JPH06258533A - 光ファイバ心線のテープ化装置 - Google Patents

光ファイバ心線のテープ化装置

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Publication number
JPH06258533A
JPH06258533A JP5004617A JP461793A JPH06258533A JP H06258533 A JPH06258533 A JP H06258533A JP 5004617 A JP5004617 A JP 5004617A JP 461793 A JP461793 A JP 461793A JP H06258533 A JPH06258533 A JP H06258533A
Authority
JP
Japan
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optical fiber
fiber core
molding groove
forming device
core wire
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5004617A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takashima
宏 高島
Takeshi Kubota
健 窪田
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Sumiden Opcom Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumiden Opcom Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumiden Opcom Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumiden Opcom Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光部品から引き出された複数の短い光ファイ
バ心線であっても安定してテープ化することのできる光
ファイバ心線のテープ化装置を提供する。 【構成】 架台21上に支持され所定幅の成形溝22が
形成された金型23と、光カプラ11を保持してその光
カプラ11から引き出された光ファイバ心線12,1
3,14,15を整列させる整列溝26が形成された固
定台24と、成形溝22内に紫外線硬化型樹脂を充填す
る充填機41と、光ファイバ心線12,13,14,1
5に張力を加えた状態で成形溝22内に整列布線するフ
ァイバフォーク43及び布線駒44からなる整列布線機
構39と、成形溝22の上方位置にて成形溝22の長手
方向に沿って移動自在に支持され成形溝22内の紫外線
硬化型樹脂を順次硬化させる紫外線光源40とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光カプラなどの光部品か
ら引き出されている単心の光ファイバ心線を複数まとめ
てテープ状に形成する光ファイバ心線のテープ化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図13に従来の光カプラを表す斜視、図
14に光カプラに光コネクタを組み付けた状態を表す斜
視、図15に従来の光ファイバ心線のテープ化装置の概
略を示す。
【0003】図13に示すように、光カプラ101は複
数本の光ファイバ心線を寄り集めた結合部102とこの
結合部102から延びた光ファイバ心線端末部103,
104,105,106から構成されており、単体で使
用される他に複数個組み合わせて使用される。即ち、図
14に示すように、4つの光カプラ101,201,3
01,401を使用して光ファイバ心線端末部103に
多心コネクタ501を取付け、端末部104及び端末部
105に多心コネクタ502を取付け、端末部106を
結合して多心光ファイバとの融着部503を形成するこ
とで、光線路に組み込むことができるようにしている。
【0004】しかし、複数の光カプラ101,201,
301,401から1本づつ光ファイバ心線端末部を取
り出して多心光ファイバに融着する作業は工数が多くな
るばかりでなく、作業時に光ファイバ心線端末部の融着
順序を間違えるなどの作業ミスを起こしやすく、作業コ
ストが大幅に上昇してしまうという問題があった。そこ
で、複数の光カプラから出ている光ファイバ心線を結合
してテープ状にすることが従来から考えられている。
【0005】図3に示すように、4つの光ファイバサプ
ライ601,602,603,604から繰出された連
続的に長尺の光ファイバ心線701,702,703,
