JP2005160276A - モータの回転速度制御装置およびスピンドル装置 - Google Patents

モータの回転速度制御装置およびスピンドル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005160276A
JP2005160276A JP2003399093A JP2003399093A JP2005160276A JP 2005160276 A JP2005160276 A JP 2005160276A JP 2003399093 A JP2003399093 A JP 2003399093A JP 2003399093 A JP2003399093 A JP 2003399093A JP 2005160276 A JP2005160276 A JP 2005160276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
signal
rotational
rotation
rotation angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003399093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4518783B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Aono
和幸 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2003399093A priority Critical patent/JP4518783B2/ja
Publication of JP2005160276A publication Critical patent/JP2005160276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4518783B2 publication Critical patent/JP4518783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】スピンドル装置に組み込んだ回転角度検出器の誤差を、正確にかつ容易に測定できるモータの回転速度制御装置、およびそれによって回転制御される高精度の静圧気体軸受スピンドル装置を提供する。
【解決手段】回転角度検出器30は、複数の検出マークを円周方向等間隔に設けたマーク板21を回転軸1に取付け、固定部4に取付けた検出部24によってモータ29の1回転中に複数の回転角度検出信号を等回転角度間隔で出力する。基準信号発生器34は一定周期の基準信号を発生する。フィードバック制御演算器35は、回転角度検出信号と基準信号から演算によってモータ駆動電流指令信号を発生する。回転速度制御装置32は、さらに、回転角度検出信号によらない一定の定電流駆動信号を発生する定電流駆動信号発生器37と、電源部36への指令信号を、前記モータ駆動電流指令信号と、前記定電流駆動信号との間で切替える切換スイッチ38を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、モータの回転速度制御装置およびこれを用いたスピンドル装置に関し、特に、精密加工機や精密検査装置などのスピンドルに用いられるモータの回転速度を制御する回転速度制御装置およびこれを用いた静圧気体軸受スピンドル装置に関する。
従来、回転角度検出センサの出力をフィードバックすることにより、回転速度を制御する制御装置、およびその制御装置を用いた静圧気体軸受スピンドルが提案されている(特許文献1)。同文献には、回転速度センサをスピンドルに組み込んだ状態で測定した、回転速度むらを検出する制御装置の構成が示されている。
同文献の開示内容を、本願発明との比較のために説明する。精密加工機や精密検査装置などのスピンドルは高精度の回転速度制御が要求される。スピンドルの制御には従来からPLL制御回路が用いられている。図4はそのようなPLL制御回路の一例を示すブロック図であり、図5は各部の波形図である。図4において、モータ58の回転軸には回転角度検出センサ59が取付けられており、この回転角度検出センサ59から回転軸の1回転内に等間隔角度で複数の角度検出信号bが図5(b)に示すような波形で出力され、位相比較器51に与えられる。位相比較器51には図5(a)に示す基準信号aが入力されており、位相比較器51は2つの入力信号の位相差に応じた図5(c)に示す位相差信号cを出力する。この位相差信号cはローパスフィルタ60に与えられて低周波成分が取出され、図5(f)に示す偏差信号fとして補償回路53に与えられる。補償回路53は、図5(g)に示す出力信号gを電流指令値としてモータ駆動回路54に入力し、モータ駆動回路54がモータ58を駆動することでスピンドルの回転が制御される。補償回路53を比例要素と微分要素で構成した場合には、機械損に応じたモータ58のトルクを発生する位相差を保つように制御される。
