JP2005154071A - クレーン車のジブ落下防止機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ジブ枢着ピンを取り付けずにブームを立ち上げてジブを振り出したような場合であってもジブが不用意に落下しないクレーン車のジブ落下防止機構を提供する。
【解決手段】 ジブ4側にステー41と係合ピン42からなる第一の脱落防止係合部40を設ける一方、ブーム3の外筒14には第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を設ける。ジブ4の基部をジブフート部6に適切に枢着しない状態でジブ4が振り出された際にはステー41と脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を介してジブ4の荷重がブーム3の外筒14によって支えられ、ジブ4の落下が防止される。
【選択図】図8

Description

本発明は、ジブフート部に対するジブの枢着が不完全な状態でブームを立ち上げてジブを振り出した時に発生するジブの落下を未然に防止する機能を備えたクレーン車のジブ落下防止機構に関する。
ジブの基部とブームヘッドのジブフート部とによって構成されるジブ連結手段を支点として折り畳まれたジブの落下を防止するようにしたクレーン車のジブ落下防止機構としては、例えば、特許文献1および特許文献2に開示されるようなものが既に公知である。
特許文献1に記載されたものは、ジブの基部とブームヘッドのジブフート部とによって構成されるジブ連結手段と、折り畳まれたジブをブームの外筒に固定する2組のジブ固定手段とによってブームの外筒にジブを固定するようになっており、また、特許文献2に記載されたものは、ジブの基部とブームヘッドのジブフート部とによって構成されるジブ連結手段と、折り畳まれたジブをブームの外筒に固定する1組のジブ固定手段と、ジブ側に設けられた係合片およびブームの外筒側に設けられた係脱片からなるジブロック手段とによってブームの外筒にジブを固定するようになっている。
何れのものも、ジブの基部に略U字型の切欠を設けることによって形成された二股状の係合突起を有し、この二股状の係合突起からなるジブの基部をブームヘッドのジブフート部に係合させた状態で、二股状の係合突起の先端にジブ枢着ピンを貫通させることによってジブの基部をジブフート部に対して回転自在に枢着するように構成されている。
ジブ枢着ピンを用いたジブの枢着は、ブームの先端にジブを立ち上げてクレーン作業を行う場合にのみ必要とされるものであって、ブームのみを用いたクレーン作業に際しては、ジブは2組のジブ固定手段、あるいは、1組のジブ固定手段とジブロック手段とによってブームの外筒に固定されており、ジブを折り畳んだままの状態でブームヘッドの突出縮退動作を許容する必要上、ジブの基部からはジブ枢着ピンが取り外され、ジブの基部に形成された二股状の係合突起に対するジブフート部の係脱が自在な状態とされている。
折り畳まれたジブをブームの先端に立ち上げる際には、まず、ジブの基部をジブフート部に係合させて二股状の係合突起の先端にジブ枢着ピンを取り付け、ジブフート部に対してジブを枢着する。
そして、ジブ固定手段によるジブの固定を解除し、ブームを60°前後の角度に立ち上げてからジブロック手段を開放し、予めジブの長手方向に沿って掛け回されて先端をブームの基部に係止されている補巻ワイヤを徐々に緩めながら、ジブの自重を利用してジブを振り出していく。
このように、ジブの振り出し作業は、ジブの基部をジブフート部に枢着し、かつ、ジブロック手段や補巻ワイヤでジブの先端をブームの外筒に固定したままの状態でブームを立ち上げてから始めるようになっているが、ブームのみを用いたクレーン作業を行った後にジブを立ち上げるような場合には、ジブフート部に係合したジブの基部にジブ枢着ピンを取り付けるのを失念したままブームを立ち上げてしまうといった可能性も考えられる。
ジブの基部は二股状の係合突起を介してブームヘッドのジブフート部に係合し、また、ジブの先端側はジブロック手段や補巻ワイヤを介してブームの外筒に固定されているので、ジブの基部にジブ枢着ピンを取り付けなくてもブームを支障なく所定の角度にまで立ち上げられるからである。
従って、ジブ枢着ピンの取り付けを失念したまま前述のようにしてジブの振り出し作業を開始してしまうと、ジブロック手段を開放したり補巻ワイヤを緩めた瞬間、ジブの先端側の固定が外れ、ジブの基部に設けられた二股状の係合突起が難なくブームヘッドのジブフート部から離脱してジブが地上に落下するといった欠点がある。
実公昭54−10682号公報(第1頁右欄第21行〜第23行) 実公昭51−46779号公報(第1頁右欄第26行〜第33行)
そこで、本発明の課題は、前記従来技術の欠点を解消し、ジブフート部に対するジブの枢着が不完全な状態、より具体的には、ジブの基部にジブ枢着ピンを取り付けずにブームを立ち上げてジブを振り出したような場合であっても、ジブが不用意に落下しないクレーン車のジブ落下防止機構を提供することにある。
本発明は、ブームヘッドのジブフート部に対し該ジブフート部の径方向外側からジブの長手方向に沿って所定量係合した状態でジブ枢着ピンによりジブフート部に回転可能に枢着されるジブの基部と前記ジブフート部とによって構成されるジブ連結手段と、
前記ジブ連結手段を支点として折り畳まれたジブをブームの外筒に固定するジブ固定手段と、
