JP2002358655A - 光ディスクの検査装置および検査方法 - Google Patents

光ディスクの検査装置および検査方法

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JP2002358655A
JP2002358655A JP2001161291A JP2001161291A JP2002358655A JP 2002358655 A JP2002358655 A JP 2002358655A JP 2001161291 A JP2001161291 A JP 2001161291A JP 2001161291 A JP2001161291 A JP 2001161291A JP 2002358655 A JP2002358655 A JP 2002358655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクDKの各トラックを、1トラック
という狭い範囲ずつ短時間で検査できるようにする。 【解決手段】 第1ジャンプ信号発生回路45は、エン
コーダ11からのインデックス信号INDEXにより、光デ
ィスクDKの1回転ごとに第1ジャンプ信号JUMP1をト
ラックアクチュエータ28に出力して、レーザ光の照射
位置を径方向内側に1トラック分だけジャンプさせる。
計測装置50は、光ピックアップ装置20の受光信号か
ら形成されるサム信号SUMおよびウォブル信号に基づい
て、光ディスクDKを1トラックずつ検査する。1トラ
ックの検査終了時に、第2ジャンプ信号発生回路46
が、計測装置50からのジャンプ指令により、第2ジャ
ンプ信号JUMP2をトラックアクチュエータ28に出力し
て、レーザ光の照射位置を径方向外側に1トラック分だ
けジャンプさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光源からの
レーザ光を光ディスクに照射するとともに同光ディスク
からの反射光を受光し、同受光した反射光に基づいて光
ディスクを検査する光ディスクの検査装置および検査方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスクの検査として、光
ディスクの信号記録状態、例えばジッタ値やウォブル信
号の振幅値を測定することが行われており、例えば特開
2000−222737号公報には、ジッタ値を測定す
る光ディスクの検査装置が示されている。この検査装置
においては、ユーザが測定箇所を事前に指定しておき、
指定された測定箇所を自動的にシークして、各測定箇所
のジッタ値を測定することにより、光ディスクを検査す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、測定箇所ごとにその位置をシークする必
要があるために、複数の箇所を測定しようとすると、前
記シークに時間を要して検査時間が長くなるという問題
があった。特に、測定の範囲を狭くして、狭い範囲ずつ
多くの箇所を測定しようとすると、前記シークの回数が
膨大に増え、光ディスクの検査に多大な時間を要する。
【0004】
【発明の概略】本発明は上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は、従来のようなシーク動作をな
くして、トラック1周ずつ光ディスクの信号記録状態を
順次測定するようにして、狭い範囲ずつの多数箇所を短
時間で検査できるようにした光ディスクの検査装置およ
び検査方法を提供することにある。
【0005】前記目的を達成するために、本発明の特徴
は、光ディスクを回転駆動しておき、光ディスクの回転
位置が基準回転位置に来るごとに出力される基準信号に
応答させてトラックアクチュエータを制御して、光ピッ
クアップ装置による光ディスクへのレーザ光の照射位置
を径方向内側または外側の一方向に1トラック分だけジ
ャンプさせる。そして、光ピックアップ装置によって出
力された受光信号に基づいて光ディスクの信号記録状態
を測定することにより、光ディスクを検査する。また、
受光信号に基づく光ディスクのトラック1周分の信号記
録状態の測定処理の終了ごとに、トラックアクチュエー
タを制御して、光ピックアップ装置による光ディスクへ
のレーザ光の照射位置を、径方向内側または外側の一方
向に1トラック分だけジャンプさせる。
【0006】これにより、本発明によれば、光ディスク
のトラックのシーク動作をなくして、光ディスクの内側
から外側へまたは外側から内側へ、信号記録状態を1ト
ラックずつ順次自動的に測定できるようになる。その結
果、光ディスクの多数のトラックを、1トラックという
狭い範囲ずつ短時間で検査できるようになる。
【0007】また、本発明の他の特徴は、前記光ピック
アップ装置から出力される受光信号のうちで、トラック
アクチュエータのジャンプ制御時における受光信号を、
光ディスクの信号記録状態の測定に用いないようにした
ことにある。
【0008】これによれば、光ピックアップ装置による
光ディスクへのレーザ光の照射位置を径方向にジャンプ
させたときには、光ピックアップ装置による受光信号に
乱れが生じるが、この受光信号の乱れが光ディスクの信
号記録状態の測定に利用されなくなる。その結果、ジャ
ンプに伴う受光信号の乱れの影響を受けることなく、光
