JP2021107232A - 食品包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、ニクロム裁断機によって個々の容器に裁断された場合などのように、裁断部分である容器の端縁において、剥離フィルムと合成樹脂シートとが溶着してしまった場合であっても、合成樹脂シートから剥離フィルムを容易に剥がすことができる食品包装容器を得ることを課題とする。【解決手段】 この発明の食品包装容器1は、表面フィルムFが合成樹脂シートSに剥離可能に積層されたシート状素材を成形してなる食品包装容器1であって、前記食品包装容器1は、食品が収容される収容部2と、前記収容部2の開口周縁に形成されたフランジ3とを備え、前記フランジ3の表面側に、前記表面フィルムFを切断して前記合成樹脂シートSから剥離するための表面フィルム切断予定部6を形成して構成する。【選択図】 図1

Description

この発明は、合成樹脂シートに表面フィルムが剥離可能に積層されたシート状素材を成形してなる食品包装容器に関するものである。
従来より、肉や魚などの生鮮食品や惣菜等の調理済み食品を包装するために、合成樹脂製の食品包装容器が一般的に使用されているが、近年、環境問題への配慮から、使用済みの合成樹脂製食品包装容器を回収してリサイクルする活動が拡がっている。
使用済みの合成樹脂製食品包装容器を回収する際には、リサイクルする際に不純物が混ざらないようにするために、容器を洗浄した上で回収する必要があるところ、この洗浄作業が面倒なために、リサイクルに回されず、燃えるごみとして廃棄されてしまうことも多い。特に、納豆容器などの場合には、汚れが落ちにくく、洗浄作業そのものが躊躇われることも多く、結果として、容器回収が進んでいないという実情がある。
このような背景から、使用後の食品包装容器の回収に際し、容器を洗浄しなくても済むようにするため、容器内側にフィルムを剥離可能に積層した剥離フィルム付き包装容器が従来より提案されている。この剥離フィルム付き包装容器によれば、使用後に、汚れが付着した容器内側の剥離フィルムを剥がすことで、容器自体を洗浄しなくても容器から汚れを除去することができ、これにより、使用済み食品包装容器の回収率の向上が期待される。
ところで、合成樹脂製食品包装容器は、合成樹脂シートの原反を加熱し、真空成形又は圧空成形によって一度に多数の容器を成形した後、個々の容器に裁断して製造するのが一般的であり、剥離フィルム付き包装容器を製造する場合であっても同様である。
そして、多数の容器が形成された合成樹脂シートを個々の容器に裁断する方法として、ニクロム裁断機を用いて熱を加えて裁断する方法と、トムソン刃裁断機を用いて打ち抜く方法とがある。
ここで、剥離フィルム付き包装容器を製造する際に、ニクロム裁断機を用いて個々の容器に裁断した場合、裁断部分である容器の端縁部において、剥離フィルムと合成樹脂シートとがニクロム線の熱で溶着してしまい、剥離フィルムが合成樹脂シートから剥がれにくくなるという問題がある。他方、トムソン刃裁断機を用いて個々の容器に裁断した場合には、剥離フィルムと合成樹脂シートとが溶着してしまうことはないものの、トムソン刃裁断機はニクロム裁断機と比較して高価であるという問題がある。
実開平6−37138号公報 特開2005−153981号公報
この発明は、ニクロム裁断機によって個々の容器に裁断された場合などのように、裁断部分である容器の端縁において、剥離フィルムと合成樹脂シートとが溶着してしまった場合であっても、合成樹脂シートから剥離フィルムを容易に剥がすことができる食品包装容器を得ることを課題とする。
この発明の食品包装容器は、合成樹脂シートに表面フィルムが剥離可能に積層されたシート状素材を成形してなる食品包装容器であって、前記食品包装容器は、食品が収容される収容部と、前記収容部の開口周縁に形成されたフランジとを備え、前記フランジの表面側に、前記表面フィルムを切断して前記合成樹脂シートから剥離するための表面フィルム切断予定部を形成して構成する。
請求項2の発明は、前記フランジに、表面フィルム切断予定部に従って表面フィルムを剥離する際の剥離開始点となる破断面を形成するためのフランジ破断予定部を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、フランジ破断予定部をフランジの裏面側に形成し、前記フランジの表面側に、前記フランジ破断予定部端縁のフランジ表面側対応位置を基端として前記表面フィルム切断予定部に接続する表面フィルム切断開始予定部を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、表面フィルム切断予定部が、フランジ破断予定部のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側に形成された部分を備えるものとしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記フランジ破断予定部を、前記表面フィルム切断予定部の一部をなすようにして形成したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、フランジ破断予定部をミシン目状に形成したことを特徴とする。
