JP2005157412A - 機械翻訳装置及び、プログラム、記録媒体 - Google Patents

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裕子 野沢
Ikuaki Kobayashi
生明 小林
Takashi Ito
孝 伊藤
Hanayo Imagawa
華代 今川
Toshiyuki Sakai
俊之 酒井
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Abstract

【課題】 一つの第1言語の原文から複数の第2言語の翻訳文に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報を表示することができる機械翻訳装置及び、プログラム、記録媒体を提供すること。
【解決手段】 第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)において、この原文に含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって、カーソルやポインタで指定すると、指定された単語の全範囲を明示するとともに、単語対応情報に基づき、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの再翻訳文(日本文)において、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。
【選択図】 図17

Description

第1言語で表現された一つの原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳し、これらの翻訳文を表示することができる機械翻訳装置及び、プログラム、記録媒体に関するものである。
従来、機械翻訳装置は、入力された第1言語の文章を第2言語の文書に翻訳するものである。そして、このとき、翻訳された第2言語の文章が複数ある場合には、複数の第2言語の類似度に基づいて順序付けを行い、その付けた順序に従って、複数の第2言語の文章を表示するものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−265360号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された機械翻訳装置では、複数の第2言語の類似度に基づいて付けられた順序に従って、当該複数の第2言語の文章を表示するだけなので、第2言語に精通していないユーザにとっては、入力された第1言語の文章がどうして複数の第2言語の文章に翻訳されたのかわからないことが多かった。
この点、入力された第1言語の文章がどうして複数の第2言語の文章に翻訳されたのかがわかれば、当該機械翻訳装置での所謂翻訳癖を推測することが可能になるので、ユーザは、この翻訳癖を利用して、所望する第2言語の文章を得るための最適な第1言語の文章を作成することができるようになる。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、一つの第1言語の原文から複数の第2言語の翻訳文に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報を表示することができる機械翻訳装置及び、プログラム、記録媒体を提供することを課題とする。
この課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、第1言語で表現された一つの原文を外部から入力する入力手段と、前記原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳する翻訳手段と、前記各翻訳文を前記第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する再翻訳手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を表示する表示手段と、を有する機械翻訳装置において、前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報を作成する作成手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文のいずれか一つに含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定する第1指定手段と、前記第1指定手段で指定された単語の全範囲及び当該単語と対応関係にある前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各文中における各単語の全範囲を前記単語対応情報に基づいて明示する第1明示手段と、を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載する機械翻訳装置であって、前記第1明示手段での明示は文字色の変更により行われること、を特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載する機械翻訳装置であって、前記第1明示手段の実行の可否を設定する第1設定手段を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項4に係る発明は、第1言語で表現された一つの原文を外部から入力する入力手段と、前記原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳する翻訳手段と、前記各翻訳文を前記第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する再翻訳手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を表示する表示手段と、を有する機械翻訳装置において、前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報を作成する作成手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各文中にて、前記単語対応情報に基づいて各対応関係を異なる文字色で明示することによって、一つの対応関係に属する全ての単語の全範囲を同じ文字色で明示する第2明示手段を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載する機械翻訳装置であって、前記第2明示手段の実行の可否を設定する第2設定手段を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項6に係る発明は、第1言語で表現された一つの原文を外部から入力する入力手段と、前記原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳する翻訳手段と、前記各翻訳文を前記第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する再翻訳手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を表示する表示手段と、を有する機械翻訳装置において、前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報を作成する作成手段と、前記翻訳手段が一つの原文を複数の翻訳文に翻訳する契機となった単語を前記原文から特定する特定手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各文中にて、前記特定手段で特定された単語の全範囲及び当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を前記単語対応情報に基づいて明示する第3明示手段と、を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載する機械翻訳装置であって、前記第3明示手段での明示は文字色の変更により行われること、を特徴としている。
また、請求項8に係る発明は、請求項6又は請求項7に記載する機械翻訳装置であって、前記第3明示手段の実行の可否を設定する第3設定手段を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載する機械翻訳装置であって、前記各翻訳文又は前記各再翻訳文のいずれか一つを外部から指定する第2指定手段と、前記第2指定手段で指定された翻訳文又は再翻訳文及び当該翻訳文又は当該再翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文又は翻訳文を除いて、前記表示手段に表示されている前記各翻訳文及び前記各再翻訳文を削除する削除手段と、を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載する機械翻訳装置であって、前記表示手段は、前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を一緒に表示するものであり、前記各翻訳文又は前記各再翻訳文のいずれか一つを外部から指定する第3指定手段と、前記第3指定手段で指定された翻訳文又は再翻訳文及び、当該翻訳文又は当該再翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文又は翻訳文を、前記表示手段に表示されている原文に対して並列位置に移動させる移動手段と、を備えたこと、を特徴としている。
また、請求項11に係る発明は、プログラムであって、請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載する機械翻訳装置としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
また、請求項12に係る発明は、記録媒体であって、請求項11に記載するプログラムが記録されるとともに前記コンピュータに読み取られることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明の機械翻訳装置においては、第1言語で表現された一つの原文を外部から入力すると、原文が、第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳される。さらに、各翻訳文が、第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する。このとき、原文及び、各翻訳文、各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報が作成されるとともに、原文と、各翻訳文、各再翻訳文が表示される。
そして、例えば、原文に含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定すると、指定された単語の全範囲を明示するとともに、単語対応情報に基づき、各翻訳文又は各再翻訳文の各文中にて、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。また、例えば、各翻訳文のいずれか一つに含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定すると、指定された単語の全範囲を明示するとともに、単語対応情報に基づき、原文又は、指定された単語を含まない各翻訳文、各再翻訳文の各文中にて、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。また、例えば、各再翻訳文のいずれか一つに含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定すると、指定された単語の全範囲を明示するとともに、単語対応情報に基づき、原文又は、各翻訳文、指定された単語を含まない各再翻訳文の各文中にて、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。
尚、この明示は、文字色をもって行ってもよい。
また、この明示は、常に実行させてもよいし、所望の際に実行させてもよい。
また、本発明の機械翻訳装置において、単語対応情報には、原文及び、各翻訳文、各再翻訳文の各単語の対応関係が複数存在している。そこで、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中にて、各対応関係を異なる文字色で明示するため、一つの対応関係に属する全ての単語の全範囲を同じ文字色で明示する。
尚、この明示は、常に実行させてもよいし、所望の際に実行させてもよい。
また、本発明の機械翻訳装置においては、一つの原文を複数の翻訳文に翻訳する契機となった単語を特定し、単語対応情報に基づき、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中にて、特定された単語の全範囲及び、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。
尚、この明示は、文字色をもって行ってもよい。
また、この明示は、常に実行させてもよいし、所望の際に実行させてもよい。
さらに、本発明の機械翻訳装置においては、例えば、各翻訳文のいずれか一つを外部から指定すると、指定された翻訳文及び当該翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文を除いて、表示されている各翻訳文及び各再翻訳文を削除する。また、例えば、各再翻訳文のいずれか一つを外部から指定すると、指定された再翻訳文及び当該再翻訳文と再翻訳関係にある翻訳文を除いて、表示されている各翻訳文及び各再翻訳文を削除する。
また、本発明の機械翻訳装置においては、原文及び、各翻訳文、各再翻訳文を一緒に表示した際には、例えば、各翻訳文のいずれか一つを外部から指定すると、指定された翻訳文及び当該翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文を、表示手段に表示されている原文に対して並列位置に移動させる。また、例えば、各再翻訳文のいずれか一つを外部から指定すると、指定された再翻訳文及び当該再翻訳文と再翻訳関係にある翻訳文を、表示手段に表示されている原文に対して並列位置に移動させる。
このとき、移動対象にならなかった各翻訳文と各再翻訳文は削除させてもよい。
尚、上述した点は、プログラムによりコンピュータを当該機械翻訳装置として機能させた場合でも、また、その場合に、当該プログラムを記録媒体を介してコンピュータに読み取らさせたときでも、同様である。
すなわち、本発明の機械翻訳装置や、プログラム、記録媒体では、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文のいずれか一つに含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定すると、指定された単語の全範囲及び当該単語と対応関係にある原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における各単語の全範囲を単語対応情報に基づいて明示する。従って、例えば、ユーザの知らない単語が各翻訳文に含まれている場合であっても、当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定すれば、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を認識することによって、その単語が原文のどの単語に対する訳語なのかを確認することができる。また、例えば、第2言語で表現された複数の翻訳文に、複数の単語から構成された単語(複合語)が存在する場合に、当該複合語の存在を知らないユーザが当該複合語の一部分をもって外部から指定しても、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を認識することによって、その単語が複合語であることを確認することができる。以上より、本発明の機械翻訳装置では、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示によって、一つの第1言語の原文から複数の第2言語の翻訳文に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報を表示することができる。
