以下、本発明の、「第1の実施の形態」における無線タグ検索報知システムについて図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、「第1の実施の形態」における無線タグ検索報知システムの全体の構成について説明する。図1は、「第1の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムの全体概念図である。図2は、「第1の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムを構成する携帯電話機1とRFIDタグ4,6の具体例を示す図である。
図1に示すように、広告を見て商品を購入する消費者(以下、ユーザ)が携帯する移動携帯端末である携帯電話機1には、オプションユニットとしてRFIDタグリーダ2が具備されている。RFIDタグリーダ2は、定期的に周囲をサーチし、近傍にRFIDタグが存在する場合には、当該RFIDタグから各種情報を読取るものである。
また、吊り広告3は、例えば電車やバスの車内などに貼設されている。吊り広告3には広告用のRFIDタグ4が付与されており、広告用のRFIDタグ4には、吊り広告3のID番号を含む、広告内容や宣伝対象商品の各種詳細情報が記憶されている。広告用のRFIDタグ4に格納されている各種詳細情報はRFIDタグリーダ2によって読取り可能となっている。
一方、店舗等におかれて販売されている商品5にも、商品用のRFIDタグ6が付与されている。商品用のRFIDタグ6には、商品5のID番号を含む、商品5の各種詳細情報が記憶されており、商品用のRFIDタグ6に格納されている各種詳細情報はRFIDタグリーダ2によって読取り可能となっている(以下、広告用のRFIDタグ4及び商品用のRFIDタグ6からRFIDタグリーダ2が読取る各種詳細情報を「タグ情報」とよぶ。)。
このような構成において、携帯電話機1に具備されたRFIDタグリーダ2は、近傍に存在する吊り広告3の広告用のRFIDタグ4及び商品5の商品用のRFIDタグ6と無線通信を行って、各RFIDタグ内のタグ情報を取得するものである。
図2に示すように、携帯電話機1は、送話用のマイク11と、受話用のスピーカ12と、表示用の液晶であるLCD13と、ボタンスイッチを備えたキー14と、基地局との間で電波を授受して無線通信を実行するアンテナ15とを備えている。さらに、携帯電話機1は、広告用のRFIDタグ4から読取ったタグ情報を登録指示するための登録ボタン16と、広告用のRFIDタグ4及び商品用のRFIDタグ6から読取ったタグ情報に関する処理を中断指示するためのキャンセルボタン17と、広告用のRFIDタグ4及び商品用のRFIDタグ6から読取ったタグ情報に関する処理を確定させるための確認ボタン18とを備える。
また、携帯電話機1には、RFIDタグ4,6との間で無線通信を実行して、それらのRFIDタグ4,6からタグ情報を読み出すRFIDタグリーダ2が備えられている。RFIDタグリーダ2は、RFIDタグ4,6との通信を仲介するRFIDタグリーダ用アンテナ21と、RFIDタグ4,6との間で送受信するデータを処理する本体であるRFIDタグリーダユニット22とから構成されている。
また、図2に示すように、RFIDタグ4,6はいわゆるタグ型形状をしている。なお、RFIDタグ4,6は形状や特性が多様に存在しており、例えば、ラベル形、カード形、コイン形等が存在する。これらの形状はそのRFIDタグの使用用途によっても異なり、例えば人が持つものは、カード形あるいはラベル形をキーホルダ形状に加工したものを用いるなどである。また、その大きさも数mm単位のものから数cm程度ものまで、各種のサイズのものが存在する。本発明の無線タグ検索報知システムにおいて使用されるRFIDタグ4,6としては、その形状やサイズは広告主や設計者の任意で自由に設定できるが、少なくとも吊り広告3や商品5に簡易に付与できる小型サイズのものであればよい。
なお、広告用のRFIDタグ4及び商品用のRFIDタグ6は共通の物を使用するものとする。また、通信距離は、1mm程度のものから5m程度のものまで存在し、システムの用途に最適なものが使用されるが、その通信距離においても広告主や設計者の任意で自由に設定すればよい。
次に、図3乃至図5を参照して、「第1の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムを構成する携帯電話機1,RFIDタグリーダ2,RFIDタグ4,6の電気的構成について説明する。図3は、携帯電話機1の電気的構成を示すブロック図である。図4は、RFIDタグリーダ2の電気的構成を示すブロック図である。図5は、RFIDタグ4,6の電気的構成を示すブロック図である。なお、図2に示すものと同一の構成には同一の符号を使用し、その詳細な説明は省略してある。
図3に示すように、携帯電話機1は、携帯電話機1全体の動作の制御を司るCPU101と、CPU101によって実行されるプログラムやBIOS等を記憶するROM102と、各種のデータを一時的に記憶するRAM103とを備える。携帯電話機1を本発明の携帯端末装置として動作させるための無線タグ検索報知プログラムもROM102に記憶されている。また、後述するタグ情報テーブルや日付メモリ"Today"はRAM103に記憶されている。また、携帯電話機1は、マイク11から入力された音声信号をデジタル化したりデジタルの音声データをアナログ化してスピーカ12から出力するための音声コーデック部104と、音声コーデック部104で処理された音声データを転送するために通信方式に応じた手続き処理を行うベースバンドコントローラ105と、アンテナ15を介して送出する信号を変調したりアンテナ15を介して受信した高周波信号を復調する無線コントローラ106と、キー14,登録ボタン16,キャンセルボタン17,確認ボタン18からの入力およびLCD13への出力を制御するユーザインタフェイスコントローラ107と、所定の時間をカウントするタイマ1及びタイマ2を備えるタイマ機能及び日時を計測するカレンダ機能を備える日時処理部108と、RFIDタグリーダ2と有効に接続するための入出力インタフェイスである拡張I/Oインタフェイス109と、携帯電話機1の全体の回路とRFIDタグリーダ2とに電力を供給する電源110とを備える。
このような構成によって、携帯電話機1は通常の携帯電話機として無線通信を実行できるとともに、RFIDタグリーダ2と接続されて、RFIDタグ4,6からのタグ情報の読取りとRFIDタグ4,6への各種情報を書込みとを実行するための携帯端末装置として機能する。なお、本発明における携帯電話機1は、少なくともRFIDタグ4,6から読取ったタグ情報を編集、表示等するための携帯端末装置として機能できればよい。
また、図4に示すように、RFIDタグリーダ2は、RFIDタグリーダ2の全体の駆動を制御するための制御回路201と、RFIDタグ4,6へ送信する信号やRFIDタグ4,6より受信する信号に関する処理を行う信号処理回路202とを備える。制御回路201及び信号処理回路202は、携帯電話機1の拡張I/Oインタフェイス109(図3参照)と有効に接続されて、携帯電話機1と各種データの授受が可能に構成されている。そして、RFIDタグ4,6への各種情報の書込み時には、携帯電話機1から書込み命令及び書込み情報がRFIDタグリーダ2へ伝達される一方、RFIDタグ4,6からのタグ情報の読取り時には、RFIDタグリーダ2が読取ったタグ情報が携帯電話機1へ伝達されて、携帯電話機1にてタグ情報の表示及び編集等が可能となっている。また、RFIDタグリーダ2に電力を供給する電源250を備える。
