JP2005156657A - 光ファイバアレイの製造方法、及びその製造装置 - Google Patents

光ファイバアレイの製造方法、及びその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】組立コストを低減することができる光ファイバアレイの製造方法、及びその製造装置を提供する。
【解決手段】 独立した2個のV溝基板のV溝端面側を対向配置すると共にV溝基板同士を一定距離離して配置し、中間被覆が除去されてなる裸ファイバを2個のV溝に橋渡すように挿嵌し、裸ファイバが挿嵌されたV溝に接着剤を塗布してV溝を封じるように押え板を載置して固着し、裸ファイバの指定位置を切断して、切断された裸ファイバの先端部をV溝基板の端面と同一面化するように研磨することで、1度の組立作業で2個の光ファイバアレイを効率よく作製することができるうえ、光ファイバの実装から切断までを自動化された一連の作業で行うことができるので、最も個人のスキルが求められていた光ファイバの実装から切断までの工程に作業者を多数配分する必要がなく、結果として組立コストを低減化することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に導波路型の光分岐器や光合分波器等の光部品と光ファイバを結合する際に使用される光ファイバアレイに関し、特に、低コストでV溝基板に光ファイバを実装することができる光ファイバアレイの製造方法、及びその製造装置に関する。
図7は、従来の光ファイバアレイの端面図である。この光ファイバアレイは、光ファイバの先端被覆を除去し裸ファイバ102を露出させた後、V溝基板101のV溝101aに接着剤104を塗布して、その上から裸ファイバ102を嵌め込み、押え板103を被せて接着剤104を硬化させたものである。
図8に示すように、この光ファイバアレイを側面から見ると、V溝基板101上であってV溝101aに連設して設けられるステージ101bに光ファイバ素線106が搭載され、光ファイバ素線106が移動しないように接着剤105で固着されている。そしてV溝基板101のV溝101a側先端部が研磨されることにより光ファイバアレイが完成する。
次に、図9を参照して別の光ファイバアレイを説明する。図9(a)は光ファイバアレイを上方から見た図であり、図9(b)はこの光ファイバアレイを側面から見た図である。図9(a)(b)に示すようにこの光ファイバアレイは、予めV溝107aとステージ107bが対向した形を有する、いわゆる完成品の2倍の長さを備えたV溝基板107を用意し、このV溝基板107に載置する光ファイバ素線106の中間部分被覆を除去し裸ファイバ102を露出させた後、V溝基板107上のV溝107aに接着剤104を塗布し、その上から裸ファイバ102を嵌め込み、更にその上から押え板108を被せて接着剤を硬化させたものである。接着硬化後、図示しないホイール型のダイヤモンドカッターを用いてA−A切断線に沿ってV溝基板107を切断することで2分割する。この作製方法により1度に2個の光ファイバアレイを完成させることができる。
特開2003−149495号公報
ところで、図7、図8に示した従来の光ファイバアレイは、一人の作業者が1個づつ組立て作製している。そのため手間が掛かり量産時のコスト低減化が難しいという問題があった。また、被覆除去から組立まで自動化することが考えられているが、作業が煩雑なため膨大な設備投資が掛かるという問題がある。
一方、図9(a)(b)に示した方法は、一回の光ファイバ実装で光ファイバアレイを同時に2個作製できるため一見効率の良い方法に見える。しかしこの方法は、V溝基板107と押え板108の厚みが1〜2mmと薄く、更にそれらが光ファイバを挟んで接着されていることから、切断時にV溝基板が欠ける恐れがあるという問題がある。また、光ファイバ素線106及びV溝基板107の浮き(接着剤との剥がれ)が生じる恐れや、これに伴う歩留まりの低下という問題が生じる。
一方、上述の切断時にV溝基板が欠けるという問題を回避するために、カッターの回転速度を落とす回避策がある。しかし送り速度を低速化するということは加工時間の増加を招来し必ずしもコスト低減化には繋がらない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、低コストでV溝基板に光ファイバを実装することができる光ファイバアレイの製造方法、及びその製造装置を提供することにある。