尚、このとき、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を文字色の変更により行えば、例えば、カーソルなどの表示マークと重複表示されたとしても、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を容易に認識することができる。
さらに、このとき、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示の実行の可否を設定することができれば、翻訳の難度やユーザの語学力などの種々の翻訳状況に基づいて、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を実行させたり、させなかったりすることができるので、ユーザにとって有効である。
また、本発明の機械翻訳装置や、プログラム、記録媒体では、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中にて、単語対応情報に基づいて各対応関係を異なる文字色で明示することによって、一つの対応関係に属する全ての単語の全範囲を同じ文字色で明示する。従って、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を認識することによって、原文及び、各翻訳文、各再翻訳文の各単語の対応関係が一目でわかる。よって、例えば、ユーザの知らない単語が各翻訳文に含まれている場合であっても、その単語が原文のどの単語に対する訳語なのか直ちに確認することができるし、また、第2言語で表現された複数の翻訳文に、複数の単語から構成された単語(複合語)が存在する場合であっても、その単語が複合語であることを直ちに確認することができる。以上より、本発明の機械翻訳装置では、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示によって、一つの第1言語の原文から複数の第2言語の翻訳文に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報を表示することができる。
尚、このとき、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示の実行の可否を設定することができれば、翻訳の難度やユーザの語学力などの種々の翻訳状況に基づいて、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を実行させたり、させなかったりすることができるので、ユーザにとって有効である。
また、本発明の機械翻訳装置や、プログラム、記録媒体では、一つの原文を複数の翻訳文に翻訳する契機となった単語を原文から特定し、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中にて、特定された単語の全範囲及び当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を単語対応情報に基づいて明示する。従って、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を認識することによって、一つの原文が複数の翻訳文に翻訳された手がかりを一目で知ることができる。以上より、本発明の機械翻訳装置では、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示によって、一つの第1言語の原文から複数の第2言語の翻訳文に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報を表示することができる。
尚、このとき、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を文字色の変更により行えば、例えば、カーソルなどの表示マークと重複表示されたとしても、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を容易に認識することができる。
さらに、このとき、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示の実行の可否を設定することができれば、翻訳の難度やユーザの語学力などの種々の翻訳状況に基づいて、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を実行させたり、させなかったりすることができるので、ユーザにとって有効である。
また、本発明の機械翻訳装置や、プログラム、記録媒体では、原文又は、各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示によって、一つの第1言語の原文から複数の第2言語の翻訳文に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報をユーザに提供しており、原文に最適な翻訳文や、原文に最適な翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文を指定することが容易となる。従って、指定された翻訳文又は再翻訳文及び当該翻訳文又は当該再翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文又は翻訳文を除いて、表示されている各翻訳文及び各再翻訳文が削除できると、原文や、原文に最適な翻訳文、当該翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文を残して表示させることができるので、翻訳作業が順調に仕上がり、ユーザにとって有効である。
また、本発明の機械翻訳装置や、プログラム、記録媒体において、指定された翻訳文又は再翻訳文及び、当該翻訳文又は当該再翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文又は翻訳文を、原文に対して並列位置に移動させると、原文や、原文に最適な翻訳文、当該翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文を並びつらねて表示させることができるので、翻訳作業が順調に仕上がり、ユーザにとって有効である。
また、本発明の機械翻訳装置や、プログラム、記録媒体においては、原文が曖昧だった場合に、第1解(翻訳文)がユーザの意図と異なる内容の翻訳結果になる場合があるので、解(翻訳文)が複数あるとユーザが意図する翻訳結果を選ぶことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。本実施の形態の機械翻訳装置は、日本語で表現された原文を英語に翻訳することにより、英語に表現された翻訳文を表示するとともに、その翻訳文を日本語に再翻訳することにより、日本語に表現された再翻訳文を表示するものである。さらに、本実施の形態の機械翻訳装置は、日本語で表現された原文を翻訳した結果が複数あると考えられる場合には、英語に表現された複数の翻訳文を表示するとともに、それらの翻訳文をそれぞれ日本語に翻訳することにより、日本語に表現された同数の再翻訳文を表示するものでもある。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置の構成について簡単に説明する。図13は、本実施の形態の機械翻訳装置のブロック図である。図13に示すように、本実施の形態の機械翻訳装置は、CPU11や、入力装置12、表示装置13、ROM14、RAM20等で構成されている。この点、入力装置12は、主に、日本語で表現された原文を入力するものであり、例えば、キーボードやマウスなどがある。また、表示装置13は、主に、日本語で表現された原文や、英語に表現された一又は複数の翻訳文、日本語に再翻訳された一又は複数の翻訳文を表示するものであり、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどがある。
従って、入力装置12により日本語で表現された原文が入力されると、表示装置13においては、翻訳・再翻訳が終了すると同時に、原文や、英語に表現された一又は複数の翻訳文、日本語に再翻訳された一又は複数の再翻訳文が表示される。このとき、表示装置13に表示された原文や、一又は複数の翻訳文、一又は複数の再翻訳文を特定するには、表示装置13のカーソルを入力装置12のキーボードで動かしたり、表示装置13のポインタを入力装置12のマウスで動かしたりして、カーソルやポインタなどで示すようにする。この点は、原文や、一又は複数の翻訳文、一又は複数の再翻訳文を構成する単語を特定する際も同様である。
尚、後述する別の方法でも、原文を特定することができる。
また、CPU11は、本実施の形態の機械翻訳装置を制御するものであり、このとき、ROM14に記憶された各種プログラム・テーブル・データや、RAM20に確保された各種エリアなどを使用する。
また、ROM14には、プログラム部15や、データ部16などのエリアがある。この点、プログラム部15には、機械翻訳装置が後述するフローチャートを具現化するためにCPU11によって実行されるプログラムや、プログラムの実行に際して必要なテーブルなどが記憶されている。また、データ部16には、日本語から英語に翻訳するための日英辞書などが記憶されている翻訳辞書エリア17や、英語から日本語に翻訳するための英日辞書などが記憶されている再翻訳辞書エリア18などがある。
また、RAM20には、原文記憶エリア21や、翻訳文記憶エリア22、再翻訳文記憶エリア23、対応単語情報記憶エリア24、ワークエリア25などの各種記憶エリアが設けられている。この点、原文記憶エリア21には、入力装置12により入力された原文が記憶される。また、翻訳文記憶エリア22には、原文から翻訳された翻訳文が記憶される。また、再翻訳文記憶エリア23には、翻訳文から再翻訳された再翻訳文が記憶される。また、対応単語情報記憶エリア24には、後述する対応単語情報が記憶される。また、ワークエリア25には、CPU11が各種プログラムを実行する際に必要なエリアが確保されている。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置の機能について、具体例を示しながら簡単に説明する。図14〜図21は、本実施の形態の機械翻訳装置における表示装置13の表示内容の一例を示した図である。本実施の形態の機械翻訳装置では、表示装置13において、図14に示すように、文番号が表示される第0ウインドウ31と、原文が表示される第1ウインドウ32、翻訳文が表示される第2ウインドウ33、再翻訳結果として再翻訳文が表示される第3ウインド34が左右に並べて表示される。
従って、日本語で表現された原文として、例えば、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文を、ユーザが入力装置12により入力すると、図15に示すように、表示装置13において、「1」という数値が第0ウインドウ31に黒の文字色で表示される。また、当該数値の右横では、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文が第1ウインドウ32に黒の文字色で表示される。また、当該日本文の右横では、英語に表現された翻訳文として、当該日本文を英語に翻訳した英文である「He ate very hot curry.」が第2ウインドウ33に黒の文字色で表示される。また、当該英文の右横では、日本語に表現された再翻訳文として、当該英文を日本語に再翻訳した日本文である「彼は、とても辛いカレーを食べた。」が第3ウインドウ34に黒の文字色で表示される。
さらに、ここでは、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文を翻訳した結果がもう一つあるので、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の真下に、英語に表現された翻訳文(別解釈)として、当該日本文を英語に翻訳した英文である「He ate hot curry very much.」の英文が黒の文字色で表示される。また、当該英文の右横では、日本語に表現された再翻訳文として、当該英文を日本語に再翻訳した日本文である「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」が第3ウインドウ34に黒の文字色で表示される。
そして、このとき、例えば、図16に示すように、表示装置13において、第2ウインドウ33に黒の文字色で表示されている「He ate hot curry very much.」の英文に関し、当該英文を構成する単語のうち「very」という単語を、入力装置12を介して、カーソルでユーザが特定したものとする。
すると、図17に示すように、表示装置13では、第2ウインドウ33において、当該「very」を含む「very much」という複合語が赤の文字色で表示される。さらに、第1ウインドウ32に黒の文字色で表示されている「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文においては、当該「very much」の複合語に対応する単語「かなり」が赤の文字色で表示され、第2ウインドウ33に黒の文字色で表示されている「He ate very hot curry.」という別の英文においては、当該「very much」の複合語に対応する単語「very」が赤の文字色で表示され、第3ウインドウ34に黒の文字色で表示されている「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」という2つの日本文においても、当該「very much」の複合語に対応する単語「とても」と「たくさん」がを赤の文字色で表示される。
尚、図17においては、上記の単語の「かなり」、「very」、「very much」、「とても」、「たくさん」が、赤の文字色で表示されていることを、文字枠で囲むことにより表現している。
また、場合によっては、例えば、表示装置13が図15に示す状態になった時点で、第1ウインドウ32に黒の文字色で表示されている「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文から、第2ウインドウ33に黒の文字色で表示されている「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」という2つの英文が翻訳された根拠を示すキーワードを、第1ウインドウ32に黒の文字色で表示されている「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文を構成している単語から拾い上げて、当該キーワードを赤の文字色で表示する。上記の場合、単語「かなり」が上記キーワードとして拾い上げられて、赤の文字色で表示される。さらに、第2ウインドウ33に黒の文字色で表示されている「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」という2つの英文や、第3ウインドウ34に黒の文字色で表示されている「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」という2つの日本文においても、当該キーワードである単語「かなり」に対応する単語「very」、「very much」、「とても」、「たくさん」が赤の文字色で表示される。
尚、ここでの表示結果は、上述した図17に示す状態と同様になる。
また、場合によっては、第1ウインドウ32に黒の文字色で表示されている「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文や、第2ウインドウ33に黒の文字色で表示されている「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」という2つの英文、第3ウインドウ34に黒の文字色で表示されている「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」という2つの日本文において、例えば、図18に示すように、各文を構成する単語の対応関係が、対応関係毎に異なる文字色で表示される。