上記の位相差が基準信号の1周期以内であれば、スピンドルは基準信号周波数を1回転中に出力される回転角度検出センサ59の検出信号数で割った周波数で回転する。また、その回転周期の変動は、基準信号の±1周期以内になる。したがって、摩擦などの回転に対する抵抗がほぼ0になる静圧気体軸受支持のスピンドルとブラシレスACサーボモータと非接触の回転角度検出センサの組合せで、水晶発振器などを利用して周波数精度と安定度の高い基準信号を作り、PLL制御を使用すれば、回転数の変動も小さくなり、高精度な回転数制御が可能となる。
しかし、回転角度を検出するセンサとして図6に示すような目盛ディスク61と走査ユニット62とに分離された組込型の光学式ロータリエンコーダなどが使用される。目盛ディスク61には目盛格子63が形成されており、軸に対して隙間ばめでセットボルトで固定される。このため、ロータリエンコーダの目盛格子中心と回転中心とが一致しないので、走査ユニット62が目盛格子63を走査したとき、目盛格子63の間隔が大きくなったり小さくなったりして、ロータリエンコーダの出力信号は、偏心による誤差と目盛りピッチ誤差を含むことになる。モータ58はこれらの誤差を含んだ出力信号によって制御されるので、回転速度むらを生じる。
この対策として、誤差補正をすることで偏差信号の誤差成分を除去し、速度むらを低減する方法がある。図7はその方法を用いた従来例のブロック図を、図8はその従来例の各部の波形図をそれぞれ示す。図7において、図4に示したローパスフィルタ60に代えて偏差検出回路52とメモリ55と読み出し回路56と減算器57とが設けられる。偏差検出回路52は位相差信号を角度に比例した偏差信号に変換するものであり、メモリ55は回転同期成分を補正するテーブルを格納する。読み出し回路56は回転位置に応じたメモリ55の値を読み出す。減算器57は偏差信号からメモリデータを減算する。
次に、図7に示したモータの回転速度制御装置の動作について説明する。位相比較器51は図8(b)に示す角度検出信号bと、図8(a)に示す矩形波で入力される基準信号aとを比較し、両者の位相差を両信号の立上がりエッジ間の時間に等しい幅のパルスとして、図8(c)に示す位相差信号cを出力する。一定の誤差補正信号を使用するために、図7に示した装置では、回転数が変化しても出力の位相が変化しない偏差検出回路52を用いている。メモリ55には、偏差信号の回転同期成分から推定した補正テーブルの値が回転位置に応じた番地に格納されている。読み出し回路56は回転角度検出センサ59の原点信号を基準に角度検出信号の出力数を計数することで回転角度を検出し、それに対応した番地のメモリデータをメモリ55から読み出し、回転角度に対応した図8(d)に示す補正値dを出力する。
減算器57はその補正値dを図8(h)に示す補正前偏差信号hから減算することで、回転角度検出センサ59の誤差成分を補正除去した図8(i)に示す補正後偏差信号iを出力する。補正後偏差信号iは補償回路53に入力され、補償回路53の出力である図8(g)に示す電流指令値gにおける回転角度検出センサ59の誤差による変動成分が補正除去できる。この電流指令値gをモータ駆動回路54に入力してモータ58を駆動することにより、モータ電流に回転角度検出センサ59の誤差による変動成分がなくなるので、1回転中の角速度の変動が小さくなり、より高精度な回転速度制御を実現できる。
メモリ55に記憶される補正テーブルは、補正しない状態で現れる偏差信号の回転同期成分を周期関数で近似し、その振幅,オフセット,位相などを変えてテーブルを作り、補正した状態での電流指令値gの回転同期成分が最小となるものが選ばれる。これは、補正しない状態での偏差信号の回転同期成分を近似したものをそのまま補正テーブルとすると、制御ループ内の他の要素の影響で、振幅,オフセット,位相などが純粋な偏心成分によるものと変化している可能性があるので、必ずしも最適値とはならないからである。他の補正テーブルの作成方法としては、組込んだ状態での回転角度検出センサ59の誤差を測定して決定するなどの方法が考えられる。
なお、静圧気体軸受スピンドル装置に内蔵する回転角度検出センサにおけるパルス円板の取付構造として、回転軸と別体に円板取付部品を設け、この円板取付部品をボルトで回転軸に取付けることにより、回転軸の回転中心をパルス円板の格子縞の中心を組立時の調整で一致させるようにしたものが知られている(例えば特許文献2)。
特開2002−78374号公報 特開平10−239102号公報
上記特許文献1に開示された図7のモータの回転速度制御装置では、誤差測定方法については何ら示されていない。