上記目的を解決するために、請求項1記載の本発明は、複数本の光ファイバをV溝基板上に形成された複数のV溝に並列配置固定してなる光ファイバアレイの製造方法において、独立した2個のV溝基板のV溝端面側を対向配置すると共に、このV溝基板同士を一定距離離して配置するV溝基板配置工程と、光ファイバの中間被覆が除去されてなる裸ファイバを、配置された2個のV溝に橋渡すように挿嵌するファイバ挿嵌工程と、裸ファイバが挿嵌されたV溝に接着剤を塗布し、V溝を封じるように押え板を載置して固着する固着工程と、2個のV溝基板間に橋渡すように配置された裸ファイバの指定位置を切断する切断工程と、切断された裸ファイバの先端を研磨し、V溝基板の端面と同一面化する研磨工程とを有することを要旨とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の光ファイバアレイの製造方法において、切断工程は、裸ファイバの指定位置に曲げ応力を付与し、この応力付与方向に対向する方向から切断手段(ファイバカッター等)で裸ファイバに傷を付けて切断すること要旨とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の光ファイバアレイの製造方法において、固着工程は、押え板を上方から押圧手段(エアシリンダー)を用いて100〜200g/cmの範囲内の圧力で押圧すると共に、押圧しながら接着剤硬化手段(UVランプ)を用いて接着剤を硬化することを要旨とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法において、ファイバ挿嵌工程は、裸ファイバに40〜50mmの範囲内の曲率を付与してV溝に挿嵌することを要旨とする。
請求項5記載の本発明は、独立した2個のV溝基板が載置される平坦面を有する基板固定台と、基板固定台の中央部に垂直に立設される棒状のスクリューロッドと、スクリューロッドに第1連結金具を介して直交方向に設置される棒状のスクリューネジと、スクリューネジに直交し、且つ第2連結金具を介してスクリューロッドを挟んで両脇に平行に垂設される2本の支持ロッドと、支持ロッドに付設される光ファイバを懸架するための円盤状のマンドレルと、マンドレルに架設された光ファイバを係止するファイバ押えと、スクリューネジの一端に設けられ、このスクリューネジを回動させることにより第2連結金具を左右相反方向に自在に移動させ、2本のスクリューロッドを広狭変化させるハンドルと、スクリューロッドに連結され、第1連結金具を上下方向に自在に移動させ、2個のマンドレルに懸架された光ファイバをV溝基板面に対して上昇降下させる昇降駆動手段と、V溝基板のV溝上方に設けられる押圧手段(エアシリンダー)と、V溝の近傍に設けられ、V溝に滴下された接着剤を硬化させる硬化手段(UVランプ)を少なくとも備えることを要旨とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5記載の光ファイバアレイの製造装置において、独立した2個のV溝基板は一定距離離して基板固定台上に載置され、このV溝基板間に橋渡すように設定された裸光ファイバの下方から、この裸ファイバを押し上げるように凸状の応力付与部を有する応力付与手段(光ファイバ受け)を設け、この応力付与手段に対向する位置に裸ファイバに切断用の傷を付与する切断手段(ファイバカッター)を設けることを要旨とする。
本発明によれば、1度の組立作業で2個の光ファイバアレイを効率よく作製することができるうえ、光ファイバの実装から切断までは自動化された一連の作業で行うので、最も個人のスキルが求められていた光ファイバの実装から切断までの工程に作業者を多数配分する必要がなく、結果として組立コストを低減化することができる。
また本発明によれば、実装から切断までを自動化したことにより、被覆除去等の人為的作業負担の小さいところは残し、人為的作業負担の大きい部分だけを自動化することで、設備投資を最小限に抑えることができる。
更に本発明によれば、V溝基板を一定距離離して配置することで、従来は切断時にV溝基板が欠ける恐れがあったが、これを低減させることができる。すなわち2個のV溝基板間に懸架された裸ファイバに凸状のファイバ受けを配置し、このファイバ受けで裸ファイバに曲げ応力を付加しながら対向側から切断手段で傷を付けることで、裸ファイバ及びV溝基板に欠けを生じさせずに容易に2分割することができる。そのため製品の品質を安定化させることができるうえ、歩留まりを向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイ製造装置8の構成図である。
