JP2005161967A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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雄二 坂巻
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Abstract

【課題】 サイプを用いることによって使用初期における操縦安定性ならびに耐摩耗性を向上させつつ、摩耗進行後におけるウェット性能ならびに乗り心地を確保することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 本発明に係る空気入りタイヤは、トレッドに設けられたブロックに、トレッドの幅方向に延びるサイプ11aが配置されたおり、サイプ11aが、ブロックの踏面と略平行な踏面方向断面及びトレッドの周方向断面それぞれにおいてジグザグ状の形状を有する上方サイプ部11bと、上方サイプ部11bよりもタイヤ径方向内側に位置し、踏面方向断面においてジグザグ状の形状を有するとともに、周方向断面において直線状の形状を有する下方サイプ部11cを備え、下方サイプ部11cの周方向断面における断面積が、上方サイプ部11bの当該断面積よりも大きい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トレッドに設けられたブロックに、前記トレッドの幅方向に延びるサイプが配置された空気入りタイヤに関し、特に、使用初期から使用末期に渡って安定的な性能の確保に寄与するサイプの形状に関する。
従来、自動車用の空気入りタイヤでは、ウェット性能や乗り心地を向上させるため、トレッドに設けられたブロックに、トレッドの幅方向に延びる直線状あるいはジグザグ状のサイプ(細溝)を配置する手法が広く用いられている。
また、近年では、サイプの形状を、ブロックの踏面と略平行な踏面方向の断面、及びトレッドの周方向の断面それぞれにおいて変化させた、いわゆる3次元サイプが、種々提案されている(例えば、特許文献1、2)。
このような3次元サイプでは、サイプによって分断されたブロックの変形、つまり、倒れこみが抑制され、適切なブロックの剛性を確保することができるため、ウェット性能や乗り心地の向上を図りつつ、操縦安定性や耐摩耗性を確保することが容易となる。
特開昭59−第199306号公報(第2−4頁、第1図) 特開2002−第321509号公報(第2−3頁、第2−3図)
しかしながら、上述したような従来の空気入りタイヤには、次のような問題があった。すなわち、サイプの溝深さが十分にある使用初期においては、所期性能を発揮することができるが、ブロックの摩耗が進行すると、溝のボリューム(溝断面積)が減少するため、排水性が損なわれ、ウェット性能が悪化する。また、ブロックの摩耗が進行すると、溝深さが減少するため、ブロックの剛性が高くなってしまい、乗り心地も悪化する。
つまり、上述したような従来の空気入りタイヤでは、使用初期と、ブロックの摩耗進行後の性能差が大きく、使用初期から、ブロックの摩耗による使用末期までのタイヤライフの全般に渡って、安定的に諸性能を発揮させることができないといった問題があった。
より具体的には、サイプを用いることによって使用初期における操縦安定性ならびに耐摩耗性を向上させつつ、摩耗進行後におけるウェット性能ならびに乗り心地を確保することが困難であるといった問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、サイプを用いることによって使用初期における操縦安定性ならびに耐摩耗性を向上させつつ、摩耗進行後におけるウェット性能ならびに乗り心地を確保することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。すなわち、本発明は、トレッド(トレッド10)に設けられたブロック(ブロック11)に、前記トレッドの幅方向に延びるサイプ(サイプ11a)が配置された空気入りタイヤであって、前記サイプが、前記ブロックの踏面と略平行な踏面方向断面及び前記トレッドの周方向断面それぞれにおいてジグザグ状の形状を有する第1サイプ部(上方サイプ部11b)と、前記第1サイプ部よりもタイヤ径方向内側に位置し、前記踏面方向断面においてジグザグ状の形状を有するとともに、前記周方向断面において直線状の形状を有する第2サイプ部(下方サイプ部11c)とを備え、前記第2サイプ部の前記周方向断面における断面積が、前記第1サイプ部の前記周方向断面における断面積よりも大きいことを要旨とする。
