JP2008004162A - 光ディスク判別方法および光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク判別方法および光ディスク再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの信号記録面の汚れや指紋等によって、光ディスクの種類や光ディスクの有無を誤って判別することを極力回避した光ディスク判別方法を提供する。
【解決手段】サーボ制御系の自動調整において、最初に検出したフォーカスエラー信号の振幅値によって光ディスク1が低反射型光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合、光ディスク1の信号記録面に対する光ピックアップ2の位置を変えてフォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出し、検出した振幅値の最大値に基づいて光ディスク1の種類および有無を再度判別する。
【選択図】図2

Description

本発明は、反射率の違いによって光ディスクの種類や有無を判別する光ディスク判別方法および、この判別方法を採用した光ディスク再生装置に関するものである。
CDに代表されるCD-DA、CD-R、CD-RW等の光ディスク再生装置においては、データの再生動作に先立ち、光ディスクや光ピックアップに依存する特性を調整するため、サーボ制御系の自動調整が行われる。自動調整の開始時には、光ディスクの検出を行う必要がある。以下、図面を参照して光ディスクの検出方法について説明する。
図1は光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は再生対象の光ディスクである。2は、フォーカス方向およびトラッキング方向に駆動するアクチェータを備え、光ディスク1からの反射光に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号を出力する光ピックアップである。3は光ピックアップ2を保持する基台、4は光ピックアップ2を光ディスク1の半径方向に移動させるネジ式の主軸である。5は光ピックアップ2および基台3をギア6a、6bと主軸4によって光ディスク1の半径方向に移動させる送りモータである。また7は光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータである。
次に、8は、光ピックアップ2から光ディスク1にレーザ光を照射するレーザパワー制御回路、9は、光ディスク1にレーザ光を照射して得た光ピックアップ2からの微少信号であるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号を生成し、増幅する回路を内蔵したRFアンプ、10は、PLLおよびデータの復調、誤り訂正等の処理を行う信号処理回路、11はディジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換するD/A変換器である。
一方、12は送りモータ5のドライバであるスレッドドライバ、13は光ピックアップ2のサーボドライバ、14はスピンドルモータ7のドライバであるスピンドルドライバである。また15は、RFアンプ9と信号処理回路10から制御用信号を受け取り、トラッキングサーボ、フォーカスサーボおよびスピンドルサーボを行うサーボプロセッサ、16はサーボプロセッサ15に指令を行う制御回路である。
次に、光ピックアップ2の移動方法について説明する。光ピックアップ2は構造的に基台3に保持されている。主軸4はラックギア構造を有しており、内周がピニオンとなっている基台3を貫通している。主軸4に対する基台3の物理的な移動は、主軸4のラックの回転により、基台3のピニオンに主軸4の軸方向への駆動力を与える構造となっている。送りモータ5の回転はギヤ6a、6bを経由して主軸4に軸中心の回転として伝達される。主軸4の回転によって、光ピックアップ2は光ディスク1の半径方向へ直線移動する。機械的な伝達構造は基台3の内部にあるが、ここでは説明を省略する。
一方、図4はフォーカスドライブ電圧とフォーカスエラー信号のタイミングチャートである。フォーカスドライブ電圧は、光ピックアップ2に内蔵されたアクチュエータをフォーカス方向に駆動するサーボドライバ13からの電圧である。またフォーカスエラー信号は、光ピックアップ2の光ディスク1へのレーザ光照射とフォーカスドライブ電圧により得た微弱信号をRFアンプ9のフォーカスエラー生成回路で生成した信号である。なお、図4の横軸は時間経過Tを示す。
次に、図1および図4を用いて光ディスク再生装置の動作を説明する。