具体的に言えば、第1ウインドウ32に表示されている「彼」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「He」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「彼」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が青色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「かなり」と、第2ウインドウ33に表示されている「very」と「very much」、第3ウインドウ34に表示されている「とても」と「たくさん」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が赤色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「辛い」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「hot」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「辛い」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が黄色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「カレー」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「curry」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「カレー」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が紫色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「食べ」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「ate」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「食べ」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が橙色の文字色で表示される。
尚、第1ウインドウ32及び第3ウインド34において、「彼」に続く「は」と「カレー」に続く「を」は共に助詞であるため、文字色は黒色で表示される。同様に「食べ」に続く「た」も助動詞であるため、文字色は黒色で表示される。
また、文字色の決め方については、第1ウインドウ32の文章において、単語の出現順に、予め決められている色の順番で、例えば、青、赤、黄、紫、橙、緑、茶、灰色・・・の順番で色を決定する。この色の順番は、ROM14に色順番のデータテーブルとして記憶されており、単語を表示する際に、この色順番のデータテーブルの先頭から表示色に関する情報を取り出して、この情報に基づいて、単語に色を付けて表示する。
尚、図18においては、各文を構成する単語の対応関係が異なる毎に異なる文字色で表示することを、対応関係が異なる毎に文字枠で囲むことにより表現している。
また、例えば、表示装置13が図15に示す状態になった時点で、表示装置13において、第2ウインドウ33に表示されている「He ate hot curry very much.」の英文(別解釈)を、入力装置12を介して、カーソル又はポインタでユーザが特定したものとする。
すると、図19に示すように、表示装置13では、第1ウインドウ32に表示されている「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という日本文の右横に、ユーザが特定した「He ate hot curry very much.」の英文(別解釈)が移動して第2ウインドウ33に表示される。さらに当該英文(別解釈)の右横に、当該英文を日本語に再翻訳した日本文である「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」が移動して第3ウインドウ34に表示される。その結果、ここでは、第2ウインドウ33に表示されている「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」という2つの英文の表示位置が入れ替わるとともに、第3ウインドウ34に表示されている「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」という2つの日本文の表示位置が入れ替わる。
そして、例えば、表示装置13が図19に示す状態になった時点で、表示装置13において、第2ウインドウ33に表示されている「He ate very hot curry.」の英文を、入力装置12を介して、カーソル又はポインタでユーザが特定したものとする。
すると、表示装置13は、図19から図20に示す状態に移り、表示装置13では、第2ウインドウ33において、ユーザが特定した「He ate very hot curry.」の英文が削除される。さらに、第3ウインドウ34において、当該英文の右横に表示されていた、当該英文を日本語に再翻訳した日本文である「彼は、とても辛いカレーを食べた。」も削除される。
この点については、例えば、表示装置13が図19に示す状態になった時点で、表示装置13において、第3ウインドウ34に表示されている「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の日本文を、入力装置12を介して、カーソル又はポインタでユーザが特定した場合も、同様である。
すなわち、表示装置13は、図19から図20に示す状態に移り、表示装置13では、第3ウインドウ34において、ユーザが特定した「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の日本文が削除される。さらに、第2ウインドウ33において、当該日本文の左横に表示されていた、当該日本文に再翻訳された英語の英文である「He ate very hot curry.」も削除される。
また、例えば、表示装置13が図15に示す状態になった時点で、第2ウインドウ33に表示されている「He ate hot curry very much.」の英文を、入力装置12を介して、カーソル又はポインタでユーザが特定したものとする。
すると、表示装置13は、図15から図21に示す状態に移り、表示装置13では、第2ウインドウ33において、ユーザが特定した「He ate hot curry very much.」の英文が削除される。さらに、第3ウインドウ34において、当該英文の右横に表示されていた、当該英文を日本語に再翻訳した日本文である「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」も削除される。
この点については、例えば、表示装置13が図15に示す状態になった時点で、表示装置13において、第3ウインドウ34に表示されている「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の日本文を、入力装置12を介して、カーソル又はポインタでユーザが特定した場合も、同様である。
すなわち、表示装置13は、図15から図21に示す状態に移り、表示装置13では、第3ウインドウ34において、ユーザが特定した「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の日本文が削除される。さらに、第2ウインドウ33において、当該日本文の左横に表示されていた、当該日本文に再翻訳された英語の英文である「He ate hot curry very much.」も削除される。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置において、表示装置13に表示される第0ウインドウ31と、第1ウインドウ32、第3ウインドウ32、第4ウインドウ33について、図22に基づいて説明する。図22は、本実施の形態の機械翻訳装置において、表示装置13に表示される各ウインドウ31〜34の子ウインドウを説明するための図である。
すなわち、本実施の形態の機械翻訳装置において、表示装置13に表示される第0ウインドウ31と、第1ウインドウ32、第3ウインドウ32、第4ウインドウ33には、それぞれ子ウインドウが設けられており、さらに、各子ウインドウの数は可変になっている。
この点、第1ウインドウ32では、入力装置12によりユーザが入力する原文(日本文)に関し、一つの原文(日本文)が一つの子ウインドウにおいて表示される。従って、第1ウインドウ32では、入力装置12によりユーザが入力する原文(日本文)の数だけ、子ウインドウが設けられる。
また、第0ウインドウ31では、第1ウインドウ32で表示されている各原文(日本文)に対し、それぞれの原文(日本文)に付与された文番号が一つの子ウインドウにおいて表示される。従って、第0ウインドウ31では、第1ウインドウ32に設けられた子ウインドウに対応するように、その数だけ、子ウインドウが設けられる。
また、第2ウインドウ33では、第1ウインドウ32で表示されている各原文(日本文)に関し、一つの原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)が一つの子ウインドウにおいて表示される。従って、第2ウインドウ33では、先ず、第1ウインドウ32に設けられた子ウインドウに対応するように、その数だけ、子ウインドウが設けられる。また、このとき、一つの原文(日本文)から翻訳された翻訳文(英文)が複数ある場合には、当該子ウインドウに同数の孫ウインドが設けられ、一つの翻訳文(英文)が一つの孫ウインドに表示される。
また、第3ウインド34では、第1ウインドウ32で表示されている各原文(日本文)に関し、一つの原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文をさらに再翻訳した再翻訳文(日本文)が一つの子ウインドウにおいて表示される。従って、第3ウインド34では、先ず、第1ウインドウ32に設けられた子ウインドウに対応するように、その数だけ、子ウインドウが設けられる。また、このとき、一つの原文(日本文)から翻訳された翻訳文(英文)が複数ある場合には、一つの翻訳文(英文)から一つの再翻訳文(日本文)が再翻訳されることによって、一つの原文(日本文)に基づいて翻訳文(英文)と同数の再翻訳文(日本文)が再翻訳されることから、当該子ウインドウに翻訳文(英文)と同数の孫ウインドが設けられ、一つの再翻訳文が一つの孫ウインドに表示される。
従って、例えば、図22に示すように、第0ウインドウ31及び第1ウインドウ32では、ウインドウ(X−Y)のようにして、「X」と「Y」の2つのエレメントからなるIDを付けて、子ウインドを特定する。また、例えば、図22に示すように、第2ウインドウ33及び第3ウインド34では、ウインドウ(X−Y−Z)のようにして、「X」と「Y」と「Z」の3つのエレメントからなるIDを付けて、子ウインド及び孫ウインドを特定する。
ここで、エレメントの「X」は、各ウインドウ31〜34を特定するものである。具体的には、エレメントの「X」が「0」の場合には第0ウインドウ31が特定され、エレメントの「X」が「1」の場合には第1ウインドウ32が特定され、エレメントの「X」が「2」の場合には第1ウインドウ33が特定され、エレメントの「X」が「3」の場合には第1ウインドウ34が特定される。
そして、エレメントの「Y」によって、各ウインドウ31〜34における子ウインドウが特定される。さらに、エレメントの「Z」によって、第2ウインドウ33及び第3ウインド34での各子ウインドウにおける孫ウインドウが特定される。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置において、入力装置12により入力された一つの原文(日本文)に対し複数の翻訳文(英文)が翻訳された場合に、その根拠となるキーワードの単語を、当該原文(日本文)を構成する単語から捉える方法について説明する。
先ず、例えば、図23に示すように、「彼はかなり辛いカレーを食べた」という一つの原文(日本文)が入力装置12により入力されたとすると、形態素解析が行われ、当該原文(日本文)が各品詞毎に区分けされ、「彼(名詞)/は(助詞)/かなり(副詞)/辛い(形容詞)/カレー(名詞)/を(助詞)/食べ(動詞)/た(助動詞)」と解析される。
一方、ROM14のデータ部16における翻訳辞書エリア17には、翻訳辞書の一つとして、翻訳に利用することができる図24に示すような副詞辞書が記憶されている。図24に示す副詞辞書は、「見出し語」と「品詞」と「係り先となる品詞」の各欄に区分けされている。そして、「見出し語」の欄には、その一例として、「かなり」と「ゆっくり」の2つの単語が示されている。また、「品詞」の欄には、上記「かなり」と「ゆっくり」の単語について、それらの品詞の種類を示す「副詞」がそれぞれ示されている。さらに、「係り先となる品詞」の欄には、上記「かなり」の単語が係ることが可能な品詞の種類である「形容詞」や、「形容動詞」、「副詞」、「動詞」、「連体詞」が示されるとともに、上記「ゆっくり」の単語が係ることが可能な品詞の種類である「動詞」が示されている。
そして、上記形態素解析が行われた「彼(名詞)/は(助詞)/かなり(副詞)/辛い(形容詞)/カレー(名詞)/を(助詞)/食べ(動詞)/た(助動詞)」という原文(日本文)は、図25に示すように処理され、「彼(は)(名詞)/かなり(副詞)/辛い(形容詞)/カレー(を)(名詞)/食べ(た)(動詞)」のようにして、助詞や助動詞などの付属語が名詞や動詞などの自立語に含ませた形にされる。
さらに、上記処理が行われた「彼(は)(名詞)/かなり(副詞)/辛い(形容詞)/カレー(を)(名詞)/食べ(た)(動詞)」という原文(日本文)について、図24の副詞辞書に基づいて、「かなり(副詞)」の係り先が決定される。この点、上記処理が行われた「彼(は)(名詞)/かなり(副詞)/辛い(形容詞)/カレー(を)(名詞)/食べ(た)(動詞)」という原文(日本文)においては、「かなり(副詞)」の後に、「辛い(形容詞)」と「カレー(を)(名詞)」と「食べ(た)(動詞)」の3つの品詞があるが、図24の副詞辞書によれば、図26(a)(b)に示すように、「かなり(副詞)」は、「辛い(形容詞)」と「食べ(た)(動詞)」の2つの品詞に係る可能性がある。
そこで、「彼はかなり辛いカレーを食べた」という一つの原文(日本文)において、「かなり(副詞)」が、複数の品詞に係る可能性があることを示すために、係り先の品詞毎に係り先の品詞を示すフラグが、RAM20のワークエリア25のフラグ領域26に記憶される。すなわち、入力装置12により入力された一つの原文(日本文)に対し複数の翻訳文(英文)が翻訳された場合において、その根拠となるキーワードの単語とは、複数の品詞に係る可能性がある副詞であり、この副詞を、上述したようにして、当該原文(日本文)を構成する単語から探し出して、係り先の品詞毎に係り先の品詞を示すフラグが付与される。
図27は、上述した一連のフラグ付与処理を示したフローチャート図である。すなわち、図27のS11では、形態素解析が行われた後の一つの原文(日本文)に副詞が含まれているか否かが判断される。このとき、副詞が含まれていないと判断される場合には(S11:NO)、このフローチャートは終了する。一方、副詞が含まれていると判断される場合には(S11:YES)、S12に進む。S12では、一つの副詞について、係り先となることが可能な品詞を副詞辞書でチェックした後に、S13に進む。S13では、当該副詞について、係り先となることが可能な品詞のうち当該副詞に最も近い位置にある品詞に係ることとし、S14に進む。S14では、当該副詞について、係り先となることが可能な品詞が他にあるか否かが判断される。
このとき、係り先となることが可能な品詞が他にないと判断される場合には(S14:NO)、このフローチャートは終了する。一方、係り先となることが可能な品詞が他にあると判断される場合には(S14:YES)、S15に進む。S15では、当該副詞に対して、他の係り先となることが可能な全ての品詞についてのフラグが付与され、そのフラグが後述する係り先の品詞を示す別解釈フラグとして、図28に示すように、RAM20のワークエリア25に確保されたフラグ領域26に記憶される。
