JP2005156531A - 圧力センサおよび生体情報処理装置 - Google Patents

圧力センサおよび生体情報処理装置 Download PDF

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隆義 直井
Junichi Toyoda
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Abstract

【課題】 被測定対象との密着度を高めることができ、検出感度の高い圧力センサ及び生体情報処理装置を提供する。
【解決手段】 圧力センサにおいて、表裏面に導電体膜2、2'を形成した圧電体膜1である感圧部100を絶縁部3で覆ったセンサ部101に弾性部4が接触して設けられている。これによって、弾性部4が押圧されることでセンサ部101を被測定対象に対して密着させるように押圧するため、センサ部101と被測定対象の密着度を高めることができ、検出感度の高い圧力センサが実現できる。また測定時において、弾性部4はベルトなどの装着部とセンサ部101との間に位置することにより、圧電体膜1に加わる衝撃や振動を抑えることができ、感圧部外部からのノイズの影響を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧力センサおよびそれを用いた生体情報処理装置に関する。詳しくは、生体の脈拍、体動等の生体の圧力変動を計測するための圧力センサおよびそれを用いた生体情報処理装置に関する。
従来、半導体圧力検出素子を用いた圧力センサに関しては、圧力を受けるダイアフラムが変形することで、かかる圧力変化に対応させて電気信号を取り出すようにした歪みゲージなどによって測定するものが知られていた。
そして、小型化の要請や検出感度を向上させるため、圧力センサを薄型化するとともに、人体情報計測装置として利用するものとして特許文献1が開示されている。かかる特許文献1で開示されている圧力センサは、内層を圧電体層とする電極薄膜を3枚重ね合わせ、このうち間に挟み込まれる内部電極薄膜をその表裏面の外部薄膜電極で包み込ませることで外部と完全に遮断させ、かつ上記外部薄膜電極の適所に上記内部薄膜電極との導通をとるための導通用窓5を設けたものである。
特開2002−333373号公報
しかし、特許文献1に開示されている圧力センサは、装着状態における不都合を一切勘案していないものであった。すなわち、上記圧力センサは、生体との密着度が低いため、生体から伝わる脈拍等の僅かな振動が伝わりずらく、ゆえに検出信号の取得も困難となって検出感度が下がるという問題点があった。特に、特許文献1に開示されている圧力センサでは、装着状態における生体との密着度を高めるためバンドやサポータ等の拘束具によって上記圧力センサを外部から生体に向けて押さえつけるようにすることも提案されているが、かかる拘束具自体が振動することによるノイズの検出信号を発生してしまうという問題点もあった。
すなわち、上記拘束具が硬質であること等に起因して、上記圧力センサと生体の測定箇所との十分な密着度を確保できなかったり、あるいは、上記圧力センサ自体は生体の形状に倣うような薄さ等であったとしても、上記拘束具は生体の柔らかさや外形形状になじまないものであったため、いきおい上記拘束具が上記圧力センサ上でずれてしまうなどしてノイズの原因となる振動等を上記圧力センサに伝えてしまっていた。このことは、測定対象となる生体のうち動きの多い手首で測定する場合に大きな問題となる。実際上、上記圧力センサを試験として製造して装着状態を試したところ、上記圧力センサに脈拍等の振動を伝えるため、上記拘束部の外部からさらに若干の加圧をかける必要があった。これでは測定の際にユーザーにとって不便であり、また圧力の加減によって正しく測定できないなどの新たな問題点が生じてしまう。
本発明はかかる問題点の低減を図ることを目的としてなされたものである。
すなわち請求項1に係る発明は、内層に形成された圧電体膜と、前記圧電体膜の表裏面に形成した導電体膜と、前記導電体膜の外側面に付設されて被測定対象と接触させる絶縁部と、前記絶縁部が被測定対象と接触する面と異なる導電体膜の外側に設けられた弾性部とを有しており、前記弾性部が押圧されることで前記圧電体膜に応力が加えられることを特徴とする圧力センサを提供することにより上記課題を解決するものである。
ここで圧電体膜は検知部の構成要素であって、外部から応力が加えられたときに、その応力の大きさに応じた電荷の偏りが生じるように作用する。
導電体膜は電気伝導体であって、圧電体膜に発生した電荷の偏りを導電体膜間の電位差として導出するように作用する。
絶縁部は、非電気伝導体であって、圧電体膜と導電体膜からなる結合体の外側面を絶縁し、かかる絶縁部によって圧電体膜あるいは導電体膜に蓄積された電荷が外部に漏れるのを防ぐように作用するとともに、圧電体膜あるいは導電体膜に対して外部からのノイズによる余計な電荷が加わるのを防ぐように作用する。
弾性部は、弾性変形可能な物質からなるものであって、外部から押圧されることによりこれと反対側の外表面が接触する圧電体膜等に応力を加えるように作用する。なお、弾性部は圧電体膜等に応力を加えられればよく、少なくともかかる圧電体膜等との接触部位が弾性変形可能な物質であれば、その他の部位が硬質等のものであってもよい。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の圧力センサであって、その絶縁部が、前記導電体膜の外側から被覆するように付設されたものであって、前記導電体膜と前記弾性部との間に介在されることを特徴としている。
ここで絶縁部は、非電気伝導体であって、圧電体膜と導電体膜からなる結合体をその表裏面を含めた外部と完全に絶縁し、圧電体膜あるいは導電体膜に蓄積された電荷が外部に漏れるのを完全に防ぐように作用するとともに、圧電体膜あるいは導電体膜に対して外部からのノイズによる余計な電荷が加わるのを防ぐように作用する。よって、絶縁部は、圧電体膜と導電体膜からなる結合体を外部から完全に隔絶してかかる結合体を完全に防護するように作用する。
弾性部は、弾性変形可能な物質からなるものであって、外部から押圧されることによりこれと反対側の外表面が接触する圧電体膜等に応力を加えるように作用する。なお、弾性部は圧電体膜等に応力を加えられればよく、少なくともかかる圧電体膜等との接触部位が弾性変形可能な物質であれば、その他の部位が硬質等のものであってもよい。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の圧力センサであって、その弾性部が、絶縁性を有する材料からなることを特徴としている。
ここで弾性部は、弾性変形可能な絶縁物質であって、押圧されることにより前記圧電体膜に応力を加えると共に、圧電体膜などを絶縁するように作用する。なお、かかる弾性部は、圧電体膜等との間に絶縁部が介在している場合には、その絶縁性を増強するように作用し、他方、圧電体膜等との間に絶縁部が介在していない場合には、上述の絶縁部に代替してこれから導かれる作用をなす。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の圧力センサであって、その弾性部が、少なくともその表面が押圧する被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形する材料からなることを特徴としている。
ここで弾性部は、柔軟性と弾性を有し、前記圧電体膜等を確実に被測定対象の表面に密着させるように作用する。なお、かかる弾性部は、少なくともその表面が押圧する被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形する材料からなるものであればよく、他の部位が硬質材料など、他の材料からなるものであってもよい。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の圧力センサであって、その弾性部が、前記圧電体膜への応力を局所的に増大させる盛り上がり手段を有することを特徴としている。
ここで盛り上がり手段は、局所押圧部であって、弾性部を局所的に盛り上げることで圧電体膜等への応力をその部分だけ増大させるように作用する。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の圧力センサであって、その盛り上がり手段が、前記弾性部から一体成形された凸部であることを特徴としている。
ここで凸部は、弾性変形可能な物質であって、これによって弾性部そのものに盛り上がり手段としての嵩増しを構成でき、かかる弾性部を局所的に盛り上げることで、前記圧電体膜等を被測定対象の表面形状に倣わせることによる、前記圧電体膜等への応力を確実にその部分だけ増大させるように作用する。
請求項7に係る発明は、請求項5に記載の圧力センサであって、その盛り上がり手段が、前記弾性部とは別個に設けられた押圧補助部であることを特徴としている。
ここで押圧補助部は、局所押圧材の補助をなし、弾性部を局所的に盛り上げる、あるいは弾性部と圧電体膜等との間に介在させることによって、圧電体膜等への応力をその部分だけ増大させるように作用する。
生体情報処理装置とは、腕時計型の携帯機器、靴の中敷き、靴、腕時計型の携帯機器と靴とからなる装置、または、腕時計型の携帯機器と靴の中敷きとからなる装置である。
請求項8に係る発明は、圧電体膜と、圧電体膜の表裏面に形成した導電体膜と、導電体膜が形成された圧電体膜の表裏面に設けられた弾性部とを有することにより、被測定対象と弾性部とが密着しているときに、被測定対象と弾性部とがずれた場合、弾性部表面で生じた微振動を吸収するように作用するようになっている。これにより、被測定対象の押圧をより明確に検出できるようになる。
ここで圧電体膜は検知部の構成要素であって、外部から応力が加えられたときに、その応力の大きさに応じた電荷の偏りが生じるように作用する。
導電体膜は電気伝導体であって、圧電体膜に発生した電荷の偏りを導電体膜間の電位差として導出するように作用する。
弾性部は、弾性変形可能な物質からなるものであって、被測定対象と弾性部とが密着しているときに、被測定対象と弾性部とがずれた場合、弾性部表面で生じた微振動を吸収するように作用する。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の圧力センサであって、弾性部と圧電体膜との間に空間が設けられていることを特徴としている。
ここで空間は、被測定対象と弾性部とが密着しているときに、被測定対象と弾性部とがずれた場合、弾性部表面で生じた微振動をさらに吸収するように作用する。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の圧力センサであって、空間内に弾性体をさらに備え、
弾性体のヤング率は、弾性部より低いことを特徴としている。
ここで弾性体は、被測定対象と弾性部とが密着しているときに、被測定対象と弾性部とがずれた場合、弾性部表面で生じた振動を吸収するように作用する。また、弾性体は、弾性部が押圧されたときに、弾性部が空間内に落ち込むことを抑えるように作用する。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の圧力センサであって、押圧の速度の増加に応じてヤング率が大きくなることを特徴としている。
ここで弾性体は、圧電体膜の表面側から弾性部を速い速度で押圧したときには硬くなり、圧電体膜の表面側から弾性部を遅い速度で押圧したときには柔らかくなるように作用する。
請求項12に係る発明は、請求項8に記載の圧力センサであって、圧電体膜の側面と弾性部との間に空間がさらに設けられていることを特徴とする。
ここで空間は、被測定対象と弾性部とが密着しているときに、被測定対象が弾性部の面方向にずれた場合、弾性部表面で生じた振動が圧電体膜に伝わることを抑制するように作用する。
請求項13に係る発明は、請求項8に記載の圧力センサであって、弾性部は、
圧電体膜の表面に設けられた第1の弾性部と、
圧電体膜の裏面に設けられた第2の弾性部とを有し、
第1の弾性部のヤング率は、第2の弾性部のヤング率より高いことを特徴としている。
ここで第1および第2の弾性部は、弾性変形可能な物質からなるものであって、第1の弾性部側からの押圧に応じて変形するように作用する。
以上、説明したように、本発明によれば、圧電体膜と、前記圧電体膜の表裏面に形成した導電体膜と、前記導電体膜の外側面に付設されて被測定対象と接触させる絶縁部と、前記絶縁部が被測定対象と接触する面と異なる導電体膜の外側に設けられ、押圧されることで前記圧電体膜に応力を加える弾性部とを具備する場合には、測定時に圧電体膜等が被測定対象に倣うようにして密着させて装着されるようになり、被測定対象からの僅かな振動等を捉えて感度良く検出できるようになる。また、弾性部はベルトなどの装着部とセンサ部の間に介在されることによって緩衝部としても機能するため、装着部側から加わる振動や衝撃が圧電体膜等に伝わるのを防ぐため、外部からのノイズの影響を受けにくくなってこの観点からも感度良く検出できるようになる。
また、本発明によれば、圧電体膜と、圧電体膜の表裏面に形成した導電体膜と、導電体が形成された圧電体膜の表裏面に設けられた弾性部とを具備する場合には、被測定対象と弾性部とが密着しているときに、被測定対象と弾性部とがずれた場合、弾性部表面で生じた振動を吸収するようになっている。これにより、被測定対象の押圧をより明確に検出できるようになる。
本発明の実施の形態について、以下の順に説明する。
(1−1)第1の発明の実施の形態に係る構成の説明
(1−2)第1の発明の実施の形態に係る動作の説明
(1−3)第1の発明の実施の形態の変形例
(2−1)第2の発明の実施の形態に係る構成の説明
(2−2)第2の発明の実施の形態に係る動作の説明
(3−1)第3の発明の実施の形態に係る構成の説明
(3−2)第3の発明の実施の形態に係る動作の説明
(4−1)第4の発明の実施の形態に係る構成の説明
(4−2)第4の発明の実施の形態に係る動作の説明
(4−3)第4の発明の実施の形態の変形例