光ディスク1をローディングした後、光ピックアップ2を送りモータ5により光ディスク1の半径方向へ移動して、自動調整を行う位置に配置する。光ピックアップ2を光ディスク1の内周方向および外周方向へ移動する際には、制御回路16からサーボプロセッサ15への指令によって、スレッドドライバ12への印可電圧および電圧極性を制御する。電圧極性は、たとえば、内周方向へ移動する場合はプラス電圧を印加し、外周方向へ移動する場合はマイナス電圧を印加する。
続いて、光ディスク1の判別方法について説明する。まず、制御回路16からサーボプロセッサ15へレーザ光照射のON指令を行う。ON指令によりレーザパワー制御回路8を制御して、光ピックアップ2からレーザ光を光ディスク1の信号記録面に照射する。同じく、制御回路16は、サーボプロセッサ15に対して光ピックアップ2を光ディスク1の回転軸方向に上下移動するよう指令する。この指令の結果、サーボドライバ13は、図4の上段に示すフォーカスドライブ電圧を光ピックアップ2のフォーカス・アクチェータに印可する。
図4の例では、フォーカスドライブ電圧はゼロ電圧を基準にプラス電圧とマイナス電圧を交番する三角波形であり、サーボプロセッサ15から2周期分を出力するよう制御している。フォーカス・アクチェータにプラス電圧方向が印可される場合、光ピックアップ2は光ディスク1の信号記録面に近づきつつ、プラスの最大電圧値で一定の距離に到達する。最大電圧値からマイナスの電圧方向へ序々に下げていくと、光ピックアップ2は光ディスク1の記録面から遠ざかりつつ、マイナスの最大電圧値で一定の距離まで離れる。言い換えれば、光ピックアップ2の上下移動の方向と物理的距離はフォーカスドライブ電圧の極性と電圧値で決まる。
そして、光ピックアップ2の上下移動によって、光ピックアップ2より出力された微少信号はRFアンプ9に入力する。RFアンプ9内部のフォーカスエラー生成回路によりフォーカスエラー信号を生成し、サーボプロセッサ15に取り込む。
図4の下段にフォーカスエラー信号を示す。フォーカスエラー信号は、フォーカスドライブ電圧のゼロ電位付近で合焦点になり、合焦点付近でゼロ電位を境にプラスとマイナスに大きく変位する。サーボプロセッサ15は、取り込んだフォーカスエラー信号を内部でA/D変換したあと、最大値と最小値を保持する。
次に制御回路16は、サーボプロセッサ15の内部に保持したフォーカスエラー信号の最大値と最小値を取得する。取得した最大値と最小値からピークtoピーク値(以降、FEppという)を(最大値−最小値)より求め、制御回路16内部のメモリに格納する。図4におけるフォーカスエラー信号のmaxが最大値、minが最小値に該当する。
制御回路16は、予め設定している閾値と取得したFEppとを比較して、光ディスクの種類および光ディスクが装着されているか否かを判別する。光ディスクの種類としては、CD-DA、CD-R、CD-RW等があり、反射率の違いによって高反射光ディスクと低反射光ディスクに大別される。高反射光ディスクの場合は低反射光ディスクに比べて光ディスク1からの反射率が約2〜4倍である。
図4を用いて光ディスク判別の具体例を説明する。図4において、閾値aと閾値bは予め設定された値であり、制御回路16に格納されている。閾値aは閾値bより大きい値である。FEppが閾値a以上であれば高反射光ディスクと判別し、閾値b以下であれば光ディスクなしと判別する。FEppが閾値aと閾値bの間であれば、低反射光ディスクと判別する。
以上のように、閾値aと閾値bを用いて光ディスクの種類および光ディスクが装着されているか否かを判別することができる。
光ディスクを判別した後は、フォーカスおよびトラッキングのそれぞれのオフセット調整、バランス調整と、振幅値を一定にするためにゲイン調整を行い、自動調整を終了する。
これらの調整を行った後、送りモータ5により、光ピックアップ2をTOC情報が記録されているリードイン領域へ移動してTOC情報の解析を開始する。RFアンプ2で生成されたフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号に基づき、サーボプロセッサ15は、送りモータ5、スピンドルモータ8および光ピックアップ2のアクチュエータを制御して、光ピックアップ2を光ディスク1上に正しくトレースするようにサーボ制御を行いながらTOC情報を解析する。解析の結果、楽曲のナンバーやその数および演奏時間、絶対時間等の情報を得て、ディスク上の既記録情報を知ることができる。
以降、プレイ操作によって、TOC情報を基に光ディスク1から所望の楽曲を再生する。
特開2000−100059号公報
