JP5050291B1 - 納豆容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着部の分離と納豆上面からの乾燥防止用フィルムの引き剥がしを容易にした納豆容器の提供を図る。
【解決手段】 容器本体と、蓋体と、乾燥防止用フィルムと、で構成される納豆容器において、乾燥防止用フィルムを一辺が開口する袋状にヒートシール溶着し、さらに分割可能な分割フランジ部の両コーナー部の両端にスポット溶着した蓋体を単純に開閉することで、容器本体から蓋体を開閉する際に容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着によって開封しづらい問題や、乾燥防止用フィルムを納豆の上面から引き剥がす際の糸引きによって指先や食卓が汚れる問題や、使用済みのからし袋やタレ袋の廃棄処分に困る問題を解決する手段を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体に分割フランジ部を設けて容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着部の分離を容易にすると共に、蓋体にヒートシール剤塗布領域を備えて納豆上面からの乾燥防止用フィルムの引き剥がしを容易にした納豆容器に関する。
現在、納豆の収納容器として使われている発泡ポリスチレン樹脂(PS)製の納豆容器は、軽量且つ安価である上、製造工程における生産の容易性と流通・販売過程における機能性と効率性が高いことから1960年代以降の納豆の消費拡大傾向に大きく貢献したとも言われ、今なお、納豆容器を構成する容器本体、蓋体、乾燥防止用フィルムにおいては新たな改良が加えられている。
例えば、容器本体においては、底に凹凸溝を設けて納豆を掻き混ぜる際に糸を引くような構造としたり、からしやタレの収納部を設けたり、表面を樹脂膜でシールドするなどの提案がなされ、蓋体においては、納豆の発酵を促すための通気孔を設けたり、剛性や重ね易い形状を得るための補強リブを設けたり、食べ易いように分割ができるミシン目を入れたりした提案がなされ、乾燥防止用フィルムにおいては、納豆上面の乾燥を防止したり、納豆上面からの糸引きを防止したり、からし袋やタレ袋を分離する役目を果たしたり、納豆の発酵を促すための通気孔を設けたりする種々の提案がなされている。
しかしながら、現在使われている納豆容器の多くは、容器本体から蓋体を開閉する際に容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着によって開封しづらい問題や、乾燥防止用フィルムを納豆の上面から引き剥がす際の糸引きによって指先や食卓が汚れる問題や、使用済みのからし袋やタレ袋の廃棄処分の方法に困る問題などが指摘されるものであった。
従来より、上記の問題点を解決しようとする種々の提案がなされている。その容器本体と蓋体がスポット溶着によって開封しづらい問題に関しては、例えば、「食品容器及び包装容器」(特許文献1参照)が提案されている。該提案は、食品又は食品原料を充填する充填部と、この充填部にヒンジ部を介して連設される蓋部とからなる容器基材と、該容器基材の前記充填部の内面側とそれに連なる前記蓋部の面側とに剥離可能に積層された剥離フィルム層とを備えた食品容器において、前記充填部の開口周縁に設けられたフランジ部の前記ヒンジ部に対向する側の一部に形成される接合部を含む領域を、他部から分割可能な開封用切り取りラインが設けられた提案である。
しかしながら、上記の係る提案は容器と蓋部の内面側に剥離フィルム層を設けて容器の洗浄を省略する目的で構成されるものであり、また充填部のフランジ部の切り取り部は、容器と蓋部のスポット溶着による融着を回避するために開封用切り取りラインによってスポット溶着した状態で他部から一部(切り取り部)を切り離す目的で設けられるものである。従がってフィルム剥離用切り取りラインが充填部のフランジ部のコーナー部の何れか一方に設けられることが必須となることから、必然的に開封用切り取りラインは充填部のフランジ部の両コーナー部を避けた一部領域に設けなければならず、結果的に図1(a)に示すような両コーナー部が含まれない開封用切り取りラインの三辺で形成される切り取り部が設けられることになり、切り取る力の入れ具合によっては一度で切り取ることができない場合が発生するもので、その場合、掴み直して切り取らなければならないなど面倒な不具合が発生するものであった。さらにスポット溶着部に関してもフィルム剥離用切り取りラインの位置関係から理想的な容器本体と蓋体のフランジ部の両コーナー部に設けることができないため、両コーナー部が捲り上がって隙間が発生することで納豆上面の乾燥を進行させてしまう問題があるものであった。
それに対して本発明の納豆容器における分割フランジ部は、容器本体のフランジ部と蓋体とを止着するスポット溶着の融着によって開封しづらい状態を回避できることと、容器本体のフランジ部との間に乾燥防止用フィルムを狭持して乾燥防止用フィルムの開閉時の離脱を防止することを目的として設けられるもので、容器本体のヒンジ部と対向するフランジ部の一部(以下フロントフランジ部と言う)に限定されることなく両コーナー部を含むフランジ部の全領域を一辺の直線状の分割スリットによって設けられ、さらにスポット溶着部も理想的な容器本体のフランジ部の両コーナー部に設けることができるもので、本発明の納豆容器と食品容器及び包装容器(特許文献1)はその目的と構造を大きく異にするものである。