かかる特徴によれば、ブロックの踏面方向断面及びトレッドの周方向断面それぞれにおいてジグザグ状の形状を有する第1サイプ部が、第2サイプ部よりもブロックの踏面側に位置する。また、第1サイプ部では、トレッドの周方向断面においてもジグザグ状の形状を有するため、第1サイプ部によって分断されたブロックは、外力が加わった際に、互いに引っ掛かるようになり、ブロックの変形が抑制され、高いブロックの剛性を確保することができる。このため、空気入りタイヤの使用初期においては、操縦安定性や耐摩耗性を向上させることができる。
また、かかる特徴によれば、第2サイプ部が、第1サイプ部よりもタイヤ径方向内側に位置するため、ブロックの摩耗が進行することによって、第2サイプ部が露出し、第2サイプ部によって分断されたブロックが、路面と接地するようになる。
第2サイプ部は、トレッドの周方向断面においては直線状の形状を有するため、第2サイプ部によって分断されたブロックの剛性は、第1サイプ部よりも低くなる。このため、ブロックの摩耗が進行した場合において、乗り心地が悪化することが抑制される。
さらに、かかる特徴によれば、第2サイプ部の周方向断面における断面積が、第1サイプ部の周方向断面における断面積よりも大きいため、ブロックの摩耗が進行した場合においても、一定のウェット性能を確保することができる。また、第2サイプ部の当該断面積が、第1サイプ部よりも大きいため、第2サイプ部によって分断されたブロックの剛性は、さらに低くなり、ブロックの摩耗が進行した場合において、乗り心地が悪化することが抑制される。
つまり、かかる特徴によれば、使用初期から、ブロックの摩耗による使用末期までのタイヤライフの全般に渡って、安定的に諸性能を発揮させることができる空気入りタイヤを提供することができる。
また、本発明において、前記第1サイプ部は、前記サイプの溝深さ(溝深さD1)の5%の深さの位置から前記溝深さの50%の深さまでの領域において形成されることが好ましい。
本発明によれば、サイプを用いることによって使用初期における操縦安定性ならびに耐摩耗性を向上させつつ、摩耗進行後におけるウェット性能ならびに乗り心地を確保することができる空気入りタイヤを提供することができる。
(本実施形態に係る空気入りタイヤの構成)
次に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド10の一部展開平面図を示している。
同図に示すように、トレッド10では、ブロック11が複数設けられている。また、ブロック11は、トレッド10の周方向に沿って、略等間隔に配置され、タイヤ赤道線CLを中心として分割されたそれぞれの領域に2本のブロック列が形成されている。
それぞれのブロック11の間には、一定の深さ(例えば、後述するサイプ11aの溝深さ(D)よりも深い溝深さ)を有し、トレッド10の幅方向に延びる横溝12が配置される。さらに、各ブロック列の間には、トレッド10の周方向に沿って延びる周方向溝13が配置される。
また、ブロック11には、トレッド10の幅方向に延びるジグザグ状の細溝であるサイプ11aが2本配置されている。
なお、トレッド10上に形成されるブロック列の本数は、4本以外であってもよい。また、ブロック11に配置されるサイプ11aの本数は、2本以外であってもよい。
(サイプの形状)
次に、図2を参照して、上述したブロック11に配置されるサイプ11aの形状について説明する。図2(a)は、トレッド10の周方向斜め上方から捉えたサイプ11aの形状を示している。なお、同図(a)は、実際には、サイプ11aによって分断されたブロック11の側壁の形状を示している。
同図(a)に示すように、サイプ11aは、ブロック11の踏面と略平行な踏面方向断面(図中のB−B’方向)、及びトレッド10の周方向断面(図中のA−A’方向)それぞれにおいてジグザグ状の形状を有する上方サイプ部11b(第1サイプ部)と、上方サイプ部11bよりもタイヤ径方向内側に位置し、トレッド10の踏面方向断面においてジグザグ状の形状を有するとともに、トレッド10の周方向断面において直線状の形状を有する下方サイプ部11c(第2サイプ部)とを備えている。
また、図2(b)は、図2(a)に示したA−A’方向におけるサイプ11aの断面の形状を示している。同図(b)に示すように、下方サイプ部11cの周方向断面における断面積は、上方サイプ部11bの周方向断面における断面積よりも大きくなるように構成される。
