JP2005154939A - 疑似接着用紙およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機械パルプを5〜40重量%含み、かつカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体0.1〜5重量%を含む、JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100mJ以上の基紙の少なくとも一方の面に、JIS K 5101に基づいて測定された吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含む疑似接着剤層が形成されている疑似接着用紙により解決される。
Description
<請求項1記載の発明>
基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、通常の状態では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を備え、当該疑似接着剤層面に対して文字・図形等を印字・印刷して使用する所謂先糊方式の疑似接着用紙であって、
機械パルプを5〜40重量%含み、かつカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体を含む、
JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100mJ以上の基紙の少なくとも一方の面に、
JIS K 5101に基づいて測定された吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含む疑似接着剤層が形成されていることを特徴とする疑似接着用紙。
JIS P 8148に基づいて測定されたISO白色度が70%以上であり、JIS P 8138に基づいて測定された不透明度が96以上である請求項1記載の疑似接着用紙。
前記機械パルプが、砕木パルプ、加圧下で砕木されたパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプの群の中から選択される単独のパルプであるか、または2種以上を混合した混合パルプである請求項1または2記載の疑似接着用紙。
基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、通常の状態では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を備え、当該疑似接着剤層面に対して文字・図形等を印字・印刷して使用する所謂先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
機械パルプを5〜40重量%とカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体とを含む抄紙前原料を抄紙し、
JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100mJ以上の基紙を製造した後、
この基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、非剥離性接着剤に対して当該非剥離性接着剤に非親和性を示すJIS K 5101に基づく吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含有せしめた疑似接着剤を、塗工して疑似接着剤層を設ける、ことを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。
基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、通常の状態では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を備え、当該疑似接着剤層面に対して文字・図形等を印字・印刷して使用する所謂先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
機械パルプを5〜40重量%含む原料パルプを抄紙したのちカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体を含む塗工液を塗工し、
JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100mJ以上の基紙を製造した後、
この基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、非剥離性接着剤に対して当該非剥離性接着剤に非親和性を示すJIS K 5101に基づく吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含有せしめた疑似接着剤を、塗工して疑似接着剤層を設ける、ことを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。
前記機械パルプが、砕木パルプ、加圧下で砕木されたパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプの群の中から選択される単独のパルプであるか、または2種以上を混合した混合パルプである請求項4または5記載の疑似接着用紙。
本発明にかかる疑似接着用紙は、機械パルプを含む原料パルプとカチオン性重合体とを含む抄紙前原料を抄紙して、あるいは、機械パルプを含む原料パルプを抄紙したのちカチオン性重合体を含む塗工液を塗工して製造される基紙に対して疑似接着剤層を設けて製造することができる。
各実施例および各比較例にかかる基紙は、抄紙前原料に内添サイズ剤(AKD)を3kg/パルプトン配合し、また、坪量は全て104.7g/m2に調整した。さらに、疑似接着剤層の塗工前に、サイズプレス装置にて、澱粉が乾燥重量で7%、カチオン性重合体が乾燥重量で3%配合されたサイズプレス液を片面につき1.5g/m2両面に塗布した。各実施例、各比較例において用いた基紙の填料およびその割合、基紙中の機械パルプの割合、抄紙前原料中の内添紙力増強剤の配合割合、使用したカチオン性重合体のカチオン強度は、表1中に示す。なお、内添紙力増強剤は、ポリアクリルアミド系水溶性樹脂を用いた。