ジブもしくはブームの外筒の何れか一方に設けられた係合片と他方に設けられた係脱片との嵌合によってジブをブームに固定するジブロック手段とを備えたクレーン車のジブ落下防止機構であり、前記課題を達成するため、特に、
折り畳まれて前記ブームの外筒に対向する前記ジブの面に第一の脱落防止係合部を設けると共に、
前記ジブの折り畳みに際して前記ジブと対向するブームの外筒の面には、前記ジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する第二の脱落防止係合部が、前記第一の脱落防止係合部から前記所定量の範囲内でブームの基部側にオフセットして設けられていることを特徴とする構成を有する。
折り畳まれたジブをブームの先端に立ち上げる際には、従来と同様に、まず、ブームヘッドのジブフート部に対しジブフート部の径方向外側からジブの長手方向に沿ってジブの基部を所定量係合させた状態でジブ枢着ピンによりジブフート部にジブの基部を回転可能に枢着する。
そして、ジブ固定手段によるジブの固定を解除し、ブームを60°前後の角度に立ち上げてからジブロック手段を開放してジブとブームとの固定を解き、予めジブの長手方向に沿って掛け回されて先端をブームの基部に係止されている補巻ワイヤを徐々に緩めながら、ジブの自重を利用してジブを振り出していく。あるいは、補巻ワイヤは使用せず、ジブロック手段を開放して直ちにジブの振り出しを開始するといったことも可能である。
ジブ枢着ピンを利用してジブフート部にジブの基部を適切に枢着していればジブフート部からジブの基部が離脱することはないので、ジブは、ジブの基部とジブフート部からなるジブ連結手段を支点としてブームヘッドに懸吊されたままの状態で、その自重により姿勢が略鉛直となるまでブームから振り出されることになる。
ジブに設けられた第一の脱落防止係合部とブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部との間にはオフセットが介在するので、ジブの振り出しに際して第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが干渉することはない。
また、仮に、ジブ枢着ピンをジブの基部に取り付けることを失念してジブの振り出しを開始してしまった場合には、ジブフート部からジブの基部が離脱し、ジブが自重によって下方側つまりブームの基部側に移動することになるが、このジブの移動に伴って、ジブに設けられた第一の脱落防止係合部がブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部と係合することにより、ジブの荷重が第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部を介してブームによって支えられる。
この際、ジブフート部に対してジブの長手方向から係合しているジブの基部が下方側つまりブームの基部側に向けて移動するが、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との間のオフセット量すなわちジブの基部の移動量は、ジブフート部に対するジブの長手方向の係合量の範囲内にあるので、ジブの基部がジブフート部から完全に離脱することはない。
こうして、ジブの荷重が第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とを介してブームによって支えられ、かつ、ジブの基部とジブフート部との係合も維持される結果、ジブは落下することなくブームに保持される。
従って、ジブ枢着ピンの取り付けを失念したままジブの振り出し作業を開始した場合であっても、ジブが地上に落下することはない。
更に、ブームを立ち上げてジブを折り畳む際にブームに接近したジブの荷重を支えながらジブの上下位置を規制するジブガイド手段を設け、
前記第二の脱落防止係合部は、前記ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する位置に配備する。
このような構成を適用した場合、ジブ枢着ピンの取り付けを失念してジブの振り出しを開始してしまった場合には、まず、ジブの振り出しの初期段階で、ジブの上下位置を規制するジブガイド手段がジブの荷重を支えてジブの落下を防止する。
そして、ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブが振り出されると、ジブの先端側を固定あるいは支持する要素がなくなり、ジブが自重によって下方側つまりブームの基部側に移動することになるが、ジブの移動開始位置がジブガイド手段によって的確に規制された状態でジブの下方移動が始まるので、ジブに設けられた第一の脱落防止係合部はブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部と確実に係合することができる。
このようにして、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが確実に係合する結果、より確実にジブの落下が防止される。