前記合成樹脂シートは、ポリスチレンなどの石油由来合成樹脂、あるいは、植物由来合成樹脂や生分解性合成樹脂などの環境配慮型の合成樹脂を素材としてシート状に形成されたものであればよいが、食品包装容器の素材としては、例えば、発泡スチレンシート(PSPシート)などの発泡合成樹脂シートを用いることが好ましい。
前記表面フィルムは、前記合成樹脂シートの表面に剥離可能に積層できる素材で構成されていればよいが、積層される合成樹脂シートと同じ素材からなる合成樹脂で構成するのが好ましい。
前記表面フィルム切断予定部は、合成樹脂シートに積層された表面フィルムを切断して前記合成樹脂シートから剥離できるようにすることができる態様のものであればよく、合成樹脂シートに積層された表面フィルムに線状又は破線状の切れ目や溝などの脆弱部を形成して構成することが考えられる。また、この表面フィルム切断予定部は、フランジの全周に亘って形成することが好ましいが、必ずしも全周に亘って形成する必要はなく、フランジの平面視形状が略ロ字状である場合には、少なくとも隣接する2辺ないし3辺のフランジの表面に形成してあればよく、また、フランジの平面視形状が略環状である場合には、フランジの表面に略C字状となるように形成してもよい。
前記フランジ破断予定部は、表面フィルム切断予定部に従って表面フィルムを合成樹脂シートから剥離する際の剥離開始点となる破断面をフランジに形成するための構成であり、フランジの表面側又は/及び裏面側に、線状又は破線状の切れ目や溝などの脆弱部を設けて構成することが考えられる。また、このフランジ破断予定部は、フランジの一箇所に設けてもよいし複数箇所に設けてもよい。
前記表面フィルム切断開始予定部は、線状又は破線状の切れ目や溝などの脆弱部として形成されており、フランジ破断予定部に従ってフランジの一部を破断して表面フィルムを合成樹脂シートから剥離する際に、表面フィルムの切断が開始される部分であって、表面フィルムの切断をフランジ外縁から表面フィルム切断予定部に導く機能を備えている。
前記表面フィルム切断予定部は、フランジ破断予定部のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側に形成された部分を備えるものとして構成してもよい(請求項4)。
前記フランジ破断予定部は、前記表面フィルム切断予定部の一部をなすように形成してもよく(請求項5)、この場合には、ミシン目状に形成することが好ましい(請求項6)。
この発明によれば、合成樹脂シートに表面フィルムが剥離可能に積層されたシート状素材を成形してなる食品包装容器において、食品が収容される収容部と、前記収容部の開口周縁に形成されたフランジとを備え、前記フランジの表面側に前記表面フィルムを切断して前記合成樹脂シートから剥離するためのフィルム切断予定部を形成したので、この表面フィルム切断予定部に沿って前記表面フィルムを切断して前記合成樹脂シートから剥離することができる。これにより、表面フィルムと合成樹脂シートとが容器端縁部において溶着していた場合であっても、表面フィルムを合成樹脂シートから容易に剥離することができる。
請求項2の発明によれば、前記フランジに、表面フィルム切断予定部に従って表面フィルムを剥離する際の剥離開始点となる破断面を形成するためのフランジ破断予定部を設けたので、このフランジ破断予定部に従ってフランジの一部を破断すると、表面フィルムと合成樹脂シートとが溶着されておらず、かつ、表面フィルム切断予定部が露出したフランジ破断面が現れるので、このフランジ破断面を起点として容易に表面フィルムを剥離することができる。
