JP2005155663A - シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被密封流体の圧力により弾性体の密接面が弾性変形して密封環のシール面のシール能力が低下するのを防止すると共に,弾性体の密接面のシール能力と摩耗とを防止することにある。
【解決手段】 保持部61A又は環状部51のうちの一方部に設けたパッキン13に密封に保持されて軸60に挿設する第2シール面5Aを有する第2密封環5と、第2シール面5Aと対向する第1シール面4Aと、第1シール面4Aと反対側に形成された第1支持部4Bと、第1支持部4B及び第1シール面4Aの間の外周に形成された第1外周密接面4Cとを有して軸60に挿設された第1密封環4と、第1密封環4の第1支持部4Bに一端の第1内周シール部2Cが嵌着すると共に、他端の第1外周シール部2Bが保持部61A又は環状部51のうちの他方部に嵌着して第1密封環4を押圧するゴム状弾性材製の第1弾性体2Aと、第1弾性体2Aから一体に突出して第1密封環4の第1外周密接面4Cに嵌合する第1シールリップ6A、とを具備するものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、履帯用ローラ、減速機、油圧モータ、トラックローラ等に設けられるシール装置に関する。特に、建設機械の履帯用ローラ、油圧モータの装置などの過酷な被密封流体をシールするシール装置に係わるものである。
技術背景
本発明の関連技術として履帯装置に取り付けたシール装置(フローティングシール)が存在する。このシール装置は、スラリー又は微粉石を含んだ泥水等が回転部間に浸入するのを防止するために、ケースと回転部間に設けられている。しかし、密封環と、密封環を固定するケースとの間に弾性材製のOリングを設けてシールしなければならない。この狭い密封環とケースとの間に微粉石が入り込むと、密封環とケースとの間が急速に摩耗する問題が存する。又、密封環を押圧するばねが微粉石などにより摩耗すると共に泥内に埋設すると密封環を押圧する力が低下する問題が存する。これを解決するために、密封環を押圧する弾性力の働きと共に、密封環が保持された接合面間をシールする弾性リングが設けられている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
この特許文献1に記載のフローティングシールは、図9に示すような構成である。このフローティングシール(シール装置)101は、履帯装置100に取り付けた断面図である。図9の符号120は軸である。この軸120はローラ125の貫通孔内に配置されている。そして、軸120とローラ125との間隙にフローティングシール101が配置されている。このフローティングシール101は、軸120とローラ125との間隙に浸入する泥水、微粉石等をシールする。
このフローティングシール101に於いて、第1弾性リング102は外周に凹状の第1受圧面105を設けて断面がJ形状を成す環状に形成されている。そして、第1弾性リング102は、両端が第1外周取付部102Aと第1内周取付部102Bに形成されている。又、第2弾性リング103も外周に凹状の第2受圧面105を設けて断面がJ形状を成す環状に形成されている。そして、第2弾性リング103も両端が第2外周取付部103Aと第2内周取付部103Bに形成されている。
次に、第1シールリング110は、断面がJ形状に形成されて環状を成している。そして、第1シールリング110の断面がU形状を成す溝の底面側の側面には、第1シール面110Aが形成されている。更に、U形状の溝は第1取付部110Bに形成されている。又、第2シールリング111も、断面がJ形状に形成されて環状を成している。そして、第2シールリング111の断面がU形状を成す溝の底面側の側面には、第2シール面111Aが形成されている。更に、断面がU形状の溝は第2取付部111Bに形成されている。
上述のように構成された第1弾性リング102及び第2弾性リング103と、第1シールリング110及び第2シールリング111とは、図9に示すように組立てられている。つまり、第1弾性リング102の第1受圧面105と第2弾性リング103の第2受圧面105は、第1シールリング110及び第2シールリング111に対して弾性力を発揮できるようにするために大気連通室126に対して凹状面に形成されている。又、第1弾性リング102の側面と第2弾性リング103の側面は、潤滑側の内部室127に対して凸状面を成している。そして、第1弾性リング102は、第1シールリング110の第1シール面110Aを第2シールリング111の方向へ弾性力で押圧している。又、第2弾性リング103は、第2シールリング111の第2シール面111Aを第1シールリング110の方向へ弾性力で押圧している。そして、第1シール面110Aと第2シール面111Aは、互いに押圧されて大気連通室126側の被密封流体をシールする。
しかし、大気連通室126側の被密封流体の圧力が第1弾性リング102の第1受圧面105及び第2弾性リング103の第2受圧面105に作用すると、この第1弾性リング102の第1受圧面105と第2弾性リング103の第2受圧面105は、各々凹状面に形成されているから、この第1受圧面105と第2受圧面105に作用する力により更に各第1受圧面105と第2受圧面105が内部室127側へ曲げられる。そして、第1シール面110Aと第2シール面111Aの圧接力を弱めることになる。同時に、第1弾性リング102の第1内周取付部102Bは第1取付凹部110Bから、又、第2弾性リング103の第2内周取付部103Bは第2取付凹部111Bから、離脱する方向へ弾性変形するので、この各第1内周取付部102Bと第2内周取付部103Bのシール能力が低下する。更に、大気連通室126側の被密封流体や土砂等の微粉石が、各第1内周取付部102Bと第1取付凹部110Bとの接合間隙に浸入し、又、第2内周取付部103Bと第2取付凹部111Bとの接合間隙に浸入して各第1内周取付部102Bの接合面間と第2内周取付部111Bの接合面間を摩耗させる。そして、フローティングシール101のシール能力を低下させる結果となっている。
