JP2005162546A - アンモニアの精製方法及び精製装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 本発明に係るアンモニアガスの精製装置は、水分と、アンモニアより沸点の低い低沸点不純物ガスとを含む粗アンモニアガスを精製する精製装置であって、前記粗アンモニアガスを導入して冷却作用によりアンモニアガスを液化する熱交換器からなる蒸留部3と、前記蒸留部3に設けられ前記低沸点不純物ガスをガス状態のまま排気する排気路と、前記蒸留部3から排出された液化アンモニアを気化させる気化装置と、水分を吸着する水分吸着部22、24と、酸素を分離する触媒部23、25と、前記気化装置によって気化されたアンモニアガスを前記水分吸着部22、24及び前記触媒部23、25に導入するアンモニアガス導入路とを備えている。
【選択図】 図3
Description
Ni+CO→Ni(CO)
各水・酸素・一酸化炭素除去部20、21は水分除去部と触媒部との2層分離構造になっている。アンモニア精製量を例えば、3N(標準状態)m3/hとすると、内径43mmの筒において、モレキュラーシーブは各水分除去部に0.3kg(充填高さ:300mm)充填される。また、ニッケル触媒剤は各触媒部に0.8kg(充填高さ:500mm)充填される。そして、これらのモレキュラーシーブ及びニッケル触媒剤の充填状態で、0.17m/sの流速でアンモニアガスを通過させたとき、触媒部、水分除去部における各吸着剤との接触時間は約3s、1.77sである。なお、水・酸素・一酸化炭素除去部20、21を水分吸着剤およびニッケル触媒を混在させた単一混成構造としても同様の吸着効果を得ることができる。
Ni(CO)+3H2→Ni+CH4+H2O
その後、乾燥窒素ガスのみの供給に切り換え、吸着水分の除去を2時間行う。最後に、乾燥窒素ガスを流しながらヒータ70、71による加熱を徐々に低減していき、約5時間かけて常温に戻す。なお、再生ガスの供給は、アンモニア精製量を例えば、3N(標準状態)m3/hとすると、乾燥窒素ガス量を200N(標準状態)L/hで、還元水素ガス量を4N(標準状態)L/hとするとよい。また、再生処理終了後、直ちに精製に移行せず、精製前に精製アンモニアガスを一定時間流してなじませると吸着効果がよくなる。
2 蒸留塔
3 蒸留部
8 液化アンモニア貯留部
20 水・酸素・一酸化炭素除去部
21 水・酸素・一酸化炭素除去部
22 水分除去部
23 触媒部
24 水分除去部
25 触媒部
Claims (22)
- アンモニアより沸点の低い低沸点不純物ガスを含む粗アンモニアガスを精製する方法であって、熱交換器からなる蒸留部に前記粗アンモニアガスを導入して前記熱交換器の冷却作用によりアンモニアガスを液化し、前記低沸点不純物ガスをガス状態のまま前記蒸留部から排気し、前記低沸点不純物ガスを前記粗アンモニアガスから除去することを特徴とするアンモニアガスの精製方法。
- 前記蒸留部に、液化されたアンモニアを貯留する液化アンモニア貯留部を設け、その液化アンモニア貯留部内の液化アンモニアを加温することによって液化アンモニアに残留する低沸点不純物を排気除去する請求項1に記載のアンモニアガスの精製方法。
- 前記液化アンモニア貯留部から液化アンモニアを排出して加熱部を通過させることによって気化させる請求項1又は2に記載のアンモニアガスの精製方法。
- 少なくとも水分と酸素を含む粗アンモニアガスを精製する方法であって、水分を吸着する水分吸着部と、酸素を分離する触媒部に、前記粗アンモニアガスを導入し、前記粗アンモニアガスから水分と酸素を除去することを特徴とするアンモニアガスの精製方法。
- 少なくとも水分と酸素を含む粗アンモニアガスを精製する方法であって、水分を吸着する水分吸着部及び酸素を分離する触媒部を少なくとも一対設け、一方の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記粗アンモニアガスを導入し前記粗アンモニアガスから水分及び酸素を除去する一方、他方の前記水分吸着部及び前記触媒部に還元ガスを流通させて再生させることを特徴とするアンモニアガスの精製方法。
- 一対の前記水分吸着部及び前記触媒部の各々に対して、前記粗アンモニアガスの水分及び酸素の除去と、前記還元ガスの流通による再生を交互に繰り返して連続精製させる請求項5に記載のアンモニアガスの精製方法。
- 水分と、アンモニアより沸点の低い低沸点不純物ガスとを含む粗アンモニアガスを精製する方法であって、熱交換器からなる蒸留部に前記粗アンモニアガスを導入して前記熱交換器の冷却作用によりアンモニアガスを液化し、前記低沸点不純物ガスをガス状態のまま前記蒸留部から排気し、前記低沸点不純物ガスを前記粗アンモニアガスから除去する第1の除去工程と、前記蒸留部において液化されたアンモニアを前記蒸留部から排出して加熱部を通過させることによって気化させる気化工程と、水分を吸着する水分吸着部と、酸素を分離する触媒部に、前記気化工程において気化されたアンモニアガスを導入し、そのアンモニアガスから水分と酸素を除去する第2の除去工程とからなることを特徴とするアンモニアガスの精製方法。
- 前記第1の除去工程において液化されたアンモニアを貯留する液化アンモニア貯留部を設け、その液化アンモニア貯留部内の液化アンモニアを加温することによって液化アンモニアに残留する低沸点不純物を排気除去する第3の除去工程を含み、前記第3の除去工程を介して液化アンモニアを前記気化工程に導入し気化させるようにした請求項7に記載のアンモニアガスの精製方法。