詳細には、RFIDタグリーダ2は、RFIDタグ4,6に対して信号を送信する送信部210と、そのRFIDタグ4,6からの反射波を受信する受信部212とから成り、その送信部210は、RFIDタグ4,6に情報を書込むための搬送波を発生させる搬送波発生部214と、信号処理回路202から供給される信号に基づいて搬送波発生部214により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部220と、その搬送波変調部220により変調された変調波を増幅する変調波増幅部として機能する送信アンプ222とを、備えて構成されている。搬送波発生部214により発生させられる搬送波は、好適には、UHF帯の信号が使用される。送信アンプ222の出力は、送受分離器224を介してRFIDタグリーダ用アンテナ21から出力されて、送信信号としてRFIDタグ4,6に送信される。
一方、RFIDタグリーダ用アンテナ21により受信されたRFIDタグ4,6からの反射波は、送受分離器224を介して受信部212に入力されて、反射波を増幅する反射波増幅部として機能する受信アンプ221に入力される。その受信部212は、RFIDタグリーダ用アンテナ21により受信されたRFIDタグ4,6からの反射波と搬送波発生部214により発生させられた搬送波とを掛け合わせる第1ミキサ226と、その第1ミキサ226の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ227と、その第1バンドパスフィルタ227の出力を増幅して第1リミッタ230に供給する第1アンプ228とを備える。
また、搬送波発生部214により発生させられた搬送波の位相を90°ずらす位相変換器240を備え、位相変換器240により位相がずらされた搬送波とRFIDタグリーダ用アンテナ21により受信されたRFIDタグ4,6の反射波とを掛け合わせる第2ミキサ232と、その第2ミキサ232から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ233と、その第2バンドパスフィルタ233の出力を増幅して第2リミッタ236に供給する第2アンプ234とを備える。
第1リミッタ230から出力される信号及び第2リミッタ236から出力される信号は、信号処理回路202に入力されて処理される。また、第1アンプ228及び第2アンプ234からの出力信号はRSSI(Recieved Signal Strength Indicator)238にも入力され、それらの信号の強度を示す信号RSSIが信号処理回路202に入力されるようになっている。すなわち、本発明におけるRFIDタグリーダ2では、いわゆるI−Q直交復調によりRFIDタグ4,6からの反射波の復調が行われて、RFIDタグ4,6からのタグ情報を取得する。
このような構成によって、RFIDタグリーダ2は、RFIDタグ4,6と無線通信を行って、RFIDタグ4,6への各種情報の書込みまたはRFIDタグ4,6からのタグ情報の読取りを行うものであるが、本発明におけるRFIDタグリーダ2は、少なくともRFIDタグ4,6からのタグ情報の読取り機能があればよい。すなわち、本発明におけるRFIDタグリーダ2は、制御回路201及び信号処理回路202により一定間隔で供給される所定の問い合わせ信号に基づいて搬送波を送出し、RFIDタグ4,6から返送される反射波を信号処理回路202にて復調して、RFIDタグ4,6からのタグ情報を取得できればよい。
また、図5に示すように、RFIDタグ4,6は、RFIDタグリーダ2のRFIDタグリーダ用アンテナ21と静電結合して通信を行うアンテナ部301と、そのアンテナ部301により受信された搬送波を整流する整流部302と、その整流部302により整流された搬送波のエネルギを蓄積するための電源部303と、アンテナ部301により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部307に供給するクロック抽出部304と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部305と、アンテナ部301に接続された変復調部306と、整流部302、クロック抽出部304、及び変復調部306等を介してRFIDタグ4,6の作動を制御するための制御部307とを、備えて構成されている。制御部307は、RFIDタグリーダ2と通信を行うことにより上記メモリ部305に所定の情報を記憶する制御や、アンテナ部301により受信された搬送波を変復調部306においてメモリ部305に記憶された情報信号に基づいて変調して、反射波としてアンテナ部301から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
このような構成によって、RFIDタグ4,6はRFIDタグリーダ2と無線通信を行って、RFIDタグリーダ2から書込み指示された各種情報の書込みまたはRFIDタグリーダ2へのタグ情報の返信を行うものであるが、本発明におけるRFIDタグ4,6は、少なくともRFIDタグリーダ2へタグ情報を返信する機能があればよい。すなわち、本発明におけるRFIDタグ4,6は、RFIDタグリーダ2から一定間隔で送信される問い合わせの搬送波を受信したら、メモリ部305に記憶するタグ情報を反射波としてアンテナ部301から反射返信することができればよい。
次に、図6乃至8を参照して、「第1の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムにおける各種情報のデータ構成について説明する。図6は、広告用のRFIDタグ4からRFIDタグリーダ2を介して携帯電話機1へ送信されるタグ情報400(広告情報500)のデータ構成の概念図である。図7は、商品用のRFIDタグ6からRFIDタグリーダ2を介して携帯電話機1へ送信されるタグ情報400(商品情報600)のデータ構成の概念図である。図8は、携帯電話機1のRAM103に設けられている、RFIDタグリーダ2より読取られたタグ情報400を記憶するタグ情報テーブル70のデータ構成の概念図である。なお、タグ情報400は、広告情報500と商品情報600と種別を問わず、RFIDタグ4,6に記録されている情報の総称である。
図6に示すように、広告用のRFIDタグ4に記憶されているタグ情報400である広告情報500は、タグ情報400の属性を示すヘッダー部510と、実質的にタグ情報400のデータ本体であるコンテナ部520とから構成されている。
広告情報500のフォーマットは、様々な仕様のものを利用できる。広告情報500aの場合、ヘッダー部510の「ZZ123456」のうち、「ZZ」は当該タグ情報400が広告情報500であることを示す識別子であり、「123456」は当該広告用のRFIDタグ4が付与されている吊り広告3に固有の識別番号である。また、コンテナ部520は、吊り広告3において宣伝されている商品を識別するためのID番号521と、商品に関する詳細情報である付帯情報522,523,524,525とから構成されている。広告情報500aの場合、当該吊り広告3で宣伝されている商品のID番号521として「0123456789」の他、当該商品の名称を示す付帯情報522として「週刊☆☆」と、当該商品の号数を示す付帯情報523として「H15−9−22号」と、当該商品の具体的な内容を示す付帯情報524として「今週号はプロレス特集!」と、当該商品の画像情報である付帯情報525とを備える。さらに、広告情報500は、当該広告情報500の有効期限を示す有効期限528を備えており、広告情報500aの場合は有効期限528「20001001」である。
また、広告情報500b〜dは、広告情報500aの異なるフォーマットの例を示している。コンテナ部520の付帯情報は、任意の数量を1つの広告情報500に設定可能であり、広告情報500bは付帯情報522,523,524のみを備えている。なお、広告情報500bは、広告情報500aと同一商品なので付帯情報521、522は同じであるが、商品の号数が付帯情報523「H15−9−29号」となっており、広告情報500aの付帯情報523「H15−9−22号」と異なっている。そのため、広告情報500bは当該商品の具体的な内容を示す付帯情報524も「今週号はパソコン特集!」となっており、広告情報500aの付帯情報524「今週号はプロレス特集!」と異なる内容である。すなわち、広告情報500bの内容は、商品「週刊☆☆」に関して広告情報500aよりも新しい広告内容となっている。また、広告情報500bはヘッダー部510の吊り広告3に固有の識別番号が「987987」となっており、広告情報500aの「123456」とは異なる。すなわち、広告情報500bは広告情報500aとは異なる吊り広告3に付与されていることを示している。
