JP2002059990A - 納豆容器及び納豆製品充填装置 - Google Patents

納豆容器及び納豆製品充填装置

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JP2002059990A
JP2002059990A JP2000249274A JP2000249274A JP2002059990A JP 2002059990 A JP2002059990 A JP 2002059990A JP 2000249274 A JP2000249274 A JP 2000249274A JP 2000249274 A JP2000249274 A JP 2000249274A JP 2002059990 A JP2002059990 A JP 2002059990A
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lid
filling
separating
flange
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Masahiro Osato
昌弘 大里
Toshiyuki Suzuki
敏之 鈴木
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OOSATO KK
SUZUYO KOGYO CO Ltd
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OOSATO KK
SUZUYO KOGYO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 納豆を収納する容器から容易に蓋部を離脱可
能とする納豆容器及び納豆製品充填装置を提供するこ
と。 【解決手段】 原料を充填する充填部2と蓋部4を備
え、充填部の開口周縁に存在するフランジ部2bに蓋部
を接着して充填部の開口を閉塞する容器1において、前
記容器は、第一の切離し部5を蓋部又はフランジ部の一
辺にわたって設け、更に、第二の切離し部6を前記第一
の切離し部の対辺に沿って蓋部又はフランジ部に設け、
前記第一及び第二の切離し部を切り離し、前記蓋部を充
填部から離脱可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、納豆容器及び前記
容器に煮大豆を充填して、納豆製品を製造する納豆製品
製造装置に関する。
【0001】
【従来の技術】納豆製品は、例えば、発泡性の容器内に
充填され、前記容器が一個単体で、又は複数個が帯状の
ビニールテープで包装された状態の製品となって店頭に
並べて販売されている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来において、納豆製
品は、容器に煮大豆を充填し、容器の開口に蓋部を接着
し、通気可能に前記容器を閉塞した後、発酵室等に入れ
て煮大豆を発酵させて納豆製品としている。
【0003】煮大豆を充填する容器20は、蓋部21が
折返し部22等を介して充填部23と連結した状態の容
器が多い(図8参照)。
【0004】通常、納豆を食する場合は、充填部に接着
された蓋部の接着部位を引き剥がし、容器内部に充填さ
れた納豆を取り出して食している。
【0005】しかし、従来の容器では、接着した部位か
ら蓋部を引き剥がすと蓋部が充填部と反対方向に見開き
状態で開放され、食卓等に置いたときに、充填部等が傾
いて、食するのに邪魔になるという問題があった。
【0006】この問題を解決するために、例えば、充填
部の周縁のフランジ部にヒートシール等を熱圧着し、こ
のヒートシールを引き剥がして、充填部単体とする納豆
容器が開発されている。
【0007】しかし、この納豆容器は、蓋部分にヒート
シールを用いるため、従来と同様の容器では強度的に弱
くなり、充填部となる容器自体の強度が要求され、容器
に係る費用が高騰するという問題を生じる。
【0008】例えば、特開平10−305886号記載
の発明は、納豆容器の収納部本体とヒンジ部を介して一
体形成された共蓋を収納部本体から切り離すため、前記