本発明によるクレーン車のジブ落下防止機構は、ジブ側に設けた第一の脱落防止係合部に対してブームの基部側にオフセットして第二の脱落防止係合部を設けるようにしたので、ジブの基部をジブフート部に適切に枢着しない状態でジブが振り出されると、ジブがブームの基部側に移動してジブ側に設けられた第一の脱落防止係合部とブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部とが係合し、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とを介してジブの荷重がブームによって支えられる。また、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との間のオフセット量は、ジブフート部に対するジブの長手方向の係合量の範囲内に調整されているので、第一の脱落防止係合部が第二の脱落防止係合部に係合する位置にまでジブがブームの基部側に移動しても、ジブの基部とジブフート部との係合が完全に外れてしまうことはない。つまり、ジブの基部とジブフート部との係合が維持された状態でジブの荷重が第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とを介してブームによって支えられることになるので、ジブ枢着ピンの取り付けを失念したままジブの振り出し作業を開始することによってジブが地上に落下するといった問題を確実に解消することができる。
更に、ブームに接近したジブの荷重を支えながらジブの上下位置を規制するジブガイド手段を設け、ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に第一の脱落防止係合部と係合する位置に第二の脱落防止係合部を配備したので、自重によるジブの移動開始位置をジブガイド手段によって的確に規制した状態でジブを移動させて第一の脱落防止係合部を第二の脱落防止係合部と確実に係合させることが可能となり、より確実にジブの落下を防止することができるようになった。
ジブ側に設けた第一の脱落防止係合部に対し、ジブフート部に対するジブの長手方向の係合量の範囲内でブームの基部側にオフセットして第二の脱落防止係合部を設ける。
ジブ枢着ピンをジブの基部に取り付けることを失念した状態で、ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブが振り出されると、ジブがブームの基部側に移動し、ジブ側に設けられた第一の脱落防止係合部とブームの外筒に設けられた第二の脱落防止係合部とが係合し、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とを介してジブの荷重がブームによって支えられる。
第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との間のオフセット量は、ジブフート部に対するジブの長手方向の係合量の範囲内に調整されているので、第一の脱落防止係合部が第二の脱落防止係合部に係合する位置にまでジブがブームの基部側に移動しても、ジブの基部とジブフート部との係合が保持される。
従って、ジブの基部とジブフート部との係合が維持されたままジブの荷重が第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とを介してブームによって支えられることになり、ジブの枢着に必要とされるジブ枢着ピンの取り付けを失念したままジブの振り出し作業を開始したとしても、ジブが地上に落下することはない。
次に、図面を参照して本発明の実施例を具体的に説明する。
図1は本発明を適用したクレーン車のジブ落下防止機構を実装した一実施例のクレーン車の外観を示した正面図であり、図2は図1のクレーン車1からクレーン2を取り外して示した正面図である。また、図3はクレーン2を構成するブーム3とブーム3の下面に折り畳まれたジブ4を透視して示した平面図である。
まず、図2および図3を参照してクレーン2の全体構造について簡単に説明する。
クレーン2は、図示しないデリックシリンダによって伸縮されるテレスコピック構造のブーム3と、該ブーム3に取り付けられるジブ4によって構成される。
ブーム3の先端にはブームヘッド5が設けられ、このブームヘッド5に主巻ワイヤ用トップシーブや主巻ワイヤ用ガイドシーブおよび補巻ワイヤ用トップシーブや補巻ワイヤ用ガイドーシーブが回転自在に取り付けられているが、これらのシーブ類は本発明の要旨と直接的に関連するものではないので、主巻ワイヤおよび補巻ワイヤ等と共に図面中での記載を省略し、ブームヘッド5の左右両側に突出したジブフート部6についてのみ図2および図3中で具体的に記載している。
ジブ4の基部7には図2に示されるような二股状の係合突起8,8が形成され、この係合突起8,8を介してジブ4の基部7がブームヘッド5のジブフート部6に対して回転可能に枢着されるようになっている。
一方、ジブ4の先端には、シーブオフセット角が調整可能なテンションロッドとして機能する油圧シリンダ9のシリンダボトムが枢着され、ジブ4をブーム3に対して立ち上げた状態で、油圧シリンダ9のピストンロッド10に取り付けられたテンションロッド11の先端をブームヘッド5のロッド固定部12に枢着することにより、ジブ4の立ち上げ状態が保持されるようになっている。
ジブ4の基部7に形成された二股状の係合突起8,8とジブフート部6とによって構成されるジブ連結手段13を支点として折り畳まれたジブ4をブーム3の外筒14に固定する2組のジブ固定手段15,16は、図2および図3に示されるように、ジブ4の長手方向に沿って所定の間隔を置いて設けられている。
ジブ固定手段15の詳細を図4に示す。図4は図2を正面図と規定した場合に右側面図に相当する方向からジブ固定手段15の構造を示した部分図である。
