JP2005154071A - クレーン車のジブ落下防止機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ジブ4側にステー41と係合ピン42からなる第一の脱落防止係合部40を設ける一方、ブーム3の外筒14には第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を設ける。ジブ4の基部をジブフート部6に適切に枢着しない状態でジブ4が振り出された際にはステー41と脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を介してジブ4の荷重がブーム3の外筒14によって支えられ、ジブ4の落下が防止される。
【選択図】図8
Description
ジブの基部は二股状の係合突起を介してブームヘッドのジブフート部に係合し、また、ジブの先端側はジブロック手段や補巻ワイヤを介してブームの外筒に固定されているので、ジブの基部にジブ枢着ピンを取り付けなくてもブームを支障なく所定の角度にまで立ち上げられるからである。
前記ジブ連結手段を支点として折り畳まれたジブをブームの外筒に固定するジブ固定手段と、
ジブもしくはブームの外筒の何れか一方に設けられた係合片と他方に設けられた係脱片との嵌合によってジブをブームに固定するジブロック手段とを備えたクレーン車のジブ落下防止機構であり、前記課題を達成するため、特に、
折り畳まれて前記ブームの外筒に対向する前記ジブの面に第一の脱落防止係合部を設けると共に、
前記ジブの折り畳みに際して前記ジブと対向するブームの外筒の面には、前記ジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する第二の脱落防止係合部が、前記第一の脱落防止係合部から前記所定量の範囲内でブームの基部側にオフセットして設けられていることを特徴とする構成を有する。
そして、ジブ固定手段によるジブの固定を解除し、ブームを60°前後の角度に立ち上げてからジブロック手段を開放してジブとブームとの固定を解き、予めジブの長手方向に沿って掛け回されて先端をブームの基部に係止されている補巻ワイヤを徐々に緩めながら、ジブの自重を利用してジブを振り出していく。あるいは、補巻ワイヤは使用せず、ジブロック手段を開放して直ちにジブの振り出しを開始するといったことも可能である。
ジブ枢着ピンを利用してジブフート部にジブの基部を適切に枢着していればジブフート部からジブの基部が離脱することはないので、ジブは、ジブの基部とジブフート部からなるジブ連結手段を支点としてブームヘッドに懸吊されたままの状態で、その自重により姿勢が略鉛直となるまでブームから振り出されることになる。
ジブに設けられた第一の脱落防止係合部とブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部との間にはオフセットが介在するので、ジブの振り出しに際して第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが干渉することはない。
また、仮に、ジブ枢着ピンをジブの基部に取り付けることを失念してジブの振り出しを開始してしまった場合には、ジブフート部からジブの基部が離脱し、ジブが自重によって下方側つまりブームの基部側に移動することになるが、このジブの移動に伴って、ジブに設けられた第一の脱落防止係合部がブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部と係合することにより、ジブの荷重が第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部を介してブームによって支えられる。
この際、ジブフート部に対してジブの長手方向から係合しているジブの基部が下方側つまりブームの基部側に向けて移動するが、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との間のオフセット量すなわちジブの基部の移動量は、ジブフート部に対するジブの長手方向の係合量の範囲内にあるので、ジブの基部がジブフート部から完全に離脱することはない。
こうして、ジブの荷重が第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とを介してブームによって支えられ、かつ、ジブの基部とジブフート部との係合も維持される結果、ジブは落下することなくブームに保持される。
従って、ジブ枢着ピンの取り付けを失念したままジブの振り出し作業を開始した場合であっても、ジブが地上に落下することはない。
前記第二の脱落防止係合部は、前記ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する位置に配備する。
そして、ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブが振り出されると、ジブの先端側を固定あるいは支持する要素がなくなり、ジブが自重によって下方側つまりブームの基部側に移動することになるが、ジブの移動開始位置がジブガイド手段によって的確に規制された状態でジブの下方移動が始まるので、ジブに設けられた第一の脱落防止係合部はブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部と確実に係合することができる。
このようにして、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが確実に係合する結果、より確実にジブの落下が防止される。
このような構造を適用した場合は、ジブフート部6の拡径部に設けた前述の貫通孔に直交して交わる方向のピン穴をジブフート部6の拡径部に穿設し、このピン穴に通したジブ枢着ピン19,22をジブ4の基部7の径方向に貫通させてジブ4をジブフート部6の拡径部に固定することになる。この際、前述の所定量Hに相当する長さは、ジブ枢着ピン19,22を貫通させるためにジブ4の基部7に穿設した貫通孔の穿設位置からジブ4の端部までの長さであり、これがジブフート部6とジブ4の基部との係合量である。