本発明の製造装置8は、V溝基板1が載置される平坦面を有する基板固定台9と、基板固定台9を支持し、且つ基板固定台9を水平に左右前後方向に移動させる微調台11と、基板固定台9の中央部に垂直に立設される棒状のスクリューロッド17と、スクリューロッド17に連結金具24を介して直交方向に設けられるスクリューネジ15と、スクリューネジ15を回転させるハンドル14と、スクリューネジ15に直交し、且つ連結金具16a、16bを介してスクリューロッド17と平行に垂設される支持ロッド18a、18bと、各支持ロッド18a、18bに付設される円盤状のマンドレル12と、マンドレル12に架設された光ファイバ4を押えるファイバ押え13を備えている。ここでマンドレル12とファイバ押え13で構成される機構をまとめてファイバ固定治具25と呼ぶ。
そしてスクリューロッド17の外周には円筒状の支持パイプ17aが設けられ、それぞれ独立して存在している。支持パイプ17aには基板固定台9を上方から撮影するためのCCDカメラ21が設けられている。このCCDカメラ21にはモニタ22が接続されており、撮像された映像はリアルタイムでモニタ22に映し出される。
また、基板固定台9上に載置されるV溝基板1のV溝1aの上方には、基板固定台9に対して垂直に立設されるエアシリンダーを備えた支持台20a、20bが設けられている。また、V溝1aの近傍にはV溝1aにUV光を照射するためのUVランプ(図示せず)と、UVランプから照射されたUV光を均一拡散させるUVランプガイド23a、23bが設けられている。
更に、図4に示すように、スクリューロッド17にはギア26を介してモータ27が接続されており、モータ27を回動させることにより、スクリューロッド17を正逆に回転させ、連結金具24を上下方向に移動させる。これによりスクリューネジ15が水平を保ったまま上下方向に移動する。これにより正回転の場合は連結金具24を介してファイバ固定治具25が硬化し、裸ファイバ2をV溝1aに嵌め込まれるようになっている。モータ27を逆回転させることによりファイバ固定治具25を上方に移動させることができる。尚、本実施の形態においては、光ファイバ4の上下移動にモータ27を用いているが、原動力はこれに限定するものではない。
また、スクリューネジ15に連設されるハンドル14を回動させることにより、連結金具16a、16bが連動して左右相反移動する。これによりマンドレル12に懸架された光ファイバの曲率Rが広狭変化する。これにより裸ファイバ2の曲率半径をR1からR2に任意に替えることができる。
ここで図2を参照して、本発明の製造装置8に適用する光ファイバの概要を説明をする。まず、光ファイバ4を用意し、中間部分の被覆を除去して裸ファイバ2を露出させる。中間部分の被覆を除去する方法としては、熱濃硫酸で被覆を溶かす方法(特開2001−31823号公報)、ホットストリッパーで除去する方法(特開2003−133040号公報)等の技術を用いて行う。また、被覆の除去長さLは、具体的には図3に示すように、V溝基板1のV溝1aの長さX,Yと中間部分の長さZを合計したものである。一般的に長さX,Yは5〜6mm程度であり、中間部分は3〜5mm程度であることから合計で長さZは20mm以下となる。
尚ここで光ファイバ4とは、JIS光ファイバ通則(C6820)で規定されている誘電体で作られた光を伝送する繊維であり、具体的には裸光ファイバ、光ファイバ素線、光ファイバ心線及び光ファイバコードである。従って、光ファイバ4は、光ファイバ素線に限らず光ファイバテープ、光ファイバ心線を含むものとする。
次に、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイの製造方法を説明する。
まず、図2で説明した中間被覆が除去された光ファイバ4を用意する。次いで、基板固定台9にV溝基板1を2個、V溝1a側端部が対向するように、且つ端部間を一定距離離して載置固定する。
次に、中間被覆が除去された光ファイバ4を、スクリューロッド17の左右に設けられている各マンドレル12に懸架し、ファイバ押え13で固定する。このとき裸ファイバ2が基板固定台9上に配置されるようにする。
そして、ハンドル14を回転させ、支持ロッド18a、18bを左右相反移動させることで、裸ファイバ2が破断しない曲率まで狭める。その曲率半径は、実験の結果40mmが限界であり、本発明の実施においては50〜70mmであることが望ましい。一方、曲率半径Rが大き過ぎると光ファイバの剛性によるV溝1aへの押え圧が弱くなり溝への光ファイバの嵌め込みが難しくなるため上記範囲内が最も好ましい。
