JP2005153981A - 食品容器及び包装食品 - Google Patents

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光太郎 山下
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吉則 梶本
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Abstract

【課題】 基材内面側に剥離可能なフィルムが積層された剥離フィルム付き容器において、充填部と蓋部との接合部の開封を容易に行うことができる食品容器の提供。
【解決手段】 食品又は食品原料を充填する充填部と、この充填部にヒンジ部を介して連設された蓋部とからなる容器基材と、該容器基材の前記充填部の内面側とそれに連なる前記蓋部の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層とを備えた食品容器において、前記充填部の開口周縁に設けられたフランジ部9の前記ヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りライン10が設けられたことを特徴とする食品容器1。
【選択図】 図2

Description

本発明は、納豆、惣菜類、調理済み食品などを収容する蓋付きの食品容器に関し、さらに詳細には基材内面側に剥離可能なフィルムが積層された食品容器において、充填部と蓋部との接合部の開封が容易な食品容器とこれに食品を入れ包装してなる包装食品に関する。
従来より、熱可塑性樹脂発泡シートを成形してなり、納豆などの食品を収容する充填部と、該充填部にヒンジ部を介して接続され、充填部側に倒すことで充填部の開口を塞ぐ蓋部とからなる納豆容器などの食品容器が提供されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
特許文献1に開示された食品容器は、ポリスチレン系樹脂よりなる基材層の表面に、オレフィン系フィルムまたはポリエステル系フィルムをホットメルトタイプのオレフィン系接着剤層を介して積層して剥離可能な表面被膜層とし、この表面被膜層を内側にして成形してなるものである。
特許文献2に開示された納豆容器は、充填部と蓋部をつなぐヒンジ部を、薄肉切断部とミシン目とで構成し、このミシン目に沿って蓋部を切り離すことができるようになっている。
特許文献3に開示された納豆容器は、蓋部を閉じた封緘状態において、容器表面のヒンジ部近傍に、ヒンジ部と平行に破断し易い切り込みを入れたものである。
特許文献4に開示された納豆容器は、第一の切離し部を蓋部又はフランジ部の一辺にわたって設け、更に、第二の切離し部を前記第一の切離し部の対辺に沿って蓋部又はフランジ部に設け、前記第一及び第二の切離し部を切り離し、前記蓋部を充填部から離脱可能としたものである。
実開平6−37138号公報 特開平10−305886号公報 特開2002−12283号公報 特開2002−59990号公報
納豆容器においては、使用後の容器の回収を容易にし、回収時に容器を洗浄する必要をなくすために、前述した特許文献1に記載されたように、納豆と接する容器の内側(充填部及び蓋部の内側)にフィルムを剥離可能に積層した構造のもの(以下、剥離フィルム付き容器と記す。)が注目されている。この剥離フィルム付き容器を用いることで、納豆を取り出した後、納豆に接していた剥離フィルムを容器基材から剥がし取って廃棄し、納豆が付着していない容器基材は洗浄することなく、そのまま回収することが可能になる。
しかしながら、この剥離フィルム付き容器にあっては、納豆を充填し、蓋部と充填部とを接合部にて接合した部分を引き離して開封する際に、剥離フィルムが容器基材から剥がれ易く、納豆を充填部から取り出す際に邪魔になるという課題が残されていた。
納豆容器用の剥離フィルム付き容器は、充填部に納豆を充填した後、蓋部を折り曲げて充填部のフランジ部と重ね合わせ、ヒンジ部と対向する側(通常は対向する側の中央部)に蓋部とフランジ部とを接合した接合部を形成することによって、容器を封じている。蓋部とフランジ部とを接合する方法としては、これらを重ね合わせる直前に、接合部を形成する蓋部とフランジ部との部分を局部加熱して溶融させ、その後両者を重ね合わせることで接合する方法などが用いられている。この接合部では、商品輸送中等で容器が不用意に開かない程度の接合強度を得るために、蓋部とフランジ部との両方の剥離フィルムが挟まれた状態で蓋部とフランジ部の基材の一部が溶着されている。その結果、この容器を開封する際、溶着された剥離フィルム同士が剥がれずに、剥離フィルムが容器基材から剥がれ易くなってしまう。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、基材内面側に剥離可能なフィルムが積層された剥離フィルム付き容器において、充填部と蓋部との接合部の開封を容易に行うことができる食品容器の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、食品又は食品原料を充填する充填部と、この充填部にヒンジ部を介して連設された蓋部とからなる容器基材と、該容器基材の前記充填部の内面側とそれに連なる前記蓋部の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層とを備えた食品容器において、前記充填部の開口周縁に設けられたフランジ部の前記ヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りラインが設けられたことを特徴とする食品容器を提供する。