704をガイドローラ605を介して心線整列用ダイス
606に送り、ここで平面状に整列する。そして、整列
された光ファイバ心線701,702,703,704
の外周部を紫外線硬化型樹脂によって被覆し、成形用ダ
イス607にてテープ状に成形した後に紫外線光源60
8により紫外線を照射して樹脂を硬化させ、ガイドロー
ラ609を介して巻取ローラ610に送り、この巻取ロ
ーラ610で巻き取っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ファ
イバ心線のテープ化装置にあっては、光ファイバサプラ
イ601,602,603,604から繰出された光フ
ァイバ心線のテープ化開始直後の繰出し速度は遅く、目
標繰出し速度に達するまでの間、成形用ダイス607で
の光ファイバ心線の通過に対する紫外線硬化型樹脂の流
れ(供給速度)が不安定となってテープ化された光ファ
イバの形状が一定しないという問題があった。そのた
め、光ファイバ心線の繰出し速度が目標繰出し速度に達
して成形された光ファイバの形状が安定するまで、光フ
ァイバ心線を少なくとも数十m以上繰り出さなければな
らない。
【0007】従って、光ファイバの形状が安定するまで
に不安定な形状をなしてテープ状に成形された光ファイ
バは無駄なものとなり、コスト高の原因となってしま
う。そして、前述した光カプラなどの光部品から延びた
光ファイバ心線は1〜2m程度しかなく、このような単
心光ファイバ心線を複数本テープ状に成形することはで
きなかった。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、光部品から引き出された複数の短い光ファイバ
心線であっても安定してテープ化することのできる光フ
ァイバ心線のテープ化装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の光ファイバ心線のテープ化装置は、架台上
に支持され所定幅の成形溝が形成された金型と、光部品
を保持して該光部品からなる光ファイバ心線を整列させ
る整列溝が形成された固定台と、前記成形溝内に紫外線
硬化型樹脂を充填する充填機と、前記光ファイバ心線に
張力を加えた状態で前記成形溝内に整列布線する整列布
線機構と、前記成形溝上方の位置にて該成形溝の長手方
向に沿って移動自在に支持され該成形溝内に充填された
紫外線硬化型樹脂を順次硬化させる紫外線光源とを具え
たことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】固定台に光部品を保持して光ファイバ心線を整
列溝に整列させ、金型に形成された所定幅の成形溝に充
填機により紫外線硬化型樹脂を充填すると共に整列され
た光ファイバ心線に張力を加えた状態で整列布線機構に
よりその成形溝内に整列布線し、紫外線光源を成形溝に
沿って移動させて成形溝内の紫外線硬化型樹脂を順次硬
化させることで、複数の光ファイバ心線をテープ状に成
形する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1に本発明の一実施例に係る光ファイバ
心線のテープ化装置の正面概略、図2に光ファイバ心線
のテープ化装置の平面概略、図3に固定台の要部断面、
図4に心線布線駒の作用を表す拡大詳細、図5に図4の
V−V断面、図6に図4のVI−VI断面、図7に成形溝の
上面視、図8に光カプラ及び光ファイバ心線の保持状態
を表す固定台の斜視を示す。
【0013】図1及び図2に示すように、架台21上に
は上面部に所定幅の成形溝22が形成された金型23が
取付けられており、その金型23の一方には光部品とし
ての光カプラ11を保持する固定台24が取付けられて
いる。本実施例にあっては、図8に詳細に示すように、
4つの光カプラ11a,11b,11c,11dを保持
することができるようになっている。即ち、この固定台
24は中央に位置する第1固定部材24aとその両側に
位置する第2及び第3固定部材24b,24cから構成
されており、第1固定部材24aの壁面には各光カプラ
11a,11b,11c,11dを保持することができ
るゴムクランプ25が取付けられている。また、各固定
部材24a,24b,24cには4つの光カプラ11
a,11b,11c,11dからの光ファイバ心線
(列)12,13,14,15を案内するそれぞれ4列
の整列溝26が形成されている。そして、この固定台2
4は、図3に示すように、中空形状をなしており、その
内部から各整列溝26に連通する吸引孔27が形成され
ると共に貫通孔28及びエアホース29を介して、図8
に示すように、真空発生器30が連結されている。
【0014】また、図1及び図2に示すように、金型2
3の一端には整列溝26によって整列された光ファイバ
心線12を保持するファイバクランプ31が装着されて