ジブ固定手段15は、図4に示されるように、ブーム3の外筒14の下面の一側に固設された略L字型のジブ固定用ブラケット17と、ジブ4の一側に固設された略L字型のジブ固定用ブラケット18とによって構成され、ジブ固定用ブラケット17とジブ固定用ブラケット18を貫通してジブ枢着ピン19を突入させることによってブーム3の外筒14の下面にジブ4を固定するようになっている。このジブ枢着ピン19はジブ4の基部7をブームヘッド5のジブフート部6に枢着する際に用いるものと同一である。
ジブ固定手段16の詳細を図5(a),図5(b),図5(c)に示す。図5(a)は図2を正面図と規定した場合に平面図に相当する方向からジブ固定手段16の構造を示した部分図、図5(b)は図2を正面図と規定した場合に左側面図に相当する方向からジブ固定手段16の構造を示した部分図、また、図5(c)は図2と同様に正面図に相当する方向からジブ固定手段16の構造を示した部分図である。
ジブ固定手段16は、図5(a),図5(b),図5(c)に示されるように、ブーム3の外筒14の一側に固設された脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20と、ジブ4の一側上面に固設されたジブ固定用ブラケット21とによって構成され、脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20とジブ固定用ブラケット21を貫通してジブ枢着ピン22を突入させることによってブーム3の外筒14の下面にジブ4を固定するようになっている。ジブ枢着ピン22はジブ4の基部7をブームヘッド5のジブフート部6に枢着する際に用いるものと同一であり、その形状および寸法は前述のジブ枢着ピン19と等しい。
ジブ4をブーム3の外筒14に対して係脱可能に固定するジブロック手段23と、ジブ4の折り畳みに際しブーム3に接近したジブ4の荷重を支えながらジブ4の上下位置を規制するジブガイド手段24は、図2および図3に示されるように、ジブ固定手段16から更に所定の間隔を置いて、ジブ4の先端部よりの位置に設けられている。
ジブロック手段23とジブガイド手段24の詳細を図6(a),図6(b),図6(c)に示す。図6(a)は図2を正面図と規定した場合に図3と同様に平面図に相当する方向からジブロック手段23とジブガイド手段24の構造を透視して示した部分図、図6(b)は図2を正面図と規定した場合に図2と同様に正面図に相当する方向からジブロック手段23とジブガイド手段24の構造を示した部分図、また、図6(c)は図2を正面図と規定した場合に右側面図に相当する方向からジブロック手段23とジブガイド手段24の構造を示した部分図である。
ジブロック手段23は、図6(a),図6(b),図6(c)に示されるように、ジブ4の上面に固設された係合片25と、ブーム3の外筒14の下面側の一側にジブ誘導片26,ステー27,ブラケット28を介して取り付けられた係脱片29とによって構成される。係脱片29は、図6(a)および図6(b)に示されるように、ブラケット28に一端を固着された断面L字状の接続金具30の他端に固設されたリテーナ31とブラケット28とで軸方向移動可能に保持され、係脱片29の大径部とリテーナ31との間で両端を支持されたコイルスプリング32により図6(b)中で右から左に向かう方向に定常的に付勢され、係脱片29の基部側に固着された固定ナット33とリテーナ31との当接によって先端部の突出限度を規制されている。係脱片29の大径部の先端には図6(b)に示されるような略円弧状のテーパ面が形成されており、ジブ4の折り畳みに際してジブ4をブーム3の外筒14の下面側に押し付けると、ジブ4側の係合片25が係脱片29のテーパ面を押圧して係脱片29を図6(b)中で左から右に向かう方向に強制的に移動させ、その後、係合片25が更に移動すると、コイルスプリング32で付勢された係脱片29の先端が係合片25の孔に突入してブーム3の外筒14の下面にジブ4を固定するようになっている。
また、ブーム3の外筒14の一側には図2に示されるようなロック解除レバー34が設けられ、ロック解除レバー34の操作によりワイヤ35を介して係脱片29をコイルスプリング32の付勢力に抗して牽引すると、係脱片29の先端が係合片25の孔から縮退してジブロック手段23のロックが開放されるようになっている。
一方、ジブガイド手段24は、図6(a)および図6(b)に示されるように、ブーム3の外筒14の下面側の一側にジブ誘導片26を介して固設されたシム36と、ジブ4上に固着されたステー37に回転自在に取り付けられたローラ38とによって構成される。シム36の一側にはローラ38を円滑に受け入れるためのテーパ面36aが形成され、ジブ4を折り畳む際に、ジブ4の側に設けられたローラ38が外筒14側のシム36に乗り上げることを容易に許容している。更に、シム36のテーパ面36aの勾配により、シム36に対するローラ38の上下位置、より具体的には、ブーム3の外筒14に対するジブ4の上下位置を的確に規制して、ジブ4側の係合片25が外筒14側の係脱片29の先端位置へと誘導されるようになっている。この際、ジブガイド手段24を構成するステー37,ローラ38,シム36を介して、ジブ4の荷重の一部がブーム3の外筒14で支えられる。
また、外筒14の下面側の一側に固設されたジブ誘導片26は図6(c)に示されるような楔形の断面形状を有し、ジブ4を折り畳む際には、ジブ4上に固設された略円弧状の摺接片39の移動軌跡をジブ誘導片26が規制することにより、図3に示されるように、ブーム3の外筒14に対してジブ4が斜交した状態で格納されるようになっている。