ヒンジ部に沿って1条の切断手段(ミシン目)を形成し
た薄肉切断部を設け、収納部本体から共蓋の切り離し可
能としている。
【0009】しかし、前述の納豆容器の場合は、通常、
共蓋を収納部本体に接着した部位から引き剥がし、その
後、前記薄肉切断部を引き裂いて共蓋を切り離すとい
う、二段階の手間が必要となり、忙しい朝食時等に納豆
容器の開封に手間取るという問題があった。
【0010】その他、使用済み容器の廃棄処理等に鑑
み、容器に充填した納豆等が付着しているとリサイクル
処理を行うことができず、リサイクル処理を行う場合
は、付着している納豆等を洗浄しなければならないとい
う煩雑な手間を必要とする問題があった。
【0011】そこで、本発明は、納豆を収納する容器か
ら一挙に蓋部を離脱することが可能な納豆容器及び納豆
製品充填装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、原料を充填する充填部と蓋部を備え、充填部
の開口周縁に存在するフランジ部に蓋部を接着して充填
部の開口を閉塞する容器において、前記容器は、第一の
切離し部を蓋部又はフランジ部の一辺にわたって設け、
更に、第二の切離し部を前記第一の切離し部の対辺に沿
って蓋部又はフランジ部に設け、前記第一及び第二の切
離し部を切り離し、前記蓋部を充填部から離脱可能とし
た容器である。
【0013】前記容器は、フランジ部と蓋部を接着した
部位を引き剥がすことなく、一挙に前記第一及び第二の
切離し部を切り離して、一段階の手間で容易に充填部か
ら蓋部を切り離すことが可能である。
【0014】また、容器は、第一及び第二の切離し部を
切り離すと、フランジ部又は蓋部に切残り縁が残る。容
器のフランジ部に前記第一及び第二の切離し部を形成し
た場合、切残り縁が蓋部と共に充填部から離脱し、容器
は、いっそう使い勝手が良くなる。
【0015】本願第2請求項に記載した発明は、煮大豆
(納豆)を充填する充填部と、折返し部を介した蓋部を
一体に形成し、前記充填部の開口周縁に存するフランジ
部を接着して充填部の開口を閉塞する容器において、前
記容器は、第一の切離し部を前記折返し部に沿って蓋部
又はフランジ部に設け、更に、第二の切離し部を前記第
一の切離し部の対辺に沿って蓋部又はフランジ部に設
け、前記第一及び第二の切離し部を切り離し、前記蓋部
を充填部から離脱可能とした容器である。
【0016】このように、容器の充填部と蓋部が折返し
部を介して一体に形成されている場合であっても、わざ
わざ充填部と蓋部を接着した部位を引き剥がす必要がな
く、一挙に前記第一及び第二の切離し部を切り離して、
一段階の手間で容易に蓋部を切り離すことが可能であ
る。また、二つの切離し部を設けたため、切り離す際の
切断点が二点となり、切り離しに要する力を少なくして
蓋部の切り離しを可能とする。
【0017】本願第3請求項に記載した発明は、前記請
求項1又は2記載の発明において、前記第一及び第二の
切離し部は、切込み部及び接続部を備え、前記接続部の
幅が切込み部の幅よりも小さく形成した容器である。
【0018】前記第一及び第二の切離し部は、切込み部
より幅の小さい接続部を切り離すことで、切りくず等を
発生せずに、容易に蓋部を充填部から離脱可能とする。
例えば、切離し部は、複数の切込み部及び複数の接続部
を交互に設けたミシン目状の切り離し部を形成し、この
接続部を切り離して、蓋部を離脱する。
【0019】本願第4請求項に記載した発明は、前記請
求項1乃至3いずれか記載の発明において、前記切離し
部は、蓋部とフランジ部が接触する部位であって、蓋部
とフランジ部を接着した部位よりも内部に設けた容器で
ある。
【0020】蓋部に設けた切離し部は、蓋部とフランジ
部を接着した部位よりも内部に設けたため、接着した部
位を引き剥がすことなく、一挙に前記第一及び第二の切
離し部を切り離すことができる。
【0021】本願第5請求項に記載した発明は、前記請
求項1乃至4いずれか記載の発明において、前記容器
は、発泡性の合成樹脂素材を用いた容器である。
【0022】容器に用いる素材は、搬送途中等に潰れな
いように或る程度の強度と、切離し部の破壊し易さが可
能となる。