ディスクの良好な検査が可能になる。
【0009】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面を用い
て説明すると、図1は、CD、DVDなどの光ディスク
DKの検査装置の全体を概略的に示すブロック図であ
る。
【0010】この検査装置は、エンコーダ11を一体的
に組み付けてなるスピンドルモータ10を備えている。
スピンドルモータ10は、光ディスクDKの組み付けら
れる支持テーブル12を回転駆動する。エンコーダ11
は、スピンドルモータ10の回転すなわち支持テーブル
12(光ディスクDK)の回転を検出するもので、図4
に示すように、支持テーブル12(光ディスクDK)の
回転位置が基準回転位置に来るごとに基準信号であるイ
ンデックス信号INDEXと、所定の微小な回転角度ずつハ
イレベルとローレベルとを繰返すパルス列信号からなる
回転信号φA,φBを出力する。なお、これらの回転信号
φA,φBの位相は互いにπ/2だけずれている。
【0011】これらの信号INDEX,φA,φBは、モータ
サーボ制御回路13に供給されている。このモータサー
ボ制御回路13には、後述するプッシュプル信号P-Pも
供給されている。このプッシュプル信号P-Pはウォブル
信号を含んでおり、モータサーボ制御回路13は、後述
するバンドパスフィルタ55と同等なバンドパス機能を
有する内蔵のバンドパスフィルタにより、プッシュプル
信号P-Pからウォブル信号を抽出するようになってい
る。そして、モータサーボ制御回路13は、前記エンコ
ーダ11からの信号INDEX,φA,φBに基づいて光ディ
スクDKの回転速度を検出し、この検出回転速度および
前記ウォブル信号を用いて、光ディスクDKのレーザ光
の照射位置の線速度が常に一定となるようにスピンドル
モータ10の回転を制御する。
【0012】また、このスピンドルモータ10は、エン
コーダ11及び指示テーブル12と共に、フィード機構
14により光ディスクDKの径方向に駆動される。フィ
ード機構14は、フィードモータ14aと、スピンドル
モータ10などを固定するとともに前記径方向の移動の
みを許容された支持部材14bとを備えている。フィー
ドモータ14aと支持部材14bとは、前記径方向に延
設されフィードモータ14aによって軸線回りに回転す
るスクリューロッド14cおよび支持部材14bに固着
されスクリューロッド14cに螺合したナット(図示し
ない)からなるねじ機構により連結されている。これに
より、フィードモータ14aの回転により、支持部材1
4bは、スピンドルモータ10などと共にスクリューロ
ッド14cの軸線方向すなわち光ディスクDKの径方向
に変位する。
【0013】また、この検査装置は、レーザ光を光ディ
スクDKに照射してその反射光を受光するための光ピッ
クアップ装置20を備えている。光ピックアップ装置2
0は、レーザ光源21、コリメートレンズ(例えば、グ
レーティングレンズとの複合)22、ビームスプリッタ
(例えば、ハーフミラー)23、1/4波長板24、対
物レンズ25、シリンドリカルレンズ26及び4分割フ
ォトディテクタ27を備えている。そして、この光ピッ
クアップ装置20においては、レーザ光源21からのレ
ーザ光を、コリメートレンズ22、ビームスプリッタ2
3、1/4波長板24及び対物レンズ25を介して、光
ディスクDKに照射し、同光ディスクDKからの反射光
を、対物レンズ25、1/4波長板24、ビームスプリ
ッタ23及びシリンドリカルレンズ26を介して、4分
割フォトディテクタ27で受光して、光ディスクDKの
信号記録状態を表す受光信号を出力するようになってい
る。
【0014】この場合、4分割フォトディテクタ27
は、図2に示すように、光ディスクDKからの反射光の
光軸に直交する平面内に配置された4個のフォトディテ
クタ素子27a,27b,27c,27dからなる。こ
れらの4個のフォトディテクタ素子27a,27b,2
7c,27dは、各分割線で区切られた4つの同一正方
形状に形成されており、受光量に比例した検出信号A,
B,C,Dをそれぞれ受光信号として出力する。なお、
フォトディテクタ素子27aとフォトディテクタ素子2
7dとを結ぶ方向(フォトディテクタ素子27bとフォ
トディテクタ素子27cとを結ぶ方向に同じ)が、光デ
ィスクDKの径方向に対応している。
【0015】この4分割フォトディテクタ27には、サ
ム信号発生回路31およびプッシュプル信号発生回路3
2が接続されている。サム信号発生回路31は、フォト
ディテクタ素子27a,27b,27c,27dからの
各検出信号(受光信号)A,B,C,Dを全て加算し
て、同加算結果A+B+C+Dをサム信号SUMとして出
力する。プッシュプル信号発生回路32は、フォトディ
テクタ素子27a,27bからの検出信号(受光信号)
A,Bを加算した加算結果A+Bから、フォトディテク
タ素子27c,27dからの検出信号(受光信号)C,
Dを加算した加算結果C+Dを減算して、同減算結果
(A+B)−(C+D)をプッシュプル信号P-Pとして出力
する。なお、光ディスクDK上のトラックは、微視的に
は径方向に正弦波状に波打って形成されており、このプ
ッシュプル信号P-Pは、前述した線速度を一定に保つた
めに利用されるウォブル信号(例えば、CDでは22.
