JP2005155412A - 内燃機関の出力トルク制御装置 - Google Patents

内燃機関の出力トルク制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、加速性能と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることのできる内燃機関の出力トルク制御装置を提供すること。
【解決手段】 本発明は、車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置であり、アクセルペダルの踏み込み速度を検出するアクセル踏込速度検出手段と、スロットル開度及び/又は点火時期を変更して内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、トルク制御手段は、アクセル踏込速度検出手段によって検出されたアクセルペダルの踏み込み速度が大きいときは、小さいときに比べて、車両の前後加速度の変化量が大きくなるように内燃機関の出力トルクを制御することを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置に関する。
内燃機関(エンジン)を動力源とする車両において、運転者によってアクセルペダルが踏み込まれたときにエンジントルクを急激に立ち上げると、駆動系(特にドライブシャフト)のねじり振動が励起され、車体に前後振動が発生する。このため、[特許文献1]に記載の発明などでは、燃料噴射量などの機関パラメータを調整して、エンジンの出力トルクを滑らかに立ち上げ、車体前後振動を抑制している。
特開2001−140679号公報
しかし、エンジントルクを滑らかに立ち上げることで、車体前後振動を防止することができるが、車両運動性能上加速が迅速に行えなくなるなどの弊害がある。従って、本発明の目的は、加速と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることのできる内燃機関の出力トルク制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置であり、アクセルペダルの踏み込み速度を検出するアクセル踏込速度検出手段と、スロットル開度及び/又は点火時期を変更して内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、トルク制御手段は、アクセル踏込速度検出手段によって検出されたアクセルペダルの踏み込み速度が大きいときは、小さいときに比べて、車両の前後加速度の変化量が大きくなるように内燃機関の出力トルクを制御することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置であり、アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル操作状態検出手段と、アクセル操作状態検出手段の検出結果に基づいて、下記式(I)で表される評価関数Eの値が最小となる出力トルクカーブを算出するトルク算出手段と、トルク算出手段によって算出された出力トルクカーブとなるように、スロットル開度及び/又は点火時期を変更して内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、トルク算出手段が、下記(I)で表される評価関数Eにおけるρをアクセル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダルの踏み込み速度に応じて可変設定することを特徴としている。
Figure 2005155412
さらに、請求項3に記載の発明は、車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置であり、アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、アクセル開度検出手段の検出結果に基づいてアクセルペダルの踏み込み速度を算出するアクセル踏込速度算出手段と、アクセル開度検出手段の検出結果に基づいて内燃機関の目標出力トルクを算出する目標トルク算出手段と、スロットル開度及び/又は点火時期を変更して内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、トルク制御手段は、アクセル踏込速度算出手段によって算出されたアクセルペダルの踏み込み速度が所定値を超えた場合には、目標トルク算出手段によって算出された目標出力トルクが同一であっても、アクセル踏込速度検出手段によって検出されたアクセルペダルの踏み込み速度が大きいほど出力トルク増加率を大きくすることを特徴としている。