(5−1)第5の発明の実施の形態に係る構成の説明
(5−2)第5の発明の実施の形態に係る動作の説明
(5−3)第5の発明の実施の形態に係る使用状態の説明
(5−4)第5の発明の実施の形態の変形例
(6−1)第6の発明の実施の形態に係る構成の説明
(6−2)第6の発明の実施の形態に係る動作の説明
(7−1)第7の発明の実施の形態に係る構成の説明
(7−2)第7の発明の実施の形態に係る動作の説明
(8−1)第8の発明の実施の形態に係る構成の説明
(8−2)第8の発明の実施の形態に係る動作の説明
(9−1)第9の発明の実施の形態に係る構成の説明
(9−2)第9の発明の実施の形態に係る動作の説明
(9−3)第9の発明の実施の形態の変形例
(10−1)第10の発明の実施の形態に係る構成の説明
(10−2)第10の発明の実施の形態に係る動作の説明
(10−3)第10の発明の実施の形態の変形例
(11−1)第11の発明の実施の形態に係る構成の説明
(11−2)第11の発明の実施の形態に係る動作の説明
(11−3)第11の発明の実施の形態の変形例
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているものの、本発明の認識範囲は、以下の説明において、とくに本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(1−1)第1の発明の実施の形態に係る構成の説明
まず、第1の発明の実施の形態について、図1乃至図8を用いて説明する。
図1は本発明の第1の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの要部の構造を模式的に示す縦断正面図である。図4、図5は本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に圧電体膜についての変形例を模式的に示す縦断正面図および斜視図である。図6は本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に圧電体膜と絶縁部との関係についての変形例を示す斜視図である。図7は本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に導線についての変形例を示す斜視図である。図8は本実施の形態に係る圧力センサの変形例であって、弾性部を保持する保持部を有する圧力センサの斜視図を示すものである。
本実施の形態はすなわち、圧力センサであって、被測定対象からの圧力の変化を感知して、その変化を電圧に変換するものである。
まず先に、本実施の形態に係る圧力センサの基本構成につき図1乃至図3を用いて簡単に説明する。
圧電体膜1は、その表裏面に導電体膜2、2’が形成されている。以下、圧電体膜1と導電体膜2、2’の結合体を感圧部100と呼ぶ。そして感圧部100の外側面に絶縁部3、3’が付設されている。以下、感圧部100と絶縁部3、3’の結合体をセンサ部101と呼ぶ。センサ部101の片面側に弾性部4が設けられている。また、前記導電体膜2、2’にはそれぞれ図示しない電極が設けられており、かかる電極に導線5、5’がそれぞれ接続されている。
前記圧電体膜1は、例えば圧電効果を有する長方形の薄膜であって、被測定対象からの押圧によって応力が加わることにより、内部に電荷が発生し、分極するようになっている。なお、圧電体膜1は、応力が加わることにより電荷を発生すればよく、このような材料として例えば高分子圧電体やセラミック圧電体等が挙げられる。
より具体的には高分子圧電体としてはポリフッ化ビニリデン系重合体若しくは共重合体、ビニリデンシアナイド系共重合体など、セラミック圧電体としてはチタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウム、窒化アルミニウムなどが挙げられる。
ここで圧電体膜1の形状は長方形である必要はなく、正方形、多角形、円形など被測定対象部位に対して適切な形状、大きさを有していればよい。
圧電体膜1の厚さは、被測定対象の表面に倣うようにして変形する可撓性を有する範囲で選択でき、たとえば、10〜150μmの範囲とするのが望ましく、特に、人体の手首を被測定対象とする場合には、手首を違和感なく適度に押圧することができる程度の可撓性を有する範囲で選択でき、40〜110μmの範囲で設定するのが好ましい。
前記導電体膜2、2’は、例えば前記圧電体膜1の表裏面全体に薄く形成され、圧電体膜1が分極することで該導電体膜2、2’間に電位差が生じるようになっている。
導電体の材料としては電気伝導性を有すればよく、例えばアルミニウム、銅、銀、金、白金、スズなどの金属や炭素等が用いられる。
導電体膜2、2’の厚さは、圧電体膜1の可撓性を損なわない範囲で選択でき、たとえば、5〜200μmであって、特に、人体の手首を被測定対象とする場合には、5〜30μmが好ましい。
形成する方法としては、例えばスパッタリング法、コーティング法、化学蒸着法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、めっき法などが用いられる。また、異方性導電接着剤を用いることによって圧電体膜1に導電体膜2、2’を接着してもよい。
感圧部100は、圧電体膜1及び導電体膜2、2’を合わせた結果として、可撓性を備えていればよい。
前記絶縁部3、3’は、例えば前記圧電体膜1よりも大きい長方形の薄膜であって、前記感圧部100を覆うことによって、前記感圧部100が被測定対象と接触するのを妨げ、圧電体膜1に発生した電荷の漏れを防止するとともに、前記感圧部100において外部からのノイズが加わるのを防止するようにしている。
前記絶縁部3、3’は、絶縁性を有すればよく、たとえば、合成樹脂、合成繊維、合成ゴムであって、ポリプロピレンまたはポリエチレン、フッ素樹脂などでできている。
図1において、絶縁部3と絶縁部3’の形状は便宜的に同形状の長方形としたが、前記絶縁部3、3’は前記感圧部100の表裏面に位置して絶縁できればよく、絶縁部3と絶縁部3’は異なる形状であってもよく、それらの形状は、正方形、多角形、円形などであって、前記感圧部100に対して適切な形状であればよい。
センサ部101は、全体として、弾性部4からの押圧力に対応して被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形可能な薄さを有していればよい。
前記弾性部4は、例えば、前記センサ部101の一面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状の形状をなし、弾性変形可能な物質からできている。
図1において、弾性部4は便宜的に前記センサ部101の一面を完全に覆うことができるだけの大きさを有した平板としたが、弾性部4は押圧されることで前記圧電体膜1に応力を加えることができればよく、前記センサ部101を部分的に覆う大きさであってもよく、その形状はたとえば、直方体状、円盤状、緩やかな表面を有した略球形状など前記感圧部100に対して適切な形状であればよい。
また弾性部4は、弾性を有し、押圧されたときに被測定対象を押圧する面が被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形することが好ましく、その材料として、たとえば、ゲルであって、シリコーンゲル、ポリエチレンゲル、またはポリウレタンでできている。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなるシリコーンゲルが好ましい。また、JISK2207規格針入度が100〜170程度のものが好ましく、このような材料として、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)が例示できる。なお、上記のような前記弾性部4の弾性を損なわない範囲で、前記弾性部4表面をポリウレタンフィルムのような弾性膜で覆うようにしてもよい。
前記導線5、5’は、前記導電体膜2、2’の図示しない電極に接続されており、例えば電気伝導性を有する金属線である。
ここで導線5、5’は電気伝導性を有し、導電体膜2、2’に設けられた電極を介して受け取った電荷を外部に伝えるものであればよく、平板状の形状であってもよく、高分子フィルムなどの可撓性を有する材料で覆ってもよい。例えば、導電線を設けたフレキシブル基板で構成させてもよい。
(1−2)第1の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図1を用いて説明する。
弾性部4を例えば指で押圧し、センサ部101に対して被測定対象接触面方向への押圧力を加えつつ、センサ部101を被測定対象に接触させる。このときにセンサ部101および該センサ部101に接触している弾性部4の表面がともに被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形し、被測定対象に密着する。
測定時には、たとえば、被測定対象としての生体の血管の収縮運動などによってかかる被測定対象からの振動などが伝達され、すなわち圧電体膜1が押圧され、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、被測定対象が圧電体膜1に加える圧力の変化を導電体膜2、2’間に生じる電位差の変化によって検知することが可能であり、たとえば、導線5、5’からの信号をチャージアンプ等の回路を介して増幅することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、該圧力センサを人体の血管が存在する部位に装着すれば脈波信号を得ることができ、さらにチャージアンプより出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、脈拍を算出することも可能である。
(1−3)第1の発明の実施の形態の変形例
次に本実施の形態に係る圧力センサの変形例について図4乃至図9を用いて説明する。
上記第1の実施の形態において、導電体膜2、2’は必ずしも圧電体膜1の全面を覆う必要はなく、片面のみ全面でもう一方の面は一部分を覆う、どちらの面も一部分のみを覆うなどでもよく、前記圧電体膜1の表裏面に発生した電荷を捕らえ、外部に出力することが出来ればよい。この場合、導電体膜2、2’で検出される電位差に応力集中による偏りがあるかもしれないが、少なくとも片面の一部分に設けられた導電体膜2、2’が被測定対象における測定部位に接触しさえずれば、電解質の性質により所期の電位差を取得できる。
圧電体膜1と導電体膜2は、図4に示すように表裏面に導電体膜2、2’2“を形成した圧電体膜1、1’を2枚重ね合わせるようにしてもよい。このようにすることで、圧電体膜1、1’に発生する電荷の量が増大し、より微弱な押圧力をも電圧に変換することが可能となる。かかる場合、外側の導線5を接地し、内側の導線5’をチャージアンプへ入力すればよい。
また図5に示すように、高分子圧電体である圧電体膜1、1’を2枚以上重ね合わせた圧力センサを形成する場合には、隣り合う圧電体層1、1’の分極による電界方向6が常に逆になり、前記圧電体層1、1’が作製時に延伸された方向7が常に等しくなるように圧電体層1、1’を積層することが好ましい。このようにすることで、圧力センサの感度をより高めることが可能となる。
また、図6のように、感圧部100を複数並べ、それら全てを絶縁部で絶縁するようにしてもよい。このとき、圧電体膜は一直線に並べる必要はなく、正方形状に並べるなどでもよい。このようにうすることで、圧電体膜1の大きさに関わらず、より広範囲の圧力を測定することが可能となる。
また、図7のように弾性部4の被測定対象接触面側に感圧部100を配置し、導線5、5’は弾性部4の被測定対象接触面と異なる面側になるようにしてもよい。このようにすることで、導線5、5’が被測定対象と接触することがなくなり、また配線の自由度が向上する。
図8に示すように、弾性部4のセンサ部との接触面と異なる面に保持部9を設けてもよい。また、センサ部101に設けられた図示しない導線を該保持部9に固定してもよい。
このとき前記保持部9は、例えば、長方形の平板であって、合成樹脂でできている。ここで、前記保持部9は弾性部4を保持し、弾性部4を押圧することができればよく、金属、合成ゴムであってもよい。たとえば、腕時計型情報処理装置などに本変形例の圧力センサを用いる場合には、前記保持部9をベルトなどに固定させることで、センサ部101および弾性部4からなる圧力センサを装置本体に対して容易に固定することができるため、圧力センサの取り扱いが容易となる。ここで、前記保持部9はセンサ部101および弾性部4を固定するとともに、押圧するようになっている。
(2−1)第2の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第2の発明の実施の形態について、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の第2の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図である。
まず先に、本実施の形態に係る圧力センサの基本構成を図3を用いて簡単に説明する。
圧電体膜1は、その表裏面に図3の断面図に示すように導電体膜2、2’が形成されている。以下、表裏面に導電体膜2、2’を形成した圧電体膜1を感圧部100と呼ぶ。そして前記導電体膜2、2’のうち一方の外側面(導電体膜2)に絶縁部3が付設されている。以下、感圧部100およびそれに付設された絶縁部3とをまとめてセンサ部101と呼ぶ。そして前記導電体膜2、2’の絶縁部付設面と異なる面(導電体膜2’)に弾性部4が設けられている。また前記導電体膜2、2’にはそれぞれ図示しない電極および導線が設けられている。
本実施の形態に係る圧力センサの内部構成における圧電体膜1、導電体膜2、2’、感圧部100、センサ部101、電極および導線の概念的内容は、前記第1の実施の形態の構成で示した通りであり、重複する説明は省略し、前記第1の実施の形態と異なる構成である絶縁部3、弾性部4について説明する。