また、乾燥防止用フィルムに付着する納豆粘液の糸引きよって指先や食卓を汚す問題に関しては、例えば、「納豆被覆フィルム及び該納豆被覆フィルムを用いた納豆収納容器」(特許文献2参照)や、「納豆容器」(特許文献3参照)や、「被覆フィルム巻取具添付納豆収納容器」(特許文献4参照)が提案されている。
上記の「納豆被覆シート及び該納豆被覆シートを用いた納豆収納容器」(特許文献2)の係る提案は、蓋体が開閉自在に設けられた収納容器内に収納される納豆の上面を被覆するための納豆被覆シートであって、該納豆被覆シートは、納豆の上面を被覆する被覆シート部と、該被覆シート部の中央線部に基端部が固着されるシート片とから成り、該被覆シート部が、前記収納容器内に収納された納豆上面を被覆した状態で、該シート片の先端部が、該収納容器の容器本体と閉じられた蓋体との間に形成される隙間又は蓋体に開穿された長孔を介して外部に延出するように配置し、該シート片を該隙間又は長孔を介して該収納容器外に引き出した時、前記被覆シート部が納豆付着面を内側にして折り畳まれて引き出されるように構成された提案である。
また、上記の「納豆容器」(特許文献3)の係る提案は、納豆が充填される容器本体と、開閉可能な蓋体と、容器本体内部に充填された納豆の上面に敷設される乾燥防止シートと、からなる納豆容器において、容器本体の一端辺と蓋体の一端辺と乾燥防止シートの一端辺を重ね合せて固定し、乾燥防止シートの固定された一端辺とは反対側の一端辺に糸状の引っ張り手段の一端を結合するとともに、糸状の引っ張り手段の他端を容器本体の一端辺と蓋体の一端辺の固定した隙間から容器の外に出した提案である。
また、上記の「被覆フィルム巻取具添付納豆収納容器」(特許文献4)の係る提案は、略凹状に形成された納豆入りの容器本体と、前記納豆上面を被覆する被覆フィルムと、該容器開口部を開閉自在に閉塞する蓋体とからなる納豆収納容器の内部空間に、径が略2〜8mm、長さが該納豆収納容器に納まる範囲内寸法であり、かつ、少なくとも一端の切り口に凸部、小突起、又は凹凸が1つ以上あり、又は該一端の切り口から他端方向へ略7mm以内の切り口隣接先端部の表面に凸部、小突起、又は長軸方向に形成された細長い隆起が1つ以上あり、又は該一端切り口隣接先端部が柱体又は略錐体であって該柱体又は略錐体の横断面に略90度以下の角が一箇所以上あり、以上の如く形成することにより先端部の回転摩擦力を大きくした棒体又は管形体であって、該納豆を食する直前に、前記納豆上面を被覆する被覆フィルムの略中央に前記棒体又は管形体の該一端先端部を垂直に当てがい、少し押圧しつつ前記棒体又は管形体を人指し指と親指を使って長軸を中心に回転させ、その際の、該一端先端部表面と該被覆フィルムとの間に生じる回転摩擦により、前記棒体又は管形体に前記被覆フィルムを渦巻き状に巻き取る被覆フィルム巻取具を収納した提案である。
しかしながら上記の係る提案の何れも被覆シート(被覆フィルム・乾燥防止シート)を納豆付着面の内側に折り畳んだり、糸で引っ張り出したり、棒で絡め取ったりするもので、最終的には被覆シートを充填される納豆の上面から横方向に剥がし取る手段を採っているもので、被覆シートを納豆の上面から横方向に剥し取る手段を採っている限りは被覆シートの末端部から納豆粘液の糸引きが容器外に垂れ落ちてしまうものであり、納豆に付着する納豆粘液の糸引きが指先や食卓を汚す問題を解決するものではなかった。
それに対して本発明の納豆容器における乾燥防止用フィルムは、容器本体の充填部に充填された納豆の上面を被覆すると共に、フランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成し、さらに蓋体と乾燥防止用フィルムとをヒートシール溶着して一辺が開口する袋状にすると共に、蓋体と容器本体の分割フランジ部とで乾燥防止用フィルムを挟み込んだ状態でスポット溶着した手段を採っていることで、乾燥防止用フィルムに付着した納豆粘液の糸引きを容器本体の充填部で受け止めることができる構造であることから、本発明の納豆容器と「納豆被覆フィルム及び該納豆被覆フィルムを用いた納豆収納容器」(特許文献2)や、「納豆容器」(特許文献3)や、「被覆フィルム巻取具添付納豆収納容器」(特許文献4)とは、その手段と構造を大きく異にするものである。
また、使用済みのからし袋やタレ袋の廃棄処分の方法に困る問題に関しては、例えば「納豆容器」(特許文献5)が提案されている。該提案は略凹状に形成された収納部本体と、該収納部本体の一側からヒンジ部を介して連設された共蓋と、を天然素材または合成樹脂で一体成形すると共に、上記ヒンジ部に沿って切断手段が形成された薄肉切断部を成形し、該薄肉切断部における切断の引張力を0.8kg以上乃至3kg以下とした提案であるが、係る技術は、単に収納部本体と共蓋をミシン目による切断手段が形成されたものに過ぎず、当業者においては周知の技術であって特に新規性・進歩性を満たす提案とは言えないものであった。
