JP2005160543A - コンタクトレンズ保存兼用液剤容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトレンズのケアに使用することができる液剤を収容する容器をレンズの保存ケースとしても兼用することができ、しかも、液剤の注出にあたって適量の液剤の注出と収納部への残留を確保することができるコンタクトレンズ保存兼用液剤容器を提供する。
【解決手段】上方に開口部を有する収納部にレンズ用液剤1を収納し、開口部を覆蓋する解放可能な蓋部材20に1以上の貫通孔を設けてレンズを洗浄等するための注出口とし、前記貫通孔を通して前記液剤を注出後に残存する液量がレンズを浸漬保存するに必要な量以上残存させる溶液注出規制機構を備え、かつ当該蓋部材を開放して前記収納部にレンズを保存可能にしたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンタクトレンズの保存、洗浄等に使用することができる液剤を収納する容器をコンタクトレンズの保存にも兼用することができる容器に関するものであり、特に携帯が容易な1回の使用に適した容器に関する。
コンタクトレンズ(以下レンズという)は人の眼に直接接触して使用されるので、これを安全且つ快適に装用するためには、定期的に洗浄・消毒等の手入れを行うことが必要となる。使用者は、レンズを外した後にレンズケア用液剤の入ったボトルから適当量の溶液をレンズに滴下して洗浄し、保存用ケースに保存液を満たしてレンズを浸漬保存する。これら液剤の入ったボトルは、通常数百ml容量のものが流通しており、一ヶ月乃至は数ヶ月に渡って使用される。ボトルは内容液量に応じて大きさが異なるが、当該ボトルを携帯して使用することはほとんどなく、一般的には特定の場所(例えば、自宅や事務所など)に置いて使用されるものである。今日のレンズケア液剤は、従来のように数種の液剤(例えば、洗浄液、保存液、消毒液など機能と用途に応じて別容器に収納)を組み合わせて使用するシステムから、多機能を有する一種類の液剤の使用によるケアシステムへと移行しており、それに伴って使用量が増えるために、ますます大容量のボトルが求められるようになってきている。
ところで、レンズ使用者にとって装用中に突然眼にゴミなどの異物が入りレンズを外さなければならない場合や、旅行などで少量のケア溶液が必要となる場合などに備えて、少容量のレンズ用溶液のボトルまたは1回使い捨てタイプのものも市販されてはいるが、レンズを保存するためのケースとは別体となっている為に、結局、少容量ボトルとケースとの2物品を揃えて携帯することが必要であった。このように複数物品の携帯を必要とする場合、当然に使用者にとっては不便であって、例えば、通常のレンズ保存ケースにボトルから小分けして携帯したり、小分け時の雑菌の混入を回避するために一般に流通する使い捨てレンズの保存ケースであるブリスターケース(例えば、特開昭62−122969号公報や、特開平6−296514号公報、特開平7−322911号公報、特開平7−333567号公報参照)を、単純にレンズ用液剤の容器として兼用することが考えられる。しかし、通常のケースはレンズを取り出すための開口部を必要とするので、どうしても開口径が大きくなり、適量の液剤をレンズに適用する困難さ、及びレンズを保管する為にケース内に残留させるべき液量の調整が困難であり、ブリスターケースを使用した場合にあっては、シール開封後のケースの液密の確保などによって実用性に欠けているといった問題がある。
また、特表2003−504647号にはレンズの保管ができ、携帯に便利なレンズ手入れキットが提案されている。当該発明にあっては、レンズケースのカップ内にレンズ用液剤を貯蔵するインサートを収容し、使用に際して当該インサートをカップから取り出してインサート内の溶液をカップに注いで使用するというものであり、液剤とケースとが一体となっているので、外観上はレンズケースを携帯するだけでよく、レンズの保管にも適したものである。しかし、前記提案にあっては液剤使用後のインサート部材の廃棄や、液剤をレンズに滴下して洗浄に使用したい場合に適量の液剤をレンズに塗布することが困難であるという問題があったのである。