05KHz、DVDでは150KHzの正弦波状信号)を含ん
でいる。
【0016】また、光ピックアップ装置20は、対物レ
ンズ25を光ディスクDKの径方向に駆動するトラック
アクチュエータ28も備えている。トラックアクチュエ
ータ28は、トラックコイルからなり、ドライブ回路4
1によって駆動制御される。ドライブ回路41は、加算
器42を介して、トラックサーボ信号、第1ジャンプ信
号JUMP1および第2ジャンプ信号JUMP2を入力する。ま
た、加算器42の出力は位相補償回路43にも供給され
ている。位相補償回路43は、対物レンズ25の振動中
心が中立位置(光軸の位置)よりもずれている量を表す
信号(直流成分)を加算器42の出力信号から取出し
て、同ずれ量を「0」にするようにフィードモータ14
aを制御する。
【0017】トラックサーボ信号は、光ピックアップ装
置20による光ディスクDKに対するレーザ光の照射位
置が螺旋状に形成されているトラックを追従するように
制御するための制御信号であり、トラックサーボ制御回
路44から出力される。トラックサーボ制御回路44
は、プッシュプル信号発生回路32からのプッシュプル
信号P-Pに基づいて、トラックサーボ信号を形成して出
力する。
【0018】第1ジャンプ信号JUMP1は、レーザ光の照
射位置を光ディスクDKの径方向内側に1トラック分だ
けジャンプさせるための制御信号であり、図4に示すよ
うに、正パルスとその直後の負パルスとからなる。正パ
ルスは光ピックアップ装置20を駆動してレーザ光の照
射位置を光ディスクDKの内側へ1トラック分だけ移動
させる機能を有し、負パルスは前記光ピックアップ装置
20の移動にブレーキを付与するためのものである。こ
の第1ジャンプ信号JUMP1は第1ジャンプ信号発生回路4
5によって形成されるもので、第1ジャンプ信号発生回
路45は、エンコーダ11に接続されていて、エンコー
ダ11からのインデックス信号INDEXに応答して前記第
1ジャンプ信号JUMP1を形成して出力する。すなわち、
第1ジャンプ信号発生回路45は、光ディスクDKの1
回転ごとに第1ジャンプ信号JUMP1を加算器42を介し
てドライブ回路41に出力する。
【0019】第2ジャンプ信号JUMP2は、レーザ光の照
射位置を、前記第1ジャンプ信号JUMP1の場合とは反対
方向である光ディスクDKの径方向外側に1トラック分
だけジャンプさせるための制御信号であり、図4に示す
ように、負パルスとその直後の正パルスとからなる。負
パルスは光ピックアップ装置20を駆動してレーザ光の
照射位置を光ディスクDKの外側へ1トラック分だけ移
動させる機能を有し、正パルスは前記光ピックアップ装
置20の移動にブレーキを付与するためのものである。
この第2ジャンプ信号JUMP2は第2ジャンプ信号発生回
路46によって形成される。第2ジャンプ信号発生回路
46は、後述する計測装置50からのジャンプ指令の発
生時に、インデックス信号INDEXの発生時からタイミン
グ決定回路47によって決定されたタイミングだけ遅れ
た時点で、第2ジャンプ信号JUMP2を加算器42を介し
てドライブ回路41に出力する。
【0020】この場合、タイミング決定回路47は、エ
ンコーダ11からのインデックス信号INDEXによってリ
セットされるとともに、エンコーダ11からの回転信号
φA(または回転信号φB)をカウントするカウンタで構
成されている。そして、カウント値が所定値に達した時
点でタイミング信号を第2ジャンプ信号発生回路46に
出力する。第2ジャンプ信号発生回路46は、前記ジャ
ンプ指令を一時的に記憶しておき、同ジャンプ指令を記
憶していることを条件に、第2ジャンプ信号JUMP2を出
力する。そして、第2ジャンプ信号発生回路46は、第
2ジャンプ信号JUMP2の出力後に、前記ジャンプ指令の
一時的な記憶を解除する。したがって、第2ジャンプ信
号発生回路46は、ジャンプ指令の入力に応答して、一
度だけ第2ジャンプ信号JUMP2を出力する。
【0021】また、この検査装置は、タイムインターバ
ルアナライザ(TIA)51、ディジタルオシロスコープ
52および計測コントローラ53からなる計測装置50
も備えている。タイムインターバルアナライザ51は、
2値化回路54によって図6(A)に示すように2値化さ
れたサム信号SUMを入力して、同信号SUMのハイレベルお
よびローレベルの時間を測定して、図6(B)に示すよう
なヒストグラム(サム信号SUMのハイレベルおよびロー
レベルの測定時間分布)を作成して、光ディスクDKの
ジッタを測定するものである。なお、2値化回路54
は、サム信号発生回路31からのサム信号を所定レベル
値と比較して、ハイレベルおよびローレベルからなる矩
形波状のパルス列信号に変換するものである。
【0022】光ディスクDKにおいては、通常、複数種
類のビットを形成して所望のデータを記録しておくもの
であるが、このビットの種類(周方向の長さ)は予め決
められている。そして、線速度一定で光ディスクを回転
させた場合には、図6(A)に示すように、2値化された
サム信号SUMは、複数種類の時間幅を有するパルス列信
号の組み合わせからなっている。例えば、CDの場合、
このパルス幅として、3Tから11Tまでの9種類の信
号が用いられる。DVDの場合には、3Tから11Tま
で、および14Tの10種類の信号が用いられる。した
がって、2値化回路54からのサム信号SUMの各パルス
幅を測定して、そのばらつきを調べることにより、光デ
ィスクDKのジッタ値(各パルス幅のばらつき)を測定
することができる。
【0023】ディジタルオシロスコープ52は、ウォブ
ル信号をバンドパスフィルタ55から入力して、ウォブ
ル信号の振幅のばらつきを測定するものである。バンド
パスフィルタ55は、プッシュプル信号P-Pに含まれる
