JP2005159230A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】積層された容量素子を有する半導体記憶装置において、パターン配置を最適化することにより、上部電極の引き出し面積を最小限にし、大容量な半導体記憶装置の提供を目的とする。
【解決手段】下部電極9と第一の容量絶縁膜12と中間電極13とからなる下部容量素子17と、中間電極13と第二の容量絶縁膜14と上部電極15とからなる上部容量素子18とにおいて、セルプレート線である中間電極13に、貫通孔Aを設ける。上部容量素子18の上部電極15は、貫通孔Aを介して中継電極10と接続しているソース/ドレイン領域4と電気的に接続している。このように、中間電極13中に貫通孔Aを設けることにより、上部容量素子18は、メモリセルの面積を増大させずに下部容量素子17の上方に設けることができる。
【選択図】図1
【解決手段】下部電極9と第一の容量絶縁膜12と中間電極13とからなる下部容量素子17と、中間電極13と第二の容量絶縁膜14と上部電極15とからなる上部容量素子18とにおいて、セルプレート線である中間電極13に、貫通孔Aを設ける。上部容量素子18の上部電極15は、貫通孔Aを介して中継電極10と接続しているソース/ドレイン領域4と電気的に接続している。このように、中間電極13中に貫通孔Aを設けることにより、上部容量素子18は、メモリセルの面積を増大させずに下部容量素子17の上方に設けることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、強誘電体または高誘電体を容量絶縁膜とする容量素子を有する半導体記憶装置およびその製造方法に関するものである。
近年、デジタル技術の進化に伴い、大容量のデータを処理し、保存する傾向が強まっている。このようなデジタル技術の進化の中で、電子機器は一層の高度化が進み、中枢となる半導体装置において、より微細化と高速化が求められている。半導体記憶装置の代表であるダイナミックRAMを例にとると、従来の珪素酸化物や珪素窒化物に替えて、高誘電体を容量絶縁膜として用いる技術が広く研究開発されている。一方、不揮発性RAMに関しては、従来に無い高速低電圧動作を実現するため、強誘電体を容量絶縁膜として用いる研究開発が盛んに行われている。これら強誘電体あるいは高誘電体を容量絶縁膜とする容量素子を有する半導体記憶装置においては、今後の技術革新の中で如何に集積度を高め、チップサイズの増大を抑えていくかが大容量化の鍵となっている。
以下、強誘電体あるいは高誘電体を容量絶縁膜とする容量素子を有する従来の半導体記憶装置について図17を参照しながら説明する。図17(a)は、従来の半導体記憶装置の平面図である。図17(b)は、図17(a)のy−y’を線で結ぶ箇所近傍の半導体記憶装置の要部断面図である。
従来の半導体記憶装置は、図17(b)に示すように、半導体基板901に形成されたソース/ドレイン領域902、903およびゲート電極(図示せず)と、半導体基板901の上に形成された第一の層間絶縁膜904と、第一の層間絶縁膜904にソース/ドレイン領域902、903と接続するように形成されたコンタクトプラグ905、906と、第一の層間絶縁膜904の上に形成された強誘電体反応防止膜907と、コンタクトプラグ905を覆うように形成された下部電極の拡散バリア膜908と、拡散バリア膜908の上に形成された下部電極909と、下部電極909の上に形成された第一の強誘電体膜910と、第一の強誘電体膜910の上に形成されたセルプレート線911と、セルプレート線911の上に形成された第二の強誘電体膜912と、第二の強誘電体膜912の上に形成された上部電極913と、上部電極913を覆うように基板全体に亘って形成された第二の層間絶縁膜914と、上部電極913とコンタクトプラグ906とを接続するためのプラグ915、916および配線917とから構成されている。さらに、配線917を覆うように基板全体に亘って形成された第三の層間絶縁膜918と、第三の絶縁膜918の上に形成された配線919、920とを有している。
以上のような半導体記憶装置において、下部電極909と、第一の強誘電体膜910と、セルプレート線911とによって第一のキャパシタ921が構成されている。また、セルプレート線911と、第二の強誘電体膜912と、上部電極913とによって第二のキャパシタ922が構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−217381号公報(第7頁、第1図)
上述した従来の半導体記憶装置は、第一のキャパシタ921の上部電極であるセルプレート線911を第二のキャパシタ922の下部電極として用いているため、第一のキャパシタ921と、第二のキャパシタ922とを積層した構成である。そのため、セルプレート線911の上に形成される第二のキャパシタ922にアクセスするために、上部電極913とソース/ドレイン領域903とを接続するためのプラグ915を上部電極913の直上に形成する必要があった。
そのため、プラグ915を形成するために、第二の層間絶縁膜914中にドライエッチングによってコンタクトホールを形成するとき、コンタクトホールの開口部から上部電極913を介して、第二の強誘電体膜912にエッチングによるプラズマダメージやスパッタダメージが生じていた。このようにして、第二のキャパシタ922の第二の強誘電体膜912の一部の組成が崩れるといった問題があった。つまり、プラズマダメージやスパッタダメージによる強誘電体膜912の破壊により、第二のキャパシタ922の分極量や容量が減少するといった問題があった。