請求項1に記載の内燃機関の出力トルク制御装置においては、アクセルペダルの踏み込み速度(アクセル踏込速度検出手段によって検出)が大きいときは、踏み込み速度が小さいときに比べて、車両の前後加速度の変化量が大きくなるようにトルク制御手段によって内燃機関の出力トルクが制御される。トルクを急峻に立ち上げると、十分な加速が得られるが車両前後加速度の変化量(車両前後振動)は大きくなる。本発明では、アクセルペダルの踏み込み速度が高いときはトルクを急峻に立ち上げ、踏み込み速度が低いときはトルクを穏やかに立ち上げることで、加速と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。
請求項2に記載の内燃機関の出力トルク制御装置においては、トルク算出手段が、アクセルペダルの踏み込み速度(アクセル踏込速度検出手段によって検出)に応じて上記(I)中のρを可変設定する。踏み込み速度に応じてρを可変設定することで、アクセルペダルの踏み込み速度が高いときは車両前後振動をある程度許容しつつトルクを急峻に立ち上げるトルクカーブでトルクを制御し、踏み込み速度が低いときは車両前後振動を抑制するためにトルクを穏やかに立ち上げるトルクカーブでトルクを制御することが可能となる。即ち、踏み込み速度に応じてρを可変設定することで、加速と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。
請求項3に記載の内燃機関の出力トルク制御装置においては、アクセルペダルの踏み込み速度(アクセル踏込速度算出手段によって算出)が所定値を超えた場合には、目標出力トルク(アクセル開度に基づいて目標トルク算出手段によって算出)が同一であっても、アクセルペダルの踏み込み速度が大きいほど出力トルク増加率を大きくするようにトルク制御手段によって内燃機関の出力トルクが制御される。アクセルペダルの踏み込み速度が所定値を超えて速やかな加速が求められていると判断できるときには、目標トルクが同じであっても、アクセルペダルの踏み込み速度が大きいほど出力トルク増加率を大きくする(即ち、踏み込み速度が小さいほど出力トルクの増加率を小さくする)ことで、加速と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。
本発明の制御装置の一実施形態について以下に説明する。本実施形態の制御装置を有するエンジン1を図1に示す。本実施形態で説明するエンジン(内燃機関)1は、多気筒エンジンであるが、ここではそのうちの一気筒のみが断面図として図1に示されている。エンジン1においては、吸気通路2を通して取り込んだ外気(吸入空気)とインジェクタ3から噴射された燃料とを混合して混合気とし、この混合気をシリンダ4内でピストン5によって圧縮した後に点火プラグ6で着火して燃焼させる。燃焼によるシリンダ4内の圧力上昇をピストン5及びコネクティングロッドを介して出力として取り出している。シリンダ4内と吸気通路2との間は吸気バルブ7によって、シリンダ4内と排気通路8との間は排気バルブ9によって開閉される。
吸気通路2上には、上流側からエアクリーナ10、エアフロメータ11、スロットルバルブ12などが配置されている。エアクリーナ10は、吸入空気中のゴミや塵などを取り除くフィルタである。本実施形態のエアフロメータ11は、ホットワイヤ式のものであり、吸入空気量を質量流量として検出するものである。本実施形態のスロットルバルブ12は、いわゆる電子制御式スロットルバルブである。アクセルペダル13の操作量がアクセルポジションセンサ14で検出され、この検出結果と他の情報量とに基づいて電子式コントロールユニット(ECU)15がスロットルバルブ12の開度を決定する。スロットルバルブ12は、これに付随して配設されたスロットルモータ16によって開閉される。また、スロットルバルブ12に付随して、その開度を検出するスロットルポジショニングセンサ17も配設されている。
ECU15は、上述したスロットルバルブ12の開度や、インジェクタ3から噴射する燃料噴射量、点火プラグ6による混合気への点火時期などを調節して、エンジン1の出力トルクを調節する。即ち、ECU15は、トルク制御手段として機能している。なお、出力トルクの調節は、上述したパラメータを複合して行う場合もあれば、何れか一つだけによって行うことも可能である。また、アクセルポジションセンサ14は、アクセルペダル13の操作状態、即ち、踏み込み量を検出するアクセル操作状態検出手段やアクセル開度検出手段として機能している。
さらに、ECU15は、アクセルポジションセンサ14によって検出されたアクセル開度の時間微分から、アクセルペダル13の踏み込み速度を算出する。即ち、アクセルポジションセンサ14やECU15がアクセル踏込速度検出手段あるいはアクセル踏込速度算出手段として機能している。なお、アクセル踏込速度を直接検出するようなセンサを設け、これをアクセル踏込速度検出手段として利用しても良い。
