JP3957345B2 - 結合金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホース相互または配管相互あるいはホースと配管または他の機器とを流体流通状態に結合する結合金具であって、例えば、落下時の衝撃を受けても結合状態を保持する耐衝撃プランジャを備えた結合金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、射出成形用金型においては、固定金型と可動金型との型合せ面の一方にプランジャが設けられ、他方にプランジャと係合する係合穴が設けられ、固定金型と可動金型とを型合せしたとき、プランジャが係合穴に係合して両者の位置決めロックがなされるようになっている。
【0003】
前記プランジャは、一般に図11に示すように、端面に開口部1aを有する筒状のプランジャ本体1の内部に開口部1aから突没可能な鋼球からなるボール2が設けられ、プランジャ本体1の内部にはプランジャ本体1の軸線方向に伸縮自在であり、前記ボール2を突出する方向に付勢するコイルスプリング3を有している。また、プランジャのボール2と係合する係合穴4は円錐状に形成され、ボール2と係合穴4とが位置決めされると、ボール2がコイルスプリング3の付勢力によって係合穴4に落ち込み、弾性的に結合するようになっている。
また、この種のプランジャは、ドリル穴の位置決め用治具、トルクリミッタ、ターンテーブルの回転角の割り出し等の機械要素に幅広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプランジャは、プランジャ本体1の内部に設けられたコイルスプリング3によってボール2を突出する方向に付勢し、ボール2と係合穴4とを弾性的にロックする構造であり、落下等の衝撃力によってボール2あるいはプランジャ本体1に直接的または間接的に没入する方向に外力が加わったとき、ボール2がコイルスプリング3を圧縮してプランジャ本体1の内部に没入し、係合穴4との係合が簡単に解除されてしまうという問題がある。したがって、衝撃力が加わりやすい機器、器具に前述したプランジャを使用した場合には信頼性に欠けるという問題がある。
【0005】
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ホース相互または配管相互あるいはホースと配管または他の機器とを流体流通状態に結合する結合金具は、取扱い時に落下時の衝撃を受けやすいことを考慮し、結合金具の結合状態を保持する耐衝撃プランジャを備え、信頼性を得ることができる結合金具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述した目的を達成するために、請求項1は、ホース相互または配管相互あるいはホースと配管または他の機器とを流体流通状態に結合する結合金具において、
円筒状の一対の結合金具本体21a,21bと、これら結合金具本体21a,21bの前端面に形成され互いに軸方向に衝合されるシール面と、これらシール面に設けられ互いに衝合することによりシール性を維持するシール部材26と、前記結合金具本体21a,21bのそれぞれに設けられ、該結合金具本体21a,21bの周方向に配列され軸方向に一体に突設した複数の嵌合突部28と、これら嵌合突部28の間に形成された嵌合凹部27と、前記嵌合突部28の一方の側面に設けられ、前記一対の結合金具本体21a,21bの嵌合突部28と嵌合凹部27が互いに相手側の結合金具本体21a,21bの嵌合凹部27と嵌合突部28に軸方向に嵌合したとき、これら嵌合突部28が相手側の結合金具本体21a,21bの嵌合凹部27に周方向に係止して軸方向の移動を規制し、これら一対の結合金具本体21a,21bを軸方向に係止する係止鉤部29と、前記嵌合突部28における前記係止鉤部29と反対側の側面に形成され前記嵌合突部28の先端角部を円弧状に形成し、相手側の前記結合金具本体21a,21bの前記嵌合突部28を前記嵌合凹部27に嵌合案内するガイド部32と、前記嵌合突部28の他方の側面に設けられ、互いに相手側の結合金具本体21a,21bの嵌合突部28の他方の側面を互いに離反する方向に弾性的に付勢する耐衝撃プランジャとからなり、