請求項3の発明によれば、前記フランジ破断予定部をフランジの裏面側に形成し、前記フランジの表面側に、前記フランジ破断予定部端縁のフランジ表面側対応位置を基端として前記表面フィルム切断予定部に接続する表面フィルム切断開始予定部を形成したので、フランジの裏面側に形成されたフランジ破断予定部に従ってフランジの一部を破断すると、フランジ表面側に形成された表面フィルム切断開始予定部に従って表面フィルムの切断が開始され、表面フィルム切断予定部に案内される。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明において、表面フィルム切断予定部は、フランジ破断予定部のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側に形成された部分を備えるものとしたので、フランジ破断予定部に従ってフランジの一部を破断した際に、破断されたフランジ部分の表面フィルムが、破断されたフランジの表面に形成された表面フィルム切断予定部に従って切断されることがなく、フランジの破断片を摘まんで表面フィルムの剥離を開始することができる。他方、フランジ破断予定部に従ってフランジの一部を破断しない場合には、フランジ破断予定部のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側に形成された部分を、表面フィルム切断予定部として機能させることができる。
請求項5の発明によれば、請求項2の発明において、フランジ破断予定部を表面フィルム切断予定部の一部をなすようにして形成したので、フランジ破断予定部に、フランジ破断予定部としての機能と表面フィルム切断予定部としての機能を持たせることができる。すなわち、フランジ破断予定部として機能させる場合には、フランジ破断予定部に従ってフランジの一部を表面フィルムとともに破断することで、表面フィルムと合成樹脂シートとが溶着されておらず、かつ、表面フィルム切断予定部が露出した破断面が形成されるので、この破断面を起点として表面フィルム切断予定部に従って表面フィルムを剥離することができる。他方、フランジ破断予定部に従ってフランジの一部を破断しない場合には、表面フィルム切断予定部として機能させることができる。また、フランジ破断予定部を形成するための加工をフランジの表面側から行うことができるので、フランジ裏面側の加工を必要とせず、製造工程を簡素化できる。
請求項6の発明によれば、請求項5の発明において、フランジ破断予定部をミシン目状に形成したので、フランジ破断予定部として機能させる際、このフランジ破断予定部に従ってフランジの一部を上方に折り曲げて破断することにより、表面フィルムの切断を回避しつつ合成樹脂シート部分のみを破断させることができる。すなわち、ミシン目状に形成されたフランジ破断予定部に従ってフランジの一部を上方に折り曲げると、比較的厚みのあるフランジの合成樹脂シート部分は破断されるが、表面フィルムは切断されにくい。このため、フランジ破断予定部に従って合成樹脂シート部分が破断されたフランジ片を摘まんで引き上げることで表面フィルムの剥離を開始することができる。他方、表面フィルム切断予定部として機能させる場合には、ミシン目方向に沿った方向に力が加わるので、表面フィルムは切断されやすい。加えて、フランジ破断予定部を形成するための加工をフランジの表面側から行うことができるので、フランジ裏面側の加工を必要とせず、製造工程を簡素化できる。
この発明の第1の実施例の概要を示す斜視図 同じく平面図 同じく底面図 同じくA−A拡大断面図 同じく表面フィルムを剥離する様子を示す図 この発明の第2の実施例の概要を示す斜視図 同じく平面図 同じく底面図 同じくフランジ破断予定部と表面フィルム切断開始予定部との位置関係を説明する図 同じく表面フィルムを剥離する様子を示す図 同じく表面フィルム切断予定部の変形例を示す平面図 この発明の第3の実施例の概要を示す斜視図 同じく平面図 同じく底面図 同じくフランジ破断予定部と表面フィルム切断開始予定部との位置関係を説明する図 同じく表面フィルムを剥離する様子を示す図 同じく表面フィルム切断予定部の変形例を示す平面図 この発明の第4の実施例の概要を示す斜視図 同じく平面図 同じく底面図 同じく表面フィルムを剥離する様子を示す図
図1ないし5は、この発明の第1の実施例の概要を示す図である。
この発明の第1の実施例である食品包装容器1は、厚さ20〜30μmのポリスチレン製の表面フィルムFが厚さ1.8〜2.3mm程度の発泡ポリスチレンシートSの表面に剥離可能に積層されたシート状素材を真空成形又は圧空成形により成形してなり、納豆などの食品が収容される収容部2と、この収容部2の開口周縁に形成されたフランジ3と、フランジ3の一辺側にヒンジ4を介して連設された蓋5とを備えている。ヒンジ4にはミシン目41が形成されており、このミシン目41に従って蓋5をフランジ3から切り離すことができる。
フランジ3のうち蓋5が連設されていない側のフランジ3の表面側には、表面フィルム切断予定部6が、フランジ3の外縁に沿うようにして、それぞれ表面フィルムFに線状の切れ目を入れることにより形成されている。
