JP2005160310A - 脱穀装置 - Google Patents

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Hisayuki Satoji
久幸 里路
Koji Izumi
浩二 泉
Kenji Kono
健治 河野
Hidenori Okazaki
秀範 岡崎
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Abstract

【課題】揺動選別棚の負荷を軽減して選別性能の低下を防止するようにする。
【解決手段】扱室33内に扱胴31を軸架して構成し、扱室31の一側後方に該扱室33からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴35を軸架した排塵処理室37を設け、前記扱室33に対して排塵処理室37の反対側に揺動選別棚38を有する選別室50内の排塵物を機外へと排出する吸引ファン53を設け、該吸引ファン53の吸気口55を排塵処理室37の後部側に対向する位置に設けるとともに、吸引ファン53の第二の吸気口54を扱室33の後方であって排塵処理室37の前部側に対向する位置に設けたことを特徴とする脱穀装置の構成とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、コンバインやハーベスタに搭載する脱穀装置に関する。
扱室内に扱胴を軸架して構成し、扱室の一側後方に扱室からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴を軸架した排塵処理室を設け、前記扱室に対して排塵処理室の反対側に吸引ファンを設けている。そして、この吸引ファンの吸気口の位置は排塵処理室の後部側に対向する位置に設けている構成である。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−164617号公報(図3)
前述のような構成では、扱室から排出される排塵物や排塵処理室から排出される排塵物は、一旦揺動選別棚上に落下してしまうので揺動選別棚の負荷が増大してしまい、その結果、選別能力が低下してしまうという欠点がある。
本発明の課題は、前述のような不具合を解消して、揺動選別棚の負荷を軽減して選別能力を高める脱穀装置を提供することである。
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、扱室33内に扱胴31を軸架して構成し、扱室31の一側後方に該扱室33からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴35を軸架した排塵処理室37を設け、前記扱室33に対して排塵処理室37の反対側に揺動選別棚38を有する選別室50内の排塵物を機外へと排出する吸引ファン53を設け、該吸引ファン53の吸気口55を排塵処理室37の後部側に対向する位置に設けるとともに、吸引ファン53の第二の吸気口54を扱室33の後方であって排塵処理室37の前部側に対向する位置に設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
請求項1の作用を説明するに、扱室33内の扱胴31で脱穀された被処理物は、下方の揺動選別棚38上に落下して選別される。揺動選別棚38上に落下せずに扱室33の終端部まで搬送された被処理物の一部は、排塵処理室37に取り込まれて排塵処理胴35で処理される。そして、排塵処理室37の後部側に対向する位置の吸気口55から吸引ファン53によって排塵物が吸引されて機外へと排出される。また、排塵処理室37の前部側に対向する位置の第二の吸気口54から吸引ファン53によって排塵物が吸引されて機外へと排出される。この第二の吸気口54から吸引される排塵物は、扱室33や排塵処理室37から揺動選別棚38上に落下することなく、扱室33や排塵処理室37から排出後直接吸引される。または、揺動選別棚38上に落下しても、すぐに第二の吸気口54から吸引される。
請求項2記載の発明では、扱室33内に扱胴31を軸架して構成し、扱室31の一側後方に該扱室33からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴35を軸架した排塵処理室37を設け、前記扱室33に対して排塵処理室37の反対側に揺動選別棚38を有する選別室50内の排塵物を機外へと排出する吸引ファン53を設け、該吸引ファン53の吸気口55を排塵処理室37の後部側に対向する位置に設けるとともに、吸引ファン53の第二の吸気口54を扱室33の終端部排出口56の後方であって排塵処理室37の前部側に対向する位置に設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
請求項2の作用を説明するに、扱室33内の扱胴31で脱穀された被処理物は、下方の揺動選別棚38上に落下して選別される。揺動選別棚38上に落下せずに扱室33の終端部まで搬送された被処理物の一部は、排塵処理室37に取り込まれて排塵処理胴35で処理される。そして、排塵処理室37の後部側に対向する位置の吸気口55から吸引ファン53によって排塵物が吸引されて機外へと排出される。また、排塵処理室37の前部側に対向する位置の第二の吸気口54から吸引ファン53によって排塵物が吸引されて機外へと排出される。この第二の吸気口54から吸引される排塵物は、扱室33の終端部排出口56や排塵処理室37から揺動選別棚38上に落下することなく、扱室33の終端部排出口56や排塵処理室37から排出後直接吸引される。または、揺動選別棚38上に落下しても、すぐに第二の吸気口54から吸引される。