それに対して本発明の納豆容器の蓋体は、ヒンジ部に直角方向に折って分割やすい切断されている箇所と、連結されている箇所が交互に連続して形成される分割スリットを設けることによって、容器本体と蓋体を分離することで分離された蓋体の上に使用済みのからし袋やタレ袋を便宜的に置くことができるもので、さらに乾燥防止用フィルムが、一辺が開口する袋状にヒートシール溶着されることによって,その中に使用済みのからし袋やタレ袋を入れて容器本体と蓋体と乾燥防止用フィルムとを同時に廃棄処分することができるものであって、本発明の納豆容器と「納豆容器」(特許文献5)とは、その構造と廃棄処分の手段を大きく異にするものである。
本出願人は、以上のような従来の納豆容器の係る問題点を解決するために、スポット溶着の溶着構造と乾燥防止用フィルムの引き剥がし構造に着目し、容器本体から蓋体を上方に開閉する際に容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着によって開封しづらい問題や、乾燥防止用フィルムを納豆の上面から引き剥がす際の糸引きによって指先や食卓が汚れる問題や、使用済みのからし袋やタレ袋の廃棄処分の方法に困る問題などを簡単な構造や手段で改善することができないものかとの着想の下、容器本体に分割フランジ部を設けて容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着部の分離を容易にすると共に、蓋体にヒートシール剤塗布領域を備えて納豆上面からの乾燥防止用フィルムの引き剥がしを容易にした納豆容器を開発し、本発明の「納豆容器」の提案に至るものである。
特開2005-15396号公報 特開2007-45478号公報 特開2009-1332号公報 特開2006-225034号公報 特開平10-305886号公報
本発明は上記問題点に鑑み、容器本体に分割フランジ部を設けて容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着部の分離を容易にすると共に、蓋体にヒートシール剤塗布領域を備えて納豆上面からの乾燥防止用フィルムの引き剥がしを容易にした納豆容器の提供を図る。
本発明の納豆容器は、納豆が充填される充填部を備える容器本体と、該容器本体にヒンジ部を介して開閉ならびに分割可能に連設される蓋体と、納豆上面の乾燥防止を図る乾燥防止用フィルムと、で構成される納豆容器において、前記容器本体は、充填部の上端周縁に鍔状に延設されるフランジ部を形成すると共に、該フランジ部のフロントフランジ部に分割可能な分割フランジ部を形成して成り、前記蓋体は、前記容器本体の充填部ならびにフランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成し、該充填部上端周縁を略コの字状に囲むヒートシール剤塗布領域を前記ヒンジ部に対して直交する側の一方を開口して内側底面に設けて成り、前記乾燥防止用フィルムは、前記容器本体の充填部に充填された納豆の上面を被覆すると共に、前記フランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成し、さらに該方形の一辺に切欠き開口口を設けて成り、前記蓋体と前記乾燥防止用フィルムとを前記ヒートシール剤塗布領域に沿ってヒートシール溶着すると共に、前記乾燥防止用フィルムを前記蓋体と前記容器本体の分割フランジ部とで挟み込んだ状態でスポット溶着した手段を採る。
また本発明の納豆容器は、前記乾燥防止用フィルムの周縁の一部に切欠きコーナー部を設け、あるいは、該乾燥防止用フィルムの周縁に切込みラインを複数設けた手段を採る。
また本発明の納豆容器は、前記乾燥防止用フィルムが、前記容器本体の充填部を凹部状に被覆すると共に前記フランジ部の上面全体を被覆する形状に成型された薄膜成型シートから成り、該凹部状の一方の側壁面に切欠き開口部が設けられている手段を採る。
また本発明の納豆容器は、前記容器本体の充填部ならびにフランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成した押え込みフランジ部を前記容器本体のフロントフランジ部に折り畳みヒンジ部を介して対称に形成して連接し、該押さえ込みフランジ部の中央に前記充填部の開口部と同形状の開口穴を設けると共に、前記蓋体のヒンジ部側と前記押さえ込みフランジ部のフロントフランジ部側のコーナー部の両端にスポット溶着部を設け、前記容器本体のヒンジ部側に該スポット溶着部を回避する切欠き部を設けた手段を採る。
