JP4162805B2 - 炭化水素の脱芳香族化のための吸着方法 - Google Patents

炭化水素の脱芳香族化のための吸着方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
発明の分野
本発明は炭化水素流の脱芳香族化のための吸着方法に関する。更に具体的には、本発明は炭化水素流の脱芳香族化のための吸着方法に関する。このような流れは45℃〜300℃の間の沸点の範囲を示し、一方このようなカット(cuts)における芳香族化合物の濃度は重量で、0.1〜15%の間に達する。本方法は、供給原料中に存在する芳香族化合物の一連の分子篩いのベッド上での吸着、温度スイング吸着(TSA)の手段によって達成されるこのようなベッドからの同一の脱着から成ることを特徴とする。更に、生成物の品質はメルカプタン、例えばメチル−〜ブチル−メルカプタンの形で100ppmの量まで存在する硫黄化合物のほとんどを完全に除去する点において改良されている。脱着流体は気体または蒸気である。本発明の方法は吸着及び脱着のサイクルを、吸着剤の能力を完全に利用することによって、最も効果的にしている。温度スイング吸着の採用によって規定されるエネルギーの利用と同時にサイクルの最適化は、著しい節約を導き、これはこの方法を非常に魅力的なものとしている。
【0002】
【従来の技術】
発明の背景
先に述べた沸点範囲を有する大部分が炭化水素の流体は、電子機械工業におけるクリーニング液体等と同様に、例えば植物油を加工する際の食品工業に重要な工業的用途を見いだすことができる。人間によるこのような溶剤の取り扱いを考慮して、芳香族及びヘテロ原子化合物に関する汚染に対し、要求される条件は厳しいものであり、この条件は工業界にひっきりなしに、最近の法律に合致し、できるだけ最低コストの新規な方法を探索するよう導いている。
【0003】
芳香族化合物の除去の際に処理剤として強酸が用いられる現在の方法は、これらの副産物が酸性のスラッジであるので強く反対されている。環境規制に従って、このようなスラッジは、コントロールされた条件下で燃焼される硫酸プラント施設に送られるべきである。輸送及び酸性スラッジ処理の結果として、脱芳香族化溶剤の最終価格は上昇せざるを得ない。
【0004】
一方、水素化を用い、そして主に単純な設計概念によって特徴づけられている処理方法は、重量で100ppm以下の芳香族含有量の供給原料に指定される、厳格な操作条件が必要とされ、その利用性や水素の価格などの点で多くの欠点を有している。
【0005】
食品工業界に受け入れられるレベルに、芳香族及びヘテロ原子化合物を減少させるために用いられる最も一般的な処理方法は、即ち、芳香族化合物において100ppm以下、そして不安定な窒素及び酸素化合物と同様に、硫黄ヘテロ原子化合物に対し医師試験で陰性である方法は、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ等のような特定の吸着剤と精製されるべき供給原料との接触によってこのような汚染物質を吸着する方法である。
【0006】
供給原料と吸着剤との接触は、液体、蒸気、又は気相中で達成され、汚染物質は吸着剤の小孔中に吸着され、そして排出液又は抽残液は吸着剤を通過して行く。正反対の状況の場合があり、望みの生成物が吸着されそして通過する排出液が副生物となる場合である。
【0007】
いずれの場合においても、吸着剤は徐々に吸着された物質で飽和され、吸着物質は従って、汚染物質を或いは望みの生成物のいずれかを回収するために周期的に脱着されねばならない。
【0008】
脱着は、吸着剤のベッドを、吸着剤から吸着された材料に置き換わる物質の流れに接触させることによって達成される。このような物質は液状、蒸気、又はガス状相であることができ、そして脱着完了後吸着剤のベッドは再び処理されるべき炭化水素の流れに接触される。
【0009】
吸着/脱着のプロセスの効率は、幾つかの重大なパラメータによって決められ、特定の選択された吸着剤、温度、圧力、炭化水素が吸着剤ベッドを通過する速度、脱着剤と呼ばれる脱着流体、及び脱着がもたらされるやり方によって決まる。
【0010】
最良の脱着方法と共に最も適当な脱着剤の選択は、吸着を用いた処理方法においては重要なパラメータとなる。脱着剤は吸着された材料と効率的に置換されるべきであり(これは脱着プロセスと呼ばれている)、吸着剤ベッドは再び作られ処理されるため供給原料と接するとき、望みの化合物の吸着効率を損なってはならない。芳香族化合物のような脱着される不純物と同様に、脱着剤の回収のために、脱着剤は容易に脱着された材料から分離されねばならない。
【0011】
排出液が精製された生成物を含むこのようなプロセスにおいては、脱着に服する固体吸着剤ベッドが、新鮮な炭化水素流に接触するように作られている場合、ある程度脱着剤による精製された生成物の汚染は予期されることである。類似して、最初に精製された排出液は脱着剤によって汚染されるであろうし、脱着剤の重要な事柄は精製された生成物から容易に分離されることにある。それ故に、適当な脱着剤は、低コストで、そして脱着された不純物からと同様に吸着剤ベッドから、そして精製排出液からの容易な分離性を保持しなければならない。
【0012】
温度スイング吸着、又はTSAを用いた分離方法が、炭化水素供給原料から汚染物の吸着/脱着をもたらすことが同様に知られている。一般に、TSAのプロセスは、低温での吸着ステップ、加熱されたパージ気体と共に高温での吸着ベッドの復活、そして更に吸着温度への冷却低下から成っている。
【0013】
吸着による精製方法を記載した特許文献は豊富である。米国特許第2950336号は、パラフィンの流れをゼオライト原材料から作られた分子篩いのベッドと接触させることによって、パラフィンの流れから芳香族化合物及びオレフィンを分離することを教示している。分離は分子の吸着に基づいており、その分子直径がこのようにより小さい分子はゼオライトの小孔中に保有され、一方より大きな分子は吸着されないということが原因となっている。ゼオライトの小孔のサイズは3又は4、そして15又はそれ以上までのオングストロームの値の間で変化している。米国特許第2950336号は、芳香族とオレフィンの良好な分離は分子篩いを含む、二つのベッドの配列法から達成されることを教えている。芳香族又は芳香族とオレフィンで汚染された供給原料を、第一のそしてその上第二の一連の少なくとも二つの分離された分子篩いを含む吸着ゾーンをある一定時間通過させる。この時間は少なくとも第一のゾーンから、最初第一のゾーンに吸着されていたオレフィンと芳香族を含まない、全ての炭化水素を脱着するに十分な時間である。吸着ゾーンを通しての供給原料の通過はその後終止され、そして第一のゾーンは吸着された炭化水素を回収するために脱着される。供給原料はそれから最初第二のゾーンを、そしてそれから第一のゾーンをある一定期間、少なくとも第二のゾーンからオレフィン及び芳香族を除く全ての炭化水素、このような炭化水素は第二のゾーンから脱着される、を脱着するに十分な期間通過させる。操作を連続的にするため、少なくとも二セットの吸着ベッドが通常用いられる。吸着ゾーンからの芳香族及び/又はオレフィンの脱着は、幾つかの異なるやり方で達成される。例えば232〜400℃(450〜750°F)の温度での気体または不活性蒸気のパージ、吸着された材料より高い、又は低い沸点を有する芳香族炭化水素と共に、脱着又は置換の際に用いた温度に近い温度での真空があり、そしてこれは蒸留によって、又はなお比較的低い温度での脱水がこれに続く蒸気を用いて分離するものである。好ましい分子篩いの小孔の直径は、ほぼ13オングストロームである。