スピンドル装置に組み込んだ回転角度検出センサの誤差を測定する方法の一例として、例えばスピンドル装置の回転軸に、組み込んだ第1の回転角度検出センサよりも高精度かつ高分解能の第2の回転角度検出センサを取付け、第1の回転角度検出センサの出力信号を第2の回転角度検出センサによって検出する方法が考えられる。
しかし、上記した方法では第2の回転角度検出センサを取付ける際に、測定誤差を小さくするために、取付け精度を非常に良くする必要がある。このため、多大の調整工数と、場合によっては特殊な治具を要するという問題がある。さらに、高精度の回転角度検出センサは一般に高価であることから、多くの台数を準備することは困難である。以上の理由により、上記の方法はスピンドル装置が製造・使用される現場で実施することは困難である。
この他に、高精度の回転角度検出センサを使用しない誤差測定方法として、スピンドル装置に慣性モーメントの大きい円板を搭載し、モータに一定の電流を供給した状態で、組み込んだ回転角度検出センサの出力を測定する方法がある。振動の少ない環境であれば、回転軸に作用する力はモータの回転駆動力と軸受の摩擦力および風損であり、静圧気体軸受の摩擦力は非常に小さくその変動も小さいので、搭載した円板を含む回転体の慣性モーメントが十分に大きく、モータへ供給する電流が一定であれば、回転軸が1回転する程度の短い時間では、回転軸の回転速度の変動は非常に小さい。したがって、回転角度検出センサの出力信号のパルス間隔と、回転軸が1回転する時間を測定すれば、回転角度検出信号の誤差を測定することができる。従来の回転制御装置から出力されるモータ駆動電流は、回転角度検出センサの検出信号によってクローズドループ制御されており、回転速度検出センサの誤差の影響を受ける。このため、従来の回転制御装置では、一定のモータ駆動電流を発生させることはできない。このため、オープンループ制御によって一定のモータ駆動電流を発生させる誤差測定制御装置を別途用意し、誤差測定のたびにモータおよび回転角度検出センサに接続した調整を行う必要があり、費用と工数を要する。
この発明の目的は、スピンドル装置に組み込んだ回転角度検出器の誤差を、正確にかつ容易に測定できるモータの回転速度制御装置、およびそれによって回転制御される高精度の静圧気体軸受スピンドル装置を提供することである。
この発明のモータの回転速度制御装置(32)は、固定部(4)に対して回転自在に支持された回転軸(1)に、モータ(29)を一体に取付けたスピンドル装置(31)の回転速度を制御する回転速度制御装置である。この回転速度制御装置(32)は、複数の検出マークを円周方向等間隔に設けたマーク板(21)を回転軸(1)に取付け、固定部(4)に取付けた検出部(24)によってモータ(29)の1回転中に複数の回転角度検出信号を等回転角度間隔で出力する回転角度検出器(30)と、一定周期の基準信号を発生する基準信号発生器(34)と、回転角度検出信号と基準信号から演算によってモータ駆動電流指令信号を発生するフィードバック制御演算器(35)と、モータ駆動電流指令信号によって決まる電流値と回転角度検出信号によって決まる位相を持った正弦波電流をモータに供給する電源部(36)を備える。この構成において、さらに、回転角度検出信号によらない一定の定電流駆動信号を発生する定電流駆動信号発生器(37)と、前記電源部(36)への指令信号を、前記モータ駆動電流指令信号と、前記定電流駆動信号との間で切替える切換スイッチ(38)を有することを特徴とする。
この構成によると、前記切換スイッチ(38)によってモータ(29)の通常のフィードバック制御と定電流駆動を切り替えることができる。例えばスピンドル装置(31)の回転軸(1)に慣性モーメントの大きな円板(48)を取付け、モータ(29)を定電流で駆動することによって、回転角度検出器(30)の誤差を容易に測定することができる。
切換スイッチ(38)の切換えにより、一定電流でモータ(29)を駆動することができるので、回転角度検出器(30)をスピンドル装置(31)の回転軸(1)に組付けた状態で、誤差測定を容易に行うことができる。
また、通常の回転速度制御装置に、定電流駆動信号発生器(37)と切換スイッチ(38)を追加するだけであるため、構成が簡単で、安価に製造できる。
さらに、誤差を測定するスピンドル装置(31)に対して、調整を完了した回転速度制御装置(32)を使用して誤差調整が可能であり、別の誤差測定用回転速度制御装置や、誤差測定用高精度検出器が不要である。
この発明において、前記定電流駆動信号発生器(37)の信号を所望の値に調整する駆動電流調整器(40)を有するものとしても良い。
駆動電流調整手段(40)を設けることにより、誤差測定に適した回転速度で回転軸(1)を回転駆動することが可能である。例えば、定電流駆動の場合に、モータ駆動電流が小さいことにより回転速度が低すぎてモータ(29)のコギングトルクの影響で回転速度に変動が生じたり、回転速度が高すぎて周囲の気流が乱れて風損の変動を生じ回転速度が変動するといったことのないように、定電流駆動信号発生器(37)からの定電流駆動信号を適正な値に調整できる。