特に、第1シールリング110及び第2シールリング111は、フローティングシールとして第1弾性リング102と第2弾性リング103により弾性的に押圧されている。そして、この第1弾性リング102と第2弾性リング103が弾性変形すると、第1シールリング110の第1シール面110Aと第2シールリング111の第2シール面111Aとは、密接力を弱める構成である。又、第1弾性リング102と第2弾性リング103が弾性変形すると、接合する第1シール面110Aと第2シール面111Aは、互いに反対の径方向又は反対方向へ傾斜してずれることになるので、解決すべき課題となる。
特許文献2のトラック密封アセンブリにおいても、特許文献1に於いて説明したと同様に、弾性リングに相当する負荷部材は、セラミックシール部材をシール界面へ押圧する形状であるために、特許文献1に記載したような課題が存在する。
特表2001−507111号公報(図1) 特開平10−78141号公報(図4、図7)
本発明は上述のような問題点に鑑み成されたものである。その解決しようとする課題は、シール装置に泥水等の圧力が作用しても、弾性シールリングにより密封環を正常に押圧すると共に、密封環を密封に保持してシール面のシール能力を発揮させることにある。又、弾性シールリングが密封環を密封に保持して弾性シールリングと支持部との接合面間へ泥水等が浸入するのを防止することにある。更に、弾性シールリングの取付面間に泥水等が入り込んで損傷するのを防止することにある。
本発明は、上述した技術的課題を解決するために成されたものである。その課題を解決するための技術的手段は以下のように構成されている。
請求項1に係わる本発明のシール装置は、保持部を設けた軸と軸に挿設して相対回転する環状部との間をシールするシール装置である。そして、保持部又は環状部のうちの一方部に設けたパッキンに密封に保持されて軸に挿設された第2シール面を有する第2密封環と、第2シール面と対向する第1シール面と第1シール面と反対側に形成された第1支持部と第1支持部及び第1シール面の間の外周に形成された第1外周密接面とを有して軸に挿設された第1密封環と、第1密封環の第1支持部に一端の第1内周シール部が嵌着すると共に他端の第1外周シール部が保持部又は環状部のうちの他方部に嵌着して第1密封環を押圧するゴム状弾性材製の第1弾性体と、第1弾性体から一体に突出して第1密封環の第1外周密接面に密接する第1シールリップと、を具備するものである。
請求項2に係わる本発明のシール装置は、保持部を設けた軸と軸に挿設して相対回転する環状部との間をシールするシール装置である。そして、第1シール面と、第1シール面と反対側に形成された第1支持部と、第1支持部及び第1シール面の間の外周に形成された第1外周密接面とを有して軸に挿設された第1密封環と、第1密封環の第1支持部に一端の第1内周シール部が嵌着すると共に、他端の第1外周シール部が環状部に嵌着して第1密封環を押圧するゴム状弾性材製の第1弾性体と、第1弾性体から一体に突出して第1密封環の第1外周密接面に嵌合密接する第1シールリップ部と、第1密封環の第1シール面と対向して密接可能な第2シール面と、第2シール面の反対側に形成された第2支持部と、第2支持部及び第2シール面との間の外周に形成された第2外周密接面とを有して軸に挿設された第2密封環と、第2密封環の第2支持部に一端の第2内周シール部が嵌着すると共に他端の第2外周シール部が保持部に嵌着するゴム状弾性材製の第2弾性体と、第2弾性体から一体に突出して第2密封環の第2外周密接面に嵌合密接する第2シールリップと、を具備するものである。
請求項3に係わる本発明のシール装置は、第1シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成るテーパ状の第1接合面を有し、且つ第2シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成るテーパ状の第2接合面を有し、第1接合面が環状部に形成されたテーパ状の第1固定面に圧接されていると共に、第2接合面が保持部に形成されたテーパ状の第2固定面に圧接されているものである。
請求項4に係わる本発明のシール装置は、第1シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成る段部状の第1密封部を有し、且つ第2シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成る段部状の第2密封部を有し、第1密封部が環状部に形成された段部状の第1固着面に圧接すると共に、第2密封部が保持部に形成された段部状の第2固着面に圧接するものである。
請求項5に係わる本発明のシール装置は、第1弾性体に一体で第1シールリップと同方向へ延びて環状部に密接する第1シール部と、第2弾性体に一体で第2シールリップと同方向へ延びて保持部に密接する第2シール部とを有し、第1シールリップと第1シール部との間に第1受圧溝を有すると共に、第2シールリップと第2シール部との間に第2受圧溝を有するものである。
請求項6に係わる本発明のシール装置は、第1シールリップと第1シール部が第1受圧溝の両面を密接させて第1外周密接面と環状部との間で圧接されていると共に、第2シールリップと第2シール部が第2受圧溝の両面を密接させて第2外周密接面と保持部との間で圧接されているものである。
この請求項1に係わる本発明のシール装置では、第1シールリップ及び第2シールリップが外周密接面に密接しているので、大気連通室側の被密封流体の圧力を受けると各シールリップの外周の各作用周面に被密封流体の圧力が作用する。この為、各シールリップが外周密接面に強く密接し、第1支持部と第1内周シール部及び第2支持部と第2内周シール部との接合面間に被密封流体が入り込むのを効果的に防止することが可能になる。そして、各弾性体が各密封環のシール面の押圧力を弱める方向へ弾性変形することもなく、常に各シール面を対向する各シール面へ密接させることができる。更に、各シールリップが各外周密接面に密接しているので、各シールリップの密着により各弾性体の弾性変形を阻止し、各密封環を押圧して各シール面の圧接が弱められるのを効果的に防止する。そして、被密封流体が泥水であっても、第1シールリップに密封に保持された第1密封環の第1シール面と第2密封環の第2シール面とを正確に密接させて、シール能力を効果的に発揮させることが可能になる。