請求項3記載の発明では、前記排塵処理室37の後部側方であって揺動選別棚38上には、選別室50内の排塵物を機外へと排出する横断流ファン57を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱穀装置としたものである。
請求項3の作用を説明するに、請求項1又は請求項2の作用に加え、排塵処理室37の後部側方であって揺動選別棚38上に設ける横断流ファン57から選別室50内の排塵物が吸引されて機外へと排出される。
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、第二の吸気口54から吸引される排塵物は、扱室33や排塵処理室37から揺動選別棚38上に落下することなく、扱室33や排塵処理室37から排出後直接吸引されるようになる。または、揺動選別棚38上に落下しても、直ぐに第二の吸気口54から吸引されるようになるので、揺動選別棚38の負荷が減少し、選別性能の低下を防止できるようになる。
請求項2記載の発明においては、特に、扱室33の終端部排出口56から排出される排塵物は、揺動選別棚38上に落下することなく、または、揺動選別棚38上に落下しても直ぐに第二の吸気口54から吸引されるので、揺動選別棚38の負荷が減少し、選別性能の低下を防止できるようになる。
請求項3記載の発明においては、請求項1または請求項2の効果に加え、排塵処理室37の後部側方であって揺動選別棚38上に設ける横断流ファン57からも選別室50内の排塵物が吸引されて機外へと排出されるので、選別室50内の排塵物の排出効率が向上し、従って、選別性能の低下を防止できるようになる。
図1及び図2には、本発明を具現化した農業機械であるコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の前方には、刈取装置3が設けられている。この刈取装置3には、植立穀稈を分草する複数の分草具4と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置5と、植立穀稈を刈り取る刈刃6と、該刈刃6にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する搬送装置7が設けられている。この搬送装置7は刈刃6後方の株元搬送装置8と該株元搬送装置8から搬送されてくる穀稈を引き継いで脱穀装置9に供給する供給搬送装置10とから構成されている。
前記刈取装置3は、車台2の前部に立設する懸架台11の上方に設ける回転軸11aを支点にして上下動する刈取装置支持フレーム12にて、その略左右中間部で支持されている。そして、刈取装置3は操作部13に設ける操向レバー14を前後方向に傾動させることによって刈取装置支持フレーム12と共に上下動する構成である。
車台2の上方には、前記供給搬送装置10から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン15を有する脱穀装置9と、該脱穀装置9の右側方であって、この脱穀装置9で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク16と、該グレンタンク16の前方に位置していてコンバインの各種操作を実行する操作部13が載置されている。また、車台2の前部には走行装置1を駆動する走行伝動装置17が設けられている。
脱穀装置9の後方には、前記フィードチェン15から搬送されてくる排稈を引き継いで搬送する排稈チェン18と、該排稈チェン18の終端部下方には排稈を切断するカッター装置19が設けられている。また、この実施例のカッター装置19の後方には、排稈を結束するノッター等の他の作業機を装着してもよい。
前記グレンタンク16内の穀粒量が満杯となると、揚穀筒20と穀粒排出オーガ21から穀粒を機外へと排出する。揚穀筒20は電気モータ(図示せず)にて旋回可能に構成され、また、穀粒排出オーガ21は油圧シリンダ22にて昇降可能に構成されている。そして、穀粒排出オーガ21は揚穀筒20の上部に連結されて一体的に構成され、揚穀筒20が旋回すると、穀粒排出オーガ21も一緒に旋回する構成となっている。
また、コンバインは操作部13に設ける副変速レバー23を操作して走行伝動装置17内の副変速の位置を決定し、その後、走行変速レバー24を操作してエンジン(図示せず)からの動力を油圧無段変速装置及び走行伝動装置17を介して走行装置1の左右のクローラ26、26に伝動して任意の速度で走行する構成である。このように、前記走行変速レバー24の操作量によって速度が変速されるとともに、走行変速レバー24の前方向と後方向の操作によってコンバインが前後進する構成である。
また、コンバインは操作部13に設ける前記操向レバー14を左右方向に傾倒操作することによって左右方向に旋回する構成であり、さらに、操向レバー14の左右方向への傾倒操作量によって旋回半径が決定される構成である。
このようなコンバインを前進させて刈取作業をすると、圃場面に植立している穀稈は、分草具4にて分草され、その後、引起装置5にて引き起こされて刈刃6にて刈り取られる構成である。その後、刈り取られた穀稈は株元搬送装置8にて後方へ搬送され、供給搬送装置10へと引き継ぎ搬送される。この供給搬送装置10に引き継がれた穀稈は、さらに後方へと搬送されて、脱穀装置9のフィードチェン15へと引継ぎ搬送され、穀稈はフィードチェン15で後方へ搬送されながら脱穀装置9にて脱穀選別される構成である。