そして、蓋5が連設されたフランジ3と対向する側のフランジ3の角部3cには、フランジ破断予定部7が、それぞれ隣り合うフランジ3の外縁同士を結ぶようにして形成されている。このフランジ破断予定部7は、表面フィルムF及び発泡ポリスチレンシートSを貫通するミシン目で形成されている。
また、フランジ3の表面側には、フランジ破断予定部7の両端を基端とし、他端が表面フィルム切断予定部6に接続する表面フィルム切断開始予定部61が、それぞれ表面フィルムFに切れ目を入れることにより形成されている。
上記のとおりに構成した食品包装容器1において、表面フィルムFを発泡ポリスチレンシートSから剥離する方法を以下に説明する。
まず初めに、蓋5が連設されたフランジ3と対向する側のフランジ3の角部3cに形成されたフランジ破断予定部7のうち、何れか一方のフランジ破断予定部7に従って角部3cを上方に折り曲げてフランジ3の一部を破断する。このとき、発泡ポリスチレンシートSは、ある程度の厚みがあることから、ミシン目状のフランジ破断予定部7で上方に折り曲げることで容易に破断されるのに対し、表面フィルムFは薄いため、フランジ破断予定部7で上方に折り曲げただけでは破断されにくい。このため、発泡ポリスチレンシートSが破断されてフランジ角部3cがフランジ3から切り離されても、切り離されたフランジ角部3c側の表面フィルムFは、フランジ3側の表面フィルムFと繋がった状態が維持される。これにより、フランジ3の一部に、表面フィルム切断予定部6に従って表面フィルムFを剥離する際の剥離開始点となる破断面8が、表面フィルムFが繋がったままの状態で形成される。
次いで、切り離されたフランジ角部3cを上方に引き上げると、フランジ破断予定部7の両端を基端として形成された表面フィルム切断開始予定部61に切断力が加わり、表面フィルムFの切断が開始されて表面フィルム切断予定部6に案内されるとともに、表面フィルムFと発泡ポリスチレンシートSとが溶着していない破断面8を起点として、表面フィルムFが発泡ポリスチレンシートSから剥離される。
さらに表面フィルムFを引き上げていくと、表面フィルムFは、フランジ3の表面に形成された表面フィルム切断予定部6に沿って切断されながら発泡ポリスチレンシートSから剥離され、表面フィルム切断開始予定部61を介してもう一方のフランジ破断予定部7に到達し、このフランジ破断予定部7のミシン目に沿って表面フィルムFが切断されながら発泡ポリスチレンシートSから剥離されていく。このように、フランジ3の破断に用いられない側のフランジ破断予定部7は、表面フィルムFを切断するための表面フィルム切断予定部6の一部として機能する。そして、フランジ切断予定部7の他端に到達すると、表面フィルム切断開始予定部61を介して表面フィルムFの切断が表面フィルム切断予定部6に案内され、表面フィルム切断予定部6沿って表面フィルムSが切断されつつ発泡スチレンシートSから剥離される。
そして、蓋5が連設されている側のフランジ3の表面には表面フィルム切断予定部6が形成されていないが、ヒンジ4に形成されたミシン目41に沿って表面フィルムFが切断される。
このようにして、この発明の食品包装容器1にあっては、表面フィルムFを発泡ポリスチレンシートSから完全に剥離することができる。そして、表面フィルムFと発泡ポリスチレンシートSは、何れも同じ合成樹脂(ポリスチレン)を素材としていることから、フランジの外縁部に表面フィルムFが残っていても、リサイクル資源として用いることができる。
この実施例において、フランジ破断予定部7は、フランジ3の二つの角部3cに設けてあるので、任意のフランジ破断部7を破断して表面フィルムFを発泡ポリスチレンシートSから剥離することができる。
図6ないし11は、この発明の第2の実施例の概要を示す図である。
この発明の第2の実施例は、第1の実施例と比較して、フランジ角部3c部分における表面フィルム切断予定部6及びフランジ破断予定部7の態様を異なる態様のものとした点に差異がある。
すなわち、第2の実施例における表面フィルム切断予定部6は、フランジ角部3cの表面側において線状の切れ目を表面フィルムFに形成することにより、また、フランジ破断予定部7は、フランジ角部3cの裏面側において線状の切れ目を発泡ポリスチレンシートSに形成することにより、それぞれ構成されている。そして、フランジ破断予定部7の両端のフランジ表面側対応位置を基端としてそれぞれ表面フィルム切断予定部6に接続する表面フィルム切断開始予定部61が、線状の切れ目を表面フィルムFに形成することで設けられている。また、図9に示すように、フランジ角部3cにおける表面フィルム切断予定部6cは、フランジ破断予定部7のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側にはみ出すようにして形成されている(図9において、フランジ破断予定部7はフランジ裏面側に形成されていることを示すために破線で描いてある。)。その他の構成は、実施例1と同様である。