一方、排気通路8上には、排気浄化触媒18が配設されている。排気浄化触媒18にはその温度を検出する温度センサ19が取り付けられている。また、排気浄化触媒18の上流側には酸素センサ20も取り付けられている。酸素センサ20によって、排気浄化触媒18に流入する排気ガス中の酸素濃度を検出する。排気ガス中の酸素濃度を検出することで空燃比を検出する。温度センサ19や酸素センサ20は、上述したECU15に接続されている。なお、ECU15は、エンジン制御全般を統括するもので、CPU,ROM,RAM等からなる。また、エンジン1のクランクシャフト近傍にはエンジン回転数やピストン位置を検出するためのクランクポジションセンサ21が取り付けられており、車両にはその前後振動を検出する加速度センサ22も取り付けられている。これらのクランクポジションセンサ21や加速度センサ22もECU15に接続されている。
次に、本発明のトルク制御装置による制御について説明する。上述したように、運転者によってアクセルペダル13が踏み込まれたときにエンジントルクを急激に立ち上げると、駆動系(特にドライブシャフト)のねじり振動が励起され、車体に前後振動が発生する。この車体前後振動は、エンジントルクを滑らかに立ち上げることで回避できるが、加速は迅速に行えなくなる。本実施形態のトルク制御装置による制御では、できるだけ車体前後振動を抑制しつつも、運転者が加速が必要としている場合にはある程度の車体前後振動を許容して加速を行うものである。言い換えれば、加速と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させるトルク制御を行う。
図2に、本実施形態におけるトルク制御のフローチャートを示す。まず、アクセルポジションセンサ14によって、アクセルペダル13の開度(踏み込み量)θを検出する(ステップ200)。さらに、ECU15によって検出されたアクセル開度θが時間積分されてアクセル踏み込み速度dθ/dtが算出され、このアクセル踏み込み速度dθ/dtが所定値α0を超えているか否かが判定される(ステップ205)。この所定値α0は、加速性能と車体前後振動抑制とをバランスさせつつエンジン1のトルク制御を行う必要があるか否かを判定する閾値として設定されているものである。運転者が、迅速な加速(追い越しなど)を要求していない場合は、通常通り、車体前後振動を発生させない、緩やかなトルク立ち上がりとなるのトルク制御を行う。
即ち、ステップ205が否定される場合は、スロットルバルブ12の開度θthと点火時期SAとをパラメータとしてエンジン1の出力トルクを調節する通常のトルク制御が行われる(ステップ210)。一方、ステップ205が肯定される場合は、加速性能と車体前後振動抑制とをバランスさせつつエンジン1のトルク制御を行うべく、まず、クランクポジションセンサ21によってエンジン回転数Neを検出する(ステップ215)。次いで、ステップ200で検出したアクセル開度θとステップ215で検出したエンジン回転数Neとに基づいて、ECU15がマップよりエンジン1の目標出力トルクT0を算出する(ステップ220)。この目標トルクT0は、エンジン1に出力させることになるトルクである。即ち、ここでは、ECU15が目標トルク算出手段として機能している。ここで用いるマップを図3に示す。図3に示されるように、アクセル開度θ毎に複数の目標トルク曲線があり、これとエンジン回転数Neとの交点に対応する縦軸の値が目標トルクT0となる。
また、目標トルクT0、車重、ギア比に基づいて、ECU15がマップより目標トルクT0に対応する車両前後加速度a0を算出する(ステップ225)。なお、ここで、荷物や乗車人員を固定的に設定し、車重をパラメータ的に固定してしまっても良い。ここで、目標トルクがT0である場合であっても、図4中の実線で示されるように急峻にトルクを目標トルクT0にまで立ち上げる(トルク増加率を大きくする)と、車体に発生する前後振動は大きくなる。このときの車体前後加速度aの時間変化を図5中に実線で示す。なお、車体前後加速度aの値は、最終的には目標トルクT0に対応するa0に収束する。
一方、目標トルクがT0である場合であっても、図4中の点線で示されるように、上述した実線の場合よりはある程度穏やかにトルクを目標トルクT0にまで立ち上げると、車体に前後振動をほとんど発生させないことが可能となる。このときの車体前後加速度aの時間変化も図5中に点線で示されている。このように、加速が要求される場合でも、エンジン1のトルクの立ち上げ方によって加速性能と車体前後振動とのバランスを変えることができる。ステップ225移行は、このバランスをどのように設定するかの制御ステップとなる。
ステップ225の後、上述した評価関数E[式(I)]中の重み付け係数ρを、アクセル踏み込み速度dθ/dtに基づいてマップより算出する(ステップ230)。このマップを図6に示す。図6に示されるように、アクセル踏み込み速度dθ/dtが大きいほど、重み付け係数ρは大きくなる。なお、ここでは、アクセル踏み込み速度dθ/dtに対して重み付け係数ρが一次関数的に増加するが、べき乗関数や指数関数的に増加するようであっても良い。そして、決定された重み付け係数ρに基づいて、評価関数E[式(I)]の値が最小となるようなトルク特性(出力トルクカーブT)を求める(ステップ235)。ここでは、様々なトルクカーブについてEの値が算出され、その中でEの値を最初とするトルクカーブT、即ちエンジン1によるトルクの出し方が決定される。なお、評価関数E[式(I)]における積分区間[0〜t]は、予測開始時から所定の予測期間を示す。