このように脱穀選別された穀粒は、一番揚穀筒27からグレンタンク16内へと搬送されて一時貯留され、このグレンタンク16内に貯留される穀粒量が満杯になると、操作部13の報知手段(ブザーや表示装置)でオペレータに報知される構成である。その後、刈取作業を中断して、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出する作業を開始する。コンバインを任意の位置(トラック近傍位置)へと移動させ、穀粒排出オーガ21をオーガ受け28から離脱させて穀粒排出口21aをトラックの荷台等の位置へ移動させる。そして、操作部13に設けている穀粒排出レバー29を入り状態として、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出し、グレンタンク16内の穀粒排出が終了すると、穀粒排出オーガ21は再びオーガ受け28へと収納されていく構成である。
前記脱穀装置9について、図3〜図5に基づいて説明する。
図3は脱穀装置9の側面図、図4は脱穀装置9の平面図である。
脱穀装置9内には、扱網30を有する扱胴31を扱胴軸32で軸架した扱室33と、該扱室33の一側には、扱室33の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網34を有する排塵処理胴35を排塵処理胴軸36で軸架した排塵処理室37が設けられている。そして、扱室33と排塵処理室37の下方には揺動選別棚38を設けている。
また、排塵処理胴35の前方には、二番処理胴39と二番処理胴受樋40(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室41が構成されている。二番処理胴39は、本実施例では扱胴31の一側(グレンタンク16側)であって、排塵処理胴35の前方にこの排塵処理胴35と一体的に構成されている。この二番処理胴39は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴39は二番処理胴軸42にて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴35と二番処理胴39とは一体的に排塵処理胴軸36と二番処理胴軸42とで支持されている構成である。
さらに、図5は脱穀装置9の背面図であるが、扱網30から漏れた被処理物は二番処理室41内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴39は二番物の他に、扱室33内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。また、前記扱網30と二番処理胴受樋40(網や格子状でもよい)と排塵処理網34は、それぞれ扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35の下方に設けられている。
前記扱室33と二番処理室41と排塵処理室37の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚38が設置されていて、該揺動選別棚38の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕43を設け、該唐箕43から送風される選別風の送り方向下手側には、風路44と風路45が設けられていて、この風路44と風路45の下手側に一番ラセン46を設け、該一番ラセン46の選別風送り方向下手側には二番ラセン47を設けている。この二番ラセン47にて収集された二番物を前記二番処理室41の始端側へ揚穀するための二番揚穀筒48が設けられている。また、一番ラセン46と二番ラセン47との間には第二唐箕62が設けられていて、矢印Bのように送風されて二番ラセン47上方の風選と唐箕43からの送風の補助を行うものである。
前記揺動選別棚38の構成について説明する。揺動選別棚38は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚49,脱穀物を選別するグレンシーブ38a,二番物を選別するチャフシーブ38b,排塵物をほぐしてササリ粒を回収すると共に排塵物を機外に移送して放出するストローラック38cとから構成されている。該ストローラック38cの下方は、二番物を二番ラセン47内へ案内する二番棚先47aで構成されていて、この二番棚先47aの終端部近傍まで前記排塵処理胴35が延出している構成である。吸引ファン53は、選別室50内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴31に対して排塵処理胴35と対向する位置に設けられている。61は揺動選別棚38を揺動駆動させるクランク軸である。前記グレンシーブ38aは一番ラセン46の上方に位置するものであり、チャフシーブ38bは二番ラセン47の上方に位置するものである。
前記刈取装置3から搬送されてきた穀稈は、脱穀装置9のフィードチェン15の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン15に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴31と扱網30により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚38上に落下して、該揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの風選作用により選別され、一番ラセン46内へと取り込まれていき、該一番ラセン46に取り込まれた穀粒は、グレンタンク16内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン15の終端部から、排稈チェン18の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター19に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。