ウォブル信号を抽出して出力する。本実施形態では、図
7に示すように、トラック1周分のウォブル信号(正確
には、1周分よりも僅かに少ない後述するゲートタイム
により区切られたウォブル信号)を時間軸上で10分割
して10個のフレームデータを形成し、各フレームデー
タの最大振幅値と最小振幅値の平均値を各フレームデー
タの振幅値とする。そして、10個のフレームデータの
振幅値のうちから、大きい方および小さい方の各2つず
つの振幅値を削除し、残りの6つの振幅値の平均値をト
ラック1周分のウォブル信号の振幅値とする。そして、
このようにして計算したトラック1周分のウォブル信号
の振幅値を複数トラックずつ平均し、同平均化した複数
トラックずつのウォブル信号の振幅値に基づいて、光デ
ィスクDKの検査すなわち光ディスクDKに書き込まれ
ているウォブル信号を検査するようにしている。また、
前記トラック1周分のウォブル信号の各振幅値に基づい
て、前記光ディスクDKの検査をするようにしてもよ
い。
【0024】計測コントローラ53は、図3のフローチ
ャートに対応したプログラムを実行するマイクロコンピ
ュータを主要回路とするもので、タイムインターバルア
ナライザ51およびディジタルオシロスコープ52と協
働して光ディスクDKの検査を制御するものである。ま
た、この計測コントローラ53は、エンコーダ11から
のインデックス信号INDEXを入力して制御タイミングを
決定するとともに、ジャンプ指令を第2ジャンプ信号発
生回路46に出力して、検査トラックを順次切換えてい
くものである。
【0025】上記のように構成した実施形態の動作を説
明する。まず、支持テーブル12に検査しようとする光
ディスクDKを組み付けて固定し、スピンドルモータ1
0を作動させて、光ディスクDKを回転させる。また、
光ピックアップ装置20も作動させて、レーザ光源21
からのレーザ光を光ディスクDKに照射するとともに、
同光ディスクDKからの反射光を4分割フォトディテク
タ27により受光して、同受光した反射光を表す受光信
号A,B,C,Dをサム信号発生回路31およびプッシ
ュプル信号発生回路32に出力する。サム信号発生回路
31は、前記受光信号A,B,C,Dに基づいてサム信
号SUMを形成して、同形成したサム信号SUMを後述する2
値化回路54に出力する。プッシュプル信号発生回路3
2は、前記受光信号A,B,C,Dに基づいてプッシュ
プル信号P-Pを形成して、同形成したプッシュプル信号P
-Pをトラックサーボ制御回路44に出力するとともに、
モータサーボ制御回路13に出力する。
【0026】トラックサーボ制御回路44は、加算器4
2を介してドライブ回路41および位相補償回路43に
トラックサーボ制御信号を出力する。ドライブ回路41
はこのトラックサーボ制御信号に応じてトラックアクチ
ュエータ28を制御し、トラックアクチュエータ28が
対物レンズ28を光ディスクDKの径方向にサーボ制御
する。これにより、光ディスクDKに対するレーザ光の
照射位置が、径方向の振動を伴いながらトラックを追従
するように制御される。また、位相補償回路43は、入
力信号から直流成分を抽出して、同抽出した直流成分に
応じてフィードモータ14aをサーボ制御する。フィー
ドモータ14aは、スクリューロッド14cを回転させ
て支持部材14bを光ディスクDKの径方向に前記直流
成分に応じて移動させる。したがって、光ディスクDK
は、スピンドルモータ10及び支持テーブル12と共
に、対物レンズ25に対して径方向に相対移動する。そ
の結果、フィード機構14が対物レンズ25と光ディス
クDKの相対位置を大きくかつゆっくりと変更しなが
ら、トラックアクチュエータ28が対物レンズ25を常
にほぼ中立位置を中心に振動させることにより、光ディ
スクDKに対するレーザ光の照射位置がトラックを正確
に追従するように制御される。
【0027】一方、モータサーボ制御回路13は、エン
コーダ11からのインデックス信号INDEXおよび回転信
号φA,φBを入力するとともに、プッシュプル信号発生
回路32から入力したプッシュプル信号P-Pからウォブ
ル信号を抽出する。そして、これらのインデックス信号
INDEX、回転信号φA,φBおよびウォブル信号を用いて
スピンドルモータ10の回転を制御して、レーザ光に対
する光ディスクDKの周方向の線速度を一定に制御す
る。
【0028】また、この状態では、第2ジャンプ信号発
生回路46によってレーザ光の照射位置が1トラック分
だけ外側に移動されない限り、第1ジャンプ信号発生回
路45の制御により、レーザ光が同一のトラック上に照
射され続ける。すなわち、光ディスクDKが基準回転位
置に来るたびに、エンコーダ11は図4に示すようなイ
ンデックス信号INDEXを繰返し出力する。このインデッ
クス信号INDEXに応答して、第1ジャンプ信号発生回路
45は、第1ジャンプ信号JUMP1を加算器42を介して
ドライブ回路41に出力する。ドライブ回路41は、こ
の第1ジャンプ信号JUMP1によりトラックアクチュエー
タ28を制御して、光ピックアップ装置20を光ディス
クDKの径方向内側に1トラック分だけ移動させる。し
たがって、図5の実線矢印に示すように、光ディスクD
Kが1回転して基準回転位置に来るたびに、レーザ光の
照射位置が光ディスクDKの径方向内側に1トラック分
だけ移動するので、同一のトラックがレーザ光によって
繰返し照射される。
【0029】この状態で、計測装置50による計測動作
を開始する。なお、本実施形態においては、光ディスク
DKの各トラックを内側から外側に検査するので、光ピ
ックアップ装置20によるレーザ光の初期の照射位置
は、図示しない制御装置により、光ディスクDKの最も
内側に位置するトラック位置に設定されるものとする。
【0030】計測コントローラ53は、図3のステップ