この発明のスピンドル装置(31)は、永久磁石型同期モータ(29)を一体に取付けた回転軸(1)を、静圧気体軸受(29)で支持したスピンドル装置であって、上記モータ(29)の回転速度を制御する装置として、この発明の上記いずれかの構成のモータの回転速度制御装置(32)を備えることを特徴とする。
この構成によると、定電流駆動の場合の回転速度の変動が小さいので、回転角度検出器(30)の誤差を正確に測定できる。
この発明のスピンドル装置(31)において、前記回転角度検出器(30)が、原点信号付インクリメンタル型ロータリーエンコーダであって、そのマーク板(21)が、回転軸(1)に対して半径方向の位置を調整可能に取付けられたものであっても良い。
この構成によると、得られた誤差データと原点信号の位相関係によって回転軸(1)の回転中心に対するマーク板(21)の偏心方向がわかるので、回転速度制御装置によって得られる回転角度検出器(30)の誤差測定結果に基づいてマーク板(21)と回転軸(1)の偏心誤差を調整し、回転速度むらを低減することができる。
この発明のモータの回転速度制御装置は、固定部に対して回転自在に支持された回転軸に、モータのロータを一体に取付けたスピンドル装置の回転速度を制御する回転速度制御装置であって、複数の検出マークを円周方向等間隔に設けたマーク板を回転軸に取付け、固定部に取付けた検出部によってモータの1回転中に複数の回転角度検出信号を等回転角度間隔で出力する回転角度検出器と、一定周期の基準信号を発生する基準信号発生器と、回転角度検出信号と基準信号から演算によってモータ駆動電流指令信号を発生するフィードバック制御演算器と、モータ駆動電流指令信号によって決まる電流値と回転角度検出信号によって決まる位相を持った正弦波電流をモータに供給する電源部からなり、さらに、回転角度信号によらない一定の定電流駆動信号を発生する定電流駆動信号発生器と、前記電源部への指令信号を、前記モータ駆動電流指令信号と、前記定電流駆動信号との間で切替える切換スイッチを有するものとしたため、スピンドル装置に組み込んだ回転角度検出器の誤差を、正確にかつ容易に測定することができる。
この発明のスピンドル装置は、永久磁石型同期モータを一体に取付けた回転軸を、静圧気体軸受で支持したスピンドル装置であって、この発明のモータの回転速度制御装置によって回転速度が制御されるものとしたため、回転速度制御装置による定電流駆動の場合の回転速度の変動が小さく、回転角度検出器の誤差を正確に測定できる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1はこの実施形態のモータの回転速度制御装置およびこの回転速度制御装置が搭載されたスピンドル装置の概略図を示し、図3はそのスピンドル装置の拡大断面図を示す。図3において、スピンドル装置31は、固定部であるハウジング4に対して回転自在に支持された回転軸1に、モータ29のロータ19を一体に取付けたものである。
このスピンドル装置31は、ACサーボモータによるダイレクトドライブ型静圧気体軸受スピンドル装置であって、回転軸1は、次のラジアル軸受部7,8およびスラスト軸受部9,10を有する静圧気体軸受28により、ハウジング4に対して非接触で回転自在に支持されている。すなわち、ハウジング4には軸受スリーブ5,6が固定され、回転軸1は、軸受スリーブ5,6に設けたラジアル軸受部7,8、および回転軸1に一体に設けたスラスト板2,3と向き合う形で軸受スリーブ5,6に設けられた一対のスラスト軸受部9,10によって、微小な軸受隙間を介して、ハウジング4に対して非接触で支持される。
ラジアル軸受部7,8の内径側の軸受面には、複数の微細な絞り穴11,12が周方向に等間隔に配置されている。また、スラスト軸受部9,10には、円周上1列に微細な絞り穴13,14が設けてある。静剛性を上げる目的で、ラジアル軸受部7,8およびスラスト軸受部9,10には、絞り穴をつなぐ円周溝を設ける場合がある。軸受給気口15から圧縮空気を供給すると、圧縮空気はハウジング4に設けた給気通路16を経由して、絞り穴11,12,13,14からラジアル軸受部7,8およびスラスト軸受部9,10の軸受隙間に流入し、軸受隙間内の空気の圧力によって主軸1の自重や外部負荷に釣り合う軸受反力を生じる。軸受28から流出する空気は、軸受端部から直接、または排気通路17,18を通って、スピンドル装置31の外部に排出される。
回転軸1には同期型ACサーボモータからなるモータ29の永久磁石からなるモータロータ19が一体に取り付けられ、モータステータ20との相互作用により回転力を発生する。