また、裸ファイバ2は自然環境下においても水分や塵埃の影響で劣化するので中間部分の被覆を除去した後は速やかにV溝基板1に実装することが望ましい。従って、気候や作業環境によりこの時間は異なるが、一連の製造時間は、望ましくは3時間以内とする。
続いて図4に戻り、V溝1aにUV硬化型接着剤31を極小量滴下する。そしてモータ27を駆動させ連結金具24を介してファイバ固定治具25をV溝基板1上に降下し、裸ファイバ2をV溝1aに嵌め込む。裸ファイバ2の実装終了後は、モータ27を逆回転させてファイバ固定治具25を上方に移動させる。
次いで、押え板3をV溝1a、1bを封じるように被せ、支持台20a、20bに固定されているエアシリンダー19a、19bを作動させて押え板3を一定圧力(約200g/cm)で押圧する。ここで押圧するのは、裸ファイバ2をV溝1a、1bに、また押え板3を裸ファイバ2に密着させるためである。
このような状態でUVランプを点灯して、UVランプガイド23a、23bを介してUV光を均一拡散させ、押え板3の上からUV光を照射してUV硬化型接着剤31を硬化させる。
ここで基板固定台9は、微調台11(XY調節ネジ11a、11b)に搭載されているため、裸ファイバ2とV溝1a、1bとの位置関係がずれている場合はXY調節ネジ11a、11bにより整合する。尚、この位置ずれはCCDカメラ21を介して撮影されたモニタ22の映像を観察しながら行う。
以上の工程により接着・硬化された後の製品形態を図3に示す。
この段階では光ファイバ4が実装された2個のV溝基板1は裸ファイバ2によって連結されている。そこで、この裸ファイバ2のC点で切断することによって研磨前の個別のアレイ製品を完成させる。
次に、この分離方法について説明する。図5は、図1において波線で囲んだ破線円Bを拡大した拡大図である。図5に示すように光ファイバ受け28は、図1に示したネジ10のねじ込み度合いにより上下移動が可能な機能を有している。
基板固定台9の上で接着・硬化した後にネジ10を回して光ファイバ受け28を切断部分Cの裸ファイバ2に接触する程度に上昇させる。この状態でペン型のダイヤモンドカッター29を裸ファイバ2の表面に押し付けて裸ファイバ2を切断する。これにより光ファイバアレイを2分割することができる。
他の分離方法としては、ペン型のダイヤモンドカッターに代えて、例えば炭酸ガスレーザやホイール型のダイヤモンドカッター等を用いて所定位置を切断するようにしてもよい。この場合も上記のようにペン型のダイヤモンドカッターで切断した場合と同様に切断することができる。
以上のように裸ファイバ2を切断した後は、光ファイバ4を基板固定台9上に光ファイバの軸が直線状になるように配置させ、この光ファイバ4上に錘30を載置する。そして、V溝基板1のテラス1b上の光ファイバ4上にUV硬化型接着剤31を塗布した後、UVライトガイド23からUV光を照射してUV硬化型接着剤31を硬化させて、V溝基板1のテラス1bに光ファイバ4を固定する。そしてV溝基板1のV溝1a側から突出している裸ファイバ2を平面研磨することによりV溝基板1の端面と同一面となるように平坦化する。
上述したように、本実施の形態においては、裸ファイバ2及び光ファイバ4の接着剤にはUV硬化型接着剤を用いた。しかし接着は材料の選択を含めて極めて重要な技術である。従って、接着剤は特にUV硬化型樹脂に限定するものではなく、例えば、熱硬化型接着剤を用いてもよい。この場合は基板固定台9に図示しないヒータを組み込むことにより、UV硬化型接着剤31を用いたときと同様に光ファイバ4をテラス1bに接着固定させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、1度の組立作業で2個の光ファイバアレイが効率よく作製することができるので組立コストを低減することができる。また、組立作業がかなりの部分を治具がサポートするので従来のように個人のスキルに依存することが無くなり歩留まりを向上させることができる。更にこれに伴い光ファイバアレイの品質を安定させることができる。また、一度の組立て作業で2個の光ファイバアレイが作製できると共に、組立てスキルに依存せずに作製できるようになったことで、組立コストを1/2以下に低減することができた。
次に、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイの製造装置を用い、その製造方法の実施例を説明する。