S10にてプログラムの実行を開始し、ステップS12
にてエンコーダ11からのインデックス信号INDEXの入
力の有無を判定し、インデックス信号INDEXが入力され
るまで、ステップS12の判定処理を繰返す。インデッ
クス信号INDEXが入力されると、ステップS12にて
「YES」と判定し、ステップS14にてゲート開始タ
イミングGT1(図4参照)に達したか否かを判定する。
この判定は、インデックス信号INDEXの到来から所定時
間が経過したかを、計測コントローラ53に内蔵されて
いるタイマによって計時することにより行われる。な
お、前記所定時間は、前述の第1ジャンプ信号JUMP1に
よりレーザ光の照射トラックが変更されて、図4に示す
ようにサム信号SUMおよびウォブル信号が安定するまで
の時間に予め設定されている。これは、レーザ光の照射
トラックが変更されている間およびその直後には、サム
信号SUMおよびウォブル信号が光ディスクDKに記録さ
れたデータとは無関係に大きく変動し、この大きな変動
が光ディスクDKの検査に影響を与えないようにするた
めである。
【0031】ゲート開始タイミングGT1に達すると、ス
テップS14にて「YES」と判定してステップS16
に進み、同ステップS16にてゲート終了タイミングGT
2に達したかを判定する。この判定も、インデックス信
号INDEXの到来から所定時間が経過したかを、計測コン
トローラ53に内蔵されているタイマによって計時する
ことにより行われる。なお、この所定時間は、次の第1
ジャンプ信号JUMP1によりレーザ光の照射トラックが変
更されるまでの時間に設定される。この場合、光ディス
クDKの回転速度はレーザ光の径方向の照射位置に応じ
て変更されるので、インデックス信号INDEXの周期を毎
回測定することにより前記所定時間を順次変更していく
ようにする。
【0032】また、このゲート終了タイミングGT2およ
び前記ゲート開始タイミングGT1の計測をタイマによら
ずに、エンコーダ11からの回転信号φA(または回転
信号φB)を用いて計測するようにしてもよい。この場
合、図1に破線で示すように、エンコーダ11からの回
転信号φA(または回転信号φB)を計測コントローラ5
3に導くようにする。そして、インデックス信号INDEX
の到来から回転信号φA(または回転信号φB)のパルス
数をカウントして、同カウントしたパルス数が各所定値
にそれぞれなったとき、ステップS14,S16にてそ
れぞれ「YES」と判定するようにすればよい。この場
合、回転信号φA(または回転信号φB)における光ディ
スクDKの1回転当りのパルス数は、光ディスクDKの
回転速度とは無関係に常に一定であるので、光ディスク
DKの回転速度が変化しても、パルス数と比較する各所
定値を変更しなくてもよい。
【0033】ステップS14による「YES」との判定
後、ステップS16にて「NO」すなわちゲート終了タ
イミングGT2に達していないと判定され続けている間、
ステップS18の処理が実行され続ける。ステップS1
8においては、タイムインターバルアナライザ51を制
御して、2値化回路54からの2値化されたサム信号SU
Mをタイムインターバルアナライザ51に取り込ませ続
けるとともに、ディジタルオシロスコープ52を制御し
て、プッシュプル信号発生回路32からバンドパスフィ
ルタ55を介したウォブル信号をディジタルオシロスコ
ープ52に取り込ませ続ける。そして、ゲート終了タイ
ミングになると、ステップS16にて「YES」と判定
して、ステップS20,S22に進む。このようなステ
ップS12〜S18の処理により、図4に示すように、
ゲートタイムで区切られたほぼトラック1周分のサム信
号SUMおよびウォブル信号がタイムインターバルアナラ
イザ51およびディジタルオシロスコープ52に蓄積記
憶される。
【0034】そして、ステップS20にてタイムインタ
ーバルアナライザ51を制御して、同タイムインターバ
ルアナライザ51に前記蓄積記憶したほぼトラック1周
分のサム信号SUMの処理、すなわちサム信号のジッタ測
定処理を促す。また、ステップS22においては、ディ
ジタルオシロスコープ52を制御して、同ディジタルオ
シロスコープ52に前記蓄積記憶したほぼトラック1周
分のウォブル信号の処理、すなわちウォブル信号の振幅
値測定処理を促す。そして、これらのステップS20,
S22の処理後、ステップS24にて、タイムインター
バルアナライザ51によるほぼトラック1周分のサム信
号SUMの処理およびディジタルオシロスコープ52によ
るほぼトラック1周分のウォブル信号の処理の両方が終
了したかを判定する。この判定は、タイムインターバル
アナライザ51およびディジタルオシロスコープ52か
らの処理終了信号の到来により行う。そして、タイムイ
ンターバルアナライザ51およびディジタルオシロスコ
ープ52による前記両処理が共に終了するまで、ステッ
プS20〜S24の循環処理を実行し続ける。
【0035】この循環処理中、タイムインターバルアナ
ライザ51は、前記蓄積された図6(A)に示すような2
値化されたほぼトラック1周分のサム信号SUMのハイレ
ベルおよびローレベルの時間を測定して、図6(B)に示
すようなヒストグラムを作成し、このヒストグラムの標
準偏差をトラック1周分のサム信号SUMのジッタ値とし
て計算する。また、ディジタルオシロスコープ52は、
前記蓄積された図7に示すようなほぼトラック1周分の
ウォブル信号を時間軸上で10分割して10個のフレー
ムデータを形成し、各フレームデータの最大振幅値と最
小振幅値の平均値を各フレームの振幅値とする。そし
て、10個のフレームデータの振幅値のうちから、大き
い方および小さい方の各2つずつの振幅値を削除し、残
りの6つの振幅値の平均値をトラック1周分のウォブル
信号の振幅値として計算する。