上述した従来の光ディスク判別方法においては、光ディスクの信号記録面の汚れや指紋等によって低反射光ディスクを光ディスクが装着されていないと誤って判別したり、あるいは、高反射光ディスクを低反射光ディスクと誤って判別した場合に、フォーカスエラー信号およびRF信号を一定以上の振幅に確保するためにゲインアップすることにより、各々の信号がクリップするという課題があった。
本発明は、光ディスクの信号記録面の汚れや指紋等によって光ディスクの種類や光ディスクの有無を誤って判別することを極力回避した光ディスク判別方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の光ディスク判別方法は、
光ディスクの信号記録面に対し光ピックアップを垂直方向に変位させ、前記光ピックアップから得られるフォーカスエラー信号の振幅値を検出し、前記振幅値に基づいて反射率の違いによる光ディスクの種類および有無を判別する光ディスク判別方法であって、
最初に検出した前記フォーカスエラー信号の振幅値によって前記光ディスクが低反射型光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合、前記光ディスクの信号記録面に対する前記光ピックアップの位置を変えて前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出し、検出した振幅値の最大値に基づいて前記光ディスクの種類および有無を再度判別することを特徴とする。
本発明の光ディスク判別方法において、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させて、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出することが好ましい。同様に、前記光ピックアップを前記光ディスクの円周方向に移動させて、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出することが好ましい。
また、本発明の光ディスク再生装置は、
光ディスクを回転駆動する光ディスク駆動手段と、
前記光ディスクにレーザ光を照射し、反射光を電気信号に変換する光ピックアップと、
前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させる光ピックアップ移動手段と、
前記光ピックアップをフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する光ピックアップ駆動手段と、
前記光ピックアップの出力信号からフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号を生成する信号生成手段と、
前記光ディスク駆動手段、光ピックアップ移動手段および光ピックアップ駆動手段の動作を制御するサーボ手段と、
前記信号生成手段の出力信号に基づいて前記サーボ手段に指令を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記サーボ手段で検出したフォーカスエラー信号の振幅値に基づいて、反射率の違いによる光ディスクの種類および有無を判別すると共に、
前記サーボ手段で最初に検出した前記フォーカスエラー信号の振幅値によって前記光ディスクが低反射型光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合、前記サーボ手段に指令し、前記光ディスク駆動手段または前記光ピックアップ移動手段を駆動して前記光ディスクの信号記録面に対する前記光ピックアップの位置を変えた後、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出し、検出した振幅値の最大値に基づいて前記光ディスクの種類および有無を再度判別することを特徴とする。
本発明の光ディスク判別方法は、低反射光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合に、信号記録面に対する光ピックアップの位置を変えてフォーカスエラー信号の振幅値を検出することを複数回行い、取得した振幅値の最大値に基づいて光ディスクの種類と有無を再度判別するようにしている。このため、最初の判別で、誤って低反射光ディスクを光ディスクなしと判定した場合や、高反射光ディスクを低反射光ディスクと判定した場合でも、信号記録面に対する光ピックアップの位置を変えてフォーカスエラー信号の振幅を再取得するので、本来の振幅値を得る確率が高まる。