ここで、形態素解析が行われた後の一つの原文(日本文)に副詞が複数含まれている場合には、各副詞毎に、上述したフラグ付与処理が実行される。その結果、当該原文(日本文)に複数の副詞がある場合には、当該原文(日本文)の先頭から副詞が出現した順に各副詞に対応したフラグ領域26がRAM20に確保され、各副詞に付与された別解釈フラグが記憶される。
例えば、図28(b)に示すように、原文(日本文)において係り先となることが可能な複数の品詞をもつ副詞が2つある場合に関して、原文(日本文)の先頭から最初に出現する副詞に対するフラグ領域26aが確保され、次に出現する副詞に対するフラグ領域26bが確保され、フラグ領域26aには別解釈フラグとしてのフラグAが記憶され、フラグ領域26bには別解釈フラグとしてのフラグCとフラグFが記憶される。
尚、原文(日本文)において、係り先の品詞が1つしかなく別解釈フラグが存在しない副詞については、その副詞に対応するフラグ領域26には何も記憶されない。
ここで、上述のフラグAは、他の係り先として動詞が存在することを意味し、フラグCは、他の係り先として形容詞が存在することを意味し、フラグFは、他の係り先として形容動詞が存在することを意味する。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置の表示装置13において、入力装置12により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とが表示されるまでの処理について、図1のフローチャート図に基づいて説明する。
先ず、図1のS21において、入力装置12により一つの原文(日本文)が入力されると、S22に進んで、当該原文(日本文)が、表示装置13の第1ウインドウ32の子ウインドウ(1−0)に表示される。具体的に言えば、ここで、例えば、入力装置12によって、一つの原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」が入力されると、図15に示すように、表示装置13の第1ウインドウ32において、子ウインドウ(1−0)に該当する領域に、当該原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」が表示される。このとき、当該原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」は、RAM20の原文記憶エリア21に記憶される。また、表示装置13の第0ウインドウ31の子ウインドウ(0−0)においては、図15に示すように、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」に付与された文番号の数値である「1」が表示される。
そして、S23に進むと、S23では、原文(日本文)を英語に翻訳する日英翻訳処理が行われる。具体的に言えば、入力装置12で入力された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)が、ROM14のデータ部16における翻訳辞書エリア17に記憶された日英翻訳辞書などを使用して、英語に表現された翻訳文(英文)に翻訳される。このS23の日英翻訳処理において、実際の翻訳処理に先立って、上述した図27のフローチャートで示したフラグ付与処理が行われる。ここでは、入力装置12で入力された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)において、「かなり」の副詞の係り先が、「辛い」の形容詞と「食べた」の動詞の2つあるので、先ず、「かなり」の副詞の係り先が当該「かなり」に最も近い「辛い」の形容詞にされる。従って、入力装置12で入力された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)は、「かなり」の副詞の係り先が最も近い「辛い」の形容詞であることを前提として、「He ate very hot curry.」の翻訳文(英文)に翻訳される。さらに、「かなり」の副詞の係り先には、「辛い」の形容詞の他にも「食べた」の動詞があるので、副詞の「かなり」の係り先の品詞が動詞であることを特定するフラグAが、別解釈フラグとして、RAM20のワークエリア25におけるフラグ領域26に記憶される(図28(a)参照)。
その後は、S24に進んで、RAM20のワークエリア25に確保されたカウンタMの値に「0」が代入されるとともに、S25に進んで、当該翻訳文(英文)が、表示装置13の第2ウインドウ33の孫ウインドウ(2−0−M)に表示される。この点について、具体的に言えば、当該カウンタMの値が「0」であるので、当該翻訳文(英文)が、表示装置13の第2ウインドウ33の孫ウインドウ(2−0−0)に表示される。従って、図15に示すように、表示装置13の第2ウインドウ33において、孫ウインドウ(2−0−0)に該当する領域に、「He ate very hot curry.」の翻訳文(英文)が表示される。このとき、当該翻訳文(英文)である「He ate very hot curry.」は、RAM20の翻訳文記憶エリア22に記憶される。
その後は、S26に進んで、RAM20のワークエリア25におけるフラグ領域26において、別解釈フラグがあるか否かが判断される。このとき、別解釈フラグがあると判断される場合には(S26:YES)、S27に進んで、RAM20のワークエリア25におけるフラグ領域26において、別解釈フラグを一つ抽出する。具体的に言えば、ここでは、RAM20のワークエリア25におけるフラグ領域26には、副詞の「かなり」の係り先として動詞「食べた」があることを特定するフラグAが一つ記憶されているので、当該フラグAが抽出される。尚、このフラグAは、抽出されると、フラグ領域26から消去される。
そして、S28に進むと、S23と同様にして、原文(日本文)を英語に翻訳する日英翻訳処理が行われる。但し、ここでは、上述したS27で抽出した別解釈フラグで特定する品詞に着目し、当該品詞の係り先が直前の翻訳処理の際に副詞の係り先として選ばれた品詞の次に近い品詞であることを前提として、日英翻訳処理が行われる。具体的に言えば、上述したS27で抽出した別解釈フラグは、フラグAであり、副詞の「かなり」の係り先として動詞を特定するものであるので、副詞の「かなり」に着目し、入力装置12で入力された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)は、「かなり」の副詞の係り先が2番目に近い「食べた」の動詞であることを前提として、「He ate hot curry very much.」の翻訳文(英文)に翻訳する。
その後は、S29に進んで、RAM20のワークエリア25に確保されたカウンタMの値に「1」が加算されるとともに、S30に進んで、当該翻訳文(英文)が、表示装置13の第2ウインドウ33の子ウインドウ(2−0−M)に表示される。この点について、具体的に言えば、当該カウンタMの値が「1」であるので、当該翻訳文(英文)が、表示装置13の第2ウインドウ33の孫ウインドウ(2−0−1)に表示される。従って、図15に示すように、表示装置13の第2ウインドウ33において、孫ウインドウ(2−0−1)に該当する領域に、「He ate hot curry very much.」の翻訳文(英文)が表示される。このとき、当該翻訳文(英文)である「He ate hot curry very much.」は、RAM20の翻訳文記憶エリア22に記憶される。
その後は、S31に進んで、RAM20のフラグ領域26に、上述したS27において抽出された別解釈フラグの他にも別解釈フラグが記憶されているか否かが判断される。このとき、フラグ領域26に別解釈フラグが記憶されており、係り先が他にもあると判断される場合には(S31:YES)、S27に戻って、上述した処理が繰り返して行われる。一方、フラグ領域26に別解釈フラグが記憶されておらず、係り先が他にはないと判断される場合には(S31:NO)、S32に進む。
尚、原文(日本文)において、係り先となることが可能な複数の品詞を持つ副詞が複数ある場合、1つの副詞に対するフラグ領域26からのフラグの抽出が終了し、そのフラグ領域26に記憶されている別解釈フラグが無くなっても、次の出現する副詞に対するフラグ領域26に別解釈フラグが記憶されているならば、S31において、係り先が他にもあると判断され、S27に戻って、その別解釈フラグが抽出される。そして、全ての副詞に対する全てのフラグ領域26からの別解釈フラグの抽出が終わり、全てのフラグ領域26に記憶されている別解釈フラグが無くなると、S31において、係り先が他にないと判断され(S31:NO)、S32に進む。
この点について、原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」に関して具体的に言えば、図28(a)に示すように、フラグ領域26には、上述したS27で抽出した別解釈フラグ以外は記憶されていないし、原文(日本文)には当該副詞の「かなり」の他に副詞は存在しないので、副詞の「かなり」には、この時点では、他には係り先がないと判断され、S32に進むことになる。従って、このとき、上述したカウンタMの値は「1」のままである。
S32では、RAM20のワークエリア25に確保されたカウンタKの値に「0」を代入するとともに、S33に進んで、第2ウインドウ33の孫ウインド(2−0−K)に表示された翻訳文(英文)を読み出して、当該翻訳文(英文)を日本語に再翻訳する英日翻訳処理が行われる。具体的に言えば、ここでは、当該カウンタKの値が「0」であるので、図15に示すように、表示装置13の第2ウインドウ33の孫ウインドウ(2−0−0)に該当する領域に表示されている「He ate very hot curry.」の翻訳文(英文)が読み出され、ROM14のデータ部16における再翻訳辞書エリア18に記憶された英日翻訳辞書などを使用して、「彼は、とても辛いカレーを食べた。」との再翻訳文(日本文)に再翻訳される。
その後は、S34に進んで、当該再翻訳文(日本文)が、表示装置13の第3ウインドウ34の孫ウインドウ(3−0−K)に表示される。この点について、具体的に言えば、当該カウンタKの値が「0」であるので、当該再翻訳文(日本文)が、表示装置13の第3ウインドウ34の孫ウインドウ(3−0−0)に表示される。従って、図15に示すように、表示装置13の第3ウインドウ34において、孫ウインドウ(3−0−0)に該当する領域に、「彼は、とても辛いカレーを食べた。」との再翻訳文(日本文)が表示される。このとき、再翻訳文(日本文)である「彼は、とても辛いカレーを食べた。」は、RAM20の再翻訳文記憶エリア23に記憶される。
その後は、S35に進んで、カウンタKの値が上述したカウンタMの値に等しいか否かを判断する。このとき、カウンタKの値が上述したカウンタMの値に等しいと判断する場合には(S35:YES)、このフローチャートを終了させる。一方、カウンタKの値が上述したカウンタMの値に等しくないと判断する場合には(S35:NO)、S36に進んで、RAM20のワークエリア25に確保されたカウンタKの値「1」を加算するとともに、上述したS33に戻る。
この点について、具体的に言えば、この時点では、カウンタKの値が「0」であるのに対し、上述したカウンタMの値は「1」であるので、S36に進んで、カウンタKの値に「1」が加算されて、カウンタKの値が「1」になる。そして、S33に戻り、図15に示すように、表示装置13の第2ウインドウ33の孫ウインドウ(2−0−1)に該当する領域に表示されている「He ate hot curry very much.」の翻訳文(英文)が読み出され、ROM14のデータ部16における再翻訳辞書エリア18に記憶された英日翻訳辞書などを使用して、「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」との再翻訳文(日本文)に再翻訳される。さらに、S34に進んで、図15に示すように、表示装置13の第3ウインドウ34において、孫ウインドウ(3−0−1)に該当する領域に、「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」との再翻訳文(日本文)が表示される。このとき、再翻訳文(日本文)である「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」は、RAM20の再翻訳文記憶エリア23に記憶される。そして、この時点では、カウンタKの値が「1」であるのに対し、上述したカウンタMの値も「1」であるので、このフローチャートは終了する(S35:NO)。
尚、上述したS26において、RAM20のフラグ領域26に記憶されている別解釈フラグがないと判断する場合には(S26:NO)、S32に進んで、S32以降の処理を行う。
また、入力装置12により入力された原文(日本文)が複数ある場合には、各原文(日本文)に対して、上述したS22〜S35の処理を繰り返す。例えば、このとき、入力装置12により入力された原文(日本文)が2番目である場合には、第0ウインド31及び第1ウインド32について、ウインドウ(X−Y)の「Y」が「1」にされるとともに、第2ウインド33及び第3ウインド34について、ウインドウ(X−Y−Z)の「Y」が「1」にされる。さらに、当該原文(日本文)に付与される文番号が「2」とされる。また、入力装置12により入力された原文(日本文)が3番目である場合には、第0ウインド31及び第1ウインド32について、ウインドウ(X−Y)の「Y」が「2」にされるとともに、第2ウインド33及び第3ウインド34について、ウインドウ(X−Y−Z)の「Y」が「2」にされる。さらに、当該原文(日本文)に付与される文番号が「3」とされる。このようにして、入力装置12により入力された原文(日本文)の順番が「1」つ上がる毎に、第0ウインド31及び第1ウインド32について、ウインドウ(X−Y)の「Y」が「1」つ上げられるとともに、第2ウインド33及び第3ウインド34について、ウインドウ(X−Y−Z)の「Y」が「1」つ上げられる。さらに、当該原文(日本文)に付与される文番号についても、「1」つ上げられる。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置の表示装置13において、入力装置12により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語の対応関係が求められるまでの処理について、図2〜図7に基づいて説明する。
ここでは、具体例として、図2に示された「今日は木曜日です」を、入力装置12により入力された原文(日本文)とする。また、このとき、原文(日本文)の「今日は木曜日です」に対しては、文番号の「1」が付与されたものとする。そして、当該原文(日本文)は、形態素解析が行われて、図2に示すように、「今日/は/木曜日/です」とされ、当該原文(日本文)を構成する単語に区切られる。さらに、形態素解析で区切られた各単語に対しては、図3に示すようなマトリックスが付与される。図3のマトリックスは、(SCHP、SCHC)で表される。ここで、「SCHP」は当該単語の先頭位置を文字数で表し、「SCHC」は当該単語の長さを文字数で表している。
この点について、具体的に言えば、「今日」という単語については、その先頭位置は、「今日は木曜日です」の原文(日本文)の最初に位置し、「今」と「日」との2文字で構成されていることから、図2に示すように、(0,2)のマトリックスが付与される。また、「は」という単語については、その先頭位置は、「今日は木曜日です」の原文(日本文)の2文字目の後に位置し、「は」の1文字で構成されていることから、図2に示すように、(2,1)のマトリックスが付与される。また、「木曜日」という単語については、その先頭位置は、「今日は木曜日です」の原文(日本文)の3文字目の後に位置し、「木」と「曜」と「日」との3文字で構成されていることから、図2に示すように、(3,3)のマトリックスが付与される。また、「です」という単語については、その先頭位置は、「今日は木曜日です」の原文(日本文)の6文字目の後に位置し、「で」と「す」との2文字で構成されていることから、図2に示すように、(6,3)のマトリックスが付与される。
