JP2005155156A - ベイクアウト工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベイクアウト工法における温度管理を容易にすると共に、放散させた室内空気の汚染物質が放散面以外の建材の表面に再吸着することを防止して、総体的なベイクアウト効率を向上させることの出来るベイクアウト工法を提供する。
【解決手段】 発明のベイクアウト工法は、建材に含まれる汚染物質13を表面温度の上昇で放散させて処置するベイクアウト工法において、処置対象の建材12の表面を閉鎖材1によって封鎖し、閉鎖材1に設けた開口2を外部16に開放させて建材12から放散した汚染物質13を外部に排出させることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明はベイクアウト工法に関し、特に、建材に対して効率的な適用を図りながら他の建材には何らの影響も与えないベイクアウト工法に関する。
省エネルギー等の観点から、住居、オフィス等の気密性を向上させる措置を実施しているために住宅やオフィスが高気密化し、一方では、新建材の使用等に伴って、合板、化粧板、接着剤、塗料等に含まれる、ホルムアルデヒドに代表される揮発性有機化合物等の室内空気汚染物質を原因にしたシックハウス症候群が問題となっている。
揮発性有機化合物を含まない建材の採用は、コスト等の問題から事実上は不可能に近いために、施工後における室内空気汚染物質の除去が検討されてきたが、除去方法の一つとしてベイクアウト工法が知られている。本工法では、図4に示すように、住宅、ビルディング等の建屋に対して、区切られた室内10を一旦閉め切った状態にしながら、ヒーター11等で室内温度を40℃前後に高めて一定時間保持することで、床12等の揮発性有機化合物等の室内空気汚染物質13の放散を促し、しかる後に、窓14を開放しながらブロワー15等によって強制的に排気、換気することで室内空気汚染物質13を外部16に除去している。
しかるに、上記のベイクアウト工法においては、区切られた室内10を一旦閉め切った状態にしながら加温することから室内圧が高くなり、加温時に放散された揮発性有機化合物等の室内空気汚染物質が建材17や内装材料に再吸着18し易くなると共に、閉め切った状態では早くに汚染濃度が高くなり飽和状態に達するために放散量の増加がなくなって効率よく除去されないという問題があった。
そこで、加温時に放散された揮発性有機化合物が建材に再吸着するのを抑制し、揮発性有機化合物を建材から除去するために、ブロワーの運転、換気扇の作動もしくは窓の開放等を行うと共に、室内空気汚染物質の除去材を室内に配置しながら室内を加温して、加温時に放散された揮発性有機化合物等を室内の除去材に吸着させることで、室を構成している建材からの室内空気汚染物質を除去する提案も行われている。(例えば、特許文献1を参照)
しかしながら、上記提案では、室内空気汚染物質を除去するために、ブロワーの運転、換気扇の作動もしくは窓の開放等を行うことで、室内の空気を新鮮な空気に置き換えているが、この際には、室温も外気温度近くまで低下することになる。
ベイクアウト中の室内温度と対象建材の表面温度、揮発性有機物発生量との間には相関関係があり、揮発性有機物の発生量は、表面温度が高くなるにつれて急激に増加して表面温度が3〜5℃上昇すると揮発性有機物の発生量は約2倍になるが、逆に、ベイクアウト中の室内温度が50℃であっても、換気によって室温が外気温度近くまで低下すると、ベイクアウト効果が急激に低下することが知られている。さらに、ベイクアウト中の温められた空気は上昇するので、室内下部の温度は上がりにくく、床面からの揮発性有機物発生は壁や天井等の他の建材面に比べて除去効果を期待できなかった。
その他に、換気を行わずに触媒を用いて密閉系の室内の揮発性有機物の除去を行う方法が提案されている。この提案では、ベイクアウトによって発生する揮発性有機物を除去するのに、揮発性有機物除去の触媒を用いて、この触媒をベイクアウト用の熱源で加熱するものであり、例えば、パラジウムと白金とを酸化アルミニウム上に担持させた触媒等を用いて、除去すべき室を密閉状態にしたまま揮発性有機物を二酸化炭素と水に酸化して除去するものであり、ベイクアウト対象の温度低下を促進させる換気を行わない除去を可能にするとしている。(例えば、特許文献2を参照)