【0023】厚紙やフィルム等では、その素材の性質か
らミシン目等の切離し部を形成したとしても、容易に切
り離せない場合がある。
【0024】一方、発泡性の合成樹脂等、例えば、発泡
性のポリスチレン、発泡性のポリオレフィン等の合成樹
脂素材を用いた容器は、発泡性の合成樹脂素材の適度な
厚さと素材のもつ破壊し易さ等が相俟って、切離し部等
の切断点を形成することで、くず等を発生することな
く、引っ張り力だけで容易に切り離すことが可能とな
る。
【0025】本願第6請求項に記載した発明は、所定容
器内に煮大豆を投入し、調味料等の添付物を添付し、容
器を閉塞する納豆製品充填装置において、前記納豆製品
充填装置は、空の所定容器を保持する保持装置と、連続
的に容器を搬送する搬送装置と、搬送中の容器に煮大豆
を供給する供給装置と、容器内に投入された煮大豆に薄
膜を添付する皮膜装置と、必要に応じてからし等の調味
料を添付する少なくとも一つの投入装置と、納豆容器の
充填部に蓋部を被せて、前記蓋部を充填部に接着するシ
ール装置等を備え、前記容器接着後に、前記容器の蓋部
に切離し部を形成する切離し部形成装置を備えた納豆充
填装置である。
【0026】納豆製品製造過程において、充填部の開口
を蓋体で接着した後、通常、容器内に充填した煮大豆等
の量をチェックするため、重量チェッカーに一個ずつ搬
送する搬送手段が必要となる。
【0027】本発明の納豆充填装置は、重量チェッカー
に搬送するために必要な搬送手段を、切離し部形成装置
に置き換えることが可能である。したがって、通常の納
豆製品充填装置として必要となる設置場所以外に別途設
置場所を必要とすることなく、切離し部形成装置の設置
が可能である。
【0028】本願第7請求項に記載した発明は、納豆容
器に切離し部を形成する切離し部形成装置において、前
記切離し部形成装置は、少なくとも容器を搬送する搬送
手段と、前記容器を保持する保持手段と、位置決め手段
と、蓋部に切離し部を形成する切離し部形成手段を備え
た構成である。
【0029】切離し部形成装置は、容器を搬送しつつ、
容器をずれないように保持して、位置決め手段で所定位
置に設置した切離し部形成手段を用いて切離し部を形成
する。
【0030】本願第8請求項に記載した発明は、前記請
求項6又は7記載の発明において、前記切離し部形成装
置は、搬送される容器の両側に少なくとも二以上の切離
し部形成手段を備えた構成である。
【0031】切離し部形成装置は、搬送される容器の両
側に切離し部形成手段を備えたため、略同時に二以上の
切離し部の形成を可能とする。
【0032】本願第9請求項に記載した発明は、前記請
求項5乃至8いずれか記載の発明において、前記切離し
部形成手段は、前記蓋部に切込み部及び接続部からなる
回転歯を備え、前記回転歯は、前記容器の搬送に伴って
回転し、容器の蓋部に切離し部を形成する。
【0033】切離し部形成手段は、切離し部を形成する
ために余計な駆動力を必要とせず、容器の搬送に伴って
回転歯が回転しつつ、切離し部を形成する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の容器を示す斜視図であ
る。
【0036】図1に示すように、本発明の容器1は、納
豆を充填する筐体状の凹部2aを有する充填部2と、前
記充填部2の周縁に形成されたフランジ部2bと、フラ
ンジ部2bの一端から蓋部4と充填部2を連結する折返
し部3と、蓋部4を一体に形成している。
【0037】容器1は、発泡性のポリスチレンや、発泡
性のポリオレフィン等の発泡性の合成樹脂素材を用いて
形成している。また、容器1は、折返し部3を折り返
し、折返し部3と対向するフランジ部2bに蓋体4を接
着して、充填部2の開口を閉塞する。
【0038】また、容器1は、蓋部4に二つの切離し部
5,6を設けている。
【0039】すなわち、蓋部4には、折返し部3に沿っ
て蓋部4とフランジ部2bが接触する蓋部4の一辺にわ
たって第一の切離し部5と、前記第一の切離し部5の対
辺となるフランジ部2bと接触する蓋部4の一辺にわた
って第二の切離し部6を設けている。
【0040】図2に示すように、第一及び第二の切離し
部5,6は、後述する切離し部形成手段を用いて、素材