特開昭62−122969 号公報 特開平 6−296514 号公報 特開平 7−322911 号公報 特開平 7−333567 号公報 特表2003−504647号公報
ここにおいて、本発明は、上述した事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、コンタクトレンズのケアに使用することができる液剤を収納する容器をレンズの保存ケースとしても兼用することができ、しかも、液剤の注出にあたって適量の液剤の注出と収納部への残留を確保することができるコンタクトレンズ保存兼用液剤容器を提供することである。
そして、本発明にあっては上記課題を解決するために、以下に示す容器を提案するものである。すなわち、上方に開口部を有する収納部にレンズ用液剤を収納し、開口部を覆蓋する開放可能な蓋部材に1以上の貫通孔を設けてレンズを洗浄等するための注出口としたレンズ用液剤容器であって、前記貫通孔を通して前記液剤を注出後に残存する液量がレンズを浸漬保存するに必要な量以上残存させる溶液注出規制機構を備え、かつ当該蓋部材を開放して前記収納部にレンズを保存可能にしたことを特徴とするレンズ保存兼用液剤容器を、その要旨とするものである。ここで、貫通孔は液剤を注出するときに用いられるものであり、それまでは液剤を密閉して保存しておくために貫通孔はシール等、または蓋部材をさらに覆うキャップ乃至栓により封止されているか、或いは容易に貫通できるような状態で押圧破断可能に閉塞したものであることが望ましい。そして、貫通孔を通して液剤を注出することにより、一般に使用されるボトルのノズルの場合と同じように、液剤を適量レンズに滴下することができるのである。また、具体的には以下に記載する溶液注出規制機構を備えることにより収納部内にレンズを浸漬保存可能な量を残存させることができ、蓋部材を開けてレンズを保存することもできるのである。なお、開放可能な蓋部材とは、収納部開口端と蓋部材が嵌合乃至破断可能に接着されていてもよく、また必ずしも両者が完全に分離できることを要するものではなく、一部が接着していてもレンズを収納できる開口面積が確保できることをもって足りるものである。
本発明における一つの態様として、内容液を注出する際は収納部を押圧して弾性変形させる時の内容積減少により行い、押圧力を解除したときには復元することとなるが、蓋部材貫通孔の内径を小さくすることによって、大気圧の作用によって内部から余分な溶液が吐出せず、結果として一定の残存量を確保することのできる溶液注出規制機構が形成されることとなる。なお、この場合には貫通孔が大きいと大気圧によって収納部内に液剤を保持することができなくなるので0.5〜5.0mmの範囲の内径とすることが望ましい。
本発明における他の態様として、蓋部材貫通孔に連接されてなる収納部内方向へ所定高さを有する筒状壁であることによっても、前記注出規制機構を形成し得る。内容液を注出する場合には貫通孔を下方に向けて操作することとなるが、その際は蓋部材が収納部の底面を形成することとなる。従って、蓋部材の貫通孔の位置までの内容液であれば収納部を押圧することにより排出できるが、貫通孔の入口を筒状壁により高く設定することによって、蓋部材底面から筒状壁の高さの位置までの容積について内容液を残留させることができるのである。
また、収納部の形状にもよるが、レンズを浸漬保存するために残留させる溶液の液量はレンズ1枚当たり0.8〜3.0mlが適当である。溶液量が多すぎるとそれによってケースの体積も大きくなって携帯に不便となるからであり、少なすぎると溶液に浸らないレンズ部分が乾燥して、特に含水性レンズの場合に変形するおそれがあるからである。
さらに、本発明における貫通孔の内径は、内容液をレンズに的確に滴下し得るように0.5〜8.0mmの範囲に設定することが好ましい。内径が大きすぎると一度に大量の溶液が排出されることによってレンズ全体に溶液が行き渡らなくなるおそれが有り、反対に小さすぎると収納部の押圧に力が必要となるからである。