したがって、信号記録面の汚れや指紋等によって、低反射光ディスクを光ディスクなしと誤って判別し、あるいは、高反射光ディスクを低反射光ディスクと誤って判別して、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号およびRF信号のゲインを増幅することで、それぞれの信号がクリップしてしまうという頻度を極力少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における光ディスク判別方法を実施する光ディスク再生装置のブロック図である。光ディスク再生装置の基本的な構成は、従来の判別方法と相違する点はなく、制御回路16による制御が従来の判別方法とは異なっている。
なお図1の構成において、スピンドルモータ7は本発明の光ディスク駆動手段を構成する。同様に、基台3、主軸4、送りモータ5およびギア6a、6bは本発明の光ピックアップ移動手段を、光ピックアップ2に内蔵されたアクチュエータおよびレーザパワー制御回路8は本発明の光ピックアップ駆動手段を、RFアンプ9は本発明の信号生成師団を、スレッドドライバ12、サーボドライバ13、スピンドルドライバ1およびサーボプロセッサ15は本発明のサーボ手段を、制御回路16は本発明の制御手段をそれぞれ構成する。
図2は図1の光ディスク再生装置の動作を示すフローチャート、また図3はフォーカスドライブ電圧に基づくフォーカスエラー信号の変位とスピンドルドライブ電圧のタイミングを示す図である。
まず、図3のタイミングチャートについて説明する。図3の上段より順にスピンドルドライブ電圧、フォーカスドライブ電圧およびフォーカスエラー信号を示し、横軸は時間経過Tを示す。
スピンドルドライブ電圧の制御は、制御回路16がサーボプロセッサ15に指令することで行われる。指令によりスピンドルドライバ14からスピンドルモータ7に印可する電圧および極性を制御して光ディスク1を回転させる。
なお、フォーカスドライブ電圧とフォーカスエラー信号の動作については、既に説明しているため、ここでは省略する。同様に、光ディスク1をローディングした後、光ピックアップ2を光ディスク1の記録面の自動調整位置に移動させる方法についても説明を省略する。
以下、図1〜3を参照して、光ディスクの種類および光ディスクが装着されているか否かを判別する方法について説明する。
図2において、まず、ステップS20で初期化のために低反射光ディスクフラグとAnsの測定ループ回数N(Nは整数)をそれぞれクリアする。後述の処理において、低反射光ディスクと判別すれば低反射光ディスクのフラグをセットし、高反射光ディスクと判別すれば初期化時のクリア状態を保持する。また、Ansの測定ループ回数Nは、フォーカスエラー信号の最大値と最小値からAns(=最大値−最小値)を求める測定の巡回数を示す。
そして、次のステップS21に進む。ステップS21で制御回路16からサーボプロセッサ15へレーザ光照射のON指令を行う。ON指令によりサーボプロセッサ15はレーザパワー制御回路8を制御して、光ピックアップ2からレーザ光を光ディスク1の記録面に照射する。
次にステップS22に進み、サーボプロセッサ15の内部に保持しているフォーカスエラー信号の最大値と最小値をクリアし初期化する。次にステップS23に進む。ステップS23で、制御回路16よりサーボプロセッサ15に対して、フォーカスエラー信号の最大値と最小値の測定開始を指令する。
指令により、サーボドライバ13から光ピックアップ2のフォーカス・アクチェータにフォーカスドライブ電圧の印可を開始する。図3の時間T1が指令開始点であり、かつフォーカスドライブ電圧の印可開始点である。
そして、ステップS24に進む。ステップS24でAnsの測定ループ回数Nの判定を行う。ステップS20で初期化したAnsの測定ループ回数Nがクリアされており、ループ回数は1巡目なので、YESと判定してステップS25をスキップし、ステップS26に進む。なおAnsの測定ループ回数Nが2巡目以上の場合はNOと判定してステップS25に進む。
そして、ステップS26で時間waitの処理を行う。時間waitの期間は、図3の時間T1から時間T2までの周期Tに該当する。以下、周期Tの間の動作について説明する。
図3に例示するフォーカスドライブ電圧の印可と極性の制御により、光ピックアップ2を光ディスク1の光軸方向へ上下に移動させる。光ピックアップ2の上下移動によって、光ピックアップ2より出力される微少信号をRFアンプ9に入力する。RFアンプ9内部のフォーカスエラー生成回路により図3に示すフォーカスエラー信号を生成しサーボプロセッサ15に取り込む。