図4は、上述した一連の処理を示したフローチャート図である。すなわち、図4のS41では、RAM20のワークエリア25に確保された変数Pと変数SCHPと変数SCHCのそれぞれの値に「0」が代入された後に、S42に進む。S42では、変数Pの値が、形態素解析された文での単語区切りに該当するか否かが判断される。このとき、変数Pの値が、形態素解析された文での単語区切りに該当しないと判断される場合には(S42:NO)、S43に進んで、変数Pと変数SCHCのそれぞれの値に「1」が加算された後に、上述したS42に戻る。一方、変数Pの値が、形態素解析された文での単語区切りに該当すると判断される場合には(S42:YES)、S44に進んで、変数SCHPと変数SCHCのそれぞれの値が、単語情報として、RAM20のワークエリア25に記憶されて保存された後に、S45に進む。
S45では、変数Pの値が、形態素解析された文での末尾に該当するか否かが判断される。このとき、変数Pの値が、形態素解析された文での末尾に該当しないと判断される場合には(S45:NO)、S46に進んで、変数SCHPと変数SCHCのそれぞれの値を加算した値が変数SCHPに代入されるとともに、変数Pの値に「1」が加算されるとともに変数SCHCの値に「1」が代入された後に、上述したS42に戻る。一方、変数Pの値が、形態素解析された文での末尾に該当すると判断される場合には(S45:YES)、このフローチャートが終了する。
そして、図2に示すように、入力装置12により入力された原文(日本文)に対して、図3で定義されるマトリックスが付与されると、図5(a)〜(d)に示すようにして、当該原文(日本文)を英語に翻訳して翻訳文(英文)を作成する際に、当該翻訳文(英文)に対しても、図3で定義されるマトリックスが付与される。すなわち、入力装置12により入力され、形態素解析が行われ、図3で定義されるマトリックスが付与された原文(日本文)の「今日(0,2)/は(2,1)/木曜日(3,3)/です(6,2)」について、助詞「は」の付属語を名詞の「今日」の自立語に含ませた形とし、さらに、図5(a)に示すようにして、英語の語順(文法)に従って、「今日(は)(0,2)/です(6,2)/木曜日(3,3)」の順序に変更した形とする。
その後は、図5(b)に示すようにして、「今日(は)(0,2)/です(6,2)/木曜日(3,3)」の原文(日本文)の各単語に対して訳語を付与し、図5(c)に示す「Today is Thursday」の翻訳文(英文)を作成する。このとき、「Today is Thursday」の翻訳文(英文)に対しても、形態素解析が行われ、図4のフリーチャートが実行され、図3で定義されるマトリックスが付与される。その結果は、図5(c)に示すように、「Today(0,5)/ is(6,2)/ Thursday(9,8)」となる。
そして、翻訳文(英文)の「Today(0,5)/ is(6,2)/ Thursday(9,8)」における各単語に対し、図5(d)に示すようにして、原文(日本文)において対応する各単語のマトリックスが付属される。具体的には、「Today(0,5)」の単語に対しては、図5(b)に示すように、原文(日本文)における「今日(は)(0,2)」が対応することから、そのマトリックスである(0,2)が付属されて、図5(d)に示すように、「Today(0,2)(0,5)」となる。また、「 is(6,2)」の単語に対しては、図5(b)に示すように、原文(日本文)における「です(6,2)」が対応することから、そのマトリックスである(6,2)が付属されて、図5(d)に示すように、「 is(6,2)(6,2)」となる。また、「Thursday(9,8)」の単語に対しては、図5(b)に示すように、原文(日本文)における「木曜日(3,3)」が対応することから、そのマトリックスである(3,3)が付属されて、図5(d)に示すように、「Thursday(3,3)(9,8)」となる。
そして、図5(d)に示すように、翻訳文(英文)に対して、図3で定義されるマトリックスが付与されると、図6(a)〜(d)に示すようにして、当該翻訳文(英文)が日本語に翻訳されて再翻訳文(日本文)が作成される際に、当該再翻訳文(日本文)に対しても、図3で定義されるマトリックスが付与される。すなわち、図5(d)に示すようにして、図3で定義されるマトリックスが付与された翻訳文(英文)の「Today(0,2)(0,5)/ is(6,2)(6,2)/ Thursday(3,3)(9,8)」が形態素解析され、図6(a)に示すようにして、「Today(0,2)(0,5)/ be(6,2)(6,2)/ Thursday(3,3)(9,8)」の形にされる。
その後は、図6(b)に示すようにして、「Today(0,2)(0,5)/ be(6,2)(6,2)/ Thursday(3,3)(9,8)」の翻訳文(英文)の各単語に対して訳語が付与され、図6(c)に示す「今日は木曜日だ」の再翻訳文(日本文)が作成される。このとき、「今日は木曜日だ」の再翻訳文(日本文)に対しても、形態素解析が行われ、図4のフローチャートが実行されて、図3で定義されるマトリックスが付与される。その結果は、図5(c)に示すように、「今日(は)(0,2)/木曜日(3,3)/だ(6,1)」となる。
そして、再翻訳文(日本文)の「今日(は)(0,2)/木曜日(3,3)/だ(6,1)」における各単語に対し、図6(d)に示すようにして、翻訳文(英文)において対応する各単語のマトリックスが付属される。具体的には、「今日(は)(0,2)」の単語に対しては、図6(b)に示すように、翻訳文(英文)における「Today(0,2)(0,5)」が対応することから、そのマトリックスである(0,2)(0,5)が付属されて、図6(d)に示すように、「今日(は)(0,2)(0,5)(0,2)」となる。また、「木曜日(3,3)」の単語に対しては、図6(b)に示すように、翻訳文(英文)における「Thursday(3,3)(9,8)」が対応することから、そのマトリックスである(3,3)(9,8)が付属されて、図6(d)に示すように、「木曜日(3,3)(9,8)(3,3)」となる。また、「だ(6,1)」の単語に対しては、図6(b)に示すように、翻訳文(英文)における「be(6,2)(6,2)」が対応することから、そのマトリックスである(6,2)(6,2)が付属されて、図6(d)に示すように、「だ(6,2)(6,2)(6,1)」となる。従って、再翻訳文(日本文)は、図6(d)に示すように、「今日(は)(0,2)(0,5)(0,2)/木曜日(3,3)(9,8)(3,3)/だ(6,2)(6,2)(6,1)」となる。
その後は、図6(d)に示された再翻訳文(日本文)の「今日(は)(0,2)(0,5)(0,2)/木曜日(3,3)(9,8)(3,3)/だ(6,2)(6,2)(6,1)」から、マトリックスのみが抜き出され、「(0,2 0,5 0,2)(3,3 9,8 3,3)(6,2 6,2 6,1)」のマトリックスの組合せに整理され、RAM20の対応単語情報記憶エリア24に確保されたテーブルにおいて、図7に示すように、文番号1の対応単語情報として記憶される。
尚、入力装置12により入力された原文(日本文)が複数ある場合には、入力装置12により2番目以降に入力された原文(日本文)に対応する文番号2以降においても、上述した処理が行われ、図7に示すように、RAM20の対応単語情報記憶エリア24に確保されたテーブルにおいて、各文番号の対応単語情報が記憶される。
ここで、対応単語情報として記憶されたマトリックスの組合せについて説明すると、各マトリックスは、「原文(日本文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ、翻訳文(英文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ、再翻訳文(日本文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ」で構成され、原文(日本文)や翻訳文(英文)や再翻訳文(日本文)の各文を構成する単語の対応関係を示している。従って、原文(日本文)や翻訳文(英文)や再翻訳文(日本文)において、いずれか一つの文を構成する単語を特定すると、原文(日本文)に付与された文番号の対応単語情報により、特定された単語を含まない各文において、特定された単語に対応する単語を求めることができる。
尚、翻訳文(英文)や再翻訳文(日本文)がそれぞれ2つある場合には、各マトリックスは、「原文(日本文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ、一方の翻訳文(英文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ、他方の翻訳文(英文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ、一方の再翻訳文(日本文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ、他方の再翻訳文(日本文)の単語の先頭位置と当該単語の単語の長さ」で構成される。この点は、翻訳文(英文)や再翻訳文(日本文)がそれぞれ3つ以上ある場合でも、同様である。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置の表示装置13において、入力装置12により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語のうち、一つの単語をカーソルで指定した場合に、カーソルが置かれた単語及び当該単語と対応関係にある単語を異なる文字色で明示する処理について、図8〜図11に基づいて説明する。
先ず、図8のS51では、対応単語表示設定がオンされているか否かを判断している。尚、対応単語表示設定について、具体的に言えば、入力装置12の一つであるキーボードの所定のキーを押下する毎に、オンとオフが順次に入れ替わって設定される。このとき、対応単語表示設定がオンされていないと判断される場合には(S51:NO)には、このフローチャートは終了する。これにより、後述する図9〜図11で示されたフローチャートが実行されることはないので、カーソルが置かれた一文字を含む単語の全文字が異なる文字色で明示されることはない。一方、対応単語表示設定がオンされていると判断する場合には(S51:YES)には、図9のS61に進む。
図9のS61では、表示装置13の第1ウインドウ32がアクティブな状態であるか否かが判断される。このとき、表示装置13の第1ウインドウ32がアクティブな状態であると判断される場合には(S61:YES)、S62に進んで、表示装置13の第1ウインドウ32のどの子ウインドウがアクティブであるかに着目することにより、ここで注目する文番号が判断され、その後に、S63に進む。
そして、S63では、カーソルの位置が当該カーソルが置かれた文の先頭からの文字数で求められ、求められた文字数がRAM20のワークエリア25に確保された変数Cに代入された後に、S64に進む。
そして、S64では、RAM20の対応単語情報記憶エリア24に確保されたテーブルにおいて、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、最左のマトリックスにおける第1ウインドウ32に表示された原文(日本文)の位置情報に注目した後に、S65に進む。
そして、S65では、変数Cの値について、変数SCHPの値以上で、且つ、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和の以下であるか否かが判断されている。このとき、変数Cの値について、変数SCHPの値以上で、且つ、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和以下であると判断される場合には(S65:YES)、S68に進んで、この時点で注目している位置情報があるマトリックスで示された各単語について、文字色を変えて表示させた後に、このフローチャートは終了する。
一方、変数Cの値について、変数SCHPの値未満、又は、変数SCPHの値と変数SCHCの値の和のより大きいと判断される場合には(S65:NO)、S66に進んで、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、さらに、この時点で注目しているマトリックスが最右のものであるか否かが判断される。このとき、この時点で注目しているマトリックスが最右のものであると判断される場合には(S66:YES)、このフローチャートを終了させる。一方、この時点で注目しているマトリックスが最右のものでないと判断される場合には(S66:NO)、S67に進んで、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、さらに、この時点で注目しているマトリックスの右に位置するマトリックスに注目を移し、そのマトリックスにおける第1ウインドウ32に表示された原文(日本文)の位置情報に注目した後で、上述したS65に戻る。
この図9に示すフローチャートが実行されると、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第1ウインドウ32に表示されている「彼」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「彼」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「He」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「彼」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が青色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「かなり」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「かなり」と、第2ウインドウ33に表示されている「very」と「very much」、第3ウインドウ34に表示されている「とても」と「たくさん」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が赤色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「辛い」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「辛い」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「hot」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「辛い」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が黄色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「カレー」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「カレー」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「curry」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「カレー」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が紫色の文字色で表示される。また、第1ウインドウ32に表示されている「食べ」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「食べ」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「ate」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「食べ」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が橙色の文字色で表示される。
一方、上述したS61において、表示装置13の第1ウインドウ32がアクティブな状態でないと判断される場合には(S61:NO)、図10のS71に進む。そして、S71では、表示装置13の第2ウインドウ33がアクティブな状態であるか否かが判断される。このとき、表示装置13の第2ウインドウ33がアクティブな状態であると判断される場合には(S71:YES)、S72に進んで、表示装置13の第2ウインドウ33のどの子ウインドウ(又は孫ウインドウ)がアクティブであるかに着目することにより、ここで注目する文番号が判断され、その後に、S73に進む。