この請求項2に係わる本発明のシール装置では、第1シールリップ及び第2シールリップが外周密接面に密接しているので、大気連通室側の被密封流体の圧力を受けると各シールリップの外周の各作用周面に被密封流体の圧力が作用する。この為、各シールリップが各外周密接面に強く密接し、第1支持部と第1内周シール部及び第2支持部と第2内周シール部との接合面間に被密封流体が入り込むのを効果的に防止することが可能になる。そして、第1弾性体と第2弾性体が互いに第1密封環と第2密封環を弾発に押圧しているが、第1密封環の第1シール面と第2密封環の第2シール面が径方向へずれることもなく又は互いに相反する方向へ傾斜することもなく、密接する両シール面のシール能力を向上させる。又、両シール面は、大気連通室に浸入した泥水が蓄積されて高圧になっても確実にシールすることが可能になる。
この請求項3に係わる本発明のシール装置では、第1シールリップの外周面に設けられたテーパの第1接合面とテーパの第1固定面が圧接している。又、第2シールリップの外周面に設けられたテーパの第2接合面とテーパの第2固定面が圧接している。この為に、第1シールリップと第2シールリップの各自由端面に被密封流体の圧力を受けると、第1接合面と第1固定面はくさび状に押し合う。又、第2接合面と第2固定面もくさび状に押し合う。このくさび状に押し合う力は、第1密接面を第1外周密接面に対してこの圧力に応じたシャープな面圧を形成してシールする。同時に、第2シールリップも第2密封環の第2外周密接面に対して第1シールリップと同様に作用してシール能力を向上させる。
この請求項4に係わる本発明のシール装置では、第1シールリップの外周面に設けられた段部状の第1密封部と、段部状の第1固着面とが圧接する。又、第2シールリップの外周面に設けられた段部状の第2密封部と、段部状の第2固着面とが圧接する。この為に、第1シールリップの自由端部面と第2シールリップの各自由端部面に被密封流体の圧力を受けると、第1シールリップの第1密封部と第1固着面は段部面で係止する。そして、第1密封部と第1固着面は、この段部点を中心にして第1密接面を第1外周密接面に自由端部側から付け根へ向かって圧接させる。この為に、第1密接面は被密封流体の圧力に応じて第1外周密接面にシャープな面圧で圧接し、第1密接面のシール能力を発揮する。同時に、第2シールリップも同様に作用して第2密接面のシール能力を発揮させる。
この請求項5に係わる本発明のシール装置では、第1シールリップと第1シール部との間には第1受圧溝が設けられているので、被密封流体の圧力が第1受圧溝に作用すると、第1受圧溝内で被密封流体の圧力は、第1シールリップの第1密接面を第1外周密接面に圧接させるように作用する。同時に、第1受圧溝内の圧力は第1シール部を固定部に圧接させる。この構成は、被密封流体が泥水であっても又被密封流体の圧力が高圧であっても、被密封流体をシールする能力が発揮できる。同様に、第2シールリップも同様な作用効果を奏する。そして、被密封流体が泥水であっても、第1弾性体に密封に保持された第1密封環の第1シール面と第2弾性体に密封に保持された第2密封環の第2シール面とを正確に密接させて、シール能力を効果的に発揮させることが可能になる。
この請求項6に係わる本発明のシール装置では、第1シールリップと第1シール部との間には第1受圧溝が設けられていると共に、第1受圧溝の両側面が圧接状態に接合している。そして、被密封流体の圧力が中圧のときは被密封流体が第1シールリップの外周の第1作用周面に作用して第1密接面を第1外周密接面に密接させる。更に、被密封流体の圧力が高圧になり第1受圧溝を開くようにして第1受圧溝に作用すると、更に第1受圧溝内で被密封流体の圧力が、第1シールリップの第1密接面を第1外周密接面に圧接させる。同時に、第1シール部を固定部に圧接させる。この構成は、被密封流体が泥水であっても又被密封流体の圧力が高圧であっても、閉ざされた第1受圧溝を開くようにして作用し、被密封流体をシールする能力が発揮できる。同様に、第2シールリップも同様な作用効果を奏する。そして、被密封流体が泥水であっても効果的にシールすることが可能になる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1と図2は、本発明に係わる第1実施の形態を示すシール装置1である。尚、図2は図1のシール装置1を減速機に用いたものである。
更に、図3は、本発明に係わる第2実施の形態を示すシール装置1である。尚、図4は、図3のシール装置に被密封流体の圧力が作用した状態である。
更に、図5は、本発明に係わる第3実施の形態を示すシール装置1である。
又、図6は、本発明に係わる第4実施の形態を示すシール装置1である。
更に、図7は、本発明に係わる第5実施の形態を示すシール装置1である。
又、図8は、本発明に係わる第6実施の形態を示すシール装置1である。
図1及び図2に於いて、シール装置(フローティングシール)1はローラ50と軸60との間のシール室70内に設けられている。シール室70は、ローラ50の端部側にOリング20を介して設けられたブッシュ(環状部)51の固定部51Aと、軸60と、軸60に取り付けられた保持体61の保持部61Aとに囲まれた内部に形成されている。尚、ブッシュ51の代わりにローラ50に弾性シールリングを直接に装着することもある。この場合は、ローラ50が環状部51となる。又、環状部51と保持体61は、下記の実施例に限定されるものではなく、シール装置を取り付ける相対回転する一方の部品と他方の部品である。
