JP2005163431A - コンクリート壁面のひび割れ補修装置及びこれに使用する注入治具 - Google Patents

コンクリート壁面のひび割れ補修装置及びこれに使用する注入治具 Download PDF

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Abstract

【課題】 補修材の注入時の段取り作業を削減して注入作業を効率的に行うと共に注入作業に繰り返し使用することで産業廃棄物処理の量を減少することが可能なコンクリート壁面のひび割れ補修装置を提供する。
【解決手段】 コンクリート壁面のひび割れ補修装置10は、補修材を注入する補修材注入手段11と注入手段取付け治具13を備え、補修材注入手段11は先端側に補修材が流出する流路12が設けられて伸縮可能な補修材収納容器14と、補修材収納容器14を伸縮可能な状態で収納する保持ケース15と、保持ケース15内に設けられ補修材収納容器14の基端側に当接し補修材の注入時に補修材収納容器14の基端側と共に前進するピストン16とを有し、流路12には注入手段取付け治具13に流路12の先部を取付けた際に開となる逆止弁23が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明はコンクリート壁面のひび割れ補修装置に係り、更に詳細にはコンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入してひび割れを補修するコンクリート壁面のひび割れ補修装置及びこれに使用する注入治具に関する。
コンクリート壁面に生じたひび割れ補修として、ひび割れの開口部から補修材(例えば、液状のエポキシ樹脂系の接着剤)を注入してひび割れを塞ぐ補修方法が一般に知られており、そのための補修装置として、例えば、特許文献1に記載された補修装置200が提案されている。
この補修装置200は、図15に示すように、補修材201を注入する箇所に、例えば、エポキシ樹脂系のシール材を介して固設する注入用パイプ202と、補修材201が充填された注入器203を備えている。そして、注入器203のノズル204を注入用パイプ202内に差し込み、注入器203のプランジャー205に設けたフック206と注入用パイプ202に設けたフック207との間にゴム条帯208を掛止して、ゴム条帯208の弾力でプランジャー205を前進させながら、コンクリート壁面209のひび割れ210に補修材201を徐々に圧入するものである。
特開昭58−123971号公報
しかしながら、特許文献1に記載された補修装置200は、注入器203の中で補修材201が固化すると注入器203を再使用することができず、廃棄せねばならなかった。更に、注入器203の内壁面に補修材201が付着して固化することが繰り返されると、補修材201がノズル204から流出し難くなって、注入器203のプランジャー205側から補修材201が逆流するという問題が発生する。
このため、補修材201が付着しにくいポリプロピレン製やポリエチレン製の注入器を使用しても、注入器の繰り返し使用回数は、例えば、3〜4回が限度となっていた。
注入作業を開始する際には、1)各注入器203内に補修材201を充填する作業、2)各注入器203のノズル204をそれぞれ注入用パイプ202内に差し込む作業、3)差し込んだ各注入器203のプランジャー205のフック206と注入用パイプ202のフック207との間にゴム条帯208を掛止する作業が必要となり、注入作業が開始されるまでに多くの付帯作業が必要になるという問題がある。また、補修材201の注入はひび割れ210内に補修材201が注入できなくなるまで繰り返し行う必要があり、繰り返しの度毎に1)〜3)の各作業を実施しなければならず、注入箇所及び再注入箇所が多くなると膨大な付帯作業が必要になっていた。
更に、補修材201を注入する箇所に注入用パイプ202を固設する場合、使用するシール材の量が多いと、このシール材が注入用パイプ202の内面側の流路211に進入し、このため流路211が狭くなったり塞がったりして、補修材201の注入速度が遅くなったり、補修材201の注入ができなくなるという問題が発生していた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、補修材の注入作業を効率的に行うことができると共に注入作業に繰り返し使用することで産業廃棄物処理の量を減少させ、更に補修材の注入開始までの段取り作業を削減することが可能なコンクリート壁面のひび割れ補修装置及びこれに使用する注入治具を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、コンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入する補修材注入手段と、前記開口部の一部に被せて使用され前記補修材注入手段に連結されて、該補修材注入手段に充填されている補修材を前記開口部に注入する注入治具とを備えたコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、
前記補修材注入手段は、
先部に前記注入治具に取り外し可能に連結されるカプラー部と、
前記カプラー部に連結されて内部に前記補修材が充填された周囲が蛇腹部となった補修材容器と、
ベース部材を先部に備え、前記蛇腹部を囲み、伸縮する該蛇腹部をガイドする保持ケースと、
前記蛇腹部の基部に設けられて、前記保持ケース内を移動し、縮んだ状態の前記蛇腹部の基端部に半径方向外側まで被さり、先部には前記蛇腹部に嵌入する突出部を備えるピストンと、
前記ピストンを前記ベース部材に向けて付勢する弾性部材とを有し、
前記ピストンの突出部の外径は、前記蛇腹部が縮んだ状態の該蛇腹部の内径に実質等しいか又は僅少の範囲で小さく、該突出部の高さは、前記蛇腹部が縮んだ時の高さ分を有し、前記ピストンの最大押圧時には、前記蛇腹部内の補修材の全部を前記カプラー部を介して排出可能である。
ここで、突出部の外径が蛇腹部が縮んだ状態の蛇腹部の内径に実質等しいか又は僅少の範囲とは、突出部の外径と蛇腹部が縮んだ状態の蛇腹部の内径との差が、例えば、1〜0.5mmをいう。また、補修材の全部を排出可能とは、補修材容器内に充填された補修材の95%以上を排出可能であることを指す。
請求項2記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、請求項1記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記ピストンの突出部の先部に、前記蛇腹部に挿通するための先部方向に縮径したガイド部を有し、しかも、前記ベース部材には前記ガイド部が密着嵌入する空間部を備えている。
前記目的に沿う請求項3記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、コンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入する補修材注入手段と、前記開口部の一部に被せて使用され前記補修材注入手段に連結されて、該補修材注入手段に充填されている補修材を前記開口部に注入する注入治具とを備えたコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、
前記補修材注入手段は、
先部に前記注入治具に取り外し可能に連結されるカプラー部と、
前記カプラー部に連結されて内部に前記補修材が充填された周囲が蛇腹部となった補修材容器と、
ベース部材を先部に備え、前記蛇腹部を囲み、伸縮する該蛇腹部をガイドする保持ケースと、
前記蛇腹部の基部に設けられて、前記保持ケース内を移動し、縮んだ状態の前記蛇腹部の基端部に半径方向外側まで被さるピストンと、
前記ピストンを前記ベース部材に向けて付勢する弾性部材とを有し、
