JP2019137090A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
Description
図2において、センターブロック列23ceの領域10に着目すると、4つのブロックB11、ブロックB12、ブロックB21およびブロックB22は、1つにまとまったブロック集合体を形成していると考えることができる。図3は、ブロック集合体を説明する図である。図3は図2中の領域10を拡大して示す。
図3に示すように、幅方向細溝25は、タイヤ幅方向に対して傾斜している。ブロックB11とブロックB12との間の幅方向細溝25は、タイヤ幅方向に対する傾斜角度がθ1である。ブロックB21とブロックB22との間の幅方向細溝25は、タイヤ幅方向に対する傾斜角度がθ2である。幅方向細溝25がタイヤ幅方向に対して傾斜していることにより、幅方向細溝25を挟んで隣接するブロック同士が支え合う効果が生じて、ブロック同士がずれにくくなる。これにより、耐偏摩耗性能が向上する。
図3に示すように、周方向細溝26は、タイヤ幅方向の位置が変化しつつ、タイヤ周方向に延在している。つまり、周方向細溝26は、図中の左右方向に屈曲しながら、タイヤ周方向に延在している。周方向細溝26は、屈曲しているため、タイヤ周方向に対して一方向に傾斜する状態と他方向に傾斜する状態とを交互に繰り返しながら、タイヤ周方向に延在している。傾斜角度はθ3である。周方向細溝26がタイヤ周方向に対して傾斜していることにより、周方向細溝26を挟んで隣接するブロック同士が支え合う効果が生じて、ブロック同士がずれにくくなる。これにより、耐偏摩耗性能が向上する。
幅方向細溝25の溝深さは、主溝22の溝深さの25%以上100%以下であることが好ましい。ラグ溝24の溝深さおよび周方向細溝26の溝深さは、主溝22の溝深さの60%以上90%以下であることが好ましく、より好ましくは70%以上80%以下である。ラグ溝24、幅方向細溝25および周方向細溝26の溝深さが、このような範囲であれば、ブロック同士が支え合う効果が生じて、耐偏摩耗性能が向上する。
図3を参照すると、4つのブロックB11、ブロックB12、ブロックB21およびブロックB22は、それぞれ、オープンサイプ28を有する。4つのブロックB11、ブロックB12、ブロックB21およびブロックB22は、オープンサイプ28を2本有し、クローズドサイプ27を3本有することが好ましい。オープンサイプ28とクローズドサイプ27とは、各ブロックにおいて交互に配置されることが好ましい。オープンサイプ28とクローズドサイプ27とは等間隔で配置されることが好ましい。このようにオープンサイプ28とクローズドサイプ27とを配置すれば、氷上性能および雪上性能の向上と、耐偏摩耗性能の向上とをより両立できる。ここで、ブロック集合体ABを区画する幅方向細溝25をそれぞれ延長した、延長線25Eを想定する。このとき、延長線25E同士の間の範囲261に、オープンサイプ28が配置されることが好ましい。ブロック集合体ABのタイヤ周方向の中央付近にオープンサイプ28を配置することにより、耐偏摩耗性能を向上させることができる。
図6Aおよび図6Bは、オープンサイプ28の形状を説明する図である。図6Aは、図3のA−A部の断面を示す図である。図6Bは、図3のB−B部の断面を示す図である。図6Aに示すように、オープンサイプ28は、深さ方向に屈曲部K11、K12、K13、K14およびK15を有する。また、図6Bに示すように、オープンサイプ28は、深さ方向に屈曲部K21、K22、K23、K24およびK25を有する。図6Aおよび図6Bから理解できるように、屈曲部K11と屈曲部K21とは、屈曲の方向が互いに逆向きになっている。屈曲部K12と屈曲部K22、屈曲部K13と屈曲部K23、屈曲部K14と屈曲部K24、屈曲部K15と屈曲部K25、についても同様に、屈曲の方向が互いに逆向きになっている。オープンサイプ28は溝深さ方向に4つ以上の屈曲部を有することが好ましく、より好ましくは5つ以上7つ未満である。オープンサイプ28は溝深さ方向の屈曲部が4つ未満(つまり3つ以下)である場合、ブロック剛性の低下を抑える効果が低く、かつエッジ成分を増やす効果が低いため、好ましくない。
図7Aから図7Dは、図3、図6Aおよび図6Bに示す形状を採用したオープンサイプ28を有するブロックBの摩耗による踏面の変化の例を示す図である。図7AはブロックBが主溝22の溝深さに対して0%以上40%未満摩耗した状態を示す図である。図7Aを参照すると、ブロックBの摩耗は初期段階であるため、オープンサイプ28およびクローズドサイプ27の両方の形状を確認することができる。
オープンサイプ28の溝深さは、主溝22の溝深さに対して、55%以上65%以下であることが好ましい。また、クローズドサイプ27の溝深さは、主溝22の溝深さに対して、50%以上60%以下であることが好ましい。さらに、クローズドサイプ27の溝深さよりオープンサイプ28の溝深さが大きく、オープンサイプ28の溝深さより幅方向細溝25の溝深さが大きいことが好ましい。すなわち、溝深さの関係は、幅方向細溝25>オープンサイプ28>クローズドサイプ27の関係であることが好ましい。クローズドサイプ27の溝深さがオープンサイプ28の溝深さより浅すぎると、耐偏摩耗性能は向上するが氷上性能および雪上性能が悪化する。クローズドサイプ27の溝深さがオープンサイプ28の溝深さより深すぎると氷上性能および雪上性能は向上するが、耐偏摩耗性能が悪化する。クローズドサイプ27の溝深さは、例えば、5mm以上15mm以下である。オープンサイプ28の溝深さは、例えば、6mm以上20mm以下である。
ところで、図2に示す各ブロックは、タイヤ幅方向の両側の側面のうち、一方の側面が主溝22に隣接し、他方の側面が周方向細溝26に隣接している。各ブロックは、主溝22に隣接する側面に切欠部BK21、BK22、BK11、BK12を有する。各切欠部BK21、BK22、BK11、BK12の端部が主溝22側に向いている。
図9Aおよび図9Bは、主溝22の溝深さと切欠部BKとの関係を説明する図である。図9Aおよび図9Bは、ブロックBの、主溝22に隣接する側面の例を拡大して示す。図9Aおよび図9Bは、タイヤ子午断面を示す図である。
スタッドレスタイヤの氷上性能と雪上性能とを向上させる手段として、サイプを多く配置することがある。サイプを多く配置すると、排水性能およびエッジ効果が向上するものの、ブロック剛性が低下し、耐ヒールアンドトゥ摩耗性能が低下してしまう問題が考えられる。上記のブロック集合体ABをトレッド面21に配置すれば、そのような問題はなく、氷上性能および雪上性能を維持しつつ耐ヒールアンドトゥ摩耗性能を向上させる効果が得られる。ブロック集合体ABをセンター領域に設ければ、車両の発進時のトラクションに最も寄与するため、上記の効果が高くなる。
2 トレッド部