また、従来の半導体記憶装置では、上部電極913とソース/ドレイン領域903へ接続するための配線917を形成する工程が必要であった。そのため、キャパシタ921、922の周辺に上部電極913とソース/ドレイン領域903とを接続するプラグ916を形成するための領域が必要であった。現状の一般的なキャパシタサイズは0.5μm〜3μm程度であり、ソース/ドレイン領域903と上部電極913とを接続するコンタクトのサイズは0.15μm〜0.5μm程度が用いられている。そのため、前記キャパシタのサイズによるピッチ配列の隙間に前記コンタクトを配置する場合、上部電極913とソース/ドレイン領域903とのコンタクトを取るために、3〜6倍に及ぶ領域が必要となり、図17(a)に示すように、プラグ916の周辺にメモリとして無効となるチップ領域が大きく発生するという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みて、メモリセルキャパシタを積層した構造を有する半導体記憶装置において、チップ面積の増大を抑えながら、各メモリセルのキャパシタから電極を引き出すことを目的とする。さらに、電極からの引き出しコンタクトの周囲にもキャパシタ領域を設けることにより、高集積化およびメモリの大容量化を可能とする半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、絶縁膜中に形成された第一の電極および第二の電極と、第一の電極の上に形成された第一の容量絶縁膜と、第一の容量絶縁膜の上に形成された第三の電極と、第三の電極を覆うように形成された第二の容量絶縁膜と、第二の電極と接続するように、且つ第二の容量絶縁膜を覆うように形成された第四の電極とからなることを特徴とする。
このように、第三の電極の上下両面を容量素子の電極として利用し、二個の容量素子が積層した構造をしているため、チップ面積を変えずにメモリ容量を二倍にすることができる。つまり、高集積化と大容量化を可能にした半導体記憶装置を実現することができる。
さらに、第三の電極と第二の容量絶縁膜と第四の電極とからなる上部容量素子において、第二の電極を介してソース/ドレイン領域と接続する第四の電極は、第二の容量絶縁膜を覆い、第二の電極と接続するように形成されているため、ソース/ドレイン領域と接続するコンタクトを上部容量素子の直上に形成する必要がなくなる。従って、容量絶縁膜の組成や構造に対して、コンタクト形成時のエッチングダメージによる悪影響が低減でき、信頼性の高い容量素子を提供することができる。
また、第四の電極は、第三の電極の形成された領域内において、第三の電極を貫通して第二の電極と接続しているため、上部容量素子と半導体基板とを接続する配線を引き回すことなく、メモリセルの形成された領域内において電極を引き出すことができる。従って、第四の電極と第二の電極とのコンタクト部が第三の電極の範囲をはみ出さないため、コンタクト部の占める面積を低減することができる。さらに、上部電極に対するコンタクト部の周囲にも容量絶縁膜を有するため、チップ面積に対する無効領域の発生を抑えることができる。
また、上記目的を達成するために本発明は、絶縁膜中に第一の電極および第二の電極を形成する工程と、第一の電極と第二の電極との上に第一の容量絶縁膜を形成する工程と、第一の容量絶縁膜の上に第三の電極を形成する工程と、第二の電極の上方に位置する第三の電極を除去する工程と、第三の電極を覆うように第二の容量絶縁膜を形成する工程と、第二の電極の上方の第一の容量絶縁膜と第二の容量絶縁膜とを第二の電極が露出するまで除去する工程と、第一の容量絶縁膜および第二の容量絶縁膜とを覆うように第四の電極を形成する工程と、第四の電極と接続された第二の電極毎に、第四の電極を分離する工程とを含むことを特徴とする。
このような製造方法によれば、第四の電極は、容量絶縁膜を覆うように形成することができ、第三の電極と第二の容量絶縁膜と第四の電極とからなる容量素子の上部にコンタクトホールを形成することなく、第四の電極を第二の電極と接続することにより、第四の電極は第二の電極を介してソース/ドレイン領域と電気的に接続することができる。従って、コンタクトホール形成時にメモリセルキャパシタや容量絶縁膜にダメージを与えることがなく、組成変動や構造の破壊を抑えることができ、良好な容量絶縁膜を得ることができる。また、第三の電極の両面を容量素子の電極として利用しているため、第一の電極と第一の容量絶縁膜と第三の電極とからなる容量素子と、第三の電極と第二の容量絶縁膜と第四の電極とからなる容量素子との積層構造を有する構成であるため、チップ面積の増大を抑えつつ、メモリ容量を大容量化できる半導体記憶装置を形成することができる。
以上のように本発明は、積層された容量素子を有する半導体記憶装置において、パターン配置を最適化することにより、上部電極の引き出し面積を最小限にし、大容量かつ高集積化の可能な半導体記憶装置およびその製造方法を提供することができる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1における半導体記憶装置について、図1を参照しながら説明する。図1(a)は、実施形態1に係るメモリセルの要部平面図であり、図1(b)は、図1(a)のx−x’を結ぶ線での断面図である。
本発明の実施形態1における半導体記憶装置について、図1を参照しながら説明する。図1(a)は、実施形態1に係るメモリセルの要部平面図であり、図1(b)は、図1(a)のx−x’を結ぶ線での断面図である。
実施形態1におけるメモリセルは、図1(b)に示すように、素子分離層2と、不純物拡散層であるソース/ドレイン領域3、4とを備えた半導体基板1の上に形成された第一の層間絶縁膜5と、第一の層間絶縁膜5に形成されたソース/トレイン領域3、4と接続するコンタクトプラグ6、7と、コンタクトプラグ6、7の上に形成されたバリア膜8と、バリア膜8の上に形成された下部電極9および中継電極10と、下部電極9と中継電極10との間に形成されたスペーサ絶縁膜11と、下部電極9と中継電極10との上に形成された第一の容量絶縁膜12と、下部電極9の上方の第一の容量絶縁膜12の上に形成された中間電極13と、中間電極13を覆うように形成された第二の容量絶縁膜14と、第二の容量絶縁膜14と中継電極10の上に形成された上部電極15とから構成されている。