【0014】
ブラジル特許第8904365号はケロセンの沸点範囲にある線状パラフィンの分離、精製及び単離の方法を教示している。汚染物質は芳香族及び、S,N,及びOのようなヘテロ原子である。汚染物質の好ましい濃度は0.5〜3.0重量%の間である。提案されている方法は、炭化水素を含有する液状供給原料の流れを、6〜15オングストロームの間の平均小孔サイズを有するゼオライト吸着剤と汚染物質吸着条件の下で接触させること、及びトルエンのようなアルキル置換ベンゼンを含有する脱着剤の助けを借りて汚染物質が充填されたゼオライトから脱着されることから成る。ゼオライトはMgY又はNaXである。精製線状パラフィンの純度は、約98.5重量%であり、そして重量で100ppmまでの芳香族類、重量で1ppmまでの窒素化合物、重量で0.1ppmまでの硫黄化合物、そして10ppmまでの酸素化合物を含むことができる。提案された方法において、吸着及び脱着工程は、一定の温度で完全に液相中で行われる。極性の脱着剤は安く、容易に入手でき、そして容易に固体の脱着剤から置換され、そして生成物から分離される。吸着及び脱着工程は互いに反対の流れで処理され、これは脱着剤を更に効率的に用いている。供給原料及び脱着剤の再循環は、この方法の経済性を改善する。この方法は、供給原料の炭化水素成分の酸化的な劣化反応を避けるように、不活性の、窒素雰囲気下で処理される。出発炭化水素チャージ中に存在する少なくとも95%の線状パラフィンの回収が、加熱、冷却、クリーニング、蒸気/液体相におけるパージ又は変更なしに、単一の吸着/脱着のサイクル中で達成されると主張しており、これは一回通過方式に従うパラフィンの回収と考えられる。脱着剤として芳香族炭化水素の使用は環境コストと同様に、経済性向上を導いている。
【0015】
欧州EP049888A1は、選択的な吸着剤の固定ヘッドに不純物を通して、液相を循環させることで不純物を含む炭化水素流を精製する循環方法を教示しており、不純物は選択的に吸着され、供給原料は吸着剤ベッドの再生によって高収率で回収される。再生の手順は、気相において部分的な精製供給原料の使用を含み、向流的にベッドの空隙空間に保持されている液体を除去し、そして吸着剤ベッドを再生するために用いられる非吸着性パージ気体で置換する。この方法は特に、C3〜C6炭化水素中に存在するCOSのような硫黄化合物の除去を目的としている。この方法はTSAを使用することで行われ、吸着剤ベッドに導入される蒸気の温度は、最初は約65.6℃でありそして、30分の間に約121℃に上昇され、これはCOS不純物を脱着することなしに共吸着されたプロパンの脱着を促進する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ここで取り扱われている主題に関して、利用できる数多くの出版物があるにもかかわらず、冷たい脱着流体が、丁度脱着されたベッドを冷却することによって予備加熱され、更に燃焼ヒーター中で加熱され、そして芳香族化合物が脱着される少なくとも一つのベッドに送られる、45〜300℃の蒸留範囲において炭化水素流から芳香族汚染物を分離する吸着循環方法に関する技術はいまだ提出されていない。上に述べたように、脱着はTSA技術、温度スイング吸着の助けを借りて達成される。このような吸着/パージ/脱着の循環方法が本明細書中において記載されそして特許請求されているのである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
発明の要約
大まかに言って、本発明に従う分離のための循環吸着方法は、0.1%〜15重量%の芳香族汚染物質、そして100ppmまでの硫黄化合物で汚染された、45℃〜300℃の間の沸点範囲(ASTM蒸留)の炭化水素の流れをシリーズで連結されたゼオライト吸着剤のベッドと、芳香族及び硫黄化合物の吸着条件下で接触させることを特徴とし、それぞれのプロセスのサイクルは以下の工程又は段階から成っている。
【0018】
・ 上流に向かってそして液相において、30℃〜70℃の間の温度で、芳香族化合物で汚染された炭化水素流又は供給原料を、芳香族化合物に対し選択性のある吸収剤を含むベッド、連続して結合されている複数の固定吸着ベッドの内の少なくとも二つの中に、前記の芳香族化合物が吸着剤によって吸着されるような条件の下で、脱芳香族化された流出物が回収され、前記炭化水素の供給原料の導入が吸着サイクルが完了するときはいつも停止され、この完了が吸着ベッドの部分的または完全な飽和に要する時間の到達によって示されるように、導き入れる工程;
【0019】
・ コントロールされた、冷たい脱着流体の下に向かった流速の助けを借りて、少なくと一つの排出/パージのベッドの空間容積を占める炭化水素供給原料を分離ドラムに排出し、その後に、芳香族化合物の沸点温度以下の温度、そして少なくとも一つの排出/パージのベッドのマクロ/メゾ小孔中に保持された、パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素の加熱、蒸発及びパージを許す十分に高い温度に加熱された脱着流体の下に流れる循環流の速度の助けを借りて、そして前記のパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素を前記のベッドからパージする工程;
【0020】
・ 40℃に冷却及び凝縮させ、一方同時に脱着流体からパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素及び芳香族化合物を、液相を再循環させるため、分離ドラム中で分離する工程;
【0021】
・ 少なくとも二つの吸着ベッドを液体で、i)これらのベッドから脱着流体を放出する、ii)再循環供給原料中に存在する芳香族化合物を吸着する、そしてiii)パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素を炭化水素供給物から回収することを達成して、液相中で炭化水素を再循環する工程;
・ 下方流体の冷たい脱着流体の助けを借りて、このような脱着流体流が対応して加熱される一方、このベッドを吸着工程とすることができるように、丁度完全に脱着した少なくとも一つの脱着ベッドを冷却する工程;
【0022】
・ 下流に少なくとも一連の連結された脱着ベッドから芳香族化合物を気相に脱着する、加熱された流体流の助けを借りて、脱着流体の温度を350℃〜300℃に下げ、そして前記芳香族化合物をベッドから脱着する工程;
【0023】
・ BTXの分離ドラム中でパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素及び芳香族化合物から、すでに冷却された脱着流体中に存在する液相の収集分離を可能とするように、このような脱着流体流を45℃以下に冷却して、少なくとも二つの脱着ベッドから脱着された芳香族化合物の一部分を脱着流体流から回収し、分離された芳香族部分を燃料プールに導き、一方では45℃以下の温度で飽和状態にある脱着流体を工業的な装置に返す工程;
【0024】