ここで、評価関数E[式(I)]の値を最小とするトルクカーブTを決定することの意味について説明する。評価関数Eの式(I)の第一項に相当する積分値は、図5のグラフにおいて加速度曲線と加速度a0とで囲まれる面積に比例する。一方、評価関数Eの式(I)の第二項から重み付け係数ρを除いた積分値は、図4のグラフにおいてトルク曲線と目標トルクT0とで囲まれる面積に比例する。重み付け係数ρは、後者に対して重み付けをしており、重み付け係数ρが大きくなるほど、トルクが重視されることとなる。
ここで、評価関数E[式(I)]の値を最小とするトルクカーブを選ぶと言うことは、トルクに関してはより早く目標トルクT0までトルクを素早く立ち上げる傾向を示し、車体前後加速度に関しては前後振動を抑制する傾向を示す。ここで、重み付け係数ρは両者のバランスをどちらに偏らせるかを決定するものとして設定されている。具体的には、重み付け係数ρを大きく設定すると(即ち、図6から分かるようにアクセルペダル13の踏み込み速度が大きい場合)、図4及び図5における実線に近いトルクカーブを選択することとなる。この場合は、多少の車体前後振動を許容しつつ、十分な加速性能を得ることを選択することとなる。
一方、重み付け係数ρを小さく設定すると(即ち、図6から分かるようにアクセルペダル13の踏み込み速度が小さい場合)、図4及び図5における点線に近いトルクカーブを選択することとなる。この場合は、車体前後振動をより積極的に抑制することを選択することとなる。このように、アクセル踏み込み速度dθ/dtに対して、評価関数E[式(I)]の重み付け係数ρを可変設定することで、加速性能と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。なお、ここでは、ECU15が、トルク算出手段として機能している。
ステップ235において、評価関数E[式(I)]の値を最小とするトルク出力特性(トルクカーブT)を求めるには、図7に示されるような車両モデルを用いる。図7の車両モデルは、エンジン1の出力トルクT(N・m)を入力として車両前後加速度a(m/s2)を出力するもので、フライホイールの回転慣性I(kg・m2)、ドライブシャフト剛性k(N・m/rad)、タイヤ減衰係数c(N・m・s/rad)、車両重量m(kg)、タイヤ半径R(m)、ギヤ比N、クランク回転角θ1(rad)、車輪回転角θ2(rad)を用いて次式(II)の方程式を解くことにより求められる。
Figure 2005155412
ステップ235において、評価関数E[式(I)]の値を最小とするトルク出力特性(トルクカーブT)が決定されたら、これを実現するスロットル開度θth及び点火時期SAとが算出・決定される(ステップ240)。そして、決定されたスロットル開度θth及び点火時期SAに基づいてトルク制御が実行される(ステップ245)。ステップ245の後、加速度センサ22によって車体前後加速度aを検出し、これが上述した加速度a0に収束したか否かを判定する(ステップ250)。収束していれば、目標トルクT0に達していると判断できるため、図2のフローチャートを終える。
一方、ステップ250が否定され、車体前後加速度aが加速度a0に収束していないと判定される場合は、まず、アクセルポジションセンサ14によってアクセルペダル13の開度(踏み込み量)θを再検出する(ステップ255)。そして、再検出したアクセル開度θの時間微分(踏み込み速度)dθ/dtを求め、これがゼロであるか否かを判定する(ステップ260)。dθ/dt=0であると言うことは、アクセルペダル13は操作されておらず、さらなる加速要求は生じていないと判断される。この場合、即ち、ステップ260が肯定される場合はステップ245に戻り、上述したトルク制御が継続して行われる。
一方、ステップ260が否定される場合は、さらなるアクセルペダル13の踏み込みが行われており、さらなる加速要求があると判断できる。この場合は、ステップ215に戻り、トルク制御のためのスロットル開度θthと点火時期SAを再算出する。このように、アクセルペダル13の踏み込み速度が大きいときは、小さいときに比べて車両前後加速度aの変化量が大きくなるように(図5における実線の波形を参照)トルク制御を行うことで加速性能と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。