このような構成において、下部電極9は、コンタクトプラグ6を介してソース/ドレイン領域3と接続しており、さらに図1(a)に示すように、中継電極10を囲むような形状をしている。
また、中間電極13はセルプレート線であり、図1(a)に示すように、中継電極10の直上に貫通孔Aを有している。
上部電極15は、図1(a)に示すように、貫通孔Aをコンタクト部16として、中継電極10と接続している。つまり、図1(b)に示すように、上部電極15は、中間電極13を突き抜けて、中継電極10と接続している。また、コンタクトプラグ6の上方の上部電極15にはスリットが形成され、スリットによって分割された上部電極15は、図1(a)に示すように、それぞれの中継電極10と接続している。さらに、中継電極10は、コンタクトプラグ7を介してソース/ドレイン領域4と接続されている。
このようなメモリセルにおいて、第一の容量素子である下部容量素子17は、第一の電極である下部電極9と、第一の容量絶縁膜12と、第三の電極である中間電極13とから構成される。また、第二の容量素子である上部容量素子18は、第三の電極である中間電極13と、第二の容量絶縁膜14と、第四の電極である上部電極15とから構成される。
上述した下部容量素子17と上部容量素子18とは、上下に位置し、さらに横方向にオーバーラップして位置している。つまり、図1(b)に示すように、上部容量素子18は、基板に平行な方向に下部容量素子17の1/2だけずれて位置している。
このように、本発明は、上部電極15と接続する中継電極10を形成するとともに、セルプレート線である中間電極13に貫通孔Aを設けるようにしたものである。そのため、図1(a)に示すように、中間電極13の形成された基板の領域内において、その領域をはみ出すことなく、上部容量素子18の上部電極15が中継電極10を介してソース/ドレイン領域4と接続することができる。従って、中間電極13に貫通孔Aを設け、貫通孔A内に上部電極15を収めた構成であるため、上部電極15の引き出し面積を最小限にすることができる。
また、上部電極15とソース/ドレイン領域4との接続のためのコンタクト部に必要な領域を確保するために、従来はコンタクト部の周囲に無駄な領域が生じていたが、本発明ではこの領域に中間電極13、第二の容量絶縁膜14および上部電極15が形成されることにより、容量を持たせることができる。従って、基板領域内のデッドスペースを有効に利用でき、メモリ容量を大容量化することができる。
また、従来例のように、上部容量素子とソース/ドレイン領域との接続のために上部電極の直上に設けていたコンタクトホールや配線となるプラグを、本発明では設ける必要がない。従って、コンタクトホール形成時のドライエッチングや、プラグ形成時の容量絶縁膜に対するダメージが減少するため、容量絶縁膜の組成が破壊されることによる容量素子の特性の劣化を抑制することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2における半導体記憶装置の製造方法について、図2から図11を参照して説明する。図2から図11は、実施形態2に係るメモリセルの製造方法の各工程断面図である。各図(a)は、メモリセルの要部平面図であり、各図(b)は、各図(a)中のx−x’を結ぶ線での断面図である。図1と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本発明の実施形態2における半導体記憶装置の製造方法について、図2から図11を参照して説明する。図2から図11は、実施形態2に係るメモリセルの製造方法の各工程断面図である。各図(a)は、メモリセルの要部平面図であり、各図(b)は、各図(a)中のx−x’を結ぶ線での断面図である。図1と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
まず、図2(b)に示すように、例えばシリコンからなる半導体基板1の表面に素子分離層2を選択的に形成する。次に、半導体基板1の上にゲート絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極(図示せず)を形成する。その後、ゲート電極をマスクとして半導体基板1に不純物注入を行い、ゲート電極の両側方領域に不純物拡散層であるソース/ドレイン領域3、4を形成する。これにより、素子分離層2によって互いに絶縁された複数のトランジスタ(図示せず)が半導体基板1上に形成される。
ここで、トランジスタのゲート電極はワード線(図示せず)と接続されており、ワード線を用いてトランジスタのON/OFFを制御することができる。
次に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、図2(a)に示すように、素子分離層2とトランジスタとが形成された半導体基板1の全面に亘ってボロン燐ドープ酸化シリコン(以下、BPSG膜という)を堆積し、続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械的研磨)法により、堆積したBPSG膜の上面を平坦化する。これにより、図2(b)に示すように、膜厚600nm程度の第一の層間絶縁膜5が形成される。
次に、第一の層間絶縁膜5の表面全面にフォトレジストを塗布して、リソグラフィ法により、ソース/ドレイン領域3、4の上方にホールを有するレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングにより、第一の層間絶縁膜5にコンタクトホールを形成する。
続いて、スパッタリング法により、コンタクトホールの側面及び底面に膜厚10nmのTi膜を堆積する。次に、CVD法により、コンタクトホールが埋まらないように、Ti膜の上に膜厚10nmのTiN膜を堆積する。
ここで、Ti膜は、第一の層間絶縁膜5との密着性を向上させることができる。また、TiN膜は、この後に形成されるコンタクトプラグが第一の層間絶縁膜5から侵入する酸素によって酸化されるのを防止し、さらにソース/ドレイン領域3、4からの酸素拡散も防止することができる。