前記耐衝撃プランジャは、前記嵌合突部28の側面に開口する開口部12を有する筒状のプランジャ本体11と、このプランジャ本体11の内部に設けられ前記開口部12から突没可能なボール14と、前記プランジャ本体11の内部に設けられプランジャ本体11の軸線方向に伸縮自在であり、前記ボール14を突出する方向に付勢し、前記一対の結合金具本体21a,21bの嵌合突部28と嵌合凹部27が互いに相手側と結合したとき、前記ボール相互を互いに弾性的に当接させるコイルスプリング15と、同じく前記プランジャ本体11の内部に設けられ、前記プランジャ本体11とボール14とに急激な相対移動が作用したとき剛性を持ち、緩慢な相対移動が作用したとき変形する粘性体16とを具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1の粘性体は、弾性袋体に充填されたダイラタント流体またはパテ状シリコンバウンド流体であることを特徴とする。
請求項3は、請求項1の粘性体は、弾性体に含浸されたダイラタント流体またはパテ状シリコンバウンド流体であることを特徴とする。
【0008】
前記構成によれば、係合子が低速度でプランジャ本体の内部に没入する方向に押圧された場合には、コイルスプリングの圧縮に伴って粘性体が変形し、プランジャ本体と係合子との相対移動が許容されるが、係合子が衝撃力によって高速度でプランジャ本体の内部に没入する方向に押圧された場合には、粘性体の圧縮応力(圧縮方向に加えられた力の応力)が非常に大きくなり、係合子の移動に対して反力(剛体的弾性率の力)を生じ、これを拘束することになり、係合子はプランジャ本体の内部に没入しない。したがって、コイルスプリングは圧縮されないため、係合子と係合穴とのロック状態が保持される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は第1の実施形態を示し、図1は耐衝撃プランジャの縦断側面図、図2は同正面図、図3は粘性体の一部切欠した斜視図である。プランジャ本体11は端面に開口部12を有する金属製の円筒状体からなり、開口部12には内側に折曲するフランジ13が設けられている。プランジャ本体11の内部には開口部12から突没可能な係合子としての鋼球からなるボール14が設けられている。前記開口部12の内径はフランジ13によってボール14の直径より若干小さく形成され、ボール14の一部が開口部12から突出するが、ボール14の全体が開口部12から突出しないようになっている。
【0010】
プランジャ本体11の内部にはその軸線方向に伸縮自在なコイルスプリング15が収納され、このコイルスプリング15の一端はプランジャ本体11の内底部に当接し、他端はボール14に当接してボール14を開口部12から突出する方向に付勢している。
【0011】
コイルスプリング15の内部空間には粘性体16が収納されている。この粘性体16は、ゴム等の円筒状の弾性袋体17に充填された例えばダイラタント流体とか、パテ状シリコンバウンド流体に代表される粘弾性流体であり、プランジャ本体11とボール14とに緩慢(低速度)な相対移動が作用したときは抵抗が小さく変形するが、急激(高速度)な相対移動が作用したときは見掛上の粘度が非線形に累進的に増加し、高い剛性を発揮する物質である。
【0012】
前記粘性体16としてのダイラタント流体は、時間に依存しない流体で非ニュートン流体である。そして、直線座標に圧縮応力−変形速度の関係を示すと、図4の曲線aのようになり、変形速度が増大するにつれて見掛上の粘度が増加し、ダイラタント流動を呈する。この現象は撥塑性流体と本質的に逆のレオロジー的流動を示すものである。すなわち、ダイラタント流体においては、液体が相互に通過する固体粒子間の潤滑の役目をするから、プランジャ本体11とボール14との相対移動速度が遅い場合には運動を起こすのに必要な力は小さくてよく、自由に流れる。また、プランジャ本体11とボール14との相対移動速度が速い場合には、固体粒子間の密な充填が壊れ、その結果、物体の占める体積が増加する。
【0013】
つまり、ボール14が低速度でプランジャ本体11の内部に没入する方向に押圧された場合には、コイルスプリング15の圧縮に伴って粘性体16が変形し、プランジャ本体11とボール14との相対移動が許容されるが、ボール14が衝撃力によって高速度でプランジャ本体11の内部に没入する方向に押圧された場合には、粘性体16の圧縮応力(圧縮方向に加えた力の応力)が非常に大きくなり、ボール14の移動に対して反力(剛体的弾性率の力)を生じ、これを拘束することになり、ボール14はプランジャ本体11の内部に没入しないし、コイルスプリング15は圧縮しない。
【0014】