言い換えれば、上述したように重み付け係数ρをアクセルペダル13の踏み込み速度に応じて可変設定しつつ、評価関数Eの値が最小となる出力トルクカーブを算出し、この出力トルクカーブとなるようにトルク制御を行うことで加速性能と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。あるいは、次のように言い換えることも可能である。アクセルペダルの踏み込み速度が所定値を超えた場合に、(目標出力トルクが同一であっても)アクセルペダルの踏み込み速度が大きいほど出力トルク増加率を大きくする(図4における実線の波形を参照)ことで加速性能と車体前後振動抑制とをバランス良く両立させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した評価関数Eについては、車体の前後加速度の変化量だけでなく、加速度の時間微分値や車両速度の変化量を加味することも考えられる。また、上述した重み付け係数ρは、アクセルペダル13の踏み込み速度dθ/dtによってのみ決定されるのではなく、そのときの車両速度やギヤ位置(ギヤ比)、エンジン回転数Neなどの走行条件も決定要因として利用しても良い。
本発明のトルク制御装置の一実施形態を有する内燃機関(エンジン)の構成を示す構成図である。 本発明のトルク制御装置の一実施形態におけるトルク制御のフローチャートである。 目標トルクT0算出時に用いるマップである。 トルクカーブを示すグラフである。 車体前後加速度変化を示すグラフである。 重み付け係数ρ算出時に用いるマップである。 車両モデルを模式的に示す説明図である。
符号の説明
1…エンジン、3…インジェクタ、6…点火プラグ、11…エアフロメータ、12…スロットルバルブ、13…アクセルペダル、14…アクセルポジションセンサ(アクセル開度検出手段・アクセル踏込速度検出手段・アクセル操作状態検出手段)、15…ECU(トルク制御手段・トルク算出手段・目標トルク算出手段・アクセル踏込速度算出手段)、16…スロットルモータ、17…スロットルポジショニングセンサ、21…クランクポジションセンサ、22…加速度センサ。

Claims (3)

  1. 車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置において、
    アクセルペダルの踏み込み速度を検出するアクセル踏込速度検出手段と、スロットル開度及び/又は点火時期を変更して前記内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、
    前記トルク制御手段は、前記アクセル踏込速度検出手段によって検出されたアクセルペダルの踏み込み速度が大きいときは、小さいときに比べて、前記車両の前後加速度の変化量が大きくなるように前記内燃機関の出力トルクを制御することを特徴とする内燃機関の出力トルク制御装置。
  2. 車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置において、
    アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル操作状態検出手段と、
    前記アクセル操作状態検出手段の検出結果に基づいて、下記式(I)で表される評価関数Eの値が最小となる出力トルクカーブを算出するトルク算出手段と、
    前記トルク算出手段によって算出された出力トルクカーブとなるように、スロットル開度及び/又は点火時期を変更して前記内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、
    前記トルク算出手段が、下記(I)で表される評価関数Eにおけるρを前記アクセル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダルの踏み込み速度に応じて可変設定することを特徴とする内燃機関の出力トルク制御装置。
    Figure 2005155412
  3. 車両に搭載された内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力トルク制御装置において、
    アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    前記アクセル開度検出手段の検出結果に基づいてアクセルペダルの踏み込み速度を算出するアクセル踏込速度算出手段と、
    前記アクセル開度検出手段の検出結果に基づいて前記内燃機関の目標出力トルクを算出する目標トルク算出手段と、
    スロットル開度及び/又は点火時期を変更して前記内燃機関の出力トルクを制御するトルク制御手段とを備えており、
    前記トルク制御手段は、前記アクセル踏込速度算出手段によって算出されたアクセルペダルの踏み込み速度が所定値を超えた場合には、前記目標トルク算出手段によって算出された目標出力トルクが同一であっても、前記アクセル踏込速度検出手段によって検出されたアクセルペダルの踏み込み速度が大きいほど出力トルク増加率を大きくすることを特徴とする内燃機関の出力トルク制御装置。
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