扱室31の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室41内に取り込まれていく。該二番処理室41内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されながら、二番処理胴39と二番処理胴受樋40(網や格子でもよい)との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚38上に落下していく。扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35は、共に選別風送り方向下手側から上手側を見た状況(脱穀装置9の背面視)において、反時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴39の処理歯39aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
即ち、該処理歯39aには被処理物を選別風送り方向下手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯39aは螺旋の形状をしており、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋40(網や格子でもよい)との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。
前記排塵処理胴35の排塵処理歯35aは、扱室33の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯35aは、排塵処理胴35の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
しかし、本実施例では、排塵処理網34の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚38上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室37の終端部まで搬送されて、排塵処理胴35の終端部の羽根35bにてストローラック38c上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室37内にて搬送される間に、排塵処理胴35とこの排塵処理胴35の設けられている処理歯35cと排塵処理網34との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚38上に落下し、さらに、二番ラセン47内へと回収されていく構成である。
前述のように、扱室33内の脱穀物で、揺動選別棚38上に落下せず、二番処理室41内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室33の終端部まで搬送される。この扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室37内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室37内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚38上に落下していく構成である。
扱室33内の終端部から排塵処理室37内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室33から排塵処理室37への引継ぎ部分においても、排塵処理胴35の外周にラセン形状の排塵処理歯35aを設けていて、該排塵処理歯35aの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
このような、揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン46内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン47内へと取り込まれていく。該二番ラセン47内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒48にて前記二番処理室41の始端側に還元されて、扱室33からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の下手側に搬送されながら、二番処理胴受樋40(網や格子)との相互作用で脱穀処理されながら搬送されて下方の揺動選別棚38上に落下していく構成である。そして、二番処理室41内の被処理物は、下手側において排塵処理室37内の被処理物と合流し、さらに下手側へと搬送されていく。
前記移送棚49は上部移送棚51と下部移送棚52とから構成されている。下部移送棚52の始端部は扱室33の始端部から構成され、上部移送棚51の始端部は扱室33の前側から略1/3の部分から構成されている。