・ 吸着、排出/パージ、脱着及び冷却の工程を実施した後、ある数のサイクルの達成まで、それぞれのベッドを吸着、排出/パージ、脱着及び冷却の工程を再開し、吸着剤の脱着能力が100gの吸着剤で吸着される芳香族化合物の量が少なくとも15gに低下したとき、このような吸着容量の減少が吸着剤粒子上のコークスの堆積の結果である工程;
【0025】
・ ベッドの粒子を少なくとも350℃の温度で、空気と混合された不活性ガスを用いてコントロールして燃焼し、コークスを回復し、吸着剤ベッドを再生する工程;
から成ることを特徴とする方法である。
【0026】
エネルギー消費の最適化を達成するための、本発明の循環的な方法の設計概念はベッドの数から成り、これはプロセスの工程の数と同一である。こうしてある場合には、与えられたベッドは特定の工程を演じ、一方他のベッドは各々異なるそして全体の方法の補足的な工程を演じるであろう。
【0027】
別な形で言えば、これは吸着剤ベッドが、僅か外れた位相で操作されていることを意味し(即ち、ベッドはお互いに3〜12秒異なる間隔で操作される)、その結果吸着工程において常に少なくとも二つの吸着ベッドが、パージの工程で他のベッドが、脱着工程において少なくとも二つのベッド、冷却工程及び分離、そして補足的な回路においては少なくとも一つのベッド、再生工程において一つのベッドがあるのである。
【0028】
全体に亘るプロセスのサイクルは、次に示すことができる一連の順序を含んでいる。
【外1】
Figure 0004162805
A,B,C,F,E及びDは循環プロセスの工程又は段階を表し、そしてGは循環プロセスの外の、再生の工程又は段階を示している。
【0029】
その吸着剤がそのサイクルの終点で芳香族化合物で完全に飽和されるであろうベッドは、“ヘッド(HEAD)”、又は工程B又はベッドBとしてデザインされている。工程C又はベッドCで表される、排出/パージの工程の間、“HEAD”工程からベッド中に含まれる炭化水素の大部分は回収され、そして“TRIM”又は工程A又はベッドAに再循環され、その吸着剤は最大吸着容量にあり、即ちこのベッドは十二分に芳香族化合物を吸着することが可能である。
【0030】
冷却工程又は工程D、又はベッドDは“TRIM”工程又はサイクルの出発点の前に行われる。
排出/パージ工程は、パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素が供給原料中に存在し、そしてベッド中に保持され、燃料プールにそして又次のベッドの脱着工程において脱着流体公共施設に放棄されて失うことを回避するように、目標をさだめて考え出されている。
【0031】
現時点で用いられている技術よりも低出力の再循環圧縮装置を用い、本方法の構成が排出/パージ工程においてエネルギー消費が最適化されることを可能としている。高いプロセスの効率に加えられた低出力のコンプレッサーは、低いコンプレッサーコスト、及び望みの炭化水素の高い回収率の故に本プロセスに好都合である。
【0032】
本方法においては、必然的に最低6個のベッドから成る吸着/脱着のサイクルと共に、吸着は液相で起こり、一方脱着はガス状の相中で起こる。そしてこれは二つの吸着工程(A−B)を連続的に受け、中間の排出/パージ工程(C)、二つの脱着工程(E−F)、及び一つの冷却工程(D)がその後に続く。
【0033】
本方法を補完するものとして、常に再生工程(G)を受けるベッドがあり、以下に記載するように、これはA‐Fサイクルとは独立のそして異なるサイクルを構成している。
【0034】
本発明の方法は、従って二つの吸着ベッド(A及びB工程又は段階)から成り、一方脱着は又、穏和なそして厳しいそれぞれFそしてEの芳香族化合物を脱着する脱着工程から成る。
【0035】
吸着ベッドは汚染物質を含まず、そして加熱される補足的な工程Dが、脱着剤として用いられる脱着流体の加熱源として用いられる。
【0036】
パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素の回収を目的とする、排出/パージ工程Cは、ベッドC中で保持される。
【0037】
気体状炭化水素の脱ガス及びストリッピング(stripping)のシステムは、精製された流体中に溶解された脱着流体を回収するように設計されている。工程又は段階A(ガス化炭化水素)からの流出物は、完全に脱芳香族化されているけれども溶解した脱着流体を含み、このような炭化水素は先に述べた脱ガス及びストリッピングシステム中で前もって処理されない場合には、これは生成炭化水素の貯蔵に潜在的に危険な条件を表す。
【0038】
工程Aからの流出物中に溶解している脱着流体に関する他のポイントは、溶解ガスが最終生成物の仕様事項を損ずる点にある。工程Aから脱着流体/流出物の分離のために、ストリッピングタワーが用いられる。分離される脱着流体は、例えば工業的な設備の脱着流体流に導かれている。
【0039】
かくて、本発明は分子篩い上の吸着により炭化水素の流れの精製方法を提供するものであり、これらのベッド中で温度スイング条件(TSA)と同様に、同一ベッドを交互に通過する工程の助けを借りるもので、この工程は汚染物として0.1%〜15重量%の芳香族化合物を含み45℃〜300℃の間の蒸留範囲にある炭化水素流を精製することに特に有用である。
【0040】
本発明はまた、吸着による炭化水素流の精製方法を提供するものであり、ベッドの加熱及び冷却の工程は、異なるプロセスの工程でベッド中を流れる単一流体の脱着流体によりもたらされる。
【0041】
本発明は更に、吸着による炭化水素流の精製法を提供するものであり、採用された方法の形状はエネルギーの節約を、低い初期投資を、そしてそれ故に炭化水素の流れの処理に関してはコストの最適化を可能としており、一方同時に生成物の広い工業的な使用法を導いており、せいぜい重量で100ppmの、例えば重量で50ppmの芳香族化合物を含み、そして重量で1ppm以下の硫黄化合物を含むものである。
【0042】
詳細な記述
本発明の方法の記載及び請求の範囲を通して、以下の用語は次のように定義している。
脱着流体: これは流体であり、本方法の冷却、排出/パージ及び脱着の工程で用いられる。
供給原料の炭化水素流体: これは芳香族で汚染された炭化水素の流れであり、そしてこれは脱芳香族化の方法を受ける。
リサイクルされた炭化水素: これは排出/パージ工程の間で回収された炭化水素供給原料。
ガス化炭化水素: これは吸着容器からの液体の流出液であり、溶解した脱着流体で汚染されている。
炭化水素生成物: これらは脱ガス化からの流出炭化水素であり、ストリッピングタワー(17)中に発生する。
芳香族部分: これは主に芳香族化合物を含む炭化水素の流れで、燃料プールに送られる。
窒素: これは吸着剤の再活性化の工程間に用いられる不活性ガスである。この不活性ガスの代りの使用法は脱着流体の代替品として閉じたループにおける脱着剤として用いられる。
吸着剤: 固体であり、好ましくはゼオライトで、芳香族化合物で汚染された炭化水素の流れからこのような化合物を吸着するため用いられる。
吸着容器(A−G): これらはベッドA−G中に吸着剤を含む設備。
供給ポンプ(11)
炭化水素供給原料プレヒーター(12)
炭化水素供給原料ヒーター(13)
脱ガス化容器(14)
ガス化炭化水素ポンプ(15)
生成物炭化水素プレクーラー(16)
ストリッピングタワー(17)
ストリッピングタワーのコンデンサー(18)
リフラックスドラム(19)
リフラックスポンプ(20)
炭化水素生成物のレボイラー(21)