次に、本実施例に固有の構造である第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部の詳細について具体的に説明する。
本実施例における第一の脱落防止係合部40は、図2に示される通り、ジブ4が折り畳まれた際に外筒14の下面と対向するジブ4の上面側に設けられている。第一の脱落防止係合部40は、図5(a),図5(b),図5(c)に詳細を示すように、ジブ4上に固設されたステー41と、該ステー41の先端においてジブ4の先端側に向けて突出するように固着された係合ピン42により構成される。図3に示される通り、本実施例のジブ4はブーム3に対して斜交した状態で折り畳まれるようになっているので、ステー41と係合ピン42からなる第一の脱落防止係合部40それ自体がブーム3の外筒14に干渉することはない。
一方、本実施例における第二の脱落防止係合部は、ジブ4が折り畳まれた際にジブ4の上面と対向する外筒14の下面側の一側に設けられた脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20によって兼用されている。図2および図5(c)に示される通り、脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20の配設位置は、第一の脱落防止係合部40の配設位置に比べ、僅かにブーム3の基部よりにオフセットされている。このオフセット量h、即ち、係合ピン42の先端と脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20との間の離間距離hは、図2および図3に示されるような所定量H、つまり、ブームヘッド5のジブフート部6に対してジブフート部6の径方向外側からジブ4の長手方向に沿ってジブ4の二股状の係合突起8,8を係合させてジブ4の基部7をジブフート部6に枢着する際の係合量Hの範囲内にある。つまり、オフセット量hと所定量Hとの大小関係はh<Hであり、Hの値は実質的に二股状の係合突起8,8の長さに等しい。
また、脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20の略中央部には、図5(b)に示されるように、第一の脱落防止係合部40の一部を構成する係合ピン42の突入を許容する長穴43が穿設されている。係合ピン42と長穴43との位置関係は図5(b)に示す通りであり、ジブ4を完全に折り畳んだ状態では両者は重合しないが、ジブ4側のローラ38が外筒14側のシム36から離脱してジブガイド手段として機能するシム36がジブ4の荷重を支えなくなる位置にまでジブ4が振り出された際に両者の位置が重合するようになっており、この状態でジブ4をブーム3の基部側に移動させると、第一の脱落防止係合部40の一部を構成する係合ピン42が第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20の長穴43に突入して係合するようになっている。
長穴43はジブ4の振り出し方向を長円として形成された長穴であり、この長円が有するマージンにより、シム36に対するローラ38の離脱タイミングあるいはジブ4の振り出し速度に変動が生じたような場合であっても、ローラ38がシム36から離脱した状態でジブ4がブーム3の基部に向けて移動すると、係合ピン42が確実に長穴43に突入するようになっている。
以上の構成において、本実施例のジブ落下防止機構は、ジブ連結手段13およびジブ固定手段15,16とジブロック手段23ならびにジブガイド手段24と第一の脱落防止係合部40、および、第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20と、パートタイムでジブ固定手段15,16の一部として機能するジブ枢着ピン19,22によって構成される。
次に、前述の構成を踏まえて本実施例のジブ落下防止機構の具体的な作用を詳細に説明する。
まず、ジブ4を利用せずにブーム3の突出縮退動作のみでクレーン作業を行う場合、あるいは、クレーン車1を移動させるような場合においては、ジブ4は図2および図3に示されるようにしてブーム3の外筒14の下面に折り畳まれ、ジブ4の基部に形成された二股状の係合突起8,8の最先端部に穿設されたピン穴44,44からは、ジブ枢着ピン19,22が取り外されている。
ジブ4の基部から取り外されたジブ枢着ピン19,22のうち、ジブ枢着ピン19は、図4に示されるようにして、ジブ固定手段15を構成する外筒14側のジブ固定用ブラケット17とジブ4側のジブ固定用ブラケット18とを相互に連結し、また、ジブ枢着ピン22は、図5(a),図5(b),図5(c)に示されるようにして、ジブ固定手段16を構成する外筒14側の脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20とジブ4側のジブ固定用ブラケット21とを相互に連結して、外筒14の下面にジブ4を固定している。
また、ジブロック手段23は図6(b)に示されるようなロック状態にあって、ジブ4側の係合片25と外筒14側の係脱片29との嵌合により、ジブ固定手段15,16と共同してジブ4を外筒14の下面に保持している。