前記ベース部材には、前記蛇腹部に嵌入する突出部を備え、該突出部の外径は、前記蛇腹部が縮んだ状態の該蛇腹部の内径に実質等しいか又は僅少の範囲で小さく、該突出部の高さは、前記蛇腹部が縮んだ時の高さ分を有し、前記ピストンの最大押圧時には、前記蛇腹部内の補修材の全部を、前記突出部及び前記カプラー部を介して排出可能である。
ここで、突出部の外径が蛇腹部が縮んだ状態の蛇腹部の内径に実質等しいか又は僅少の範囲とは、突出部の外径と蛇腹部が縮んだ状態の蛇腹部の内径との差が、例えば、1〜0.5mmをいう。また、補修材の全部を排出可能とは、補修材容器内に充填された補修材の95%以上を排出可能であることを指す。
請求項4記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、請求項3記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前期ベース部材の突出部に、前記蛇腹部に挿通するための徐々に縮径したガイド部を有し、しかも、前記ピストンには前記ガイド部が密着嵌入する空間部を備えている。
請求項5記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、請1〜4記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記カプラー部には、前記注入治具を該カプラー部に装着した場合に開く逆止弁が設けられている。
請求項6記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、請求項1〜5記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記保持ケースの前記蛇腹部を囲む外筒部には、昇降する前記ピストンの突出する第1の掛止部をガイトする複数のガイド切欠きが設けられ、該保持ケースのベース部材又は該ベース部材に設けられた第2の掛止部との間に、引っ張り方向に作用する前記弾性部材を取付け可能となっている。
請求項7記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、請求項1〜5記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記保持ケースの基部には蓋部材が設けられて、該蓋部材と前記ピストンの間には、該蓋部材を押圧する前記弾性部材が設けられている。
請求項8記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置は、請求項1〜7記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記注入治具は、設置用の脚となる3個以上の突起を備えた環状部材と、該環状部材の中央にある第1管部と、該第1管部に連結されて前記カプラー部の先部が装着される第2管部と、該第2管部に装着した前記カプラー部のロック機構と、前記第1管部に装着されて、前記環状部材から外側に突出可能なスリーブとを有する。
前記目的に沿う請求項9記載の注入治具は、コンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入する補修材注入手段に、前記補修材注入手段の先部に設けられているカプラー部を介して連結して使用される注入治具であって、
設置用の脚となる3個以上の突起を備えた環状部材と、該環状部材の中央にある第1管部と、該第1管部に連結されて前記カプラー部の先部が装着される第2管部と、該第2管部に装着した前記カプラー部のロック機構と、前記第1管部に装着されて、前記環状部材から外側に突出可能なスリーブとを有する。
請求項10記載の注入治具は、請求項9記載の注入治具において、前記第2管部には、前記カプラー部を該第2管部に装着した場合に、該カプラー部内に設けられた弁を開く操作部が突出して設けられ、しかも、該操作部には前記カプラー部から流入する前記補修材を導く液通路が設けられている。
請求項1及びこれに従属する請求項2、5〜8記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、補修材注入手段で補修材と接触するのは補修材容器及びカプラー部だけなので、補修作業が完了した時点で廃棄の対象を補修材容器及びカプラー部だけに限定することが可能になる。そして、保持ケース、ピストン、及び弾性部材は補修材の注入作業に繰り返し使用することができ、コンクリートのひび割れ補修作業時に発生する廃棄物の量を削減することが可能になる。また、保持ケース、ピストン、及び弾性部材が補修材の注入作業に繰り返し使用できるので、コンクリート壁面のひび割れ補修作業のコストを低減することができる。
特に、請求項2記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、ベース部材にはガイド部が密着嵌入する空間部が備えられているので、ピストンの最大押圧時に、すなわち、蛇腹部が完全に収縮したときに、蛇腹部内に隙間が形成されず、蛇腹部内の補修材の全部をカプラー部を介して外部に容易に排出することが可能となる。
また、繰り返し補修材をひび割れの開口部に注入する場合、ガイド部が空間部に密着嵌入状態で蛇腹部内に補修材を充填することができる。
請求項3及びこれに従属する請求項4〜8記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、補修材注入手段で補修材と接触するのは補修材容器及びカプラー部だけなので、補修作業が完了した時点で廃棄の対象を補修材容器及びカプラー部だけに限定することが可能になる。そして、保持ケース、ピストン、及び弾性部材は補修材の注入作業に繰り返し使用することができ、コンクリートのひび割れ補修作業時に発生する廃棄物の量を削減することが可能になる。また、保持ケース、ピストン、及び弾性部材が補修材の注入作業に繰り返し使用できるので、コンクリート壁面のひび割れ補修作業のコストを低減することができる。
特に、請求項4記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、ベース部材にはガイド部が密着嵌入する空間部が備えられているので、ピストンの最大押圧時に、すなわち、蛇腹部が完全に収縮したときに、蛇腹部内に隙間が形成されず、蛇腹部内の補修材の全部をカプラー部を介して外部に容易に排出することが可能となる。
また、繰り返し補修材をひび割れの開口部に注入する場合、ガイド部が空間部に密着嵌入状態で蛇腹部内に補修材を充填することができ、蛇腹部内にカプラー部以外の空気が入るのを防止し補修材のみを充填することができる。その結果、繰り返し補修材をひび割れの開口部に注入する際に、ひび割れに空気が注入されることが抑制できる。
請求項5記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、カプラー部には、注入治具をカプラー部に装着した場合に開く逆止弁が設けられているので、蛇腹部内に充填した補修材の流出を防止することが可能になる。その結果、補修材注入手段の取り扱いが容易となる。また、注入治具をカプラー部に装着することにより、直ちに補修材の注入を開始することが可能になる。
請求項6記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、保持ケースの蛇腹部を囲む外筒部には、昇降するピストンの突出する第1の掛止部をガイトする複数のガイド切欠きが設けられているので、ピストンの昇降がガイド切欠きにより規制されて、ガイド部が空間部に容易に密着嵌入する事が可能になる。