いる。このファイバクランプ31は光ファイバ心線12
を挾持する一対のネオプレンゴム32を有しており、回
動して開閉することで光ファイバ心線12を着脱できる
ようになっている。
【0015】前述した架台21には金型23に形成され
た成形溝22の長手方向に沿ってボールねじ軸33が配
設され、一端部には駆動モータ34が駆動連結される一
方、他端部は軸受35によって支持されている。このボ
ールねじ軸33には移動部材36が螺合し、この移動部
材36を介してステージ37が装着されている。従っ
て、駆動モータ34を駆動すると、移動部材36を介し
てステージ37を成形溝22に沿って移動することがで
きるようになっている。
【0016】そして、このステージ37には、金型23
の成形溝22内に紫外線硬化型樹脂を充填する充填機3
8と光ファイバ心線12に張力を加えた状態で成形溝2
2内に整列布線する整列布線機構39と成形溝22内に
充填された紫外線硬化型樹脂を硬化させる紫外線光源4
0とが設けられている。
【0017】充填機38はブラケット41によってステ
ージ37に所定角度をもって固定されており、樹脂吐出
口が金型23の成形溝22に臨んでいる。整列布線機構
39は複数の光ファイバ心線12を整列するスリット4
2を有するファイバフォーク43及びこのスリット42
によって整列された複数の光ファイバ心線12を成形溝
22内に埋設するための布線駒(へら)44から構成さ
れている。ファイバフォーク43は正面視がY字形状を
なし、光ファイバ心線12の直径よりも大きく且つその
直径の2倍を越えない幅となっている。
【0018】布線駒44は、図4乃至図7に示すよう
に、ステージ37に固定された基板45の支持軸46に
その軸方向移動自在に取付けられると共にスプリング4
7によって成形溝22側に付勢されている。また、この
布線駒44は下面が円弧状をなし、複数の光ファイバ心
線12を案内して成形溝22内の所定の深さに埋設する
ために所定量凹んだ同じく円弧状のガイド面48が形成
されると共に、そのガイド面48の両側には充填機38
から成形溝22内に注入されて盛り上がって溢れた紫外
線硬化型樹脂を成形溝22内に確実に充填して表面を平
にするガイド壁49が形成されている。
【0019】紫外線光源40はステージ37に紫外線出
射面が金型23に形成された成形溝22の底面に対して
平行をなして固定されており、成形溝22内の紫外線硬
化型樹脂を硬化させることができるようになっている。
【0020】また、ステージ37にはファイバフォーク
43に光ファイバ心線12を案内するガイドローラ50
が回転自在に取付けられると共に架台21における固定
台24とは反対側に位置してブラケット51を介してガ
イドローラ52が回転自在に取付けられている。そし
て、このガイドローラ51及び52に案内された各光フ
ァイバ心線12の端末部にはこの光ファイバ心線12に
張力を付加する重り53が連結されている。
【0021】而して、上述した光ファイバ心線のテープ
化装置を用いて4つの光カプラ11a,11b,11
c,11dから出ている光ファイバ心線(列)12,1
3,14,15(光ファイバ心線としては16本)を幅
1.1mm、厚さ0.4mmの光ファイバテープ心線に成形
する方法について説明する。図1及び図2、図8に示す
ように、4つの光カプラ11a,11b,11c,11
dを深さ5mm、幅2mm、長さ30mmの4つの溝をもつゴ
ムクランプ25に挟んで保持する。そして、各光カプラ
11a,11b,11c,11dから引き出されている
光ファイバ心線(列)12,13,14,15をその並
べ順に対応させて固定台24(固定部材24a,24
b,24c)の整列溝26に沿わせる。本実施例ではこ
の整列溝26の幅を0.3mmとして5mmの間隔で形成
し、各整列溝26に連通して形成された吸引孔27の内
径を0.2mmとしてある。従って、真空発生器30によ
ってエアホース29及び貫通孔28を介して各吸引孔2
7から整列溝26内の光ファイバ心線(列)12,1
3,14,15を吸引することで、この光ファイバ心線
(列)12,13,14,15は乱れがなくなって確実
に保持される。また、整列溝26が形成された固定台2
4(固定部材24a,24b,24c)の曲率半径は3
0mmであり、この整列溝26によって整列された光ファ
イバ心線(列)12,13,14,15はファイバクラ
ンプ31の一対のネオプレンゴム32によって挾持され
て長手方向の移動が阻止される。
【0022】そして、整列された状態でファイバクラン
プ31に保持された光ファイバ心線列12(13,1
4,15)を布線駒44及びファイバフォーク43、ガ
イドローラ50,52を経由して端末部に重り53を取
付ける。これによって光ファイバ心線列12に所定の張
力が付加されるが、光ファイバ心線列12の基端部はフ
ァイバクランプ31によって長手方向の移動が阻止され