本発明の容器は、レンズケア用液剤を収納する容器が、内容液によってレンズを洗浄等したのち、そのレンズを浸漬保存のためのケースとしても兼用することができることを特徴とするものである。レンズを保存した後の溶液をさらに洗浄や保存に再利用することも考えられない訳ではないが、医療用具であるレンズの安全性や衛生面を考慮すれば、基本的には、一回の使用で液剤を使い切るタイプの使用に用いられるものである。また、携帯面からも大容量の液剤を収納するボトルタイプとは使用する場面が異なるものであって、以下において、一回の使用を前提として本発明を詳述する。なお、使用後の液剤を捨てて新しく液剤を詰め替えて携帯することは、何ら本発明の趣旨に反するものではなく、むしろ容器の再利用は資源の有効活用として積極的に採用されるべきものである。
本発明に係る容器の液剤の収納部は、レンズの保存部を兼ねるので、保存中のレンズの変形を抑えるために一般にレンズの凸面に近似した曲率を有する凹面状とされる。収納部はレンズ表面に傷をつけないように充分に滑らかな面とする必要があるが、レンズの吸着を防止するために表面に微細な凹凸や、溝などを形成することもできる。また収納部の深さは浅い方が全体の体積が小さくなって携帯に便利であるが、容器の携帯中にレンズが反転するなどを回避するために、レンズの直径よりは浅く、レンズ半径よりは深いものが好ましい。なお、収納部の開口径はレンズの取り出し/収納が容易に行える程度の径であればよく、一般的にはレンズの直径より大きく、その2倍よりは小さく設定すればよい。前記収納部は凹面状のくぼみに円形の開口部を有するいわゆるブリスターケースの収納部形状とほぼ同じであるが、例えば、立方体形状や、収納部をレンズ凹面に近似した曲率を有する凸面状にすることも可能である。
容器は、安価で取り扱い易く、液剤を収納することから樹脂材料から形成されており、射出成形、圧縮成形など従来の成形方法により成形可能な、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ナイロン、アクリル等から適宜選択される熱可塑性プラスチックから構成される。収納部の本体は内容液を注出するために押圧操作をするので、可撓性を有する樹脂を選択するかまたは、硬質樹脂であっても薄肉に成形することにより可撓性を有するように形成する。また、溶液の残量は後述の溶液注出規制機構によって調整されるので特に収納部を透明にしなければならない訳ではないが、デザイン的な観点や、製品試験の容易さを考慮すれば透明または半透明な材質を選択することが好ましい。
上記収納部の開口部は、開放可能な蓋部材により覆蓋されている。開放可能とは、蓋部材が液剤容器から分離可能である場合だけでなく、容器と一部を接したままでレンズが収納できる程度に開口部を開放しうる場合を含む。蓋部材は、内容液の漏出を防止し使用時の無菌性を保証するため開口部と液密に接触されていなければならないが、蓋部材にはさらに1以上の貫通孔が設けられておりレンズ収納後は当該貫通孔も塞ぐ必要がある。開放前の状態として蓋部材と収納部開口端との関係は、(1)破断可能な薄肉樹脂で連結されて密閉構造を形成するか、(2)それぞれが別部品でありながら嵌合あるいは螺合等により物理的に接続されているか、(3)単に蓋部材が開口を覆うように載置されて、蓋部材をさらに覆うように第三の部品(例えばシートもしくはネジ締め式のキャップなど)により封止されているかの三つの態様がある。また、レンズ収納後の蓋部材と開口端との関係は、(4)単に蓋部材が載置されているだけの場合、前記(2)と同様、前記(3)と同様の三態様がある。これらのうち、(1)については、液密の精度が最も高く、無菌状態でかつ内容液の蒸発を防止して長期の保存を可能とする利点があるものの、蓋部材を破断して開放する際に内容液をこぼしやすく、また、破断面は通常滑らかさがないのでレンズを傷つけやすいなどの欠点を有し、(4)については、レンズを外してしばらく放置するだけであれば良いが、携帯を考えると内容液の漏れが心配となるので、(2)または(3)のいずれかを選択することが好ましい。なお、(3)は溶液の注出に際して蓋部材の外れを防止することが必要となるので、(2)の態様に、蓋部材の貫通孔を封止する部材を組み合わせたものが最も好ましい形態である。すなわち、蓋部材を収納部開口に対して嵌合または螺合する構造とし、レンズの収納時には蓋部材を外してレンズを液剤に浸漬して保存後、蓋部材を元に戻し、貫通孔を別途用意されたキャップ等により塞ぐことによって、レンズを保存したケースを携帯するというものである。