次に、CVD法により、コンタクトホールを埋め込むように第一の層間絶縁膜5の表面全体に亘ってタングステン(W)からなる導電性材料を堆積する。続いて、CMP法により、第一の層間絶縁膜5の上面が露出するまで導電性材料を除去する。このようにして、図2(b)に示すように、ソース/ドレイン領域3、4と接続し、図2(a)に示すように、一列に配置するコンタクトプラグ6、7が形成される。
ここで、タングステンは、ホールに対する埋め込み特性が良いため、CMPによる平坦性が得られやすく、さらにこの後に行う容量絶縁膜の焼結のときに酸化し難いという特長を有する。
図2(b)に示すように、一方のコンタクトプラグ6は、ソース/ドレイン領域3と接続しており、ソース/ドレイン領域3を介してビット線(図示せず)と接続している。他方のコンタクトプラグ7は、ソース/ドレイン領域4と接続しており、ソース/ドレイン領域4を介してビット線(図示せず)と接続している。また、コンタクトプラグ6とコンタクトプラグ7は、交互に配置されている。
次に、スパッタリング法により、図3(b)に示すように、コンタクトプラグ6、7が形成された半導体基板1の上に、半導体基板1の全面に亘って膜厚100nmのTiAlN膜8を堆積する。さらに、スパッタリング法により、図3(a)に示すように、TiAlN膜8の上に膜厚50nmのIr膜(図示せず)を堆積し、Ir膜の上に膜厚50nmのIrO2膜(図示せず)を堆積し、IrO2膜の上に膜厚70nmのPt膜を順次堆積する。これにより、積層の電極層Bが形成される。
ここで、TiAlN膜8は、コンタクトプラグ6、7から、後工程で形成される第一の容量絶縁膜12への水素の拡散を防止するバリア膜である。また、Ir膜とIrO2膜は、第一の容量絶縁膜12の焼結時にコンタクトプラグ6、7へ酸素が拡散するのを防ぐことができる。従って、コンタクトプラグ6、7の酸化によるコンタクト抵抗の上昇や、第一の層間絶縁膜5などから侵入する水素による第一の容量絶縁膜12の還元を防止することができる。
続いて、電極層Bの上に、コンタクトプラグ6の上方の電極層Bと、コンタクトプラグ7の上方の電極層Bとを分離する形状のレジストパターンを形成する。例えば、コンタクトプラグ7の上方の電極層Bをコンタクトプラグ6の上方のPt膜が囲むような形状である。このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングすると、図4(b)に示すように、コンタクトプラグ6に接続する第一の電極である下部電極9と、コンタクトプラグ7に接続する第二の電極である中継電極10とが形成される。
このように、下部電極9と中継電極10は、TiAlN膜8と、Ir膜と、IrO2膜と、Pt膜とからなる積層構造を有する電極である。また、図4(a)に示すように、平面図において中継電極10は四角形状をしており、下部電極9は中継電極10の四辺を囲むような形状をしている。
次に、下部電極9と中継電極10とが形成された半導体基板1の上面に、CVD法により、膜厚500nmのNon doped Silicate Glass膜(NSG膜)を堆積する。その後、CMP法により、下部電極9と中継電極10との上面が露出するまでNSG膜を除去し、図5(b)に示すように、下部電極9と中継電極10との間を埋めるようにスペーサ絶縁膜11を形成する。なお、スペーサ絶縁膜11としては、窒化シリコン膜やTEOS膜などでもよい。
続いて、例えばスピン塗布法により、図6(a)に示すように、半導体基板1の全体に亘って、強誘電体材料であるSrBi2(TaxNb1-x)2O9(ただし、xは0≦x≦1)(以下、SBTN膜という)を膜厚100nm堆積する。これにより、図6(b)に示すように、下部電極9と中継電極10との上面に、SBTN膜からなる第一の容量絶縁膜12が形成される。
さらに、スパッタリング法により、図6(b)に示すように、第一の容量絶縁膜12の上に、Ptを膜厚100nm堆積する。このPt膜は、第三の電極であり、セルプレート線となる中間電極13である。
次に、中間電極13の上に、中継電極10の上方が開口するレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてドライエッチングし、中継電極10上の第一の容量絶縁膜12の表面を露出させる。その結果、図7(b)に示すように、中継電極10の上の中間電極13が除去され、下部電極9の上方にのみ中間電極13が形成される。
中間電極13は、図7(a)に示すように、平面図においては、隣り合う下部電極9間において連続して形成されており、且つ中継電極10の上方に貫通孔Aを有するように構成されている。
このように形成された下部電極9と、第一の容量絶縁膜12と、中間電極13とにより、第一の容量素子である下部容量素子17が構成される。図7(b)に示すように断面図において、下部容量素子17と下部容量素子17との間に中継電極10が配置している。
続いて、下部容量素子17の上に形成される上部容量素子18の製造工程について説明する。
図8(b)に示すように、CVD法により、中間電極13と露出した第一の容量絶縁膜12とを覆うように、半導体基板1の全体に亘って、膜厚100nmのSBTN膜を堆積し、第二の容量絶縁膜14を形成する。
その後、第二の容量絶縁膜14の上に、中継電極10の上方に中間電極13が露出しない大きさのホールを有するレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとして、第一の容量絶縁膜12と第二の容量絶縁膜14とをエッチングし、中継電極10の表面を露出させる。これにより、図9(a)および図9(b)に示すように、中継電極10の上に、コンタクト部16が形成される。