ているので、不要な張力を光カプラ11に及ぼすことは
なく、この光カプラ11の品質の劣化を防止できる。な
お、この重り53は50gとする。そして、この状態か
ら樹脂成形作業を行う。
【0023】即ち、駆動モータ34を駆動して移動部材
36を介してステージ37を金型23の成形溝22に沿
って図1及び図2において右方に移動する。このとき、
充填機38によって成形溝22内に向かって紫外線硬化
型樹脂を吐出するものであり、この充填機38と共にス
テージ37のファイバフォーク43及び布線駒44、紫
外線光源40も同方向に移動することとなる。
【0024】光ファイバ心線列12は基端部がファイバ
クランプ31によって保持される一方、端末部側はガイ
ドローラ50,52に支持されて重り53により張力が
付加されている。そして、その間で適度な張力で弛みな
く張られた光ファイバ心線列12はファイバフォーク4
3のスリット42内を通過することで、その列順を乱す
ことなく密接状態となって布線駒44に至り、ガイド面
48に案内されて成形溝22内に布線される。このと
き、図4乃至図7に示すように、充填機38から吐出さ
れた紫外線硬化型樹脂が成形溝22から外部に盛り上が
って溢れたものに対しては移動する布線駒44のガイド
面48及びガイド壁49によって成形溝22内に確実に
充填されてその表面を平にすることで安定したテープ形
状とすることができる。
【0025】また、金型23等に取付け上の上下の位置
ずれがあった場合でも、布線駒44がスプリング47に
よって成形溝22側に付勢支持されているので、布線駒
44の下面が金型23の上面に常時圧接することとな
り、布線駒44はそのガイド面48と金型23の成形溝
22の底面との距離を一定に保って移動することがで
き、形状にばらつきのなく樹脂の厚さが長手方向に対し
て一定に成形できる。なお、本実施例において、充填機
38による紫外線硬化型樹脂の充填速度は吐出圧によっ
て決まるので、この吐出圧を0.5〜6kgf/cm2 とする
ことで充填速度を設定してある。
【0026】そして、金型23の成形溝22内に充填さ
れた紫外線硬化型樹脂に光ファイバ心線列12が埋設さ
れ、この紫外線硬化型樹脂が所定の形状に成形された
後、この上方を紫外線光源40が紫外線を照射しながら
通過することにより、紫外線硬化型樹脂は順次硬化され
て多心の光ファイバテープ心線が製造される。なお、本
実施例において、紫外線光源40による紫外線照射出力
が500〜2000mW/cm2となるように紫外線光源40
と成形溝22の底面との距離を調整して設定してある。
また、紫外線光源40(ステージ37)の移動速度は1
0〜5mm/secの間に設定してある。
【0027】以上のように、本実施例の光ファイバ心線
のテープ化装置の概略構成並びにその作用について説明
したが、実際には4つの光カプラ11a,11b,11
c,11dから出ているそれぞれ4本の光ファイバ心線
の心線列12,13,14,15を全てテープ状にする
ことができるものであり、充填機38と整列布線機構3
9と紫外線光源40とが配設された1つのステージ37
によってこれらの作業を行うことができる。
【0028】図9に光ファイバ心線のテープ化装置のユ
ニット全体の正面視、図10に光ファイバ心線のテープ
化装置のユニット全体の平面視、図11に光ファイバ心
線のテープ化装置のユニット全体の左側面視、図12に
光ファイバ心線のテープ化装置のユニット全体の右側面
視を示す。なお、前述した実施例と同様の機能を有する
部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0029】図9乃至図12に示すように、架台21は
4つの車輪によって移動自在であると共に固定金具によ
って所定の位置に位置保持することができるようになっ
ている。この架台21上の一側にはそれぞれ所定幅の成
形溝22a,22b,22c,22dが形成された金型
23a,23b,23c,23dが互いに平行に、且
つ、段差をもって並んで取付けられている。そして、こ
の金型23a,23b,23c,23dの一方には光カ
プラ11を保持する固定部材24a,24b,24cが
固定され、光カプラ11を保持することができるように
なっている。
【0030】また、架台21の他側にはステージ37を
金型23に形成された成形溝22の長手方向に沿って移
動可能なロボット61が装着されている。このロボット
61は図示しない移動軸やアクチュエータ等が内蔵され
ており、自動的にステージ37を移動することができる
ようになっている。このステージ37には水平移動部材
62が一対のガイドロッド63によって成形溝22の長
手方向と直交する水平方向に移動自在に支持され、この
水平移動部材62には垂直移動部材64が一対のガイド
ロッド65によって上下方向に移動自在に支持されてい