そして、S73では、カーソルの位置が当該カーソルが置かれた文の先頭からの文字数で求められ、求められた文字数がRAM20のワークエリア25に確保された変数Cに代入された後に、S74に進む。
そして、S74では、RAM20の対応単語情報記憶エリア24に確保されたテーブルにおいて、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、最左のマトリックスにおける第2ウインドウ33に表示された翻訳文(英文)の位置情報に注目した後に、S75に進む。
そして、S75では、変数Cの値について、変数SCHPの値以上で、且つ、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和以下であるか否かを判断している。このとき、変数Cの値について、変数SCHPの値以上で、且つ、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和以下であると判断する場合には(S75:YES)、S78に進んで、この時点で注目している位置情報があるマトリックスで示された各単語について、文字色を変えて表示させた後に、このフローチャートは終了する。
一方、変数Cの値について、変数SCHPの値の未満、又は、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和のより大きいと判断される場合には(S75:NO)、S76に進んで、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、さらに、この時点で注目しているマトリックスが最右のものであるか否かを判断する。このとき、この時点で注目しているマトリックスが最右のものであると判断する場合には(S76:YES)、このフローチャートを終了させる。一方、この時点で注目しているマトリックスが最右のものでないと判断する場合には(S76:NO)、S77に進んで、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、さらに、この時点で注目しているマトリックスの右に位置するマトリックスに注目を移し、そのマトリックスにおける第2ウインドウ33に表示された翻訳文(英文)の位置情報に注目した後で、上述したS75に戻る。
この図10に示すフローチャートが実行されると、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第2ウインドウ33に表示されている2つの「He」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「彼」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「He」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「彼」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が青色の文字色で表示される。また、第2ウインドウ33に表示されている「very」と「very much」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「かなり」と、第2ウインドウ33に表示されている「very」と「very much」、第3ウインドウ34に表示されている「とても」と「たくさん」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が赤色の文字色で表示される。また、第2ウインドウ33に表示されている2つの「hot」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「辛い」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「hot」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「辛い」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が黄色の文字色で表示される。また、第2ウインドウ33に表示されている2つの「curry」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「カレー」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「curry」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「カレー」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が紫色の文字色で表示される。また、第2ウインドウ33に表示されている2つの「ate」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「食べ」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「ate」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「食べ」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が橙色の文字色で表示される。
一方、上述したS71において、表示装置13の第2ウインドウ33がアクティブな状態でないと判断される場合には(S71:NO)、図11のS82に進む。そして、S82では、表示装置13の第3ウインドウ34のどの子ウインドウ(又は孫ウインドウ)がアクティブであるかに着目することにより、ここで注目する文番号が判断され、その後に、S83に進む。
そして、S83では、カーソルの位置が当該カーソルが置かれた文の先頭からの文字数で求められ、求められた文字数がRAM20のワークエリア25に確保された変数Cに代入された後に、S84に進む。
そして、S84では、RAM20の対応単語情報記憶エリア24に確保されたテーブルにおいて、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、最左のマトリックスにおける第3ウインドウ34に表示された再翻訳文(日本文)の位置情報に注目した後に、S85に進む。
そして、S85では、変数Cの値について、変数SCHPの値以上で、且つ、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和以下であるか否かを判断している。このとき、変数Cの値について、変数SCHPの値以上で、且つ、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和以下であると判断される場合には(S85:YES)、S88に進んで、この時点で注目している位置情報があるマトリックスで示された各単語について、文字色を変えて表示させた後に、このフローチャートは終了する。
一方、変数Cの値について、変数SCHPの値の未満、又は、変数SCHPの値と変数SCHCの値の和のより大きいと判断される場合には(S85:NO)、S86に進んで、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、さらに、この時点で注目しているマトリックスが最右のものであるか否かが判断される。このとき、この時点で注目しているマトリックスが最右のものであると判断される場合には(S86:YES)、このフローチャートを終了させる。一方、この時点で注目しているマトリックスが最右のものでないと判断される場合には(S86:NO)、S87に進んで、この時点で注目している文番号の対応単語情報における各マトリックスにおいて、さらに、この時点で注目しているマトリックスの右に位置するマトリックスに注目を移し、そのマトリックスにおける第2ウインドウ33に表示された翻訳文(英文)の位置情報に注目した後で、上述したS85に戻る。
この図11に示すフローチャートが実行されると、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第3ウインドウ34に表示されている2つの「彼」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「彼」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「He」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「彼」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が青色の文字色で表示される。また、第3ウインドウ34に表示されている「とても」と「たくさん」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「かなり」と、第2ウインドウ33に表示されている「very」と「very much」、第3ウインドウ34に表示されている「とても」と「たくさん」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が赤色の文字色で表示される。また、第3ウインドウ34に表示されている2つの「辛い」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「辛い」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「hot」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「辛い」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が黄色の文字色で表示される。また、第3ウインドウ34に表示されている2つの「カレー」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「カレー」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「curry」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「カレー」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が紫色の文字色で表示される。また、第3ウインドウ34に表示されている2つの「食べ」の一文字にカーソルが置かれていると、第1ウインドウ32に表示されている「食べ」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「ate」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「食べ」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語が橙色の文字色で表示される。
次に、本実施の形態の機械翻訳装置の表示装置13において、入力装置12により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、一つの文をカーソル又はポインタで指定した場合に、カーソル又はポインタで指定された文と対応関係にある文を移動させるなどの処理について、図12に基づいて説明する。
先ず、図12のS91では、表示装置13の第2ウインドウ33に表示された翻訳文(英文)や、表示装置13の第3ウインドウ34に表示された再翻訳文(日本文)の中から、入力装置12のキーボードやマウスなどを介して、カーソル又はポインタで一つの文が選択された後に、S92に進む。S92では、カーソル又はポインタで選択された文がある第2ウインドウ33又は第3ウインドウ34のIDに注目して、S93に進む。
S93では、カーソル又はポインタで選択された文が第2ウインドウ33にあるか否かが判断される。このとき、カーソル又はポインタで選択された文が第2ウインドウ33にあると判断される場合には(S93:YES)、S94に進んで、カーソル又はポインタで選択された文がある第2ウインドウ33の孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントが「0」であるか否かが判断される。このとき、当該孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントが「0」でないと判断される場合には(S94:NO)、S95に進んで、当該孫ウインドウにある文が読み出されて、第2ウインドウ33の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが「0」であるものにおいて、読み出された文が上書きされる。
さらに、S96では、第3ウインドウ34の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントと同じであるものにおいて、表示されている文が読み出されて、さらに、第3ウインドウ34の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが「0」であるものにおいて、読み出された文が上書きされる。
そして、S97に進んで、第2ウインドウ33及び第3ウインドウ34の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが「0」でないものにおいて、表示されている文が削除される。尚、上述したS94において、当該孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントが「0」であると判断される場合にも(S94:YES)、S97に進んで、上述した処理を行う。
一方、上述したS93において、カーソル又はポインタで選択された文が第2ウインドウ33にないと判断される場合には(S93:NO)、S98に進んで、カーソル又はポインタで選択された文がある第3ウインドウ34の孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントが「0」であるか否かが判断される。このとき、当該孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントが「0」でないと判断される場合には(S98:NO)、S99に進んで、当該孫ウインドウにある文が読み出されて、第3ウインドウ34の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが「0」であるものにおいて、読み出された文が上書きされる。
さらに、S100では、第2ウインドウ33の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントと同じであるものにおいて、表示されている文が読み出されて、さらに、第2ウインドウ33の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが「0」であるものにおいて、読み出された文が上書きされる。
そして、S101に進んで、第2ウインドウ33及び第3ウインドウ34の孫ウインドウのうち、そのIDの2つ目のエレメントが当該孫ウインドウのIDの2つ目のエレメントと同じで、そのIDの3つ目のエレメントが「0」でないものにおいて、表示されている文が削除される。尚、上述したS98において、当該孫ウインドウのIDの3つ目のエレメントが「0」であると判断する場合にも(S98:YES)、S101に進んで、上述した処理を行う。
この図12のフローチャートが実行されると、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の文がカーソル又はポインタで選択されると、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の文及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の文が削除され、表示装置13が図21に示すような状態になる。また、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第3ウインドウ33に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の文がカーソル又はポインタで選択されると、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の文及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の文が削除され、表示装置13が図21に示すような状態になる。