続いて、スパッタリング法により、第一の容量絶縁膜12の側面と、第二の容量絶縁膜14と、コンタクト部16とを覆うように半導体基板1の全面に亘って、図10(a)に示すように、膜厚100nmのPt膜を堆積する。このように形成されたPt膜は第四の電極である上部電極15となる。この上部電極15は、図10(b)に示すように、コンタクト部16において、中継電極10と接続し、コンタクトプラグ7を介して、ソース/ドレイン領域4と接続している。
その後、エッチングにより、図11(a)に示すように、コンタクトプラグ6の上方のPt膜を除去する。これにより、図11(b)に示すように、隣り合う中継電極10に接続する上部電極15はそれぞれ分離され、独立して構成される。
このように形成された中間電極13と、第二の容量絶縁膜14と、上部電極15とにより、図11(b)に示すように、第二の容量素子である上部容量素子18が構成される。上部容量素子18の上部電極15は、中継電極10とコンタクトプラグ7とを介して、ソース/ドレイン領域4と接続している。
上述した本発明による半導体記憶装置は、図11(b)に示すように、下部容量素子17の斜め上方に上部容量素子18を有しており、断面図において、上部容量素子18は下部容量素子17の幅の約半分だけ、半導体基板1に平行方向にずれて配置している。つまり、図11(a)に示すように、下部容量素子17と上部容量素子18が横方向にオーバーラップした構成である。そのため、隣り合う下部容量素子17に跨るように、下部容量素子17の上方に上部容量素子18が位置するため、チップ面積を増加させることなくメモリセルを集積化できるため、メモリ容量を増加することができる。
さらに、第二の容量絶縁膜14を覆うように上部電極15を形成し、下部電極9と同時に形成された中継電極10と上部電極15とが接続する構成であるため、上部容量素子18の直上に従来必要であったコンタクトホールを形成する必要がない。つまり、コンタクトホール形成時のエッチングダメージやプラズマダメージにより、上部電極15を介して第二の容量絶縁膜14の組成や構造が破壊されることがない。従って、コンタクトホールの下方に位置する容量素子にダメージを与えることなく、良好な容量素子を形成することができる。さらに、信頼性の高い半導体記憶装置を提供することができる。
なお、本発明は、下部電極9と同じ高さにおいて、上部電極15と中継電極10とを直接接続するような構成であれば同様の効果を奏する。
なお、本実施形態において、ソース/ドレイン領域の上層がシリサイド化された層であってもよい。
本実施形態において、第一の層間絶縁膜5は、窒化シリコンを含んでもよい。但し、熱処理により平坦化し易いため第一の層間絶縁膜5としてBPSG膜がより好ましい。
本実施形態において、コンタクトプラグ6、7は、ポリシリコンからなる導電性材料で構成してもよい。
本実施形態において、第一の容量絶縁膜12および第二の容量絶縁膜14は、スピン塗布法、CVD法、MOCVD法のうちいずれかひとつを用いて形成すればよい。
本実施形態において、第一の容量絶縁膜12および第二の容量絶縁膜14は、SBTN膜に限らず、Pb(ZrxTi1-x)O3、BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x)4Ti3O12、Ta2O5などの強誘電体材料または高誘電体材料で構成しても構わない。
なお、本実施形態において、さらに上部電極15の上に、全ての容量素子を覆うように半導体基板1の全体に亘って水素バリア膜を形成した構成を用いてもよい。このような構成によると、さらに後の工程において形成される層間絶縁膜から侵入する水素を防ぐことができる。そのため、水素の侵入により強誘電体膜が還元され、強誘電体膜の組成が崩れることによる分極量の減少などの容量素子の特性の劣化を防ぐことができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3における半導体装置について図12を参照して説明する。図12(a)は、メモリセルの要部平面図である。図12(b)は図12(a)中のx−x'での断面図であり、図12(c)は図12(a)中のxx−xx'での断面図である。図11と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本発明の実施形態3における半導体装置について図12を参照して説明する。図12(a)は、メモリセルの要部平面図である。図12(b)は図12(a)中のx−x'での断面図であり、図12(c)は図12(a)中のxx−xx'での断面図である。図11と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本実施形態の特徴は、実施形態2と異なりセルプレート線である中間電極13が貫通孔Aを有していないことである。つまり、中間電極13は、中継電極10の上方を避けるように、且つ中継電極10の周縁の一部分を囲むように形成されている。
以下に詳しく説明する。但し、実施形態2と同一部分については説明を省略する。
図12(a)に示すように、本実施形態3におけるメモリセルにおいて、コンタクトプラグ6は一直線に配列しており、コンタクトプラグ7は隣り合うコンタクトプラグ6間で、且つコンタクトプラグ6の列から外れた位置に形成されている。つまり、コンタクトプラグ7は、図12(a)に示すように、コンタクトプラグ6の列から上下方向に交互にずれて配置している。
次に、コンタクトプラグ6、7の上にバリア膜とPt膜とからなる電極層(図示せず)を形成し、コンタクトプラグ6の上方の電極層とコンタクトプラグ7の上方の電極層とを切断する。これにより、図12(a)に示すように、平面図において矩形状の下部電極9と、四角形状の中継電極10とが形成される。
その後、下部電極9と中継電極10との上に第一の容量絶縁膜12とPt膜からなる中間電極13とを順次形成する。そして、中継電極10の上方が開口し、中間電極13が中継電極10の周縁の一部分を囲うような凹形状をしたレジストパターンをマスクとして中間電極13をエッチングする。これにより、セルプレート線である中間電極13は、図12(a)に示すように、平面図において、四角形状の中継電極10の三方を囲うような凹部を有している。つまり、中間電極13は、キャパシタ領域として無駄なスペースが出来ないように変形して形成されている。