本発明の納豆容器によれば、スポット溶着される容器本体のフランジ部の一部を分割スリットによって分離可能とし、乾燥防止用フィルムを蓋体の内側底面に袋状にヒートシール溶着することで、容器本体に分割フランジ部を設けて容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着部の分離を容易にすると共に、蓋体にヒートシール剤塗布領域を備えて納豆上面からの乾燥防止用フィルムの引き剥がしが容易にできる優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、パック詰工程では、からし袋やタレ袋を納豆上面に敷設された乾燥防止用フィルム上に機械的に同包することができる上、蓋体の開封時には、からし袋やタレ袋が納豆上面と分離した状態(一辺が開口する袋状にヒートシール溶着された乾燥防止用フィルム内に収まった状態)で上方に開閉することができるため、食する時の乾燥防止用フィルムを剥がす行為自体を省略することができる優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、乾燥防止用フィルムを一辺が開口する袋状にヒートシール溶着し、さらに分割可能な分割フランジ部をスポット溶着して蓋体を単純に上方に開閉することで、容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着によって開封しづらい問題や、乾燥防止用フィルムを納豆の上面から引き剥がす際の糸引きによって指先や食卓が汚れる問題や、使用済みのからし袋やタレ袋の廃棄処分の方法に困る問題を解決することができる優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、フロントフランジ部に乾燥防止用フィルムを分割可能な分割フランジ部と蓋体とで、挟み込んだ状態でスポット溶着することによって、分割フランジ部が分割スリットによって切り離されるため、からし袋やタレ袋を収納した状態で蓋体の開閉が容易にできる優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、納豆の上面を被覆する乾燥防止用フィルムが、蓋体にヒートシール溶着されて蓋体と共に開閉されて上方に段階的に引き剥がされるため、納豆粘液の糸引きを最小限に留めることができると共に糸引き現象が起きた場合、その糸引きが容器本体の充填部で受け止める構造であるため、指先や食卓が汚れない優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、乾燥防止用フィルムが一辺が開口する袋状にヒートシール溶着されることによって、その中に使用済みのからし袋やタレ袋を入れて容器と蓋体と乾燥防止用フィルムとを同時に廃棄処分することができる優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、容器製造メーカーと納豆製造メーカーにおける本発明の納豆容器の仕様による製造工程は、従来の納豆容器の製造加工と同時加工できることから製造時間が延長される新たな製造工程が発生しない優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、乾燥防止用フィルムを成型された薄膜成型シートとすることによって、納豆製造時の乾燥防止用フィルムを熱線ヒーターで焼き切る工程が省略されるなどの製造工程の簡素化が図れると共に、製造時ならびに納豆を食する時の成型された薄膜成型シートの取扱いが極めて容易な優れた効果を奏する。
また本発明の納豆容器によれば、蓋体を上方に開閉した時に乾燥防止用フィルムの周縁を押さえ込みフランジ部で囲むことによって、乾燥防止用フィルムが安定的且つ、見た目にも綺麗に押さえ込むことができる優れた効果を奏する。
本発明における請求項1記載の納豆容器の全体を示す説明図である。(実施例1) 本発明における請求項1記載の納豆容器のパック詰工程を示す説明図である。 本発明における請求項1記載の納豆容器の開封状態を示す手順図である。 本発明における請求項2記載の納豆容器の乾燥防止用フィルムの実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明における請求項3記載の納豆容器の乾燥防止用フィルムの実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明における請求項4記載の納豆容器の全体を示す説明図である。(実施例4) 本発明における請求項4記載の納豆容器のパック詰工程を示す説明図である。 本発明における請求項4記載の納豆容器の開封状態を示す手順図である。
本発明の納豆容器は、容器本体と、蓋体と、乾燥防止用フィルムと、で構成される納豆容器において、容器本体に分割フランジ部を設けて容器本体と蓋体とを止着するスポット溶着部の分離を容易にすると共に、蓋体にヒートシール剤塗布領域を備えて納豆上面からの乾燥防止用フィルムの引き剥がしを容易にする手段を採ったことを最大の特徴とするもので、以下、実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の納豆容器の寸法ならび形状は、下記に述べる実施例に特に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に逸脱しない範囲で任意に変更することができる。また、図示されている納豆容器は、凹凸溝、補強リブ、通気孔等の本発明の実施要件に属さない機能ならびに形状については図示を省略している。
図1は、本発明における請求項1記載の納豆容器の全体を示す説明図である。
本発明の納豆容器1は、例えば発泡ポリスチレン(PS)等の熱可塑性発泡樹脂体を素材として形成され、納豆Nが充填される充填部11を備える容器本体10と、該容器本体10にヒンジ部12を介して開閉ならびに分割可能に連設される蓋体20と、納豆上面の乾燥防止を図る乾燥防止用フィルム30と、で構成される。