炭化水素生成物のクーラー(22)
リサイクル炭化水素のポンプ(23)
リサイクル炭化水素の分離ポンプ(24)
再循環コンプレッサー(25)
パージガスのヒーター(26)
リサイクル炭化水素のコンデンサー(27)
脱着流体の交換器(28)
オーブン(29)
BTXコンデンサー(30)
BTX分離ドラム(31)
窒素コンプレッサー(32)
窒素プレ−ヒーター(33)
電気オーブン(34)
窒素クーラー(35)
排出/パージサイクル−ベッドC
排出: 重力によって、そして脱着流体の小さい流速の助けを借りて、このような流れがベッドCの上部に注入され、ベッドCに含まれる液体炭化水素が前記ベッドの空隙スペースからドラム(24)に置換される工程である。
パージ: これは再循環コンプレッサーによって与えられる脱着流体の循環の助けを借りて、パラフィン、イソパラフィン、及びナフテン系炭化水素が吸着剤のマクロ−及びメゾポアーから置換される工程である。
【0043】
本発明の循環のプロセスは従って、プロセスの工程の数と同一の数のベッドから成っている。従って、ベッドA又は工程A、又は依然として工程TRIMは連続的にそして二者択一的に、ヘッド、パージ、穏やかな脱着、厳しい脱着及び冷却のプロセスの各工程を経る。従って各ベッドは、炭化水素脱−芳香族化の装置内で物理的に置換されることなく、経験する工程に従って異なる働きを果たし、それぞれのベッドの働きの変更(即ち、サイクルの工程の変更)は、例えば3〜12秒の間の数秒のオーダーでのバルブの迅速な開放/迅速な閉鎖によって決定される。
【0044】
循環プロセスの種々の工程をここで更に詳細に記載する。
吸着プロセス工程
添付の図1に従って、吸着のプロセスはB及びA段階を通して、液相で処理される炭化水素流か、或いは又作用温度30℃〜70℃でパージ工程(工程C)からのリサイクルされた炭化水素のいずれかが、上方に徐々に広がることによって達成される。供給原料中の芳香族含有量は0.1〜15重量%の範囲であり、更に好ましくは1〜10重量%の範囲である。
【0045】
1) 最終仕上げ工程(“TRIM”)
この工程は、工程A(以降“TRIM”と呼ぶ)によって表示される操作条件に対応しており、以下に記載の通りである。
【0046】
1.1) スタート−
ちょうど冷却工程(ベッドD)が終了し、ベッドAで表される工程Aは、完全に復活された吸着能力を有すると同時に、その内部に脱着流体を含んでいる。
【0047】
1.2) そのサイクルのスタートにあたって、
ベッドAは、回収炭化水素のポンプ(23)の助けを借りて、排出/パージドラム(24)からリサイクルされた炭化水素が供給され、前記ベッドに含まれた脱着流体は前記ベッドが液体で棚卸しされるように取り除かれる。前記炭化水素流体が運ばれる間、プロセスを供給する供給ポンプ(11)は(24)中の液体が最低レベルに達し、ポンプ(23)が切られ、そしてポンプ(11)が入れられるときまで切断されている。従って、ベッドAとベッドBを横断する上方流の連続した連結が復元され、ベッドBの上部部分中に含まれる吸着剤の飽和が完結される。
【0048】
液相炭化水素の完全な棚卸しを受けた後、ベッドAの流出液は芳香族含有量が100ppm以下に明示されるように、ベッドAはベッドBから芳香族汚染物質を吸着する。
【0049】
冷却流体としてプロセスのスタートの際に用いられ、その後暖められ脱着剤として用いられる脱着流体は、排出/パージ工程(工程C)からの炭化水素流が前記のベッドの充填を開始するとき、ベッドAの全ての空隙空間にあるのと同様に、吸着剤のマクロ/メゾ/ミクロポアー中に分布、閉じこめられている。ベッドAに保持されている脱着流体は、ベッドBの上方に浸透する排出/パージ工程(工程C)からのリサイクル炭化水素の液相との間の、直接の接触によりある程度置換される。
【0050】
しかしながら、ベッドAの補充の間の液/ガス相の間の相互作用によって、前記ベッドを去るガス化した炭化水素は、溶解した脱着流体を含んでおり、これはストリッピングタワー(17)で裸にして除去されるべきである。
【0051】
2) スターティング工程(“HEAD”)
この工程はベッドBで観察される現象に対応している。サイクルの最初において供給原料からの炭化水素は、これはベッドBを上方に浸透して行く、ベッドBの上部部分においてのみ吸着剤によって吸着される芳香族化合物を含んでおり、これは未だ工程Aから工程Bへ循環する場合完全に飽和されていない。
サイクルの最後で、ベッドB中に含まれている吸着剤は完全に芳香族化合物で飽和される。
【0052】
上記プロセスの形状は、ベッドBの完全な飽和を可能とすることによって、本プロセスを行うために必要とされる吸着容器の高さと同様に、吸着の量に関し、これに要する投資を最小にしている。
【0053】
3) 排出/パージ工程
この工程は、初めは排出のそしてその後のパージする事から成り、吸着と脱着の間の中間の工程であり、そしてベッドの空隙部分に分散されたかなりの量の容量の炭化水素を回収することを目指しており、前記のベッドは工程Cに従って操作されるとき、ベッドA〜Gに含まれる吸着剤のマクロ−及びメゾポアーと同様な吸着容器の空隙容量である。
【0054】
このプロセスは閉じた回路の形態として形成されており、未だ吸着剤のミクロポアー中に保持されている芳香族化合物が、このサイクルの間に脱着されることを避けることを狙って、コントロールされたパージングの手順を有している。このことは炭化水素リサイクルドラム(24)中に保持されている芳香族化合物の濃度が、このプロセスに導入される供給原料の芳香族の濃度より高いことを必要とする。
【0055】
最初に、ベッド中に分散された炭化水素は、工程Cを実行するコントロールされたやり方で、炭化水素リサイクルドラム(24)に排出される。このような排出は、吸着容器Cの上部に向っている脱着流体のコントロールされた流速の助けを借りて、炭化水素を下向きに置き換えることで達成される。約2〜10分、一般に5分間存続して排出の工程が終了したとき、吸着剤のマクロ/メゾポアー中に保持されている脂肪族炭化水素のパージを開始するように循環コンプレッサー(25)のスイッチを入れる。
【0056】
パージのプロセスの持続時間は吸着容器、吸着ベッドの容量、及び循環ガスの流速、そしてベッドの最初及び最終の温度の関数である。一般に、約50〜90分、代表的に70分間持続され、一方完全なサイクル(排出及びパージ)は52〜100分、代表的には75分間持続される。
【0057】
パージガスヒーター(26)中で80℃まで加熱された脱着流体はベッドCに下に向かって浸透し、前記ベッドから蒸発によってその中に保持された炭化水素を取り出し、そのようにして蒸発した炭化水素は、それから回収炭化水素コンデンサー(27)に運ばれ、そこで前記蒸気は40℃で凝縮され、その後に炭化水素リサイクルドラム(24)に送られる。
【0058】
次に、液相の炭化水素は脱着流体から分離され、そしてドラム(24)に貯蔵され、前記ガスは循環コンプレッサー(25)を通して再圧縮され、パージ回路は閉じられる。
【0059】