したがって、前述のように構成された耐衝撃プランジャを、固定金型と可動金型との型合せ面、結合金具、ドリル穴の位置決め用治具、トルクリミッタ、ターンテーブルの回転角の割り出し等の機械要素に使用し、図5に示すように、一方の部材18にプランジャ本体11を固定し、他方の部材19にボール14と係合する円錐状の係合穴20を設け、ボール14を係合穴20に弾性的に係合することにより、第1と第2の部材18,19が係合される。
【0015】
そして、第1と第2の部材18,19が係合状態で、落下等の衝撃力によってボール14に高速度でプランジャ本体11の内部に没入する方向に押圧された場合には、粘性体16の圧縮応力が非常に大きくなり、ボール14の移動に対して反力(剛体的弾性率の力)を生じ、これを拘束することになる。したがって、ボール14はプランジャ本体11の内部に没入しないし、コイルスプリング15は圧縮しないため、第1と第2の部材18,19の結合状態が保持される。
【0016】
ここで、前述した粘性体16、すなわち、ゴム等の円筒状の弾性袋体17に充填された例えばダイラタント流体とか、パテ状シリコンバウンド流体に代表される粘弾性流体について説明を加えると、粘性体16は、圧縮しても体積がほとんど変わらない「非圧縮性流体」であり、図6(A)に示すように、ゴム等の円筒状の弾性袋体17に粘性体16を充填し、外力を加えない自然の状態においては、(a)に示すような形態であるが、(b)に示すように、圧縮方向の外力(矢印)を加えると、軸方向に縮まって、径方向に膨らむが、体積は変化しない。また、粘性体16は復元力はないため、(c)に示すように、引張り方向の外力(矢印)を加えないかぎり、軸方向に伸びて、径方向に縮まらない性質を持っている。
【0017】
したがって、図6(B)に示すように、コイルスプリング15の内部空間に粘性体16を収容し、(a)に示すように、ボール14に力が加わりコイルスプリング15を圧縮する方向に押圧した場合、コイルスプリング15が圧縮され、内部の粘性体16にも圧縮方向の力が加わり、弾性袋体17が径方向に膨らんでコイルスプリング15の線間から外側に膨れた状態となる。また、ボール14に対する力がなくなると、(b)に示すように、コイルスプリング15の弾性復元力によって弾性袋体17が軸方向に伸びて、径方向に縮まる。
【0018】
また、図6(C)に示すように、ゴム等の円筒状の弾性袋体17に前記粘性体16と共にコイルスプリング15を収容した場合においても、同様であり、(a)に示すように、ボール14に力が加わりコイルスプリング15を圧縮する方向に押圧した場合、コイルスプリング15が圧縮されて粘性体16にも圧縮方向の力が加わり、弾性袋体17が径方向に膨らんでコイルスプリング15の外周から離間して外側に膨れた状態となる。また、ボール14に対する力がなくなると、(b)に示すように、コイルスプリング15の弾性復元力によって弾性袋体17が軸方向に伸びて、径方向に縮まる。
【0019】
したがって、粘性体16を収容した弾性袋体17をコイルスプリング15の内部に設けてもよく、弾性袋体17の内部に粘性体16と共にコイルスプリング15を設けてもよい。
【0020】
図7〜図9は第2の実施形態を示し、耐衝撃プランジャを消防ホースの結合金具に適用した場合を示すものである。この結合金具は、同一の構造の一対の結合金具本体21a,21bから構成されており、これら結合金具本体21a,21bにはそれぞれ消防ホース22a,22bが接続されている。
【0021】
これらの結合金具本体21a,21bは、それぞれ筒本体23を備えており、これら筒本体23は略円筒形をなし、その内周面には鋸歯状の凹凸を有するホース取り付け部24が形成されている。そして、このホース取り付け部24に消防ホース22a,22bの端部が挿入され、これらホースの内周面からかしめリング(図示せず)によってこのホースの外周面をこのホース取り付け部24に押圧してこの消防ホースを取り付ける。
【0022】
また、この筒本体23の前端部の内周面には、円筒状のシール面部材25が螺装され、このシール面部材25の前端面はシール面として形成され、このシール面にはゴムパッキン等のシール部材26が取り付けられている。したがって、これらの結合金具本体21a,21bが互いに軸方向に嵌合して結合された場合には、これらのシール部材26が互いに衝合され、これらの筒本体23の内部を連通するとともにシール性を維持する。
【0023】