このようなジブ4の折り畳み状態においては、図2に示す通り、ジブ4の基部に形成された二股状の係合突起8,8は単にジブフート部6の外周面に外接しているだけであって、ジブ4の基部7に対するジブフート部6の直線移動、つまり、ブームヘッド5の突出縮退動作を伴うブーム3の伸縮動作は自由であり、ジブ4を利用しないブーム3の突出縮退動作のみによるクレーン作業が許容される。
一方、ジブ4を立ち上げてクレーン作業を行う必要が生じた場合には、まず、ブーム3を完全に縮退させた状態でジブ固定手段15,16からジブ枢着ピン19,22を取り外し、ジブ固定手段15,16によるジブ4の固定を解除する。この際、ブーム3を完全に縮退させることで、ブームヘッド5のジブフート部6に対してジブフート部6の径方向外側からジブ4の長手方向に沿ってジブ4の二股状の係合突起8,8が前述の所定量Hの分だけジブフート部6に係合する。
ジブ固定手段15,16によるジブ4の固定が解除された状態であっても、ジブ4の基部に形成された二股状の係合突起8,8がジブフート部6の外周面に係合しており、また、ジブロック手段23も係合片25と係脱片29との嵌合によってジブ4を保持しているので、ジブ4が地上に落下したり、あるいは、ジブ4が外筒14の長手方向に沿って移動したりすることはない。
次いで、オペレータは、ジブ固定手段15,16から取り外したジブ枢着ピン19,22をジブ4の二股状の係合突起8,8の最先端部に位置するピン穴44,44に貫通させて取り付け、ジブ4の基部7をジブフート部6に回転可能に枢着する。
ジブフート部6の外周面が係合突起8,8と、係合突起8,8の結合部、ならびに、ジブ枢着ピン19もしくはジブ枢着ピン22によって四方から取り囲まれることになるので、ジブ4の基部7はジブフート部6に確実に枢着される。
この実施例ではジブ枢着ピン19,22をジブ固定手段15,16での固定作業にも利用しているため、ジブ固定手段15,16の固定を解除してジブ固定手段15,16からジブ枢着ピン19,22を取り外してから、このジブ枢着ピン19,22を用いてジブ4の基部7をジブフート部6に枢着する必要があるが、ジブ枢着ピン19,22をジブ固定手段15,16に流用せずにジブ固定手段15,16に専用のピンを準備している場合には、ジブ4をジブフート部6に枢着してからジブ固定手段15,16の固定を解除するといったことも可能である。
つまり、基本的には、ジブ固定手段15,16におけるジブ4の固定解除作業とジブ4の枢着作業のどちらを先に実施しても構わないということである。
このようにしてジブフート部6に対するジブ4の枢着作業が終わったならば、オペレータは、図示しないデリックシリンダを駆動し、ブーム3を図7に示されるように60°前後の角度に立ち上げた後、ロック解除レバー34を操作してジブロック手段23の係合片25から係脱片29を離脱させ、ジブロック手段23を開放する。
ジブ枢着ピン19,22を利用してジブフート部6にジブ4の二股状の係合突起8,8が適切に枢着されていれば、ジブフート部6からジブ4の基部7が離脱することはないので、ジブ4は、ジブ4の基部7とジブフート部6からなるジブ連結手段13を支点としてブームヘッド5に懸吊されたままの状態で、その自重により姿勢が略鉛直となるまでブーム3から振り出されることになる。
ジブ4側の第一の脱落防止係合部40を構成する係合ピン42の先端と外筒14側で第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20との間には前述のオフセット量hが介在しているので、ジブ4の振り出しに際して係合ピン42と脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20とが干渉することはない。振り出しが完了した時のジブ4の姿勢を図7中に二点鎖線で示す。
なお、予めジブ4の長手方向に沿って補巻ワイヤを掛け回して其の先端を外筒14の基部に係止しておき、ジブロック手段23のロックを開放してから、補巻ワイヤを徐々に緩めながらジブ4の自重を利用してジブ4を振り出すようにすれば、振り出しに際して生じるジブ4の振り子運動の停止に要する所要時間を短縮することが可能である。
以上がジブ4の正常な振り出し動作であるが、場合によっては、ジブ固定手段15,16から取り外したジブ枢着ピン19,22をジブ4の二股状の係合突起8,8のピン穴44,44に取り付けるといった作業をオペレータが失念するといった可能性がないでもない。
もし、このような作業を忘れた場合であっても、ジブ4の基部に形成された二股状の係合突起8,8はジブフート部6の外周面に係合しており、また、ジブロック手段23のロックを解除するまではジブロック手段23によってジブ4の先端よりの位置が外筒14に固定されているので、ブーム3の立ち上げ操作それ自体は可能であり、オペレータは、ジブロック手段23のロックを解除するまで自分の作業ミスに気付かず、ジブ4の基部7の枢着に関する異常を放置したままジブロック手段23のロックを解除してしまうことになる。
このような誤操作が行われた場合であっても、振り出し開始の初期段階、つまり、ジブ4の上下位置を規制するジブガイド手段24を構成するステー37,ローラ38,シム36を介してジブ4の荷重がブーム3の外筒14で支えられる間は、ジブ4が上下方向に移動することはない。
しかし、ジブガイド手段24がジブ4の荷重を支えなくなる位置、つまり、ローラ38がシム36のテーパ面36aから離脱する位置にまでジブ4が振り出されると、ジブ4の先端側を固定あるいは支持する要素は全くなくなり、ジブ4が其の自重によって下方側つまりブーム3の基部側に向けて移動し、図8に示されるようにして、ジブ4側の第一の脱落防止係合部40を構成する係合ピン42の先端が外筒14側で第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20の長穴43に突入して係合することになる。