また、有効期限528を必要としない場合は、広告情報500b,500c,500dのように有効期限528を設けないフォーマットも可能である。また、付帯情報522,523,524も必要としない場合には、広告情報500c,500dのように付帯情報を設けないフォーマットも可能である。また吊り広告3に固有の識別番号(例えば、ヘッダー部510の「123456」)も必要としない場合は、広告情報500dのように吊り広告3の固有の識別番号を設けないフォーマットが可能である。また、ヘッダー部510とコンテナ部520の区別は便宜的なものであるから、広告情報500dのようにヘッダー部510とコンテナ部520を一体として構成してもよい。
すなわち、広告情報500に必須の構成としては、吊り広告3に宣伝されている商品を識別するためのID番号521と、タグ情報400が広告情報500であることを示すための識別子(たとえば、「ZZ」)とであり、少なくともこれらに相当するものを有していれば自由にフォーマットを設定可能である。
次に、図7に示すように、商品用のRFIDタグ6に記憶されているタグ情報400である商品情報600の構成は、基本的には広告情報500と基本的には同じであり、商品情報600のコンテナ部620の付帯情報622,623,624,625は、広告情報500のコンテナ部520の付帯情報522,523,524,535と同じであるから、詳細な説明は省略する。
また、商品情報600も、タグ情報400の属性を示すヘッダー部610と、実質的にタグ情報400のデータ本体であるコンテナ部620とから構成されているが、図7に示す商品情報600aを参照すると、そのヘッダー部610は「AA654321」となっている。このうち、「AA」は当該タグ情報400が商品情報600であることを示す識別子であり、「654321」は当該商品用のRFIDタグ6が付与されている商品5が置かれている店舗等に固有の識別番号である。
また、ID番号621は、当該商品用のRFIDタグ6が付与されている商品5を識別するためのもので、商品情報600aの場合はID番号621として「0123456789」が設定されている。また、商品情報600は、当該商品用のRFIDタグ6が付与されている商品5が置かれている店舗に関する詳細情報である店舗情報629が付与されており、商品情報600aの場合は店舗情報629として「○×書店」が設定されている。
なお、商品情報600b〜dは、商品情報600aの異なるフォーマットの例を示しているが、そのフォーマットの違いの意味するところは、広告情報500b〜dの例と同じである。よって、商品情報600に必須の構成としては、当該商品用のRFIDタグ6が付与されている商品5を識別するためのID番号621と、タグ情報400が商品情報600であることを示すための識別子(たとえば、「AA」)とであり、少なくともこれらに相当するものを有していれば自由にフォーマットを設定可能である。
なお、同一の吊り広告3に複数の商品が宣伝されている場合には、それら複数の商品についての複数のコンテナ部520に、共通のヘッダー部510を付与した複数の広告情報500が、広告用のRFIDタグ4に記憶されるようにしてもよい。また、同一店舗内に複数の商品5がおかれている場合には、これら複数の商品5の商品用のRFIDタグ6には、各商品5に特有のコンテナ部620に当該店舗に共通のヘッダー部610を付与した商品情報600が記憶されるようにしてもよい。
次に、図8を参照して、タグ情報テーブル70の構成について説明する。タグ情報テーブル70は複数のエントリ700から構成されている。各エントリ700は、ユーザからの指示により携帯電話機1に具備されたRFIDタグリーダ2が、吊り広告3に付与された広告用のRFIDタグ4から広告情報500を読取ると、当該広告情報500に基づいてエントリ700をタグ情報テーブル70に登録または更新するものである。
よって、各エントリ700はデータ項目として、RFIDタグリーダ2が読取った広告情報500に基づき、タグ情報テーブル70に登録された各エントリ700を一意に識別するために割り振られるエントリ番号701と、当該広告情報500のID番号521であるID番号702と、当該広告情報500の付帯情報522,523,524,535である付帯情報703,704,705,706と、当該広告情報500の有効期限528である有効期限707と、当該エントリ700がタグ情報テーブル70に登録されたエントリ登録日708とが登録される。
また、当該エントリ700に対応する商品情報600を、商品用のRFIDタグ6から読取った際には、当該エントリ700に係る商品5の最新の発見日である商品前回発見日709と、商品前回発見日709の前の発見日である商品前々回発見日710とが登録される。さらに、当該商品情報600の店舗情報629が最新発見場所を示すものとして店舗情報711に登録される。また、RFIDタグリーダ2が広告情報500を読取った際に、ユーザが当該エントリ700の商品について任意に設定した入力情報であるコメント712,713,714が登録される。
ここで、「第1の実施の形態」においては、吊り広告3において宣伝されている商品が「週刊☆☆・H15−9−22号」であって、広告用のRFIDタグ4には図6に示す広告情報500aが記憶されているものとする。一方、商品5が「週刊☆☆・H15−9−22号」であって、当該商品5に付与されている商品用のRFIDタグ6には、図7に示す商品情報600aが記憶されているものとして、以下、説明する。
次に、「第1の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムにおける携帯電話機1の動作を、図9乃至図17を参照しながら説明する。図9は、携帯電話機1における動作のメインフローチャートを示す図である。図10は、広告情報登録処理(S4)の詳細を示すフローチャートを示す図である。図11は、携帯電話機1のLCD13に表示される画面の一例である。図12は、携帯電話機1のLCD13に表示される画面の他の一例である。図13は、商品情報サーチ処理(S9)の詳細を示すフローチャートを示す図である。図14は、商品発見報知処理(S47)の詳細を示すフローチャートを示す図である。図15は、携帯電話機1のLCD13に表示される画面の他の一例である。図16は、更新後のタグ情報テーブル70の構成を示す図である。図17は、日替り処理(S2)の詳細を示すフローチャートを示す図である。
図9に示すように、携帯電話機1では、電源が投入されると、ROM102(図3参照)に記憶された各種制御プログラム(本発明に係る無線タグ検索報知プログラムを含む)がRAM103(図3参照)のワークエリアに読み込まれて実行されるとともに、携帯電話機1を所定の初期化状態にする(S1)。具体的には、日時処理部108のタイマ1とタイマ2をリセットし、RAM103のうち初期化すべき記憶エリアを初期化したり、前記RFIDタグリーダ2による搬送波出力を搬送するための搬送波出力値レジスタの初期化を行う等である。また、前回の使用時から日付が進んでいる場合には、後述する日替わり処理(S2)を実行する。