【0036】一方、このようなステップS20〜S24
からなる循環処理中、すなわちタイムインターバルアナ
ライザ51およびディジタルオシロスコープ52による
測定処理中であっても、光ディスクDKの回転に伴って
エンコーダ11から発生されるインデックス信号INDEX
に応答して、第1ジャンプ信号発生回路45は第1ジャ
ンプ信号JUMP1を加算器42を介してドライブ回路41
に供給する。したがって、レーザ光は、図5に示すよう
に、同一のトラックを繰返し照射し続ける。
【0037】タイムインターバルアナライザ51および
ディジタルオシロスコープ52による前記両処理が共に
終了すると、ステップS24にて「YES」と判定し、
ステップS26に進む。ステップS26においては、前
記ステップS20の処理時にタイムインターバルアナラ
イザ51によって計算されたトラック1周分のサム信号
SUMのジッタ値を測定結果として記憶する。次に、ステ
ップS28にて、前記ディジタルオシロスコープ52と
の協働による前記ステップS22で計算したトラック1
周分のウォブル信号の振幅値を測定結果として記憶す
る。
【0038】前記ステップS26,S28の処理後、ス
テップS30にて、前述のステップS12〜S28の処
理、すなわちほぼトラック1周分のサム信号SUMおよび
ウォブル信号の測定処理及び同測定処理結果の記憶処理
がm回行われたか否かを判定する。なお、この判定は、
ステップS24のほぼトラック1周分のサム信号SUMお
よびウォブル信号の測定処理の終了判定時にカウントア
ップされて、このステップS30における「YES」と
の判定時にクリアされるカウント値により判定すればよ
い。また、mは1以上の整数に設定されており、ステッ
プS30にて「NO」すなわち前記両測定処理がm回行
われていないと判定されると、前述したステップS12
〜S28の処理が再度実行される。
【0039】この場合、mが「1」に設定されていれ
ば、タイムインターバルアナライザ51は、ほぼトラッ
ク1周分の1回の測定結果(すなわちサム信号SUMのジ
ッタ値)を保存している。また、ディジタルオシロスコ
ープ52も、ほぼトラック1周分の1回の測定結果(す
なわちウォブル信号の振幅値)を保存している。しか
し、mが2以上に設定されていれば、タイムインターバ
ルアナライザ51は、ほぼトラック1周分のm回の測定
結果(すなわちサム信号SUMのm個のジッタ値)を保存
している。また、ディジタルオシロスコープ52は、ほ
ぼトラック1周分のm回の測定結果(すなわちウォブル
信号のm個の振幅値)を保存している。
【0040】このようにしてm回の前記両測定処理が終
了すると、ステップS30にて「YES」と判定し、ス
テップS32にて全トラックの測定処理が終了したかを
判定する。この判定は、サム信号SUMによって表される
エンドデータの検出によって行ったり、測定すべきトラ
ック数が分かっている場合には測定トラック数のカウン
トにより行えばよい。全トラックの測定が終了していな
ければ、ステップS32にて「NO」と判定して、ステ
ップS34にて第2ジャンプ信号発生回路46に対して
ジャンプ指令を出力する。
【0041】第2ジャンプ信号発生回路46は、前記ジ
ャンプ指令を一時的に記憶しておく。一方、タイミング
決定回路47は、エンコーダ11からのインデックス信
号INDEXの到来から同エンコーダ11からの回転信号φA
(または回転信号φB)をカウントしており、インデッ
クス信号INDEXの到来から光ディスクDKが所定角度だ
け回転した時点で、タイミング信号を第2ジャンプ信号
発生回路46に出力する。このタイミング信号に応答し
て、第2ジャンプ信号発生回路46は、図4に示すよう
に、第2ジャンプ信号JUMP2を加算器42を介してドラ
イブ回路41に出力する。なお、第2ジャンプ信号発生
回路46は、第2ジャンプ信号JUMP2の出力後、前記ジ
ャンプ指令の一時的な記憶を解除する。
【0042】ドライブ回路41は、この第2ジャンプ信
号JUMP2によりトラックアクチュエータ28を制御し
て、光ピックアップ装置20を光ディスクDKの径方向
外側にトラック1周だけ移動させる。したがって、図5
の破線矢印に示すように、前記タイミング信号に対応し
た光ディスクDKの回転位置にて、レーザ光の照射位置
が光ディスクDKの径方向外側に1トラック分だけ移動
する。そして、この場合も、前述した第1ジャンプ信号
JUPM1によるジャンプ制御により、前記測定の終了した
トラックの一つ外側のトラックがレーザ光によって繰返
し照射されるようになる。
【0043】また、前記ステップS34の処理後、前述
したステップS12〜S30の処理が繰返し実行され
る。これにより、レーザ光が照射されるトラックが順次
外側へ向かって移動して、各トラックごとに前述したタ
イムインターバルアナライザ51およびディジタルオシ
ロスコープ52による測定処理が実行されるとともに、
測定結果が記憶される。
【0044】このようにして、全てのトラックに対する
ジッタおよびウォブル信号の測定が終了すると、ステッ
プS32にて「YES」と判定して、ステップS36に
進む。ステップS36においては、前記ステップS2
6,S28の処理によって記憶しておいた測定結果に基
づいて、サム信号SUMのジッタ値およびウォブル信号
の振幅値を表示する。
【0045】サム信号SUMのジッタ値の表示において
は、トラック1周分のm個の値を平均し、トラック1周
ごとのサム信号SUMのジッタ値、複数トラック分のサム
信号SUMのジッタ値の各平均値、全トラックにおよぶサ
ム信号SUMの各ジッタ値の平均値などを数値化または図
形化して計測コントローラ53にて画面表示または印刷
表示する。
【0046】また、ウォブル信号の振幅値の表示におい
ては、トラック1周分のm個の値を平均し、トラック1