サーボプロセッサ15はフォーカスエラー信号をA/D変換したあと、最大値と最小値を保持する。保持するタイミングは図3における時間T2で行う。保持する値は周期Tの間で最も大きい値と最も小さいそれぞれの値である。すなわち、図3のフォーカスエラー信号の1巡目においては、最大値max1と最小値min1をサーボプロセッサ15は保持する。
以上のように、ステップS23で制御回路16よりサーボプロセッサ15に対して測定開始の指令をしてからフォーカスエラー信号の最大値と最小値を保持するまでの一連の動作は、ステップS26の時間waitが終了するまで、すなわち図3における時間T1から時間T2までの周期Tの間に自動的に行われる。
次にステップS27へ進む。ステップS27で制御回路16はフォーカスエラー信号の最大値と最小値を取得する。同時に(最大値−最小値)を求め“Ans”とする。Ansはフォーカスエラー信号のピークtoピーク信号である。Ansを制御回路16内部のメモリに格納し、次のステップS28に進む。
ステップS28で、Ansを測定したループ回数Nが1巡目か否かの判定を行う。この時点において、ステップS20の初期化処理は有効であり、Ansの測定ループ回数Nは1巡目なので、YESと判定してステップS29に進む。なお、Ansの測定ループ回数Nが2巡目以上の場合は、NOと判定してステップS29をスキップし、ステップS30に進む。NO判定の場合は測定ループ回数が2巡目の処理であり、後述する。
そしてステップS29で、制御回路16で求めた今回の測定結果AnsをFEppに代入し、ステップS30に進む。
ステップS30で、Ansが高反射光ディスクか否かを閾値aを用いて判定する。Ansが閾値aより大きい場合はYESと判定してステップ37に進む。ステップ37でFEppに今回測定したAnsを代入し、高反射光ディスクと判別する。Ansが閾値aより小さい場合はNOと判定してステップS31に進む。
図3のフォーカスエラー信号は、1巡目においてAnsが閾値bより小さい値を例示している。したがって、ステップS30でNOと判定してステップS31に進むことになる。なお、NOと判定した場合は低反射光ディスクか、あるいは光ディスクが装着されていないかのどちらかの状態である。
ステップS31で、Ansが前回値FEppより大きいか否かの判定を行う。この時点で、Ansの測定ループ回数Nは1巡目なので、今回測定したAnsと前回値FEppは同値であり、NOと判定し、ステップS32をスキップしてステップS33に進む。なお、YESと判定する場合は、Ansの測定ループ回数Nが2巡目以上で、かつAnsがFEppより大きい場合であり、後述する。
ステップS33でループ回数Nを+1インクリメントし、後述の処理においてAnsを測定したループ回数Nとして用いる。そして、次のステップS34に進む。
ステップS34で、Ansを測定したループ回数Nの判定を行う。図3の例においては、ループ回数Nは便宜上、2回として説明する。ステップS34で、Ansの測定ループ回数Nが2巡目でなければNOと判定してステップS22に戻る。
ステップS34でステップS22に戻る判定をした場合、これより先、Ansの測定ループNが2巡目に入り、ステップS22からステップS34までの処理を繰り返す。これらの処理は図3に例示する2巡目の周期Tの期間に行うことになる。
以下、制御回路16からみた2巡目の処理について説明する。ステップS22で、ループNの1巡目で保持していたサーボプロセッサ15内部の最大値と最小値をクリアしてステップS23に進む。ステップS23でフォーカスエラー信号の最大値と最小値の測定開始を指令してステップS24に進む。ステップS24でAnsの測定ループNが1巡目か否かの判定を行う。ループ回数Nは2巡目なのでNOと判定してステップS25に進む。
ステップS25でスピンドルモータ7の加速と加速時間を指令してステップS26に進む。指令によりサーボプロセッサ15は、スピンドルドライバ14からスピンドルモータ7に対してスピンドルドライブ電圧を印可して光ディスク1の回転制御を行う。図3に例示するように、スピンドルドライブ電圧の電圧Nと期間Mが駆動電圧と加速時間に該当する。
光ディスク1を回転する目的は、ループ回数Nの1巡目において、光ディスク1の記録面の汚れや指紋等の要因で、Ansが本来の振幅値を得られず、場合によって、NO DISCと判別するような異常状態を回避するために、光ディスク1を回転させてAnsを測定する光ディスク1上の位置を変えることにある。
そして、ステップS26で時間waitの処理のあとステップS27に進む、ステップS27でフォーカスエラー信号の最大値と最小値を取得して、Ans(=最大値−最小値)を求め、ステップS28に進む。
なお、図3に2巡目のフォーカスエラー信号の最大値max2、最小値min2を例示している。例示において、Ansは閾値a以下で閾値b以上なので、低反射光ディスクに相当する振幅を示している。