シール装置1には、第1弾性シールリング2及び第2弾性シールリング3を設ける。この第1弾性シールリング2には、全体が環状を成す本体の第1弾性体2Aが設けられている。第1弾性体2Aは外周に第1外周シール部2Bを形成すると共に、内周に第1内周シール部2Cを形成する。更に、第1弾性体2Aは、固定部51Aから第1支持部4Bの方向へ小さな角度で傾斜しており、この傾斜角度により第1密封環4を軸方向へ弾性的に押圧する。この第1弾性体2Aの傾斜角度は、主に、第1シール面4Aを押圧する力と第1弾性体2Aの長さに応じて設計する。又、第1外周シール部2Bは、断面がL形面を成す固定部51Aに接合するような形に形成する。更に、第1外周シール部2Bには突出する第1基部2B1を設ける。又、第1内周シール部2Cは第1密封環4の外周のL形面を成す第1支持部4Bの周面に接合するような形に形成する。
又、第1弾性体2Aには、第1弾性体2Aの傾斜した被密封流体側の正面(図示左側)から前方へ突出した第1シールリップ6Aを形成する。この第1シールリップ6Aの外周には被密封流体の圧力が作用する第1作用周面6A2を設ける。又、第1シールリップ6Aの先端角部の内周に第1外周密接面4Cと接触する幅が16mm以下の第1密接面6A1を設けている。又、第1シールリップ6Aの自由端部が第1弾性体2A側の付け根より厚肉に形成されている。そして、第1密接面6A1は付け根に向かって1°から45°の傾斜角度に形成されたテーパ面に形成する。この第1密接面6A1が第1外周密接面4Cに最適な面圧で密接し、被密封流体に対するシール能力を発揮する。この第1密接面6A1が第1密封環4の第1外周密封面4Cに強く密接できるように構成されている。
更に、第1外周シール部2Bには、第1シールリップ6Aと同一方向へ突出して固定部51Aに密接する第1シール部7Aを形成する。この第1弾性シールリング2は、ゴム材製で弾性力を有する。このゴム材は、例えば、パーフロロエラストマー、ニトリルゴム(NBR)のDuroA60から80、ウレタンゴム(U)、フッ素ゴム(FKM)、ブチルゴム(IIR)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、弾性力を有する樹脂(例えば、4フッ化エチレン−パ−フロオロメチルビニルエ−テルゴム)等を用いる。
次に、第1弾性シールリング2と対称に配置された第2弾性シールリング3は第1弾性シールリング2と対称形に形成する。この第2弾性シールリング3には、全体が環状を成す第2弾性体3Aを設ける。この第2弾性体3Aは外周に第2外周シール部3Bが形成されていると共に、内周に第2内周シール部3Cが形成されている。更に、第2弾性体3Aは、第2外周シール部3Bから第2内周シール部3Cへ向かって傾斜している。すなわち、第2弾性体3Aは、保持部61Aから第2支持部5Bの方向へ小さな角度で傾斜しており、この傾斜角度により第2密封環5を軸方向へ弾性的に押圧する。この第2弾性体3Aの傾斜角度は、第2シール面5Aを押圧する力と第2弾性体3Aの長さに応じて設計する。第2外周シール部3Bは断面がL形を成す周面の保持部61Aに接合するように突出した基部3B1を設ける。又、第2内周シール部3Cは、第2密封環5の外周の断面がL形の第2支持部5Bの周面に接合する形に形成されている。
又、第2弾性体3Aには、第2弾性体3Aの傾斜した方向の側面(図示右側)から突出した第2シールリップ6Bが形成されている。この第2シールリップ6Bの外周には、被密封流体の圧力が作用する第2作用周面6B2が設けられている。更に、外周シール部3Bには第2シールリップ6Bと同一方向へ突出して保持部61Aに密接する第2シール部7Bを形成する。この第2シールリップ6Bは、第2シール部7Bよりも厚肉に形成されている。この第2弾性シールリング3も、第1弾性シールリング2と同様にゴム材又は樹脂材製で弾性力を有する。このゴム状弾性材は、例えば、パーフロロエラストマー、ニトリルゴム(NBR)のDuroA60から80、ウレタンゴム(U)、フッ素ゴム(FKM)、ブチルゴム(IIR)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、弾性力を有する樹脂(例えば、4フッ化エチレン−パ−フロオロメチルビニルエ−テルゴム)等を用いる。
一方、一対を成す第1密封環4と第2密封環5は対称形に形成して、対称に配置する。この第1密封環4は、断面がL形状に形成されて環状体を成している。そして、第1密封環4の第1フランジ部4Dの側面には第1シール面4Aを設ける。更に、第1シール面4Aの内周の側面は、テーパ面又は段部に形成されて、第1シール面4Aを最適な径方向幅にしている。又、第1密封環4の断面がL形を成す外周面は第1支持部4Bに構成する。更に、第1密封環4の第1シール面4Aを設けた第1フランジ部4Dの外周面は、第1外周密接面4Cに構成する。この第1密封環4の第1内周面4Eは軸60と間隙を設けた遊合状態に嵌合している。
又、一対を成す他方の第2密封環5も、断面がL形に形成されて環状体を成している。そして、第2密封環5の第2フランジ部5Dの側面には第1シール面4Aと密接する第2シール面5Aを設ける。この第2シール面5Aの内周の側面は軸方向へテーパ面又は段部に形成されている。又、第2密封環5の断面がL形を成す外周面は第2支持部5Bに構成する。更に、第2密封環5の第2シール面5Aを設けた第2フランジ部5Dの外周面は、第2外周密接面5Cに構成する。この第2密封環5の第2内周面5Eは、軸60と間隙を設けた遊合状態に嵌合している。
この第1密封環4及び第2密封環5は、鋳鉄、熱処理鋼、耐熱合金、SiC、超硬合金、アルミナセラミック等の材製である。又、一方を摩擦係数を小さくしたいときには、カーボン材にすることもできる。尚、第1密封環4はブッシュ51と共に回動するようにブッシュ51に図示省略のドライブピンを介して固定することもできる。又、第2密封環5もカバー61にドライブピンを介して第1密封環4により回動しないように固定することもできる。更に、第1弾性体2Aに板ばね又はコイルスプリングを埋設して第1弾性体2Aに弾性力を付与しても良い。