続いて、中間電極13の上に第二の容量絶縁膜14を堆積し、中継電極10の上方にコンタクト部16を形成する。その後、第二の容量絶縁膜14の上に、コンタクト部16を覆うように上部電極15を形成する。
このようにして、図12(b)に示すように、下部電極9と第一の容量絶縁膜12と中間電極13とからなる下部容量素子17と、図12(c)に示すように、中間電極13と第二の容量絶縁膜14と上部電極15とからなる上部容量素子18とが構成される。つまり、一列に配列した下部容量素子17の上方において、上部容量素子18は、ジグザグに配列した構成をしている。
本実施形態によると、図12(a)に示すように、容量素子の形成された領域を外れず、且つ中間電極13が形成された領域内に、中継電極10が形成されている。つまり、上部容量素子18の上部電極15とソース/ドレイン領域4との接続を取るコンタクト部16をメモリセルの面積を増加させることなく、最適な位置に配置することができる。そのため、上部容量素子18の上部電極15とソース/ドレイン領域4とのコンタクトの領域を最小限にすることができる。従って、単位メモリセルあたりの面積を増加させることなく、2個の容量素子を積層することができるため、メモリセルを集積化することができる。
続いて、以下に本実施形態3の改良例について、図13を参照して説明する。図13(a)は改良例に係るメモリセルの要部平面図である。図13(b)は図13(a)中のx−x'での断面図であり、図13(c)は図13(a)中のxx−xx'での断面図である。図11と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本改良例が実施形態3と異なる点は、等間隔に並んだコンタクトプラグ6の列と、コンタクトプラグ7との列が並列しており、各コンタクトプラグ6とコンタクトプラグ7とは並列していない配置をしている。さらに、下部容量素子17と上部容量素子18とが上下に重なっていることである。以下に詳しく説明する。
コンタクトプラグ6、7は、図13(a)に示すように、一列に形成されたコンタクトプラグ6の列と、同様に一列に形成されたコンタクトプラグ7の列が平行に配置されており、各コンタクトプラグ7は、コンタクトプラグ6の間に形成されている。
次に、図13(a)に示すように、コンタクトプラグ6の上にL字形状の下部電極9と、コンタクトプラグ7の上に四角形状の中継電極10を形成する。このとき、平面図において、L字形状の下部電極9と、四角形状の中継電極10とを組み合わせると四角形状を形成する。つまり、中継電極10の三辺が、一方の下部電極9の二辺と他方の下部電極9の一辺とによって囲まれている。
その後、下部電極9と中継電極10との上に第一の容量絶縁膜12とPt膜からなる中間電極13とを順次形成する。そして、中継電極10の上方が開口し、中間電極13が中継電極10の周縁の一部分を囲うような凹形状をしたレジストパターンをマスクとして中間電極13をエッチングする。これにより、セルプレート線である中間電極13は、図13(a)に示すように、平面図において、四角形状の中継電極10の三面を囲うような凹部を有している。つまり、中間電極13は、キャパシタ領域として無駄なスペースが出来ないように変形している。
その後、実施形態2と同様の方法により、第二の容量絶縁膜14と上部電極15を形成する。
上述したように、本改良例のメモリセルは、図13(b)に示すように、下部電極9と第一の容量絶縁膜12と中間電極13とからなる下部容量素子17と、図13(c)に示すように、中間電極13と第二の容量絶縁膜14と上部電極15とからなる上部容量素子18が上下に重なって構成されている。従って、図13(b)に示すように、上部電極15の真下に下部電極9が収まる構造となるため、メモリセル部のレイアウト設計が容易になる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4における半導体装置について、図14を参照して説明する。図14(a)は実施形態4に係るメモリセルの要部平面図である。図14(b)は図14(a)中のx−x'での断面図である。図11と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本発明の実施形態4における半導体装置について、図14を参照して説明する。図14(a)は実施形態4に係るメモリセルの要部平面図である。図14(b)は図14(a)中のx−x'での断面図である。図11と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本実施形態4の特長は、実施形態2と異なり、コンタクトプラグ6のピッチと同じピッチで配列したコンタクトプラグ7が、コンタクトプラグ6に並列して配置している。つまり、下部電極9と上部電極15とが同ピッチで配置した構成をしている。以下に詳しく説明する。但し、実施形態2と同一部分は省略する。
図14(a)に示すように、本実施形態4におけるメモリセルにおいて、コンタクトプラグ6の列とコンタクトプラグ7の列とは、並行して配置されており、コンタクトプラグ6とコンタクトプラグ7は隣り合っている。つまり、コンタクトプラグ6のピッチとコンタクトプラグ7のピッチが等しくなるように形成している。
次に、図14(b)に示すように、コンタクトプラグ6、7の上にバリア膜とPt膜とからなり、平面図において四角形状の下部電極9と中継電極10とが形成される。その後、下部電極9と中継電極10との上に第一の容量絶縁膜12とPt膜からなる中間電極13とを順次形成する。そして、中間電極13の上に、中継電極10の上方が開口するレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてドライエッチングし、中継電極10の上方に貫通孔Aを形成する。これにより、セルプレート線である中間電極13は、図14(a)に示すように、平面図においては、隣り合う下部電極9間において連続して形成されており、且つ中継電極10の上方に貫通孔Aを有するように構成されている。