いずれにしても、ベイクアウト対象は、住宅における居間、客間、台所、玄関ロビー、トイレ、廊下等あるいはオフィスビルにおける大小種々の事務室、廊下等で多岐多様に亘っており、通常は、窓、ドア、襖等の各種開口部を備えてその温度状態も個々に異なっている。又、ベイクアウトの加温は、揮発性有機化合物の発生量が温度の低下により急激に減少することから除去効率が低下するのを回避し、内装材が熱的刺激によって傷むことを防止するために、ベイクアウト中の室内温度を30〜50℃となるように調整しながら、その環境維持に腐心している。
加えて、加温の温度管理が比較的困難であるという問題を解決するために、温度管理を容易にするという目的で、温度低下を見越した高い設定温度にすることも検討されたが、建物を構成している木材等の建材が不均一乾操等によって歪みや変形を生じる等の問題を起こす可能性があることから、その実施は困難である。
結果としてのベイクアウト効力は、図5に示す揮発性有機化合物の濃度変化に見られるように、ベイクアウト後の揮発性有機化合物の濃度は、窓14の閉鎖と開放、窓14の閉鎖とベイクアウトの実施による濃度増大を経ての窓14の開放及び窓14の閉鎖という長時間を要するにも拘らず、濃度低減量は、完全な除去レベルに至っていないのが現状である。
以上のように、従来のベイクアウト工法は、建物におけるシックハウス症候群の対策工法として位置付けられているが、具体的な実施の問題としては、居間、客間、台所、玄関ロビー、トイレ、廊下等から成る住宅あるいは大小種々の事務室、廊下等で構成されているオフィスビルにおける、窓、ドア、襖等の各種開口部を備える大空間において、温度管理を中心にした環境作りとその維持が困難であることや、放散させた揮発性有機化合物等の汚染物質が放散面以外の建材の表面に再吸着することが、未解決の問題として提起されている。
特開平10−296033号公報(段落番号「0006」〜「0010」、「0018」〜「0019」、図1) 特開平11−76759号公報(段落番号「0008」〜「0014」)
本発明は、上記の状況に鑑みて問題の解決のために提案するものであり、ベイクアウト工法における温度管理を容易にすると共に、放散させた室内空気の汚染物質が放散面以外の建材の表面に再吸着することを防止して、総体的なベイクアウト効率を向上させることの出来るベイクアウト工法の提供を目的にしている。
請求項1に記載の発明であるベイクアウト工法は、建材に含まれる汚染物質を表面温度の上昇で放散させて処置するベイクアウト工法において、処置対象の建材の表面を閉鎖材によって封鎖し、閉鎖材に設けた開口を外部に開放させて建材から放散した汚染物質を外部に排出させることを特徴としており、処置対象の建材の表面を局所的に封鎖し、建材から放散した汚染物質を閉鎖材に設けた開口を通じて外部に積極的に排出させることで、局所的に封鎖した狭小な空間であるが故に、該空間内をベイクアウトに最適な温度に調整・維持する等の温度管理を容易にし短時間で汚染物質を放散させると共に、汚染物質を閉鎖材に設けた開口を通じて外部に積極的に排出させることから、局所的に封鎖した空間内の汚染濃度の上昇を抑制し飽和状態に至らないようにして、処置対象の建材の表面からの放散量を増長させ、放散面及び局所的に封鎖した空間内以外の建材表面に放散した汚染物質が再吸着することを極力防止している。
請求項2に記載の発明であるベイクアウト工法は、請求項1に記載のベイクアウト工法において、閉鎖材で処置対象の建材の表面を連続的に封鎖して、閉鎖材に設ける開口を共通にすることを特徴としており、上記機能に加えて、居間、客間、台所、玄関ロビー、トイレ、廊下等を全面的かつ効率的にベイクアウトできる。
請求項3に記載の発明であるベイクアウト工法は、請求項1又は2に記載のベイクアウト工法において、閉鎖材に設けられる開口を外部に開放されている室内に開放させることを特徴としており、上記機能に加えて、開放された窓、ドア、襖等の各開口部を通じて汚染物質を外部に排出させているので、別途に汚染空気の排出通路を設けることが不要でありベイクアウトの施工コストを低減させると共に、加温による気圧上昇を局所的に封鎖した空間内に限定し、外部に開放されている室内は外気圧に保てることから、室内を閉め切った状態にしながら加温する場合に比べて汚染物質の建材や内装材料への再吸着を格段に抑制することができる。