そして、前記筒本体23の前端部には、それぞれ複数、たとえば6個の嵌合突部28が一体に突設されている。これらの嵌合突部28は、周方向に等間隔に配列され、前記シール面部材25のシール面から軸方向に突出している。また、これらの嵌合突部28の間は、嵌合凹部27として形成されており、これらの結合金具本体21a,21bが軸方向に衝合された場合には、一方の結合金具本体21aの嵌合突部28が他方の結合金具本体21bの嵌合凹部27内に嵌合し、また他方の結合金具本体21bの嵌合突部28が一方の結合金具本体21aの嵌合凹部27内に嵌合し、互いに相補形に嵌合する。
【0024】
なお、この実施形態のものでは、前記嵌合凹部27の幅は前記嵌合突部28の幅よりやや広く形成されている。したがって、これら嵌合突部28はこれらの嵌合凹部27内に軸方向に嵌合するとともに、周方向にも所定の量だけ回動自在である。
【0025】
そして、前記嵌合突部28の一方の側面28aには段形鉤状の係止鉤部29がそれぞれ形成されており、これらは互いに相手側の嵌合突部の係止鉤部と周方向に係合するように構成されている。したがって、これらの嵌合突部28が相手側の嵌合凹部27内に軸方向に嵌合した状態で、これら結合金具本体21a,21bを互いに回動させてこれら嵌合突部28の一方の側面28aが互いに近接すると、これらの係止鉤部29が図8に示すように互いに係合して軸方向の係止をなし、これら結合金具本体21a,21bが互いに結合される。なお、これらの係止鉤部29の根元部には、この部分の応力集中を防止するための湾曲部31が形成されている。また、これらの嵌合突部の他方の側面の先端角部は円弧状に形成されてガイド部32が形成されており、これらが嵌合する際には、これらのガイド部32が互いに当接する。また、前記湾曲部31内には、柔軟な弾性発泡材料等の材料からなる弾性プラグ体31aが充填固定されており、このような湾曲部31内に砂、泥等の異物が堆積してこれら係止鉤部29の係合を阻害するのを防止している。
【0026】
また、これらの係止鉤部31の係止面は、周方向に対して所定の角度だけオーバーハング状に傾斜しており、これらが嵌合した状態で内部の水圧等によりこれら結合金具本体21a,21bを互いに引き離す方向の荷重が作用した場合には、これらの係止鉤部31はより強く嵌合し、この結合金具本体21a,21bの抜け等を確実に防止するように構成されている。
【0027】
なお、この実施形態では、前記係止鉤部29が嵌合した状態において、前記嵌合突部28の先端面と嵌合凹部27の奥壁面との間に間隙が形成されるように各部の寸法が設定されている。したがって、このものは、前記係止鉤部29が係合した状態から、これら嵌合突部28と嵌合凹部27とがさらに軸方向に互いに進入するように移動可能である。
【0028】
また、これらの嵌合突部28の他方の側面28bは、これらの結合金具本体21a,21bの軸方向に対して傾斜している。したがって、この嵌合突部28は、その先端部にゆくに従って周方向の幅が狭くなるようなテーパ状に形成され、また嵌合凹部27も同様にその奥部にゆくに従ってその周方向の幅が狭くなるようなテーパ状に形成されている。これにより、これらの嵌合突部28と嵌合凹部27の嵌合が容易となる。なお、前記係止鉤部29が形成されている一方の側面は、この結合金具本体21a,21bの軸方向と略平行に形成されている。
【0029】
また、これらの嵌合突部28の他方の側面28bには、それぞれ第1の実施形態で示した耐衝撃プランジャ30が設けられている。これらの耐衝撃プランジャ30のボール14が対向して設けられている。したがって、前記嵌合突部28が図9に示すように相手側の嵌合凹部27内に嵌合されると、前記ボール14が互いに当接して互いに押圧付勢し、これら嵌合突部28の他方の側面を互いに離反するように付勢し、この結果、これら嵌合突部28の一方の側面28aは互いに近接するように付勢され、前述のようにこれらの一方の側面の係止鉤部29が互いに係合するように付勢される。
【0030】
したがって、結合金具本体21a,21bが係合状態で、落下等の衝撃力によってボール14に高速度でプランジャ本体11の内部に没入する方向に押圧された場合には、粘性体16の圧縮応力が非常に大きくなり、ボール14の移動に対して反力(剛体的弾性率の力)を生じ、これを拘束することになる。したがって、ボール14はプランジャ本体11の内部に没入しないし、コイルスプリング15は圧縮しないため、結合金具本体21a,21bの結合状態が保持される。