続いて、中間電極13の上に第二の容量絶縁膜14を堆積し、中継電極10の上方にコンタクト部16を形成する。その後、第二の容量絶縁膜14の上に、コンタクト部16を覆うように上部電極15を形成する。
このようにして、図14(b)に示すように、下部電極9と第一の容量絶縁膜12と中間電極13とからなる下部容量素子17と、中間電極13と第二の容量絶縁膜14と上部電極15とからなる上部容量素子18とが構成される。
このように、コンタクトプラグ6のサイズを固定し、コンタクトプラグ6の最小ピッチの状態で、セルプレート線に垂直な方向、つまり図14(a)に示すように、上部電極15の長辺方向に第一の容量絶縁膜12および第二の容量絶縁膜14を伸ばすだけで、メモリセルの容量を増加することができる。言い換えれば、上部電極15の最小セパレートサイズで、容量絶縁膜を伸ばすことによって、メモリセルのキャパシタ容量を増やすことができる。
このような構成によって、上部電極15の長辺を調節するだけで、容易に容量素子の容量を調節することができる。従って、セルプレート線方向にメモリセルの集積度を向上することができる。
また、以下に本実施形態4の改良例について、図15を参照して説明する。図15(a)は本改良例のメモリセルの要部平面図である。図15(b)は図15(a)中のx−x'での断面図である。図11と同一構成要素は同符号を付して説明を省略する。
本改良例が実施形態4と異なる点は、コンタクトプラグ6とコンタクトプラグ7を交互に、且つ一列に配置することである。
このように、上部電極15に対して、コンタクト部16である中継電極10を最小のセパレートサイズで配置するため、セルプレート線で中間電極13に垂直で、且つ基板に平行な方向に配置するビット線(図示せず)方向にメモリセルの集積度を向上することができる。
上述したように、本実施形態および改良例によると、下部電極9と上部電極15とが通常のコンタクトと同等のピッチで配置出来るとき、上部容量素子18の上部電極15と基板とのコンタクト部16を、中間電極13を貫通させて設けるため、メモリセルの面積を増加させることなく、容量素子を積層した半導体装置を提供することができる。また、メモリセルとしてのチップ占有面積を抑えつつ、各容量素子の容量調節を上部電極15の長辺方向のみで行うことができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5における半導体装置について、図16を参照しながら説明する。図16(a)はメモリセルの要部平面図であり、図16(b)は図16(a)中のx−x’を結ぶ線での断面図である。図1と同一構成要素は、同符号を付して説明を省略する。
本発明の実施形態5における半導体装置について、図16を参照しながら説明する。図16(a)はメモリセルの要部平面図であり、図16(b)は図16(a)中のx−x’を結ぶ線での断面図である。図1と同一構成要素は、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、実施形態2と異なる点は、上部電極15とソース/ドレイン領域4との接続のために、中継電極10の代わりにプラグ20と、中継プラグ21と、配線22とを有することである。以下に詳しく説明する。但し、実施形態2と同一内容は説明を省略する。
図16(b)に示すように、素子分離層2と、ソース/ドレイン領域3、4と、第一の層間絶縁膜5と、コンタクトプラグ6、7とが形成された半導体基板1の上に、バリア膜8と、下部電極9と、スペーサ絶縁膜11とを形成する。
次に、下部電極9の上に第一の容量絶縁膜12を形成し、第一の容量絶縁膜12の上に中間電極13を形成する。
ここで、コンタクトプラグ7の上方に位置する中間電極13には貫通孔Aが形成されている。この貫通孔Aは、この後に形成される上部容量素子18とソース/ドレイン領域4とを接続するためのプラグを形成するために設けられている。このときの貫通孔の径は、後工程にて中継プラグ21を形成するためのコンタクトホールの径より大きくなくてはならない。
続いて、中間電極13を覆うように第二の容量絶縁膜14を形成し、第二の容量絶縁膜14の上に上部電極15を形成する。このとき上部電極15は、図16(a)に示すように、コンタクトプラグ6、7の上部を避け、さらに隣り合う下部電極9に対する上部電極15を分離するように形成される。
以上のようにして、上下に積層した下部容量素子17と上部容量素子18とが構成される。
次に、下部容量素子17と上部容量素子18とを埋めるように、半導体基板1の全体に亘って第二の層間絶縁膜19を形成する。続いて、上部電極15の上方とコンタクトプラグ7の上方とに開口を有するレジストパターンをマスクとして、第二の層間絶縁膜19およびスペーサ絶縁膜11にコンタクトホールを形成する。このコンタクトホールに導電膜を埋め込むことにより、上部電極15の上にプラグ20と、コンタクトプラグ7の上に中継プラグ21が形成される。
次に、第二の層間絶縁膜19の上に、プラグ20と中継プラグ21とを接続する導電膜からなる配線22を形成する。これにより、上部電極15は、上部電極15上に設けられたプラグ20を介して配線22と接続する。さらに、配線22は中継プラグ21およびコンタクトプラグ7を介して、ソース/ドレイン領域4と接続する。つまり、上部電極15は、プラグ20と、配線22と、中継プラグ21と、コンタクトプラグ7とを介してソース/ドレイン領域4と接続する。
上述した構成によると、上部電極15に接続するコンタクトプラグ7および中継プラグ21を下部電極9から遠くに離れた位置に引き出して設けることがない。そのため、中継プラグ21およびコンタクトプラグ7の周辺に生じる無駄な領域を最小限にすることができる。