一方、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の文がカーソル又はポインタで選択されると、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の文及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の文が削除されるとともに、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の文及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の文が移動して、表示装置13が図20に示すような状態になる。また、例えば、表示装置13が図15に示すような状態において、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の文がカーソル又はポインタで選択されると、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の文及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の文が削除されるとともに、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の文及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の文が移動して、表示装置13が図20に示すような状態になる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態の機械翻訳装置においては、例えば、日本語で表現された一つの原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」が入力装置12により入力されると、当該原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」が、英語で表現された2つの翻訳文(英文)である「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」とにそれぞれ翻訳される。さらに、当該翻訳文(英文)の一方である「He ate very hot curry.」が、日本語で表現された再翻訳文(日本文)である「彼は、とても辛いカレーを食べた。」に再翻訳されるとともに、当該翻訳文(英文)の他方である「He ate hot curry very much.」が、日本語で表現された再翻訳文(日本文)である「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」に再翻訳される。
このとき、当該原文(日本文)である「彼はかなり辛いカレーを食べた。」と、当該翻訳文(英文)の双方である「He ate very hot curry.」及び「He ate hot curry very much.」と、2つの.再翻訳文(日本文)である「彼は、とても辛いカレーを食べた。」及び「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」について、それぞれの文を構成する各単語の対応関係が示された単語対応情報が、図7に示すようにして作成される。
また、図15に示すように、表示装置13において、第0ウインドウ31には、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)に付された文番号の値である「1」が表示される。また、第1ウインドウ32には、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)が表示される。また、第2ウインドウ33には、「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)が表示される。また、第3ウインドウ34には、「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)が表示される。
そして、例えば、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)において、この原文に含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって、カーソルやポインタで指定すると、指定された単語の全範囲を明示するとともに、図7に示すように作成された単語対応情報に基づき、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)において、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。この処理は、図9のフローチャートにより行われる。
また、例えば、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の一方の翻訳文(英文)において、この一方の翻訳文(英文)に含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって、カーソルやポインタで指定すると、指定された単語の全範囲を明示するとともに、図7に示すように作成された単語対応情報に基づき、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)や、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の他方の翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)において、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を明示する。この処理は、図10のフローチャートにより行われる。
また、例えば、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の他方の翻訳文(英文)において、この他方の翻訳文(英文)に含まれる単語が当該単語の全範囲又は一部分をもって、カーソルやポインタで指定されると、指定された単語の全範囲が明示されるとともに、図7に示すように作成された単語対応情報に基づき、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)や、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の一方の翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)において、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲が明示される。この処理は、図10のフローチャートにより行われる。
また、例えば、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の一方の再翻訳文(日本文)において、この一方の再翻訳文(日本文)に含まれる単語が当該単語の全範囲又は一部分をもって、カーソルやポインタで指定されると、指定された単語の全範囲が明示されるとともに、図7に示すように作成された単語対応情報に基づき、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)や、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の他方の.再翻訳文(日本文)において、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲が明示される。この処理は、図11のフローチャートにより行われる。
また、例えば、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の他方の再翻訳文(日本文)において、この他方の再翻訳文(日本文)に含まれる単語が当該単語の全範囲又は一部分をもって、カーソルやポインタで指定されると、指定された単語の全範囲が明示されるとともに、図7に示すように作成された単語対応情報に基づき、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)や、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の一方の.再翻訳文(日本文)において、当該単語と対応関係にある各単語の全範囲が明示される。この処理は、図11のフローチャートにより行われる。
各翻訳文、各再翻訳文の各文中における明示を容易に認識することができる。
尚、この明示は、異なる文字色をもって行われるが、アンダーラインや強調文字等の文字飾りをもって行ってもよい。
また、この明示は、図9のフローチャートが行われることにより、常に実行させてもよいし、所望の際に実行させてもよい。
また、本実施の形態の機械翻訳装置において、例えば、図15に示すように、表示装置13において、第1ウインドウ32に、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)が表示され、第2ウインドウ33に、「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)が表示され、第3ウインドウ34に、「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)が表示された場合には、図7に示すように作成された単語対応情報には、それぞれの文を構成する各単語の対応関係が複数存在している。
そこで、本実施の形態の機械翻訳装置では、入力装置12により所定の操作を行えば、例えば、図18に示すようにして、各文を構成する単語の対応関係を異なる文字色で表示する。具体的には、第1ウインドウ32に表示されている「彼」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「He」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「彼」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語を青色の文字色で表示する。また、第1ウインドウ32に表示されている「かなり」と、第2ウインドウ33に表示されている「very」と「very much」、第3ウインドウ34に表示されている「とても」と「たくさん」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語を赤色の文字色で表示する。また、第1ウインドウ32に表示されている「辛い」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「hot」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「辛い」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語を黄色の文字色で表示する。また、第1ウインドウ32に表示されている「カレー」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「curry」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「カレー」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語を紫色の文字色で表示する。また、第1ウインドウ32に表示されている「食べ」と、第2ウインドウ33に表示されている2つの「ate」、第3ウインドウ34に表示されている2つの「食べ」の各単語は、それぞれ一つの対応関係にあるので、それらの単語を橙色の文字色で表示する。尚、「は」や「を」の助詞と「た」の助動詞は黒色のままで表示される。
尚、この明示は、図9のフローチャートと同様な処理が行われることにより、常に実行させてもよいし、所望の際に実行させてもよい。
また、本実施の形態の機械翻訳装置において、例えば、図15に示すように、表示装置13において、第1ウインドウ32に、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)が表示され、第2ウインドウ33に、「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)が表示され、第3ウインドウ34に、「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)が表示された場合には、RAM20のワークエリア25に確保されたフラグ領域26において、第1ウインドウ32に表示された「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)の各単語のうち、当該原文(日本文)から2つの翻訳文(英文)が翻訳された根拠となった副詞を示すフラグが記憶されている。
そこで、本実施の形態の機械翻訳装置において、入力装置12により所定の操作を行えば、RAM20のワークエリア25に確保されたフラグ領域26に基づいて、当該原文(日本文)から2つの翻訳文(英文)が翻訳された根拠となる副詞の「かなり」を、第1ウインドウ32に表示されている「彼はかなり辛いカレーを食べた。」という当該原文(日本文)を構成している単語から拾い上げて、例えば、図17に示すようにして、赤の文字色で明示する。さらに、第2ウインドウ33に表示されている「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」という2つの翻訳文(英文)や、第3ウインドウ34に表示されている「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」という2つの再翻訳文(日本文)においても、図7に示すように作成された単語対応情報により、当該原文(日本文)から2つの翻訳文(英文)が翻訳された根拠である副詞の「かなり」に対応する単語を探しだし、例えば、図17に示すようにして、赤の文字色で明示する。
尚、この明示は、赤色などの文字色をもって行われるが、アンダーラインや強調文字等の飾り文字をもって行ってもよい。
また、この明示は、図9のフローチャートと同様な処理が行われることにより、常に実行させてもよいし、所望の際に実行させてもよい。
以上より、本実施の形態の機械翻訳装置では、表示装置13における原文(日本文)又は、各翻訳文(英文)、各再翻訳文(日本文)の各文中における明示によって、一つの原文(日本文)から複数の英語の翻訳文(英文文)に翻訳された過程をユーザが理解する際に手助けになる情報を表示することができる。
また、このとき、表示装置13において、原文(日本文)又は、各翻訳文(英文)、各再翻訳文(日本文)の各文中における明示を文字色の変更により行っており、例えば、カーソルなどの表示マークと重複表示されたとしても、原文(日本文)又は、各翻訳文(英文)、各再翻訳文(日本文)の各文中における明示を容易に認識することができる。
さらに、このとき、入力装置12を介して、原文(日本文)又は、各翻訳文(英文)、各再翻訳文(日本文)の各文中における明示の実行の可否を設定することができるので、翻訳の難度やユーザの語学力などの種々の翻訳状況に基づいて、表示装置13において、原文(日本文)又は、各翻訳文(英文)、各再翻訳文(日本文)の各文中における明示を実行させたり、させなかったりすることができるので、ユーザにとって有効である。