周ごとのウォブル信号の各振幅値、複数トラック分のウ
ォブル信号の振幅値の各平均値、全トラックにおよぶウ
ォブル信号の各振幅値の平均値などを数値化または図形
化して、計測コントローラ53にて画面表示又は印刷表
示する。このウォブル信号の振幅値の表示においては、
特に複数トラック分のウォブル信号の振幅値の平均を光
ディスクDKの良否の比較に用いることが望ましく、例
えば5,6トラック分のウォブル信号の平均値を計算し
て表示するとよい。また、振幅値の良否を表す評価値を
画面表示または印刷表示してもよい。
【0047】前記ステップS36の処理後、ステップS
38にてこの検査プログラムの実行を終了する。その
後、光ピックアップ装置20によるレーザ光の照射を終
了するとともに、スピンドルモータ10の及びフィード
モータ14aの作動も停止させて、光ディスクDKの検
査を終了する。
【0048】上記作動説明のように、上記実施形態にお
いては、光ディスクDKを回転駆動しておき、光ディス
クDKの回転位置が基準回転位置に来るごとに出力され
るインデックス信号INDEXに応答させて、第1ジャンプ
信号JUMP1によりトラックアクチュエータ28を制御し
て、光ピックアップ装置20による光ディスクDKへの
レーザ光の照射位置を径方向内側に1トラック分だけジ
ャンプさせる。そして、光ピックアップ装置20から出
力された受光信号によって形成されるサム信号SUMおよ
びウォブル信号に基づいて光ディスクDKの信号記録状
態を測定することにより、光ディスクが検査される。ま
た、前記トラック1周分の信号記録状態の測定処理の終
了ごとに、第2ジャンプ信号JUMP2によりトラックアク
チュエータ28を制御して、光ピックアップ装置20に
よる光ディスクへのレーザ光の照射位置を径方向外側に
1トラック分だけジャンプさせる。その結果、上記実施
形態によれば、光ディスクDKのトラックのシーク動作
をなくして、光ディスクの内側から外側へ、信号記録状
態を1トラックずつ順次自動的に測定できるようにな
り、光ディスクDKの全トラックを、1トラックという
狭い範囲ずつ短時間で検査できるようになる。
【0049】また、上記実施形態においては、第1ジャ
ンプ信号JUMP1によるレーザ光の照射位置のトラックジ
ャンプ時には、サム信号SUMおよびウォブル信号をタイ
ムインターバルアナライザ51およびディジタルオシロ
スコープ52に入力させないようにした。その結果、前
記トラックジャンプに伴うサム信号SUMおよびウォブル
信号の乱れが、前記光ディスクDKの信号記録状態の測
定に影響を与えないので、光ディスクDKの良好な検査
が可能になる。
【0050】なお、上記実施形態おいては、光ピックア
ップ装置20によるレーザ光の照射位置を光ディスクD
Kの内側から外側に順次移動させるようにして、光ディ
スクDK全体を検査するようにしたが、逆に、レーザ光
の照射位置を光ディスクDKの外側から内側に順次移動
させるようにして、光ディスクDK全体を検査するよう
にしてもよい。この場合、検査初期にレーザ光の照射位
置を光ディスクの最も外側のトラックに設定するととも
に、第2ジャンプ信号発生回路46が、前記第2ジャン
プ信号JUMP2に代えて、レーザ光の照射位置を1トラッ
ク分だけ内側に移動させるジャンプ信号(上記実施形態
の第1ジャンプ信号JUMP1に同じ)を出力するようにす
ればよい。なお、このレーザ光の照射位置を1トラック
分だけ内側に移動させるジャンプ信号を発生する場合で
も、第2ジャンプ信号発生回路46がジャンプ信号を発
生するタイミングは上記実施形態の場合と同じである。
【0051】また、上記実施形態においては、1トラッ
ク分の処理が終了するまで光ピックアップ装置20によ
るレーザ光の照射位置を同一トラック上に保つために、
第1ジャンプ信号発生回路45が、レーザ光の照射位置
を内側のトラックに移動させる第1ジャンプ信号JUMP1を
トラック1周ごとに発生するようにした。しかし、この
第1ジャンプ信号JUMP1に代えて、第1ジャンプ信号発生
回路45が、レーザ光の照射位置を外側のトラックに移
動させるジャンプ信号(上記実施形態の第2ジャンプ信
号JUMP2に同じ)をトラック1周ごとに発生して、同一
のトラックを繰返し照射し続けるようにしてもよい。
【0052】また、これらの第1及び第2ジャンプ信号
JUMP1,JUMP2は独立したもので、第2ジャンプ信号JUMP2
を、前記のように、レーザ光の照射位置を1トラック分
だけ内側に移動させるジャンプ信号に変更しても、第1
ジャンプ信号JUMP1を上記実施形態のままに保っておい
てもよいし、前記のように変更してもよい。また、第1
ジャンプ信号JUMP1を、前記のように、レーザ光の照射
位置を1トラック分だけ外側に移動させるジャンプ信号
に変更しても、第2ジャンプ信号JUMP2を上記実施形態
のままに保っておいてもよいし、前記のように変更して
もよい。
【0053】また、上記実施形態においては、光ピック
アップ装置20と光ディスクDKとの径方向相対位置を
広範囲に変化させるために、フィード機構14を用いて
スピンドルモータ10及び支持プレート12を移動させ
るようにした。しかし、これに代えて、光ピックアップ
装置20全体をフィード機構14により光ディスクDK
の径方向に移動させるようにして、光ピックアップ装置
20と光ディスクDKとの径方向相対位置を広範囲に変
化させるようにしてもよい。
【0054】また、上記実施形態においては、光ディス
クDKの全トラックを検査するようにしたが、全トラッ
クでなくても所定の領域のトラックを指定して、同指定
領域に属するトラックを1トラックずつ検査するように
してもよい。この場合、検査を開始するトラックを初期
に設定するとともに、図3のステップS34において