上記のように構成したので、何れかのフランジ破断予定部7に従ってフランジ角部3cを上方に折り曲げると、フランジ破断予定部7において発泡ポリスチレンシートSが破断され、表面フィルムFを剥離する際の剥離開始点となる破断面8が形成される。このとき、フランジ角部3cにおける表面フィルム切断予定部6cは、フランジ破断予定7部のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側に形成されているので、フランジ破断予定部7でフランジを破断しても、表面フィルムFが破断されることはない。そして、破断されたフランジ角部3cを引き上げると、フランジ破断予定部7の両端を基端として形成された表面フィルム切断開始予定部61に切断力が加わり、表面フィルムFの切断が開始されて表面フィルム切断予定部6に案内されるとともに、破断面8を起点として表面フィルムFが発泡ポリスチレンシートSから剥離される。
さらに表面フィルムFを引き上げていくと、表面フィルムFは、フランジ3の表面に形成された表面フィルム切断予定部6に沿って切断されながら発泡ポリスチレンシートSから剥離される(図10参照)。
図11は、実施例2の変形例であり、表面フィルム切断予定部6をフランジ3の全周に亘って略ロ字状に形成した点以外は、上記実施例2と同様に構成されている。そして、この変形例においても、フランジ破断予定部7を破断することにより表面フィルムFの発泡合成樹脂シートSからの剥離を開始する点は、上記実施例2と同じである。
図12ないし16は、この発明の第3の実施例の概要を示す図である。
この発明の第3の実施例は、第2の実施例と比較して、フランジ破断予定部7を一つのフランジ角部3c部分にのみ形成した点に差異がある。
すなわち、フランジ破断予定部7は、一方のフランジ角部3cの裏面側にのみ線状の切れ目を発泡ポリスチレンシートSに形成することによって構成されており、フランジ破断予定部7の両端のフランジ表面側対応位置を基端としてそれぞれ表面フィルム切断予定部6に接続する表面フィルム切断開始予定部61が、線状の切れ目を表面フィルムFに形成することにより設けられている(図15において、フランジ破断予定部7はフランジ裏面側に形成されていることを示すために破線で描いてある。)。そして、フランジ角部3cの表面側には、表面フィルム切断予定部は形成されていない。これは、フランジ破断予定部7が形成されたフランジ角部3c以外の部分から表面フィルムFの剥離を開始することが想定されていないため、フランジ破断予定部7が形成されたフランジ角部3cの表面側に表面フィルム切断予定部6cを形成する必要がないためである。その他の構成は、実施例2と同様である。
上記のように構成したので、フランジ破断予定部7に従ってフランジ角部3cを上方に折り曲げると、フランジ破断予定部7において発泡ポリスチレンシートSが破断され、表面フィルムFを剥離する際の剥離開始点となる破断面8が形成される。このとき、フランジ角部3cの表面側には表面フィルム切断予定部が形成されていないので、フランジ破断予定部7でフランジを破断しても、表面フィルムFが破断されることはない。そして、破断されたフランジ角部3cを引き上げると、フランジ破断予定部7の両端を基端として形成された表面フィルム切断開始予定部61に切断力が加わり、表面フィルムFの切断が開始されて表面フィルム切断予定部6に案内されるとともに、表面フィルムFが破断面8を起点として発泡ポリスチレンシートSから剥離される。
図17は、実施例3の変形例であり、表面フィルム切断予定部6を、フランジ破断予定部7が形成されたフランジ角部3cを挟む両辺のフランジ3にのみ形成したものである。フランジ破断予定部7を一のフランジ角部3cにのみ形成した場合には、フランジ破断予定部7を破断して表面フィルムFを剥離する方向が、フランジ破断予定部7が形成されたフランジ角部3cと対角方向に特定され、この対角を挟む両辺のフランジにあっては、常に収容部2側からフランジ外縁側方向に剥離されることとなるから、フランジ外縁において表面フィルムFと発泡ポリスチレンシートSとが溶着していても剥離することは可能である。
図18ないし21は、この発明の第4の実施例の概要を示す図である。
この発明の第4の実施例は、第1の実施例と比較して、フランジ破断予定部7をフランジ角部3cの表面側に線状の切れ目として形成した点に差異がある。