すると、ジブ4の荷重が第一の脱落防止係合部40の一部であるステー41と第二の脱落防止係合部として機能する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を介してブーム3の外筒14によって支えられると共に、係合ピン42と長穴43との係合によって其れ以上のジブ4の振り出しが禁止されて、図8に示されるようなジブ4の姿勢が其のまま保持され続ける。
このような状況下でローラ38がシム36のテーパ面36aから離脱した際には、ジブフート部6に対してジブ4の長手方向から係合しているジブ4の二股状の係合突起8,8が下方側つまりブーム3の基部側に向けて或る程度は移動するが、係合ピン42の先端と脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20との間のオフセット量hすなわちジブ4の基部7の移動量は、前述の所定量Hつまりジブフート部6に対する二股状の係合突起8,8の係合量Hの範囲内にあるので、ジブフート部6と二股状の係合突起8,8との間には〔H−h〕>0の係合量が依然として残されており、ジブ4の基部7がジブフート部6から完全に離脱することはない。
こうして、ジブ4の荷重がステー41と脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を介してブーム3の外筒14によって支えられ、かつ、ジブ4の基部7とジブフート部6との係合も維持される結果、ジブ4は2点支持の状態でブーム3に保持されることとなる。
従って、ジブ枢着ピン19,22の取り付けを失念したままオペレータがジブ4の振り出し作業を開始してしまった場合であっても、ジブ4が地上に落下する不都合は発生しない。
但し、本実施例においては、ジブ枢着ピン19,22をジブ4の二股状の係合突起8,8のピン穴44,44に取り付ける作業をオペレータが失念するといった確率は極めて低い。
前述した通り、本実施例においては、そもそも、ジブ固定手段15,16からジブ枢着ピン19,22を取り外さない限りジブ4の振り出しは不可能であるし、また、ジブ固定手段15,16からオペレータ自身がジブ枢着ピン19,22を取り外す以上、オペレータはジブ4の振り出し作業に先駆けて必ずジブ枢着ピン19,22を一度は手にすることになるので、オペレータが極度に迂闊な者でない限り、ジブ枢着ピン19,22をジブ4の基部7に取り付けることを失念するといっ作業ミスは殆ど生じないといってよい。
以上、一実施例として、ジブフート部6を柱状突起で形成し、ジブフート部6の外周面にジブ4の二股状の係合突起8,8を係合させてジブ4の基部7をジブフート部6に回転自在に枢着する構造のものを説明したが、これとは逆に、ジブフート部6自体をブームヘッド5に対して回転自在な構成とし、ブームヘッド5の両側に突出したジブフート部6に拡径部を形成して直径方向の貫通孔を穿設し、この貫通孔にジブ4の基部7を突入させてジブ4の基部7をジブフート部6に固定することによってジブ4をブームヘッド5に対して回転自在に枢着するようにしてもよい。
このような構造を適用した場合は、ジブフート部6の拡径部に設けた前述の貫通孔に直交して交わる方向のピン穴をジブフート部6の拡径部に穿設し、このピン穴に通したジブ枢着ピン19,22をジブ4の基部7の径方向に貫通させてジブ4をジブフート部6の拡径部に固定することになる。この際、前述の所定量Hに相当する長さは、ジブ枢着ピン19,22を貫通させるためにジブ4の基部7に穿設した貫通孔の穿設位置からジブ4の端部までの長さであり、これがジブフート部6とジブ4の基部との係合量である。
また、前述の実施例では、ジブ固定手段16の一部を構成する脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット20を第二の脱落防止係合部として兼用するようにしたが、第二の脱落防止係合部はジブ固定手段16と独立した部材によって構成してもよい。
そうした場合、第二の脱落防止係合部を第一の脱落防止係合部に対して所定量Hの範囲内でブーム3の基部側にオフセットして配備することは依然として必須の要件となるが、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との相対的な位置関係(h<Hの間隔)さえ保たれていれば、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部を設ける位置自体はジブ4の基部側端部から先端部までの区間の何処であっても実質的に差し支えない。但し、枢着が不完全な状態で振り出し作業が行われた際に生じるジブ4の振動を抑制する観点からすると、例えば、前述した実施例のように、ジブフート部6と係合するジブ4の基部から或る程度の間隔を置き、確実な2点支持でジブ4を保持できる位置に第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部を設けることが望ましい。
また、ブーム3の外筒14の側にブーム3の先端に向かう係合ピンを設けて第二の脱落防止係合部とする一方、ジブ4の側に長穴を穿設した板部材を固着して第一の脱落防止係合部としてもよい。