そして、登録ボタン16(図2参照)が押下された場合には(S3:YES)、広告情報登録処理(S4)を実行する。例えば、図1に示すように、吊り広告3を見た携帯電話機1のユーザが、吊り広告3で宣伝されている商品を購入したいと思った場合、吊り広告3へ携帯電話機1を向けて登録ボタン16を押下する。すると、携帯電話機1に接続されているRFIDタグリーダ2によって、吊り広告3に付与されている広告用のRFIDタグ4から広告情報500が読取られて、当該広告情報500に所定の関連情報が付加された新規エントリ700が、タグ情報テーブル70に登録される。このように、携帯電話機1のユーザによって登録ボタン16が押下されると、近傍の広告用のRFIDタグ4から広告情報500を読取ってタグ情報テーブル70に登録する広告情報登録処理(S4)を実行する。
一方、S3において登録ボタン16が押下されず(S3:NO)、キャンセルボタン17か確認ボタン18かのいずれかが押下された場合は(S5:YES)、いずれが押下されたとしても、ユーザによる無意味な操作であるので、操作が無効である旨をLCD13に表示又はスピーカ12から警告音を出力する等のエラー処理を行い(S6)、再びS2の日替わり処理に戻る。
また、S5において、キャンセルボタン17か確認ボタン18かのいずれも押下されず(S5:NO)、その他のボタンであるキー14(図2参照)が押下された場合には(S7:YES)、キー14は通常の携帯電話としての操作を行うための入力手段であるので、携帯電話機1は通常の携帯電話として無線通信を実行する(S8)。一方、登録ボタン16,キャンセルボタン17,確認ボタン18,キー14のいずれも押下されない場合(S3:NO,S5:NO,S7:NO)、携帯電話機1において商品情報サーチ処理(S9)が実行される。
そして、商品情報サーチ処理(S9)の実行後、未発見タグが存在しない場合は(S10:NO)、搬送波出力値レジスタの値は初期値に1/2に設定され(S11)、再びS2の日替わり処理に戻る。また、未発見タグが存在する場合も(S10:YES)、再びS2の日替わり処理に戻る。このように、S4,S6,S8,S9の処理のいずれかを実行後は、再びS2の日替わり処理に戻るため、携帯電話機1が動作している間はこのメインフローチャートがループして行われることになる。そして、図9に示すメインフローチャートは、携帯電話機1の電源がオフ状態とされた時に終了する。
次に、図9の広告情報登録処理(S4)について説明する。図10に示すように、まず、RFIDタグリーダ2によって問い合わせ信号の搬送波を送信させて、近傍のRFIDタグ4をサーチさせる(S21)。その結果、RFIDタグ4からの返信としてタグ情報400の反射波を受信したら(S22:YES)、当該タグ情報400が広告情報500か否かを判定する(S23)。図6の場合、タグ情報400のヘッダー部510の属性が「ZZ」であるか否かで判定する。その結果、RFIDタグ4から読取ったタグ情報400が広告情報500でない場合は(S23:NO)、近傍に広告用のRFIDタグ4が存在しないか、あるいは広告用のRFIDタグ4から広告情報500を読取ることができないとして、その旨をLCD13(図2参照)に画面表示又はスピーカ12から警告音を出力等のエラー処理を行う(S24)。また、RFIDタグ4から返信が得られない場合も、S24のエラー処理を行う(S22:NO)。
一方、RFIDタグ4から読取ったタグ情報400が広告情報500である場合は(S23:YES)、当該広告情報500に対応するエントリ700が、タグ情報テーブル70に登録されているか否かを判定する(S25)。S25の判定は、当該広告情報500と同一のID番号521を有するエントリ700が、タグ情報テーブル70に存在するか否かで判定する。当該広告情報500に対応するエントリ700が登録されていなければ(S25:NO)、当該広告情報500の内容をLCD13に表示するとともに、当該広告情報500に関連情報を付加した新規エントリ700をタグ情報テーブル70に登録する(S26)。
具体的には、図6に示す広告情報500aのフォーマットを、広告用のRFIDタグ4から新規に読取った場合、所定の警告音とともに、S26では図11に示すような画面が携帯電話機1のLCD13に表示される。画面13aには、広告情報500aを読取った旨の表示とともに、広告情報500aの内容の一部又は全部が表示される。ここでは読取った広告情報500aの内容のうち、付帯情報522「週刊☆☆」、付帯情報523「H15−9−22号」、付帯情報524「今週号はプロレス特集!」、当該商品の画像情報である付帯情報525が表示される例を示している。
また、画面13aのように、ユーザに任意のコメントの入力を促す画面をLCD13に表示して、ユーザからのコメント情報の入力があれば(S27:YES)、当該コメント情報も当該広告情報500の関連情報として、タグ情報テーブル70のエントリ700に登録する(S28)。なお、ユーザからのコメント情報の入力がなければ(S27:NO)、コメント情報は登録せずに、本処理を終了する。
すなわち、S26において、広告情報500aに対応するエントリ700aをタグ情報テーブル70に登録する際には、図6に示す広告情報500aのID番号521「0123456789」を、エントリ700aのID番号702として登録する。また、広告情報500aの付帯情報522「週刊☆☆」,付帯情報523「H15−9−22号」,付帯情報524「今週号はプロレス特集!」,画像情報である付帯情報525を、それぞれ、エントリ700aの付帯情報703,704,705,706として、登録する。また、広告情報500aの有効期限528「20001001」を、エントリ700aの有効期限707として登録する。さらに、エントリ700aには各エントリ700を識別するためのエントリ番号701として「001」が割り振られ、日時処理部108を参照してエントリ登録日708「20000901」も登録される。また、S28において、ユーザから入力された「必ず購入する」というコメント情報を、コメント712としてエントリ700aに登録する。以上により、図8に示すように、タグ情報テーブル70にはエントリ700aが登録されている。
一方で、S25において、読取った広告情報500に対応するエントリ700がタグ情報テーブル70に登録されていれば(S25:YES)、当該広告情報500の内容をLCD13に表示するとともに、当該広告情報500が登録済みであることを報知するとともに更新の確認を促す画面をLCD13に表示する(S29)。
一例として、図8のようにエントリ700aがタグ情報テーブル70に存在している状態で、エントリ700aと同一のID番号521「0123456789」を有する広告情報500b(図6参照)をRFIDタグ4から読取った場合を挙げて、説明する。この場合、S29では図12に示すような画面13bが携帯電話機1のLCD13に表示される。画面13bには、広告情報500bを読取った旨の表示とともに、すでに同一のID番号521のエントリ700aがタグ情報テーブル70に存在することが表示されている。そして、当該エントリ700aを広告情報500bで更新するか選択させる表示がされている。また、表示領域1000にはエントリ700aの内容の一部又は全部が表示されるとともに、表示領域1001には広告情報500bの一部又は全部が表示される。ここでは、表示領域1000ではエントリ700aの付帯情報703,704,705,706を表示し、表示領域1001では広告情報500bの付帯情報522,523,524,525を表示している。
そして、ユーザにより携帯電話機1の確認ボタン18(図2参照)が押下された場合は(S30:YES)、読取った広告情報500で、タグ情報テーブル70に存在する同一のID番号521のエントリ700を更新する(S31)。すなわち、図8に示すタグ情報テーブル70に登録されているエントリ700aには、付帯情報703「週刊☆☆」,付帯情報704「H15−9−22号」,付帯情報705「今週号はプロレス特集!」といった内容が登録されているところ、これを広告情報500bの付帯情報522「週刊☆☆」,付帯情報523「H15−9−29号」,付帯情報524「今週号はパソコン特集!」によって更新することになる。このとき、エントリ登録日708も日時処理部108を参照して現在日付に更新され、ユーザからのコメント情報の入力があれば、コメント712,713,714などの関連情報も更新される。