前記絶縁部3は、例えば前記圧電体膜1よりも大きい長方形の薄膜であって、絶縁体からできており、圧電体膜1及び導電体膜2、2’を覆うことによって、圧電体膜1及び導電体膜2、2’が被測定対象と接触するのを妨げ、圧電体膜1に発生した電荷が被測定対象へと漏れるのを防止するとともに、前記感圧部100において外部からのノイズが生じるのを防止するようにしている。なお、前記絶縁部3は、絶縁性を有すればよく、たとえば、合成樹脂、合成繊維、合成ゴムであって、ポリプロピレン、またはポリエチレン、フッ素樹脂でできている。また、s前記絶縁部3は前記圧電体膜1を確実に被覆して絶縁できる大きさであればよく、その形状は長方形に限らず、正方形、多角形、円形など前記感圧部100に対して適切な形状であればよい。
前記弾性部4は、例えば、前記感圧部100の一面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状の形状をなし、弾性変形可能な絶縁体からできており、前記絶縁部3と共に前記感圧部100の表裏面から挟み込んで、絶縁するように接合されている。
図9において、弾性部4を便宜的に前記センサ部101の一面を完全に覆うことができるだけの大きさを有した平板としたが、弾性部4は押圧されることで前記圧電体膜1に応力を加えることができればよく、感圧部100を確実に絶縁できる形状、大きさを有していればよく、その形状はたとえば、直方体状、円盤状、緩やかな表面を有した略球形状など前記感圧部100に対して適切な形状であればよい。
さらに、弾性部4は、弾性および絶縁性を有し、被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形すればよく、たとえば、絶縁性を有するゲルであって、絶縁性シリコーンゲル、絶縁性ポリエチレンゲル、絶縁性ポリウレタンでできている。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなる絶縁性シリコーンゲルが好ましい。また、JISK2207規格針入度が100〜170程度のものが好ましく、このような材料として、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)が例示できる。
(2−2)第2の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図9を用いて説明する。
弾性部4を例えば指で押圧し、センサ部101に対して被測定対象接触面方向への押圧力を加えつつ、センサ部101を被測定対象に接触させる。このときにセンサ部101および弾性部4が一体となって被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形し、被測定対象に密着する。
測定時には、たとえば、生体の血管の収縮運動によって被測定対象が変形することにより、圧電体膜1が押圧され、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、導電体膜2、2’間に生じた電位差を測定することによって、被測定対象が圧電体膜1に加える圧力の変化を検知することが可能であり、たとえば、導電体膜2、2’に電極を設け、導線5、5’からチャージアンプ等の回路を介することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、該圧力センサを人体の血管が存在する部位に装着すれば脈波信号を得ることができ、さらにチャージアンプより出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、脈拍を算出することも可能である。
(3−1)第3の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、本発明の第3の実施の形態について図10を用いて説明する。
図10は、本発明の第3の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図である。
まず先に本実施の形態に係る圧力センサの構成を図10を用いて簡単に説明する。
圧電体膜1は、その表裏面に図10に示すように導電体膜2、2’が形成されている。
以下、表裏面に導電体膜2、2’を形成した圧電体膜1を感圧部100と呼ぶ。そして感圧部100の外側面に絶縁部3、3’が付設されている。以下、感圧部100およびそれに付設された絶縁部3、3’とをまとめてセンサ部101と呼ぶ。センサ部101の片面側に、弾性部10が設けられている。また前記導電体膜2、2’にはそれぞれ図示しない電極および導線が設けられている。
本実施の形態に係る圧力センサの内部構成における圧電体膜1、導電体膜2、2’、絶縁部3、3’、感圧部100、センサ部101、電極および導線の概念的内容は、前記第1の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略し、前記第1の実施の形態と異なる構成である弾性部10について説明する。
前記弾性部10は、例えば、前記絶縁部3、3’の一面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状をなす内部が空洞の弾性体であって、内部には流動体11が封入されている。弾性部10は押圧されることで前記圧電体膜1に応力を加えることができればよく、前記センサ部101を部分的に覆う大きさであってもよく、その形状はたとえば、直方体状、円盤状、緩やかな表面を有した略球形状など前記感圧部100に対して適切な形状であればよい。弾性部10は、弾性を有し、被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形すればよい。
(3−2)第3の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図10を用いて説明する。
弾性部10を例えば指で押圧し、センサ部101に対して被測定対象接触面方向への押圧力を加えつつ、センサ部101を被測定対象に接触させる。このときにセンサ部101および弾性部10が一体となって被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形し、被測定対象に密着する。
測定時には、たとえば、生体の血管の収縮運動などによって被測定対象が変形することにより、圧電体膜1を押圧し、応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の分極の程度も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、被測定対象が圧電体膜1に加える圧力の変化を導電体膜2、2’間に生じる電位差の変化によって検知することが可能であり、たとえば、導線5、5’からの信号をチャージアンプ等の回路を介して増幅することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、該圧力センサを人体の血管が存在する部位に装着すれば脈波信号を得ることができ、さらにチャージアンプより出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、脈拍を算出することも可能である。
(4−1)第4の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、本発明の第4の実施の形態について図11を用いて説明する。
図11は、本発明の第4の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図である。
まず先に本実施の形態に係る圧力センサの構成を図11を用いて簡単に説明する。
センサ部101は、圧電体膜の表裏面に導電体膜が形成され、その外側面に絶縁部が付設されたものである。センサ部101の片面側に弾性部4が設けられている。前記弾性部4のセンサ部付設面とは異なる面側に、前記弾性部4とは別個に設けられた押圧補助部8が設けられている。そして、前記弾性部4の押圧補助部付設面側に、保持部9が設けられている。
本実施の形態に係る圧力センサの内部構成におけるセンサ部101の概念的内容は、前記第1の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略し、前記第1の実施の形態と異なる構成である弾性部4、押圧補助部8、保持部9について説明する。
前記弾性部4は、例えば、前記センサ部101の一面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状の形状をなし、弾性変形可能な物質からできている。弾性部4は押圧されることで前記センサ部101の内部の圧電体膜に応力を加えることができればよく、前記センサ部101を部分的に覆う大きさであってもよく、その形状はたとえば、直方体状、円盤状、緩やかな表面を有した略球形状など前記感圧部100に対して適切な形状であればよい。
弾性部4は、弾性を有し、被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形すればよく、たと
えば、ゲルであって、シリコーンゲル、ポリエチレンゲル、ポリウレタンでできている。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなるシリコーンゲルが好ましい。また、JISK2207規格針入度が100〜170程度のものが好ましく、このような材料として、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)が例示できる。
前記押圧補助部8は、保持部9によって弾性部4方向に押圧されることで弾性部4のセンサ部接触面の一部を盛り上がらせ、センサ部101への応力を局所的に増大させることで、センサ部101の被測定対象への密着度を増すことができる大きさ、形状を有していればよい。ここで前記押圧補助部8は複数あってもよい。特に人体の手首の脈を測定する場合においては、脈の形状に合わせて前記押圧補助部を配置するのが好ましい。また。前記弾性部4のセンサ部接触面側に設けてもよい。このときは、前記弾性部4と同様に弾性変形可能な物質からできているのが好ましい。
保持部9は、たとえば、帯状の形状をなし、被測定対象に自在に着脱可能になっており、特に人体の手首に装着したときは保持部9によって押圧補助部8、弾性部4、およびセンサ部101が保持部9の手首接触面側に保持されつつ、手首方向に押圧されている。このとき保持部9による手首外周面方向への押圧力によって、押圧補助部8は手首の脈の位置に対してずれないように保持され、脈へのセンサ部の密着度を確実に増すことができるようになっている。ここで保持部9は帯状である必要はなく、被測定対象に対して押圧補助部8、弾性部4およびセンサ部101を固定し、被測定対象方向に押圧できるものならばよい。
(4−2)第4の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図11を用いて説明する。
保持部9から押圧補助部8、弾性部4に対してセンサ部101方向に押圧力が加えられる。そして弾性部4からセンサ部の被測定対象接触面方向への押圧力が加えられつつ、センサ部101が被測定対象に接触される。このときにセンサ部101および弾性部4が一体となって被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形し、被測定対象に密着する。特にこのとき、弾性部4のセンサ部接触面のうち押圧補助部付設部分は、押圧補助部8によって局所的に盛り上がり、被測定対象への密着度が高くなっている。
測定時には、たとえば、生体の血管の収縮運動などによって被測定対象が変形することにより、圧電体膜1を押圧し、応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の分極の程度も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、被測定対象が圧電体膜1に加える圧力の変化を導電体膜2、2’間に生じる電位差の変化によって検知することが可能であり、たとえば、導線5,5’からの信号をチャージアンプ等の回路を介して増幅することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、該圧力センサを人体の血管が存在する部位に装着すれば脈波信号を得ることができ、さらにチャージアンプより出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、脈拍を算出することも可能である。
(4−3)第4の発明の実施の形態の変形例
次に本実施の形態に係る圧力センサの変形例について説明する。
上記第4の実施の形態において、押圧補助部8の代わりとして前記弾性部4に一体成形された凸部を有していてもよい。このようにすることで、保持部等で固定しなくても、確実に被測定対象の特定の測定対象部分への密着度を増すことができる。
前記凸部は単数あるいは複数からなり、弾性部4の絶縁体接触面側にあっても、その逆側にあってもよく、感圧部への応力を局所的に増大し、被測定対象への密着度を増すことができればよい。
(5−1)第5の実施の形態に係る構成の説明
次に、本発明の第5の実施の形態について図12乃至図15を用いて説明する。
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る生体情報処理装置の内部構造を模式的に示す縦断正面図である。図13は、本発明の第5の実施の形態にかかるチャージアンプの回路図である。図14は、本発明の第5の実施の形態の生体情報処理装置にかかるブロック図である。図15は、本発明の第5の実施の形態にかかる生体情報処理装置の弾性部に関する変形例を示す斜視透過図である。
本実施の形態はすなわち、生体情報処理装置であって、生体に装着され、センサ部が被測定対象から押圧されたときに、その変化を電圧に変換し、脈波信号または脈拍など生体に関する情報を表示するものである。