扱胴31で脱穀される被処理物のうち、扱室33の前側から略1/3の部分において穀粒の約80%が脱穀されて下方に落下していく。しかも、この穀粒に混在する藁屑は少ないものとなっている。従って、この扱室33の前側から略1/3の部分から落下する被処理物を単独で選別すると選別性能が向上するようになる。そこで、扱室33の前側から略1/3の部分から落下する被処理物を矢印Cのように案内して下部移送棚52に落下させるようにする。そして、下部移送棚52に落下した被処理物は揺動選別棚38の揺動作用で後方へ移送され、案内プレート59に沿って落下して選別網60へと移送されてくる。該選別網60に移送されてきた被処理物は、揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの風選作用によって選別されてそのほとんどが穀粒となって、下方の一番ラセン46内へと取り込まれていく。従って、一番の選別性能が向上するようになる。また、上部移送棚51上の被処理物量が少なくなることで後方のグレンシーブ38aやチャフシーブ38bで選別される量が少なくなるので、この部分においても選別性能が向上するようになる。
一方、扱室33の前側から略1/3の部分以外の後方にて脱穀された被処理物においては、藁屑の多い状態となっている。このような被処理物は上部移送棚51上に落下して後方へと移送され、グレンシーブ38aへと到達する。そして、揺動選別棚38のよる揺動作用と唐箕43からの風選作用によって風選されて穀粒は下方に落下していく。さらに、選別網60でも選別されてから下方の一番ラセン46へと落下していく。これにより、扱室33から落下してくる被処理物は効率良く選別可能となる。
前記扱胴31に対して排塵処理胴35と対向する位置に設けられている吸引ファン53の詳細構成について説明する。該吸引ファン53のケーシング53aを扱室33後方の近傍まで延長して、吸気口54を構成するようにする。従って、吸引ファン53の吸気口は前記吸気口54と吸引ファン53部分の吸気口55の二カ所から構成されている。これにより、扱室33から排出される排塵物と排塵処理室37の前部から排出される排塵物が揺動選別棚38上に落下することなく効率良く機外へと排出されるようになる。また、前記延長された吸気口54は、扱室33終端部下方の排出口56の後方に配置されているので、扱室33からの排塵物は効率良く機外へと排出されるようになる。さらに、1個の吸引ファン55で、二カ所の吸気口54と吸気口55とから吸引するので、廉価の構成になるととともに重量軽減にもなる。
排塵処理室37の終端部側方と吸引ファン53との間には横断流ファン57を設ける構成とする。この横断流ファン57は選別室50上方の排塵物と、排塵処理室37終端部からの排塵物を機外へと排出するものである。このように、横断流ファン57を設けることで、さらなる排塵物の排出効率が向上するようになる。 次に、図6と図7について説明する。
前記扱胴31の後方に4番処理胴58を設ける構成とする。この4番処理胴58には処理歯58aが設けられていて、排藁搬送装置18(チェンによる株元搬送装置18aとラグによる穂先搬送装置18bとから構成される)にて搬送される排藁の穂先部をたたいて排藁の中に存在してる4番穀粒(ササリ粒)を回収しようとするものである。
排藁搬送装置18にて搬送される排藁の穂先部が4番処理胴58にてたたかれると、排藁の中に存在している穀粒が揺動選別棚38上へと落下していく。一方、同時に排塵物は発生するが、この排塵物は吸引ファン53の前方の吸気口54から吸引されて機外へと排出される。これにより、排藁の中に存在しているササリ粒の回収効率が向上するとともに、発生した排塵物の排出効率も向上するようになる。
次に、図8について説明する。
排塵処理室37の下方において、該排塵処理室37から落下してくる排塵物を前方に向かって移動させるようにするプレート63を設ける構成とする。このプレート63は前方に向かって傾斜するとともに、プレート63の後部には回動支点63aを設け、この回動支点63aを支点として上下に揺動するように構成している。この揺動方法について説明する。前記回動支点63aにはカウンタプレート64が設けられている。さらに、このカウンタプレート64にはロッド65が連結され、このロッド65の他端は揺動選別棚38を揺動するクランク軸61に連結されている構成である。即ち、前記プレート63は揺動選別棚38の揺動とともに揺動する構成である。これにより、排塵処理胴37から落下する被処理物は揺動選別棚38の前方に向かって落下して選別されるので、被処理物の処理工程が長くなり、被処理物の中に存在する穀粒の回収効率が向上するようになる。また、プレート63が上下方向に揺動することで、このプレート63上に落下する被処理物の前方への移送効率が向上するようになる。
次に、図9について説明する。
扱室33と二番処理室41の下方であって揺動選別棚38の上方には網66を設ける構成とする。この網66はフィードチェン15側に向かって傾斜している構成である。網66の左右両端部を支持板67で支持し、この左右の支持板67の下側に設けるバネ68を介して網66を支持するように構成している。バネ68は脱穀装置9側に固定に板69で支持している。扱胴31と二番処理胴39の回転方向は、矢印D方向に回転しているので、扱室33と二番処理室41から落下する被処理物は反フィードチェン15側に偏ってしまうが、前記のような網66を設けることにより、落下してくる被処理物を均平化することができるようになり、従って、揺動選別棚38上での選別性能の低下を防止できるようになる。
また、プーリ70に入力された動力でカム71を回転させ、このカム71で網66の反フィードチェン15側を振動させることで、被処理物の均平化の効果を促進させることができるようになる。