図2(a)及び(b)に示した形状を有するサイプ11aにおいて、上方サイプ部11bの溝深さD2は、3.5mmに設定される。また、上方サイプ部11bと下方サイプ部11cとによって形成されるサイプ11a全体の溝深さD1は、7.0mmに設定される。
さらに、上方サイプ部11bの溝幅T1は、0.7mmに設定されるとともに、下方サイプ部11cの溝幅T2は、2.0mmに設定される。また、図2(a)に示すように、上方サイプ部11bにおいて、ジグザグ状の振幅φは、3.5mmに設定される。また、図示しないが、サイプ11a(ブロック11)の全長、すなわち、トレッド幅方向の長さは、25mmに設定される。
なお、本実施形態では、上方サイプ部11bと下方サイプ部11cとによって形成されるサイプ11aは、上述したような寸法を有するが、上方サイプ部11bは、サイプ11aの溝深さD1の5%の深さ位置から溝深さD1の50%の深さ位置までの領域において形成されることが好ましい。すなわち、上方サイプ部11bは、ブロック11の踏面を基準として、溝深さD1の0.35mm〜3.5mmの深さに位置し、下方サイプ部11cは、溝深さD1の3.5mm〜7.0mmの深さに位置するように形成されることが好ましい。
(比較例に係る空気入りタイヤの構成)
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤとの比較評価を行うために製作した、比較例に係る空気入りタイヤの構成について説明する。以下、上述した本実施形態に係る空気入りタイヤとの差異を主に説明するものとし、上述した本実施形態に係る空気入りタイヤと同一の部位には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(1)比較例1
まず、図3及び図4を参照して、比較例1に係る空気入りタイヤの構成について説明する。図3は、比較例1に係る空気入りタイヤのトレッド20の一部展開平面図を示している。同図に示すように、ブロック11には、図1に示したサイプ11aに代えて、トレッド20の幅方向に延びる直線状の細溝であるサイプ21aが2本配置されている。
また、図4(a)は、トレッド20の周方向斜め上方から捉えたサイプ21aの形状を示している。なお、同図(a)は、実際には、サイプ21aによって分断されたブロック11の側壁の形状を示している。
図4(b)は、図4(a)に示したC−C’方向におけるサイプ21aの断面の形状を示している。同図(a)及び(b)に示すように、サイプ21aは、板状の形状を有している。
図4(a)及び(b)に示した形状を有するサイプ21aにおいて、溝深さD1は、7.0mmに設定されるとともに、溝幅T1は、0.7mmに設定される。
(2)比較例2
次に、図5を参照して、比較例2に係る空気入りタイヤの構成について説明する。なお、比較例2に係る空気入りタイヤは、図1に示したトレッド10と同様のトレッドパターンを有しており、図1に示したサイプ11aに代えて、トレッド10の幅方向に延びるジグザグ状の細溝であるサイプ11a’が2本配置されている。
図5(a)は、トレッドの周方向斜め上方から捉えたサイプ11a’の形状を示している。なお、同図(a)は、実際には、サイプ11a’によって分断されたブロック11の側壁の形状を示している。
図5(b)は、図5(a)に示したD−D’方向におけるサイプ11a’の断面の形状を示している。同図(a)及び(b)に示すように、サイプ11a’は、ブロック11の踏面方向断面においてはジグザグ状の形状を有し、周方向断面においては直線状の形状を有している。
図5(a)及び(b)に示した形状を有するサイプ11a’において、溝深さD1は、7.0mmに設定されるとともに、溝幅T1は、0.7mmに設定される。
(比較評価)
次に、上述した本実施形態に係る空気入りタイヤ(実施例)と、比較例1及び比較例2に係る空気入りタイヤとの比較評価の試験方法ならびにその結果について説明する。
(1)試験方法
比較評価に係る試験は、上述した各空気入りタイヤを車両に実際に装着して実施した。比較評価に係る試験の内容は、以下の通りである。
(a)比較評価に係る試験では、まず、各空気入りタイヤの使用初期(新品時)における乾燥(ドライ)路面での操縦安定性について、運転者によるフィーリングの評価を実施した。