また、本実施の形態の機械翻訳装置において、例えば、図15に示すように、表示装置13において、第1ウインドウ32に、「彼はかなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)が表示され、第2ウインドウ33に、「He ate very hot curry.」と「He ate hot curry very much.」の双方の翻訳文(英文)が表示され、第3ウインドウ34に、「彼は、とても辛いカレーを食べた。」と「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の2つの.再翻訳文(日本文)が表示された場合に、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の翻訳文(英文)又は、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の再翻訳文(日本文)をカーソルやポインタで指定すると、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の翻訳文(英文)及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の再翻訳文(日本文)が、図21に示すように削除される。従って、表示装置13においては、原文(日本文)や、原文(日本文)に最適な翻訳文(英文)、当該翻訳文(英文)と再翻訳関係にある再翻訳文(日本文)を残して表示させることができるので、翻訳作業が順調に仕上がり、ユーザにとって有効である。
その一方で、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の翻訳文(英文)又は、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の再翻訳文(日本文)をカーソルやポインタで指定すると、第2ウインドウ33に表示された「He ate very hot curry.」の翻訳文(英文)及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、とても辛いカレーを食べた。」の再翻訳文(日本文)が、図20に示すように削除される。さらに、このとき、第2ウインドウ33に表示された「He ate hot curry very much.」の翻訳文(英文)及び、第3ウインドウ34に表示された「彼は、辛いカレーをたくさん食べた。」の再翻訳文(日本文)が、カーソルやポインタで指定されたことによって、図20に示すように、第1ウインドウ32に表示された「彼は、かなり辛いカレーを食べた。」の原文(日本文)に対して水平位置に移動して表示される。従って、表示装置13においては、原文(日本文)や、原文(日本文)に最適な翻訳文(英文)、当該翻訳文(英文)と再翻訳関係にある再翻訳文(日本文)を並びつらねて表示させることができるので、翻訳作業が順調に仕上がり、ユーザにとって有効である。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、表示装置13の第3ウインドウ34に表示される再翻訳文(日本文)を、吹き出しタイプのウインドウにおいて表示させてもよいし、入力装置12の一つであるマウスの右クリックからのプルダウンにおいて表示させてもよいし、ユーザからの指定があったときのみに表示させてもよい。また、表示装置13の第2ウインドウ33に表示される翻訳文(英文)の下に、当該翻訳文(英文)から再翻訳された再翻訳文(日本文)を表示させてもよい。
また、表示装置13の第1ウインドウ32に複数表示される原文(日本文)の1つを指定する場合は、表示装置13の第0ウインドウ31に表示される文番号をポインタやマウスで示すことにより行ってもよい。
また、本実施の形態の機械翻訳装置は、フロッピー(登録商標)ディスクなどに記憶されたプログラムを読み取らせることにより、パーソナルコンピュータを当該機械翻訳装置として機能させてもよい。
本発明は、第1言語で表現された一つの原文と、当該原文から翻訳されるとともに第2言語で表現された複数の翻訳文と、これらの翻訳文からそれぞれ翻訳されるとともに第1言語で表現された複数の再翻訳文とを表示することができる機械翻訳装置及び、プログラム、記録媒体に適用しうる。
本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とが表示されるまでの処理を説明するためのフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された翻訳文(英文)と、当該翻訳文(英文)から再翻訳された再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語の対応関係が求められるまでの処理を説明するために例示した原文(日本文)を示すとともに、その例示された原文(日本文)を構成する各単語に付与されたマトリックスを示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、文を構成する各単語に付与されるマトリックスを示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、文を構成する各単語にマトリックスを付与する手順を示したフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、原文(日本文)から翻訳された翻訳文(英文)に対して、その文を構成する各単語にマトリックスを付与するまでの処理の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、翻訳文(英文)から再翻訳された再翻訳文(日本文)に対して、その文を構成する各単語にマトリックスを付与するまでの処理の概要を説明するための図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された翻訳文(英文)と、当該翻訳文(英文)から再翻訳された再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語の対応関係を対応単語情報として記憶したテーブルを示す図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語のうち、一つの単語をカーソルで指定した場合に、カーソルが置かれた単語及び当該単語と対応関係にある単語を異なる文字色で明示する処理の一部について示されたフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語のうち、一つの単語をカーソルで指定した場合に、カーソルが置かれた単語及び当該単語と対応関係にある単語を異なる文字色で明示する処理の一部について示されたフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語のうち、一つの単語をカーソルで指定した場合に、カーソルが置かれた単語及び当該単語と対応関係にある単語を異なる文字色で明示する処理の一部について示されたフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、各文を構成する単語のうち、一つの単語をカーソルで指定した場合に、カーソルが置かれた単語及び当該単語と対応関係にある単語を異なる文字色で明示する処理の一部について示されたフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)と、当該原文(日本文)から翻訳された一又は複数の翻訳文(英文)と、当該一又は複数の翻訳文(英文)から再翻訳された一又は複数の再翻訳文(日本文)とについて、一つの文をカーソル又はポインタで指定した場合に、カーソル又はポインタで指定された文と対応関係にある文を移動させるなどの処理について示されたフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置のブロック図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置の表示内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、表示装置に表示される各ウインドウの子ウインドウを説明するための図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された原文(日本文)についての形態素解析の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、翻訳辞書の一つとして、ROMに記憶された副詞辞書の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、形態素解析された原文(日本文)について、付属語を自立語に含ませた処理を行った一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、付属語を自立語に含ませた処理を行った原文(日本文)について、副詞の係り先を決定した一例を示した図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された一つの原文(日本文)に対し複数の翻訳文(英文)が翻訳された場合に、その根拠となるキーワードの単語を、当該原文(日本文)を構成する単語から捉える方法について示したフローチャート図である。 本発明の一実施形態による機械翻訳装置において、入力装置により入力された一つの原文(日本文)の中で、複数の品詞に係る可能性がある副詞を特定するためのフラグを説明するための図である。
符号の説明
11 CPU
12 入力装置
13 表示装置
14 ROM
15 プログラム部
16 データ部
17 翻訳辞書エリア
18 再翻訳辞書エリア
20 RAM
21 原文記憶エリア
22 翻訳文記憶エリア
23 再翻訳文記憶エリア
24 対応単語情報記憶エリア
25 ワークエリア
31 第0ウインドウ
32 第1ウインドウ
33 第2ウインドウ
34 第3ウインドウ

Claims (12)

  1. 第1言語で表現された一つの原文を外部から入力する入力手段と、前記原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳する翻訳手段と、前記各翻訳文を前記第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する再翻訳手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を表示する表示手段と、を有する機械翻訳装置において、
    前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報を作成する作成手段と、
    前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文のいずれか一つに含まれる単語を当該単語の全範囲又は一部分をもって外部から指定する第1指定手段と、
    前記第1指定手段で指定された単語の全範囲及び当該単語と対応関係にある前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各文中における各単語の全範囲を前記単語対応情報に基づいて明示する第1明示手段と、を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  2. 請求項1に記載する機械翻訳装置であって、
    前記第1明示手段での明示は文字色の変更により行われること、を特徴とする機械翻訳装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する機械翻訳装置であって、
    前記第1明示手段の実行の可否を設定する第1設定手段を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  4. 第1言語で表現された一つの原文を外部から入力する入力手段と、前記原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳する翻訳手段と、前記各翻訳文を前記第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する再翻訳手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を表示する表示手段と、を有する機械翻訳装置において、
    前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報を作成する作成手段と、
    前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各文中にて、前記単語対応情報に基づいて各対応関係を異なる文字色で明示することによって、一つの対応関係に属する全ての単語の全範囲を同じ文字色で明示する第2明示手段を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  5. 請求項4に記載する機械翻訳装置であって、
    前記第2明示手段の実行の可否を設定する第2設定手段を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  6. 第1言語で表現された一つの原文を外部から入力する入力手段と、前記原文を第2言語で表現された複数の翻訳文にそれぞれ翻訳する翻訳手段と、前記各翻訳文を前記第1言語で表現された各再翻訳文にそれぞれ再翻訳する再翻訳手段と、前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を表示する表示手段と、を有する機械翻訳装置において、
    前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各単語の対応関係が示された単語対応情報を作成する作成手段と、
    前記翻訳手段が一つの原文を複数の翻訳文に翻訳する契機となった単語を前記原文から特定する特定手段と、
    前記原文又は、前記各翻訳文、前記各再翻訳文の各文中にて、前記特定手段で特定された単語の全範囲及び当該単語と対応関係にある各単語の全範囲を前記単語対応情報に基づいて明示する第3明示手段と、を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  7. 請求項6に記載する機械翻訳装置であって、
    前記第3明示手段での明示は文字色の変更により行われること、を特徴とする機械翻訳装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載する機械翻訳装置であって、
    前記第3明示手段の実行の可否を設定する第3設定手段を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載する機械翻訳装置であって、
    前記各翻訳文又は前記各再翻訳文のいずれか一つを外部から指定する第2指定手段と、
    前記第2指定手段で指定された翻訳文又は再翻訳文及び当該翻訳文又は当該再翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文又は翻訳文を除いて、前記表示手段に表示されている前記各翻訳文及び前記各再翻訳文を削除する削除手段と、を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載する機械翻訳装置であって、
    前記表示手段は、前記原文及び、前記各翻訳文、前記各再翻訳文を一緒に表示するものであり、
    前記各翻訳文又は前記各再翻訳文のいずれか一つを外部から指定する第3指定手段と、
    前記第3指定手段で指定された翻訳文又は再翻訳文及び、当該翻訳文又は当該再翻訳文と再翻訳関係にある再翻訳文又は翻訳文を、前記表示手段に表示されている原文に対して並列位置に移動させる移動手段と、を備えたこと、を特徴とする機械翻訳装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載する機械翻訳装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 請求項11に記載するプログラムが記録されるとともに前記コンピュータに読み取られることを特徴する記録媒体。
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