本発明の食品容器において、前記フランジ部の前記開封用切取りライン以外の部位に、前記容器基材の一部を切り離して剥離フィルム層を容器基材から引き剥がす際の起点となるフィルム剥離用切取りラインが設けられた構成とすることが好ましい。
本発明の食品容器において、前記容器基材が熱可塑性樹脂発泡体からなることが好ましい。
本発明の食品容器において、前記剥離フィルム層はポリオレフィン系樹脂、生分解性樹脂からなる群から選択される1種又は2種以上からなるものが好ましい。
本発明の食品容器において、前記剥離フィルム層が接着剤層を介して剥離可能に容器基材に積層された構成としてもよい。
また本発明は、食品又は食品原料を充填する充填部と、この充填部にヒンジ部を介して連設された蓋部とからなる容器基材と、該容器基材の前記充填部の内面側とそれに連なる前記蓋部の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層とを備えた食品容器において、前記蓋部の前記ヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りラインが設けられたことを特徴とする食品容器を提供する。
また本発明は、前記本発明に係る食品容器の前記充填部に食品又は食品原料が充填され、前記接合部で前記フランジ部と前記蓋部とが接合されて前記充填部の開口が前記蓋部によって閉じられてなることを特徴とする包装食品を提供する。
本発明の食材容器は、充填部の開口周縁に設けられたフランジ部のヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りラインを設けたものなので、接合部にてフランジ部と蓋部とを接合して封じられた包装状態のものを開封する際、開封用切取りラインを切り取り蓋部を開くことによって、剥離フィルム同士が接合された接合部を含む切取り部を蓋部側に残した状態で簡単に開けることができ、剥離フィルム層が開封時に剥離することがなくなり、剥がれたフィルムが食品取り出しの邪魔になる不具合を防ぐことができる。
また、フランジ部の前記開封用切取りライン以外の部位に、前記容器基材の一部を切り離して剥離フィルム層を容器基材から引き剥がす際の起点となるフィルム剥離用切取りラインを設けたことにより、開封して食品を取り出した後、このフィルム剥離用切取りラインを切り取り、これを起点として剥離フィルム層を容器基材から簡単に引き剥がすことができ、食品と接触していない容器基材を洗浄せずに回収することができ、利便性に優れている。
また容器基材を熱可塑性樹脂発泡体で作製したことにより、軽量、安価であり、しかも耐衝撃性などの機械特性に優れた食品容器を提供できる。
また剥離フィルム層をポリオレフィン系樹脂、生分解性樹脂からなる群から選択される1種又は2種以上の樹脂としたことで、ポリオレフィン系樹脂製の剥離フィルム層を用いた場合には、極く薄いフィルムを簡単に積層できるので、コスト上昇が抑えられる。また生分解性樹脂製の剥離フィルム層を用いることで、この剥離フィルム層を基材から剥がして廃棄しても残留せずに分解するので、廃棄物処理の点から好ましい。
また剥離フィルム層を接着剤層を介して剥離可能に容器基材に積層したことによって、容器基材表面に対して剥離可能に接着させることが困難なフィルムでも剥離可能に接合させることができるので、容器基材と剥離フィルムの各材質の選択の自由度を広げることができる。
また、蓋部に開封用切取りラインを設けることもでき、これによって前記と同様の効果を得ることができる。
また本発明の包装食品は、前記本発明に係る食品容器を用いたことにより、剥離フィルム同士が接合された接合部を含む切取り部を蓋部側に残した状態で簡単に開けることができ、剥離フィルム層が開封時に剥離することがなくなり、剥がれたフィルムが食品取り出しの邪魔になる不具合を防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜3は本発明の食品容器の一例を示す図であって、図1は食品容器の斜視図、図2は食品容器の底面図、図3は食品容器の断面図である。これらの図中、符号1は食品容器、2は充填部、3は蓋部、4は容器基材、5は剥離フィルム層、6はヒンジ部、7は底部、8は側壁部、9はフランジ部、10は開封用切取りライン、11はフィルム剥離用切取りライン、12は切取り部である。
この食品容器1は、食品又は食品原料を充填する充填部2と、この充填部2にヒンジ部6を介して連設された蓋部3とからなる容器基材4と、容器基材4の充填部2の内面側とそれに連なる蓋部3の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層5とを備え、充填部2の開口周縁に設けられたフランジ部9のヒンジ部6に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りライン10が設けられた構成になっている。