回転角を検出する回転角度検出器30は、マーク板21と検出部24とからなるインクリメンタル型ロータリエンコーダとされている。回転角度検出器30のマーク板21は、従来例で説明したように、検出マークとして明暗の格子縞(図6に示す従来例における目盛格子63と同等のもの)を円周方向に沿って等間隔かつ放射状に設けた円板であり、回転軸1の一端に取付けられる。回転角度検出器30の検出部24は、光源,インデックススケール,および受光素子からなり、ハウジング4に取付けられている。回転軸1と一体に回転するマーク板21の検出マークを検出部24で検出して回転角度検出信号を発生することにより、回転軸1の回転角を測定し、モータ29のフィードバック制御演算器35(図1)へフィードバックされる。また、マーク板21には円周上の1点に原点マークが設けてあり、検出部24はこの原点マークを検出することによって、回転軸1の1回転に1回、一定の回転位置で原点信号を発生する。
マーク板21は、ボス部22を介して、止めねじ23で軸状のマーク板取付け軸25に固定される。マーク板取付け軸25は、軸部25aおよびその基端で広がる座部25bからなり、中心部の取付孔25cを貫通するボルト26で回転軸1に固定される。ボルト26は、回転軸1の端面の中心に設けられたねじ孔に螺合される。マーク板取付け軸25の取付孔25cは、ボルト26が軸心調整用の遊びを持って嵌合する内径に形成してある。
マーク板取付け軸25は、ボルト26を緩めた状態でマーク板21の中心と回転軸1の中心を一致させてから、ボルト26を締めて回転軸1に対して固定する。マーク板21と回転軸1の中心を一致させるには、例えば、静圧気体軸受28を給気した状態で回転軸1を回しながら、検出マーク(格子縞)の基準円の振れを測定し、基準円の振れが小さくなるように、マーク板取付け軸25を半径方向に移動させる等の方法で行うことができる。ボルト26の頭部とマーク板取付け軸25との間にワッシャ27を介在させたり、回転軸1とマーク板取付け軸25の合わせ面の少なくとも一方に潤滑性の良い被膜(図示せず)を設けると、マーク板取付け軸25の半径方向の移動が容易になるので、精度良く芯出しを行うことができる。
このようにして、回転軸1の回転中心とマーク板21の検出マーク(格子縞)の中心を一致させることによって、1回転に1回の回転速度変動を無くし、静圧気体軸受スピンドル装置31の回転速度むらを低減することができる。
図1において、モータ29の回転速度を制御する回転速度制御装置32は、上記した回転角度検出器30のほかに、一定周期の基準信号を発生する基準信号発生器34と、フィードバック制御演算器35と、電源部36と、定電流駆動信号発生器37と、切換スイッチ39と、パルス周期測定器39とを備える。
フィードバック制御演算器35は、基準信号発生器34で発生する一定周期の基準信号と、回転角度検出信号とを比較し、これらの差に比例する偏差信号に補償演算を加えたモータ駆動電流指令信号を発生する。
電源部36は、モータ駆動電流指令信号によって決まる電流値と回転角度検出信号によって決まる位相を持った正弦波電流をモータステータ20に供給する。モータステータ20の界磁コイルによって発生する磁界とモータロータ19の相互作用によって回転トルクが発生し、回転軸1を回転させる。
定電流駆動信号発生器37は、回転角度検出信号によらない一定の定電流駆動信号を発生する。その定電流駆動信号は駆動電流調整器40により所望の値に調整可能とされている。
切換スイッチ38は、電源部36への指令信号を、前記モータ駆動電流指令信号と、前記定電流駆動信号との間で切替えるためのスイッチである。電源部36への入力信号は、切換スイッチ38によって、フィードバック制御演算器35からのモータ駆動電流指令信号と、定電流駆動信号発生器37から出力される定電流駆動信号のいずれかに切り替えることができる。定電流駆動信号発生器37から出力される定電流駆動信号によって、電源部36から一定のモータ駆動電流が供給され、モータ29は一定のトルクを発生する。
図2は上記フィードバック制御演算器35の構成を示すブロック図である。このフィードバック制御演算器35は、演算部41と、上記した回転角度検出器30の誤差データを記憶するメモリ42と、このメモリ42から誤差補正用のデータを読み出す読み出し回路43とを備える。演算部41は例えば、図7に示す例と同様に、位相比較器44、偏差検出回路45、減算器46、および補償回路47からなる。これらの動作は、図7と共に説明した従来例の場合と同様でありここでは説明を省略する。