を切断した切込み部5a,6aと、切込み部を接続する
接続部5b,6bを交互にミシン目状に形成している。
この接続部5b,6bの幅は、切込み部5a,6aの幅
(線条長さ)よりも小さく形成し、接続部5b,6bを
切り離し易くしている。
【0041】したがって、容器1は、従来のように蓋部
4とフランジ部2bを接着した部位を引き剥がす必要が
なく、第一及び第二の切離し部5,6の接続部5b,6b
を引っ張り力等によって破壊することで、一挙に前記第
一及び第二の切離し部5,6を切り離し、容器1から蓋
部4の離脱を可能とする。
【0042】蓋部4を充填部2から切り離した容器1
は、食卓においても傾くことがなく、容器1から納豆を
食する場合又は容器1から納豆を他の容器に移す等の動
作が容易となる。
【0043】また、図3に示す容器1は、第一及び第二
の切離し部7,8をフランジ部2bに形成している。
【0044】容器1は、蓋部4を切り離すと、切り残り
の縁2cが充填部2には残らず、切残り縁2cが蓋部4
と共に充填部2から離脱するため、容器1は、いっそう
使い勝手が良くなる。すなわち、充填部2から蓋部4と
共に切残り縁2cを切り離した容器は、切残り縁2cが
邪魔になることなく、形状的にもコンパクトになる。
【0045】次に、容器に煮大豆を充填する納豆製品充
填装置及び容器に切離し部を形成する切離し部形成装置
について説明する。本例において、切離し部は、煮大豆
の充填工程中に形成する。
【0046】図4は、納豆製品充填装置10の概略構成
を示す側面図である。
【0047】図4に示すように、本例の納豆製品充填装
置10は、納豆を充填する容器をストックし、更に、連
続的に搬送装置に容器を送出するストッカー11と、搬
送装置12と、搬送装置12によって搬送される容器1
内に原料を供給する供給装置13と、容器1内に供給さ
れた煮大豆上面に薄皮膜を添付する皮膜装置14と、皮
膜添付後に、容器1内に小袋入りの調味料等を添付する
投入器15(本例においては、複数の投入器15を示し
ている。)と、容器1のフランジ部2bに蓋部4を熱融
着させるシール装置16と、シール装置16から搬送さ
れた容器1に切離し部5,6を形成する切離し部形成装
置17を備えている。また、本例の納豆製品充填装置1
0は、容器1に所定量の煮大豆及び調味料が添付されて
いるかどうかを確認するために、重量チェッカー18を
備えている。
【0048】搬送装置12は、容器に所定物を充填する
順序にしたがって連立するストッカー11、供給装置1
3、皮膜装置14、投入器15及びシール装置16の各
装置に連続的に容器を搬送する。すなわち、搬送装置1
2は、前記各装置が設置された全長にわたって前記各装
置に近接して設置され、ベルトコンベア式に各装置間に
容器1を搬送する構成となっている。
【0049】図5は、本例の切離し部形成装置17を示
す上面図である。
【0050】図5に示すように、切離し部形成装置17
は、搬送手段171と、容器保持手段172と、位置決
め手段173及び切離し部形成手段174を備えてい
る。また、本例の切離し部形成装置17は、重量チェッ
カー18に容器1を一個ずつ所定距離離間して送り出す
ための送り出し手段175を備えている。
【0051】搬送手段171は、前記搬送装置12と同
様に、ベルトコンベア式に容器1を所定距離搬送する。
【0052】また、容器保持手段172は、搬送手段1
71で搬送される容器1を上から保持する手段である。
容器保持手段172は、容器保持手段172に設けたベ
ルトが容器1の搬送に伴って回転し、搬送途中の容器1
をずれないように安定に保持する。
【0053】本例において、切離し部形成手段174
は、切込み部を形成する切込み歯及び接続部を形成する
凹部を円周上に交互に備えた回転歯である。
【0054】また、位置決め手段173は、切離し部形
成手段174を所定位置に設置する。
【0055】図6は、切離し部形成装置17を用いて容
器1に切離し部を形成している状態を示す説明図であ
る。
【0056】図6に示すように、本例の切離し部形成装
置17は、搬送途中の容器1を送出し手段175で所定
距離離間して送り出し、送り出されてきた容器1が容器