前記容器基材4としては、熱可塑性樹脂発泡体、熱可塑性樹脂非発泡体、紙製容器、熱可塑性樹脂シートと紙との積層シートからなる複合体などが挙げられ、その中でも熱可塑性樹脂発泡体が好ましい。熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの各種の熱可塑性樹脂を使用でき、特にポリスチレン系樹脂が好ましい。ポリスチレン系樹脂としてはスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンの単独重合体又は共重合体、例えば樹脂としてはスチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン・アクリル酸共重合体、ハイインパクトポリスチレン、スチレン・アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン−スチレン樹脂等が使用できる。特にポリスチレン樹脂が好ましい。
前記容器基材4として熱可塑性樹脂発泡体を用いる場合、発泡体の発泡倍率は1.5〜20倍程度が好ましい。この熱可塑性樹脂発泡体を形成するに当たっては、樹脂中には通常使用されている配合剤、例えば気泡調整剤、顔料等を添加しても良い。容器基材4として熱可塑性樹脂発泡体を用いることによって、軽量、安価であり、しかも耐衝撃性などの機械特性に優れた食品容器1を提供できる。
本例示において、容器基材4の充填部2は、平面視四角形の角形トレー形状をなしており、また蓋部3は平面視ほぼ同形状の板状をなしている。食品容器1の形状は本例示に限定されることなく、平面視円形、楕円形、長円形、多角形、植物や動物又はそれらの一部をかたどった形状など様々な形状とすることができる。充填部2は、略四角形状をなす底部7と、該底部7の縁から上方に向けて立設された側壁部8とからなり、側壁部8の先端部が水平に向かって延出してフランジ部9が形成されている。充填部2と蓋部3とをつなぐヒンジ部6は、充填部2と蓋部3との境界に沿って、容器基材4を折れ曲がりやすく加工することによって形成されている。このヒンジ部6には、充填部2から蓋部3を切り離すための切離しラインを形成してもよい。この切離しラインはミシン目などにより形成される。
前記充填部2と蓋部3とからなる容器基材4には、充填部2の内面側とそれに連なる蓋部3の面側とに剥離フィルム層5が剥離可能に積層されている。この剥離フィルム層5は、容器基材4の表面に、適度な接着強度をもつ接着剤層を介して剥離可能に積層することが望ましい。このように剥離フィルム層5を接着剤層を介して剥離可能に容器基材4に積層したことによって、容器基材4表面に対して剥離可能に接着させることが困難なフィルムでも剥離可能に接合させることができるので、容器基材4と剥離フィルム5の各材質の選択の自由度を広げることができる。
前記容器基材4の表面に積層される剥離フィルム層5としては、ポリスチレン系合成樹脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂、それらの混合物、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、プロピレンホモポリマー、エチレン・プロピレンランダムポリマー、エチレン・プロピレンブロックポリマー、エチレン・プロピレン−ブテン−ターポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体(例えば、エチレン−メチルメタクリレート共重合体)、エチレン−不飽和カルボン酸金属塩共重合体(例えば、エチレン−アクリル酸マグネシウム(又は亜鉛)共重合体)、プロピレン−塩化ビニルコポリマー、プロピレン−ブテンコポリマー、プロピレン−無水マレイン酸コポリマー、プロピレン−オレフィン共重合体(プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体)ポリエチレン又はポリプロピレンの不飽和カルボン酸(例えば、無水マレイン酸)変性物、エチレン−プロピレンゴム、アタクチックポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂フィルムが挙げられ、これらの中でも線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましい。
剥離フィルム層5の厚みはこれに限定されないが、10〜100μmであるのが好ましい。ポリオレフィン系樹脂製の剥離フィルム層5を用いた場合には、極く薄いフィルムを簡単に積層できるので、コスト上昇が抑えられる。