- 前記第2の除去工程が、少なくとも一対設けた前記水分吸着部及び前記触媒部の一方の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記気化工程において気化されたアンモニアガスを導入し、そのアンモニアガスから水分と酸素を除去する除去処理と、他方の前記水分吸着部及び前記触媒部に還元ガスを流通させて再生させる再生処理とを含む請求項7又は8に記載のアンモニアガスの精製方法。
- 前記一対の前記水分吸着部及び前記触媒部の各々に対して、水分及び酸素の前記除去処理と、前記還元ガスの流通による前記再生処理を交互に繰り返して連続精製させる請求項9に記載のアンモニアガスの精製方法。
- 前記粗アンモニアガスが、原料アンモニアを液相と気相に分離することにより得られる気相成分ガスである請求項1〜10のいずれかに記載のアンモニアガスの精製方法。
- アンモニアより沸点の低い低沸点不純物ガスを含む粗アンモニアガスを精製する精製装置であって、前記粗アンモニアガスを導入して冷却作用によりアンモニアガスを液化する熱交換器からなる蒸留部を備え、前記低沸点不純物ガスをガス状態のまま排気する排気路を前記蒸留部に設けたことを特徴とするアンモニアガスの精製装置。
- 前記蒸留部が、液化された粗アンモニアを貯留する液化アンモニア貯留部と、前記液化アンモニア貯留部内の液化アンモニアから前記低沸点不純物ガスを分離するための加温装置とを含む請求項12記載のアンモニアガスの精製装置。
- 前記蒸留部から排出された液化アンモニアを気化させる気化装置を含む請求項12又は13記載のアンモニアガスの精製装置。
- 少なくとも水分と酸素を含む粗アンモニアガスを精製する精製装置であって、水分を吸着する水分吸着部と、酸素を分離する触媒部を備え、前記粗アンモニアガスを前記水分吸着部及び前記触媒部に導入し、前記粗アンモニアガスから水分及び酸素を除去することを特徴とするアンモニアガスの精製装置。
- 少なくとも水分と酸素を含む粗アンモニアガスを精製する精製装置であって、水分を吸着する水分吸着部及び酸素を分離する触媒部を少なくとも一対備え、各々の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記粗アンモニアガスを導入する粗アンモニアガス導入路と、各々の前記水分吸着部及び前記触媒部に還元ガスを導入する還元ガス導入路を設け、一方の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記粗アンモニアガス導入路を通じて前記粗アンモニアガスを導入し、前記粗アンモニアガスから水分及び酸素を除去する一方、他方の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記還元ガス導入路を通じて還元ガスを流通させて再生させることを特徴とするアンモニアガスの精製装置。
- 一対の前記水分吸着部及び前記触媒部の各々に対して、前記粗アンモニアガスの水分及び酸素の除去と、前記還元ガスの流通による再生を交互に繰り返すように、前記粗アンモニアガス導入路及び前記還元ガス導入路の開閉を制御する連続精製制御部を備えた請求項16に記載のアンモニアガスの精製装置。
- 水分と、アンモニアより沸点の低い低沸点不純物ガスとを含む粗アンモニアガスを精製する精製装置であって、前記粗アンモニアガスを導入して冷却作用によりアンモニアガスを液化する熱交換器からなる蒸留部と、前記蒸留部に設けられ前記低沸点不純物ガスをガス状態のまま排気する排気路と、前記蒸留部から排出された液化アンモニアを気化させる気化装置と、水分を吸着する水分吸着部と、酸素を分離する触媒部と、前記気化装置によって気化されたアンモニアガスを前記水分吸着部及び前記触媒部に導入するアンモニアガス導入路とを備えたことを特徴とするアンモニアガスの精製装置。
- 前記蒸留部において液化された粗アンモニアを貯留する液化アンモニア貯留部を前記蒸留部に設け、前記液化アンモニア貯留部が、前記液化アンモニア貯留部内の液化アンモニアに残留する低沸点不純物を分離するための加温装置を含む請求項18に記載のアンモニアガスの精製装置。
- 前記水分吸着部及び前記触媒部を少なくとも一対備え、各々の前記水分吸着部及び前記触媒部に、前記気化装置によって気化されたアンモニアガスを導入する前記アンモニアガス導入路を設け、かつ各々の前記水分吸着部及び前記触媒部に還元ガスを導入する還元ガス導入路を設け、一方の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記アンモニアガス導入路を通じて前記気化されたアンモニアガスを導入し、そのアンモニアガスから水分及び酸素を除去する一方、他方の前記水分吸着部及び前記触媒部に前記還元ガス導入路を通じて還元ガスを流通させて再生させる請求項18又は19に記載のアンモニアガスの精製装置。
- 一対の前記水分吸着部及び前記触媒部の各々に対して、前記粗アンモニアガスの水分及び酸素の除去と、前記還元ガスの流通による再生を交互に繰り返すように、前記アンモニアガス導入路及び前記還元ガス導入路の開閉を制御する連続精製制御部を備えた請求項20記載のアンモニアガスの精製装置。
- 前記粗アンモニアガスが、原料アンモニアを液相と気相に分離することにより得られる気相成分ガスである請求項12〜21のいずれかに記載のアンモニアガスの精製装置。
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