容器本体10は、納豆菌が散布された納豆Nを収納すると共に、熟成ならびに冷却を行う方形状の収納領域を形成する充填部11と、該充填部11の上端周縁に鍔状に延設されるフランジ部13とを形成して構成される。
ヒンジ部12は、容器本体10から蓋体20を開閉するもので、容器本体10のフランジ部13の一辺と、蓋体20のヒートシール部21の一辺の中間位置に設けて蓋体20を上方に開閉するものである。
フランジ部13は、容器本体10の収納領域を形成する充填部11の上端周縁に鍔状に設けられるものである。また、フランジ部13におけるヒンジ部12に対向する側をフロントフランジ部13aとして、該フロントフランジ部13aには分割スリット15によって切り離される分割フランジ部14が備えられている。
分割フランジ部14は、従来のフランジ部13と蓋体20とを止着するスポット溶着の融着によって開封しづらい状態を回避することを目的として設けられるもので、コーナー部16に蓋体20がスポット溶着されるためのスポット溶着部23を形成し、一辺の直線状の分割スリット15を折ることによって切り離されるものである。また、分割フランジ部14と蓋体20との間に乾燥防止用フィルム30を狭持して副次的に該乾燥防止用フィルム30の開閉時の離脱を防止する役割を果たすものである。なお、スポット溶着時における乾燥防止用フィルム30の形状によっては、容器本体10と蓋体20と乾燥防止用フィルム30とが同時にスポット溶着される状態と溶着されない状態が発生するが、その形状はユーザーの意向に依存するものである。
分割スリット15は、容器本体10のフロントフランジ部13aと分割フランジ部14の中間位置に設けられて、分割フランジ部14と蓋体20とがスポット溶着部23においてスポット溶着している状態で容器本体10から分離させるために設けられるものである。
コーナー部16は、蓋体20の開閉端部26の両端と分割フランジ部14の両端に位置する箇所で、蓋体20が捲り上がることなく安定してスポット溶着される箇所でもある。従来の納豆容器の多くは、蓋体20を容器本体10から分離する際に、このコーナー部16に指をかけて容器本体10と蓋体20を分離する必要があることから、この部分にスポット溶着部23が設けられることはなかった。
蓋体20は、容器本体10のフランジ部13の一辺にヒンジ部12を介して開閉する構造で設けられ、納豆Nが充填される容器本体10の充填部11とフランジ部13全体を覆う方形の大きさに形成して成り、内側底面にはヒートシール部21及びヒートシール剤塗布領域22を備えて成る。
ヒートシール部21は、蓋体20の内側底面において、ヒンジ部12に対して直交する辺の一方側を除いた蓋体20の三方向辺部(後述する蓋体20の内側底面に略コの字状に設けられるヒートシール剤塗布領域22と対応関係)で形成され、該三方向辺部と対向する容器本体10の
フランジ部13の三方向辺部とによって圧着されるシール部である。
ヒートシール剤塗布領域22は、蓋体20の内側底面に略コの字状に塗布されて成り、乾燥防止用フィルム30を一辺が開口する袋状にヒートシール溶着させるものである。乾燥防止用フィルム30を袋状にヒートシール溶着することによって、蓋体20の開閉と同時に乾燥防止用フィルム30内に収められているからし袋Kやタレ袋Tを納豆表面から分離し、さらに蓋体20を傾けることによって乾燥防止用フィルム30の切欠き開口口31からからし袋Kやタレ袋Tを容易に取り出すことができるものである。
分割スリット25は、切断されている箇所と連結されている箇所が交互に連続して形成され、該切断されているスリット部を長くとることによって僅かな力で切断しやすくしている(分割スリット15,45も同様)もので、食する際に容器本体10と蓋体20を分離して食べ易くするために設けられるものである。
乾燥防止用フィルム30は、ポリエチレン樹脂(PE)等の薄膜状のフィルムを素材として形成され、容器本体10の充填部11に充填される納豆Nの上面を被覆し、フランジ部13全体の上面を覆うと共に、さらにその一辺に切欠き開口口31を設けた方形の大きさに形成し、納豆表面の乾燥を防止する役割と、からし袋Kとタレ袋Tを納豆表面と分離する役割と、使用済みのからし袋Kとタレ袋Tの収納場所ならびに廃棄場所を確保する役割をもって設けられるものである。
その役割をさらに詳しく説明すると、例えばパック詰工程では、からし袋Kやタレ袋Tを納豆上面に敷設された乾燥防止用フィルム30上に機械的に同包する役割を果たし、蓋体20の開閉時には、からし袋Kやタレ袋Tを納豆上面と分離した状態(一辺が開口する袋状にヒートシール溶着された乾燥防止用フィルム30内に収まった状態)で開閉する役割を果たし、廃棄時には、からし袋Kやタレ袋Tを袋状にヒートシール溶着された乾燥防止用フィルム30内に収納して廃棄する役割を果たすもので、それらは製造段階で新しい設備投資をすることなく従来の製造機械ならびに開閉作業で行うことができるものである。また、容器本体10から蓋体20を開閉する際に止着するスポット溶着によって開封しづらい問題や、乾燥防止用フィルム30を納豆Nの上面から引き剥がす際の糸引きLによって指先や食卓が汚れる問題や、使用済みのからし袋Kやタレ袋Tの廃棄処分に困る問題を解決するものである。