本発明は、上記各実施形態に示したような、貫通孔Aもしくは、平面図において凹形状を有する中間電極13に限らず、上部容量素子18の引き出しコンタクト(中継電極10およびコンタクトプラグ7と中継プラグ21)を中間電極13の形成された領域を外れることなく形成された構成であればよい。つまり、下部電極と中間電極と中継電極と上部電極の形状を、チップ面積に対する無駄な領域を抑えるように適宜変形すればよい。このような構成によると、半導体基板上において上部容量素子の引き出しコンタクトが占める面積を最小に抑えることができる。従って、高集積化および信頼性の高い容量素子を提供することができる。
本発明にかかる半導体記憶装置およびその製造方法は、高集積化および大容量化を目的とする半導体記憶装置等に適用できる。
1 半導体基板
2 素子分離層
3、4 ソース/ドレイン領域
5 第一の層間絶縁膜
6、7 コンタクトプラグ
8 バリア膜
9 下部電極
10 中継電極
11 スペーサ絶縁膜
12 第一の容量絶縁膜
13 中間電極
14 第二の容量絶縁膜
15 上部電極
16 コンタクト部
17 下部容量素子
18 上部容量素子
19 第二の層間絶縁膜
20 プラグ
21 中継プラグ
22 配線
901 半導体基板
902、903 ソース/ドレイン領域
904 第一の層間絶縁膜
905、906 コンタクトプラグ
907 強誘電体反応防止膜
908 拡散バリア膜
909 下部電極
910 第一の強誘電体膜
911 セルプレート線
912 第二の強誘電体膜
913 上部電極
914 第二の層間絶縁膜
915、916 プラグ
917 配線
918 第三の層間絶縁膜
919、920 配線
921 第一のキャパシタ
922 第二のキャパシタ
A 貫通孔
B 電極層
2 素子分離層
3、4 ソース/ドレイン領域
5 第一の層間絶縁膜
6、7 コンタクトプラグ
8 バリア膜
9 下部電極
10 中継電極
11 スペーサ絶縁膜
12 第一の容量絶縁膜
13 中間電極
14 第二の容量絶縁膜
15 上部電極
16 コンタクト部
17 下部容量素子
18 上部容量素子
19 第二の層間絶縁膜
20 プラグ
21 中継プラグ
22 配線
901 半導体基板
902、903 ソース/ドレイン領域
904 第一の層間絶縁膜
905、906 コンタクトプラグ
907 強誘電体反応防止膜
908 拡散バリア膜
909 下部電極
910 第一の強誘電体膜
911 セルプレート線
912 第二の強誘電体膜
913 上部電極
914 第二の層間絶縁膜
915、916 プラグ
917 配線
918 第三の層間絶縁膜
919、920 配線
921 第一のキャパシタ
922 第二のキャパシタ
A 貫通孔
B 電極層
Claims (9)
- 絶縁膜中に隣り合うように形成された第一の電極および第二の電極と、
前記第一の電極の上に形成された第一の容量絶縁膜と、
前記第一の容量絶縁膜の上に形成された第三の電極と、
前記第三の電極を覆うように形成された第二の容量絶縁膜と、
前記第二の容量絶縁膜を覆い、且つ前記第三の電極より下方で前記第二の電極と接するように形成された第四の電極とからなる半導体記憶装置。 - 前記第四の電極は、前記第二の電極の上方で、且つ前記第三の電極に形成された開口部において、
前記第三の電極に接しないように前記第二の電極と接続していることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第三の電極は、前記開口部において、
前記第二の容量絶縁膜を介して前記第四の電極と対向していることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。 - 前記第一の電極と前記第一の容量絶縁膜と前記第三の電極とから第一の容量素子が形成され、
前記第三の電極と前記第二の容量絶縁膜と前記第四の電極とから第二の容量素子が形成され、
前記第二の容量素子は、前記第一の容量素子の上方に位置し、且つ前記第一の容量素子とオーバーラップして配置していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。 - 前記第三の電極は、セルプレート線であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
- 前記第一の電極および前記第二の電極は、それぞれビット線に接続していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
- 絶縁膜中に第一の電極および第二の電極を形成する工程と、
前記第一の電極と前記第二の電極との上に第一の容量絶縁膜を形成する工程と、
前記第一の容量絶縁膜の上に第三の電極を形成する工程と、
前記第二の電極の上方の前記第三の電極を除去して前記第一の容量絶縁膜を露出する工程と、
前記第三の電極を覆い、且つ前記第二の電極の上方において露出した前記第一の容量絶縁膜の上に第二の容量絶縁膜を形成する工程と、
前記第二の電極の上方における前記第一の容量絶縁膜と前記第二の容量絶縁膜とを、前記第三の電極が露出しないように、前記第二の電極が露出するまで除去する工程と、
前記第二の容量絶縁膜を介して前記第三の電極と対向し、且つ前記第二の電極の上に第四の電極を形成する工程と、
隣り合う前記第二の電極毎に前記第四の電極を分離する工程とを有する半導体記憶装置の製造方法。 - 前記第一の容量絶縁膜および前記第二の容量絶縁膜は、強誘電体膜または高誘電体膜からなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
- 前記第一の容量絶縁膜および前記第二の容量絶縁膜は、SrBi2(TaxNb1-x)2O9、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、(BixLa1-x)4Ti3O12(0≦x≦1)または、Ta2O5のいずれかひとつからなることを特徴とする請求項8記載の半導体記憶装置。
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