請求項7記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、保持ケースの基部には蓋部材が設けられて、蓋部材とピストンの間には、蓋部材を押圧する弾性部材が設けられているので、蓋部材を押圧する反力でピストンをベース部材に向けて付勢する事が可能になる。
請求項8記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置においては、注入治具には設置用の脚となる3個以上の突起を備えた環状部材が設けられているので、環状部材をコンクリート壁面にシール材を介して固定する際に、突起の周囲をシール材で鋳ぐるみすることができ、シール材が突起で鉤止めされて環状部材とシール材との結合力を向上させることができる。その結果、環状部材とコンクリート壁面との結合力も向上して、注入治具をコンクリート壁面に強固に固定することが可能になる。更に、ひび割れへの補修材の注入作業中に注入手段取付け治具が脱落して注入作業が中断する頻度を低減させることが可能になる。
また、環状部材から外側に突出可能なスリーブが設けられているので、環状部材をコンクリート壁面に固定する際にスリーブがコンクリート壁面に当接して第1管部内にシール材が進入するのを防止して、第1管部内が狭くなったり塞がったりするのを防止することができる。その結果、補修材が容易に第1管部内を通過するのを可能にして、ひび割れの開口部への補修材の注入を効率的に、かつ、確実に行うことが可能になる。
請求項9及び10記載の注入治具においては、注入治具には設置用の脚となる3個以上の突起を備えた環状部材が設けられているので、環状部材をコンクリート壁面にシール材を介して固定する際に、突起の周囲をシール材で鋳ぐるみすることができ、シール材が突起で鉤止めされて環状部材とシール材との結合力を向上させることができる。その結果、環状部材とコンクリート壁面との結合力も向上して、注入治具をコンクリート壁面に強固に固定することが可能になる。更に、ひび割れへの補修材の注入作業中に注入手段取付け治具が脱落して注入作業が中断する頻度を低減させることが可能になる。
また、環状部材から外側に突出可能なスリーブが設けられているので、環状部材をコンクリート壁面に固定する際にスリーブがコンクリート壁面に当接して第1管部内にシール材が進入するのを防止して、第1管部内が狭くなったり塞がったりするのを防止することができる。その結果、補修材が容易に第1管部内を通過するのを可能にして、ひび割れの開口部への補修材の注入を効率的に、かつ、確実に行うことが可能になる。
特に、請求項10記載の注入治具においては、第2管部には、カプラー部を第2管部に装着した場合に、カプラー部内に設けられた弁を開く操作部が突出して設けられ、しかも、操作部にはカプラー部から流入する補修材を導く液通路が設けられているので、注入治具にカプラー部を装着することにより、直ちに補修材の注入を開始することが可能になる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置によるコンクリート壁面に生じたひび割れの補修を示す説明図、図2は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材容器の伸縮筒体が伸びた状態を示す説明図、図3は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材収納容器の伸縮筒体が完全に縮んだ状態を示す説明図、図4(A)は逆止弁の構造を示す説明図、(B)、(C)は逆止弁の弁体の説明図、図5は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの説明図、図6は本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の保持ケースの説明図、図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の注入治具の平面図、側面図、底面図、図8は(A)は本発明の第2の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの斜視図、(B)はピストンを保持ケース内に配置した際の状態を示す説明図、図9は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の保持ケースに蓋部材を取付けた際の状態を示す説明図、図10(A)は本発明の第3の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の補修材収納容器の説明図、(B)は(A)のP−P矢視断面図、図11は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの斜視図、(B)はピストンの側断面図、図12(A)は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の保持ケースの説明図、(B)は(A)のQ−Q矢視断面図、図13(A)は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の補修材収納容器の伸縮筒体が伸びた状態を示す説明図、(B)は伸縮筒体が完全に収縮した状態を示す説明図、図14(A)は本発明の第4の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの斜視図、(B)はピストンを保持ケース内に配置した際の状態を示す説明図である。
図1に示すように、コンクリート壁面のひび割れ補修装置10は、コンクリート壁面11に生じたひび割れ12の開口部に補修材を注入する補修材注入手段13と、開口部の一部に被せて使用され補修材注入手段13に連結されて、補修材注入手段13に充填されている補修材を開口部に注入する注入治具14とを備えている。以下、これらについて詳細に説明する。
図2、図3に示すように、補修材注入手段13の先部に設けられたカプラー部15は、上流管16と、上流管16に逆止弁17を介して締着される下流管18を有している。ここで、上流管16と下流管18は、例えば、塩化ビニル管で形成することができる。
更に、上流管16の側部で0°、120°、及び240°の各周方向位置には、半径方向外側に向かって突出する第1の突起部19がそれぞれ設けられている。また、下流管18の側部で0°、120°、及び240°の各周方向位置には半径方向外側に向かって突出する第2の突起部20がそれぞれ設けられている。
逆止弁17は、図4(A)〜(C)に示すように、例えば、下流管18の上流側に取付けられる環状の弁座21と、環状の弁座21の中央部に形成された開口22を塞ぐ円形の弁23を備えた弁体24を有している。そして、弁体24は、弁23を同心状に取り囲む環状の保持部25に弁23の半径方向外側に伸びる複数の連結体26を介して取付けられている。
このような構成とすることにより、弁23を下流管18に取付けた弁座21に載せて、下流管18を上流管17に締着すると、保持部25が弁座21と上流管16により挟持されて固定され、弁23で弁座21の中央部に形成された開口22を塞ぐことができる。
カプラー部15に連結されて内部に補修材が充填され周囲が側部に複数のひだ27を備えた蛇腹部28となった補修材容器29は、例えば、ゴムを使用して形成することができる。そして、蛇腹部28は、基部に設けられた窪み30と、蛇腹部28の先部に設けられた張り出し31を有している。そして、窪み30の中央部には突起32が形成され、張り出し32の中央部にはカプラー部15の上流管16と、例えば接着剤を用いて接続される接続口33が設けられている。