る。そして、水平移動部材62にはガイドローラ50が
取付けられ、垂直移動部材64には充填機38とファイ
バフォーク43及び布線駒44からなる整列布線機構3
9と紫外線光源40とが取付けられている。
【0031】なお、紫外線光源40はレンズユニット6
6と共に垂直移動部材64に固定される一方、ステージ
37にはランプユニット67が固定され、レンズユニッ
ト66とランプユニット67はライトガイド68によっ
て連結されている。また、架台21にはブラケットを介
してガイドローラ52a,52b,52c,52dが回
転自在に取付けられている。そして、このガイドローラ
52a,52b,52c,52dに案内された各光ファ
イバ心線列12,13,14,15の端末部にはこの光
ファイバ心線12に張力を付加する重り53が連結され
ている。
【0032】而して、上述した光ファイバ心線のテープ
化装置のユニットを用いて4つの光カプラ11から出て
いる光ファイバ心線(列)12,13,14,15をそ
れぞれ光ファイバテープ心線に成形する場合、図9乃至
図12に示すように、この4つの光カプラ11を固定部
材24aに保持して各光ファイバ心線(列)12,1
3,14,15を固定部材24a,24b,24cに沿
わせ、金型23a,23b,23c,23dに形成され
たそれぞれの成形溝22a,22b,22c,22d側
に導く。
【0033】一方、ステージ37に対して水平移動部材
62を一対のガイドロッド63に沿って水平移動するこ
とでファイバフォーク43及び布線駒44からなる整列
布線機構39及び充填機38、紫外線光源40、ガイド
ローラ50を成形溝22dの上方に位置させ、垂直移動
部材64を一対のガイドロッド65に沿って下方移動す
ることで、整列布線機構39及び充填機38、紫外線光
源40、ガイドローラ50を成形溝22dに接近させ、
所定の位置に位置決めする。そして、光ファイバ心線列
15の心線を1本づつ取り上げ、布線駒44及びファイ
バフォーク43、ガイドローラ50、52dを経由して
端末部に重り53を取付ける。これによって光ファイバ
心線列15に所定の張力が付加されることとなる。
【0034】この状態からロボット61を動作させ、ス
テージ37を金型23dの成形溝22dに沿って図9に
おいて右方に移動する。このとき、充填機38から成形
溝22d内に紫外線硬化型樹脂を注入し、一方、光ファ
イバ心線列15はガイドローラ50及びファイバフォー
ク43によってその列順を乱すことなく密接状態とな
り、布線駒44によって成形溝22内に整列布線されて
埋設される。そして、紫外線硬化型樹脂が所定の形状に
成形された後に紫外線光源40により紫外線が照射され
ることで、この紫外線硬化型樹脂は順次硬化されて多心
の光ファイバテープ心線が製造される。
【0035】充填機38からの成形溝22d内への紫外
線硬化型樹脂の注入は成形溝22dの終端部で停止し、
紫外線光源40による紫外線の照射もここで停止する。
成形溝22d内での光ファイバ心線列15のテープ化が
完了すると、再び、ロボット61を動作させ,ステージ
37を金型23dの成形溝22dに沿って前述とは逆に
図9において左方に移動して元の位置まで戻す。そし
て、ステージ37に対して水平移動部材62及び垂直移
動部材64を移動することで、整列布線機構39及び充
填機38、紫外線光源40、ガイドローラ50を今度は
成形溝22cに接近させ、所定の位置に位置決めする。
そして、光ファイバ心線列14の心線を1本づつ取り上
げ、前述と同様に、布線駒44及びファイバフォーク4
3、ガイドローラ50,52cを経由して端末部に重り
53を取付、所定の張力を付加する。この状態から前述
と同様にステージ37を移動して作業を行う。
【0036】以上のように、充填機38及び整列布線機
構39、紫外線光源40が配設された水平移動部材62
及び垂直移動部材64を移動自在としてこれらを1つの
ステージ37に支持するだけで、4つの光カプラ11
a,11b,11c,11dから出ているそれぞれ4本
の光ファイバ心線列12,13,14,15(光ファイ
バ心線としては16本)を全て連続してテープ状にする
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の光ファイバ心線のテープ化装置によれば、
架台上に所定幅の成形溝が形成された金型を設けると共
に光部品を保持してその光部品からなる光ファイバ心線
を整列させる整列溝が形成された固定台を設ける一方、
成形溝内に紫外線硬化型樹脂を充填する充填機と光ファ
イバ心線に張力を加えた状態で整列布線する整列布線機
構と成形溝上方の位置にて成形溝の長手方向に沿って移
動自在に支持され成形溝内に充填された紫外線硬化型樹
脂を順次硬化させる紫外線光源とを設けたので、光カプ
ラのような光部品から引き出されている単尺で単心の光