図2は、本発明における請求項1記載の納豆容器のパック詰工程を示す説明図である。
(1)蓋体20を開いた状態の納豆容器1が用意される。
(2)納豆菌を散布した納豆Nを容器本体10の充填部11に充填する。
(3)ロール状の乾燥防止用フィルム30を熱線ヒーターHで切欠き開口口31を設けた方形の大きさに焼き切り、納豆Nの上面に敷設する。
(4)乾燥防止用フィルム30を充填部11に平坦に押し込み、その後からし袋Kとタレ袋Tを乾燥防止用フィルム30の上に載せる。
(5)ヒンジ部12を前方に倒して蓋体20を閉める。
(6)蓋体20のヒートシール剤塗布領域22と乾燥防止用フィルム30とをヒートシール溶着機で袋状にヒートシール溶着すると同時に乾燥防止用フィルム30を容器本体10の分割フランジ部14と蓋体20のヒートシール部21で狭持した状態でコーナー部16をスポット溶着機でスポット溶着する。(容器本体10のフランジ部13は蓋体20とは溶着されない)
(7)納豆容器1を醗酵室で発酵させ、その後冷蔵庫で放熱・冷却する。
(8)納豆容器1を自動段積装置によって三段に重ねて帯掛け包装する。
以上のように本発明における納豆容器1のパック詰工程は、従来のパック詰工程と同様な製造工程で構成されるもので、本発明における納豆容器1の導入に当たっては蓋体20に乾燥防止用フィルム30を袋状にヒートシール溶着するヒートシール溶着機を設置することで達成されることから製造時間が延長される新たな製造工程を必要としないものである。
図3は、本発明における請求項1記載の納豆容器の開封状態を示す手順図である。
(1)分割フランジ部14と蓋体20の開閉端部26を摘み、分割スリット15を下方から上方に向けて折って蓋体20を上方に持ち上げて開く。
(2)蓋体20と分割フランジ部14で狭持され袋状にヒートシール溶着されている乾燥防止用フィルム30が、蓋体20の開閉と共に納豆上面から引き剥がされる。この時、乾燥防止用フィルム30の表面に粘着している納豆粘液の糸引きLは、容器本体10の充填部11内に落下して受け止められることによって指先や食卓を汚すことがない。また、乾燥防止用フィルム30が蓋体20のヒートシール部21に袋状にヒートシール溶着されると同時に分割フランジ部14に挟まれて開閉されるため、従来の乾燥防止用フィルム30を剥がす行為自体を省略することができる従来にない構造を有するものである。
(3)容器本体10と蓋体20を分割スリット25によって分離させた後、一辺が開口して袋状になっている乾燥防止用フィルム30の切欠き開口口31からからし袋Kとタレ袋Tを取り出す。(分離されている蓋体20を傾けて取り出しても良い)
(4)納豆容器10の充填部11に充填されている納豆Nにからしとタレをかける。(図示なし)
(5)使用済みのからし袋Kとタレ袋Tを蓋体20の上に置くか、又は一辺が開口する袋状になっている乾燥防止用フィルム30の切欠き開口口31の中へ入れて廃棄処分する。(図示なし)
以上のように本発明における納豆容器1の開封作業は、単純に容器本体10から蓋体20を上方に開くことによって止着するスポット溶着部23の分離と納豆上面から乾燥防止用フィルム30を引き剥がすことができるもので、さらに乾燥防止用フィルム30が上方に引き剥がされることによって納豆粘液の糸引きLによって指先が汚れたり、乾燥防止用フィルム30の端面部から納豆粘液の糸引きLがはみ出して食卓を汚したりしないものである。
図4は、本発明における請求項2及び請求項3記載の納豆容器の乾燥防止用フィルムの実施形態を示す説明図である。
図4(a)は本発明における請求項2記載の乾燥防止用フィルム30の周縁の一部に切欠きコーナー部33と切欠き開口口31を設けたもので、切欠き開口口31を形成するために上下の二辺の寸法は短く形成されている。かかる態様を採用することにより、方形状をなす乾燥防止用フィルム30の四隅が切欠かれることとなるため、蓋体20と分割フランジ部14とをスポット溶着する場合(後述する押さえ込みフランジ部40が存在する場合は該押さえ込みフランジ部40と蓋体20あるいは分割フランジ部14とをスポット溶着する場合も含む)に、スポット溶着部23(23a)において該乾燥防止用フィルム30を挟み込むことなく、当該スポット溶着が可能となる。
図4(b)は本発明における請求項3記載の乾燥防止用フィルム30の周縁に切込みライン34を複数設けたものである。かかるの乾燥防止用フィルム30の実施形態を採用することにより、容器本体10の充填部11に納豆Nを充填して上方から押し込む時に納豆Nの上面まで乾燥防止用フィルム30を落ち込ませることが可能となり、それによって発生するしわを吸収して見た目を良くすることができると共に、乾燥防止機能をより効果的に発揮させることが可能となる。
図5は、本発明における請求項4記載の納豆容器の乾燥防止用フィルムの実施形態を示す説明図である。
図5(a)は被覆状態の平面図を示し、図5(b)は被覆状態の側面図を示す。
薄膜成型シート35は、容器本体10の充填部11を凹部状に被覆し、該凹部状の側壁面32の一方に切欠き開口部36を設けると共に、フランジ部13の上面を被覆する形状に成型されたポリエチレン樹脂(PE)製等を素材として厚み0.1〜0.2mm程度の柔らかさと硬さを兼ね備える乾燥防止用の成型シートである。かかる態様を採用することにより、乾燥防止用フィルム30を被覆した場合と比較して発生するしわを吸収し見た目を良くし、さらに納豆表面の乾燥を防止することができるものである。