保持手段172で保持され、切離し部形成手段174で
ある回転歯が、容器1の搬送に伴って回転して切離し部
を蓋部4に形成する。
【0057】また、図7に示すように、本例の切離し部
形成装置17は、切離し部形成手段174を容器1のフ
ランジ部2bの下部に設置し、フランジ部2bに切離し
部を形成することも可能である。
【0058】通常、重量チェッカー18は、容器一個の
重量を測定し、所定量の煮大豆及び調味料等の添付物が
添付されているかどうかを確認・点検する。このため、
煮大豆等が充填された容器は、所定の搬送手段を用い
て、重量チェッカー18に一個ずつ送り出されている。
【0059】本例の切離し部形成装置17は、従来から
必要とされていた搬送手段に置き換えて用いることがで
き、切離し部形成装置17のために余分な設置場所を必
要としない。また、切離り部形成装置17は、搬送手段
171の両側に切離し部形成手段174を設けたこと
で、略同時に、蓋部4の所定位置に二条の切離し部を形
成できる。
【0060】このように、煮大豆を充填する工程の一工
程として、容器1に切離し部を形成すると、切離し部を
容易に形成でき、コストの低減が可能となる。
【0061】また、本例の容器1は、薄皮膜を添付した
後、フランジ部に蓋部4を接着するため、充填部2から
切り離された蓋部4には、容器1内に充填した煮大豆
(納豆)が付着せず、リサイクル処理が容易となる。
【0062】また、本例においては、納豆製品充填装置
1の一部に切離し部形成装置17を設け、充填工程中に
第一及び第二の切離し部を形成した容器を説明したが、
本例に限らず、例えば、容器に納豆を充填する前、容器
単体の段階で、第一及び第二の切離し部を形成すること
も可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、、原料
を充填する充填部と蓋部を備え、充填部の開口周縁に存
在するフランジ部に蓋部を接着して充填部の開口を閉塞
する容器において、前記容器は、第一の切離し部を蓋部
又はフランジ部の一辺にわたって設け、更に、第二の切
離し部を前記第一の切離し部の対辺に沿って蓋部又はフ
ランジ部に設け、前記第一及び第二の切離し部を切り離
し、前記蓋部を充填部から離脱可能とした容器である。
【0064】このように、本発明の容器は、第一及び第
二の切離し部を設け、蓋部とフランジ部を接着した部位
を引き剥がすことなく、一挙に蓋部を充填部から切り離
すことができ、納豆容器の開封に手間取らない。また、
本発明の容器は、容器内の納豆を食する場合に蓋部が邪
魔となることなく、納豆を食することができ、利便性が
向上する。
【0065】また、容器のフランジ部に前記第一及び第
二の切離し部を形成した場合、切り残りの縁が蓋部と共
に充填部から離脱し、容器は、いっそう使い勝手が良く
なる。
【0066】充填部から離脱させた蓋部は、容器内に充
填した納豆等が付着しないため、そのままの形でリサイ
クル処理が可能となる。
【0067】また、本願第2請求項に記載したように、
煮大豆(納豆)を充填する充填部と、折返し部を介した
蓋部を一体に形成し、前記充填部の開口周縁に存するフ
ランジ部を接着して充填部の開口を閉塞する容器におい
て、前記容器は、第一の切離し部を前記折返し部に沿っ
て蓋部又はフランジ部に設け、更に、第二の切離し部を
前記第一の切離し部の対辺に沿って蓋部又はフランジ部
に設け、前記第一及び第二の切離し部を切り離し、前記
蓋部を充填部から離脱可能とした容器である。
【0068】このように、容器の充填部と蓋部が折返し
部を介して一体に形成されている場合、わざわざ充填部
のフランジ部に接着した蓋部を引き剥がす必要がなく、
一挙に前記第一及び第二の切離し部を切り離し、容易に
充填部から蓋部を離脱できる。
【0069】また、二つの切離し部を設けたため、切り
離す際の切断点が二点となり、開封時に要する力を少な
くし、容器の開封を容易とする。
【0070】また、前記第二の切離し部は、蓋部とフラ
ンジ部が接触する部位であって、蓋部とフランジ部を接
着した部位よりも内部に設けたため、接着した部位を引
き剥がす力を要することなく、容易に容器を開封でき
る。