ファイバ心線を複数容易にテープ状に成形加工すること
ができ、このとき、外形形状をばらつきなく安定して高
精度の多心光ファイバテープ心線を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ファイバ心線のテー
プ化装置の正面概略図である。
【図2】光ファイバ心線のテープ化装置の平面概略図で
ある。
【図3】固定台の要部断面図である。
【図4】心線布線駒の作用を表す拡大詳細図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図4のVI−VI断面図である。
【図7】成形溝の上面図である。
【図8】光カプラ及び光ファイバ心線の保持状態を表す
固定台の斜視図である。
【図9】光ファイバ心線のテープ化装置のユニット全体
の正面図である。
【図10】光ファイバ心線のテープ化装置のユニット全
体の平面図である。
【図11】光ファイバ心線のテープ化装置のユニット全
体の左側面図である。
【図12】光ファイバ心線のテープ化装置のユニット全
体の右側面図である。
【図13】従来の光カプラを表す斜視図である。
【図14】光カプラに光コネクタを組み付けた状態を表
す斜視図である。
【図15】従来の光ファイバ心線のテープ化装置の概略
図である。
【符号の説明】
11 光カプラ 12,13,14,15 光ファイバ心線列 21 架台 22 成形溝 23 金型 24 固定台 25 ゴムクランプ 26 整列溝 27 吸引孔 30 真空発生機 31 ファイバクランプ 33 ボールねじ軸 34 駆動モータ 37 ステージ 38 充填機 39 整列布線装置 40 紫外線光源 42 スリット 43 ファイバフォーク 44 布線駒 53 重り

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架台上に支持され所定幅の成形溝が形成
    された金型と、光部品を保持して該光部品からなる光フ
    ァイバ心線を整列させる整列溝が形成された固定台と、
    前記成形溝内に紫外線硬化型樹脂を充填する充填機と、
    前記光ファイバ心線に張力を加えた状態で前記成形溝内
    に整列布線する整列布線機構と、前記成形溝上方の位置
    にて該成形溝の長手方向に沿って移動自在に支持され該
    成形溝内に充填された紫外線硬化型樹脂を順次硬化させ
    る紫外線光源とを具えたことを特徴とする光ファイバ心
    線のテープ化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバ心線のテープ
    化装置において、固定台に形成された整列溝が光ファイ
    バ心線の直径よりも大きな幅を有し、前記整列溝に連通
    する吸引孔を形成すると共に該吸引孔に真空発生器を連
    結したことを特徴とする光ファイバ心線のテープ化装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ファイバ心線のテープ
    化装置において、金型における成形溝の光ファイバ心線
    入口側に弾性体によって光ファイバ心線を挾持するクラ
    ンプ部が設けられたことを特徴とする光ファイバ心線の
    テープ化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ファイバ心線のテープ
    化装置において、整列布線機構は張力を加えられた複数
    の光ファイバ心線を成形溝内に整列布線する前に整列さ
    せるための該複数の光ファイバ心線の1つの直径よりも
    大きく且つ2倍を越えない幅のスリット及び該スリット
    によって整列された複数の光ファイバ心線を成形溝内に
    埋設するために成形溝側に付勢支持されたへらを有し、
    前記スリット及びへらが前記成形溝の長手方向に沿って
    移動自在に支持されたことを特徴とする光ファイバ心線
    のテープ化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光ファイバ心線のテープ
    化装置において、金型の成形溝内に紫外線硬化型樹脂を
    充填する充填機が光ファイバ心線の整列布線機構の下流
    側の位置にて前記成形溝の長手方向に沿って移動自在に
    支持されたことを特徴とする光ファイバ心線のテープ化
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光ファイバ心線のテープ
    化装置において、金型の成形溝内に整列布線される光フ
    ァイバ心線の張力が5〜300g/本の範囲であること
    を特徴とする光ファイバ心線のテープ化装置。
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