まず先に、本実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を図12及び図14を用いて簡単に説明する。
図12に示すように、センサ部101の片面側には、絶縁部に接触するようにして弾性部4が設けられており、弾性部4はベルト12、12’のいずれか(ベルト12)によって固定されている。ベルト12、12’にはそれぞれ係合手段13が設けられており、ベルト12、12’の片端部はそれぞれ本体ケース14に対して固定されている。本体ケース14には、チャージアンプ15及び情報処理部16が内在され、本体ケース14の表面には表示部17が設けられている。また、図14に示すように、センサ部101はチャージアンプ15に電気的に接続されており、チャージアンプ15から出力された信号は情報処理部16へ入力され、情報処理部16から出力された信号は表示部17へと出力される。
本実施の形態に係る生体情報処理装置の内部構成におけるセンサ部101、弾性部4の概念的内容は、前記第1の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略し、前記第1の実施の形態と異なる構成であるベルト12、12’、係合手段13、本体ケース14、チャージアンプ15、情報処理部16、表示部17について説明する。
前記ベルト12、12’は、たとえば、帯状の形状をなし、該ベルトに固定されている弾性部4、および弾性部4に接触して設けられている前記センサ部101を被測定対象方向に押圧するようになっている。ここでベルト12、12’は帯状である必要はなく、被測定対象に対して前記センサ部101を固定し、被測定対象方向に押圧できるものならばよい。また、ベルト12、12’は本体ケース14と一体に形成してもよい。
前記係合手段13は、たとえば、一方が凸部、他方が穴部である係合手段であって、ベルト12、12’に設けられることにより、ベルト12とベルト12’とを固定するようになっている。ここで、前記係合手段13は、ベルト12とベルト12’を固定することができればよく、前記ベルト12、12’の両方に設けても、どちらか一方に設けてもよい。
前記本体ケース14は、たとえば、箱状の形状をなし、合成樹脂または金属などでできている。ここで前記本体ケース14は、内部にチャージアンプ15及び信号処理部16を収納でき、表面に表示部17を設けることができる大きさを有していればよい。
前記チャージアンプ15は、たとえば、図13の点線で囲まれた回路構成になっており、導電体膜2、2’から導線5、5’を介して入力された信号の増幅を行い、増幅した信号を出力するようになっている。
前記情報処理部16は、たとえば、演算部及び記憶部からなり、チャージアンプ15から出力された信号に対して演算処理をすることによって任意の生体に関する情報を出力することができればよい。
前記表示部17は、たとえば、液晶表示部または有機EL(Electro Luminescence)表示部であって、前記情報処理部16から出力された信号を視覚的に認識できる情報として表示できればよい。なお、チャージアンプ15から出力される信号は、情報処理部16を介することなく表示部17に入力してもよい。
チャージアンプの回路図に関しては、図13に示すように、センサ部101の電極の一端は接地されており、センサ部101の他端には、当該チャージアンプ15の入力端子IN及び抵抗器18を介してオペアンプ19の反転入力端子が接続されている。オペアンプ19の反転入力端子には、帰還コンデンサ20を介して自己の出力端子が接続されている。また帰還コンデンサ20には、帰還抵抗器21が並列接続されている。
またオペアンプ19の非反転入力端子は抵抗器22を介して+3.3V〜+15Vの電源に接続されるとともに抵抗器22、23により電源電圧が分圧され、この分圧電圧がオフセット電圧として非反転入力端子に印加されている。そして、オペアンプ19の出力端子は、チャージアンプ11の出力端子OUTに接続されている。このチャージアンプ11においては、オペアンプ19は単電源で動作するように用いられており、オペアンプ11の正の電源入力端子には+3.3V〜+15Vの電源が接続され、負の電源入力端子は接地されている。なお、センサ部は抵抗となり得るため、抵抗器18は無くても良い。
(5−2)第5の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置の動作について図14を用いて説明する。
該生体情報処理装置は、弾性部4を保持するベルト12、12’に設けられた係合手段13同士が係止されることによって装着され、センサ部101が生体に対して密着される。ここで、弾性部4はベルト12によって押圧されることで、センサ部101及び弾性部4が一体となって被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形し、被測定対象に密着する。前記センサ部101が被測定対象からなんらかの押圧力を受けると、センサ部101および弾性部4が変形する。
このときに、前記センサ部101の圧電体膜内部には圧電効果によって電荷の偏りが生じ、圧電体膜の表裏面に形成された導電体膜間に電位差が生じる。前記導電体膜には電極が設けられ、導線を介してチャージアンプ15へ接続される。前記チャージアンプ15においては、信号は増幅され、電圧の変化として出力される。前記チャージアンプ15から出力された信号は、情報処理部16へと入力され、該信号は所定の処理をされ、表示部17へと出力される。前記表示部17においては、情報処理部16より入力された信号が表示される。
以上の動作をブロック図で表すと図14のようになり、センサ部101において被測定対象から受ける押圧力の変動が電気的な信号へと変換され、チャージアンプ15において該信号が増幅され、チャージアンプ15において増幅された信号は情報処理部16において所定の処理がされ、情報処理部16において所定の処理された信号は表示部17へと入力され、表示部17には生体情報に関する所望の情報が表示される。
なお、前記情報処理部16を有さない場合には、チャージアンプ15から出力された信号が表示部17へと入力されることとなり、たとえば、人体の手首に該生体情報処理装置を装着して測定した場合には、人体の脈波信号が表示部17に表示される。
弾性部4を保持するベルト12、12’に設けられた係合手段13が係止されることによって、センサ部101は生体に対して密着される。ここで、センサ部101は弾性部4を介してベルト12によって被測定対象に対して押圧され、センサ部101によって検知された被測定対象からの押圧力の変化は、チャージアンプ15によって増幅され、電圧の変化として出力される。チャージアンプ15において増幅された信号は、情報処理部16に入力されることにより、所定の演算処理がなされ、表示部17へと出力されることによって、所望の生体に関する情報が表示部17に表示される。測定中において、もし外部または生体自体からベルト12、12’に対して振動や衝撃が加わった場合には、ベルト12、12’および弾性部4によってその振動や衝撃は吸収されるため、前記圧電体膜1にまでそれらの振動や衝撃が伝わりにくいようになっている。
(5−3)第5の実施の形態に係る使用状態の説明
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置の使用状態について説明する。
弾性部4を保持するベルト12、12’に設けられた係合手段13が係止されることによって、センサ部101は生体に対して密着される。ここで、センサ部101は弾性部4を介してベルト12によって被測定対象に対して押圧され、センサ部101によって検知された被測定対象からの押圧力の変化は、チャージアンプ15によって増幅され、電圧の変化として出力される。このとき、もし外部または生体自体からベルト12、12’に対して振動や衝撃が加わった場合には、ベルト12、12’および弾性部4によってその振動や衝撃は吸収され、前記圧電体膜1にまでそれらの振動や衝撃が伝わりにくいようになっている。
(5−4)第5の実施の形態に係る変形例
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置のベルトに関する変形例について図15を用いて説明する。
まず、本変形例の構成について図15を用いて説明する。
図15に示すように、ベルト12には弾性部4を内在させるための収納部24が設けられており、収納部24には弾性部4が納められている。また、ベルト12には弾性部4の一部がベルト12の外側にはみ出すための窓25が設けられている。前記窓25には、ベルト12の開口部である窓25を塞ぐように閉口部26が設けられており、前記閉口部26にはセンサ部101が設けられている。また、ベルト12にはスライド27が設けられ、ベルト12を締め付けた状態でベルト12の長手方向に移動できるようになっている。
なお、センサ部101を構成する圧電体膜1、導電体膜2、2’、絶縁部3、3’の概念的内容は、前記第1及び第5の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略する。
次に、本変形例の動作および使用状態について図15を用いて説明する。
ベルト12によって被測定対象に生体情報処理装置が固定された後に、スライド27を図右方向に押圧することで、ベルト12を介して弾性部4が押圧されることにより、弾性部4がセンサ部101を被測定対象方向に押し出すように移動するため、被測定対象に対するセンサ部101の相対的な位置を調整することが可能である。このため、バンド12によって被測定対象に生体情報処理装置が固定された後に、センサ部101及び弾性部4を被測定対象に対してより密着させることができ、より正確に被測定対象の押圧力の変化を検出できるようになっている。
なお、弾性部4を内在させるベルトはベルト12’であってもよい。
(6−1)第6の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第6の発明の実施の形態について、図16乃至図20を用いて説明する。
図16は本発明の第6の実施の形態に係る圧力センサを備えた靴の内部構造を模式的に示す横断正面図である。図17は本発明の第6の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す平面図である。図18は図17のA−A線における模式的断面図である。図19は本発明の第6の実施の形態に係るセンサ部の内部構造を模式的に示す平面図である。図20は図19のB−B線における模式的断面図である。
本実施の形態はすなわち、圧力センサであって、被測定対象からの圧力の変化を感知して、その変化を電圧に変換するものである。
まず、本実施の形態に係る圧力センサの構成を図16乃至図20を用いて簡単に説明する。
図16に示すように、靴内部の底面には圧力センサ102が設けられている。この圧力センサ102は、たとえば靴内部の底面から着脱可能に設けられている。圧力センサ102は、たとえば、靴の中敷きであって、靴内部の底面とほぼ同一の形状を有する。
図17に示すように、圧力センサ102は、その内部にセンサ部101を有する。このセンサ部101は、例えば圧力センサ102の踵部分に設けられている。図18に示すように、圧力センサ102は、センサ部101と弾性部4a、4bとの結合体であって、具体的には、センサ部101の表裏面に弾性部4a、4bが設けられてなる。
図19に示すように、センサ部101は、その内部に感圧部100を有する。この感圧部100は、図20に示すように、感圧部100と絶縁部3、3’との結合体であって、具体的には、感圧部100の外側面に絶縁部3、3’が付設されてなる。また、感圧部100は、圧電体膜1と導電体膜2、2’との結合体であって、具体的には、圧電体膜1の表裏面に導電体膜2、2’が形成されてなる。
なお、前記導電体膜2、2’にはそれぞれ図示しない電極が設けられており、かかる電極に導線5、5’の一端がそれぞれ接続されている。導線5、5’の他端は、たとえば、弾性部4a、4bに挟まれるようにして圧力センサ102の端部へと導かれ外部へと導出されている。
前記圧電体膜1は、例えば圧電効果を有する長方形の薄膜であって、被測定対象からの押圧によって応力が加わることにより、内部に電荷が発生し、分極するようになっている。なお、圧電体膜1は、応力が加わることにより電荷を発生すればよく、このような材料として例えば高分子圧電体やセラミック圧電体等が挙げられる。
より具体的には高分子圧電体としてはポリフッ化ビニリデン系重合体若しくは共重合体、ビニリデンシアナイド系共重合体など、セラミック圧電体としてはチタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウム、窒化アルミニウムなどが挙げられる。
ここで圧電体膜1の形状は長方形である必要はなく、正方形、多角形、円形など弾性部4a、4bに対して適切な形状、大きさを有していればよい。
圧電体膜1の厚さは、圧力センサ102の押圧に応じて変形する可撓性を有する範囲で選択でき、たとえば、10〜150μmの範囲とするのが望ましい。
前記導電体膜2、2’は、例えば前記圧電体膜1の表裏面全体に薄く形成され、圧電体膜1が分極することで該導電体膜2、2’間に電位差が生じるようになっている。
導電体膜2、2’を構成する材料としては、電気伝導性を有するものであればよく、例えばアルミニウム、銅、銀、金、白金、スズなどの金属または炭素等が用いられる。
導電体膜2、2’の厚さは、圧電体膜1の可撓性を損なわない範囲で選択でき、たとえば、5〜200μmである。
導電体膜2、2’を形成する方法としては、例えばスパッタリング法、コーティング法、化学蒸着法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、めっき法などが用いられる。また、異方性導電接着剤を用いることによって圧電体膜1に導電体膜2、2’を接着してもよい。
感圧部100は、圧電体膜1及び導電体膜2、2’を合わせた結果として、可撓性を備えていればよい。
前記絶縁部3、3’は、例えば前記圧電体膜1よりも大きい長方形の薄膜であって、前記感圧部100を覆うことによって、圧電体膜1に発生した電荷の漏れを防止するとともに、前記感圧部100において外部からのノイズが加わるのを防止するようにしている。