工程Cを実行するベッド中で生ずる排出及びパージのサイクルは、前記サイクルの実在が、ここに記載のそして特許請求の方法に98%の効率を与えるので、特に重要である。前記プロセスのサイクルを採用することは、供給物中に存在するパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系の炭化水素の各100立方メートルに対し、約98立方メートルの炭化水素生成物が得られることを意味する。排出/パージの手順が、高い本来の価値を有する脂肪族部分が吸着剤のマクロ−及びメゾポアー中に保持され残留することを回避しているのである。この方法が、燃料プールに又は工業的な設備の脱着流体システムに戻される脱着流体に、前記脂肪族部分の損失を回避するのであって、この点に関しては後に本明細書における脱着工程の記述に見ることができるであろう。
【0060】
排出/パージ工程の間に炭化水素リサイクルドラム(24)中に蓄えられた炭化水素は、ドラム(24)から吸着容器にポンプで送られ、仕上げ工程Aを開始する。
【0061】
工程Aを演じるベッドの内部に存在する脱着流体は、ドラム(24)からのリサイクル炭化水素の上向きの流れの速度によって、部分的に移し替えられる。これは単に工程Aを演じるベッドAに入る、リサイクル炭化水素の流れ中に存在する芳香族化合物を除去するばかりではなく、また液相のリサイクル炭化水素と脱着流体の間の直接的な接触を促進し、その結果としてベッドAに残る炭化水素の流れは溶解した脱着流体で飽和されている。炭化水素中に溶解した脱着流体の汚染はベッドAの補充の間に発生するもので、そしてそれ故炭化水素に溶解したガスは、ストリッピングタワー(17)中で取り去って除去すべきである。
【0062】
本明細書に記載及び請求のプロセスの形態を明瞭にするため、排出/パージの工程(ベッドC)の後には穏和な脱着の工程(ベッドF)が続き、それから厳しい脱着ベッド(ベッドE)そして冷却(ベッドD)が続くことを示していると言う事実にも関わらず、本明細書中ですでに記載のプロセスの工程の順序として、出願人は順序を少し変更した、即ち実際の順序の工程F、E、およびDの替わりに工程D、E、及びFを示す、以下の記載を提供する。
【0063】
脱着プロセス工程
本発明のプロセスにおいて、芳香族化合物の脱着は、ベッドを加熱することによって起こり、ベッドはその加熱が脱着流体の流れの助けを借りてもたらされ脱着プロセスを受けるものである。
本発明の環状のプロセスにおいて脱着剤として作用する、脱着流体流の加熱/冷却のプロセスは、TSA(温度スイング吸着)の原理に従ってもたらされる。
【0064】
異なった飽和段階にある、ベッド中に保持された芳香族化合物の脱着プロセスの過程において、このような芳香族化合物の脱着剤として用いられる脱着流体流は、三つの行程で置換される。
【0065】
第一の工程において、プロセスの工程Dを受けるベッド、即ちこのベッドは、ちょうど厳しい脱着工程(ベッドE)が完了し、そしてそのため吸着芳香族化合物が含まれていないベッドは、例えば400℃の温度にあり、そして25〜35℃の冷たい脱着流体によってこのようなベッドに次第に伝わり、固体の吸着剤の固まりと直接熱交換して、50〜60℃まで冷却されなくてはならない。
【0066】
工程Dを離れるこのように加熱された脱着流体流は、オーブン(29)に向かい、このオーブンはサイクルの出発点で脱着流体流の加熱に必要とされる熱的な量を有しており、これは熱交換の最低点である。脱着流体は、400℃以上の高い温度、例えば430℃でオーブン(29)を離れる。工程Dの冷却ベッドに用いられそしてオーブン(29)で加熱された脱着流体は、次にベッドEに誘導される。
【0067】
このような工程の第二工程においては、工程Eを行うベッドEはキシレン、及びエチルベンゼンのような吸着された芳香族化合物の脱着を強く促進する。
サイクル全体に亘ってベッドEの温度に基づいて、多少とも強く吸着した芳香族は完全に脱着される。従って、キシレンやエチルベンゼンのような芳香族はベンゼンやトルエンよりも高い温度で脱着され、前者は好ましくは工程Eで脱着され、一方後者は好ましくは工程Fで脱着される。
【0068】
脱着流体と、プロセスの工程Eを実行するベッドEの間の熱交換は、脱着流体の温度を下げ、一方ベッドそれ自身は対応して加熱される。従って、工程Eのスタートで、もしベッドが例えば250〜350℃の間であり、そしてこのベッドに浸透する脱着流体の温度が430℃を越えないのであれば、工程Eの終わりでベッドEに含まれる吸着剤の温度は350〜400℃の間の範囲であり、一方脱着流体の温度は350〜300℃に下げられる。
【0069】
そのため、先に述べたとおり工程Eは、脱着されるべきキシレンやエチルベンゼンのような更に強く吸着した芳香族化合物の脱着に対して必要とされる、最も高い温度レベルを示す。
【0070】
第三のこれらの工程は工程Fであり、これに対し脱着のプロセスは工程Eのそれよりも穏和な条件下で起こり、80〜350℃の範囲のより低い温度で、ここではパラフィン/ナフテン系/イソパラフィン炭化水素、及び好ましくはその前の工程(工程C)から残っている、ベンゼン及びトルエンを脱着する。
工程E、及びFで熱を交換した後、芳香族化合物に富む、脱着流体流の温度は80〜350℃の範囲に下げられる。
【0071】
脱着流体流中に含まれる芳香族化合物を回収する目的で、少なくとも45℃の温度に冷却されているこのような流体は、工業的な設備の他の応用に用いることに適している。冷却は二つの段階においてもたらされ、第一の段階は脱着流体交換器(28)中での熱交換であり、第二の段階はBTXコンデンサー(30)中の冷却水によるもので、ここで炭化水素と芳香族化合物は部分的に凝縮され、そしてBTX容器(31)に集められ、一方炭化水素及び芳香族化合物で飽和された脱着流体は、45℃以下の温度で、実用的な脱着流体として工業的装置に返される。容器(31)に集められた芳香族部分の液体は燃料プールに導かれる。
【0072】
上記の工程は、異なるプロセスの工程で、連続して配置されている三つのベッドを通過して常に流れている、脱着流体の単一流体の助けによって行われることに注意すべきである。このようなプロセスはそれぞれのサイクルに含まれる熱の回収を可能とするようデザインされており、経済的な立場と同様にエネルギー的にこのプロセスの最適化が図られている。
【0073】
ベッドの再生
吸着サイクルの全体に亘って、工程Gを実行するそれぞれのベッドに対し、吸着のポテンシャルは例えば、18〜20gBTX/吸着剤100gから、例えば15gBTX/吸着剤100gに減少する。この容量の減少は吸着剤のミクロポアー中にコークスが堆積することによって起こり、これは以前の吸着容量に戻すために周期的に再生されねばならない。コークスの燃焼を目指す再生のプロセスは、加熱流体、例えば400℃の、0.5〜3.0モルの酸素を含む、不活性ガス、例えば窒素と二酸化炭素の混合物を、工程Gを実施するベッドをくまなく導くことから成る。
【0074】
好ましいモード
本発明の目的に対し、本方法が主に二つの吸着ベッドと二つの脱着ベッドを採用する、プロセスの構成に関するものとして主に記載されている事実にもかかわらず、工業的な装置での脱着流体の有用性と同様に、処理される供給物の容量に関連して、異なるパラメーターの実施の間、プロセスの構成を最も効果的にするため、プロセスの構成が3個又はそれ以上の吸着ベッド、そして3個又はそれ以上の脱着ベッドから構成されることは、本発明の精神から何ら外れることがないことを理解すべきである。
【0075】
広く言うと、本発明は炭化水素流体の脱芳香族化のための吸着方法から成る。
好ましくは、精製される炭化水素流体の沸点は、45〜300℃の間の範囲にあることを特徴とする。
