部において前記収容孔の内周面と摺動する外周面に形成された溝よりなっている請求項1に記載のピストン式圧縮機。
  3. 前記残留ガスバイパス通路の少なくとも一部は、前記駆動軸において径方向に貫通形成された孔よりなっている請求項1に記載のピストン式圧縮機。
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