前記絶縁部3、3’は、絶縁性を有すればよく、たとえば、合成樹脂、合成繊維、合成ゴムであって、ポリプロピレンまたはポリエチレン、フッ素樹脂などでできている。
図19において、絶縁部3、3’の形状は便宜的に同形状の長方形としたが、前記絶縁部3、3’は前記感圧部100の表裏面に位置して絶縁できればよく、絶縁部3、3’は異なる形状であってもよく、それらの形状は、正方形、多角形、円形などであって、前記圧電体膜1に対して適切な形状であればよい。また、弾性部4a、4bが絶縁性を有する場合には、絶縁部3、3’を省略することも可能である。
前記弾性部4a、4bは、たとえば、前記センサ部101の両面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状の形状をなし、弾性変形可能な物質からできている。弾性部4aが靴内部側となり、弾性部4bが靴底側となるように、前記弾性部4a、4bは設けられている。
弾性部4a、4bは、靴内部の底面とほぼ同一の形状を有することが好ましい。このようにすることで、圧力センサ102を靴内部の底面から着脱可能にした場合にも、たとえば歩行の際に圧力センサ102が靴内部の底面からずれることを防止できる。すなわち、圧力センサ102より出力される信号にノイズが発生することを防止できる。
弾性部4a、4bを構成する材料としては、例えば、柔軟性を有し、微振動を吸収するゲルなどを用いることができ、具体的には、シリコーンゲル、ポリエチレンゲル、またはポリウレタンを用いることができる。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなるシリコーンゲルが好ましい。シリコーンゲルとしては、たとえば、ジェルテック社製造のθGEL(シータゲル:登録商標)、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)などを用いることができる。なお、前記弾性部4a、4bの弾性を損なわない範囲で、前記弾性部4a、4bの表面をポリウレタンフィルムのような弾性膜で覆うようにしてもよい。上記のような材料により弾性部4a、4bを構成することにより、例えば、弾性部4aと踵とが密着しているときに、踵が弾性部4aの面方向にずれた場合に、このずれにより発生した微振動を弾性部4aにより吸収できる。すなわち、弾性部4aの表面から圧電体膜1に伝わる微振動を吸収できる。
具体的には例えば、弾性部4bを構成する材料として、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)を用いることができ、弾性部4aを構成する材料として、ジェルテック社製造のθGEL(シータゲル:登録商標)を用いることができる。なお、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)は、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)の発泡体である。
また、圧力センサ102をFRP(Fiber Reinforced Plastics)シートで被覆するようにしてもよい。このようにすることで、電磁波ノイズを有効に低減することができる。
前記導線5、5’は、前記導電体膜2、2’の図示しない電極に接続されており、例えば電気伝導性を有する金属線である。
ここで導線5、5’は電気伝導性を有し、導電体膜2、2’に設けられた電極を介して受け取った電荷を外部に伝えるものであればよく、平板状の形状であってもよく、高分子フィルムなどの可撓性を有する材料で覆ってもよい。例えば、導電線を設けたフレキシブル基板で構成させてもよい。
(6−2)第6の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について説明する。
たとえば、歩行の際に踵によって圧力センサ102が押圧される。これにより、圧力センサ102が変形して、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、導電体膜2、2’間に生じた電位差を測定することによって、例えば踵が圧力センサ102に加える圧力の変化を検知することが可能であり、たとえば、導線5、5’からの信号をアンプ等の回路を介して増幅することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、センサ部101が踵の位置となるように圧力センサ102を靴の内部に備えれば、踵の押圧に応じた信号を得ることができ、さらにアンプ等から出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、ステップ数(歩数)を算出することも可能である。
(7−1)第7の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第7の発明の実施の形態について、図21を用いて説明する。
図21は、本発明の第7の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す横断正面図である。
まず先に本実施の形態に係る圧力センサの構成を図21を用いて簡単に説明する。
図21に示すように、弾性部4a、4bの間にセンサ部101が設けられ、センサ部101と弾性部4aとの間に空間31が設けられている。センサ部101は、たとえば、靴の踵に対応する位置に設けられている。以下、センサ部101と弾性部4a、4bとの結合体を圧力センサ102と呼ぶ。
本実施の形態に係る圧力センサ102の内部の構成におけるセンサ部101の概念内容は、前記第6の実施の形態の構成で示した通りであり、重複する説明は省略し、前記第6の実施の形態と異なる弾性部4a、4bについて説明する。
前記弾性部4a、4bは、たとえば、前記センサ部101の両面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状の形状をなし、弾性変形可能な物質からできている。弾性部4aが靴内部側となり、弾性部4bが靴底側となるように、前記弾性部4a、4bは設けられている。
弾性部4a、4bは、靴内部の底面とほぼ同一の形状を有することが好ましい。このようにすることで、圧力センサ102を靴内部の底面から着脱可能にした場合にも、たとえば歩行の際に圧力センサ102が靴内部の底面からずれることを防止できる。すなわち、圧力センサ102より出力される信号にノイズが発生することを防止できる。
弾性部4bの弾性部4aと対向する側の面に、凹部4cが設けられ、この凹部4c内にセンサ部101が設けられている。凹部4cの深さは、センサ部101の厚さより大きくなるように設定されている。これにより、凹部4c内に配置されたセンサ部101と、弾性部4aの弾性部4bと対向する側の面との間には、空間31が形成される。この凹部4cは、たとえば、靴の踵に対応する位置に設けられている。凹部4cの形状は、センサ部101の形状に応じて選ばれ、例えば直方体状、立方体状等である。
センサ部101の側面と凹部4cの側壁との間に空間が設けられていることが好ましい。このような空間を設けることで、たとえば、弾性部4aと踵とが密着している状態において、踵が弾性部4aの面方向にずれたときに、このずれにより弾性部4b表面等で発生した微振動が、凹部4cの側壁を介してセンサ部101に伝わることを防止できる。
空間31は、弾性部4b表面等で発生した微振動がセンサ部に伝わることを防止するためのものであり、たとえば、弾性部4aと踵とが密着している状態において、踵が弾性部4aの面方向にずれたときに、このずれにより弾性部4b表面等で発生した微振動が、センサ部101の上面に伝わることを防止するためのものである。
弾性部4a、4bを構成する材料としては、例えば、柔軟性を有し、微振動を吸収するゲルなどを用いることができ、具体的には、シリコーンゲル、ポリエチレンゲル、またはポリウレタンを用いることができる。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなるシリコーンゲルが好ましい。シリコーンゲルとしては、たとえば、ジェルテック社製造のθGEL(シータゲル:登録商標)、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)などを用いることができる。なお、前記弾性部4a、4bの弾性を損なわない範囲で、前記弾性部4a、4bの表面をポリウレタンフィルムのような弾性膜で覆うようにしてもよい。上記のような材料により弾性部4a、4bを構成することにより、例えば、弾性部4aと踵とが密着しているときに、踵が弾性部4aの面方向にずれた場合に、このずれにより発生した微振動を弾性部4aにより吸収できる。すなわち、弾性部4aの表面から圧電体膜1に伝わる微振動を吸収できる。
具体的には例えば、弾性部4bを構成する材料として、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)を用いることができ、弾性部4aを構成する材料として、ジェルテック社製造のθGEL(シータゲル:登録商標)を用いることができる。なお、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)は、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)の発泡体である。
また、圧力センサ102をFRP(Fiber Reinforced Plastics)シートで被覆するようにしてもよい。このようにすることで、電磁波ノイズを有効に低減することができる。
(7−2)第7の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図21を用いて説明する。
たとえば、歩行の際に踵によって圧力センサ102が押圧される。これにより、圧力センサ102が変形して、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、導電体膜2、2’間に生じた電位差を測定することによって、例えば踵が圧力センサ102に加える圧力の変化を検知することが可能であり、たとえば、導線5、5’からの信号をアンプ等の回路を介して増幅することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、センサ部101が踵の位置となるように圧力センサ102を靴の内部に備えれば、踵の押圧に応じた信号を得ることができ、さらにアンプ等から出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、ステップ数(歩数)を算出することも可能である。
(8−1)第8の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第8の発明の実施の形態について、図22および図23を用いて説明する。
図22は、本発明の第8の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す横断正面図である。図23は、弾性率測定装置の構成を示す模式図である。
まず先に本実施の形態に係る圧力センサ102の構成を図22を用いて簡単に説明する。
図22に示すように、弾性部4a、4bの間にセンサ部101が設けられ、センサ部101と弾性部4aとの間に弾性体32が設けられている。センサ部101は、たとえば、靴の踵に対応する位置に設けられている。以下、センサ部101と弾性部4a、4bと弾性体32との結合体を圧力センサ102と呼ぶ。
本実施の形態に係る圧力センサ102の内部の構成におけるセンサ部101の概念内容は、前記第6の実施の形態の構成で示した通りであり、重複する説明は省略し、前記第6の実施の形態と異なる弾性部4a、4bおよび弾性体32について説明する。
前記弾性部4a、4bは、たとえば、前記センサ部101の両面を完全に覆うことができるだけの大きさを有し、平板状の形状をなし、弾性変形可能な物質からできている。弾性部4aが靴内部側となり、弾性部4bが靴底側となるように、前記弾性部4a、4bは設けられている。
弾性部4a、4bの形状は、靴内部の底面とほぼ同一の形状を有することが好ましい。このようにすることで、圧力センサ102を靴内部の底面から着脱可能にした場合にも、たとえば歩行の際に圧力センサ102が靴内部の底面からずれることを防止できる。すなわち、圧力センサ102より出力される信号にノイズが発生することを防止できる。
弾性部4bの弾性部4aと対向する側の面に、凹部4cが設けられ、この凹部4c内にセンサ部101が設けられている。凹部4cの深さは、センサ部101の厚さより大きくなるように設定されている。これにより、凹部4c内に配置されたセンサ部101と、弾性部4aの弾性部4bと対向する側の面との間には、空間31が形成される。この凹部4cは、たとえば、靴の踵に対応する位置に設けられている。凹部4cの形状は、センサ部101の形状に応じて選ばれ、例えば直方体状、立方体状等である。
そして、前記空間31を埋めるように弾性体32が設けられている。弾性体32を構成する材料としては、例えば、弾性部4aよりヤング率の低い材料、または、押圧の速度の増加に応じてヤング率が大きくなる材料を使用できる。なお、少なくとも空間31の一部を埋めるように弾性体32を設けてもよいが、弾性部4aが空間31内に落ち込むことを防止して、繰り返しの押圧に対する圧力センサ102の耐久性を向上することを考慮すると、空間31内を満たすように弾性体32を設けることが好ましい。
弾性部4aよりヤング率の低い材料としは、たとえば、ゲルを用いることができ、具体的には、シリコーンゲル、ポリエチレンゲル、またはポリウレタンを用いることができる。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなるシリコーンゲルが好ましい。また、JISK2207規格針入度が100〜170程度のものが好ましく、このような材料として、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)が例示できる。