請求項4に記載の発明であるベイクアウト工法は、請求項1乃至3のいずれかに記載のベイクアウト工法において、閉鎖材が建材の表面側に汚染物質の吸着層を設けて成り、この吸着層をベイクアウトの処置後に廃棄処理することを特徴としており、上記機能に加えて、ベイクアウトにおける汚染物質の除去を局所的に封鎖した空間内で処理して、閉鎖材に設けた開口からの室内側及び屋外への汚染物質の拡散を極力抑制できると共に、この吸着層をベイクアウトの処置後に廃棄処理するだけであり、汚染物質の処置を容易にしている。
請求項5に記載の発明であるベイクアウト工法は、請求項1乃至4のいずれかに記載のベイクアウト工法において、建材から放散した汚染物質の外部排出を送流装置によって加速することを特徴としており、上記機能に加えて、汚染物質の外部排出を強制的にして、局所的に封鎖した空間内の気−液平衡状態を積極的に崩して処置対象の建材の表面からの放散量を増長させ、ベイクアウト対象空間における汚染物質の処置速度を向上させている。
請求項1に記載のベイクアウト工法は、処置対象の建材の表面を閉鎖材によって封鎖し、閉鎖材に設けた開口を外部に開放させて建材から放散した汚染物質を外部に排出させているので、処置対象の建材の表面を局所的に封鎖し、建材から放散した汚染物質を閉鎖材に設けた開口を通じて外部に積極的に排出させることで、温度管理を容易にし、短時間で汚染物質を放散させると共に、放散面以外の建材表面に再吸着することを防止できる効果を発揮している。
請求項2に記載のベイクアウト工法は、請求項1に記載のベイクアウト工法において、閉鎖材で処置対象の建材の表面を連続的に封鎖して、閉鎖材に設ける開口を共通にすることを特徴としているので、上記効果に加えて、居間、客間、台所、玄関ロビー、トイレ、廊下等を全面的かつ効率的にベイクアウトできる効果を発揮している。
請求項3に記載のベイクアウト工法は、請求項1又は2に記載のベイクアウト工法において、閉鎖材に設けられる開口を外部に開放されている室内に開放させることを特徴としているので、上記効果に加えて、開放された窓、ドア、襖等の各開口部を通じて汚染物質を外部に排出させて、ベイクアウトの施工コストを低減できると共に、室内の建材や内装材料への再吸着を格段に抑制できる効果を発揮している。
請求項4に記載のベイクアウト工法は、請求項1乃至3のいずれかに記載のベイクアウト工法において、閉鎖材が建材の表面側に汚染物質の吸着層を設けて成り、この吸着層をベイクアウトの処置後に廃棄処理することを特徴としているので、上記効果に加えて、ベイクアウトにおける汚染物質の処置を容易にできると共に室内側への汚染物質の拡散を極力抑制できる効果を発揮している。
請求項5に記載のベイクアウト工法は、請求項1乃至4のいずれかに記載のベイクアウト工法において、建材から放散した汚染物質の外部排出を送流装置によって加速することを特徴としているので、上記効果に加えて、汚染物質の外部排出を強制的にして、ベイクアウトの対象空間における汚染物質の処置速度向上できる効果を発揮している。
本発明による第1のベイクアウト工法は、建材に含まれる汚染物質を表面温度の上昇で放散させて処置するために、処置対象の建材の表面を閉鎖材によって封鎖し、閉鎖材に設けた開口を外部に開放させて建材から放散した汚染物質を外部に排出させており、処置対象の建材の表面を局所的に封鎖し、建材から放散した汚染物質を閉鎖材に設けた開口を通じて外部に積極的に排出させている。
以下に、本発明による第1のベイクアウト工法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、理解を容易にするために従来と同様の部位については同一の符号で表現している。
図1は、本発明のベイクアウト工法に関する実施の形態を示す部分斜視図であり、本実施の形態では、床をベイクアウトの対象にした例である。