蓋部材には、1以上の貫通孔が設けられており、当該貫通孔は初めから形成されていても、または用時に形成するものであっても良い。貫通孔は、内容液を注出する際のボトルに形成されたノズルの役目をするものであり、これによってブリスターケースや従来のレンズケースをそのまま液剤の容器に用いた場合に比較して、吐出液の液滴の性状や液量の調整が格段に容易になり、レンズへの滴下を正確に行うことができることとなるのである。貫通孔が初めから形成されている場合には、溶液を注出するまで液密に保つためにシートやキャップにより封止されており、一方、用時に形成するものである場合には、貫通孔形成部位を破断可能な薄肉とし、上記第三の部品として例えば内側にスパイクを有するキャップと組み合わせることにより形成することができる。キャップ等は、レンズ保存時の貫通孔閉塞手段としても使用することができる。この貫通孔は、内径が狭すぎると溶液の注出に収納部の押圧力を要し、内径が広すぎると前記レンズへの的確な滴下が困難となるため、0.5〜8.0mmの範囲にすることが望ましい。なお、蓋部材を構成する材料も容器と同様の樹脂から選択されるが、容器と同一の樹脂である必要はなく、収納部のように可撓性を有する必要もない。
貫通孔を通して液剤を注出後に、収納部にレンズを浸漬保存するに必要な量以上残存させる溶液注出機構として、具体的には以下の二通りがある。その一は、蓋部材貫通孔に連接する筒状壁を設けることである。溶液注出時には蓋部材を下にして容器を保持するため、蓋部材が容器の底面となるが、当該筒状壁は蓋部材より収納部内方向へ所定の高さまで立設することにより、内容液面が筒状壁の高さ以下にはならないことを利用したものである。この高さを規定することによって、残存液量を使用者によらず一定にすることができる。収納部の押圧操作はその押圧力や、押圧面積などにより使用者による差が生じる場合があり、どのような使用の仕方をされても容器内には常にレンズ浸漬に必要量の溶液が確保されることになり、コンプライアンスの得やすい容器とすることができる。筒状壁の形状は円柱状から多角柱状まで種々選択可能であるが、収納レンズに対する傷の発生を防止するために筒状端は特に滑らかな表面にしておく必要がある。また貫通孔の注出口口径に対して筒状端の口径を同じとし貫通孔内径全体を一定とすることや、あるいは筒状端側から注出口に向かって内径を徐々に小さくしていくなど成形上の制約のない限り様々な変更が可能である。
他の一つは、収納部の弾性変形量を規定し、押圧変形させない限り大気圧によって内容液が注出されないように設定することである。この機構を採用する場合、貫通孔の内径が大きくなる程、あるいは貫通孔が複数あれば内径が小さくても内容液が自然に注出されるので内径を0.5〜5.0mm、好ましくは0.5〜2.0mmの範囲に設定することが望ましい。そして収納部の弾性変形量を規定するには、収納部の肉厚を押圧部分のみ薄くし、他の部分は厚く設定して可撓性領域を制限することで実現できる。このような機構は、上記筒状壁を蓋部材に設けることに比して簡単な構造であり残液量を確保することは可能であるが、使用者の複数回の押圧操作や、押圧力の程度によって、残液量を一定にすることは困難である。