一方、確認ボタン18が押下されず(S30:NO)、キャンセルボタン17が押下された場合は(S32:YES)、広告情報500によるタグ情報テーブル70の更新は行わず本処理を終了する。確認ボタン18が押下されず(S30:NO)、キャンセルボタン17も押下されない場合は(S32:NO)、S29に戻り入力待ち状態とする。
なお、「第1の実施の形態」では、当該タグ情報テーブル70の更新に関する処理(S29〜32)は行わなかったものとして、図8のタグ情報テーブル70に登録されているエントリ700aに基づいて、以下説明を続ける。
以上、この広告情報登録処理(図9のS4)によって、携帯電話機1のユーザは、吊り広告3で宣伝されている商品を購入したい場合や広告内容を記録しておきたい場合は、携帯電話機1に具備されたRFIDタグリーダ2を介して、当該吊り広告3に付与されている広告用のRFIDタグ4から広告情報500を読取って、当該広告情報500を携帯電話機1内のタグ情報テーブル70にエントリ700として登録しておくことができる。
次に、図9の商品情報サーチ処理(S9)について説明する。この商品情報サーチ処理(S9)は、図1に示すように、携帯電話機1に接続されているRFIDタグリーダ2が、商品5に付与されている商品用のRFIDタグ6が近傍に存在しているか否かをサーチする。商品用のRFIDタグ6が存在すれば、商品用のRFIDタグ6のタグ情報400である商品情報600を読取る。当該商品情報600に対応するエントリ700がタグ情報テーブル70に存在すれば、以前に読取った吊り広告3の広告情報500において宣伝されている商品が近傍に存在する旨を、携帯電話機1のユーザに報知して認知させるものである。
図13に示すように、まず、日時処理部108のタイマ1が1秒以上していれば(S41:YES)、日時処理部108のタイマ1をクリアして(S42)、RFIDタグリーダ2によって問い合わせ信号の搬送波を搬送波出力値レジスタに設定された設定出力値で送信させて、近傍のRFIDタグ6をサーチさせる(S43)。この場合は、前記搬送波出力値レジスタには、前記初期化ルーチン(S1)によって設定された、サーチのための最大の出力値データに基づいて、最大出力値の搬送波が出力される。これらの一連の処理により、1秒を経過するごとにRFIDタグリーダ2によるサーチが実行されることになる。また、前記S11によって、搬送波出力値レジスタの値が初期値の1/2とされている場合には、初期値である最大出力値の1/2の搬送波出力で送信される。
その結果、RFIDタグ6から返信としてタグ情報400の反射波を受信したら(S44:YES)、当該タグ情報400が商品情報600か否かを判定する(S45)。図7の場合、タグ情報400のヘッダー部610の属性が「AA」であるか否かで判定する。その結果、RFIDタグ6から読取ったタグ情報400が商品情報600である場合は(S45:YES)、当該商品情報600に対応するエントリ700が、タグ情報テーブル70に登録されているか否かを判定する(S46)。S46の判定は、当該商品情報600と同一のID番号621を有するエントリ700が、タグ情報テーブル70に存在するか否かで判定する。
その結果、当該商品情報600に対応するエントリ700が、タグ情報テーブル70に登録されている場合は(S46:YES)、商品発見報知処理(S47)を実行して、携帯電話機1のユーザに、以前に読取った吊り広告3の広告情報500に係る商品が近傍にあることを報知する。
図7に示す商品情報600aの場合、ヘッダー部610の属性が「AA」であり、かつ、図7に示すタグ情報テーブル70にはID番号621「0123456789」と同一のエントリ700aが登録されているので、商品発見報知処理(S47)を実行することになる。
なお、RFIDタグ6から返信がない場合(S44:NO)、RFIDタグ6から商品情報600を読取れなかった場合(S45:NO)及びRFIDタグ6から商品情報600を読取ったが当該商品情報600に対応するエントリ700がタグ情報テーブル70に登録されていない場合(S46:NO)は、いずれもユーザへの報知は行わずに本処理を終了する。また、S41において1秒以上経過していない場合も(S41:NO)、本処理を終了する。
図14に示すように、商品発見報知処理(図13のS47)では、まず、日時処理部108のタイマ2を起動して(S61)、商品発見の報知を実行する(S62)。具体的には、所定の警告音とともに、図15に示すような画面が携帯電話機1のLCD13に表示される。画面13cには、商品情報600aを読取って商品5を発見した旨の表示とともに、商品情報600aと同一のID番号621のエントリ700aの内容の一部又は全部を表示する。図15の画面13cに示す例では、表示領域1000は図11に示すものと同じであり、エントリ700aの内容が表示されている。また、表示領域1002に、商品情報600aの内容の一部又は全部が表示され、具体的には、商品情報600aの付帯情報622,623,624,625を表示している。また、画面13cの表示領域1003には、商品5の発見場所の詳細情報として、商品情報600aの店舗情報629を表示している。なお、画面13への表示項目は上記のものに限定されないのは全ての画面表示に共通しており、例えば、画面13cの場合であれば、ユーザが広告情報500aの読取り時に入力したコメント712(例では、「必ず購入する」)を表示すれば、ユーザは近くに対象商品が存在することを認知できる。
そして、日時処理部108のタイマ2が30秒以上経過する前に(S63:NO)、確認ボタン18が押下された場合は(S64:YES)、当該商品5について、次回以降の報知が必要か否かの選択を促す画面が表示される(S65)。そして、キャンセルボタン17が押下されずに(S66:NO)、確認ボタン18が押下された場合は(S67:YES)、当該商品5の商品情報600aと同一のID番号621のエントリ700aを、タグ情報テーブル70から削除する(S68)。すなわち、ユーザは上記の報知を知って、当該商品5を購入する等の目的を達成したために、次回以降の当該商品5の発見報知の必要がない場合は、ユーザはS67にて確認ボタン18が押下する。よって、S68において当該商品5に対応するエントリ700をタグ情報テーブル70から削除する。
なお、日時処理部108のタイマ2が30秒以上経過する前であって(S63:NO)、確認ボタンが押下されない場合は(S64:NO)、S62に戻り、商品発見の報知を継続して実行する。また、キャンセルボタン17も確認ボタン18も押下されない場合は(S66:NO,S67:NO)、S65に戻り、ユーザからの入力を待ち受ける。
一方、S62の商品発見の報知を実行しても、確認ボタン18の押下がないままにタイマ2が30秒経過したら(S63:YES)、ユーザが当該報知に気づかなかったものと判断できるため、当該報知を中止する(S69)。また、S66でキャンセルボタン17が押下された場合は(S66:YES)、ユーザが商品発見の報知に気づいたものの、所持金がないとか急いでいて購入することができない等の事情により、ユーザがその時点で商品購入等の目的を達成できなかったと判断できる。よって、これらの場合は、当該エントリ700aをタグ情報テーブル70から削除せずに、エントリ700の商品前回発見日709と商品前々回発見日710とを更新する(S70)。具体的には、エントリ700の商品前回発見日709を商品前々回発見日710へコピーし、日時処理部108を参照して現在の日付を商品前回発見日709に登録する。なお、商品前回発見日709が未登録の場合は、現在の日付を商品前回発見日709に登録する処理のみが行われる。また、商品情報600の店舗情報629を、エントリ700の店舗情報711に最新発見場所の情報として登録する(S71)。なお、店舗情報629には、ユーザによって任意に入力された店舗等に関する情報を登録しても構わない。