第1の実施の形態で示す本発明のベイクアウト工法は、以下の工程によって実施されているが、最初の処置として室内10の汚染物質の濃度を測定し、次いで屋外16に隣接する窓、扉、給排気口等の開口部14の全てを開放している。
本実施の形態で局部的ベイクアウトの対象にしている汚染物質の発生源は、床12であり、次工程として、その表面をシート状の閉鎖材1で全面を覆っている。閉鎖材1には開放管2を設けてあるので、この開放管2を通じて放散されている汚染物質13は屋外16に移動している。
尚、本工程での開放管2は、閉鎖材1に特別に設けることを必須にするものでなく、覆う際に開放管2を設けていない閉鎖材1の一部を開放することで、開口部14の全てを開放している室内に汚染物質を一時的に移動させるようにして、屋外16に放出させてもよい。
又、放散されている汚染物質の濃度が著しく高い場合には、閉鎖材1の裏面に吸着材3を貼り付けることで、周辺壁等の他の建材17や内装材料に付着させないように汚染物質を取り込むように対策することも可能である。
全面を閉鎖材1で覆われた床12の上には、温風発生機11を設置しており、次の工程において、床12と閉鎖材1との間に暖かい空気を送風することでベイクアウトしている。これによって、床12に含まれている汚染物質13は、床12の表面から放散されることになって、開放管2を通じて屋外16に漸次放散されるものであり、閉鎖材1に開放管2を設けずに閉鎖材1の一部を開放する場合にあっても、開放されている室10内にあっては、他の建材17や内装材料に再吸着18することなく屋外16に放出されている。
しかして、本ベイクアウトに際しては、室内に換気扇や24時間稼動の換気設備等がある場合にはこれを稼働させることも妥当であり、さらに、汚染物質の濃度が著しく高い場合には、特別の送風機等を開放管2もしくは閉鎖材1で覆われた範囲に設置して、放散させた汚染物質を強制的に屋外へ放出するようにしてもよいものである。
以上の工程によって、床のベイクアウトを完了させるが、作業完了後には温風発生機11を停止させてから屋外16に隣接する開口部14を閉めて室内における濃度を測定することで汚染物質13の濃度を確認し、室内における汚染物質の濃度が、所定値以下に至っていない場合には、上記の各工程を繰り返して行うことになる。
本発明による第2のベイクアウト工法は、建材に含まれる汚染物質を表面温度の上昇で放散させて処置するために、閉鎖材で処置対象の建材の表面を連続的に封鎖し、閉鎖材に設ける開口を共通にして外部に開放させており、処置対象の建材の表面を局所的かつ連続的に封鎖して、建材から放散した汚染物質を共通の開口を通じて外部に積極的に排出させており、居間、客間、台所、玄関ロビー、トイレ、廊下等を全面的にベイクアウトしている。
以下に、本発明による第2のベイクアウト工法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、上記実施の形態と同様の部位については同一の符号で表現している。
図2は、本発明のベイクアウト工法に関する実施の形態を示す断面図であり、本実施の形態では、窓14のある居間4を全面的ベイクアウトの対象にしている。
図示のように、ベイクアウトの対象になる居間4は、床12と壁5及び天井6から構成されているが、本実施の形態では、これらを連続的に形成されている閉鎖材7で覆われており、表面温度の上昇で放散させ汚染物質13を共通の開放管8を通じて外部16に放出している。
閉鎖材7は、床12、壁5及び天井6の夫々を局部的に閉鎖している閉鎖材7−1、7−2、7−3及び7−4から構成されており、相互間を通気孔7−5によって連結しており、ベイクアウトの際には、床12、壁5及び天井6の各表面から放散される汚染物質13が、通気孔7−5と共通の開放管8を通じて屋外16に放散されている。
居間4に対するベイクアウトの施工は、基本的に上記実施の形態と同様であるが、共通の開放管8を通じて放散される汚染物質13を屋外16に放散する際の排出バランスを考慮して、必要な場合には図示のように開放管8の部分に加速用のブロワー9を配置しながら、対象にする全ての部位のベイクアウトが均一に行われるように構成している。