【0071】また、本願第6請求項に記載したように、
納豆製品充填装置において、前記納豆製品充填装置は、
空の所定容器を保持するストッカーと、連続的に容器を
搬送する搬送装置と、搬送中の容器に煮大豆を供給する
供給装置と、容器内に投入された煮大豆に薄膜を添付す
る皮膜装置と、必要に応じてからし等の調味料を添付す
る少なくとも一つの投入装置と、納豆容器の充填部に蓋
部を被せて、前記蓋部を充填部に接着するシール装置等
を備え、前記蓋部接着後に、前記容器の蓋部に切離し部
を形成する切離し部形成装置を設けている。
【0072】このように、充填部と蓋部を接着した後、
切離し部を形成する切離し部形成装置を設けると、容器
の蓋部及び充填部がずれることなく、容易に切離し部を
形成できる。
【0073】また、納豆充填装置は、重量チェッカーに
搬送するため必要とされていた搬送手段を、前記切離し
部形成装置に置き換えることが可能であり、切離し部形
成装置を汎用的に用いることができる。
【0074】また、煮大豆を充填する工程において、同
時に、切離し部を形成するため、コストの低減を可能と
する。
【0075】本願第7請求項に記載した発明は、納豆容
器に切離し部を形成する切離し部形成装置において、前
記切離し部形成装置は、少なくとも容器を搬送する搬送
手段と、前記容器を保持する保持手段と、位置決め手段
と、蓋部に切離し部を形成する切離し部形成手段を備え
ている。前記切断部形成手段は、蓋部に切込み部および
接続部を形成する回転歯を用いている。また、前記切離
し部形成手段は、搬送される容器の両側に設置してい
る。
【0076】このように本発明の切離し部形成装置は、
容器を搬送しつつ、容器をずれないように保持して、所
定位置に切離し部を形成する。また、切離し部形成装置
は、搬送される容器の両側に切離し部形成手段を備えた
ため、二以上の切離し部を略同時に形成できる。更に、
切離し部形成手段は、回転歯であるため、切離し部を形
成するために余計な駆動力を必要とせず、容器の搬送に
伴って回転しつつ切離し部を形成するため、余計なコス
トを必要としない。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り、容器を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の具体例に係り、容器の蓋部を外した状
態を示す図である。
【図3】本発明の他の具体例に係り、容器から蓋部を外
した状態を示す側面図である。
【図4】本発明の具体例に係り、納豆製品充填装置の概
略構成を示す図である。
【図5】本発明の具体例に係り、切離し部形成装置の概
略構成を示す上面図である。
【図6】本発明の具体例に係り、切離し部形成装置を用
いて切離し部を形成している状態の概略構成を示す説明
図である。
【図7】本発明の具体例に係り、切離し部形成装置の切
離し部形成手段の設置場所を示す説明図である。
【図8】従来例に係り、充填部と蓋部が折返し部を介し
て一体に形成された容器を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 2 充填部 2a 凹部 2b フランジ部 2c 切残り縁 3 折返し部 4 蓋部 5 第一の切離し部 5a 切込み部 5b 接続部 6 第二の切離し部 6a 切込み部 6b 接続部 7 第一の切離し部 8 第二の切離し部 10 納豆製品充填装置 11 ストッカー 12 搬送装置 13 供給装置 14 皮膜装置 15 投入器 16 シール装置 17 切離し部形成装置 18 重量チェッカー 20 容器 21 蓋部 22 折返し部 23 充填部 171 搬送手段 172 容器保持手段 173 位置決め手段 174 切離し部形成手段 175 送出し手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E018 AA03 AB03 BA05 BA08 CA06 EA10 3E035 AA14 AB07 BA04 BB08 BC02 CA07 4B020 LB14 LP27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を充填する充填部と蓋部を備え、充