また、ピストン34は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができ、図2、図3、図5に示すように、蛇腹部28の基部に設けられて、縮んだ状態の蛇腹部28の基端部に半径方向外側まで被さるピストン本体35と、ピストン本体35の先部に設けられ蛇腹部28の窪み30に嵌入する突出部36を有している。なお、突出部36の先部には蛇腹部28に挿通するため先部方向に縮径したガイド部37が設けられている。また、ピストン本体35の側部には複数の第1の掛止部38が設けられ、ピストン本体35の中央部には貫通孔38aが設けられて、蛇腹部28の窪み30に突出部36が嵌入された際に、窪み30の中央部に形成された突起32が収容されるようになっている。
図6に示すように、保持ケース39は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができ、先部に設けられたベース部材40と、蛇腹部28を囲む外筒部41を有している。
ここで、外筒部41は、外筒部41の基部にねじ止めされる蓋42を有している。また、ベース部材40には、ガイド部37が密着嵌入する空間部43が設けられ、更に、ベース部材40の中央部にはカプラー部15が挿通する挿通孔44が設けられている。なお、挿通孔44の縁部には、下流管18の側部に設けられた各第2の突起部20を通過させて、上流管16の側部に設けられた各第1の突起部19を収納する切欠き45が3箇所設けられている。更に、外筒部41には、ピストン34の突出する第1の掛止部38をガイドする複数のガイド切欠き46が設けられ、各ガイド切欠き46の先端の前方にはそれぞれ第2の掛止部47が設けられている。
これによって、カプラー部15を挿通孔44に挿通させて蛇腹部28を保持ケース39内に収納した際に、蛇腹部28の先部の張り出し31をベース部材40で支持しながら、蛇腹部28の基部を保持ケース39内で移動させることができる。また、上流管16の側部に設けられた第1の突起部19はそれぞれ切欠き45に収納されているので、蛇腹部28を保持ケース39内に収納して保持ケース39に掛止することができる。
また、各第1の掛止部38をそれぞれガイド切欠き46に挿通させて、各第1の掛止部38と各第2の掛止部47との間に弾性部材の一例である帯状のゴム輪48を引き伸ばした状態で掛止すると、ゴム輪48に生じる収縮力によりピストン34をベース部材40に向けて付勢することができる。このとき、ピストン34の移動と共に各第1の掛止部38は各ガイド切欠き46内を移動するので、ピストン34をガイド切欠き46に沿った方向に移動させることができる。その結果、ピストン16の移動に伴って蛇腹部28の基部を保持ケース39内で移動させて、蛇腹部28を縮ませることができる。
そして、カプラー部15を介してポンプで補修材を補修材容器29内に流入させると、流入した補修材の体積に応じて蛇腹部28のひだ27が伸びて基部に設けられたピストン34がベース部材40から離れていく。このとき、第1の掛止部38と第2の掛止部47との間に掛止された帯状の各ゴム輪48は引き伸ばされた状態となっていくので、補修材の充填が終了した時点では各ゴム輪48内には収縮力が発生して、ピストン34にはベース部材40に向けて移動させる推進力が作用し補修材容器29内に充填された補修材は加圧された状態になっている。
ここで、突出部36の高さをh、突出部36の先部に設けられたガイド部37の高さをk、窪み30と張り出し31の厚みをそれぞれm、n、空間部43の深さをp、蛇腹部28が縮んだ時の高さをHとした場合、H=h、及びp=k+m+nの関係が成立するようにすると、蛇腹部28が収縮した際に、窪み30と張り出し31を介してガイド部37を空間部43に密着嵌入することができる。その結果、蛇腹部28内の補修材の全部(例えば、充填された補修材の95%以上)をカプラー部15を介して排出することが可能になる。
図7(A)〜(C)に示すように、注入治具14は、設置用の脚となる4個の突起48aを備えた環状部材49と、の中央にある第1管部50と、第1管部50に連結されてカプラー部15の先部が装着される第2管部51と、第2管部51に装着したカプラー部15のロック機構52と、第1管部50に装着されて、環状部材49から外側に突出可能なスリーブ53を有している。
このような構成とすることにより、スリーブ53をコンクリート壁面11に当接させてひび割れ12の開口部の一部を囲繞することができ、環状部材49をコンクリート壁面11にシール材を介して固定する際に、シール材が第1管部50内に進入して補修材の流通路が狭くなったり塞がったりするのを防止できる。また、突起48aの周囲をシール材で鋳ぐるみすることができ、シール材が突起48aで鉤止めされて環状部材49とシール材との結合力を向上させることができる。
また、第2管部51には、カプラー部15を第2管部51に装着した場合に、カプラー部15内に設けられた弁23を開く操作部54が突出して設けられ、しかも、操作部54にはカプラー部15から流入する補修材を導く液通路55が設けられている。
ここで、操作部54は、例えば、環状の弁座21の中央部に形成された開口22に挿通可能な外径を有し、第2管部51から突出する、例えば管を用いて構成することができる。なお、操作部54の長さは、カプラー部15が装着された際に、逆止弁17の弁座21に設けられた開口22を貫通できる長さにする必要がある。更に、操作部54の側部には操作部54の軸方向に沿って複数の長孔56が設けら液通路55への補修材の流入を容易にしている。
また、ロック機構52は、例えば、下流管18の側部に設けられた各第2の突起部20が装入される複数の装入口57と、装入された各第2の突起部20を一方方向から受け入れて把持する複数の収納部58を有している。
このような構成とすることにより、カプラー部15の先部に操作部54の先部を装入しながらカプラー部15の先部を第2管部51に近づけ、各第2の突起部20を装入口57から装入しカプラー部15を一方方向に回転させると、各第2の突起部20をそれぞれ収納部58内に装入することができ、カプラー部15を第2管部51に装着することができる。
そして、カプラー部15が第2管部51に装着された状態では、操作部54は逆止弁17の弁座21に設けられた開口22を貫通しているので、弁23が操作部54の先端部で持ち上げられて弁座21の開口22から離脱状態になっているため、操作部54の液通路55と操作部54の側部に設けられた複数の長孔56を介して補修材容器29と第2管部51を連通させることができる。
続いて、本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置10の使用方法について説明する。
先ず、予め逆止弁17が設けられているカプラー部15を保持ケース39の挿通孔44に挿通させて補修材容器29を保持ケース39内に収納する。このとき、上流管16の側部に設けられた各第1の突起部19はそれぞれ切り欠き45に収納された状態になるので、補修材容器29を保持ケース39に掛止することができる。
次いで、蛇腹部28の窪み30にピストン34の突出部36を嵌入させ、窪み30の中央部に形成された突起32を貫通孔38aに収納する。これによって、ピストン34と蛇腹部28の基部とを連接することができる。
続いて、ピストン34の各第1の掛止部38をそれぞれ保持ケース39のガイド切欠き46に挿通させて、保持ケース39内にピストン34を収納し蓋42を取付ける。そして、各第1の掛止部38と各第2の掛止部47との間にはゴム輪48を引き伸ばした状態で掛止する。
このとき、ゴム輪48 に生じる収縮力によりピストン34をベース部材40に向けて付勢することができ、ピストン34の移動に伴って、蛇腹部28の基部を保持ケース39内でベース部材40に向けて移動させて蛇腹部28を縮ませることができる。なお、ピストン34の移動と共に各第1の掛止部38は各ガイド切欠き46内を移動するので、ピストン34をガイド切欠き46に沿った方向に移動させることができ、蛇腹部28が収縮した際には、張り出し31を介してガイド部37を空間部43に密着嵌入することができる。このため、当初、補修材容器29内に存在していた空気を補修材容器29内から排除することができる。