図16に示すように、商品情報600aはエントリ700aにとって初めての商品発見の報知対象であるため、エントリ700aの商品前回発見日709には、日時処理部108を参照して現在日付の「20000910」が登録される。一方、商品前々回発見日710は未登録となっている。また、エントリ700aの店舗情報711には、商品情報600aの店舗情報629「○×書店」が登録されている。また、S70またはS71において、ユーザが任意にコメント情報を入力できるようにすれば、エントリ700aのコメント713「ボーナスが出たら買う」のような情報も登録できる。
このように、タイマ2が30秒経過した場合(S63:NO)およびS66でキャンセルボタン17が押下された場合(S66:YES)には、次回以降も該当商品5を発見したら携帯電話機1が報知を実行する。よって、ユーザが商品5の購入等の目的を達成するまで、携帯電話機1は該商品5の発見時の報知を実行することになる。
以上により、ユーザがあらかじめ携帯電話機1に吊り広告3の広告情報500を登録しておけば、吊り広告3で宣伝されている商品と同一の商品5が近傍に存在する場合には、携帯電話機1はユーザに対し所定の報知を実行する。よって、ユーザは吊り広告3で宣伝されている商品が近傍にあることを確実に認知できると同時に、商品の買い忘れを防止する等の目的を確実に実行できる。
次に、図9の日替わり処理(S2)について詳細を説明する。図17に示すように、まず、RAM103に記憶されている図示しない日付メモリ"Today"と、日時処理部108の現在日付とを比較する(S81)。日付メモリ"Today"は、日時処理部108の有するカウンタ機能により、最新の日付が記憶される記憶領域である。すなわち、日時処理部108の現在日時と日付メモリ"Today"の日付を比較し、現在日時と日付メモリ"Today"の日付が異なっていれば、日替わりが生じているので(S82:YES)、日時処理部108の現在日時の日付で日付メモリ"Today"を更新する(S83:YES)。
次に、S83で日付メモリ"Today"の日付を更新した場合は、タグ情報テーブル70において日替わりに伴う処理を実行する。すなわち、タグ情報テーブル70に登録されている先頭エントリ700を選択し、当該エントリ700に有効期限707が設定されている場合は(S84:YES)、その有効期限707が日付メモリ"Today"の日付に達しているかを判定する(S85)。有効期限707が日付メモリ"Today"の日付に達していると判定したら(S85:YES)、当該エントリ700をタグ情報テーブル70から削除する(S86)。なお、選択したエントリ700に有効期限707が設定されていない場合(S84:NO)や有効期限707が日付メモリ"Today"の日付に達していないと判定した場合(S85:NO)は、当該エントリ700は削除しない。そして、タグ情報テーブル70に次にエントリ700が登録されていれば(S87:NO)、当該エントリ700についても同様にS84〜86を実行し、タグ情報テーブル70に登録されている全てのエントリ700について同様の処理を行ったら(S87:YES)、S2の日替わり処理を終了する。なお、S82において日替わりが生じていない場合も(S82:NO)、S2の日替わり処理を終了する。
これにより、吊り広告3が期限付きのような広告であって広告情報500に有効期限528が設定されている場合には、当該広告情報500に対応するエントリ700が自動的に削除されるようにしたので、ユーザは効力を失った吊り広告3に関する商品5まで報知されるという煩わしさを解消することができる。
以上により、携帯電話機1に備えられているRFIDタグリーダ2で、ユーザからの指示により近傍の吊り広告3に付与された広告用ID情報タグ4から広告情報500を読取り、携帯電話機1内のタグ情報テーブル70に登録しておく。そして、RFIDタグリーダ2が近傍の商品5に付与されている商品用のRFIDタグ6から商品情報600を定期的に読取って、吊り広告3で宣伝されている商品と同一商品が近傍に存在する場合には、携帯電話機1はユーザに対し所定の報知を実行する。よって、ユーザは吊り広告3で宣伝されている商品が近傍にあることを確実に認知できると同時に、買い忘れを防止する等の目的を確実に実行できる。
上記実施の形態においては、携帯電話機1に電源投入が為された場合に、ユーザによってキー操作が為されない場合にサーチ処理を行うようにしたが、例えば、サーチ処理の開始・終了を指示するための操作キーを設け、そのキー操作に基づいてサーチ処理の開始・終了を行うようにしてもよい。また、未発見タグが存在しない場合に、搬送波出力値レジスタの値を1/2に自動的に変更されるようにしたが、同じく搬送波出力を変更するための操作キーを設け、ユーザの操作に基づいて、その搬送波出力を変更するようにしてもよい。
次に、「第2の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムにおける携帯電話機1の動作を、図18乃至図21を参照しながら説明する。図18は、「第2の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムの全体概念図である。図19は、「第2の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムにおける各種情報のデータ構成を示す図である。図20は、「第2の実施の形態」における、商品発見報知処理(図13のS47)の詳細を示すフローチャートを示す図である。図21は、携帯電話機1のLCD13に表示される画面の他の一例である。
図18は、「第2の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムの全体概念図である。図1に示すものと異なり、吊り広告3と商品5との他に、「第2の実施の形態」では店舗等の販売施設7に施設用のRFIDタグ8が付与されている。図18に示すように、販売施設7として商品棚が販売店舗内に設けられており、当該商品棚には1つの施設用のRFIDタグ8が付与されている。そして当該商品棚には、複数の商品が陳列されており、商品5aは「週刊☆☆」、商品5bは「XX牛乳」である。これら商品5a,5bにはそれぞれ商品用のRFIDタグ6a,6bが各商品に付与されている。吊り広告3には広告用のRFIDタグ4が付与されているが、ここで吊り広告3は「第1の実施の形態」と同じものとする。
図19は、「第2の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムにおける各種情報のデータ構成を示す図である。なお、各種情報のデータ構成は「第1の実施の形態」と基本的には同じであり、同一内容を示すものには同一符号を付与してあり、その説明は省略する。
図19に示すように、吊り広告3の広告情報500aは、図6に示すものと同じである。一方、「第2の実施の形態」における商品情報601は、「第1の実施の形態」のものと異なり店舗等に関する情報を具備していない。そのため、ヘッダー部610は識別子「AA」以外は無意味なデータ列「000000」により構成されている。また、ID番号621として「0123456789」、付帯情報622として商品名である「週刊☆☆」、付帯情報623として製造元である「□□出版」、付帯情報624として当該商品の価格である「135円」、「週刊☆☆」の広告及び商品の画像情報である付帯情報625を有する。なお、商品6b「XX牛乳」の商品用のRFIDタグ6bに記憶される商品情報602も、商品情報601と同じ構成であり、具体的なデータのみが異なるため、説明は省略する。