まず第1工程として、一般的なシングルモードファイバの8心テープ(幅2.1×高さ0.4)を3m用意し、この8心テープの中間部分の長さ17mmを熱硫酸に浸して被覆を溶解し除去する。これにより裸ファイバ2を露出させる(図2)。
次いで第2工程として、幅3.7mm、長さ10mmのV溝基板1を用意する。このV溝基板1は、V溝1aの長さ5mm、厚さ1.5mm、テラス1bの長さ5mm、厚さ1.25mmを有し、V溝寸法が開口角60度、コアピッチ250μm、深さ167μmのパイレックス(登録商標)ガラス製の8心用V溝基板である。これを2個用意し、図1の基板固定台9に、図3に示すように一定距離離して対向配置させる。
続いて第3工程として、8心テープの裸ファイバ2中心部が対向配置させた8心用V溝基板1の中心付近にくるように、ファイバ固定治具25のマンドレル12の回転とファイバ押え13を制御して配置する。ここで中心がずれている場合は、図1の微調台11のXY調節ネジ11a、11bを用いて前後左右の調整を行う。
次いで第4工程として、ハンドル14を回転させて裸ファイバ2の曲率Rがほぼ55mmになるように支持ロッド18a、18bを相反移動させる。このときスクリューネジ15上に予め所望の曲率を得られるように連結金具16a、16bのストッパー(図示せず)を設けておき、光ファイバアレイ作製の都度、曲率の再現性を確保できるようにしてもよい。
続いて第5工程として、V溝基板1のV溝1aにディスペンサー(図示せず)によりUV硬化型接着剤を極小量滴下する。そして図4に示すモータ27を駆動させてギア26と連結金具24を介してファイバ固定治具25を毎分50mmの速度で降下させ、裸ファイバ2を2個のV溝基板1のV溝1aに嵌め込む。
そして第6工程として、実装した裸ファイバ2の上からディスペンサー(図示せず)によりUV硬化型接着剤を極小量滴下する。その後、幅3.7mm、長さ5mm、厚さ1mmのパイレックス(登録商標)ガラス製の押え板3を被せ、エアシリンダー19a、19bを作動させて200g/cmの圧力で押え板を押える。
次いで第7工程として、UVランプ(図示せず)を点灯させて、UV光をUVライトガイド23a、23bを介してUV光を均一拡散させ、押え板3の上からUV硬化型接着剤を硬化する。ここで硬化をより完全に行うために、エアシリンダー19a、19bを上昇させて、更にUV光を継続照射してもよい。
続いて第8工程として、図1及び図5に示すように基板固定台9に付属するネジ10を回動してファイバ受け28を裸ファイバ2に接触する程度に上昇させ、裸ファイバ2の切断位置にダイヤモンドカッター29を用いて傷を付け、裸ファイバ2を切断する。傷を付けても裸ファイバ2が切断しない場合はファイバ受け28を若干上昇させて裸ファイバ2に曲げ応力を付加し、傷の進行を待って切断してもよい。
そして第9工程として、図6に示すようにV溝基板1に実装した裸ファイバ2とテラス1b上の光ファイバ4が同軸且つ直線状になるように基板固定台9に配置し、光ファイバ4上に錘30を載置して固定する。
次に第10工程として、テラス1b上の光ファイバ4の上からUV硬化型接着剤31を塗布し、UV光をUVライトガイド23a、23bを介して照射してUV硬化型接着剤31を硬化し光ファイバ4をV溝基板1に固着する。その後、切断した裸ファイバ2側の端面を研磨して光ファイバアレイを完成する。
尚、本実施例では、V溝基板1の材質をパイレックス(登録商標)ガラスとしたが、本発明では特にその材質を限定するものではなく、セラミックス、シリコン、石英ガラス等を適用しても本実施の効果と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイの製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイの製造装置に適用する光ファイバであって、中間の被覆を除去した光ファイバの状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイの製造装置に適用する光ファイバであって、中間の被覆を除去する長さ、及び切断個所を説明する横面図である。 本発明の実施の形態に係る光ファイバアレイの製造装置において破線で囲んだ部分Bの拡大図である。 組立後の光ファイバの切断方法を説明する横面図である。 光ファイバをV溝基板のテラスに固着する方法を説明する横面図である。 従来の光ファイバアレイの端面図である。 従来の光ファイバアレイを横面図である。 従来の光ファイバアレイであって、2分割用V溝基板に光ファイバを配列した状態を示した模式図(a)と、図9(a)の横面図である。