従って、カプラー部15を介してポンプで補修材を補修材容器29内に流入させると、補修材容器29内に補修材のみを充填することができる。なお、補修材が補修材容器29内に流入していくと、流入した補修材の体積に応じて蛇腹部28のひだ27が伸びて基部に設けられたピストン34がベース部材40から離れていく。このため、ピストン34が蓋42に当接することにより補修材容器29内への補修材の充填が完了したことが判る。
このとき、第1の掛止部38と第2の掛止部47との間に掛止された帯状の各ゴム輪48は引き伸ばされた状態となっている。このため、各ゴム輪48内には収縮力が発生してピストン34にはベース部材40に向けて移動させる推進力が作用し補修材容器29内に充填された補修材は加圧される。このため、補修材容器29内に充填された補修材には内圧が発生した状態になっている。
一方、コンクリート壁面11に生じたひび割れ12の開口部の一部を除いた残りの部分をシール材でシールする。また、注入治具14の環状部材49に設けられた突起48aが形成された側にシール材を載置する。そして、ひび割れ12の開口部の一部が注入治具14のスリーブ53で囲繞されるように位置を確認してスリーブ53をコンクリート壁面11に当接させる。
次いで、環状部材49をコンクリート壁面11に近づける。なお、環状部材49は突起48aの高さに相当する隙間を有してコンクリート壁面11に近接することができ、この隙間にはシール材が充填された状態になっている。
このとき、シール材はスリーブ53が存在しているため第1管部50内に進入することができず、補修材の流通路が狭くなったり塞がったりするのを防止できる。また、各突起48aはシール材で鋳ぐるみされた状態になっているので、シール材が突起48aで鉤止めされて環状部材49とシール材との結合力を向上させることができ、シール材を介して環状部材49をコンクリート壁面11に強固に固定することができる。
続いて、カプラー部15の先部に操作部54の先部を装入しながらカプラー部15の先部を第2管部51に近づけ、各第2の突起部20を装入口57から装入しカプラー部15を一方方向に回転させて各第2の突起部20をそれぞれ収納部58内に装入し、カプラー部15を第2管部51に装着する。
そして、カプラー部15が第2管部51に装着された状態では、操作部54は逆止弁17の弁座21に設けられた開口22を貫通しているので、弁23が操作部54の先端部で持ち上げられて弁座21の開口22から離脱状態になっている。このため、操作部54の液通路55と操作部54の側部に設けられた複数の長孔56を介して、補修材容器29と第2管部51は連通する。
その結果、補修材容器29内から補修材がカプラー部15を介して第2管部51内に進入し、更に第1管部50内に充満する。このとき、蛇腹部28の基部はピストン34により押されているので、第1管部50内に充満した補修材には内圧が発生しており、補修材はスリーブ53で囲繞されているひび割れ12の開口部からひび割れ12内に徐々に進入していく。
補修材がひび割れ12の開口部に注入されていくと、注入された補修材量に応じて蛇腹部28が縮んでいく。ひび割れ12内が補修材で充填されると補修材は注入されなくなるので、ピストン34の移動が停止した時点で、注入が完了したことが判る。
また、ひび割れ12が大きい場合、補修材容器29内の補修材は全て注入されて、蛇腹部28は収縮し張り出し31を介してガイド部37を空間部43に密着嵌入することができる。このため、補修材容器29内の補修材を完全に排出させてひび割れ12に注入することができる。
そして、補修材の注入を継続する場合、補修材注入手段13を注入治具14から取り外し、ポンプを用いて補修材を補修材容器29に再充填する。この場合も、張り出し31を介してガイド部37を空間部43に密着嵌入している状態で補修材の充填を行うことができるので、補修材容器29内に空気が入るのを防止して補修材のみを充填することができる。そして、ひび割れ12内に補修材が注入されなくなるまで、補修材の注入を繰り返し行う。
ひび割れ12内が補修材で充填されてピストン34の移動が停止したことが確認されると、補修材注入手段13を注入治具14に連結した状態で、注入した補修材の硬化が完了するまで放置する。このように、補修材注入手段13から補修材がひび割れ12内に常に注入できる状態で補修材の硬化を行うため、ひび割れ12内を補修材で満たしながら硬化を行うことができる。
ひび割れ12内の注入した補修材の硬化が完了した時点では、補修材注入手段13及び注入治具14内に存在している補修材も硬化している。このため、コンクリート壁面11から取り外した補修材注入手段13及び注入治具14の中で、補修材容器29、カプラー部15、及び注入治具14は再使用できず廃棄対象となる。一方、保持ケース39、ピストン16、及びゴム輪48は補修材と接触しないため、再使用できる。
本発明の第2の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置59は、本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置10と比較して、ピストン60と保持ケース39の基部に設けられる蓋部材61との間に長さ方向に圧縮された弾性部材の一例であるバネ62を設けて、このバネ62に生じる復元力によりピストン60をベース部材40に向けて移動させることが特徴になっている。このため、バネ62の設置が容易になるような構成になっているピストン60と蓋部材61に関してのみ詳細に説明し、コンクリート壁面のひび割れ補修装置10と同一の部材については同一の符号を付して説明を省略する。
図8(A)、(B)に示すように、ピストン60は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができ、蛇腹部28の基部に設けられて、縮んだ状態の蛇腹部28の基端部に半径方向外側まで被さるピストン本体63と、ピストン本体63の先部に設けられ蛇腹部28の窪み30に嵌入する突出部64を有している。なお、突出部64の先部には蛇腹部28に挿通するため先部方向に縮径したガイド部65が設けられている。
また、ピストン本体63の側部には複数の第1の掛止部66が設けられ、ピストン本体63の中央部には貫通孔67が設けられて、蛇腹部28の窪み30に突出部64が嵌入された際に、窪み30の中央部に形成された突起32が収容されるようになっている。更に、ピストン本体63の上面側には、円環状の溝68が形成されている。
図9に示すように、円板状の蓋部材61の一方側には、蓋部材61の中心と同心状に第1の溝69、その外側に第2の溝70がそれぞれ形成されている。そして、第2の溝70の外周側には、保持ケース39の基端側と螺合するねじ部71が形成されている。ここで、第1の溝69の内外径はそれぞれ円環状の溝68の内外径と実質的に一致している。なお、蓋部材61は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができる。
このような構成とすることにより、バネ62の一端側をピストン本体63に形成した溝68の中に収納し、他端側を蓋部材61に形成したは第1の溝69内に収納することができる。
従って、カプラー部15を挿通孔44に挿通させて蛇腹部28を保持ケース39内に収納した際に、蛇腹部28の先部の張り出し31をベース部材40で支持しながら、蛇腹部28の基部を保持ケース39内で移動させることができる。また、上流管16の側部に設けられた第1の突起部19はそれぞれ切欠き45に収納されているので、蛇腹部28を保持ケース39内に収納して保持ケース39に掛止することができる。