上記溶液注出規制機構により収納部内に残存する液剤は、レンズの浸漬保存に必要な量としてレンズ1枚に対して0.5〜3.0ml好ましくは0.8〜2.0mlである。少なすぎるとレンズが充分に浸漬できず、多すぎると容器全体の容量が大きくなって携帯に不便になるからである。さらに収納部には、レンズの洗浄に使用するための溶液が前記に加えて0.5〜2.0ml程度有することが必要である。これらの液剤量は、レンズの種類によって異なり、特に水道水を使用できるハードレンズと、使用できないソフトレンズで大きく異なる。ハードレンズでは、洗浄のために数滴の溶液を滴下すればよく、洗浄後は水道水で濯いで容器に保存する。ソフトレンズでは、洗浄後のレンズをさらに同液剤により濯いで、容器に保存することとなるので、より多くの液剤を最初から収納していることが必要だからである。
ところで、保存するレンズに応じた液剤を収納した容器を使用することは当然ではあるが、容器を兼用するということは、液剤も洗浄と保存の機能を有するものが求められることとなる。従来よりハードレンズは洗浄保存液が一種であり、また今日ではソフトレンズも洗浄保存消毒が一種でできる多機能タイプのソリューションが主流となっているので、本発明における液剤は、これらの溶液が使用されることとなる。
以下本発明をより具体的に明らかにするために、本発明の幾つかの実施例を示しながら説明する。
図1には、本発明のコンタクトレンズ保存兼用液剤容器の収納部側本体10の好ましい実施形態が、断面斜視図として示されている。図1に示される本体10は、レンズケア用液剤1を収納する凹部11を収納部とし、上方に開口部の端12を円環状に形成する。凹部11はレンズを保存する部位でもあるので、レンズの変形を防止するためにレンズの凸面に近似した曲率を有する滑らかな面を有し、収納された液剤を注出する際に押圧されるために、可撓性を有するように底部が薄肉に成形されている。開口部の端12とその周囲に延びる平坦面13との間には、溝14が設けられている。当該溝14は、図2に示す蓋部材20と容器本体10とを嵌合させたのちの液剤容器の天面が平坦になるように設けられたもので、嵌合部を最外周に設ければ、当該溝は不要である。平坦面13から垂下する周壁部15は、凹部11の底面が球面状であるために、容器を机などに置く際に安定して静置することが出来るように設けられたものである。周壁部15は容器本体10の外周すべてに渡って必要なわけではなく、凹部11の底面と組み合わせて少なくとも1箇所に設けられれば良い。また凹部11の底面を平坦面にすることによって周壁を設けなくてもよい場合もある。
平坦面13の一部には、窪み16が設けられていても良く、レンズを浸漬する前に蓋部材20を外しやすい構造にしている。図2には蓋部材20の断面斜視図が示されている。蓋部材20は、平坦な円盤状の外周に垂下する周壁21および中心部に垂下する円柱22を有する。当該円柱22は、本発明における溶液注出規制機構を構成するものである。周壁21は、前記収納部本体10に形成された溝14に入り込んで、本体10と蓋部材20を結合させるためのものである。ここで、図には単純に周壁をはめ込み式に示しているが、当該周壁側面に凸条部を設け、対応する溝14壁面と嵌合するように形成されていてもよく、また同側面と開口部端12の外側面にネジ構造を設けて、両者を螺合する構造にしてもよい。そして円柱22には略中央に貫通孔23が形成され、レンズの洗浄等に際して液剤1の注出口25となる。注出口25の周りに周溝24が設けられているが、この部分は、容器にレンズを保存したのちの内容液の液密を保持するために、当該注出口を塞ぐ部品をはめ込むためのものである。そして図2にはさらに、蓋部材20の外周の一部に分離可能に小円盤部26が付設されている。この小円盤部は本体10と組み合わせたときに前記窪み16に位置し、蓋部材を外した後、小円盤26を折り取り、注出口25を閉塞する部品として使用することができる。
図3には上記収納部本体10と蓋部材20とを組み合わせた本発明の液剤容器30の全体図が断面斜視図にて示されている。収納部凹部にレンズケア用液剤1を充填したのち蓋部材20を合わせた上に全体をカバーシートにより覆い、次いで、熱または超音波などのシール手段によりカバーシートに面する平坦面13の外周部および、蓋部材20の注出口周囲を接着する。これにより容器30全体をオートクレーブ滅菌により処理することができ、市場流通段階における無菌状態を保証することができる。