図6は、本発明における請求項5記載の納豆容器の全体を示す説明図である。
本発明の納豆容器1は、納豆Nが充填される充填部11を備える容器本体10と、該容器本体10にヒンジ部12を介して開閉ならびに分割可能に連設される蓋体20と、納豆上面の乾燥防止を図る乾燥防止用フィルム30と、押さえ込みフランジ部40と、で構成され、容器本体10のフロントフランジ部13aと充填部11の上面を形成するフランジ部13全体と分割フランジ部14と分割スリット15とスポット溶着部23とを折り畳みヒンジ部42を介して対称に位置する押さえ込みフランジ部40を形成して連接し、容器本体10のヒンジ部12側に該スポット溶着部23aの溶着手段を回避する切欠き部17を設けて構成される。
押さえ込みフランジ部40は、中央に容器本体10の充填部11の開口部11aと同形状の開口穴41を設けると共に、蓋体20のヒンジ部12付近と押さえ込みフランジ部40のフランジ部43bのコーナー部16の両端にスポット溶着部23aを設けて乾燥防止用フィルム30の周縁を囲むように設けられるもので、その充填部11の開口部11aの周縁を押さえ込みフランジ部40で囲むことによって、乾燥防止用フィルム30が安定的且つ、見た目にも綺麗に押さえ込むことができるものである。
折り畳みヒンジ部42は、容器本体10の分割フランジ部14の一辺と、押さえ込みフランジ部40の分割フランジ部44とを連設するヒンジ部で、押さえ込みフランジ部40が折り畳みヒンジ部42によって折り畳まれることで、乾燥防止用フィルム30の周縁を該押さえ込みフランジ部40で押さえ込むことができるものである。
分割フランジ部44は、押さえ込みフランジ部40において折り畳みヒンジ部42を介して容器本体10の分割フランジ部14と対称に設けられるもので、一辺の直線状の容器本体10の分割フランジ部14を分離する分割スリット15と押さえ込みフランジ部40の分割フランジ部44を分離する分割スリット45を同時に折ることによって、容器本体10のフロントフランジ部13aから切り離され、さらに乾燥防止用フィルム30を蓋体20と挟み込んだ状態で、蓋体20のコーナー部16の両端部におけるスポット溶着部23にてスポット溶着されるものである。
分割スリット15は、フロントフランジ部13aと分割フランジ部14の中間位置に設けられ、止着するスポット溶着によって融着する蓋体20と容器本体10の分割フランジ部14と押さえ込みフランジ部40の分割フランジ部44の分割を容易なものにするものである。また、分割スリット45は、分割スリット15を折りやすくするために補助的に設けられるものである。
蓋体20は、方形の形状のコーナー部16にスポット溶着部23、23aが設けられ、押さえ込みフランジ部40のスポット溶着部23、23aとによって乾燥防止用フィルム30を狭持した状態でスポット溶着されるものである。
図7は、本発明における請求項5記載の納豆容器のパック詰工程を示す説明図である。
(1)蓋体20を上方に開き、押さえ込みフランジ部40を折り畳みヒンジ部42で閉じた状態の納豆容器1が用意される。
(2)納豆菌を散布した納豆Nを容器本体10の充填部11に充填する。
(3)ロール状の乾燥防止用フィルム30を熱線ヒーターHで一辺に切欠き開口口31を設けた方形の大きさに焼き切り、納豆Nの上面に敷設する。
(4)乾燥防止用フィルム30を充填部11に平坦に押し込み、その後からし袋Kとタレ袋Tを乾燥防止用フィルム30の上に載せる。
(5)ヒンジ部12を倒して蓋体20を閉める。
(6)容器本体10の分割フランジ部14と蓋体20のコーナー部16のスポット溶着部23、23aをスポット溶着機でスポット溶着する。この時、押さえ込みフランジ部40と蓋体20は溶着されて一体化されるが、蓋体20の溶着部23aは切欠き部17によって容器本体10のフランジ部13とは溶着されない。また、図示はしていないが、蓋体20の下面に略コの字状のヒートシール剤塗布領域22を設けて乾燥防止用フィルム30の上面をスポット溶着と同時にヒートシール溶着することも可能である。
(7)納豆容器1を醗酵室で発酵させ、その後冷蔵庫で放熱・冷却する。(図示なし)
(8)納豆容器1を自動段積装置によって三段に重ねて帯掛け包装する。(図示なし)
以上のように本発明における納豆容器1のパック詰工程は、従来のパック詰工程と同様な製造工程で構成されるため、本発明における納豆容器1の導入に当たっては乾燥防止用フィルム30を押さえ込みフランジ部40と蓋体20で挟み込んだ状態で従来のスポット溶着機を使用して溶着することができることから製造時間が延長される新たな製造工程を必要としないものである。
図8は、本発明における請求項5記載の納豆容器の開封状態を示す手順図である。
(1)折り畳みヒンジ部42と蓋体20の開閉端部26を摘み、分割スリット15(分割スリット45は折りやすくするために副次的に設けてある)を下方から上方に向けて折って蓋体20を上方に持ち上げて開く。