これらの脱落防止係合部に必要とされる機能は、ブーム3を立ち上げた状態で第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部との重なり合いでジブ4の全荷重を支えられる程度の機械的な強度と、第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが重合した状態で或る程度の振動が生じても両者間に横滑りが生じない程度の位置ズレ防止機能(例えば、係合ピンと長穴による位置ズレの防止)、および、枢着が不完全な状態で振り出し作業が行われてジブ4がブーム3の基部に向けて移動した際に第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが確実に係合し、かつ、適切な枢着が行われてジブ4がジブ連結手段13を支点として揺動した際に第一の脱落防止係合部と第二の脱落防止係合部とが干渉しない相対的な位置関係のみである。
クレーン車のジブ落下防止機構を実装した一実施例のクレーン車の外観を示した正面図である。(実施例1) クレーン車からクレーンを取り外して示した正面図である。(実施例1) クレーンを構成するブームとブームの下面に折り畳まれたジブを透視して示した平面図である。(実施例1) 図2を正面図と規定して右側面図に相当する方向からジブ固定手段の詳細を示した図である。(実施例1) 他のジブ固定手段の詳細を示した図で、図5(a)は図2を正面図と規定して平面図に相当する方向から他のジブ固定手段の構造を示した図、図5(b)は図2を正面図と規定して左側面図に相当する方向から他のジブ固定手段の構造を示した図、また、図5(c)は図2と同様に正面図に相当する方向から他のジブ固定手段の構造を示した図である。(実施例1) ジブロック手段とジブガイド手段の詳細を示した図で、図6(a)は図2を正面図と規定して図3と同様に平面図に相当する方向からジブロック手段とジブガイド手段の構造を透視して示した図、図6(b)は図2を正面図と規定して図2と同様に正面図に相当する方向からジブロック手段とジブガイド手段の構造を示した図、また、図6(c)は図2を正面図と規定して右側面図に相当する方向からジブロック手段とジブガイド手段の構造を示した図である。(実施例1) ジブの枢着を適切に行った場合のジブの振り出し作業の概略を示した概念図である。(実施例1) ジブの枢着を適切に行わなかった場合のジブの振り出し作業の概略を示した概念図である。(実施例1)
符号の説明
1 クレーン車
2 クレーン
3 ブーム
4 ジブ
5 ブームヘッド
6 ジブフート部
7 基部
8 二股状の係合突起
9 油圧シリンダ
10 ピストンロッド
11 テンションロッド
12 ロッド固定部
13 ジブ連結手段
14 外筒
15 ジブ固定手段
16 ジブ固定手段
17 ジブ固定用ブラケット
18 ジブ固定用ブラケット
19 ジブ枢着ピン
20 脱落防止係合部兼ジブ固定用ブラケット(第二の脱落防止係合部)
21 ジブ固定用ブラケット
22 ジブ枢着ピン
23 ジブロック手段
24 ジブガイド手段
25 係合片
26 ジブ誘導片
27 ステー
28 ブラケット
29 係脱片
30 接続金具
31 リテーナ
32 コイルスプリング
33 固定ナット
34 ロック解除レバー
35 ワイヤ
36 シム
36a テーパ面
37 ステー
38 ローラ
39 摺接片
40 第一の脱落防止係合部
41 ステー
42 係合ピン
43 長穴
44 ピン穴
H 所定量
h オフセット量

Claims (2)

  1. ブームヘッドのジブフート部に対し該ジブフート部の径方向外側からジブの長手方向に沿って所定量係合した状態でジブ枢着ピンによりジブフート部に回転可能に枢着されるジブの基部と前記ジブフート部とによって構成されるジブ連結手段と、
    前記ジブ連結手段を支点として折り畳まれたジブをブームの外筒に固定するジブ固定手段と、
    ジブもしくはブームの外筒の何れか一方に設けられた係合片と他方に設けられた係脱片との嵌合によってジブをブームに固定するジブロック手段とを備えたクレーン車のジブ落下防止機構であって、
    折り畳まれて前記ブームの外筒に対向する前記ジブの面に第一の脱落防止係合部を設けると共に、
    前記ジブの折り畳みに際して前記ジブと対向するブームの外筒の面には、前記ジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する第二の脱落防止係合部が、前記第一の脱落防止係合部から前記所定量の範囲内でブームの基部側にオフセットして設けられていることを特徴とするクレーン車のジブ落下防止機構。
  2. ブームを立ち上げてジブを折り畳む際にブームに接近したジブの荷重を支えながらジブの上下位置を規制するジブガイド手段を備え、
    前記第二の脱落防止係合部は、前記ジブガイド手段がジブの荷重を支えなくなる位置にまでジブを振り出した状態でジブがブームの基部側に移動した際に前記第一の脱落防止係合部と係合する位置に配備されていることを特徴とした請求項1記載のクレーン車のジブ落下防止機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111824986A (zh) * 2020-09-21 2020-10-27 湖南三一中型起重机械有限公司 回转销插拔机构及汽车起重机

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