このように構成された第1弾性シールリング2は、図1及び図2に示すように、第1外周シール部2Bがブッシュ51の固定部51Aに嵌着すると共に、第1内周シール部2Cが第1密封環4の第1支持部4Bに嵌着している。そして、第1弾性体2Aの弾性力により第1密封環4の第1シール面4Aを第2密封環5の第2シール面5Aへ押圧する。同時に、第1シールリップ6Aの第1密接面6A1は第1フランジ部4Dの第1外周密封面4Cに密接して第1内周シール部2Cと第1支持部4Bとの嵌着した接合面間に被密封流体が浸入するのを防止する。その結果、第1弾性体2Aが第1支持部4Bから離間して内部室B側へ弾性変形するのが防止される。
第1密封環4の第1シール面4Aは、第2シール面5Aに対する圧接力を第1弾性体2Aの弾性力により常に保持される。又、第1外周シール部2Bに設けられた第1シール部7Aは、被密封流体の圧力を受けて更に固定部51Aに密接し、被密封流体が第1外周シール部2Bと固定部51Aとの嵌着面間に浸入するのを防止する。そして、第1シール部7Aは第1外周シール部2Bと固定部51Aとの嵌着面の密接を強化して第1弾性体2Aが異常変形するのを防止し、第1弾性体2Aの弾性力により第1シール面4Aのシール能力を向上させる。又、第2弾性シールリング3も、第1弾性シールリング2と同様に、第2外周シール部3Bが保持部61Aに嵌着すると共に、第2内周シール部3Cが第2密封環5の第2支持部5Bに嵌着する。そして、第2弾性シールリング3の第2弾性体3Aの弾性力により第2密封環5の第2シール面5Aを第1密封環4の第1シール面4Aへ弾性的に押圧する。
同時に、第2シールリップ6Bの第2密接面6B1は第2フランジ部5Dの第2外周密接面5Cに密接して第2内周シール部3Cと第2支持部5Bとの嵌着した接合面間に被密封流体が浸入するのを防止する。その結果、第2弾性体3Aが第2支持部5Bから離間して内部室B側へ弾性変形するのを防止する。そして、第2シール面5Aは、第1シール面4Aに対する圧接力を第2弾性体3Aの押圧弾性力により常に保持される。
図2のシール装置1においては、ローラ50が回動するように構成されているので、第1密封環4が回動する回転用密封環となる。そして、第2密封環5が静止用密封環となる。この回転用密封環4と静止用密封環5の構成は、シール装置1が取り付けられる機械により逆の配置の構成にもなる。尚、第1弾性シールリング2及び第2弾性シールリング3のうちの一方の弾性シールリングを図1に示す形状とは異なる形状の弾性シールリングにしてシールすることもできる。例えば、被密封流体に含まれる微粉末が少ない場合には、断面が長方形を成し、傾斜方向へ配置されて密封環を弾発に押圧するシールリングにすることも可能である。
そして、ローラ50の回動とともに、大気連通室Aから浸入する泥水等の被密封流体をシールする。又、内部室Bには、ローラ50と軸60との間にベアリング25が設けられているので、潤滑油が介在されている。しかし、第1弾性シールリング2及び第2弾性シールリング3は、この潤滑油の圧力を受けても各第1内周シール部2C及び第2内周シール部3Cと、各第1シールリップ6A及び第2シールリップ6Bとにより密封に支持されるから、弾性変形しても不具合となることが防止できる。むしろ、潤滑油の圧力により、第1シール面4Aと第2シール面5Aとを互いに圧接させてシール能力が発揮できる。
図3は、本発明に係わる第2実施の形態の第1弾性シールリング2と第1密封環4とを組み合わせた無負荷状態に取付られた半断面図である。尚、第2弾性シールリング(パッキン)13は第1弾性シールリング2と対称に配置されているが、第1弾性シールリング2と同一形状にしなければならないものとは限らない。例えば、第2密封環5は、断面を略方形状に形成する。そして、この第2密封環5の背面側の三面を断面がU形状を成す第2弾性シールリング(パッキン)13で嵌め込むと共に、この第2弾性シールリング(パッキン)13をケース(保持体)61の溝に嵌着して第2密封環を第2弾性シールリング(パッキン)13で支持することもできる。更に、この第2弾性シールリング(パッキン)13の代わりにOリングを介してカバー(保持体)61に設けた取付溝に装着することもできる。この場合は、第1弾性シールリング2が本発明のシール効果を発揮する。つまり、本発明は、必要に応じて、第1弾性シールリング2と第1密封環4の構成で、シール能力を発揮させることも可能である。又、第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング(パッキン)13とを交換した状態に配置することもできる。
図3に於いて、図1に示す第1弾性シールリング2(第2弾性シールリング3も同じ)と相違する点は、第1シールリップ6Aの自由端内周角部に第1外周密接面4Cと接触する幅が1mmから12mmの第1密接面6A1を設けている。又、第1シールリップ6Aの自由端部が第1弾性体2A側の付け根より厚肉に形成されている。そして、第1密接面6A1は付け根に向かって1°から45°の傾斜角度に形成されたテーパ面に形成する。この第1密接面6A1が第1外周密接面4Cに最適な面圧で密接し、被密封流体に対するシール能力を発揮する。その結果、第1弾性体2Aの異常な弾性変形が防止されて第1シール面4Aと第2シール面5Aのシール能力を向上させることが可能になる。
又、第1外周シール部2Bの第1シールリップ6Aと反対側に突出する第1基部2B1が設けられている。この第1基部2B1により第1外周シール部2Bを弾性的に支持する。
図4は、図3の第1弾性シールリング2に大気連通室Aから0.6MPaの被密封流体の圧力が作用した場合の第1弾性シールリング2の変形状態を示すものである。図3の第1弾性シールリング2に於いて、比較例1として実験した第1シールリップ6Aが設けられていない弾性シールリングの場合には、0.6MPaの被密封流体の圧力が弾性シールリングに作用すると、シール面の面圧が無負荷の状態の面圧2.5kNに対して1/7の面圧に低下することが認められる。これに対し、実施例1として実験した、図3に示す第1シールリップ6Aを設けた第1弾性シールリング2に於いて、同一条件では、1/2.3の面圧低下にしかならないことが認められる。つまり、第1弾性シールリング2に対して大気連通室Aから被密封流体の圧力を受けても、第1弾性シールリング2が内部室B側へ弾性変形せずに、各第1シール面4Aと第2シール面5Aに対して正常な弾性力で押圧し、第1シール面4Aと第2シール面5Aのシール能力を発揮することが認められる。