図4には実際に液剤を注出する操作を模式的に示したものである。元々の液剤1の全量は4.5ml収納されており、レンズを洗浄し濯ぐために約2.5mlを排出し、容器内には約2.0mlの液剤を残留させた。注出口25の内径は0.8mmとされ、レンズに対して適当な大きさの液滴を滴下することができた。なお、円柱22の高さによって、残存液量は、収納部11の押圧力、押圧回数に係わらず常に一定にすることができた。
前記図3に示す容器30は、レンズ1枚を1つの容器に保存するタイプの一態様を示したものであるが、図4にはレンズ2枚を保存する場合の態様について示す。収納部側本体40には2箇所のレンズ収納部凹部41が形成され、開口端部42、平坦部43、溝44などは基本的に前記態様の本体10と同様の機能を有している。また両凹部41を連結するための液剤の流路47が設けられている。これは、蓋部材50に形成される貫通孔53が一つであり、レンズ2枚を洗浄等したのちの両凹部41の液剤量を均等にするためのものである。一方、蓋部材50にも蓋部材20と同様な部分が設けられているが、蓋部材50を取り外す際に取っ手57となる部分を有していることが特徴である。注出口53を一つにしたことにより、残りの部分を有効に活用したものである。
以上の説明から明らかなように、本発明に従うコンタクトレンズ保存兼用液剤容器を用いることによって、コンタクトレンズを簡易的に洗浄する液剤を携帯することができ、該液剤を収納する容器をそのまま、コンタクトレンズを保存する容器としても兼用することができるので、突然レンズを外さなければならないときや、旅行などで少量のケア溶液が必要となる場合など、様々な場面に柔軟な対応ができる容器を提供することができる。また、いわゆるボトルタイプの液剤の注出と同じ感覚で液をレンズに塗布できるため、適量の液剤で、かつ、レンズ全面を充分に洗浄することができるのである。
図1は本発明の収納部の一実施態様を示す断面斜視図である。 図2は本発明の蓋部材の一実施態様を示す断面斜視図である。 図3は収納部本体と蓋部材を組み合わせた状態を示す断面斜視図である。 図4は図3に示す本発明容器の使用状態を示す断面図である。 図5は本発明の他の実施態様を示す断面斜視図である。
符号の説明
1 コンタクトレンズケア用液剤
10、40 収納部本体
11、41 収納部
20、50 蓋部材
22 円柱(溶液注出規制機構)
23、53 貫通孔
25 注出口

Claims (5)

  1. 上方に開口部を有する収納部にコンタクトレンズ用液剤を収納し、開口部を覆蓋する開放可能な蓋部材に1以上の貫通孔を設けてコンタクトレンズを洗浄等するための注出口としたコンタクトレンズ用液剤容器であって、前記貫通孔を通して前記液剤を注出後に残存する液量がコンタクトレンズを浸漬保存するに必要な量以上残存させる溶液注出規制機構を備え、かつ当該蓋部材を開放して前記収納部にコンタクトレンズを保存可能にしたことを特徴とするコンタクトレンズ保存兼用液剤容器。
  2. 前記注出規制機構が、蓋部材貫通孔に連接されてなる収納部内方向へ所定高さを有する筒状壁であることを特徴とする請求項1記載のコンタクトレンズ保存兼用液剤容器。
  3. コンタクトレンズの浸漬保存に必要な量がコンタクトレンズ1枚に対して0.8〜3.0mlの範囲であることを特徴とする請求項1乃至2記載のコンタクトレンズ保存兼用液剤容器。
  4. 貫通孔の内径が0.5〜8.0mmの範囲であり、該貫通孔が内容液の使用直前まで液密に封止されていることを特徴とする請求項1乃至3記載のコンタクトレンズ保存兼用液剤容器。
  5. 貫通孔の内径が0.5〜5.0mmの範囲であり、前記注出規制機構が、前記収納部の弾性変形量および大気圧により規制されていることを特徴とする請求項1乃至4記載のコンタクトレンズ保存兼用液剤容器。
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