ところで、「第1の実施の形態」では、同一商品5に係る広告情報500a(図6参照)及び商品情報600a(図7参照)は、それぞれ付帯情報のデータ内容が同じであるが、「第2の実施の形態」では、広告情報500及び商品情報600では、同一商品5に係る広告情報500及び商品情報600であっても(例えば、図19の広告情報500aおよび商品情報601を参照)、その付帯情報などが両者で統一が取れていない。これは、「第1の実施の形態」では、広告情報500及び商品情報600は、同一の広告主によって設定されたものと仮定しているのに対し、「第2の実施の形態」では、広告情報500は商品の製造元等の広告主が、商品情報600は各商品の販売店舗が、それぞれ独自に設定したものであることを仮定している。このように、広告情報500と商品情報600で独自に各種データを設定したとしても、ID番号521及びID番号621のように両者が同じ商品5に関するものであることを示す識別要素を具備していれば、本発明の無線タグ検索報知システムを実現できる。
また、販売施設7の施設用のRFIDタグ8に記憶される施設情報800は、ヘッダー部810は施設情報800であることを示す識別子「TT」を有し、また当該販売施設7に固有の識別番号である「686868」により構成されている。また、コンテナ部820は、当該販売施設7が保持する商品5のID番号821を有し、「第2の実施の形態」では商品6a「週刊☆☆」と商品6b「XX牛乳」とを有するから(図18参照)、施設情報800は「0123456789」と「0024242424」との2つのID番号821を有している。また、付帯情報822として当該販売施設7が設けられている店舗名である「△△スーパー」、付帯情報823として店舗などの詳細情報である「大セール中」、及び付帯情報824「堀田駅前」等を有する。
なお、「第2の実施の形態」において、タグ情報テーブル70は広告情報500aを登録しており、図8に示す状態になっているものとして、以下説明する。
このような構成を具備した「第2の実施の形態」においても、その処理については「第1の実施の形態」と基本的に同じである。ただし、「第1の実施の形態」においては、図14に示す商品発見報知処理(S62)において、商品情報600の店舗情報629に基づいて発見場所の報知を行っており(図15の表示領域1003参照)、また、S71において商品情報600の店舗情報629をエントリ700の店舗情報711に登録しているが、「第2の実施の形態」においては、商品情報601,602には店舗情報629に相当するものは含まれていない。よって、図20に示すような処理を行う。
図20は、「第2の実施の形態」における、商品発見報知処理(図13のS47)の詳細を示すフローチャートを示す図である。まず、RFIDタグリーダ2によって再び問い合わせ信号の搬送波を送信させて、近傍のRFIDタグ8をサーチさせる(S601)。その結果、RFIDタグ8からの返信としてタグ情報400の反射波を受信したら(S602:YES)、当該タグ情報400が施設情報800か否かを判定する(S603)。図19の場合、タグ情報400のヘッダー部810の属性が「TT」であるか否かで判定する。その結果、RFIDタグ8から読取ったタグ情報400が施設情報800でない場合は(S603:NO)、近傍に施設用のRFIDタグ8が存在しないか、あるいは施設用のRFIDタグ8から施設情報800を読取ることができないとして、次の処理(S61)へ進む。また、RFIDタグ8から返信が得られない場合も(S602:NO)、次の処理(S61)へ進む。
一方、RFIDタグ8から読取ったタグ情報400が施設情報800である場合は(S603:YES)、商品発見報知の対象であるエントリ700と当該施設情報800とが対応するものであるか否かを判定する(S604)。S604の判定は、当該エントリ700のID番号702が、当該施設情報800のID番号821と一致するか否かで判定する。一致すれば、当該施設情報800は当該施設情報800に対応するエントリ700であるとして(S604:YES)、S62の商品発見の報知実行においては当該施設情報800の内容も含めて、ユーザに対し商品発見が報知される。なお、商品発見報知の対象であるエントリ700と当該施設情報800とが対応しないと判定した場合は(S604:NO)、次の処理(S61)へ進む。
すなわち、S43(図13参照)のサーチで商品情報601を読取り、さらに、S601(図20参照)のサーチで施設情報800を読取ったら、該当するエントリ700aに基づいて、S62において図21に示すような画面13dが所定の警告音とともに、LCD13に表示されて報知が実行される。表示領域1000は図11,図15に示すものと同じであり、エントリ700aの内容を表示している。表示領域1002には、商品情報601の内容が表示されている。表示領域1004には、施設情報800の内容が表示されている。なお、S602,S603,S604で施設情報800が得られない場合には、表示領域1004が存在しない画面13dが、S62にて表示される。
さらに、図20に示すS70の後に、S604において報知対象であるエントリ700と当該施設情報800とが対応していれば(S605:YES)、当該施設情報800をエントリ700の店舗情報711として登録する(S606)。一方、S604にて施設情報800に対応するエントリ700が存在しない場合には(S605:NO)、エントリ700の店舗情報711は登録せずに、処理を終了する。なお、図20における他の処理は、図14と同じであり説明は省略する。
なお、「第2の実施の形態」においては、商品情報600の発見後、再度サーチを行って(S601)、報知対象のエントリ700のID番号702と同一のID番号821を有する施設情報800を商品発見場所としているが、他の方法によっても構わない。例えば、最初のRFIDタグ6のサーチ(S43)において、商品用のRFIDタグ6から商品情報600の返信を受けると同時に、施設用のRFIDタグ8からも施設情報800の返信があった場合には、ID番号702とID番号821とが一致するか否かの判定(S604)を行わなくても、当該施設情報800を当該商品5の発見場所として報知してもよい。すなわち、同一タイミングで返信を受けたということは、その商品5と販売施設7とは両者ともユーザから至近距離に存在しており、その商品5が当該販売施設7に置かれている蓋然性が高いからである。これにより、より簡易に、施設情報800をサーチして商品発見を報知することが可能である。
また、「第2の実施の形態」においては、S43のサーチで商品情報601を読取ったら、その後に実行されるS601のサーチでは、S21の通常サーチよりも搬送波の出力を小さくして(すなわち、サーチする範囲を狭くして)、近傍の施設情報800をサーチするようにしてもよい。これにより、より精度の高い施設情報800のサーチが可能であるとともに、サーチ時の無線通信に伴う電力消費を節減できる。
以上、「第2の実施の形態」においては、広告情報500,商品情報600,施設情報800を用いて、本発明の無線タグ検索報知システムを構成するようにしたので、吊り広告3,商品5,販売施設7の各広告主は、それぞれのニーズに応じてより自由に情報をRFIDタグ4,6内に設定できる。
次に、「第3の実施の形態」について、図面を参照して説明する。図22は、「第3の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムの全体概念図である。「第3の実施の形態」においては、複数の同一商品5a,5bに共通の商品用のRFIDタグ6a,6bを設けて、この商品用のRFIDタグ6a,6bに図19に示す商品情報601、602を登録している。図22では、商品5a「週刊☆☆」に共通の商品用のRFIDタグ6a、商品5b「XX牛乳」に共通の商品用のRFIDタグ6bを設けている。これにより、商品5に付与する商品用のRFIDタグ6の数量を少量化することできる。