(b)次に、溝深さ(溝深さD1)が新品時の50%に至るまで、各空気入りタイヤを摩耗させ、溝深さ(溝深さD1)が新品時の50%に至るまでに走行した走行距離を測定した。すなわち、実施例に係る空気入りタイヤにおいては、図2(a)及び(b)に示した上方サイプ部11bによって分断されたブロック11が摩耗し、上方サイプ部11bが消滅した状態に至るまでとなる。
(c)また、溝深さ(溝深さD1)が新品時の50%まで摩耗した各空気入りタイヤの湿潤(ウェット)路面での操縦安定性について、運転者によるフィーリングの評価を実施した。
(d)さらに、溝深さ(溝深さD1)が新品時の50%まで摩耗した各空気入りタイヤのドライ路面での乗り心地について、乗員によるフィーリングの評価を実施した。
なお、試験条件は、以下の通りである。
・使用タイヤサイズ: 185/65R14 86Q
・使用リムサイズ: 5.5J
・車両種別: 前輪駆動(FF)乗用車・排気量1,800cc
・装着位置: 4輪全輪
・テスト路面: 乾燥状態及び湿潤状態(水深1mm)におけるアスファルト舗装のテストコース
また、表1は、比較評価に係る試験を実施した各空気入りタイヤの諸元を示している。
Figure 2005161967
(2)試験結果
表2は、比較例1、比較例2及び実施例に係る空気入りタイヤの比較評価に係る試験の結果を示している。なお、表2において、“操縦安定性”及び“乗り心地”の列に示されている数値は、10点を満点として運転者(乗員)によるフィーリングを評価したものであり、その数値が大きい程、性能が良好なことを示している。
Figure 2005161967
表2に示すように、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例1及び比較例2に係る空気入りタイヤと比較して、使用初期(新品時)におけるドライ路面での操縦安定性が著しく向上している。
また、実施例に係る空気入りタイヤは、耐摩耗性も著しく向上している。なお、耐摩耗性の列に示す数値は、溝深さ(溝深さD1)が新品時の50%に至るまでに走行した走行距離に基づいて、1mm摩耗するまでに走行した走行距離(km/mm)を示している。
さらに、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例1及び比較例2に係る空気入りタイヤと比較して、トレッド(ブロック)の摩耗後、具体的には、溝深さ(溝深さD1)が新品時の50%まで摩耗した状態におけるウェット路面での操縦安定性、及び乗り心地も向上している。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、ブロック11の踏面方向断面及びトレッド10の周方向断面それぞれにおいてジグザグ状の形状を有する上方サイプ部11bが、下方サイプ部11cよりもブロック11の踏面側に位置する。また、上方サイプ部11bでは、トレッド10の周方向断面においてもジグザグ状の形状を有するため、上方サイプ部11bによって分断されたブロック11は、外力が加わった際に、互いに引っ掛かるようになり、ブロック11の変形が抑制され、高いブロック11の剛性を確保することができる。このため、空気入りタイヤの使用初期においては、操縦安定性や耐摩耗性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、下方サイプ部11cが、上方サイプ部11bよりも空気入りタイヤの径方向内側に位置するため、ブロック11の摩耗が進行することによって、下方サイプ部11cが露出し、下方サイプ部11cによって分断されたブロック11が、路面と接地するようになる。
下方サイプ部11cは、トレッド10の周方向断面においては直線状の形状を有するため、下方サイプ部11cによって分断されたブロック11の剛性は、上方サイプ部11bよりも低くなる。このため、ブロック11の摩耗が進行した場合において、乗り心地が悪化することが抑制される。
さらに、本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、下方サイプ部11cの周方向断面における断面積が、上方サイプ部11bの周方向断面における断面積よりも大きいため、ブロック11の摩耗が進行した場合においても、一定のウェット性能を確保することができる。また、下方サイプ部11cの当該断面積が、上方サイプ部11bよりも大きいため、下方サイプ部11cによって分断されたブロック11の剛性は、さらに低くなり、ブロック11の摩耗が進行した場合において、乗り心地が悪化することが抑制される。