上記構成の動作を説明す。回転角度検出器30の誤差を測定する場合には、スピンドル装置の回転軸1に、大きな慣性モーメントを持つ慣性増大用の、または他の目的と兼用の円板48を固定し、切換スイッチ38を介して電源部36に定電流駆動信号を入力する。これによって、モータ29は一定のトルクを発生し、円板48を固定した回転軸転1は一定の速度で回転する。この時の回転速度は、静圧気体軸受28の軸受隙間内の空気が剪断を受けることによる摩擦抵抗および円板48等が周囲の空気を引きずって回転することによる風損と、モータ29で発生するトルクの釣合いによって決まる。モータ駆動電流が小さく、回転速度が低すぎるとモータ29のコギングトルクの影響によって回転速度に変動が生じ、回転速度が高すぎると周囲の気流が乱れて風損の変動を生じ回転速度変動の原因となる。したがって、この実施形態では、定電流駆動信号発生器37の信号レベルが駆動電流調整器40で調節される。
このように、回転軸1に慣性モーメントの大きい円板48を取付けているので、多少の外乱があっても短時間内での回転速度の変動は非常に小さく、回転軸1が1回転する間は回転速度はほぼ一定と見なせる。したがって、原点信号を参照して1回転分の回転角度検出器30の回転角度検出信号を、タイムインターバルアナライザ等のパルス周期測定器39に入力することによって、1回転内の回転角度検出信号の周期変動を測定することで、その測定結果が回転角度検出器30の誤差をあらわすことになる。この誤差データは、フィードバック制御演算器35のメモリ42に記憶される。具体的には、各回転位置の誤差データが上記偏差検出回路45からの偏差信号を補正する補正データとしてテーブル化してメモリ42に記憶される。
メモリ42に補正データを記憶させたあとは、フィードバック制御演算器35からのモータ駆動電流指令信号が電源部36に入力されるように切換スイッチ38を切り替える。これにより、回転角度検出器30の回転角度検出信号を帰還信号とする回転速度制御が可能となる。この回転速度制御において、フィードバック制御演算器35のメモリ42に記憶されている補正データが読み出し回路43から読み出され、この補正データ分だけ減算器46が偏差検出回路45からの偏差信号を減算することで、回転角度検出器30の誤差による変動成分が補正除去される。詳細は従来例の場合と同様であり、ここではそれらの説明を省略する。
このように、回転速度制御装置32に、定電流駆動信号発生器37および切換スイッチ38を内蔵することによって、円板48を静圧気体軸受スピンドル装置31に取付けるだけで、回転角度検出器30の誤差を正確かつ容易に測定できる。この誤差のデータを利用して、図7の従来例に見られるような誤差補正制御を行うことができる。つまり、1台の回転速度制御装置32で誤差測定と誤差補正制御を行うことができる。
また、得られた誤差データと原点信号の位相関係によって回転軸1の回転中心に対するマーク板21の偏心方向がわかるので、図3に示すような、マーク板21を取付けるマーク板取付け軸25を実施形態のように回転軸1と別の部品とし、ボルト26によって固定する構造の静圧気体軸受スピンドル装置31と組み合わせることで、誤差測定結果に基づいてマーク板21と回転軸1の位置調整を行い、回転角度検出信号の精度を改善することができる。
この発明の一実施形態にかかるモータの回転速度制御装置、およびこの制御装置が搭載されたスピンドル装置を示す概略図である。 前記回転速度制御装置における一部の詳細を示すブロック図である。 前記スピンドル装置を示す断面図である。 モータの回転速度制御装置の従来例を示すブロック図である。 同制御装置における各部の出力波形を示す波形図である。 同制御装置における回転角度検出センサのマーク板の偏心の影響を示す説明図である。 モータの回転速度制御装置の他の従来例を示すブロック図である。 同制御装置における各部の出力波形を示す波形図である。
符号の説明
1…回転軸
4…ハウジング(固定部)
21…マーク板
24…検出部
28…静圧気体軸受
29…モータ
30…回転角度検出器
31…スピンドル装置
32…回転速度制御装置
34…基準信号発生器
35…フィードバック制御演算器
36…電源部
37…定電流駆動信号発生器
38…切換スイッチ
40…駆動電流調整器

Claims (4)

  1. 固定部に対して回転自在に支持された回転軸に、モータのロータを一体に取付けたスピンドル装置の回転速度を制御する回転速度制御装置において、
    複数の検出マークを円周方向等間隔に設けたマーク板を回転軸に取付け、固定部に取付けた検出部によってモータの1回転中に複数の回転角度検出信号を等回転角度間隔で出力する回転角度検出器と、一定周期の基準信号を発生する基準信号発生器と、回転角度検出信号と基準信号から演算によってモータ駆動電流指令信号を発生するフィードバック制御演算器と、モータ駆動電流指令信号によって決まる電流値と回転角度検出信号によって決まる位相を持った正弦波電流をモータに供給する電源部とを備え、さらに、回転角度検出信号によらない一定の定電流駆動信号を発生する定電流駆動信号発生器と、前記電源部への指令信号を、前記モータ駆動電流指令信号と、前記定電流駆動信号との間で切替える切換スイッチを有することを特徴とするモータの回転速度制御装置。