次に、「第4の実施の形態」について、図面を参照して説明する。図23は、「第4の実施の形態」における、無線タグ検索報知システムの全体概念図である。「第4の実施の形態」においては、複数の同一商品5a,5bのそれぞれに共通の商品用のRFIDタグ6a,6bを設けて、この商品用のRFIDタグ6a,6bに図19に示す商品情報601、602を登録している。さらに、販売施設7に共通の施設用のRFIDタグ8が付与されて、この施設用のRFIDタグ8に図19に示す施設情報800を登録している点は、「第2の実施の形態」と同じである。これにより、商品5に付与する商品用のRFIDタグ6の数量を少量化することできるとともに、店舗に関する情報は施設用のRFIDタグ8に保持させることができる。なお、販売施設7として商品棚を挙げているが、販売施設7を買い物カゴ、買い物用カート、陳列棚、自動販売機等として、施設用のRFIDタグ8を付与してもよい。
尚、上記「第1の実施の形態」〜「第4の実施の形態」において、携帯電話機1のRAM103におけるタグ情報テーブル70が、本発明の「検索対象物情報記憶手段」に相当し、RFIDタグリーダ2が、本発明の「無線タグ情報読取り手段」に相当する。そして、携帯電話機1のROM102に記憶された制御プログラムを実行して、商品情報サーチ処理(図9のS9)を実行するCPU101が、本発明の「比較手段」として機能し、商品発見報知処理(図13のS47)を実行するCPU101が、本発明の「報知手段」として機能する。また、携帯電話機1の登録ボタン16が、本発明の「読取り指示手段」に相当する。また、携帯電話機1のキャンセルボタン17及び確認ボタン18が、本発明の「選択情報入力手段」に相当する。また、キー14が、本発明の「情報設定手段」に相当する。また、図10に示すフローチャートのS26、S28及びS31を実行するCPU101が、本発明の「検索対象物情報登録手段」として機能する。
また、図14に示すフローチャートのS65を実行するCPU101が、本発明の「選択画面出力手段」として機能し、S68を実行するCPU101が、本発明の「検索対象物情報無効手段」として機能し、S70を実行するCPU101が、本発明の「日時情報登録手段」として機能する。また、日替わり処理(図9のS2)を実行するCPU101が、本発明の「有効期限管理手段」として機能する。
そして、商品5が、本発明の「検索対象物」に相当する。また、タグ情報テーブル70に登録された広告情報500を含むエントリ700が、本発明の「検索対象物情報」に相当し、ID番号702が、本発明の「検索対象物ID番号」に相当する。また、広告用のRFIDタグ4,商品用のRFIDタグ6,施設用のRFIDタグ8を含むRFIDタグ4,6,8が、本発明の「無線タグ」に相当し、広告情報500,商品情報600,施設情報800が「無線タグ情報」に相当する。
すなわち、RFIDタグリーダ2を具備する携帯電話機1が、本発明の「携帯端末装置」に相当し、当該携帯電話機1を本発明に係る「携帯端末装置」として機能させるためのROM102に記録された制御プログラムが、本発明の「無線タグ検索報知プログラム」に相当する。また、RFIDタグリーダ2を具備する携帯電話機1と、RFIDタグ4,6,8とから構成されるシステムが、本発明の「無線タグ検索報知システム」に相当する。
尚、本発明は、以上詳述した「第1の実施の形態」〜「第4の実施の形態」に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
上記実施の形態では、「検索対象物」を商品5としているが、「検索対象物」はユーザあるいは設計者により任意に選択可能であって、他の種別の物を「検索対象物」としてもよい(例えば、店舗、施設、建物、車両、人物、動物など)。また、「無線タグ」の付与対象は広告媒体3,商品5,販売施設7に限定されず、有体物であれば足りる(例えば、人物、建物、車両、動物など)。
また、商品発見報知処理(図13のS47)において、警告音と画面表示によって報知を行っているが、他の手段によって報知を行ってもよい。例えば、通常の携帯電話機に内蔵されているバイブレータ機能による振動によって報知を行ってもよいし、点滅又は点灯する発光部を携帯端末装置に設けて、この発光部の点滅又は点灯によって報知を行ってもよい。もちろん、これらの報知手段を組み合わせて報知を行ってもよい。
また、RFIDタグリーダ2は、RFIDタグ4,6,8から広告情報500、商品情報600、施設情報800をそれぞれ個別に取得した場合を例に説明している。しかし、S21(図10参照)やS43(図13参照)において、RFIDタグリーダ2による問い合わせ信号の搬送波に対する返信として、複数のRFIDタグ4,6,8からタグ情報400をほぼ同時に読取った場合、複数のタグ情報をその種別(広告情報500、商品情報600、施設情報800)に応じて、並行して処理を行ってもよい。さらに、広告情報500と商品情報600とを同時に受け付けて、かつ当該商品情報600が当該広告情報500において宣伝されている商品である場合には、即座に報知処理を実行してもよい。
また、広告情報500,商品情報600,エントリ700,施設情報800は、それぞれが有するID番号(521,621,702,821)によって、これらの情報が同一商品5に関するものか否かを判定し(図9のS25等を参照)、同一商品に関するものであれば商品発見の報知等を行っているが、他の情報に基づいて、これらの情報が同一商品に関するものか否かを判定してもよい。例えば、S43(図13参照)のサーチによって読取った商品情報600の付帯情報622等が、エントリ700の付帯情報703等と一致した場合に、商品発見の報知を実行してもよい。
また、タグ情報テーブル70に複数のエントリ700が登録されており、S21のサーチによって複数の報知対象の商品情報600を読取った場合には、同時に複数の商品発見の報知をしてもよい。
また、S601のサーチによって、タグ情報テーブル70の1つのエントリ700に対して、同時に複数の対応する施設情報800を発見した場合には、当該商品5を複数の販売施設7において発見された旨を報知してもよいし、携帯電話機1から近い距離にある販売施設7の施設情報800のみを通知してもよい。
また、商品発見の報知後、当該エントリ700をタグ情報テーブル70から削除しているが(S68)、削除に代えて、当該エントリ700を無効とするフラグを立てる等の処理を行って、当該エントリ700をタグ情報テーブル70において報知対象から外すようにしてもよい。
また、本実施の形態では、S43のサーチは1秒間隔で行われているが、このサーチ間隔は任意に設定可能であり、また一回のサーチにおいてどの程度の期間サーチを続けるかも任意に設定可能である。
また、本実施の形態では、本実施の形態では携帯電話機1には、独自に登録ボタン16、キャンセルボタン17、確認ボタン18が具備されているが、これらと同様の機能をLCD13にコマンドとして表示して、ユーザがボタンスイッチを備えたキー14から選択可能としてもよい。
また、携帯電話機1を本発明の無線タグ検索報知システムにかかる携帯端末として機能させる制御プログラムである無線タグ検索報知プログラムが、携帯電話機1のROM102(図3参照)にセットアップされて機能できればよい。そして、RFIDタグリーダ2と有効に接続できるのであれば、携帯電話機1は市販されている一般的な携帯電話機で、本発明にかかる携帯端末として実現可能である。なお、携帯電話機1への無線タグ検索報知プログラムの導入は、携帯電話機1の製造段階において予めアプリケーションとして具備されていてもよいし、携帯電話機1のユーザが無線通信によって当該無線タグ検索報知プログラムを外部より取得して携帯電話機1にインストールしてもよい。
また、本発明の無線タグ検索報知システムに係るRFIDタグ4,6,8およびRFIDタグリーダ2が、本発明を実現する無線タグおよび無線タグリーダとして機能できれば、大きさ、形状、通信速度、通信距離、仕様を問わないことはいうまでもない。また、無線タグおよび無線タグリーダとして機能すれば、RFIDによるものでなくてもよい。