炭化水素流体中に存在する汚染物は、主に芳香族であり、通常BTX(ベンゼン、トルエン、キシレン、及びエチルベンゼン)を示し、全体としてのこれら製造物の濃度は、0.1〜15重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲にある。
【0076】
ゼオライト吸着剤は、これは吸着/脱着ベッドを構成しており、好ましくは5〜13オングストロームの範囲のポアー径を有する分子篩いである。ゼオライトはYタイプであることができ、一方では本発明の方法にX−タイプのゼオライトも使用することができる。
【0077】
脱着流体は気体または蒸気であることができる。脱着流体が気体である場合、その気体は天然ガス、窒素、又は飽和された燃料ガスであり、単独で、又はお互いに組み合わされて用いられる。気体は、これらの流体がガス又は蒸気のいずれかで、吸着剤に不活性であるという条件で、液化石油ガス(LPG)、脂肪族溶剤、又は他の流体であることができる。
【0078】
本発明に用いられるTSAの方法は、炭化水素の供給物の初期沸点(PIE)の温度より低い温度での吸着工程、その次に加熱された脱着流体を用いた吸着ベッドの再活性化、そしてその後の吸着工程に適する温度へのベッドの冷却低下、そのようにしてTSAを閉じる工程から成っている。このような工程は添付の図2において十分に説明されており、ここではこの方法に用いられた温度の範囲が各ステップに対し明記されている。
【0079】
提案されたサイクルにおいて、すでに工程Cで記載したように、吸着の最後と、脱着の最初の工程の間で、僅か加熱された脱着流体の循環を通して、そして閉じた回路で、パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素のパージがある。ベッドの冷却及び脱着はまた、同一の脱着流体の助けを借りて達成され、これらの工程の組み合わせは、良く考えられた工程で熱が最も効率的に使用され操作コストの低減を可能としている。
【0080】
本発明の目的に対し、循環プロセスの継続時間は標準的に、60〜90分の間、例えば75分に位置づけられている。しかしながら、汚染された芳香族化合物の濃度が高い、又は低い特定の場合には、本発明の範囲から逸脱することなく、これらの時間は広げられ、或いは著しく減少される。
【0081】
発明の好ましい方式に従って、添付の図1で説明した本発明の脱芳香族化の吸着の方法は、次に示すようなサイクルから構成されている。
排出/パージ工程(工程C)の間に容器(24)に集められた炭化水素流体(205)は、最初にポンプ(23)を用いてベッドA又は工程Aに送られる。容器(24)から炭化水素のこのような置換の間に、ベッドAから容器(14)へ脱着流体の置換があり、そして同時にベッドA中で液体(炭化水素)と気体(脱着流体)の間の相互作用が観察される。このような相互作用から、ベッドA内で、ガス化炭化水素の液化相を結果として生ずる。ポンプ(23)の助けで炭化水素が置換される間に、ポンプ(11)が切られる。ベッドCから排出されそしてパージされた容積と同量である、容器(24)に含まれる容積が、完全にベッドAに置換されるとき、ポンプ(23)が切られる。この瞬間にポンプ(11)が入れられ、そして以降の排出/パージ工程のため、ベッドBの完全な飽和及びこのようなベッドのコンディショニングをねらって、上方にベッドBに向けられた加熱流体が得られるように、熱交換器(12)及び(13)の中で、供給物(101)の予備加熱及び加熱を進めることによってプロセスが続行される。
【0082】
ベッドB又は工程Bの入り口で、流れ(103)の温度は、50〜70℃の範囲である。工程Bのプロセスに、このような炭化水素流体(103)を加熱することは、次の排出及びパージの工程Cに対し、ベッドC中に含まれるゼオライト吸収剤のマクロ−及びメゾポアー中にまだ保持されている炭化水素の選択的なパージの最適条件を促進するものである。芳香族の汚染物吸収のためヘッドBを上方に横切って行くとき、流体(103)はいかなる温度変化も受けることなく、そして流体を発生し、その流体は交換器(12)で冷却されるとき流体(104)を発生し、その温度は20℃〜40℃の間の範囲にある。ベッドBにおいて、ゼオライト吸着剤の吸着容量は十分に達成され、吸着された芳香族化合物はそれぞれの100gの吸着剤に対し15〜20gの間の範囲に達し、これは吸着された芳香族化合物でこのベッドが100%飽和されたことを表している。
【0083】
ベッドBの飽和は、工程Bの初めにおいてはまだ完了していないことに注意すべきである。ベッドBの工程Bの間に、ベッドCに含まれているゼオライト吸着剤は芳香族化合物で100%飽和される。
【0084】
このように、冷却された流れ(104)は、上方にベッドA又は工程Aに導かれ、そこで前記流れの中に存在するどのような芳香族化合物もこのベッド中でゼオライト吸着剤によって吸着される。この工程において、ベッドA中のゼオライト吸着剤の吸着容量は、工程Bの最初にあるベッドBのそれよりも高い。芳香族化合物を保持するプロセスの間の最大の吸着は、ベッドAの中で起こり、それ故に前記のベッド(流れ105)を離れる炭化水素は芳香族化合物中重量で100ppmと特徴づけられる。
【0085】
流れ(205)によるベッドAの充填工程の間、ベッドAのゼオライト吸着剤のマクロ−、メゾ−、及びミクロポアーと同様に、吸着容器中の空隙スペースは全て工程Cからの脱着流体で充填される。工程Aにおいて、脱着流体は、容器(24)からの炭化水素と相互に作用し合い、ガス化した炭化水素の脱芳香族化流体(105)を発生するようになる。
【0086】
流体(105)が脱着流体をその中に溶解して含んでいるだけではなくて、容器(24)からの流れ(205)も又脱着流体のある程度の量を含んでおり、その中に溶解された脱着流体は再循環流体(202)と、工程C中のベッドCとの間に相互作用をもたらすことを理解すべきである。
【0087】
流体(105)がその中に溶解された脱着流体をフリーにする目的で、前記溶解流体は、炭化水素生成物を構成する脱芳香族化された炭化水素から分離される。
【0088】
最初の脱着流体の分離は、脱ガス容器(14)中で起こり、脱着流体流(106)は分離され、流体(110)と一緒に工業的なプラントの脱着流体システムに送られる。容器(14)から分離された脱着流体は、炭化水素流(205)によって吸着ベッドAの空隙に捕らえられた脱着流体の置換から発生する。
【0089】
脱着流体の第二の分離は、溶解した脱着流体で飽和されている流体(107)の分別蒸留から生じ、このような分離はストリッピングタワー(17)中で達成され、前記タワーの底から流出する排出液は溶解脱着流体をほとんど含んでおらず、そして150〜160℃の炭化水素生成物(108)の流れである。炭化水素生成物予備−冷却器(16)及び炭化水素生成物冷却器(22)中で冷却された後の流れ(108)は、炭化水素の流れ(109)を与え、工業的設備中に20℃〜40℃で貯蔵される。
【0090】
タワーの頂上から分けられた前記タワー(17)中で分離された脱着流体は、ストリッピングタワー(18)の冷却器中で30〜40℃で冷却され、逆流ドラム(19)中で分離され、流体(110)となる。
【0091】