実施例1〜10の疑似接着剤層(表1中においては、疑似接着剤層No.1と示す。)は、天然ゴムラテックス30重量部に対して吸油量180ml/100gの合成シリカ(グレースデビソン社製:W500)を25重量部、生澱粉25重量部からなる分散液に、合成ゴムラテックス・水溶性バインダーを10重量部含有せしめた疑似接着剤を、ロッドコーターにより塗工して形成した。
[白色度]JIS P 8148に基づいてISO白色度を測定した。
[不透明度]JIS P 8138に基づいて不透明度を測定した。
[内部結合強]JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定した。
[剥離性]二枚一組で一つの試料(幅50mm×長さ100mm)とし、その疑似接着剤層同士をメールシーラー(MS−900:大日本印刷株式会社製)を用いてロールギャップ14の設定で加圧して疑似接着し、5分間放置した後、T型剥離試験機を用いて、500mm/分の条件で長さ方向の端から剥離する試験を行った。各実施例および各比較例それぞれについて試料10組を用意し試験した。評価は、基紙層内で剥離した試料数により評価した。評価基準は、基紙層剥離した試料がなかったものを○、基紙層間剥離した試料が1〜2組あったものを△、基紙層間剥離した試料が3組以上あったものを×と評価した。
[隠蔽性]インクジェットプリンタ(Pixus850i:株式会社キャノン社製)により大きさ10ポイント、黒色インキで5文字印字した後、印字面と反対側面から印字した文字を目視で判読できるか否かを試験した。評価は、目視では文字を判読することができなかったものを○、一部判読できたものを△、全ての文字を判読できたものを×とした。
[フェザリング] 疑似接着剤層形成面に対してインクジェットプリンタ(Pixus850i:株式会社キャノン社製)により、黒インキで5mm長さの細線を印刷し、当該細線を基端としてそこからヒゲ状に何mインクがにじんだかを測定した。評価は、0.1mm以内の長さのヒゲ状のにじみしかなかったものを○、0.1mを越え0.2mm以内のヒゲ状のにじみが確認されたものを△、0.2mmを越えたヒゲ状のにじみが確認されたものを×とした。
Claims (6)
- 基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、通常の状態では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を備え、当該疑似接着剤層面に対して文字・図形等を印字・印刷して使用する所謂先糊方式の疑似接着用紙であって、
機械パルプを5〜40重量%含み、かつカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体0.1〜5重量%を含む、
JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100〜500mJの基紙の少なくとも一方の面に、
JIS K 5101に基づいて測定された吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含む疑似接着剤層が形成されていることを特徴とする疑似接着用紙。 - JIS P 8148に基づいて測定されたISO白色度が70%以上であり、JIS P 8138に基づいて測定された不透明度が96以上である請求項1記載の疑似接着用紙。
- 前記機械パルプが、砕木パルプ、加圧下で砕木されたパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプの群の中から選択される単独のパルプであるか、または2種以上を混合した混合パルプである請求項1または2記載の疑似接着用紙。
- 基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、通常の状態では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を備え、当該疑似接着剤層面に対して文字・図形等を印字・印刷して使用する所謂先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
機械パルプ5〜40重量%とカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体0.1〜5重量%とを含む抄紙前原料を抄紙し、
JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100〜500mJの基紙を製造した後、
この基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、非剥離性接着剤に対して当該非剥離性接着剤に非親和性を示すJIS K 5101に基づく吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含有せしめた疑似接着剤を、塗工して疑似接着剤層を設ける、ことを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。 - 基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、通常の状態では接着せず所定の条件が付与されると剥離可能に疑似接着する疑似接着剤層を備え、当該疑似接着剤層面に対して文字・図形等を印字・印刷して使用する所謂先糊方式の疑似接着用紙の製造方法であって、
機械パルプを5〜40重量%含む原料パルプを抄紙したのちカチオン強度が0.3meq/g以上のカチオン性重合体1〜10重量%を含む塗工液を塗工し、
JAPAN TAPPI 18−2に規定されるインターナルボンド法に基づいて測定される内部結合強さが100〜500mJの基紙を製造した後、
この基紙の表裏面の少なくとも一方の面に、非剥離性接着剤に対して当該非剥離性接着剤に非親和性を示すJIS K 5101に基づく吸油量が80〜400mL/100gの無機顔料を含有せしめた疑似接着剤を、塗工して疑似接着剤層を設ける、ことを特徴とする疑似接着用紙の製造方法。 - 前記機械パルプが、砕木パルプ、加圧下で砕木されたパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプの群の中から選択される単独のパルプであるか、または2種以上を混合した混合パルプである請求項4または5記載の疑似接着用紙。
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