また、各第1の掛止部66をそれぞれガイド切欠き46に挿通させて、バネ62をピストン60と蓋部材61との間に圧縮された状態で収納すると、バネ62には復元力が発生するため、ピストン60をベース部材40に向けて付勢することができる。このとき、ピストン60の移動と共に各第1の掛止部66は各ガイド切欠き46内を移動するので、ピストン60をガイド切欠き46に沿った方向に移動させることができる。その結果、ピストン60の移動に伴って蛇腹部28の基部を保持ケース39内で移動させて、蛇腹部28を縮ませることができる。
そして、カプラー部15を介してポンプで補修材を補修材容器29内に流入させると、流入した補修材の体積に応じて蛇腹部28のひだ27が伸びて基部に設けられたピストン60がベース部材40から離れていく。このとき、バネ62は徐々に圧縮された状態となっていくので、補修材の充填が終了した時点でバネ62には収縮力が発生して、ピストン60にはベース部材40に向けて移動させる推進力が作用し補修材容器29内に充填された補修材は加圧された状態になっている。
なお、コンクリート壁面のひび割れ補修装置59の作用はピストン60がバネ62に生じる復元力により付勢されることを除けば、コンクリート壁面のひび割れ補修装置10の作用と同一である。このため、コンクリート壁面のひび割れ補修装置59の使用方法も、コンクリート壁面のひび割れ補修装置10の使用方法と同一にすることができるので、使用方法の説明も省略する。
本発明の第3の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置72は、本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置10と比較して、補修材容器73の蛇腹部74の形状が異なっていることが特徴となっている。このため、この蛇腹部74を収納する保持ケース75、及び蛇腹部74の基部に設けられるピストン76の構造も異なっている。このため、蛇腹部74、保持ケース75、及びピストン76に関して詳細に説明し、コンクリート壁面のひび割れ補修装置10と同一の部材については同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、カプラー部15に連結されて内部に補修材が充填され周囲が側部に複数のひだ77を備えた蛇腹部74となった補修材容器73は、例えば、ゴムを使用して形成することができる。そして、蛇腹部74は、基部に設けられた張り出し78と、蛇腹部28の先部に設けられた窪み79を有している。そして、張り出し78の中央部には突起80が形成され、窪み79の中央部にはカプラー部14の上流管16と、例えば接着剤を用いて接続される接続口81が設けられている。
また、図11に示すように、ピストン76は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができ、図11に示すように、蛇腹部74の基部に設けられて、縮んだ状態の蛇腹部74の基端部に半径方向外側まで被さるピストン本体82を有している。そして、ピストン本体82には、蛇腹部74の張り出し78を嵌入する空間部83が設けられている。また、ピストン本体82の側部には複数の第1の掛止部84が設けられ、ピストン本体82の中央部には貫通孔85が設けられて、蛇腹部74の張り出し78が空間部83に嵌入された際に、張り出し78の中央部に形成された突起80が収容されるようになっている。
図12に示すように、保持ケース75は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができ、先部に設けられたベース部材86と、蛇腹部74を囲む外筒部87を有している。
ここで、外筒部87は、外筒部87の基部にねじ止めされる蓋を有しており、蓋には第1の実施形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置10の蓋42を使用することができる。また、ベース部材86には突出部90が設けられ、突出部90の先部には蛇腹部74に挿通するため先部方向に縮径し、空間部83に密着嵌入するガイド部89が設けられている。更に、ベース部材86の中央部にはカプラー部15が挿通する挿通孔91が設けられている。なお、挿通孔91の縁部には、下流管18の側部に設けられた各第2の突起部20を通過させて、上流管16の側部に設けられた各第1の突起部19を収納する切欠き92が3箇所設けられている。更に、外筒部87には、ピストン76の突出する第1の掛止部84をガイトする複数のガイド切欠き93が設けられ、各ガイド切欠き93の先端の前方にはそれぞれ第2の掛止部94が設けられている。
このような構成とすることにより、図13(A)に示すように、カプラー部15を挿通孔91に挿通させて蛇腹部74を保持ケース75内に収納した際に、蛇腹部74の先部の窪み79をベース部材86で支持しながら、蛇腹部74の基部を保持ケース75内で移動させることができる。また、上流管16の側部に設けられた第1の突起部19はそれぞれ切欠き92に収納されているので、蛇腹部74を保持ケース75内に収納して保持ケース75に掛止することができる。
また、各第1の掛止部84をそれぞれガイド切欠き93に挿通させて、各第1の掛止部84と各第2の掛止部94との間に弾性部材の一例である帯状のゴム輪48を引き伸ばした状態で掛止すると、ゴム輪48に生じる収縮力によりピストン76をベース部材86に向けてできる。このとき、ピストン76の移動と共に各第1の掛止部84は各ガイド切欠き93内を移動するので、ピストン76をガイド切欠き93に沿った方向に移動させることができる。その結果、ピストン76の移動に伴って蛇腹部74の基部を保持ケース75内で移動させて、蛇腹部74を縮ませることができる。
そして、カプラー部15を介してポンプで補修材を補修材容器73内に流入させると、流入した補修材の体積に応じて蛇腹部74のひだ77が伸びて基部に設けられたピストン76がベース部材86から離れていく。このとき、第1の掛止部84と第2の掛止部94との間に掛止された帯状の各ゴム輪48は引き伸ばされた状態となっていくので、補修材の充填が終了した時点では各ゴム輪48内には収縮力が発生して、ピストン76にはベース部材86に向けて移動させる推進力が作用し補修材容器73内に充填された補修材は加圧された状態になっている。
ここで、突出部90の高さをh、突出部90の先部に設けられたガイド部89の高さをk、窪み79と張り出し78の厚みをそれぞれm、n、空間部83の深さをp、蛇腹部74が縮んだ時の高さをHとした場合、H=h、及びp=k+m+nの関係が成立するようにすると、蛇腹部74が収縮した際に、窪み79と張り出し78を介してガイド部89を空間部83に密着嵌入することができる。その結果、蛇腹部74内の補修材の全部(例えば、充填された補修材の95%以上)をカプラー部15を介して排出することが可能になる。
本発明の第4の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置96は、本発明の第3の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置72と比較して、図14(B)に示すように、保持ケース75の基端側に収納されるバネ97に生じる復元力によりピストン98を前進させることが特徴になっている。このため、バネ97の設置が容易となった構成を有するピストン98に関して詳細に説明する。また、保持ケース75の基端側に取付けられてピストン98と共にバネ97を保持する蓋部材には、第2の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置59の蓋部材61を使用することができる。従って、コンクリート壁面のひび割れ補修装置59と同一の部材については同一の符号を付して説明を省略する。