(2)蓋体20と押さえ込みフランジ部40とがスポット溶着され狭持されている乾燥防止用フィルム30が、蓋体20の開閉と共に納豆上面から引き剥がされる。この時、乾燥防止用フィルム30の表面に粘着している納豆粘液の糸引きLは容器本体10の充填部11で受け止められて指先や食卓を汚すことがない上に、乾燥防止用フィルム30が蓋体20に押さえ込みフランジ部40でスポット溶着されて開閉されるため、従来の乾燥防止用フィルム30を剥がす行為自体を省略することができる従来にない構造を有するものである。
(3)分割スリット25を折って容器本体10と蓋体20を分離させた後、一辺が開口して袋状になっている乾燥防止用フィルム30の切欠き開口口31の中からからし袋Kとタレ袋Tを取り出す。(分離されている蓋体20を傾けて取り出しても良い)
(4)納豆容器10の充填部11に充填されている納豆Nにからしとタレをかける。(図示なし)
(5)使用済みのからし袋Kとタレ袋Tを蓋体20の上に置くか、又は一辺が開口する袋状になっている乾燥防止用フィルム30の中へ入れて廃棄処分する。(図示なし)
以上のように本発明における納豆容器1の開閉作業は、単純に容器本体10から蓋体20を上方に開くことによって止着するスポット溶着部23の分離と納豆上面から乾燥防止用フィルム30を容易に引き剥がすことができるもので、さらに乾燥防止用フィルム30が上方に引き剥がされることによって納豆粘液の糸引きLによって指先が汚れたり、乾燥防止用フィルム30の端面部から納豆粘液の糸引きLがはみ出して食卓を汚したりしないものである。
本発明の納豆容器は、納豆容器以外の粘性や臭気の強い食品包装容器としてや、別添の調味料を内包する食材容器として利用できることから、本発明における納豆容器の産業上の利用可能性は大とするものと解する。
1 納豆容器
10 容器本体
11 充填部
11a 開口部
12 ヒンジ部
13 フランジ部
13a フロントフランジ部
14 分割フランジ部
15 分割スリット
16 コーナー部
17 切欠き部
20 蓋体
21 ヒートシール部
22 ヒートシール剤塗布領域
23 スポット溶着部
23a スポット溶着部
25 分割スリット
26 開閉端部
30 乾燥防止用フィルム
31 切欠き開口口
32 側壁面
33 切欠きコーナー部
34 切込みライン
35 薄膜成型シート
36 切欠き開口部
40 押さえ込みフランジ部
41 開口穴
42 折り畳みヒンジ部
43 フランジ部
43a フロントフランジ部
44 分割フランジ部
45 分割スリット
N 納豆
L 糸引き
K からし袋
T タレ袋
H 熱線ヒーター

Claims (5)

  1. 納豆が充填される充填部を備える容器本体と、該容器本体にヒンジ部を介して開閉ならびに分割可能に連設される蓋体と、納豆上面の乾燥防止を図る乾燥防止用フィルムと、
    で構成される納豆容器において、
    前記容器本体は、充填部の上端周縁に鍔状に延設されるフランジ部を形成すると共に、該フランジ部のフロントフランジ部に分割可能な分割フランジ部を形成して成り、
    前記蓋体は、前記容器本体の充填部ならびにフランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成し、該充填部上端周縁を略コの字状に囲むヒートシール剤塗布領域を前記ヒンジ部に対して直交する側の一方を開口して内側底面に設けて成り、
    前記乾燥防止用フィルムは、前記容器本体の充填部に充填された納豆の上面を被覆すると共に、前記フランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成し、さらに該方形の一辺に切欠き開口口を設けて成り、
    前記蓋体と前記乾燥防止用フィルムとを前記ヒートシール剤塗布領域に沿ってヒートシール溶着すると共に、前記乾燥防止用フィルムを前記蓋体と前記容器本体の分割フランジ部とで挟み込んだ状態でスポット溶着したことを特徴とする納豆容器。
  2. 前記乾燥防止用フィルムの周縁の一部に切欠きコーナー部を設けたことを特徴とする請求項1記載の納豆容器。
  3. 前記乾燥防止用フィルムの周縁に切込みラインを複数設けたことを特徴とする請求項1記載の納豆容器。
  4. 前記乾燥防止用フィルムが、前記容器本体の充填部を凹部状に被覆すると共に前記フランジ部の上面全体を被覆する形状に成型された薄膜成型シートから成り、
    該凹部状の一方の側壁面に切欠き開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の納豆容器。
  5. 前記容器本体の充填部ならびにフランジ部全体の上面を覆う方形の大きさに形成した押え込みフランジ部を前記容器本体のフロントフランジ部に折り畳みヒンジ部を介して対称に形成して連接し、
    該押さえ込みフランジ部の中央に前記充填部の開口部と同形状の開口穴を設けると共に、前記蓋体のヒンジ部側と前記押さえ込みフランジ部のフロントフランジ部側のコーナー部の両端にスポット溶着部を設け、
    前記容器本体のヒンジ部側に該スポット溶着部を回避する切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1記載の納豆容器。
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