そうした場合、第二の脱落防止係合部を第一の脱落防止係合部に対して所定量Hの範囲内でブーム3の基部側にオフセットして配備することは依然として必須の要件となるが、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との相対的な位置関係(h<Hの間隔)さえ保たれていれば、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部を設ける位置自体はジブ4の基部側端部から先端部までの区間の何処であっても実質的に差し支えない。但し、枢着が不完全な状態で振り出し作業が行われた際に生じるジブ4の振動を抑制する観点からすると、例えば、前述した実施例のように、ジブフート部6と係合するジブ4の基部から或る程度の間隔を置き、確実な2点支持でジブ4を保持できる位置に第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部を設けることが望ましい。
これらの脱落防止係合部に必要とされる機能は、ブーム3を立ち上げた状態で第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との重なり合いでジブ4の全荷重を支えられる程度の機械的な強度と、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが重合した状態で或る程度の振動が生じても両者間に横滑りが生じない程度の位置ズレ防止機能(例えば、係合ピンと長穴による位置ズレの防止)、および、枢着が不完全な状態で振り出し作業が行われてジブ4がブーム3の基部に向けて移動した際に第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが確実に係合し、かつ、適切な枢着が行われてジブ4がジブ連結手段13を支点として揺動した際に第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが干渉しない相対的な位置関係のみである。
2 クレーン
3 ブーム
4 ジブ
5 ブームヘッド
6 ジブフート部
7 基部
8 二股状の係合突起
9 油圧シリンダ
10 ピストンロッド
11 テンションロッド
12 ロッド固定部
13 ジブ連結手段
14 外筒
15 ジブ固定手段
16 ジブ固定手段
17 ジブ固定用ブラケット
18 ジブ固定用ブラケット
19 ジブ枢着ピン
20 脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット(第二の脱落防止係合部)
21 ジブ固定用ブラケット
22 ジブ枢着ピン
23 ジブロック手段
24 ジブガイド手段
25 係合片
26 ジブ誘導片
27 ステー
28 ブラケット
29 係脱片
30 接続金具
31 リテーナ
32 コイルスプリング
33 固定ナット
34 ロック解除レバー
35 ワイヤ
36 シム
36a テーパ面
37 ステー
38 ローラ
39 摺接片
40 第一の脱落防止係合部
41 ステー
42 係合ピン
43 長穴
44 ピン穴
H 所定量
h オフセット量
Claims (2)
- ブームヘッドのジブフート部に対し該ジブフート部の径方向外側からジブの長手方向に沿って所定量係合した状態でジブ枢着ピンによりジブフート部に回転可能に枢着されるジブの基部と前記ジブフート部とによって構成されるジブ連結手段と、
前記ジブ連結手段を支点として折り畳まれたジブをブームの外筒に固定するジブ固定手段と、
ジブもしくはブームの外筒の何れか一方に設けられた係合片と他方に設けられた係脱片との嵌合によってジブをブームに固定するジブロック手段とを備えたクレーン車のジブ落下防止機構であって、
折り畳まれて前記ブームの外筒に対向する前記ジブの面に第一の脱落防止係合部を設けると共に、
前記ジブの折り畳みに際して前記ジブと対向するブームの外筒の面には、前記ジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する第二の脱落防止係合部が、前記第一の脱落防止係合部から前記所定量の範囲内でブームの基部側にオフセットして設けられていることを特徴とするクレーン車のジブ落下防止機構。 - ブームを立ち上げてジブを折り畳む際にブームに接近したジブの荷重を支えながらジブの上下位置を規制するジブガイド手段を備え、
前記第二の脱落防止係合部は、前記ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する位置に配備されていることを特徴とした請求項1記載のクレーン車のジブ落下防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003395415A JP4397678B2 (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | クレーン車のジブ落下防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010064849A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Kato Works Co Ltd | クレーン装置のジブ張出し格納装置 |
CN111824986A (zh) * | 2020-09-21 | 2020-10-27 | 湖南三一中型起重机械有限公司 | 回转销插拔机构及汽车起重机 |
-
2003
- 2003-11-26 JP JP2003395415A patent/JP4397678B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4397678B2 (ja) | 2010-01-13 |
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