独自の排出/パージ回路−ベッドC又は工程C−は、概略2〜10分、例えば5分間継続する炭化水素の排出から成る。排出が行われている間、再循環コンプレッサー(25)は切られる。パージングの工程に続いて、パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素は、閉じたループ中で再循環コンプレッサー(25)の助けで、脱着流体の再循環に用いられる。この最後の工程の間、脱着流体の流れ(202)はパージガスのヒーター(26)中で80℃まで加熱される。80℃の温度は、更に強く吸着した芳香族化合物を吸着剤のミクロポアーから顕著に回収することはないけれども、吸着剤のマクロ−、及びメソポアー中に保持されている炭化水素供給物と同様に、パラフィン、イソパラフィン、及びナフテン系化合物が脱着することを可能としている。
【0092】
ベッドCを出て行く排出液は、パージのサイクルの出発点で、流れ(203)と示される炭化水素−飽和脱着流体として、ベッドを離れて行く。流れ(203)は、このような炭化水素を部分的に凝縮させて、リサイクル炭化水素冷却器(27)で冷却され、そして約40℃でリサイクル炭化水素分離ドラム(24)に導かれ、そこでそのように分離されたガス相は、脱着流体循環回路を閉じるように、コンプレッサー(25)に戻され、一方上記の炭化水素を構成する液相はドラム(24)に貯蔵され、その後ポンプ(23)の助けで後に記載する吸着システムに導かれる。パージサイクルの最後で、ベッドCは次の工程の脱着を開始するに好適な、80℃の条件に保たれる。
【0093】
新鮮な脱着流体の流れ(301)は、下向きにベッドDに25℃〜35℃で接触し、工程Eの最後で380℃〜400℃の範囲に加熱された脱着ベッドと直接に熱交換する。このような脱着流体とベッドDの間の熱交換の結果として、そしてこのようなプロセスが動的であるので、ベッドDを離れる脱着流体は工程Dの最初で、平均で300〜350℃に加熱され、この工程のスタートから終わりまででこのような脱着流体は40〜50℃の範囲の温度変化がある。
【0094】
ベッドDを出る流れ(302)はサイクルを開始し、そして300〜350℃に加熱されているので、80〜350℃である流れ(305)を用いて脱着流体の交換器(28)中で熱交換されることはない。これは流れ(305)の温度が流れ(302)のそれより低いからであり、そして交換器(28)の目的が、流れ(305)で示されるように、脱着に用いる脱着流体の温度をできるだけ高くしようとするからである。この方法は流れ(305)が交換器(28)を迂回し、そしてBTXコンデンサー(30)に運ばれる。流れ(302)の温度が、流れ(305)の温度より低い場合、交換器(28)は自動的に一列に並べられる。この瞬間に、流れ(305)中の熱は流れ(302)に運ばれ、そしてその結果として流れ(303)の温度は、交換器(28)内の熱交換器を通して上昇される。この手順に対する理由は、可能な最も低い熱経費でオーブン(29)の操作を可能とし、従ってプロセスのエネルギー消費量を減少させるからである。
【0095】
BTX液体相と、ベッドE及びFから脱着されたパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素と平衡関係にある、凝縮し得ない脱着流体を含む、コンデンサー(30)からの排出液の流れ(307)は、45℃以下で例えば40℃でBTX分離ドラム(31)に入り、そこで液相中の芳香族部分が脱着流体から分離される。分離された脱着流体は、工業装置の脱着流体システムに戻され、一方流れ(308)で表される、芳香族部分は燃料プールに送られる。
【0096】
その温度が430℃を越えることのない流れ(304)は、ベッドEに拘束されそこで、先に記載の更に厳しい条件下で、エチルベンゼン及びキシレンのような更に強固に吸着している芳香族化合物が脱着される。
ベッドEを離れる流れ(305)は、300〜350℃の温度範囲でベッドFに導かれ、そこで穏和な条件下で、先に記載のように、ベンゼン及びトルエンのような脱着された芳香族化合物を更に容易に除去する。
先に記載のように、80〜350℃の間の温度範囲にある、ベッドFを離れる流れ(306)を、交換器(28)及びコンデンサー(30)のいずれかに導き、熱交換するか、又は交換器(28)をバイパスさせてコンデンサー(30)に導きそこで芳香族部分を約40℃で凝縮させ、そして非−凝集性脱着流体の流れを約40℃で工業装置の脱着流体システムに、ドラム(31)で分離後戻される。
【0097】
連続した(ベッドE及びF)脱着に対するこのようなプロセスの形態は、吸着に要求される時間と同様に、工業装置に有用な脱着流体の流速を最適化し、さらにその上吸着容器A〜Gのサイズの減少を、その結果として装置に要求される費用の低減化を可能としている。
【0098】
吸着ベッドA〜Gの再生は、任意のこのようなベッドに含まれる吸着剤の性能が、図1のベッドGで表されるように、吸着剤100gに吸着される芳香族化合物が15g以下になったときはいつでも行われる。この条件下では、吸着剤表面及び内部のコークスの沈積が、芳香族化合物の吸着プロセスを阻害している。
【0099】
100gの吸着剤で吸着される芳香族化合物が、18〜20gの範囲である本来の吸着容量を復活させることを狙った再生工程は、吸着剤ベッドに6〜10日間、例えば7日間継続する独立したサイクルを与える。
再生の工程は、流れ(407)で表される工業装置に使用できる供給エアーの助けをかりて、吸着剤粒子上に沈積したコークスをコントロールして燃焼することにある。
【0100】
再生のシステムは、窒素コンプレッサー(32)の助けを受けて達成される再循環によって、閉じたループ中で操作され、そして窒素コンプレッサーは吸引によって不活性気体(例えば窒素、二酸化炭素、及び水のような)を収容する。循環不活性ガスと、流れ(407)で表される供給空気との混合物の濃度は、流れ(401)を生じ、これはモル濃度で0.5〜3%の間の範囲、例えば1%である。
【0101】
コンプレッサー(32)によって達成される再循環は、流れ(401)中で140kPa.gから、流れ(402)中で240kPa.gに圧力を上昇させ、再生システム中の上記の混合物の再循環を可能としている。
流れ(402)は、80℃〜100℃から370℃〜470℃に加熱された流れ(405)との熱交換の手段で、窒素予備−加熱器(33)によって加熱され、温度は400℃〜520℃の範囲にある。
【0102】
予備−ヒーター(33)を離れる流れ(403)は、電気オーブン(34)に導かれ、そこで450℃まで加熱される。オーブン(34)を離れるこのように加熱された流れは、流れ(404)であり、ベッドGの吸着剤中に含まれるコークスの燃焼に最適の温度及び酸素濃度条件を持っている。
発熱性のコークス燃焼プロセスの間、ベッドGを離れる流れ(405)の温度は400℃〜520℃の間である。
コークス燃焼のプロセスは二酸化炭素と水を生成し、ベッドGを離れるガス状の流れにおいては必然的に酸素濃度の減少を伴う。
【0103】
このような環境の下、ベッドGからの加熱された排出流体は、交換器(33)中で、それから工業装置に使用可能な冷却水を有する窒素冷却器(35)中で冷却される。冷却によって、流れ(401)の温度は40℃〜45℃の範囲になる。コークス燃焼に最適な酸素濃度に戻すことを目標に空気の注入を受けた後、不活性ガスの流れ(401)はコンプレッサー(32)の吸入管に導かれる。
冷却器(35)の出口に存在するコークス燃焼の反応から、水がオンラインで分離され、そして工業装置の排出流体処理のためパージされる。