図5は、本発明に係わる第3実施の形態を示すシール装置1である。この図5に示すシール装置1に於いて、図1のシール装置1と相違する点は、第1シールリップ6Aが台形状に形成されている点である。又、第1弾性シールリング2の第1シールリップ6Aと反対の側面が円弧状に形成されている点である。そして、大気連通室Aからの被密封流体の圧力に対して第1弾性体2Aが弾性変形しないような形状に構成したものである。このため、第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3に被密封流体の圧力が作用しても、各第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3の弾性力により、各第1密封環4のシール面4Aと第2密封環5の第2シール面5Aとが密接するシール能力を発揮させることができる。
図5に示す第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3は、ゴム材としてパーフロロエラストマー、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、スチロールゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム等の弾性ゴムが必要に応じて用いられる。
図6は、本発明に係わる第4実施の形態を示すシール装置1である。図6のシール装置1は、図1又は図3のシール装置1の第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3を除いては同一符号で示すように略同一に構成されている。この為、第1密封環4と第2密封環5の構成の詳細な説明は、省略する。第1弾性シールリング2は図3の第1弾性シールリング2と略同形状に形成されている。相違する点は、第1シールリップ6Aと第1シール部7Aである。第1シールリップ6Aの肉厚が、図3の第1シールリップ6Aより厚く形成されている。そして、第1シールリップ6Aの内周面には第1密接面6A1が形成されていると共に、外周面に第1作用周面6A2が形成されている。
又、第1シールリップ6Aの第1密接面6A1は付け根に向かって1°か45°に傾斜したテーパ面に形成されている。この傾斜角度により第1シールリップ6Aの第1密接面6A1の軸方向の力が第1密接面6A1の第1外周密接面4Cに圧接する力の3%から50%にすることが可能になる。この為に、第1密接面6A1が最適な面圧を形成し、第1密接面6A1と第1外周密接面4Cの接合間に被密封流体が浸入するのを効果的に防止できる。又、第1シール部7Aの軸方向に突出する長さは、第1シールリップ6Aの同方向の長さよりも短く形成されている。尚、この第1シール部7Aの長さは、必要に応じて、第1シールリップ6Aとの長さと略同一長さにしても良い。そして、第1シールリップ6Aと第1シール部7Aを第1密封環4の第1外周密接面4Cと固定部51Aとの間に装着したとき、第1シールリップ6Aと第1シール部7Aとの間の受圧溝が圧接されて第1密接面6A1が第1外周密接面6A1に密接すると共に、第1シール部7Aが固定部51Aに密接するように構成されている。
又、第2弾性シールリング3も第1弾性シールリング2と同形状に形成されて対称に配置される。つまり、第2シールリップ6Bの肉厚が、第1シールリップ6Aと同様に、厚く形成されているものである。そして、第2シールリップ6Bの内周面には第2密接面6B1が形成されていると共に、外周面に第2作用周面6B2が形成されている。又、第2シールリップ6Bの第2密接面6B1は付け根に向かって1°か45°に傾斜したテーパ面に形成されている。この傾斜角度により第2シールリップ6Bの第2密接面6B1の軸方向の力が第2密接面6B1の第2外周密接面5Cに圧接する力の3%から50%にすることが可能になる。この為に、第2密接面6B1のシャープな面圧形成により、第2密接面6B1と第2外周密接面5Cの接合間に被密封流体が浸入するのを効果的に防止できる。
又、第2シール部7Bの軸方向に突出する長さは、第2シールリップ6Bの同方向の長さよりも短く形成されている。尚、この第2シール部7Bの長さは、必要に応じて、第2シールリップ6Bとの長さと略同一長さにしても良い。
そして、第2シールリップ6Bと第2シール部7Bを第2密封環5の第2外周密接面5Cと保持部61Aとの間に装着したとき、第2シールリップ6Bと第2シール部7Bとの間の受圧溝が圧接されて第2密接面6B1が第2外周密接面5Cに密接すると共に、第2シール部7Bが保持部61Aに密接する。
このように構成されたシール装置1は、大気連通室Aに土砂等の泥水が浸入して大気連通室A内に蓄積すると共に、この大気連通室A内の圧力を高圧にする。しかし、第1シールリップ6Aと第1シール部7Aが第1密封環5の第1外周密接面4Cと固定部51Aとの間に圧着状態に装着されているので、この被密封流体の圧力に対抗してシールする。又、第1シール部7Aの軸方向の長さが短くされているから、被密封流体の圧力は第1シールリップ6Aの第1作用周面6A2に作用して第1密接面6A1を第1外周密接面6A1に密着させる。この為に、被密封流体の高圧力に応じて第1密接面6A1の密接力を第1外周密接面4Cに対して高めることが可能になる。そして、第1密接面6A1と第1外周密接面4Cとの間に被密封流体が浸入するのを防止する。同様に、第2弾性シールリング3も第1弾性シールリング2と同様な作用をするので、作用に関する詳細な説明は上述の通りである。