【0031】
図10は第3の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。第1の実施形態においては、粘性体16は、ゴム等の円筒状の弾性袋体17に例えばダイラタント流体またはパテ状シリコンバウンド流体を充填することにより構成されているが、本実施形態は、スポンジ等の円柱状の弾性体17aに例えばダイラタント流体またはパテ状シリコンバウンド流体を含浸させて粘性体16aを構成したものであり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、一対の結合金具本体に、その軸方向に係止する係止鉤部を設けるとともに、一対の結合金具本体の嵌合突部に互いに相手側の結合金具本体の嵌合突部を互いに離反する方向に弾性的に付勢する耐衝撃プランジャを設けることにより、結合金具が結合状態で、落下等の衝撃を受けても、その衝撃を粘性体の作用によって係合子がプランジャ本体の内部に没入することはなく、結合金具の係合状態を維持することができ、信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す耐衝撃プランジャの縦断側面図。
【図2】同実施形態の耐衝撃プランジャの正面図。
【図3】同実施形態の粘性体の斜視図。
【図4】同実施形態の粘性体の変形速度と圧縮応力の関係を示す特性図。
【図5】同実施形態の耐衝撃プランジャの使用状態の縦断側面図。
【図6】粘性体の性質を示す説明図。
【図7】この発明の第2の実施形態を示す消防ホースの結合金具の斜視図。
【図8】同実施形態の結合金具の側面図および縦断側面図。
【図9】同実施形態の嵌合凹部と嵌合突部の部分平面図。
【図10】この発明の第3の実施形態を示す耐衝撃プランジャの縦断側面図。
【図11】従来の一般的なプランジャを示す縦断側面図。
【符号の説明】
11…プランジャ本体
12…開口部
14…ボール(係合子)
15…コイルスプリング
16…粘性体
Claims (3)
- ホース相互または配管相互あるいはホースと配管または他の機器とを流体流通状態に結合する結合金具において、
円筒状の一対の結合金具本体と、これら結合金具本体の前端面に形成され互いに軸方向に衝合されるシール面と、これらシール面に設けられ互いに衝合することによりシール性を維持するシール部材と、前記結合金具本体のそれぞれに設けられ、該結合金具本体の周方向に配列され軸方向に一体に突設した複数の嵌合突部と、これら嵌合突部の間に形成された嵌合凹部と、前記嵌合突部の一方の側面に設けられ、前記一対の結合金具本体の嵌合突部と嵌合凹部が互いに相手側の結合金具本体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合したとき、これら嵌合突部が相手側の結合金具本体の嵌合凹部に周方向に係止して軸方向の移動を規制し、これら一対の結合金具本体を軸方向に係止する係止鉤部と、前記嵌合突部における前記係止鉤部と反対側の側面に形成され前記嵌合突部の先端角部を円弧状に形成し、相手側の前記結合金具本体の前記嵌合突部を前記嵌合凹部に嵌合案内するガイド部と、前記嵌合突部の他方の側面に設けられ、互いに相手側の結合金具本体の嵌合突部の他方の側面を互いに離反する方向に弾性的に付勢する耐衝撃プランジャとからなり、
前記耐衝撃プランジャは、前記嵌合突部の側面に開口する開口部を有する筒状のプランジャ本体と、このプランジャ本体の内部に設けられ前記開口部から突没可能なボールと、前記プランジャ本体の内部に設けられプランジャ本体の軸線方向に伸縮自在であり、前記ボールを突出する方向に付勢し、前記一対の結合金具本体の嵌合突部と嵌合凹部が互いに相手側と結合したとき、前記ボール相互を互いに弾性的に当接させるコイルスプリングと、同じく前記プランジャ本体の内部に設けられ、前記プランジャ本体とボールとに急激な相対移動が作用したとき剛性を持ち、緩慢な相対移動が作用したとき変形する粘性体とを具備したことを特徴とする結合金具。 - 粘性体は、弾性袋体に充填されたダイラタント流体またはパテ状シリコンバウンド流体であることを特徴とする請求項1記載の結合金具。
- 粘性体は、弾性体に含浸されたダイラタント流体またはパテ状シリコンバウンド流体であることを特徴とする請求項1記載の結合金具。
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