符号の説明
1…V溝基板
1a…V溝
1b…テラス
2…裸ファイバ
3…押え板
4…光ファイバ
8…製造装置
9…基板固定台
10…ネジ
11…微調台
11a、b…XY調節ネジ
12…マンドレル
14…ハンドル
13…ファイバ押え
15…スクリューネジ
16a、b…連結金具
17…スクリュウロッド
17a…支持パイプ
18a、b…支持ロッド
19a、b…エアシリンダー
20a、b…支持台
21…CCDカメラ
22…モニタ
23a、b…ライトガイド
24…連結金具
25…ファイバ固定治具
26…ギア
27…モータ
29…ダイヤモンドカッター
30…錘
31…UV硬化型接着剤
101…V溝基板
101a…V溝
101b…ステージ
102…裸ファイバ
103…押え板
104…接着剤
105…接着剤
106…光ファイバ素線
107…V溝基板
107a…V溝
107b…ステージ
108…押え板

Claims (6)

  1. 複数本の光ファイバをV溝基板上に形成された複数のV溝に並列配置固定してなる光ファイバアレイの製造方法において、
    独立した2個のV溝基板のV溝端面側を対向配置すると共に、該V溝基板同士を一定距離離して配置するV溝基板配置工程と、
    光ファイバの中間被覆が除去されてなる裸ファイバを、前記配置された2個のV溝に橋渡すように挿嵌するファイバ挿嵌工程と、
    前記裸ファイバが挿嵌されたV溝に接着剤を塗布し、該V溝を封じるように押え板を載置して固着する固着工程と、
    前記2個のV溝基板間に橋渡すように配置された裸ファイバの指定位置を切断する切断工程と、
    前記切断された裸ファイバの先端を研磨し、V溝基板の端面と同一面化する研磨工程と
    を有することを特徴とする光ファイバアレイの製造方法。
  2. 前記切断工程は、
    前記裸ファイバの指定位置に曲げ応力を付与し、該応力付与方向に対向する方向から切断手段で該裸ファイバに傷を付けて切断すること特徴とする請求項1記載の光ファイバアレイの製造方法。
  3. 前記固着工程は、
    前記押え板を上方から押圧手段を用いて100〜200g/cmの範囲内の圧力で押圧すると共に、押圧しながら接着剤硬化手段を用いて前記接着剤を硬化することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  4. 前記ファイバ挿嵌工程は、
    前記裸ファイバに40〜50mmの範囲内の曲率を付与してV溝に挿嵌することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ファイバアレイの製造方法。
  5. 独立した2個のV溝基板が載置される平坦面を有する基板固定台と、
    前記基板固定台の中央部に垂直に立設される棒状のスクリューロッドと、
    前記スクリューロッドに第1連結金具を介して直交方向に設置される棒状のスクリューネジと、
    前記スクリューネジに直交し、且つ第2連結金具を介して前記スクリューロッドを挟んで両脇に平行に垂設される2本の支持ロッドと、
    前記支持ロッドに付設される光ファイバを懸架するための円盤状のマンドレルと、
    前記マンドレルに架設された光ファイバを係止するファイバ押えと、
    前記スクリューネジの一端に設けられ、該スクリューネジを回動させることにより前記第2連結金具を左右相反方向に自在に移動させ、前記2本のスクリューロッドを広狭変化させるハンドルと、
    前記スクリューロッドに連結され、第1連結金具を上下方向に自在に移動させ、前記2個のマンドレルに懸架された光ファイバをV溝基板面に対して上昇降下させる昇降駆動手段と、
    前記V溝基板のV溝上方に垂設される押圧手段と
    前記V溝の近傍に設けられ、前記V溝に滴下された接着剤を硬化させる硬化手段と、
    を少なくとも備えることを特徴とする光ファイバアレイの製造装置。
  6. 前記独立した2個のV溝基板は一定距離離して基板固定台上に載置され、該V溝基板間に橋渡すように設定された裸光ファイバの下方から、該裸ファイバを押し上げるように凸状の応力付与部を有する応力付与手段を設け、該応力付与手段に対向する位置に該裸ファイバに切断用の傷を付与する切断手段を設けることを特徴とする請求項5記載の光ファイバアレイの製造装置。
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