つまり、本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、使用初期から、ブロックの摩耗による使用末期までのタイヤライフの全般に渡って、安定的に諸性能を発揮させることができる。
(変更例)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本実施形態に係る空気入りタイヤは、以下のように変更することができる。図6(a)及び(b)は、図2に示したサイプ11aを変更したサイプ31aの形状を示している。図6(a)に示すように、サイプ31aは、上方サイプ部31bと、下方サイプ部31cとを備えている。なお、上方サイプ部31bは、上述した上方サイプ部11bと同様の形状を有している。
また、図6(b)は、図6(a)に示したE−E’方向におけるサイプ31aの断面の形状を示しており、下方サイプ部31cには、下方サイプ部31cを分断するサイプ内ブロック31dが設けられている。
サイプ内ブロック31dが、下方サイプ部31cに設けられるため、トレッド(ブロック)の摩耗進行後におけるブロックの剛性の調整について自由度をより確保することができ、トレッド(ブロック)の摩耗進行後における操縦安定性や乗り心地の維持が容易となる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤは、以下のように変更してもよい。図7(a)及び(b)は、図2に示したサイプ11aを変更したサイプ41aの形状を示している。図7(a)に示すように、サイプ41aは、上方サイプ部41bと、下方サイプ部41cとを備えている。
また、図7(b)は、図7(a)に示したF−F’方向におけるサイプ41aの断面の形状を示している。同図(b)に示すように、サイプ41aの幅は、ブロック11の踏面から、サイプ41aの底面、つまり、空気入りタイヤの径方向内側に向かって、徐々に広くなるように構成されている。
サイプ41aの幅が、空気入りタイヤのタイヤ径方向内側に向かって徐々に広くなるため、トレッド(ブロック)の摩耗の進行に応じて、徐々にサイプ41aの断面積が増加する。したがって、使用初期から使用末期までのタイヤライフ全般において、乗り心地やウェット性能の急激な変化を抑制し得る空気入りタイヤを提供することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部平面展開図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのブロックに配置されるサイプの形状を示す図である。 比較例に係る空気入りタイヤのトレッドの一部平面展開図である。 比較例に係る空気入りタイヤのブロックに配置されるサイプの形状を示す図である。 比較例に係る空気入りタイヤのブロックに配置されるサイプの形状を示す図である。 本発明の変更例に係る空気入りタイヤのブロックに配置されるサイプの形状を示す図である。 本発明の変更例に係る空気入りタイヤのブロックに配置されるサイプの形状を示す図である。
符号の説明
10…トレッド、11…ブロック、11a,11a’…サイプ、11b…上方サイプ部、11c…下方サイプ部、12…横溝、13…周方向溝、20…トレッド、21a…サイプ、31a…サイプ31b…上方サイプ部、31c…下方サイプ部、31d…サイプ内ブロック、41a…サイプ、41b…上方サイプ部、41c…下方サイプ部、CL…タイヤ赤道線

Claims (2)

  1. トレッドに設けられたブロックに、前記トレッドの幅方向に延びるサイプが配置された空気入りタイヤであって、
    前記サイプは、
    前記ブロックの踏面と略平行な踏面方向断面及び前記トレッドの周方向断面それぞれにおいてジグザグ状の形状を有する第1サイプ部と、
    前記第1サイプ部よりもタイヤ径方向内側に位置し、前記踏面方向断面においてジグザグ状の形状を有するとともに、前記周方向断面において直線状の形状を有する第2サイプ部と
    を備え、
    前記第2サイプ部の前記周方向断面における断面積が、前記第1サイプ部の前記周方向断面における断面積よりも大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1サイプ部は、前記サイプの溝深さの5%の深さの位置から前記溝深さの50%の深さの位置までの領域において形成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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