図14(A)に示すように、ピストン98は、例えば、塩化ビニル等のプラスティックを用いて形成することができ、蛇腹部74の基部に設けられて、縮んだ状態の蛇腹部74の基端部に半径方向外側まで被さるピストン本体99を有している。そして、ピストン本体99には、蛇腹部74の張り出し78を嵌入する空間部100が設けられている。また、ピストン本体99の側部には複数の第1の掛止部101が設けられ、ピストン本体99の中央部には貫通孔102が設けられて、蛇腹部74の張り出し78が空間部100に嵌入された際に、張り出し78の中央部に形成された突起80が収容されるようになっている。更に、ピストン本体99の上面側には、円環状の溝103が形成されている。このような構成とすることにより、バネ97の一端側をピストン本体99に形成した溝103の中に収納し、他端側を蓋部材61に形成したは第1の溝69内に収納することができる。
従って、カプラー部15を挿通孔91に挿通させて蛇腹部74を保持ケース75内に収納した際に、蛇腹部74の先部の窪み79をベース部材86で支持しながら、蛇腹部74の基部を保持ケース75内で移動させることができる。また、上流管16の側部に設けられた第1の突起部19はそれぞれ切欠き92に収納されているので、蛇腹部74を保持ケース75内に収納して保持ケース75に掛止することができる。
また、各第1の掛止部101をそれぞれガイド切欠き93に挿通させて、バネ97をピストン98と蓋部材61との間に圧縮された状態で収納すると、バネ97には復元力が発生するため、ピストン98をベース部材86に向けて付勢することができる。このとき、ピストン98の移動と共に各第1の掛止部101は各ガイド切欠き93内を移動するので、ピストン101をガイド切欠き93に沿った方向に移動させることができる。その結果、ピストン101の移動に伴って蛇腹部74の基部を保持ケース75内で移動させて蛇腹部74を縮ませることができ、蛇腹部74が収縮した際には、窪み79を介してガイド部89を空間部83に密着嵌入することができる。このため、当初、補修材容器73内に存在していた空気を補修材容器73内から排除することができる。
そして、カプラー部15を介してポンプで補修材を補修材容器73内に流入させると、流入した補修材の体積に応じて蛇腹部74のひだ77が伸びて基部に設けられたピストン101がベース部材86から離れていく。このとき、バネ97は徐々に圧縮された状態となっていくので、補修材の充填が終了した時点でバネ97には収縮力が発生して、ピストン101にはベース部材86に向けて移動させる推進力が作用し補修材容器73内に充填された補修材は加圧された状態になっている。
ピストン98の移動に伴って蛇腹部74の基部を保持ケース75内で移動させて、蛇腹部74を縮ませることができる。このとき、ピストン98の移動と共に各第1の掛止部101は各ガイド切欠き93内を移動するので、ピストン98をガイド切欠き93に沿った方向に移動させることができ、蛇腹部74が収縮した際には、窪み79を介してガイド部89を空間部83に密着嵌入することができる。。このため、当初、補修材容器73内に存在していた空気を補修材容器73内から排除することができる。
なお、コンクリート壁面のひび割れ補修装置96の作用はピストン98がバネ97に生じる復元力により移動することを除けば、コンクリート壁面のひび割れ補修装置72の作用と同一であり、従ってコンクリート壁面のひび割れ補修装置10の作用と同一である。このため、コンクリート壁面のひび割れ補修装置96使用方法も、コンクリート壁面のひび割れ補修装置10の使用方法と同一にすることができるので、使用方法の説明も省略する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のコンクリート壁面のひび割れ補修装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、塩化ビニルを用いて、補修材注入手段の保持ケース、ピストン、カプラー部を形成したが、ポリプロピレンやポリエチレンを用いて形成することができる。また、補修材容器の蛇腹部をゴムで形成したが、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を用いて形成してもよい。
更に、注入治具の環状部材に突起を複数設けたが、環状部材に貫通孔を複数設けて、コンクリート壁面に注入治具を固定する際にコンクリート壁面と環状部材の間に設けたシール材の一部をこの貫通孔から吐出させて硬化させてもよい。これによって、吐出し硬化したシール材で環状部材を鉤止めすることができ、コンクリート壁面に環状部材を強固に固定することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置によるコンクリート壁面に生じたひび割れの補修を示す説明図である。 同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材容器の伸縮筒体が伸びた状態を示す説明図である。 同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材収納容器の伸縮筒体が完全に縮んだ状態を示す説明図である。 (A)は逆止弁の構造を示す説明図、(B)、(C)は逆止弁の弁体の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの説明図である。 同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の保持ケースの説明図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の注入治具の平面図、側面図、底面図である。 (A)は本発明の第2の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの斜視図、(B)はピストンを保持ケース内に配置した際の状態を示す説明図である。 同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の保持ケースに蓋部材を取付けた際の状態を示す説明図である。 (A)は本発明の第3の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の補修材収納容器の説明図、(B)は(A)のP−P矢視断面図である。 (A)は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの斜視図、(B)はピストンの側断面図である。 (A)は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の保持ケースの説明図、(B)は(A)のQ−Q矢視断面図である。 (A)は同コンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段の補修材収納容器の伸縮筒体が伸びた状態を示す説明図、(B)は伸縮筒体が完全に収縮した状態を示す説明図である。 (A)は本発明の第4の実施の形態に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の補修材注入手段のピストンの斜視図、(B)はピストンを保持ケース内に配置した際の状態を示す説明図である。 従来例に係るコンクリート壁面のひび割れ補修装置の説明図である。
符号の説明