上記実施の形態で説明したベイクアウトでは、開口部を開放してもベイクアウト温度40℃の環境維持が容易で汚染物質の外部への放出も自然なので、汚染物質の発生量を減少させずに内装材の熱的刺激による変質を防止しての除去が容易であり、結果的に図3の汚染物質の濃度変化が示すようにベイクアウト効率を大いに改善している。
即ち、室内の汚染物質の濃度を測定するために全開口部を開放し、測定後に閉鎖する工程は、従来と同様であるが、ベイクアウト時における室内の濃度変化は、全開口部を開放することで短時間に減少する状況を示しており、ベイクアウトを完了させた後における閉鎖材の撤去において、汚染物質の増加と定常化は、従来工法と比較して短時間に低値安定状態を定着させている。
以上のように、本発明によるベイクアウト工法は、各実施の形態で説明したように構成されているので、ベイクアウト対象の部位を局所的にして適用する空間を狭めることで、以下の具体的な効能を発揮している。
1)ベイクアウトに必要な温度環境を早期に実現させることができるので、短時間で建材に含まれている汚染物質を放散できて作業を効率化できる。
2)開口部の閉鎖を不用にすることで、汚染物質の吸着除去材や除去触媒を用いずに施工コストを削減できる。
3)対象面に暖かい空気を送風する温風発生機の容量を小さくしてコストを低減できる。
4)扉、窓及び給排気口等の開口部を閉める必要がないので、放散した汚染物質を室内に停滞させずに対象部位以外の建材表面に吸着する恐れが ない。
5)閉鎖材の内表面に吸着材を装着し、小型排気ファン等の設置によって放散した汚染物質を強制的に外部排出することで、ベイクアウトの対象空間における汚染物質の処置速度が向上し、ベイクアウトを迅速化出来る。
以上、本発明を各実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明によるベイクアウト工法は、上記実施の形態に何ら限定されるものでなく、本発明の上記の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
本発明は、住居、オフィス等における揮発性有機化合物等の室内空気汚染物質によるシックハウス症候群の問題を解決して、省エネルギーを図るための気密性を向上させて建物のコストを低減させることが出来る。
本発明による第1のベイクアウト工法を斜視図で示す実施の形態図 本発明による第2のベイクアウト工法を断面図で示す実施の形態図 本発明によるベイクアウト工法を適用した際の汚染物質の濃度変化図 従来のベイクアウト図 従来のベイクアウトにおける汚染物質の濃度変化図
符号の説明
1 閉鎖材、 2 開放管、 3 吸着材、 4 居間、 5 壁、 6 天井、
7 閉鎖材、 7−1、7−2、7−3、7−4 閉鎖材、 7−5 通気孔、
8 開放管、 9 ブロワー、10 室内、 11 ヒーター等、 12 床、
13 汚染物質、 14 窓、15 ブロワー、 16 外部、 17 建材、
18 再吸着、

Claims (5)

  1. 建材に含まれる汚染物質を表面温度の上昇で放散させて処置するベイクアウト工法であって、処置対象の建材の表面を閉鎖材によって封鎖し、該閉鎖材に設けた開口を外部に開放させて建材から放散した汚染物質を外部に排出させることを特徴とするベイクアウト工法。
  2. 閉鎖材が、処置対象の建材の表面を連続的に封鎖して閉鎖材に設ける開口を共通にすることを特徴とする請求項1に記載のベイクアウト工法。
  3. 閉鎖材が、設けられる開口を外部に開放されている室内に開放させることを特徴とする請求項1又は2に記載のベイクアウト工法。
  4. 閉鎖材が、建材の表面側に汚染物質の吸着層を設けて成り、該吸着層を処置後に廃棄処理することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のベイクアウト工法。
  5. 建材から放散した汚染物質の外部排出が、送流装置によって加速されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のベイクアウト工法。

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