すなわち、蓋5が連設されたフランジ3と対向する側のフランジ角部3cの表面側には、フランジ破断予定部7が、それぞれ隣り合うフランジ3の外縁同士を結ぶようにして、表面フィルムFを貫通し発泡ポリスチレンシートSに達する深さの線状の切れ目で形成されている。このフランジ破断部7には、表面フィルム切断予定部6が接続して形成されている。
この実施例にあっては、実施例1ないし3とは異なり、表面フィルムFを剥離する際には、フランジ破断予定部7に従ってフランジ角部3cを下方に折り曲げて表面フィルムFとともに破断することによって、破断面8が形成される。この破断面8にあっては、表面フィルムFと発泡ポリスチレンシートSとは溶着されておらず、また、二つの表面フィルム切断予定部6の端縁が現れているので、二つの表面フィルム切断予定部6の間の表面フィルムFを捲り上げることにより、表面フィルム切断予定部6に沿って表面フィルムFを発泡ポリスチレンシートから剥離することができる。
さらに表面フィルムFを引き上げていくと、表面フィルムFは、表面フィルム切断予定部6に沿って切断されて発泡ポリスチレンシートSから剥離されながらもう一方のフランジ破断予定部7に到達し、このフランジ破断予定部7の切れ目に沿って表面フィルムFが切断されながら発泡ポリスチレンシートSから剥離されていく。このように、フランジ角部3cの破断に用いられない側のフランジ破断予定部7は、表面フィルムFを切断するための表面フィルム切断予定部6の一部として機能する。そして、表面フィルム切断予定部6との接続点に到達すると、表面フィルム切断予定部6に沿って表面フィルムFが切断されながら発泡スチレンシートSから剥離される。
上記実施例は、表面フィルムFが剥離可能に積層される合成樹脂シートとして、何れも石油由来の合成樹脂であるポリスチレンを素材とするシートを用いているが、植物由来合成樹脂や生分解性合成樹脂などの環境配慮型の合成樹脂を素材とするシートを用いて実施することもできる。環境配慮型の合成樹脂シートを用いた食品包装容器にあっても使用後の容器を回収することが考えられ、回収率を向上させるために表面フィルムを剥離する必要がある。例えば、生分解性樹脂を分解処理するためにはコンポスト(生分解性樹脂を分解できる微生物を含む堆肥)が必要となるところ、個々の家庭がコンポストを用意して自宅で分解処理することは困難であることから、自治体などが使用後の食品包装容器を回収し、一括してコンポストで分解処理することなどが考えられる。このような場合、使用後の食品包装容器から表面フィルムを剥離しやすいようにしておくことで、生分解性樹脂製の容器本体の回収率向上に寄与することができる。
この発明は、表面フィルムが剥離可能に積層された合成樹脂シートを成形してなる食品包装容器に関するものであり、産業上の利用可能性を有するものである。
1 食品包装容器
2 収容部
3 フランジ
3c フランジ角部
4 ヒンジ
5 蓋
6 表面フィルム切断予定部
61 表面フィルム切断開始予定部
7 フランジ破断予定部
8 破断面
F 表面フィルム
S 発泡ポリスチレンシート

Claims (6)

  1. 合成樹脂シートに表面フィルムが剥離可能に積層されたシート状素材を成形してなる食品包装容器であって、
    前記食品包装容器は、食品が収容される収容部と、前記収容部の開口周縁に形成されたフランジとを備え、
    前記フランジの表面側には、前記表面フィルムを切断して前記合成樹脂シートから剥離するための表面フィルム切断予定部が形成された、
    食品包装容器。
  2. フランジには、表面フィルム切断予定部に従って表面フィルムを剥離する際の剥離開始点となる破断面を形成するためのフランジ破断予定部を設けた、
    請求項1記載の食品包装容器。
  3. フランジ破断予定部は、フランジの裏面側に形成され、
    前記フランジの表面側には、前記フランジ破断予定部端縁のフランジ表面側対応位置を基端として表面フィルム切断予定部に接続する表面フィルム切断開始予定部が形成された、
    請求項2記載の食品包装容器。
  4. 表面フィルム切断予定部は、フランジ破断予定部のフランジ表面側対応位置よりもフランジ外縁側に形成された部分を備えた、
    請求項3記載の食品包装容器。
  5. フランジ破断予定部は、表面フィルム切断予定部の一部をなすように形成された、
    請求項2記載の食品包装容器。
  6. フランジ破断予定部は、ミシン目状に形成された、
    請求項5記載の食品包装容器。
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