その他の剥離フィルム層5としては、生分解性樹脂フィルムが挙げられる。生分解性樹脂フィルムとしては、従来公知の種々の、生分解性を有する樹脂で形成されたフィルムがいずれも使用可能である。かかる生分解性を有する樹脂としては、例えば3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸との直鎖状ポリエステル(ICI社製の商品名バイオポールなど)、ポリエーテル、ポリアクリル酸、エチレン・一酸化炭素共重合体、脂肪族ポリエステル・ポリアミド共重合体、脂肪族ポリエステル・ポリオレフィン共重合体、脂肪族ポリエステル・芳香族ポリエステル共重合体(BASF社製の商品名エコフレックスなど)、脂肪族ポリエステル・ポリエーテル共重合体、澱粉と変性ポリビニルアルコールとのポリマーアロイ(ノバモント社製の商品名マタービーなど)、澱粉とポリエチレンのポリマーアロイ(アンパセット社製の商品名ポリグレードIIなど)、コハク酸エステル(昭和高分子株式会社製の商品名ビオノーレなど)、ポリ乳酸(フィルム状のものが、株式会社島津製作所製の商品名ラクテイシリーズとして提供されている)等が挙げられる。生分解性樹脂製の剥離フィルム層5を用いることで、この剥離フィルム層を基材から剥がして廃棄しても残留せずに分解するので、廃棄物処理の点から好ましい。
この食品容器1のフランジ部9には、ヒンジ部6に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りライン10が設けられている。
この食品容器1では、図2に示すように、フランジ部9に開封用切取りライン10を設けたことによって、ヒンジ部6に対向する側の一部(通常は対向する側の中央部)に形成される接合部にてフランジ部9と蓋部3とを接合して封じられた包装状態の食品容器1を開封する際、開封用切取りライン10を切り取り、蓋部3を開くことによって、剥離フィルム層5同士が接合された接合部を含む切取り部12を蓋部3側に残した状態(図1参照。)で簡単に開けることができる。
これによって剥離フィルム層5が開封時に剥離することがなくなり、剥がれたフィルムが食品取り出しの邪魔になる不具合を防ぐことができる。
この食品容器1に納豆等の食品又は食品原料を詰めて包装する場合、充填部2に納豆等を充填した後、蓋部3を折り曲げて充填部2のフランジ部9と重ね合わせる直前に、ヒンジ部6と対向する側の一部を局部加熱して溶融させ、その後両者を重ね合わせることで接合する。このように形成された接合部では、フランジ部9側と蓋部3側のそれぞれの剥離フィルム層5が接合されているとともに、その部分のフランジ部9と蓋部3の容器基材4の一部が溶融接合されている。これによって接合部は、商品輸送中等で容器が不用意に開かない程度の接合強度でフランジ部9側と蓋部3とをつなぎ止めている。この食品容器1にあっては、容器の開封後、この接合部を含む切取り部12が蓋部3側に邪魔にならないように残る。
またフランジ部9の開封用切取りライン10以外の部位、例えば開封用切取りライン10に隣接したフランジ部9の角部には、容器基材4の一部を切り離して剥離フィルム層5を容器基材4から引き剥がす際の起点となるフィルム剥離用切取りライン11が設けられている。このフィルム剥離用切取りライン11は、フランジ部9の所定位置にミシン目をつけることにより形成される。このフィルム剥離用切取りライン11を設けたことにより、開封して食品を取り出した後、このフィルム剥離用切取りライン11を切り取り、これを起点として剥離フィルム層5を容器基材4から簡単に引き剥がすことができ、食品と接触していない容器基材4を洗浄せずに回収することができ、利便性に優れている。
この食品容器1は、必要に応じて外面や内面に適当な印刷を施すことができる。食品容器1の内面に印刷を施す場合、印刷を施した剥離フィルム層5を容器基材4に積層することによって簡単に実施可能である。この印刷内容としては、剥離フィルムの剥離方法、リサイクルの表示、フィルム剥離用切取りライン11の使用方法、広告宣伝などが挙げられる。
この食材容器1は、充填部2の開口周縁に設けられたフランジ部9のヒンジ部6に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りライン10を設けたものなので、接合部にてフランジ部9と蓋部3とを接合して封じられた包装状態のものを開封する際、開封用切取りライン10を切り取り、蓋部3を開くことによって、剥離フィルム層5同士が接合された接合部を含む切取り部12を蓋部3側に残した状態で簡単に開けることができ、剥離フィルム層5が開封時に剥離することがなくなり、剥がれたフィルムが食品取り出しの邪魔になる不具合を防ぐことができる。
また、フランジ部9の開封用切取りライン10以外の部位に、容器基材4の一部を切り離して剥離フィルム層5を容器基材4から引き剥がす際の起点となるフィルム剥離用切取りライン11を設けたことにより、開封して食品を取り出した後、このフィルム剥離用切取りライン11を切り取り、これを起点として剥離フィルム層5を容器基材4から簡単に引き剥がすことができ、食品と接触していない容器基材4を洗浄せずに回収することができ、利便性に優れている。
また容器基材4を熱可塑性樹脂発泡体で作製したことにより、軽量、安価であり、しかも耐衝撃性などの機械特性に優れた食品容器1を提供できる。