また、押圧の速度の増加に応じてヤング率が大きくなる材料としては、高ダンピングゲルを用いることができる。高ダンピングゲルのヤング率は、好ましくは30kPa〜100kPa、より好ましくは50kPa〜100kPaの範囲であり、例えば100kPaである。ヤング率を30kPa〜100kPaの範囲にすることにより、より明瞭な信号を得ることができ、50kPa〜100kPaの範囲にすることにより、さらにより明瞭な信号を得ることができる。
前記ヤング率は、弾性率測定装置を用いて以下のようにして測定したものである。弾性率測定装置は、図23に示す自作の装置を用い、主要構成部はモータ(速度可変)202、ロードセル(圧力検出)203、送り部204、サンプル取り付け部205からなる。まず、縦25mm、横5mm、厚さ1mmの大きさを有する測定対象を用意する。次に、前記測定対象の長手方向の両端をチャッキングして、周波数1Hzで変位させて10%歪ませて、その際のひずみと応力を用いてヤング率を算出した。なお、ヤング率およびひずみの算出には、以下の式(1)および(2)を用いた。
ヤング率=応力/ひずみ・・・(1)
ひずみ=伸び量/元の長さ・・・(2)
このように空間31内に弾性体32を設けることで、微振動を吸収して、より明瞭な信号を得ることができるとともに、空間31内に弾性部4aが落ち込むことを防止して、繰り返しの押圧に対する圧力センサ102の耐久性を向上することができる。
センサ部101の側面と凹部4cの側壁との間に空間が設けられていることが好ましい。このような空間を設けることで、たとえば、弾性部4aと踵とが密着している状態において、踵が弾性部4aの面方向にずれたときに、このずれにより弾性部4b表面等で発生した微振動が、凹部4cの側壁を介してセンサ部101に伝わることを防止できる。
弾性部4a、4bを構成する材料としては、例えば、柔軟性を有し、微振動を吸収するゲルなどを用いることができ、具体的には、シリコーンゲル、ポリエチレンゲル、またはポリウレタンを用いることができる。特に、ジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとからなるシリコーンゲルが好ましい。シリコーンゲルとしては、たとえば、ジェルテック社製造のθGEL(シータゲル:登録商標)、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)などを用いることができる。なお、前記弾性部4a、4bの弾性を損なわない範囲で、前記弾性部4a、4b表面をポリウレタンフィルムのような弾性膜で覆うようにしてもよい。上記のような材料により弾性部4a、4bを構成することにより、例えば、弾性部4aと踵とが密着しているときに、踵が弾性部4aの面方向にずれた場合に、このずれにより発生した微振動を弾性部4aにより吸収できる。すなわち、弾性部4aの表面から圧電体膜1に伝わる微振動を吸収できる。
具体的には例えば、弾性部4bを構成する材料として、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)を用いることができ、弾性部4aを構成する材料として、ジェルテック社製造のθGEL(シータゲル:登録商標)を用いることができる。なお、ジェルテック社製造のNPGEL(NPゲル)は、ジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)の発泡体である。
また、圧力センサ102をFRP(Fiber Reinforced Plastics)シートで被覆するようにしてもよい。このようにすることで、電磁波ノイズを有効に低減することができる。
(8−2)第8の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図22を用いて説明する。
たとえば、歩行の際に踵によって圧力センサ102が押圧される。これにより、圧力センサ102が変形して、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。
したがって、導電体膜2、2’間に生じた電位差を測定することによって、例えば踵が圧力センサ102に加える圧力の変化を検知することが可能であり、たとえば、導線5、5’からの信号をアンプ等の回路を介して増幅することにより、容易に電圧出力することが可能である。
たとえば、センサ部101が踵の位置となるように圧力センサ102を靴の内部に備えれば、踵の押圧に応じた信号を得ることができ、さらにアンプ等から出力された信号を処理する情報処理部を設ければ、ステップ数(歩数)を算出することも可能である。
(9−1)第9の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第9の発明の実施の形態について、図24乃至図27を用いて説明する。
図24は本発明の第9の実施の形態に係る生体情報処理装置の外観を示す模式図である。図25は本発明の第9の実施の形態に係る生体情報表示装置の内部構造を模式的に示す横断正面図である。図26は本発明の第9の実施の形態に係る生体情報表示装置のブロック図である。図27は本発明の第9の実施の形態に係るFET(Field-Effect Transistor)アンプの回路図である。
本実施の形態はすなわち、生体情報処理装置であって、生体に装着された圧力センサが押圧されたときに、その押圧に応じた信号を生成し、生成した信号に基づく情報を表示するためのものである。
図24に示すように、靴内部に配置された圧力センサと生体情報表示装置とが導線5、5’を介して接続されている。生体情報表示装置は、例えば、腕時計などの腕に装着可能な携帯型装置である。
本実施の形態に係る生体情報処理装置に備えられた靴の概念内容は、前記第6の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略し、生体情報表示装置について説明する。
ベルト12、12’にはそれぞれ係合手段13が設けられており、ベルト12、12’の片端部はそれぞれ本体ケース14に対して固定されている。本体ケース14には、アンプ15及び情報処理部16が内在され、本体ケース14の表面には表示部17が設けられている。また、図26に示すように、圧力センサ102はアンプ15に電気的に接続されており、アンプ15から出力された信号は情報処理部16へ入力され、情報処理部16から出力された信号は表示部17へと出力される。
前記ベルト12、12’は、たとえば、帯状の形状を有する。また、ベルト12、12’は本体ケース14と一体に形成してもよい。
前記係合手段13は、たとえば、一方が凸部、他方が穴部である係合手段であって、ベルト12、12’に設けられることにより、ベルト12とベルト12’とを固定するようになっている。ここで、前記係合手段13は、ベルト12とベルト12’を固定することができればよく、前記ベルト12、12’の両方に設けても、どちらか一方に設けてもよい。
前記本体ケース14は、たとえば、箱状の形状をなし、合成樹脂または金属などでできている。ここで前記本体ケース14は、内部にアンプ15及び情報処理部16を収納でき、表面に表示部17を設けることができる大きさを有していればよい。
前記アンプ15は、たとえば、FETアンプまたはチャージアンプであり、好ましくはFETアンプである。FETアンプは、チャージアンプに比して簡易な構成を有するため、前記アンプ15としてFETアンプを用いることにより、生体情報表示装置の構成をより簡易にするとともにコストをより低減することができる。
FETアンプは、例えば、図27の点線で囲まれた回路構成になっており、FETをソースフォロワ接続で用いたバッファアンプである。
前記情報処理部16は、たとえば、演算部及び記憶部からなり、アンプ15から出力された信号に対して演算処理をすることによって任意の生体に関する情報を出力することができればよい。
前記表示部17は、たとえば、液晶表示部または有機EL(Electro Luminescence)表示部であって、前記情報処理部16から出力された信号を視覚的に認識できる情報として表示できればよい。なお、アンプ15から出力される信号は、情報処理部16を介することなく表示部17に入力してもよい。
FETアンプの回路図に関しては、図27に示すように、センサ部101の電極の一端は接地されており、センサ部101の他端は、当該FETアンプの入力端子INを介して電界効果トランジスタ37のゲート端子に接続されている。
また電界効果トランジスタ37のソース端子は電源に接続されるとともに抵抗器34、35により電源電圧が分圧され、この分圧電圧がオフセット電圧としてソース端子に印加されている。また、センサ部101の他端は、抵抗器33を介して、直列に接続された抵抗器34、35の間に接続されている。また、電界効果トランジスタ37のドレイン端子は、抵抗器36を介して接地されるとともに、FETアンプの出力端子OUTに接続されている。
(9−2)第9の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置の動作について図26を用いて説明する。
生体情報表示装置は、ベルト12、12’に設けられた係合手段13同士が係止めされることによって生体に対して装着される。靴を足に装着すると、圧力センサ102のセンサ部101上に、例えば踵が密着する。そして、前記生体情報表示装置および靴を装着した状態でたとえば歩行すると、たとえば踵によって圧力センサ102が押圧される。これにより、圧力センサ102が変形して、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。そして、導線5、5’を介して電圧の変化がアンプ15に対して供給される。
アンプ15は、圧力センサ102から出力された信号を増幅し、情報処理部16に供給する。情報処理部16は、圧力センサ102から供給された信号に対して所定の処理を施し、表示部17に出力する。情報処理部16は、例えば、アンプ15から供給された信号が、予め定められた規定値以上または以下であるか否かを判別し、規定値以上または以下であると判別した場合には、踵が地面に着いたと判別する。この処理を繰り返し行うことにより、ステップ数(歩数)を算出し表示部17に表示することができる。表示部17は、情報処理部16から供給された信号に基づき、例えばステップ数(歩数)などの歩行に関する情報などを表示する。
なお、前記情報処理部16を有さない場合には、アンプ15から出力された信号が表示部17へと入力されることとなり、たとえば、圧力センサ102を靴内部に設けて測定した場合には、歩行の際の押圧に応じた信号が表示部17に表示される。
(9−3)第9の発明の実施の形態の変形例
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置の変形例について説明する。
前記第9の発明の実施の形態において、前記第6の発明の実施の形態に係る圧力センサ102に代えて、前記第7および第8の発明の実施の形態に係る圧力センサ102のいずれかを備えるようにしてもよい。
また、前記第9の発明の実施の形態においては、アンプ15を生体情報表示装置に備える場合を例として示したが、圧力センサ102または靴に備えるようにしてもよい。
(10−1)第10の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第10の発明の実施の形態について、図28を用いて説明する。
図28は本発明の第10の実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図である。
前記第9の発明の実施の形態では、靴内部に備えられた圧力センサ102と、生体情報表示装置とを導線5、5’により接続し、この導線5、5’を介して圧力センサ102から生体情報表示装置に対して押圧に応じた信号を供給する場合を示したが、本実施の形態では、圧力センサ102から生体情報表示装置に対して押圧に応じた信号を無線により送信する場合を示す。
図28に示すように、靴は、圧力センサ102、アンプ15および通信部38を備え、生体情報表示装置は、通信部39、情報処理部16および表示部17を備える。生体情報表示装置は、例えば、腕時計などの腕に装着可能な携帯型装置である。
本実施の形態に係る生体情報処理装置に備えられた圧力センサ102、アンプ15、情報処理部16および表示部17の概念内容は、前記第9の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略し、通信部38、39について説明する。
通信部38は、アンプ15から供給された信号を生体情報表示装置に対して無線により送信する。通信部39は、靴から送信された信号を受信し、情報処理部16に対して供給する。通信部38、39は、たとえばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394規格に準じた通信部である。
(10−2)第10の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図28を用いて説明する。
生体情報表示装置は、ベルト12、12’に設けられた係合手段13同士が係止めされることによって生体に対して装着される。靴を足に装着すると、圧力センサ102のセンサ部101上に、例えば踵が密着する。そして、前記生体情報表示装置および靴を装着した状態でたとえば歩行すると、たとえば踵によって圧力センサ102が押圧される。これにより、圧力センサ102が変形して、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。そして、導線5、5’を介して電圧の変化がアンプ15に対して供給される。