3 ショルダー部
4 サイドウォール部
5 ビード部
6 カーカス層
7 ベルト層
20 陸部
21 トレッド面
22 主溝
23 ブロック列
24 ラグ溝
25 幅方向細溝
26 周方向細溝
27 クローズドサイプ
28 オープンサイプ
51 ビードコア
52 ビードフィラー
71、72、73、74 ベルト
B、B11〜B14、B21〜B24 ブロック
BK、BK11〜BK14、BK21〜BK24 切欠部
Claims (17)
- タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に並んで設けられた2本の主溝と、タイヤ周方向に延在して前記2本の主溝の間に設けられた周方向細溝と、
前記主溝に交差する方向に延在し、一端が前記周方向細溝に開口しかつ他端が前記主溝に開口し、タイヤ周方向に並んで設けられた複数のラグ溝と、
前記主溝に交差する方向に延在し、一端が前記周方向細溝に接続され、かつ、他端が前記主溝に接続され、前記ラグ溝よりも溝幅が狭く、タイヤ周方向に並んで設けられた複数の幅方向細溝とを有し、
前記複数のラグ溝と前記複数の幅方向細溝とがタイヤ周方向に交互に並んで設けられており、
前記周方向細溝と、前記複数のラグ溝と、前記複数の幅方向細溝とによって区画される4つのブロックを備えるブロック集合体を有し、
前記複数の幅方向細溝の溝深さは、前記主溝の溝深さの25%以上100%以下であり、
前記4つのブロックは、一端が前記周方向細溝に開口しかつ他端が前記主溝に開口するオープンサイプを有し、
前記ブロック集合体を区画する前記幅方向細溝を延長した延長線同士の間の範囲に、前記オープンサイプが配置される空気入りタイヤ。 - 前記4つのブロックのうちタイヤ幅方向に隣り合う2つのブロックはタイヤ周方向にずれた位置に配置される請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ラグ溝の溝深さおよび前記周方向細溝の溝深さは、前記主溝の溝深さの60%以上90%以下である請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記幅方向細溝は、少なくとも一部がタイヤ幅方向に対して傾斜している請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝は、少なくとも一部がタイヤ周方向に対して傾斜している請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記幅方向細溝および前記周方向細溝において、前記4つのブロックのうち隣接するブロック間の各細溝の長さについて、最も短い長さに対する最も長い長さの比が1.0以上1.8以下である請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記オープンサイプは3次元形状である請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記オープンサイプは、タイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有し、溝深さ方向に4個以上の屈曲部を有する請求項7に記載の空気入りタイヤ。
- 前記オープンサイプは、屈曲部と、溝底部と、前記屈曲部と前記溝底部との間に設けられた直線部とを含み、前記溝底部は、前記直線部よりも広い溝幅を有し、
前記オープンサイプは、前記ブロックの摩耗によって前記屈曲部が消失すると直線形状になり、さらに摩耗すると前記直線部よりも溝幅が大きくなる請求項8に記載の空気入りタイヤ。 - 前記ブロックは、2本のオープンサイプと3本のクローズドサイプとを有する請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記クローズドサイプは、タイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有する請求項10に記載の空気入りタイヤ。
- 前記オープンサイプと前記クローズドサイプとは、前記ブロックにおいて交互に配置される請求項10または請求項11に記載の空気入りタイヤ。
- 前記オープンサイプと前記クローズドサイプとは平行に延在する請求項10から請求項12のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記クローズドサイプの溝深さより前記オープンサイプの溝深さが大きく、
前記オープンサイプの溝深さより前記幅方向細溝の溝深さが大きい
請求項10から請求項13のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。 - 前記ラグ溝の溝幅の、前記ブロックの最大周方向長さに対する比が、0.15以上0.3以下である請求項1から請求項13のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記ラグ溝の溝幅は、5mm以上9mm以下である請求項1から請求項15のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記4つのブロックのうちタイヤ幅方向に隣り合う2つのブロックのタイヤ周方向のずれ量の、前記ブロックの最大周方向長さに対する比は、0.2以上0.5以下である請求項1から請求項16のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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JP7561022B2 (ja) | 2020-12-21 | 2024-10-03 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003326919A (ja) * | 2002-05-09 | 2003-11-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2005161967A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-23 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2013540077A (ja) * | 2010-10-29 | 2013-10-31 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 複数の摩耗層を有するタイヤトレッド |
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2018
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