また剥離フィルム層5をポリオレフィン系樹脂、生分解性樹脂からなる群から選択される1種又は2種以上の樹脂としたことで、ポリオレフィン系樹脂製の剥離フィルム層5を用いた場合には、極く薄いフィルムを簡単に積層できるので、コスト上昇が抑えられる。また生分解性樹脂製の剥離フィルム層5を用いることで、この剥離フィルム層5を容器基材4から剥がして廃棄しても残留せずに分解するので、廃棄物処理の点から好ましい。
また剥離フィルム層5を接着剤層を介して剥離可能に容器基材4に積層したことによって、容器基材4表面に対して剥離可能に接着させることが困難なフィルムでも剥離可能に接合させることができるので、容器基材4と剥離フィルム層5の各材質の選択の自由度を広げることができる。
前述した食品容器1は本発明の一例に過ぎず、本発明は前記食品容器1に限定されることなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記食品容器1ではフランジ部9に開封用切取りライン10を設けたが、蓋部3に開封用切取りライン10を設けることもでき、これによって前記の食品容器1と同様の効果を得ることができる。
また、開封用切取りライン10は、接合部を含む領域をフランジ部9の他部から切り離せれば良く、その領域の形状は特に限定されず、図1〜2に例示したような細い台形状の他、半円状、半長円状、半楕円状、角形、楔形などの形状とすることができる。
また、開封用切取りライン10に沿ってフランジ部9を切り取った後の端面から、剥離フィルム層5を剥離することもでき、開封用切取りライン10によってフィルム剥離用切取りライン11を併用することもできる。
本発明に係る包装食品は、前述した食品容器1の充填部2内に食品又は食品原料を計量充填した後、蓋部3を折り曲げて充填部2のフランジ部9と重ね合わせる直前に、ヒンジ部6と対向する側の一部を局部加熱して溶融させ、その後両者を重ね合わせて接合部を形成し、蓋部3を封じて包装することによって製造される。充填部2に詰められる食品又は食品原料としては、納豆(容器内で発酵させる場合には納豆菌を殖菌した煮大豆)、ハンバーガー類、寿司、煮物などの惣菜類、フライトチキンや天ぷらなどの揚げ物、サラダ、ケーキなどの洋菓子、和菓子などの種々の食品又は食品原料が挙げられる。
本発明の包装食品は、本発明に係る食品容器1を用いたことにより、剥離フィルム層5同士が接合された接合部を含む切取り部12を蓋部3側に残した状態で簡単に開けることができ、剥離フィルム層5が開封時に剥離することがなくなり、剥がれたフィルムが食品取り出しの邪魔になる不具合を防ぐことができる。
本発明の食品容器の一例を示す斜視図である。 本発明の食品容器の一例を示す底面図である。 本発明の食品容器の一例を示す断面図である。
符号の説明
1…食品容器、2…充填部、3…蓋部、4…容器基材、5…剥離フィルム層、6…ヒンジ部、7…底部、8…側壁部、9…フランジ部、10…開封用切取りライン、11…フィルム剥離用切取りライン、12…切取り部。

Claims (7)

  1. 食品又は食品原料を充填する充填部と、この充填部にヒンジ部を介して連設された蓋部とからなる容器基材と、該容器基材の前記充填部の内面側とそれに連なる前記蓋部の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層とを備えた食品容器において、
    前記充填部の開口周縁に設けられたフランジ部の前記ヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りラインが設けられたことを特徴とする食品容器。
  2. 前記フランジ部の前記開封用切取りライン以外の部位に、前記容器基材の一部を切り離して剥離フィルム層を容器基材から引き剥がす際の起点となるフィルム剥離用切取りラインが設けられた請求項1に記載の食品容器。
  3. 前記容器基材が熱可塑性樹脂発泡体からなる請求項1又は2に記載の食品容器。
  4. 前記剥離フィルム層が熱可塑性樹脂、生分解性樹脂からなる群から選択される1種又は2種以上の樹脂からなる請求項1〜3のいずれかに記載の食品容器。
  5. 前記剥離フィルム層が接着剤層を介して剥離可能に容器基材に積層された請求項1〜4のいずれかに記載の食品容器。
  6. 食品又は食品原料を充填する充填部と、この充填部にヒンジ部を介して連設された蓋部とからなる容器基材と、該容器基材の前記充填部の内面側とそれに連なる前記蓋部の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層とを備えた食品容器において、
    前記蓋部の前記ヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から切り離し可能な開封用切取りラインが設けられたことを特徴とする食品容器。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の食品容器の前記充填部に食品又は食品原料が充填され、前記接合部で前記フランジ部と前記蓋部とが接合されて前記充填部の開口が前記蓋部によって閉じられてなることを特徴とする包装食品。
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