前期アンプ15においては、圧力センサ102から出力された信号を増幅し、通信部38に供給する。通信部38は、前記アンプ15から供給された信号を生体情報表示装置に対して無線により送信する。通信部39は、無線により靴から送られてきた信号を受信して情報処理部16に対して供給する。情報処理部16は、靴から供給された信号に対して所定の処理を施し、表示部17へと供給する。情報処理部16は、例えば、アンプ15から供給された信号が、予め定められた規定値以上または以下であるか否かを判別し、規定値以上または以下であると判別した場合には、踵が地面に着いたと判別する。この処理を繰り返し行うことにより、ステップ数(歩数)を算出し表示部17に表示することができる。表示部17は、情報処理部16から供給された信号に基づき、例えばステップ数(歩数)などの歩行に関する情報などを表示する。
(10−3)第10の発明の実施の形態の変形例
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置の変形例について説明する。
前記第10の発明の実施の形態において、前記第6の発明の実施の形態に係る圧力センサ102に代えて、前記第7および第8の発明の実施の形態に係る圧力センサ102のいずれかを備えるようにしてもよい。
(11−1)第11の発明の実施の形態に係る構成の説明
次に、第11の発明の実施の形態について、図29を用いて説明する。
図29は本発明の第11の実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図である。
前記第9の発明の実施の形態では、靴内部に備えられた圧力センサ102と、生体情報表示装置とを導線5、5’により接続し、この導線5、5’を介して圧力センサ102から生体情報表示装置に対して押圧に応じた信号を供給する場合を示したが、本実施の形態では、圧力センサ102を押圧して得られる信号を記憶媒体に記憶して、生体情報表示装置に対して供給する場合を示す。
図29に示すように、靴は、圧力センサ102、アンプ15およびライタ40を備え、生体情報表示装置は、リーダ41、情報処理部16および表示部17を備える。生体情報表示装置は、例えば、腕時計などの腕に装着可能な携帯型装置である。
本実施の形態に係る生体情報処理装置に備えられた圧力センサ102、アンプ15、情報処理部16および表示部17の概念内容は、前記第9の実施の形態の構成で示した通りであり、ここでの説明は省略し、リーダ40、ライタ41、記憶媒体42について説明する。
ライタ40は、記憶媒体42を着脱自在に構成されたスロットを有し、前記スロットに装着された記憶媒体42に対して、アンプ15から供給された信号を記憶する。リーダ41は、記憶媒体42を着脱自在に構成されたスロットを有し、前記スロットに装着された記憶媒体42から信号を読み出し、情報処理部16に供給する。記憶媒体42は、信号を記憶および消去可能に構成された記憶媒体である。このような記憶媒体としては、たとえばフラッシュ・メモリなどを備えたメモリ・カードを挙げることができる。
(11−2)第11の発明の実施の形態に係る動作の説明
次に本実施の形態に係る圧力センサの動作について図29を用いて説明する。
生体情報表示装置は、ベルト12、12’に設けられた係合手段13同士が係止めされることによって生体に対して装着される。靴を足に装着すると、圧力センサ102のセンサ部101上に、例えば踵が密着する。そして、前記生体情報表示装置および靴を装着した状態でたとえば歩行すると、たとえば踵によって圧力センサ102が押圧される。これにより、圧力センサ102が変形して、圧電体膜1内部に応力が加えられる。圧電体膜1に加えられる応力の変化に応じて圧電体膜1の電荷発生量も変化し、その結果として導電体膜2、2’間に生じる電位差が変化する。そして、導線5、5’を介して電圧の変化がアンプ15に対して供給される。
アンプ15は、圧力センサ102から出力された信号を増幅し、ライタ40に供給する。ライタ40は、そのスロットに装着された記憶媒体42に対して前記アンプ15から供給された信号を記憶する。リーダ41は、そのスロットに装着された記憶媒体42から信号を読み出し、情報処理部16に対して供給する。情報処理部16は、圧力センサ102から供給された信号に対して所定の処理を施し、表示部17に出力する。情報処理部16は、例えば、アンプ15から供給された信号が、予め定められた規定値以上または以下であるか否かを判別し、規定値以上または以下であると判別した場合には、踵が地面に着いたと判別する。この処理を繰り返し行うことにより、ステップ数(歩数)を算出し表示部17に表示することができる。表示部17は、情報処理部16から供給された信号に基づき、例えばステップ数(歩数)などの歩行に関する情報などを表示する。
(11−3)第11の発明の実施の形態の変形例
次に本実施の形態に係る生体情報処理装置の変形例について説明する。
前記第11の発明の実施の形態において、前記第6の発明の実施の形態に係る圧力センサ102に代えて、前記第7および第8の発明の実施の形態に係る圧力センサ102のいずれかを備えるようにしてもよい。
(1)第1の実施例
次に本発明についての実施例を説明する。
本発明に係る実施例について図30に基づいて説明する。図30は弾性部に用いた種々のゲルの特性および各々のゲルを用いて測定を行った場合の圧力センサの定性的な感度を示す表である。
本実施例は、上記に説明した第1の発明の実施の形態に係る圧力センサの弾性部の種類に関するものである。
以下に、第1の発明の実施の形態に係る圧力センサを用いて行った人体の脈波測定の手順を示す。
まず、縦40mm、横30mm、厚さ80μmのポリフッ化ビニリデン(PVDF)フィルムの表裏面にアルミ電極を蒸着形成したものを感圧部とし、これをポリエチレンで絶縁してセンサ部とした。次に、縦40mm、横30mm、厚さ500μmのジェルテック社製造のαGEL、βGEL、θGEL(アルファゲル、ベータゲル、シータゲル:登録商標)それぞれを弾性部として前記センサ部に接触して設け、前記センサ部が手首に密着するようにベルトを巻いて弾性部及びセンサ部を固定した。そして、前記センサ部の導電体膜には電極を介して導線を接続し、信号をチャージアンプへと入力した。前記チャージアンプより出力された信号がオシロスコープへと入力されることにより脈波信号を得た。
図30に示すとおり、αGEL(アルファゲル:登録商標)のような特性を持つゲルを弾性部として用いた場合が最も圧力センサとしての感度がよく、次にβGEL(ベータゲル:登録商標)のような特性を持つゲル、シータ7のような特性を持つゲルの順で感度が落ち、シータ5のような特性を持つゲルでは脈波を測定することができなかった。
(2)第2の実施例
本発明に係る実施例について図31に基づいて説明する。図31は、縦40mm、横30mm、厚さ1mmのαGELを弾性部とした圧力センサを用いて測定した人体の脈波波形である。
本実施例は、上記第1の発明の実施の形態に説明したような圧力センサの弾性部の厚さに係るものである。
以下に、第1の発明の実施の形態に係る圧力センサを用いて行った人体の脈波測定の手順を示す。
まず、縦40mm、横30mm、厚さ80μmのポリフッ化ビニリデン(PVDF)フィルムの表裏面にアルミ電極を蒸着形成したものを感圧部とし、これをポリエチレンで絶縁してセンサ部とした。次に、縦40mm、横30mm、厚さ1mmのジェルテック社製造のαGEL(アルファゲル:登録商標)を弾性部として前記センサ部に接触して設け、前記センサ部が手首に密着するようにベルトを巻いて弾性部及びセンサ部を固定した。そして、前記センサ部の導電体膜には電極を介して導線を接続し、信号をチャージアンプへと入力した。前記チャージアンプより出力された信号がオシロスコープへと入力されることにより脈波信号を得た。
図31に示す通り、弾性部のゲルの厚さが1mmである場合、十分な脈波信号を得ることが可能である。
(3)第3の実施例
本発明に係る実施例について図32乃至図34に基づいて説明する。図32は、第1の実施の形態に係る圧力センサの圧電体膜の厚さが40μmである場合に得られた脈波信号である。図33は、第1の実施の形態に係る圧力センサの圧電体膜の厚さが80μmである場合に得られた脈波信号である。図34は、第1の実施の形態に係る圧力センサの圧電体膜の厚さが110μmである場合に得られた脈波信号である。
本実施例は、上記第1の発明の実施の形態に説明したような圧力センサの圧電体膜の厚さに係るものである。
縦40mm、横30mm、のポリフッ化ビニリデン(PVDF)フィルムの厚さをそれぞれ40μm、80μm、110μmとして、その表裏面にアルミ電極を蒸着形成したものを感圧部とし、これをポリエチレンで絶縁してセンサ部とした。前記センサ部に縦40mm、横30mm、厚さ500μmのαGEL(アルファゲル:登録商標)を弾性部として前記センサ部に接触して設け、前記センサ部が手首に密着するようにベルトを巻いて弾性部及びセンサ部を固定した。そして、前記センサ部の導電体膜には電極を介して導線を接続し、信号をチャージアンプへと入力した。前記チャージアンプより出力された信号がオシロスコープへと入力されることにより脈波信号を得た。
図32乃至図34より、感圧部の厚さが40μm〜110μmの間であれば、確実に脈波を検出できていることが分かる。特に、感圧部の厚さが80μmのときは感度がよく、好ましい厚さであることが分かる。
(4)比較例
比較例について図35に基づいて説明する。図35は、比較例に係る圧力センサにより得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。
比較例は、後述する実施例に係る圧力センサと比較するためのものである。
以下に、比較例に係る圧力センサを用いて行った信号測定の手順を示す。
まず、縦10mm、横55mm、厚さ50μmのポリフッ化ビニリデン(PVDF)フィルムの表裏面にアルミ電極を蒸着形成したものを感圧部とし、これをポリエチレンで絶縁してセンサ部とした。そして、前記センサ部の導電体膜の電極に導線の一端を接続し、この導線の他端をFETアンプを介してオシロスコープに接続した。
次に、上述のようにして得られたセンサ部を靴の踵部分に配置し、粘着性のシートにより固定して、比較例に係る圧力センサを得た。そして、前記靴を装着して歩行して、センサ部からFETアンプを介して供給される信号をオシロスコープにより得た。
なお、図35において、プラス方向(図中上方)に突出する波形が、靴の踵が地面に着いたときの信号波形であり、マイナス側(図中下方)に突出する波形が、靴の踵が地面から離れたときの信号波形である。
図35に示す通り、比較例では、歩行の際に靴底とセンサ部とがずれるとき、および、歩行の際に足とセンサ部とがずれるときに、広範囲の周波数成分を含む振動をセンサ部が検出するために、信号に対して大きなノイズが加わり、明確な信号波形を検出できないことが分かる。
(5)第4の実施例
本発明に係る実施例について図36に基づいて説明する。図36は、第6の実施形態に係る圧力センサにより得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。
本実施例は、上記に説明した第6の発明の実施の形態に係る圧力センサ102に備えられた弾性部4a、4bの効果を検証するためのものである。
以下に、第6の実施形態に係る圧力センサ102を用いて行った信号測定の手順を示す。
まず、縦10mm、横55mm、厚さ50μmのポリフッ化ビニリデン(PVDF)フィルムの表裏面にアルミ電極2、2’を蒸着形成したものを感圧部100とし、これをポリエチレンで絶縁してセンサ部101とした。そして、前記センサ部101の導電体膜2、2’の電極に導線5、5’の一端を接続し、この導線5、5’の他端をFETアンプを介してオシロスコープに接続した。
次に、縦50mm、横50mm、厚さ3mmを有する弾性部4a、4bを作製した。なお、上側となる弾性部4aを構成する材料としては、ヤング率670kPaのジェルテック社製造のθ−6ゲルを用い、下側となる弾性部4bを構成する材料としては、ヤング率270kPaのジェルテック社製造のNPゲルを用いた。次に、弾性部4a、4bにより前記センサ部101を挟むようにして貼り合わせて、圧力センサ102を得た。そして、NPゲルから構成される弾性部4bが下側となるようにして、前記圧力センサ102を靴の踵部に配置し、前記靴を装着して歩行して、センサ部101からFETアンプを介して供給される信号をオシロスコープにより得た。
なお、図36において、プラス方向(図中上方)に突出する波形が、靴の踵が地面に着いたときの信号波形であり、マイナス側(図中下方)に突出する波形が、靴の踵が地面から離れたときの信号波形である。
図36に示す通り、第4の実施例では、比較例に比して明確な信号波形が得られるが、センサ部101と弾性部4aとが密着した状態であるため、すなわち、弾性部4aに荷重が加えられたときに、弾性部4aの変形の戻り時間が短いため、信号波形はやや不明確である。
(6)第5の実施例
図37は、第7の実施形態に係る圧力センサ102により得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。
本実施例は、上記に説明した第7の発明の実施の形態に係る圧力センサに備えられた空間の効果を検証するためのものである。
以下に、第7の実施形態に係る圧力センサ102を用いて行った信号測定の手順を示す。
まず、第4の実施例と同様にしてセンサ部101を得た。そして、第4の実施例と同様にして、センサ部101をFETアンプを介してオシロスコープに接続した。次に、縦50mm、横50mm、厚さ3mmを有する弾性部4aを作製した。次に、縦50mm、横50mm、厚さ6mmを有し、中央部に深さ3mmの凹部4cを有する弾性部4bを作製した。なお、上側となる弾性部4aを構成する材料としては、ヤング率670kPaのジェルテック社製造のθ−6ゲルを用い、下側となる弾性部4bを構成する材料としては、ヤング率270kPaのジェルテック社製造のNPゲルを用いた。次に、前記センサ部101を弾性部4bの凹部4cに固定して、センサ部101が固定された側の面に弾性部4aを貼り合わせて、圧力センサ102を得た。そして、NPゲルから構成される弾性部4bが下側となるようにして、前記圧力センサ102を靴の踵部に配置し、前記靴を装着して歩行して、センサ部101からFETアンプを介して供給される信号をオシロスコープにより得た。