  2. 前記定電流駆動信号発生器の信号を所望の値に調整する駆動電流調整器を有する請求項1記載のモータの回転速度制御装置。
  3. 永久磁石型同期モータのロータを一体に取付けた回転軸を、静圧気体軸受で支持したスピンドル装置であって、上記モータの回転速度を制御する装置として、請求項1または請求項2記載のモータの回転速度制御装置を備えることを特徴とするスピンドル装置。
  4. 請求項3記載のスピンドル装置であって、前記回転角度検出器が、原点信号付インクリメンタル型ロータリーエンコーダであり、そのマーク板が、回転軸に対して半径方向の位置を調整可能に取付けられているスピンドル装置。
JP2003399093A 2003-11-28 2003-11-28 スピンドル装置におけるモータの回転速度制御方法 Expired - Lifetime JP4518783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003399093A JP4518783B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 スピンドル装置におけるモータの回転速度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003399093A JP4518783B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 スピンドル装置におけるモータの回転速度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005160276A true JP2005160276A (ja) 2005-06-16
JP4518783B2 JP4518783B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=34723749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003399093A Expired - Lifetime JP4518783B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 スピンドル装置におけるモータの回転速度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4518783B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129831A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Ntn Corp 複数モータ連装スピンドル装置
CN110067811A (zh) * 2019-05-30 2019-07-30 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种气浮转台

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0622583A (ja) * 1992-06-30 1994-01-28 Matsushita Electric Works Ltd ブラシレスモータ速度制御回路
JPH10239102A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Ntn Corp エンコーダ付きスピンドル装置
JPH10337071A (ja) * 1997-06-02 1998-12-18 Ntn Corp モータの回転速度制御装置
JP2002078374A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Ntn Corp モータの回転速度制御装置およびこれを用いた静圧気体軸受スピンドル
JP2002358655A (ja) * 2001-05-29 2002-12-13 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスクの検査装置および検査方法
JP2003304613A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Oputouea Kk ギャロッピング計測装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0622583A (ja) * 1992-06-30 1994-01-28 Matsushita Electric Works Ltd ブラシレスモータ速度制御回路
JPH10239102A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Ntn Corp エンコーダ付きスピンドル装置