は、検査領域の最後のトラックの検査を終了したかを判
定するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る光ディスクの検査
装置の全体を概略的に示すブロック図である。
【図2】 図1の4分割フォトディテクタの概略図であ
る。
【図3】 図1の計測コントローラによって実行される
プログラムを表すフローチャートである。
【図4】 図1の各部における信号波形のタイムチャー
トである。
【図5】 トラックジャンプ動作を説明するための説明
図である。
【図6】 (A)はサム信号の一例を示すタイムチャート
であり、(B)はサム信号のジッタを測定するために形成
されるヒストグラムの一例を示すグラフである。
【図7】 ウォブル信号(プッシュプル信号)の測定例
を説明するための一例を示す説明図である。
【符号の説明】
DK…光ディスク、10…スピンドルモータ、11…エ
ンコーダ、13…モータサーボ制御回路、20…光ピッ
クアップ装置、21…レーザ光源、27…4分割フォト
ディテクタ、31…サム信号発生回路、32…プッシュ
プル信号発生回路、28…トラックアクチュエータ、4
2…加算器、44…トラックサーボ制御回路、45…第
1ジャンプ信号発生回路、46…第2ジャンプ信号発生
回路、47…タイミング決定回路、50…計測装置、5
1…タイムインターバルアナライザ、52…ディジタル
オシロスコープ、53…計測コントローラ、54…2値
化回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源からのレーザ光を対物レンズを
    介して光ディスクに照射するとともに同光ディスクから
    の反射光を受光して同受光した反射光を表す受光信号を
    出力する光ピックアップ装置と、前記対物レンズを光デ
    ィスクの径方向に駆動するトラックアクチュエータと、
    前記光ピックアップ装置によって出力された受光信号に
    基づいて光ディスクの信号記録状態を測定する測定手段
    とを備えた光ディスクの検査装置において、 光ディスクを回転駆動する回転駆動手段と、 光ディスクの回転位置が基準回転位置に来るごとに基準
    信号を出力する回転基準信号発生手段と、 前記基準信号の到来に応答して前記トラックアクチュエ
    ータを制御して、前記光ピックアップ装置による光ディ
    スクへのレーザ光の照射位置を径方向内側または外側の
    一方向に1トラック分だけジャンプさせる第1ジャンプ
    手段と、 外部からのジャンプ指令信号に応答して前記トラックア
    クチュエータを制御して、前記光ピックアップ装置によ
    る光ディスクへのレーザ光の照射位置を径方向内側また
    は外側の一方向に1トラック分だけジャンプさせる第2
    ジャンプ手段とを設け、 前記測定手段が、前記受光信号に基づく光ディスクのト
    ラック1周分の信号記録状態の測定処理の終了ごとに、
    前記第2ジャンプ手段に対してジャンプ指令信号を出力
    するものであることを特徴とする光ディスクの検査装
    置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載した光ディスクの検査
    装置において、 前記測定手段は、前記光ピックアップ装置から出力され
    る受光信号のうちで、前記第1ジャンプ手段によるトラ
    ックアクチュエータの制御時における受光信号を、前記
    光ディスクの信号記録状態の測定に用いないようにした
    ことを特徴とする光ディスクの検査装置。
  3. 【請求項3】光ディスクを回転駆動する回転駆動手段
    と、光ディスクの回転位置が基準回転位置に来るごとに
    基準信号を出力する回転基準信号発生手段と、レーザ光
    源からのレーザ光を対物レンズを介して光ディスクに照
    射するとともに同光ディスクからの反射光を受光して同
    受光した反射光を表す受光信号を出力する光ピックアッ
    プ装置と、前記対物レンズを光ディスクの径方向に駆動
    するトラックアクチュエータとを用い、前記光ピックア
    ップ装置によって出力された受光信号に基づいて光ディ
    スクの信号記録状態を測定することにより、光ディスク
    を検査する光ディスクの検査装置において、 前記基準信号の到来に応答して前記トラックアクチュエ
    ータを制御して、前記光ピックアップ装置による光ディ
    スクへのレーザ光の照射位置を径方向内側または外側の
    一方向に1トラック分だけジャンプさせ、 前記受光信号に基づく光ディスクのトラック1周分の信
    号記録状態の測定処理の終了ごとに、前記トラックアク
    チュエータを制御して、前記光ピックアップ装置による
    光ディスクへのレーザ光の照射位置を、径方向内側また
    は外側の一方向に1トラック分だけジャンプさせるよう
    にしたことを特徴とする光ディスクの検査方法。
  4. 【請求項4】前記請求項3に記載した光ディスクの検査
    方法において、 前記光ピックアップ装置から出力される受光信号のうち
    で、前記トラックアクチュエータの制御時における受光
    信号を、前記光ディスクの信号記録状態の測定に用いな
    いようにしたことを特徴とする光ディスクの検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005160276A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Ntn Corp モータの回転速度制御装置およびスピンドル装置
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