そして、ステップS28での測定ループ回数Nが1巡目か否かの判定を行う。この時点では、ループ回数Nは2巡目であり、NOと判定しステップ29をスキップしてステップS30に進む。
そして、ステップS30でAnsが閾値a以上か否かの判定を行う。図3の例示のように、2巡目のAns(=max2−min2)は閾値aより小さいのでNOと判定してステップS31に進む。
ステップS31で、Ansが前回値FEppより大きいか否かの判定をする。図3の例示において、AnsはFEppより大きいのでYESと判定してステップS32に進む。
ステップS32で、今回測定した2巡目のAnsを新たにFEppに代入する。すなわち、2巡目のFEppを最大値として制御回路16のメモリに格納する。なお、ステップS31でAnsが前回値FEpp以下の場合はNOと判定するので、2巡目のAnsはFEppに代入されず、1巡目のFEppが制御回路16のメモリに格納されたままとなる。
そして、ステップS33に進む。ステップS33でAnsの測定ループ回数Nを+1インクリメントして、ステップS34に進む。
ステップS34で、Ansの測定ループ回数Nが1巡目か否かの判定を行う。Ansの測定ループ回数Nは2巡目なので、YESと判定してステップS35に進む。よって、ステップS22に戻ることはない。
そしてステップS35で、FEppがNO DISCすなわちディスクが装着されているか否かを閾値bを用いて判定する。FEppが閾値b未満であればYESと判定し、ステップS38に進む。
ステップS38でNO DISC処理を行い、光ディスク1が再生装置にローディングされていないものとして自動調整を中止し処理を終了する。
一方、ステップS35でFEppが閾値b以上の場合は、NOと判定してステップS36に進む。図3の例示の2巡目においてはFEppは閾値a以下かつ閾値b以上なので、ステップS36に進む。ステップS36で低反射光ディスクのフラグをセットして低反射光ディスクと判別する。
そして、ステップS39に進む。ステップS39はステップS36とステップS37のそれぞれで低反射光ディスクまたは高反射光ディスクと判別した場合のFEppの振幅値に基づき、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号のそれぞれの振幅値を一定振幅まで増幅するゲイン設定を行い、自動調整を終了する。
なお、ステップS25ではスピンドルモータ7の加速により光ディスク1を回転させてAns測定の位置を変えているが、光ピックアップ2の位置を光ディスクの半径方向へ移動してAns測定を行っても良い。この場合、制御回路16は、サーボプロセッサ15に指令をして、スレッドドライバ12、送りモータ5を制御して、光ピックアップ2を搭載した基台3を光ディスク1の半径方向に移動する。この処理をステップS25で行えば良い。また、Ansの測定ループ回数Nは便宜上2巡回として説明したが、これ以上の巡回数でもよいことは云うまでもない。
以上のように本実施の形態によれば、低反射光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合に、信号記録面に対する光ピックアップの位置を変えて振幅値を再取得することを複数回行い、取得した振幅値の最大値に基づいて低反射光ディスクか光ディスクなしかを再度判別している。このため、低反射光ディスクを光ディスクなしと判定した場合や、高反射光ディスクを低反射光ディスクと判定した場合でも、光ピックアップの信号記録面に対する位置を変えてフォーカスエラー信号の振幅値を新たに取得するので、本来の振幅値を得る確率を大きくすることができる。
したがって、信号記録面の汚れや指紋等によって、低反射光ディスクを光ディスクなしと誤って判別する、あるいは高反射光ディスクを低反射光ディスクと誤って判別して、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号およびRF信号のゲインを増幅することでそれぞれの信号がクリップしてしまうという頻度を、極力少なくする効果が期待できる。
本発明の光ディスク判別方法は、サーボ制御特性の調整を行う自動調整技術として有用であり、光ディスクの種類にかかわらず、光ディスクから信号を読み出す光ディスク再生装置に広く適用できるものである。
本発明の実施の形態における光ディスク判別方法を実施する光ディスク再生装置のブロック図 図1の光ディスク再生装置の動作を説明するフローチャート フォーカスドライブ電圧とフォーカスエラー信号のタイミングチャート 従来技術におけるフォーカスドライブ電圧とフォーカスエラー信号のタイミングチャート