なお、図37において、プラス方向(図中上方)に突出する波形が、靴の踵が地面に着いたときの信号波形であり、マイナス側(図中下方)に突出する波形が、靴の踵が地面から離れたときの信号波形である。
図37に示すとおり、第5の実施例では、第4の実施例に比して、踵が地面に着いたときに対応する信号波形、および踵が地面から離れたときに対応する信号波形が明瞭となり、より明確な信号波形が得られることが分かる。
(7)第6の実施例
本発明に係る実施例について図38乃至図42に基づいて説明する。図38は、第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性体32としてαGEL(アルファゲル:登録商標)を用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。図39は、第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性体32としてヤング率30kPaの高ダンピングゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。図40は、第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性体32としてヤング率50kPaの高ダンピングゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。図41は、第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性体32としてヤング率100kPaの高ダンピングゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフである。図42は、第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性体32のヤング率の測定結果を示すグラフである。
本実施例は、上記第8の発明の実施の形態に係る圧力センサ102の弾性体32の種類に関するものである。
以下に、第8の発明の実施形態に係る圧力センサ102を用いて行った信号測定の手順を示す。
まず、第4の実施例と同様にしてセンサ部101を得た。そして、第4の実施例と同様にして、センサ部101をFETアンプを介してオシロスコープに接続した。次に、縦50mm、横50mm、厚さ3mmを有する弾性部4aを作製した。次に、縦50mm、横50mm、厚さ6mmを有し、中央部に深さ3mmの凹部4cを有する弾性部4bを作製した。なお、上側となる弾性部4aを構成する材料としては、ヤング率670kPaのジェルテック社製造のθ−6ゲルを用い、下側となる弾性部4bを構成する材料としては、ヤング率270kPaのジェルテック社製造のNPゲルを用いた。
次に、前記センサ部101を弾性部4bの凹部4cに固定した後、センサ部101上の空間31を満たすようにして、αGEL(アルファゲル:登録商標)、ヤング率30kPa、50kPa、100kPaの高ダンピングゲルからなる弾性体32をセンサ部101上に形成した。そして、弾性体32が形成された側の面に対して、弾性部4aを貼り合わせて、圧力センサ102を得た。そして、NPゲルから構成される弾性部4bが下側となるようにして、前記圧力センサ102を靴の踵部に配置し、前記靴を装着して歩行して、センサ部101からFETアンプを介して供給される信号をオシロスコープにより得た。
なお、図38乃至41において、プラス方向(図中上方)に突出する波形が、靴の踵が地面に着いたときの信号波形であり、マイナス側(図中下方)に突出する波形が、靴の踵が地面から離れたときの信号波形である。
図42は、本実施例で用いた高ダンピングゲルおよびθ−6ゲルの周波数に対するヤング率の関係を示すグラフである。なお、ヤング率は、本発明の第8の実施の形態において説明したのと同様にして測定した。
図42から、θ−6ゲルでは、周波数が上昇してもヤング率はほとんど変わらず一定であるのに対して、高ダンピングゲルでは、周波数が高くなるのに従ってヤング率が増大することが分かる。
図38乃至図41より以下のことが分かる。すなわち、センサ部101上の空間31にαゲルおよび高ダンピングゲルを設けた場合には、踵が地面に着いたときに対応する信号波形、および踵が地面から離れたときに対応する信号波形が明瞭となり、全体として明瞭な信号波形が得られることが分かる。
また、センサ部101上の空間31に高ダンピングゲルを設けた場合には、センサ部101上の空間31にαゲルを設けた場合に比してより明瞭な信号波形が得られることが分かる。
さらに、センサ部101上の空間31に高ダンピングゲルを設けた場合には、30kPa、50kPa、100kPaの順にヤング率を高くするに従って、信号波形がより明瞭となることが分かる。すなわち、高ダンピングゲルのヤング率を30kPa〜100kPaの範囲にすることにより、より明瞭な信号波形が得られ、50kPa〜100kPaの範囲にすることにより、さらにより明瞭な信号波形が得られることが分かる。
本発明の第1の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図 本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの斜視図 本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの要部の構造を模式的に示す縦断正面図 本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に圧電体膜についての変形例を模式的に示す縦断正面図 本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に圧電体膜についての変形例の斜視図 本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に圧電体膜と絶縁部との関係についての変形例を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態に係る圧力センサの特に導線についての変形例を示す斜視図 本実施の形態に係る圧力センサの変形例であって、弾性部を保持する保持部を有する圧力センサの斜視図 本発明の第2の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図 本発明の第3の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図 本発明の第4の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す縦断正面図 本発明の第5の実施の形態に係る生体情報処理装置の内部構造を模式的に示す縦断正面図 本発明の第5の実施の形態に係るチャージアンプの回路図 本発明の第5の実施の形態の生体情報処理装置にかかるブロック図 本発明の第5の実施の形態にかかる生体情報処理装置の弾性部に関する変形例を示す斜視透過図 本発明の第6の実施の形態に係る中敷きを備えた靴の内部構成を模式的に示す横断正面図 本発明の第6の実施の形態に係る圧力センサの内部構成を模式的に示す平面図 図17のA−A線における模式的断面図 本発明の第6の実施の形態に係る圧力センサの内部構成を模式的に示す平面図 図19のB−B線における模式的断面図 本発明の第7の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す分解斜視図 本発明の第8の発明の実施の形態に係る圧力センサの内部構造を模式的に示す分解斜視図 弾性率測定装置の構成を示す模式図である。 本発明の第9の実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を示す模式図 本発明の第9の実施の形態に係る生体情報表示装置の内部構成を模式的に示す横断正面図 本発明の第6の実施の形態に係る生体情報表示装置のブロック図 本発明の第6の実施の形態に係るFETアンプの回路図 本発明の第10の実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図 本発明の第11の実施の形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施例の圧力センサにおける弾性部の種類にかかる図 本発明の一実施例の圧力センサであって、感圧部の厚さが40μmである圧力センサを用いて測定した脈波信号の経時的変化を示すグラフ 本発明の一実施例の圧力センサであって、感圧部の厚さが80μmである圧力センサを用いて測定した脈波信号の経時的変化を示すグラフ 本発明の一実施例の圧力センサであって、感圧部の厚さが110μmである圧力センサを用いて測定した脈波信号の経時的変化を示すグラフ 本発明の一実施例の圧力センサであって、弾性部の厚さが1mmである圧力センサを用いて測定した脈波信号の経時的変化を示すグラフ 比較例に係る圧力センサにより得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第6の実施形態に係る圧力センサにより得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第7の実施形態に係る圧力センサ102により得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性体としてαゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性膜としてヤング率30kPaの高ダンピングゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性膜としてヤング率50kPaの高ダンピングゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性膜としてヤング率100kPaの高ダンピングゲルを用いた場合に得られたステップ信号の経時変化を示すグラフ 第8の実施の形態に係る圧力センサの弾性膜のヤング率の測定結果を示すグラフ
符号の説明
1、1’ 圧電体膜
2、2’、2’’ 導電体膜
3、3’ 絶縁体膜
4 弾性部
5、5’ 導線
6 圧電体層の分極による電界方向
7 圧電体層が作製時に延伸された方向
8 押圧補助部
9 保持部
10 弾性部
11 流動体
12 ベルト
13 本体ケース
14 係合手段
15 チャージアンプ
16 情報処理部
17 表示部
18 抵抗器
19 オペアンプ
20 帰還コンデンサ
21 帰還抵抗器
22 抵抗器
23 抵抗器
24 収納部
25 窓
26 閉口部
27 スライド
31 空間
32 弾性体
33 抵抗器
34 抵抗器
35 抵抗器
36 抵抗器
37 電界効果トランジスタ
38 通信部
39 通信部
40 ライタ
41 リーダ
42 記憶媒体
100 感圧部
101 センサ部
102 圧力センサ

Claims (14)

  1. 圧電体膜と、
    前記圧電体膜の表裏面に形成した導電体膜と、
    前記導電体膜の外側面に付設されて被測定対象と接触させる絶縁部と、
    前記絶縁部が被測定対象と接触する面と異なる導電体膜の外側に設けられた弾性部とを有し、
    前記弾性部が押圧されることで前記圧電体膜に応力が加えられることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記絶縁部は、前記導電体膜を外側から被覆するように付設されたものであって、前記
    導電体膜と前記弾性部との間に介在されることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 前記弾性部は、絶縁性を有する材料からなることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  4. 前記弾性部は、少なくともその表面が押圧する被測定対象の表面の形状に倣う形状に変形する材料からなることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  5. 前記弾性部は、前記圧電体膜への応力を局所的に増大させる盛り上がり手段を有することを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  6. 前記盛り上がり手段は、前記弾性部から一体成形された凸部であることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記盛り上がり手段は、前記弾性部とは別個に設けられた押圧補助部であることを特徴とする請求項5に記載の圧力センサ。
  8. 圧電体膜と、
    前記圧電体膜の表裏面に形成した導電体膜と、
    前記導電体膜が形成された前記圧電体膜の表裏面に設けられた弾性部と
    を有することを特徴とする圧力センサ。
  9. 前記弾性部と前記圧電体膜との間に空間が設けられていることを特徴とする請求項8記載の圧力センサ。
  10. 前記空間内に弾性体をさらに備え、
    前記弾性体のヤング率は、前記弾性部のヤング率より低いことを特徴とする請求項9記載の圧力センサ。
  11. 前記弾性体は、押圧の速度が速くなるに従ってヤング率が大きくなることを特徴とする請求項10記載の圧力センサ。
  12. 前記圧電体膜の側面と前記弾性部との間に空間が設けられていることを特徴とする請求項8記載の圧力センサ。
  13. 前記弾性部は、
    前記圧電体膜の表面に設けられた第1の弾性部と、
    前記圧電体膜の裏面に設けられた第2の弾性部とを有し、
    前記第1の弾性部のヤング率は、前記第2の弾性部ヤング率より高いことを特徴とする請求項8記載の圧力センサ。
  14. 前記請求項1乃至請求項13のいずれかに記載した圧力センサを有することを特徴とする生体情報処理装置。
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