10:コンクリート壁面のひび割れ補修装置、11:コンクリート壁面、12:ひび割れ、13:補修材注入手段、14:注入治具、15:カプラー部、16:上流管、17:逆止弁、18:下流管、19:第1の突起部、20:第2の突起部、21:弁座、22:開口、23:弁、24:弁体、25:保持部、26:連結体、27:ひだ、28:蛇腹部、29:補修材容器、30:窪み、31:張り出し、32:突起、33:接続口、34:ピストン、35:ピストン本体、36:突出部、37:ガイド部、38:第1の掛止部、38a:貫通孔、39:保持ケース、40:ベース部材、41:外筒部、42:蓋、43:空間部、44:挿通孔、45:切欠き、46:ガイド切欠き、47:第2の掛止部、48:ゴム輪、48a:突起、49:環状部材、50:第1管部、51:第2管部、52:ロック機構、53:スリーブ、54:操作部、55:液通路、56:長孔、57:装入口、58:収納部、59:コンクリート壁面のひび割れ補修装置、60:ピストン、61:蓋部材、62:バネ、63:ピストン本体、64:突出部、65:ガイド部、66:第1の掛止部、67:貫通孔、68:溝、69:第1の溝、70:第2の溝、71:ねじ部、72:コンクリート壁面のひび割れ補修装置、73:補修材容器、74:蛇腹部、75:保持ケース、76:ピストン、77:ひだ、78:張り出し、79:窪み、80:突起、81:接続口、82:ピストン本体、83:空間部、84:第1の掛止部、85:貫通孔、86:ベース部材、87:外筒部、88:蓋、89:ガイド部、90:突出部、91:挿通孔、92:切欠き、93:ガイド切欠き、94:第2の掛止部、96:コンクリート壁面のひび割れ補修装置、97:バネ、98:ピストン、99:ピストン本体、100:空間部、101:第1の掛止部、102:貫通孔、103:溝

Claims (10)

  1. コンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入する補修材注入手段と、前記開口部の一部に被せて使用され前記補修材注入手段に連結されて、該補修材注入手段に充填されている補修材を前記開口部に注入する注入治具とを備えたコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、
    前記補修材注入手段は、
    先部に前記注入治具に取り外し可能に連結されるカプラー部と、
    前記カプラー部に連結されて内部に前記補修材が充填された周囲が蛇腹部となった補修材容器と、
    ベース部材を先部に備え、前記蛇腹部を囲み、伸縮する該蛇腹部をガイドする保持ケースと、
    前記蛇腹部の基部に設けられて、前記保持ケース内を移動し、縮んだ状態の前記蛇腹部の基端部に半径方向外側まで被さり、先部には前記蛇腹部に嵌入する突出部を備えるピストンと、
    前記ピストンを前記ベース部材に向けて付勢する弾性部材とを有し、
    前記ピストンの突出部の外径は、前記蛇腹部が縮んだ状態の該蛇腹部の内径に実質等しいか又は僅少の範囲で小さく、該突出部の高さは、前記蛇腹部が縮んだ時の高さ分を有し、前記ピストンの最大押圧時には、前記蛇腹部内の補修材の全部を前記カプラー部を介して排出可能なことを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  2. 請求項1記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記ピストンの突出部の先部に、前記蛇腹部に挿通するための先部方向に縮径したガイド部を有し、しかも、前記ベース部材には前記ガイド部が密着嵌入する空間部を備えていることを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  3. コンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入する補修材注入手段と、前記開口部の一部に被せて使用され前記補修材注入手段に連結されて、該補修材注入手段に充填されている補修材を前記開口部に注入する注入治具とを備えたコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、
    前記補修材注入手段は、
    先部に前記注入治具に取り外し可能に連結されるカプラー部と、
    前記カプラー部に連結されて内部に前記補修材が充填された周囲が蛇腹部となった補修材容器と、
    ベース部材を先部に備え、前記蛇腹部を囲み、伸縮する該蛇腹部をガイドする保持ケースと、
    前記蛇腹部の基部に設けられて、前記保持ケース内を移動し、縮んだ状態の前記蛇腹部の基端部に半径方向外側まで被さるピストンと、
    前記ピストンを前記ベース部材に向けて付勢する弾性部材とを有し、
    前記ベース部材には、前記蛇腹部に嵌入する突出部を備え、該突出部の外径は、前記蛇腹部が縮んだ状態の該蛇腹部の内径に実質等しいか又は僅少の範囲で小さく、該突出部の高さは、前記蛇腹部が縮んだ時の高さ分を有し、前記ピストンの最大押圧時には、前記蛇腹部内の補修材の全部を、前記突出部及び前記カプラー部を介して排出可能なことを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  4. 請求項3記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記ベース部材の突出部に、前記蛇腹部に挿通するための徐々に縮径したガイド部を有し、しかも、前記ピストンには前記ガイド部が密着嵌入する空間部を備えていることを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記カプラー部には、前記注入治具を該カプラー部に装着した場合に開く逆止弁が設けられていることを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記保持ケースの前記蛇腹部を囲む外筒部には、昇降する前記ピストンの突出する第1の掛止部をガイドする複数のガイド切欠きが設けられ、該保持ケースのベース部材に設けられた第2の掛止部との間に、引っ張り方向に作用する前記弾性部材を取付け可能となっていることを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記保持ケースの基部には蓋部材が設けられて、該蓋部材と前記ピストンの間には、該蓋部材を押圧する前記弾性部材が設けられていることを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンクリート壁面のひび割れ補修装置において、前記注入治具は、設置用の脚となる3個以上の突起を備えた環状部材と、該環状部材の中央にある第1管部と、該第1管部に連結されて前記カプラー部の先部が装着される第2管部と、該第2管部に装着した前記カプラー部のロック機構と、前記第1管部に装着されて、前記環状部材から外側に突出可能なスリーブとを有することを特徴とするコンクリート壁面のひび割れ補修装置。
  9. コンクリート壁面に生じたひび割れの開口部に補修材を注入する補修材注入手段に、前記補修材注入手段の先部に設けられているカプラー部を介して連結して使用される注入治具であって、
    設置用の脚となる3個以上の突起を備えた環状部材と、該環状部材の中央にある第1管部と、該第1管部に連結されて前記カプラー部の先部が装着される第2管部と、該第2管部に装着した前記カプラー部のロック機構と、前記第1管部に装着されて、前記環状部材から外側に突出可能なスリーブとを有することを特徴とする注入治具。
  10. 請求項9記載の注入治具において、前記第2管部には、前記カプラー部を該第2管部に装着した場合に、該カプラー部内に設けられた弁を開く操作部が突出して設けられ、しかも、該操作部には前記カプラー部から流入する前記補修材を導く液通路が設けられていることを特徴とする注入治具。
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TWI412650B (zh) * 2007-07-24 2013-10-21 Sg Engineering Co Ltd 對混凝土結構物注射注入材之方法及注射方法所使用之注射器
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