符号の説明
1 光ディスク
2 光ピックアップ
3 基台
4 主軸
5 送りモータ
6a、6b ギア
7 スピンドルモータ
8 レーザパワー制御回路
9 RFアンプ
10 信号処理回路
11 D/A変換器
12 スレッドドライバ
13 サーボドライバ
14 スピンドルドライバ
15 サーボプロセッサ
16 制御回路

Claims (6)

  1. 光ディスクの信号記録面に対し光ピックアップを垂直方向に変位させ、前記光ピックアップから得られるフォーカスエラー信号の振幅値を検出し、前記振幅値に基づいて反射率の違いによる光ディスクの種類および有無を判別する光ディスク判別方法であって、
    最初に検出した前記フォーカスエラー信号の振幅値によって前記光ディスクが低反射型光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合、前記光ディスクの信号記録面に対する前記光ピックアップの位置を変えて前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出し、検出した振幅値の最大値に基づいて前記光ディスクの種類および有無を再度判別することを特徴とする光ディスク判別方法。
  2. 前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させて、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク判別方法。
  3. 前記光ピックアップを前記光ディスクの円周方向に移動させて、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク判別方法。
  4. 光ディスクを回転駆動する光ディスク駆動手段と、
    前記光ディスクにレーザ光を照射し、反射光を電気信号に変換する光ピックアップと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させる光ピックアップ移動手段と、
    前記光ピックアップをフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する光ピックアップ駆動手段と、
    前記光ピックアップの出力信号からフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号を生成する信号生成手段と、
    前記光ディスク駆動手段、光ピックアップ移動手段および光ピックアップ駆動手段の動作を制御するサーボ手段と、
    前記信号生成手段の出力信号に基づいて前記サーボ手段に指令を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記サーボ手段で検出したフォーカスエラー信号の振幅値に基づいて、反射率の違いによる光ディスクの種類および有無を判別すると共に、
    前記サーボ手段で最初に検出した前記フォーカスエラー信号の振幅値によって前記光ディスクが低反射型光ディスクまたは光ディスクなしと判定した場合、前記サーボ手段に指令し、前記光ディスク駆動手段または前記光ピックアップ移動手段を駆動して前記光ディスクの信号記録面に対する前記光ピックアップの位置を変えた後、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出し、検出した振幅値の最大値に基づいて前記光ディスクの種類および有無を再度判別することを特徴とする光ディスク再生装置。
  5. 前記制御手段は、前記サーボ手段に指令して前記光ピックアップ移動手段を駆動し、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させて、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク再生装置。
  6. 前記制御手段は、前記サーボ手段に指令して前記光ディスク駆動手段を駆動し、前記光ピックアップに対する前記光ディスクの円周方向の位置を変えて、前記フォーカスエラー信号の振幅値を複数回検出することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010118119A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Toshiba Alpine Automotive Technology Corp 収納型ディスク装置及びディスク駆動方法

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