【0104】
本発明において記載し、そして特許請求のこの種の吸着システムにおいて吸着及び吸着ベッドの数を変化させることができるという事実にも関わらず、完全に先に記載のように、本発明に従って理想的なベッドの数は二つであるということを理解すべきである。本方法の経済的な/エネルギー的な最適化は、基本的に二つの主要なパラメーターから成るという事実から、即ち望みの脱芳香族化を確実に実行するためのベッドのサイズ及びバルブの数からこれは生じるのである。従って、コストを減ずることを目標にベッドの数を増加する場合、プロセスを実施するために要するバルブの数は相当に増加してしまい、これはコストの上昇を導く。それ故に、詳細な計算によれば、本方法において二つのベッド数が、良好なエネルギーの最適化に対し、ベッドの数とバルブの数の間に望ましい均衡があることを意味し、これらのベッドは極端な数のバルブを要しない必然的な最も少ない吸着ベッドの可能な数であることを示している。
【0105】
それ故に、出願者はここに記載のプロセスの形態は、精製のような工業装置における脱着流体の有用性と同様に、炭化水素供給物中に存在する芳香族の濃度に対しほぼ理想的であると考えている。
これらの状況の下、発明の構成は、低コストで重量で100ppm以下の含有量で脱芳香族化炭化水素生成物を提供するものであり、価値ある工業的な製造物を与える。
【0106】
更に、採用された構成に従って、本方法は水素発生の工業的装置をそして芳香族化合物水素処理を含んでいない、特に中間サイズの精製所に好適である。計画されたプロセスと精製所の製造との間の容積的な調和が、更に最適化する要素となる。
【0107】
しかしながら先に述べたとおり、本発明に教える原理に従って、脱芳香族化されるべき供給物の容量に関する異なるパラメーターに直面して、本発明の範囲から逸脱することなく、多数の吸着及び脱着のためのベッド、例えば3個以上のベッドが容認されそして経済的に実行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセスの簡単なフローシートであり、工程A〜Gの幾つかのプロセスをベッドA〜Gで表す。吸着/排出/パージ/脱着/冷却の全部揃ったサイクルの間、それぞれのベッドは全てのプロセスの工程を連続して経る。
【図2】プロセスの工程とこれらの工程のそれぞれの温度を示すグラフであり、このグラフは吸着、排出/パージ、脱着及びベッドの冷却工程の間の温度スイング(TSA)の評価を可能としている。

Claims (5)

  1. 45℃〜300℃の間の沸点範囲を有し、そして0.1〜15重量%の芳香族化合物で汚染されている炭化水素を、吸着条件下で脱芳香族化し、そして更に熱スイング温度により吸着された芳香族化合物を脱着する吸着方法であり、その方法が、
    (1)液相において、30℃〜70℃の範囲の温度で、芳香族化合物で汚染された炭化水素流を、芳香族化合物に対し選択性のある吸着剤を含む直列に結合されている複数の固定吸着ベッドの内の少なくとも二つの中に、芳香族化合物が吸着剤によって吸着されるような条件の下で、脱芳香族化された流出物が回収されるように上向きに導入し、前記炭化水素の供給原料の導入を吸着サイクルが完了したら停止し、前記の完了を吸着ベッドの部分的または完全な飽和に要する期間の到達によって決定する、上向き導入工程;その後
    (2)コントロールされた冷たい脱着流体の流速により、少なくと一つの排出/パージのベッドの空隙容積を占める炭化水素供給物を、下方に分離ドラムに排出し、その後、芳香族化合物の沸点温度以下の温度に加熱された、そして同時に少なくとも一つの排出/パージベッドのマクロ/メゾ小孔中に捕らえられた、パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素の加熱、蒸発及びパージを許すのに十分高い温度に加熱された、循環脱着流体の流速により下方に炭化水素供給物を排出させ、そして前記のパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素をパージする工程;その後
    (3)前記のパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素を40℃に冷却及び凝縮させ、そして脱着流体から前記パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素及び芳香族化合物を、液相の再循環のため分離ドラム中で分離する工程;その後
    (4)前記の液相の分離されたパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素を、i)前記ベッドから脱着流体を放出するために、そして、ii)再循環供給物中に存在する芳香族化合物を吸着するために、そしてiii)パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素を炭化水素供給物から回収するために、少なくとも二つの吸着ベッドの中に再循環する工程;その後
    (5)脱着流体の冷たい下方への流れにより、丁度完全に脱着した少なくとも一つの脱着ベッドを、前記脱着流体流が対応して加熱される一方で、前記ベッドに次の吸着ベッドのための能力を与えるように冷却する工程;その後
    (6)脱着流体の温度が350℃〜300℃に下げられ、しかも、前記芳香族化合物の脱着温度に下げられ下方脱着流体流により、直列に連結された少くとも二つの脱着ベッドから気相の芳香族化合物を脱着する工程;その後
    (7)工程(6)で冷却された脱着流体中に存在する液相から、パラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素、及びBTX分離ドラム中の芳香族化合物の収集と分離を可能とするように、前記脱着流体流を45℃以下に冷却することによって、少なくとも二つの脱着ベッドから脱着された芳香族化合物の一部分を脱着流体流から回収し、分離された芳香族部分を燃料プールに導工程;その後
    (8)吸着、排出/パージ、脱着及び冷却の工程の完了後、各ベッドの吸着、排出/パージ、脱着及び冷却工程を再開する工程;そしてその後
    (9)吸着剤ベッドを再生する工程であって、少なくとも350℃の温度で、空気と混合された下向きの不活性ガスで、前記粒子のコントロールされた燃焼によって、その粒子コークスと共に回収る工程;
    の各工程から成ることを特徴とする方法。
  2. 吸着ベッドを離れ気化した炭化水素流の炭化水素を、ストリッピングタワー中で取り除くことによって脱着流体から分離する、請求項1に記載の吸着方法。
  3. 排出/パージ工程が、吸着によって精製される炭化水素流のパラフィン/イソパラフィン/ナフテン系炭化水素の、98%までの回収を実現する、請求項1に記載の吸着方法。
  4. なるプロセスの工程中で連続して連結されている少なくとも三つのベッドを通って、開放された回路中を流れる単一脱着流体流により、少なくとも一つのベッドの冷却サイクル、及び少なくとも二つのベッドの加熱が達成される、請求項1に記載の吸着方法。
  5. ベッドを通る脱着流体流の流れが、それぞれの工程中に含まれる熱収する、請求項に記載の吸着方法。
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