    填部の開口周縁に存在するフランジ部に蓋部を接着して
    充填部の開口を閉塞する容器において、 前記容器は、第一の切離し部を蓋部又はフランジ部の一
    辺にわたって設け、更に、第二の切離し部を前記第一の
    切離し部の対辺に沿って蓋部又はフランジ部に設け、 前記第一及び第二の切離し部を切り離し、前記蓋部を充
    填部から離脱可能としたことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 原料を充填する充填部と、折返し部を介
    した蓋部を一体に形成し、前記充填部の開口周縁に存す
    るフランジ部を接着して充填部の開口を閉塞する容器に
    おいて、 前記容器は、第一の切離し部を前記折返し部に沿って蓋
    部又はフランジ部に設け、更に、第二の切離し部を前記
    第一の切離し部の対辺に沿って蓋部又はフランジ部に設
    け、 前記第一及び第二の切離し部を切り離し、前記蓋部を充
    填部から離脱可能としたことを特徴とする容器。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第二の切離し部は、切込み
    部及び接続部を備え、前記接続部の幅が切込み部の幅よ
    りも小さいことを特徴とする前記請求項1又は2記載の
    容器。
  4. 【請求項4】 前記切離し部は、蓋部とフランジ部が接
    触する部位であって、蓋部とフランジ部を接着した部位
    よりも内部に設けたことを特徴とする前記請求項1乃至
    3いずれか記載の容器。
  5. 【請求項5】 前記容器は、発泡性の合成樹脂素材を用
    いた容器であることを特徴とする前記請求項1乃至4い
    ずれか記載の容器。
  6. 【請求項6】 所定容器内に煮大豆を投入し、調味料等
    の添付物を添付し、容器を閉塞する納豆製品充填装置に
    おいて、 前記納豆製品充填装置は、容器を保持するストッカー
    と、連続的に容器を搬送する搬送装置と、搬送中の容器
    に煮大豆を供給する供給装置と、容器内に投入された煮
    大豆に薄膜を添付する皮膜装置と、必要に応じてからし
    等の調味料を添付する投入装置と、納豆容器の充填部に
    蓋部を被せて、前記蓋部を充填部に接着するシール装置
    等を備え、 前記充填部に蓋部を接着した後の容器に、前記蓋部に切
    離し部を形成する切離し部形成装置を備えたことを特徴
    とする納豆製品充填装置。
  7. 【請求項7】 納豆容器に切離し部を形成する切離し部
    形成装置において、 少なくとも容器を搬送する搬送手段と、前記容器を保持
    する保持手段と、位置決めを行う位置決め手段と、蓋部
    に切離し部を形成する切離し部形成手段を備えたことを
    特徴とする切離し部形成装置。
  8. 【請求項8】 前記切離し部形成装置は、搬送される容
    器の両側に少なくとも二以上の切離し部形成手段を備え
    たことを特徴とする前記請求項7記載の切離り部形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記切離し部形成手段は、前記蓋部に切
    込み部及び接続部からなる回転歯を備え、前記回転歯
    は、前記容器の搬送に伴って回転し、容器の蓋部に切離
    し部を形成することを特徴とする前記請求項7又は8記
    載の切離し部形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5050291B1 (ja) * 2012-03-01 2012-10-17 村山 哲夫 納豆容器
JP5247921B1 (ja) * 2012-08-23 2013-07-24 哲夫 村山 納豆容器
JP2020029264A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 太郎 田代 納豆容器

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