前記板69の位置を上下方向に調節可能に構成し、品種によって板69の位置を変更可能に構成してもよい。具体的には、モータ73と板69との間をケーブル72にて連結して、モータ73で板69の上下調節を行うようにする。麦などの藁屑が多量に発生する品種においては、反フィードチェン15側の板69を上方に移動させて、網66の傾斜角度を大きくするようにする。これにより、均平化が促進されるようになる。また、扱室33や二番処理室41から落下してくる被処理物量を検出するセンサ74を設け、このセンサ74が量の多い状態を検出すると、網66の反フィードチェン15側を上昇させるように構成してもよい。また、前記プーリ70を割プーリにしてカム71の振動数を変更可能に構成する。そして、前記センサ74が被処理物量が多い状態を検出すると、カム71の回転数を増大させて網66の振動を高速で行うようにする。これにより、さらに均平化作用が促進されるようになる。
次に、図10について説明する。
この図はコンバインのグレンタンク16内の穀粒を機外のトラック75に排出している状況を示している。グレンタンク16内の穀粒は揚穀筒20によって揚穀され、その後、横向きの穀粒排出オーガ21へと引継ぎ搬送されて、排出口21aから排出される構成である。該穀粒排出オーガ21は移動してい固定筒76と、この固定筒76に嵌合して長手方向に移動可能な移動筒77とから構成されている。即ち、固定筒76側に固定されているモータ78の出力軸79をネジ軸79から構成し、このネジ軸79に噛み合う雌ネジを有するボス80が移動筒77に固定されている。従って、モータ78を正転側に駆動すると移動筒77を伸長し、モータ78を逆転させると移動筒77は縮小する構成である。
排出口21aから穀粒を機外へと排出する際には、移動筒77をトラック75の荷台81に当接させて行うことがある。そして、排出作業が終了すると、作業者が移動筒77を縮小させるが、この時、移動筒77が荷台81に当接していることを忘れている状態で移動筒77を縮小させると、排出口21aが荷台81に衝突して破損してしまう。そこで、移動筒77の下側にプレート82とスイッチ83を設け、プレート82が回動してスイッチ83を入り状態にしている場合においては、警報音を発するするようにする。これにより、移動筒77を縮小させて排出口21aを荷台に衝突させるような不具合を防止できるようになる。
また、プレート82が回動してスイッチ83を入り状態にしている場合、コンバインのエンジンを停止させてもよいし、移動筒77を縮小させるモータ78の駆動を停止させるように構成してもよい。さらに、コンバインの操作部に設けるモニターに、エンジンを停止させたことや、移動筒77の縮小を停止させたことなどの情報を表示させると、作業者は次の対策を実行しやすくなる。
次に、図11について説明する。
この図はコンバインを後側から見た図である。グレンタンク16内の穀粒を機外へ排出するための揚穀筒20において、この揚穀筒20を下部揚穀筒84と上部揚穀筒85とから構成するようにする。そして、上部揚穀筒85とともに穀粒排出オーガ21を脱穀装置9側に回動させるための回動支点86とモータ86aを設ける構成とする。一方、脱穀装置9の上部には穀粒排出オーガ21を受けるためのオーガ受け87を設ける構成とする。そして、コンバインの作業が終了すると、モータ86aを駆動して上部揚穀筒85とともに穀粒排出オーガ21をオーガ受け87内に収納するようにする。これにより、コンバインの全高Hを全高H’の状態に低くすることが可能となるので、コンバインを狭い納屋等に収納する場合でも収納しやすくなる。
コンバインの左側面図 コンバインの正面図 脱穀装置の側断面図 脱穀装置の平面図 脱穀装置の背面図 脱穀装置の側断面図 脱穀装置の平面図 脱穀装置の側断面図 脱穀装置の正面図 背面図 コンバインの背面図
符号の説明
31 扱胴
33 扱室
35 排塵処理胴
37 排塵処理室
38 揺動選別棚
50 選別室
53 吸引ファン
54 第二の吸気口
55 吸気口
56 扱室の終端部排出口
57 横断流ファン

Claims (3)

  1. 扱室33内に扱胴31を軸架して構成し、扱室31の一側後方に該扱室33からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴35を軸架した排塵処理室37を設け、前記扱室33に対して排塵処理室37の反対側に揺動選別棚38を有する選別室50内の排塵物を機外へと排出する吸引ファン53を設け、該吸引ファン53の吸気口55を排塵処理室37の後部側に対向する位置に設けるとともに、吸引ファン53の第二の吸気口54を扱室33の後方であって排塵処理室37の前部側に対向する位置に設けたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 扱室33内に扱胴31を軸架して構成し、扱室31の一側後方に該扱室33からの被処理物を受け入れて処理する排塵処理胴35を軸架した排塵処理室37を設け、前記扱室33に対して排塵処理室37の反対側に揺動選別棚38を有する選別室50内の排塵物を機外へと排出する吸引ファン53を設け、該吸引ファン53の吸気口55を排塵処理室37の後部側に対向する位置に設けるとともに、吸引ファン53の第二の吸気口54を扱室33の終端部排出口56の後方であって排塵処理室37の前部側に対向する位置に設けたことを特徴とする脱穀装置。
  3. 前記排塵処理室37の後部側方であって揺動選別棚38上には、選別室50内の排塵物を機外へと排出する横断流ファン57を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱穀装置。
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