図7は、本発明に係わる第5実施の形態を示すシール装置1である。図7のシール装置1は、図1又は図3のシール装置1の第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3を除いては同一符号で示すように略同一に構成する。この為、第1密封環4と第2密封環5の構成の詳細な説明は上述の通りであるので省略する。第1弾性シールリング2は、概略、図3の第1弾性シールリング2と略同形状に形成する。相違する点は、第1シールリップ6Aと第1シール部7Aである。この第1シールリップ6Aの肉厚が厚く形成されている。そして、第1シール部7Aが設けられていない。第1シールリップ6Aの外周の第1接合面6A3は、第1シールリップ6Aの自由端部側を厚肉に形成すると共に、第1弾性体2A側が薄肉に形成してテーパ面に形成する。このテーパ面の角度は、3°から85°の範囲にするとよい。つまり、第1シールリップ6Aの自由端部が厚肉のくさび状に形成されている。又、固定部51Aの大気連通室A側がテーパ面の第1固定面51Bに形成されている。このテーパ面の角度も、3°から85°の範囲にするとよい。そして、大気連通室A側から被密封流体の圧力を受けても、第1シールリップ6Aは第1外周密接面4Cと第1固定面51Bとの間でくさび状に接合するので、第1密接面6A1と第1接合面6A3の密封力が発揮される。この為に、土砂等が含む被密封流体の圧力が高圧であっても、第1シールリップ6Aにより被密封流体がシールされる。
又、第2弾性シールリング3も第1弾性シールリング2と同形状に形成されて対称に配置される。つまり、第2弾性シールリング3の第2シールリップ6Bは、自由端部の肉厚が厚くされて、弾性体3A側が薄くされたくさび状である。そして、内周面に第2密接面6B1が形成されていると共に、外周面が第2接合面6B3に形成されている。この第2接合面6B3はテーパ状面である。このテーパ面の角度は、3°から85°の範囲にするとよい。更に、この第2接合面6B3に接合する第2固定面61Bも同様なテーパ面に形成する。このテーパ面の角度も3°から85°の範囲にするとよい。そして、大気連通室A側から被密封流体の圧力を受けても、第2シールリップ6Bは第2外周密接面5Cと第2固定面61Bとの間でくさび状に接合するので、第2密接面6B1と第2接合面6B3の密封力が発揮される。この為に、土砂等が含む被密封流体の圧力が高圧であっても、第1シールリップ6Aにより被密封流体をシールする。その他の第2弾性シールリング3の構成は第1弾性シールリング2と同様に構成されて、同様な作用をする。
図8は、本発明に係わる第6実施の形態を示すシール装置1である。図8のシール装置1は、図1又は図3のシール装置1の第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3を除いては同一符号で示すように略同一に構成されている。この為、第1密封環4と第2密封環5の構成の詳細な説明は上述の通りであるので省略する。第1弾性シールリング2は、概略、図3の第1弾性シールリング2と略同形状に形成されている。相違する点は、第1シールリップ6Aと第1シール部7Aである。この第1シール部7Aは設けられていない。そして、この第1シールリップ6Aの自由端部の外周側が段部にされて肉厚の第1密封部6A4に形成する。又、この第1密封部6A4に接合する固定部51Aの大気連通室A側は、第1密封部6A4に接合する段部状の第1固着面51Cに形成する。
そして、大気連通室A側から高圧の被密封流体が作用しても、第1密封部6A4に接合する第1固着面51Cにより第1密封部6A4が密封に支持されて被密封流体の浸入を防止する。同時に、第1シールリップ6Aの自由端部の端面に作用する被密封流体の高圧力は第1密接面6A1を第1外周密接面4Cに圧着させる。そして、被密封流体が第1密接面6A1と第1外周密接面4Cとの間から浸入するのを効果的に防止する。又、第1密封部6A4も被密封流体の圧力により圧接されて第1固着面51Cに密接する。この為、被密封流体は大気連通室A側から内部室Bへ浸入するのを防止する。
又、第2弾性シールリング3も、第1弾性シールリング2と略同形状に形成して対称に配置する。そして、この第2シールリップ6Bの自由端部の外周側が段部にされて肉厚の第2密封部6B4に形成する。又、この第2密封部6B4に接合する保持部61Aの大気連通室A側は、第2密封部6B4に接合する段部状の第2固着面61Cに形成する。
そして、大気連通室A側から高圧の被密封流体が作用しても、第2密封部6B4に接合する第2固着面61Cにより第2密封部6B4が密封に支持されて被密封流体の浸入を防止する。同時に、第2シールリップ6Bの自由端部の端面に作用する被密封流体の高圧力は第2密接面6B1を第2外周密接面5Cに圧着する。そして、被密封流体が第2密接面6B1と第2外周密接面5Cとの間から浸入するのを効果的に防止する。又、第2密封部6B4も被密封流体の圧力により圧接されて第2固着面61Cに密接する。この為、被密封流体は大気連通室A側から内部室Bへ浸入するのを防止する。
第4実施の形態から第6実施の形態においても、第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3は、ゴム材又はゴム状合成樹脂材である。その材質は、例えば、パーフロロエラストマー、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、スチロールゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、弾性力を有する樹脂(例えば、4フッ化エチレン−パ−フロオロメチルビニルエ−テルゴム)等のゴム状弾性材を必要に応じて用いる。又、第4実施の形態から第6実施の形態においても、第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3とを略同形状に形成して対称に配置したが、第1弾性シールリング2と第2弾性シールリング3のうちの一方を図3に示すような弾性シールリング13に構成して密封環を弾発に押圧する状態に配置することができる。つまり、この弾性シールリング13は被密封流体のスラリー等の特性に応じて他の形状にすることが可能である。
以上のように、本発明のシール装置は履帯用ローラ、減速機、油圧モータ、トラックローラ等に用いられて被密封流体をシールする為に有用である。特に、建設機械の履帯用ローラ、油圧モータの装置などにおいて過酷な条件の被密封流体をシールするのに有用である。