JPH10337071A (ja) * 1997-06-02 1998-12-18 Ntn Corp モータの回転速度制御装置
JP2002078374A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Ntn Corp モータの回転速度制御装置およびこれを用いた静圧気体軸受スピンドル
JP2002358655A (ja) * 2001-05-29 2002-12-13 Pulstec Industrial Co Ltd 光ディスクの検査装置および検査方法
JP2003304613A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Oputouea Kk ギャロッピング計測装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129831A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Ntn Corp 複数モータ連装スピンドル装置
CN110067811A (zh) * 2019-05-30 2019-07-30 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种气浮转台
CN110067811B (zh) * 2019-05-30 2024-03-26 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种气浮转台

Also Published As

Publication number Publication date
JP4518783B2 (ja) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6590358B1 (en) Servocontrol device
JP5038861B2 (ja) 位置測定装置
US8368392B2 (en) Magnetic encoder and method of detecting absolute rotational position
TWI534570B (zh) Synchronous control device
JP5111031B2 (ja) 変位検出方法及びモータ制御装置
JPS63163213A (ja) 位置検出装置
KR102195533B1 (ko) 로터리 인코더 및 로터리 인코더의 각도 보정 방법
JP5288320B2 (ja) 高速回転体の回転バランス計測装置及び方法
Ellin et al. The design and application of rotary encoders
US7456538B2 (en) Reaction balanced rotary drive mechanism
JP4518783B2 (ja) スピンドル装置におけるモータの回転速度制御方法
JP7464446B2 (ja) 角度測定機構および角度測定機構の動作方法
JP2002078374A (ja) モータの回転速度制御装置およびこれを用いた静圧気体軸受スピンドル
JP2021012196A (ja) 角度測定装置
JP4535814B2 (ja) 静圧気体軸受スピンドルおよびその制御装置
JP2006042537A (ja) 磁気エンコーダと信号処理回路を付加したブラシレスdcモータ
JP4656378B2 (ja) レゾルバ及びそのステータの軸芯位置調整方法、スタータコイルの位置調整方法、及び絶対精度測定方法
JPH0349581A (ja) モータ・ドライブ・システム
US6992416B2 (en) Bearing device
Asfia et al. A High Accuracy Method for Rapid Measurement of Resulted Code Pattern Radial Runout of Rotary Optical Encoder Disc
JP4690707B2 (ja) ステッピングモータ
Kiryanov et al. Information and Control System of Active Aerostatic Bearing
JP3683071B2 (ja) モータの回転速度制御装置
JP2920415B2 (ja) ロータリーエンコーダの回転軸振れの評価方法
JPH058556Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100419

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4518783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term