本発明に係る第1実施の形態のシール装置の半断面図である。 図1のシール装置を減速機に取り付けた状態の半断面図である。 本発明に係る第2実施の形態のシール装置の半断面図である。 図3のシール装置に被密封流体の圧力が作用した状態の半断面図である。 本発明に係わる第3実施の形態のシール装置の半断面図である。 本発明に係わる第4実施の形態のシール装置の半断面図である。 本発明に係わる第5実施の形態のシール装置の半断面図である。 本発明に係わる第6実施の形態のシール装置の半断面図である。 本発明に関連するシール装置の断面図である。
符号の説明
1 シール装置
2 第1弾性シールリング
2A 第1弾性体
2B 第1外周シール部
2B1 第1基部
2C 第1内周シール部
3 第2弾性シールリング
3A 第2弾性体
3B 第2外周シール部
3B1 第2基部
3C 第2内周シール部
4 第1密封環
4A 第1シール面
4B 第1支持部
4C 第1外周密接面
4D 第1フランジ部
4E 第1内周面
5 第2密封環
5A 第2シール面
5B 第2支持部
5C 第2外周密接面
5D 第2フランジ部
5E 第2内周面
6A 第1シールリップ
6A1 第1密接面
6A2 第1作用周面
6A3 第1接合面
6A4 第1密封部
6B 第2シールリップ
6B1 第2密接面
6B2 第2作用周面
6B3 第2接合面
6B4 第2密封部
7A 第1シール部
7B 第2シール部
13 弾性シールリング(パッキン)
50 ローラ
51 ブッシュ(環状部)
51A 固定部
51B 第1固定面
51C 第1固着面
60 軸
61 カバー(保持体)
61A 保持部
61B 第2固定面
61C 第2固着面
70 シール室
A 大気連通室
B 内部室

Claims (6)

  1. 保持部を設けた軸と前記軸に挿設して相対回転する環状部との間をシールするシール装置であって、
    前記保持部又は環状部のうちの一方部に設けたパッキンに密封に保持されて前記軸に挿設する第2シール面を有する第2密封環と、
    前記第2シール面と対向する第1シール面と前記第1シール面と反対側に形成された第1支持部と前記第1支持部及び前記第1シール面の間の外周に形成された第1外周密接面とを有して前記軸に挿設された第1密封環と、
    前記第1密封環の第1支持部に一端の第1内周シール部が嵌着すると共に他端の第1外周シール部が前記保持部又は前記環状部のうちの他方部に嵌着して前記第1密封環を押圧するゴム状弾性材製の第1弾性体と、
    前記第1弾性体から一体に突出して前記第1密封環の第1外周密接面に密接する第1シールリップと、を具備することを特徴とするシール装置。
  2. 保持部を設けた軸と前記軸に挿設して相対回転する環状部との間をシールするシール装置であって、
    第1シール面と前記第1シール面と反対側に形成された第1支持部と前記第1支持部及び前記第1シール面の間の外周に形成された第1外周密接面とを有して前記軸に挿設された第1密封環と、
    前記第1密封環の第1支持部に一端の第1内周シール部が嵌着すると共に他端の第1外周シール部が前記環状部に嵌着して前記第1密封環を押圧するゴム状弾性材製の第1弾性体と、
    前記第1弾性体から一体に突出して前記第1密封環の第1外周密接面に嵌合する第1シールリップと、
    前記第1密封環の第1シール面と対向して密接可能な第2シール面と前記第2シール面の反対側に形成された第2支持部と前記第2支持部及び前記第2シール面との間の外周に形成された第2外周密接面とを有して前記軸に挿設された第2密封環と、
    前記第2密封環の前記第2支持部に一端の第2内周シール部が嵌着すると共に他端の第2外周シール部が前記保持部に嵌着するゴム状弾性材製の第2弾性体と、
    前記第2弾性体から一体に突出して前記第2密封環の第2外周密接面に嵌合する第2シールリップと、を具備することを特徴とするシール装置。
  3. 前記第1シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成るテーパ状の第1接合面を有し、且つ前記第2シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成るテーパ状の第2接合面を有し、前記第1接合面が前記環状部に形成されたテーパ状の第1固定面に圧接されていると共に、前記第2接合面が保持部に形成されたテーパ状の第2固定面に圧接されていることを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
  4. 前記第1シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成る段部状の第1密封部を有し、且つ前記第2シールリップの自由端部に外周面が厚肉に成る段部状の第2密封部を有し、前記第1密封部が前記環状部に形成された段部状の第1固着面に圧接されていると共に、前記第2密封部が保持部に形成された段部状の第2固着面に圧接されていることを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
  5. 前記第1弾性体に一体で前記第1シールリップと同方向へ延びて前記環状部に密接する第1シール部と、前記第2弾性体に一体で前記第2シールリップと同方向へ延びて前記保持部に密接する第2シール部とを有し、前記第1シールリップと前記第1シール部との間に第1受圧溝を有すると共に、前記第2シールリップと前記第2シール部との間に第2受圧溝を有することを特徴とする請求項2に記載のシール装置。
  6. 前記第1シールリップと前記第1シール部が第1受圧溝の両側面を密接させて前記第1外周密接面と前記環状部との間で圧接されていると共に、前記第2シールリップと前記第2シール部が第2受圧溝の両側面を密接させて前記第2外周密接面と前記保持部との間で圧接されていることを特徴とする請求項5に記載のシール装置。
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